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知覚の枠組効果と人格特性

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Academic year: 2021

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(1)Title. 知覚の枠組効果と人格特性. Author(s). 藤野, 武; 岡路, 市郎; 宮本, 実; 福島, 正治; 村山, 登; 平沢, 良助. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第一部, 7(2): 1-31. Issue Date. 1956-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3612. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第7巻 第2号. 昭和31年12月 ,. 北海道学芸大学紀要 (第一部). 知 畳の 枠組 効果 と人 格特性 藤 野. 武. 岡 路 市 郎. 実. 宮 本. 北海道学芸大学札幌分校心理学教室 福. 島. 正. 治. 村. 山. 登. 北海道学芸大学岩見沢分校心理学教室 沢. 平. 良. 助. 札幌刑務所分類審議室. i FUKUS日工MA, Takeshi FU紅NQ 1chi j ro OKAJ工 , Masa Nob。ru ~IURAYAMA’ ~l inoru ~11YAM。T0, and Ry。suke HIRASAW A i ion and Personal Frame-E性ect in PercePt ty. 次. 目. 5 逆 T 字形錯視. 1. 問 題 1 序 2 従来の研究 3 本研究の課題 = 方 法 1 日時と被検者 2 実験種目その他 m 実 験. 6 Frame‐Size. 7 音源定位. 8 GottschaldtFigure Test. 9 Y-G 性格検査 1 0 顕示不安検査 ▽ 結果と考察 1 1 各知覚実験間の相関分析 2 枠組効果と人格特性との関係 ▽ 要 約. I Rod-Framーe Test 2 Poggendorff 錯視 3 Sanders 錯視 ler‐Lyer 錯視 4 Mdl. 1 1 .. 効果. ABSTRACT. . 問. . 題. 序. われわれの知覚は、 外界そのままの模写ではなく、 知覚対象のもつ構造的特性、 あるいはそれを 包んでいる場面の全体 的特性に応じて、 いわゆる 「知覚のゆがみ」 を生ずるものであることは、 古 く か ら知 ら れ て い る 所 で あ る。. 所が最近、 その知覚のゆがみ (実はゆ がみではなくて、 それが知覚の原理に従った正常な現象で あるのだが) も、 知覚する人によってその質および程度が、 いろいろに異るということが注目され 本 研究の一部は、 日本心理学会第2 0回大会 (昭和3 1年7月東京立教大学) において発表されたものであり、 その発表内容は、 日本心理学会第20回大会発表論文抄録(昭和31年7月 発 行)p.188一191 に掲載されている。 なお、 この研究は、 さきに発表 した 「厳会態度の因子分析的研究」 (本紀要第4巻第2号所載) とともに、 わ れわれのめざしている包括的な人格研究の一部をなすものである。 - 1 ー.

(3) . 藤野 武・岡路市郎・宮本. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. て来た。 それは、 知覚の個人差の問題であり、 同時に知覚における知覚者の役割、 あるいは知覚と 人格の関係に関する問題である。 ramedependency と い う 問 題 を と わ れ わ れ は、 知 覚 の 重要 な原 理 の 一 つ で ある、 枠 組 依 存 性 f. りあげて、 それが知覚者のいかなる人格特 生. i i i ty cha t Cs と、 どのよ う な 関 係 を ract er s personal. も つ も の であ る か、 と い う こ と を 明 らか に しよ う と 企て た。. 2 . 従 来 の 研 究 知覚の研究領域と人格の研究領域との接近もしくは統合の試みは、 最近の心理学研究の一つの特. 質的な方向である。 当初、 この方向につながる確然とした意図を持たずに、 多くの人々によって行 われてきた種々様々な研究が、 相互に結びつきあう力を蓄積し、 除々に凝集するようになって、 や がて梢明瞭な一つの方向を発展させる ことになった。. ‘Perce 5 ium す な わち、 Bruner & Kr )( )の‘ eds ech ( 特に最近公けにされた二つの Sympos .. i l i on : An ion and Per ) (3) の ”Percept ty” (1949) と、 B1 ake & Ramsey ( eds sona . pt l Approach to Pe i tyr (1951) と は、 これ ら二 領 域間 の 永 年 に わ た る 堅い 壁を 打 破 っ て、 「知 rsona. lも しく は central i l も しく は di lな要 因 へ の 偏 向 か ら、 persona t 以 来 の phys ca sta 覚」 を、 Gestal な要因への実質的な復帰に導き、 「人格」 を、 その内包す べき (知覚をふくめた) す べての有機的. な部分に血を通わせた. ”overal iolr (28) に ま で充 実 組 織 さ せ、 両 々相 l psychological o rgani zat. まって、 知覚と人格を融合する新しい方 向に、 集約的、 前進的な役割を果した。 然しこの研究方向は、 なお漸くその第一段階に到達したという べきであって、 その主 要 な 労 作 も、 それぞれその立脚点と方法を異にしている。 i i di t に 分 け て、 l Fr ‐Brunswik enke ,E.(9)は、かかる研究の方向を大きく二つの opposte rec ons. i ty‐cent ered appr oach と して いる。 前 者 は、 一 般 的 ion・centered・ approach と personal percept. な知覚心理学が発展させてきた問題、 成果、 ならびに技術を足場として 接近する方向で、 さ ら に 二つに細分 される。 そのHは 実験操作それ自体を常習的な知覚問題のプログラムから か り て き. て、 それに. f Sher i , M. (20) B 影 の と か 会 r n er 刺 戟 響 u i c phenomenon に 対 す る 社 的 .S. と autokinet ,J 、. ional angle を 附 加 的 に導 入す る も の である。 た と え ば、 ivat mot. が 早く に 行 っ た. ) の行った貨幣の大きさ知覚に対する社会的な価値や個人的な要求の影響な Goodman . (4 .C ,C ど が、 こ の カ テ ゴリ ー に 入 る も の で あ ろ う。. その凹は、 知 覚領域にはじまった概念や法則の拡張をねらって実験を進め、 その結果を知覚、 学 習その他をふく んだ ”a wholざ と して の 人 格 に 関 連 発 展 さ せて ゆく とい う特 徴 を も っ て い る。 9 Frenkel ) はこの方面に属 するものとして、 性格心理学者の 研究意図を中心としな ‐Brunswik ( が ら、 知 覚 の タイ プ と して の. ’ ‘ “synthet lyt iご’ の 概 念 や ‘ ic vs concrete vs . abstracビ . ana. の概. 念ある い は、 “colourdominance vs .form-dominancざ の 概 念 な どを 発 展 さ せ る 方 向 を問 題 と し l な意 l あ る い は neut i ra t ona tman て い る。 な お Pos , L. ら (19) の 行 っ た、 知 覚 材料 の emo ” ” ざ i d’ の 問 味性が それの知覚閥におよぼす影響の研究 (こ れは perceptual defens や subcepto. 題 へ と 発展 した、) も、 この カ テ ゴ リー に い れ て よい で あ ろ う。. は、 人格研究の若干の領域にはじまった主要な発見を軸 と して展開するもので、 人格の型、 特質について のさまざまな想定を検証するために、 知覚心理学 向の研 の問 題や発見を類推的に関係づけるとか、 それに何か二次的な役割を果さしめる .といった方 究によって特徴 づけられるものである。 1por t ‐Vernon の価値尺度 es , W‐(18) が 行っ た、 AI こ れ につ い て は McGinnies, E, と Bowl 後者の. i ty‐centered approach personal. 、.

(4) . 知覚の枠組効果と人格特性 ly der i l t ved personality variables が、 職業名をふした肖像写真の知覚構 ura に よ る、 あ る cul. l ‐Brunswik (9) の 行 っ た、 人格 変 数 と し 造 のタイ プを 規定 す る と い う 実 験 研 究 を は じめ、 Frenke. ての人種的偏見 が perceptuai anlbiguity および memory distortion にいかに現象するかの視点 の追究な どが注目される。 ik の 二 大 区 分 と類 似 した 範 時 を 同 28 F k lB l in Wi t ‘ , H. A. ら ( ) は、 上に述 べ た ren e‐ runsw. 様に問題としている。 すなわち、 一つの融合点をゴールとしながら異った出発点に立つ 二 つ の 大 きな主流を想定する。 その一つの流れは、 人格の十分に組織づけられ た 概 念 からスタ【トして、 l ing ee needs ,f , coping procedures 等 が 知 覚 の 中 に 表 現 され る 仕 方を 問 題 とす る立 場 で あ る。 こ. l i l ty‐ cent ered approach に類似するものといえ ‐Brunswik の指示 す る per sona の 立 場 は Frenke. よう。 もう一つの流れは、 知覚の過程の観察からスタートして、 さまざまな知覚過程の中にある特 ext に求 めよ う と す る方向を追究 しよ 徴的 な 型 を 見 出す こ と と、 そ の特 徴 の 決 定 因 を 人 格 の cont. l i ‐Brunswik の percept ered approach に o企cent う とす る もの で あ る。 こ れ は も ち ろん Frenke i B H Wi i A H t k H L r n t e ma n, , , 対 応す る も の と考 えて よ い で あろ う。 , , Machover , M. , , , , , ew s. l i ty through 28) の 最 近 の 労作 ”Persona Wapner .ら ( ,S ’ Percept i o口 は、 こ の 範 時 に 属 す るも っ と も 徹 底 した 研 究 で あ ろ う。 l I Mei K. ssner , P ,Brentna. 及び. )も k i t n らの第二の流れについては、 (われわれのこの研究に直接関連している故に、 なお Wi k i t n らも指摘しているように、 知 覚 に お け る う一歩踏みこんだ分析をしておく 必要がある。 Wi. lf t r c o s の一般的重要性を問題とする場合には、 知覚場面の特質が問われなければなら r ona a s pe ない。 それが、 地と図の関係とか主軸の方向とか明るさの匂配などを直接取扱う、 より Physical l な場面であるか、 それとも価値や要求に関係した語桑とか貨幣などを刺戟材料 ra も しくは neut. とする、 認知者のより大きな egoinvolvement を ふ く んだ、 社 会的 で複 雑 な 場 面 で あ る か に よ っ て、 知覚過程に一応の差異が提示されるということである。 ところで、 従来の研究の物 語 る 傾 向 ld fac tor s の機 能 に か く さ れ て、 ま neutral な場面においては、 e ′ は、 前者の physical も しくる. factors の 役 割 が あ ま り注 目 さ れ ず、 後者 の 複 雑 な 社 会的 場面 にお い て は、 そ れ とは 反 personal′. or s の 役割 が大 き sonal fact 対 に、 時 に は不 釣 合 なク レディツトを 与 えす ぎる と 思 わ れ る程 に per. く 注 目 され が ち で ある と い う こ と で あ る。 知 覚 一 般 か ら 出発 す る と い う こ の 方 向に、 二 つ の 型の 知. 覚場面を予定し、 それぞれに別々の要因が参加していると結論することは、 この方向の研究の空隙 1 tkin らの業績、 空間定位に関する一連の実験研究、 ( を 示 す こ と に な ろ う。 しか し最近 の Wi ,2 ,. 29 ) は、 こ の 空 隙を 埋 め る こ と に 大 き な ね ら い を お き な が ら、 組織 的 で 厳密 な、 , ,32 ,28 ,31 ,30. しかも忍耐強い追究を試みている。 . 彼らの研究が、 極めて局限された領域に出発するものであるとはいえ、 そのめざした基本的な目 的およびその手績きは、 従来の研究に対する根本的な批判点に根ざすものといってよい と 思 わ れ. る。 したがって、 彼らの著書の至るところに顔をだしている、 その批判的視点の骨子を抽出 してみ る こ と は、 こ の 際 有意 義 であ る。. われわれは、 この批判的視点を次の二つに要約してみた。 すなわち第一に、 従来の研究では極め て限られた数 の知覚場面が実験に供されたにすぎない。 しかも、 とりあげられる証拠の性質のちが いから、 異った中心点が強調された理論的立場が表明される時は、 知覚全般につい て の誤ま ちを犯 l もしくは motivational, social を ra す こ とに な る。 も っ と 種 々様 々 な知 覚 行 動 (physical ,neut. 問わず) について、 この現象を実験的に検討してみて、 知覚についての包括的な説明に到達するよ うに努めるべきである。 l id なものと して認められる前に、 それが得られた 第 二 に は、 報 告 きれ た 結 果 の ある も の は、 va.

(5) . 藤野 武・岡路市郎・宮本. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. 条件において でなく、 もっと注意深く統制された条件 の下に再吟味されなければならないという点. である。 研究者たちは、 人がいろいろな環境の下にあって彼らの知覚に影響する ”enduringsets” をもっていて、 確定的、 特徴的および予言的な仕方にお いて対象を認知するかどうかということを. 決定づけるための、 次に行うべき論理的段階を実行にうつ してはいなかったというのである。 これ i di i i l i ty は 人 格 変 数 を得 る 場 合 に や か ま しく い わ れ る val ty を、 知覚変数を ab , ある い は 特 に rel 得 る場 合 に も 同 様 や か ま しく い わ な け れ ば な ら な い と い ふ か え る こと も で き よ う。 Wi tkin ら は こ. の点. perceptual mode. の self‐consistency を注意深く検討することを実行している。 たとえば、. ldindependent の 傾 向 が あ る と 実験変数は、 (a)、 個 人 に特 定 の 行eld dependent , も し く は ne ・ b) 特定傾向に個人差があるといえるか この個人の特定傾向は永続 いえるか、 ( ( ) c 的な傾向で 、 、 、. あるといえるか、 という根本的仮定に立って、 それらを検証することによって獲得され た の で あ tkin らの 販 扱 っ た personality measures は、 Rorschach Test る。 なお附言するが、 Wi , T. A.. T, l i e rv ew その他の臨床心理的手法の、 実験目的に即応した巧妙な修正によって、 個人に特徴 nt づけられると信頼できるいくつかの behavior patterns に到達して獲得された。 tkin らの大がかりな実験研究が推進されている。 Wi 以上 のよ う な 批 判 に 立脚 して、 Wi i tk nと. Asch の共 同に な る、. imer 初期 の 一 連 の 研 究 (1 the ) は、 Wer ,2 ,29 ,30 , , M. の古 典 的 な 実 験 f 1 1 t f 9 2 ‐ r 覚 け t ( )(空 間 知 に お る v ‐acor の g ac o に対 す る 優 位性 の提 唱、 とそ の 後 の Gibson,J .J , と Mowr er , 0. H. の反 証 (1938) と の 追 試 形 式 に 出 発 しな が ら、 漸次、 実 験 操作 の改 善 を 経 て、. ie lddependent も しく は 6e や が て、 行eld t に 対 す る 抵 抗 度 の 度 合、 す な わち f ldindependent ‐ eぼec. lat ion coe伍ent t の個人差に展開し、 ひいて は、 テ ス ト間 の consi s ency (corre ) の発見による個 k i 人差の確定的、 特質的、 予言的把握に接近していった。 Wi t n はこれを 「知覚における個人差の. 2 3 性質とその重要性」 という論女 ( ) にまとめた。 これまでの研究の主要なる観点は、 その素材は 全く空間定位の領域に局限されながら、 専ら第二の批判点の検証に集中されたとみてよい。 やがて. 1954年、 Wi tkin 外 5人の著書が出るに及んだが、 こ. では、 上述の労作を基盤としながら、 大き く 飛躍して、 知覚変数は著しく多方面から集められて検討され、 加えて人格測定値もとりあげられ て両者の関連が検討された。 こ で上述の批判点の第二はもちろん、 第一をも組織的に検証する努 力がなされた。. f l 知 覚 変 数 と して と り あ げ られ た も の は、 (1) rod i ingroom‐ l i ing ‐and‐ t t t t i ramet es ‐ cha r ,(2) t. test ,. ingroom t 3 t の 三 系 列 の 空 間 定 位テ ス トと、 ) rotat es (. 5 ) brightnessconstancy test ( , お よび. -ngures t (4) embedded est , l con日ictt 6) andi t ( ‐vi t ory sua es . の 他 の 知 覚 テ ス トで. ある。 外に body‐steadiness test その他の. ”Bod Act ion” tests y. が行われたが有意でないからと. ightnesscons り あげ ら れ て い な い。 (前 のbr tancy test と auditoryMvisual con日icttest と も、 あ. まり効かないのでさいごにはとりあげられなかった。). 人 格 測 定 法 と し て 試 みられ た も の は、 (1) aut i i i t obi ography.(2) ques onna r e evr ew, .(3)int. 4 6) T. A, T. (7) word‐ iat i ) 6gure‐drawing (5) Rorschach test t 等 であ ( on t assoc es . ( 3 4 るが、 有効にとりあげられたものは ( 5 6 ) ) ( ) ) であった 被験者も正常な大人の集団を ( ( . . . 。 lg ta は じめ、 1 roup lospi , 子供集団にわたり、 個人差はもちろん男女差、 発達的年令差等について. も検討された。 結論的には、 知覚での 6eld dependent な 個 人 は、 6eld independent な 個人 よ りも、 人格 にお ) 受動的であり、 (行動の開発という 基準) ( いて (1 2) 衝動抑制的であり (衝動の処理の仕方と. 3 ) 自 己劣等視、 緊張度が著しい (自己の評価という基準) 等の傾向性が主張された。 いう基準) ( l d dependent であることが指摘された。 男女においては一般に女子の方が 負e - 4 ー.

(6) . 知覚の枠組効果と人格特性 なお極く 最近、 Linton,H.B. (17) は、 Wi l i i tkin らの ①t l t i ing cha t t i ngroom- r ‐ . ② embedded. れgures test ,. および ⑤. に ③. ic si ion, と tuat autokinet. i tudes change t att t e s. logi ④ syl sms test の い わ ゆ る c ty test onformi ,. を実施して、 知覚、 判断、 態度間に一定の傾向があるかどうか. を 検 して い る。 Linton の 作 業 仮説 は、 外 部 刺 戟 が per sonal な も の で あ る う と、 imper sonal な ものであるうと、 それに拘わりなく、 それによって modi ‘ fy され る行 動 傾 向 は 個 人 の ‘ ing endur 、 i b ず t t t r e の a u はた ら き で ある、 と い う の で あ る。 そ の 結 果 は 6e ld‐dependent perceptua l 、 behavior. が自動運動および態度変容の測定値と特に高い一致度を示し、 知覚上の 結 果 が 個 人 の. “central tendenci e. を 反 映 して い る こ と を 暗 示 した。 この 研究 方 向 は、 Wi tkin ら の行 っ た 手続. きを部分的に踏襲 しつ 、 新たな変数を投入している点で注目される。 3 . 本研究の課 題 そこで、 われわれの当面の課題は、. { 1 } まず、 枠組を設定 したいろいろの知覚実験を行い、 それらに通じてはたらく共通的な要因 、 すなわち一般的な 「枠組依 存の要因」 というようなものがあるか否かを検討し 、 ( 2 } もし .あるとすれば、 それは知覚者のいかなる人格特性とどのような関連をもっも の で あ る か、 と いう こ と を 実験 的 に 明 ら か に しよ う とす る、 こ と で あ る。. その場合の仮説としては、 1 } 実験場面はいるいるに変っても、 それらに共通して底在する「枠組依存の要因」というべきも {. のが存在するであろう (従って、 一つの知覚実験に枠組の影響をうけることの大きい個人は 他の 、 実験場面でも多かれ少なかれそういう傾向を示すであろう) 、 ( 2 } そして、 一時的な情緒撹乱状態あるいは性格的な情緒不安定傾向をもつ者が 知覚において 、 特異な反応を示す事実から推して、 人格諸特性の中で特に情緒不安定性が枠組依存性との間に何ら か の積 極 的 関 係 を も っ て い る で あ ろ う と い う こ と で あ る 、 。 =. 方. 法. 1 . 日 時と彼 槍 者 . 予備実験は31年3月、 本実験は同4月上旬に行った。 被検者は北海道学芸大学附属中学校二年生 徒、 男子30名女子32名、 計62名である。 2 . 実験種目その他 1 { } 知覚における枠組の影 響を受ける度合を測定するための実験種目として選んだのは次の8種. で ある。. ① Rod‐Frame Tes t ② Poggendor賃 錯 視. ⑤ 逆 T 字形錯視 ⑥ { 2 ). i ty personal. 顕示不安検査. FrameSi ze. 効果. ⑦ 音源定位. ③ Sanders 錯 視. ⑧. l ④ Mal ‐Lyer 錯視 er. Got tschaldt Figure Test. の特1 性を調べるために用いた方法は次の2種目である。 ⑨ Y‐G 自己診断法 ⑩. } 各被検者ごとに得られた8種目の知覚変数間の相関状況を吟味して そこに一般的な枠組効 ( 3 、 果の要因というようなものが存在するか否かを検討する。 4 1 諸種の人格変数と知覚変数との相関関係を調べ あるいは人格変数の上位下位両 群間におけ ( 、 る知覚の枠組効果の差を見て、 人格特性と知覚における枠組依存性の関係を明らかにする 。.

(7) . 藤野. 実・福島正治・村山. 武,岡 路市郎・宮本. m. 登・平沢良助. 験. 実. で結果というのは各実験ご 次に、 知覚実験8種と人格検査2種について、 それぞれ手続と結果を記す。 ここ れる。 などが示さ 結果の信頼性 男女間の差異 向 としての傾 、 との単独の結果であって、 全体 、. 実験 1. 手. t Rod‐Fra 1 m ーe Tes. 続. .25-27) t , pp s , を 次 の よ う な 手 続 き で追 試 した。 (28 od‐Frame Te 等 6名が 行っ た R ‐ 0 d さ4 R 吋、 幅 1 吋の Frame は、 一 辺 の 長 さ が42吋、 幅 1 吋 の正 方形 の光 で 提 示 さ れ る。 o は、 長 ら れ る。 Frame と Rod の方向は、 光 で あっ て、 Frame と Rod の中 心は、 固 定 し た軸 に飯 付 け Wi tkin. って、 実験者 に 示 さ れ 左右自由に廻転 されるようになってお り、 その傾斜の角度は、 分度規によ とし、 一様の 間接的照明 はって 、 る。 光源には、 多く が豆ランプを使用 したが、 前面に二重の膜を 明 る さ が 保 た れ る よ う に した。. 0だけ傾くようになっており、 被験者の頭部と胴体と脚部は、 椅子に固定 さ 椅子は、 左右へ各28 で目かく しされ、 実 れ る。 椅 子 は、 Frame か ら 3 メートル前方におかれる。 被験者は、 実験室外 験室に導入される。 この暗室で、 次の3 系列の実験を行う。 系列 1 0罫 頂く。 被験者が垂 80 領いており、 被験者 の身体は、 右へ28 Rod は 左 へ 280 , Frame は右へ2 24回の中、 1 全試行 が 8 , 直 で あ る と 判 断 した,位 置 ま で、 Rod の方向を調整して行く。 試行する 、. 2 ,16 の順位を与える。 ,15 ,12 ,11 ,5 ,6. 系列韮. 0 煩い て い る。 Rod o傾いており 被験者の身体は、 右へ 28 28 Rod は右 へ 280 、 、 Frame は左へ 3 4 7 8 9 10 13 を 真に 垂 直 で ある と 判 断 した と こ ろ ま で調 整 させ る。 8 試 行 で、 試 行 位 置 は、 , , , , , , , 14で あ る〇. 系列皿. 20 身体は垂直な 位置におかれる。8試行行い、 試行位置 Rod は 左 へ 280 , Frame は右へ 8 傾き、 6 1 は、 17 ,24 で あ る。 ,23 ,22 ,21 ,20 ,1 ,18. 被験者は1 試行毎日かくしされ、 実験装置を見れないようにする。 下で、 真に垂直である 実 験 の 直 接 目 的 は、 Frame と Rod と身体の位置がそれぞれ 異る条件の るかを知ろうとする。 と い う Rod の位置を、 被験者に判断させ、 その判断が、 どれほど正確であ Frame や身体の位置の 傾きが、 垂直の 判断をどれほ ど歪めるものか どうかを測定することである。 た 各系列8試 その指標として、 垂直と判断された位置と、 真の垂直とのくいち がいの角度をとっ 。 行の誤差角度の平均を変数とした。 結. 果. i k r空結果では、 系列 1 t a n 等のT 上にの べた 1 試行誤差角度の平均は第1表に示 されている。 Wi. tkin 90 と な っ て い て、 ず れ の 角 度は こ の 表 の 数 値よ り、 かな り 大 き い。 Wi 40 女 が 16 で、 男 が12 . . 1 場 よ り 約 メ ー トル近 い。 等 の 場 合、 Frame か ら椅 子 ま での 距 離 が 7 駅 で あっ て、 こ の 実 験 の 合. 距 離 が、 Frame の知覚に及ぼす効果を大きく する要因の一つであるか どうか吟味 で き な か っ た. が、 今後の問題 として残 された。 系 列 m は、 Frame による影響が最も少い。. - 6 -.

(8) . 知覚の枠組効果と人格特性 tkin の言うように、 女子は、 男女差を見ると、 系列1及び系列=で、 有意な差が認められ、 Wi. Frame の 傾 き に 影 響 され る 度合 が 男 子 よ りも 大 で、 い わゆ る、 負eld dependent で あるo S . D. を. 見ると、 女子が男 子よりかなり開いており、 女子の垂直に 対する判断は、 個人差が大きいことを示 して い る。. 第1表. f Rod‐ t の男女差 rame Tes. t検 定. 差 系 列 1の 平 均 系 列 虹の 平 均 ーの 平 均 系 列 = 系 列1と江の 平 均. 31 5 . 4 63 .. 8 25 . 7 5 ,2. 3 41 . 3 38 .. ’ 5 18 . 4 5 .6. 2 94 . 2 8 .9. 2 69 . 4 97 .. 39 3 . 7 97 ,. 1 9I . 2 56 ,. L79 4 76 ,. 0 70 ・ 3 0 .0. 2 57 * . 2 44 * , 0 15 , 3 05 * .. ※5 %水準で有意 第2表. 系・ 列. 1. 列. =. 系. 系 列 1 虹 菌 の相関をとってみると 2 第 表になる。 系列1とHは非常に高. Rod-Frame Tes t の系列内相関. 6 76 .. 00 7 .. 297 ,. 437 .. 471 .. 439 .. く、 系列阻とはかなり相違 している。. 系列 3 は 平 均 の 誤 差 角度 も 少く、 個 人. 差も系列 1 1 1 に 比 して 余 りな い。. 男女とも相関は大体等しい。 人格 との関係を見る場合、 系列1と=を加えたものの平均値と、 系列田の平均値とを用いた。 第. ) としてあるのは、 この意味である。 2 2表で、 系列 (1+=) = ! 、 及び (. 実験 2, 実験 3,. Poggendorff 錯観 Sanders 錯覗. 錯視は比較 される部分の大きさの知覚が、 それを含む全体の場に影響されることによ っ て 生 ず る。 全 体 の 図形 の布 置 を、 Rod‐Frame Test の Frame に あた る と 考 え るな らば、 錯 視 量 の 大 小. は、 6eld dependent の程 度如 何 に よ ると 仮 定 さ れ る。 こ の 意 味 で、 枠 組効 果 の 研 究 の一 つ と し tonce が 行っ た も のの 中、 次 の 実 s て、 錆 視 実 験 を 行っ た。 こ こ では、 知 覚 の 因 子 的 研究 で Thur 験 を と っ た。 (23 ,8) 手 続. f 錯視 図 f Poggendor. / / / 2瀞寸か ら、 1 第 1 図 に 示 して あ る が、 距 離 x を、 -0 2吋ま で1 2 3ホナの ス テ ッ プ で変 えて ある23枚 の. b - -) 側によっ ) が、 斜線 ( )の( a 図形を、 暗室で、 幼燈器によってラ ンダムに提示する。 斜線 ( て い る か、 (十) 側 に よ っ て い る か どう か 判 断 さ せ る。 実 際 に (a) が (b) の (-) 側 に よ っ て い. 吋. 、、 ~か・、 、ぜ 十. 第 1. 六。. 第 2. 図. - 7 -. 図.

(9) . 藤野. 武・岡路市郎・宮本. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. る の は、 23 枚 中、 6 枚 し か な い。 (-) の 側 に よ っ て い る と 判 断 した 数 を も っ て得 点 と した。 した. がって、 得点の多い程、 錯視量は大きい。 Sanders の錆視 図 1 1 7 / / 第 2 図 に示 す × の 長 さ が、 1 / n寸ま で 異 る 図形15枚 を、 暗室 で、 8吋の ス テ ッ プ で2 ・ G吋 か ら、 4 1 o. ランダムに提示する。 被験者は、 二つの対角線(a ) ,(b) の長さを比較する。 実際に(a)より (b) が長いのは3枚で、 2回の提示では、 6枚だけ (b) の対角線が長い。 左側の対角線が長いと判断し. た数をもって得点とした。 したがって、 得点の多い程、 錯視量は大となる。 結 果. f f 錯視では、 女子が高く、 男女差は有意であ 得点の平均は第3表に示されている。 Pogg endo r る。 分散も女子が大きい。 相関は比較的低い。 第3表. 錆視図実験の平均と男女差. 差. t検. 定. 14 83 .. 16 50 .. 2 52 .. 3 17 .. 67 1 .. 2 82 * .. 22 13 .. 22 25 .. 4 40 .. 4 42 .. 0 12 .. 0 11 ・. ※5 %水準で有意 相関. 男 0 236 .. 女. 0 304 .. 実験 4.. Mi l l leトLyer 錯観. 幾何学的錯視は、 E. G. Boring も い う よ う に、 空 間 知 覚 の特 殊 な も の で は な く、 知 覚 の 一般 的. l l i 法 則 に 従う も の であ る と 考 え られ る。 こ こ に Mt ‐Lyer 鏡 視を と りあ げ たの は Pogg er endor任, 、. 両錯視とならんで、 知覚が場の歪みとしての枠組の影 響をうけるという一般的傾向の中に 見られる個人差を調べようとするためである。. Sanders. 手. 続. 被検者は暗室の中で椅子に腰かけ、 前方2m 目の高さにあらわれた2個の光刺戟について、 右側 の変化刺戟を左側の標準刺戟とひとしい長さに見えるように調整するよう教示をうける。 測定法は. 調整法で3 実験系列とも上昇下降各6 回行う。 各系列の実験条件は、 3c c m m 系列1 標準刺戟 (長さ25 ]0 . 、n 、 水平直線) 、 変化刺戟 (同じ中の水平直線で長さは遮 へ い板を動かして調整できる) とも直線のみ。. 系列=. 標 準 刺 戟 は 直 線 が、 25cmで あ る が 両 端 に、 内 側 向 き450で 長 さ5cmの ミ ュラ ー リ ヤ の 羽 根. をつけたもの。 変化刺戟は直線のみ。 系列m 図形は=同じ。 ただ、 比較する場合羽根の部分にとらわれないで直線部分にだけ注意を 集中して比較するよう教示を加える。. 結. 果. 各系列の男女別結果を第 4表に示す。 数値は変化刺戟の方を標準刺戟よりも小さく調整した程度 をあらわす。 従って第 1系列においてマイ ナスがつけてあるのは羽根がないにも拘らず変化刺戟の 方を大きく調整しなければ標準刺戟と等長に見えないという傾向があったことを示す。 これは錆視 以前の観察及び判断の偏偽量をあら つすものであって、 これを系列nの数値から差引いたものが純 粋の錯視量であると考えられる。 表中の、 =-1はその差引量を示す。 =-I Hとあるのは、 系列= の結果 からmのそれを差引いた数値で、 被え 灸者が注意や態度によって枠組の影響を排除し得る程度 (錯視量の減少度) をあらわす。 このn-mにおいては、 全員の4分の3 が壇において減少 してお 8 ー.

(10) . 知覚の枠組効果と人格特性 り、 差 の 検定 で は、 t=1 90<2 0 (5%) で 有意 差 は な い がそ れ に 近 いか な りの 差 があ る こ と がわ か , .. った。 勿論1と および1と皿の間にはそ れぞれ明らかな差がある。 男女間では、 菖および= - 31>2 01( 1 に お い て t=3 5%) で差が認められた。 なお第且系列と第皿系列との 相関は0 728で . . . あった。. 第4 表. M 実 験 系 実 験 系 = - . 列 1 列 = . 0 75 . 2 00 .. I. 1 25 . 0 25 .. . 1 75 .. 男. Mi i l l er-Lyer 錯視実験の結果. m 58 0 . 0 73 . 0 78 . 0 85 . 0 30 .. 実験 5,. i. M. 女. m. 0 63 . 2 43 .. 0 78 . 0 71 .. 2 10 . 1 8 .0. 0 83 . 0 97 .. 0 33 ,. 0 58 .. 逆 T. 0 69 . 2 2 .3 1 91 . 1 54 . 31 0 ,. 0 68 . 0 7 .3 0 83 . 0 92 . 0 50 .. 字形錯覗. 同長の水平垂直両線分の比較において、 垂直線の方が長く見えるという錯視は、 錯視の実験的研 究では最も古くから扱われて来た問題である。 この錆視が起る理由の説明としては、 Wund t , W, が縦線の過大視は 眼の運動量の大きいことに基ずくと主張したのをはじめとして、 多くの人によっ て い ろ い ろ の 説 明が な され て 来 た。 KOH1 (a , K. な どは、 わ れ わ れ の 行 動 空 間 は ュ ーク リ ッ ド的 で. は なく ア ナイ ソ トロ ピッ ク (ani ropi sot c , 方 向に よ っ て 質 が 異 る) な も の で あ る と い う よ う に説 明 して い る。. Pan . は 逆 T 字 形 の 図 形 を用 い て こ の 問題 を 研 究 した が、 Finger ,S , F. W. らも こ の 逆 T 字形. の場合の縦線過大の錯視を実験的に研究 し、 そこには水平垂直の要 因のほかに両断 b i i t s e c on の. 効果 が はた ら い て い る の で あろ う と い っ た (6)。 最 近 ス トック ホ ル ム 大学 の Kt innapas , T, M, は ち 密 な 実験 によ っ て Finger の仮説を証明し、 「割るもの--割られるもの」 という要因の効果は. 16 二等分の場合に最大となることを示した ( ) 。 そして逆 T 字形においては、 水平垂直要因 (彼の 034 倍だけ長く見えるという) と、 分割の要因 (割る方が 実験の結果では垂直線は水平線よりも0 .. 096倍だけ長く 見える) とが、 累加されるために著しい縦線 割られる方よりも 2等分の場合では0 . 1 1 3倍に見える) が起るのであるという。 すなわち彼によれば、 分割の要因の方が方向 の過大視 ( . の要因よりも大きいはたらきをしている (約3倍に) のである。 ある線分の長さの知覚は、 それを分割するように追っている他の線分の存在、 あるいはそれによ. って分割されるべき他の線分の存在によ って、 かな り影響をうけ変容される。 この場合これらの他. の線分は、 当該線分の知覚にとって一つの枠組のはたらきをなしていると見ることができる。 われ われはこの逆 T 字形図形を刺戟として提示することによって、 各 被 検者の知覚の枠組依存性の程 度を測定しようとした。 手. 続. 装 置 と して は、 縦40cm、 横30cm、 奥 行30cmの 直 方体 金 属 性 の 箱 の 表 側 に 縦 横 各20cmの 逆 T 字形 、. 3c m)を削りとりすりガラスをはめ、 箱の中の光源から間接照明によって図形が現われる (線の幅0 . oc ようにする。 但し縦線だけは23 mより1 c mまでに変化 させられるように移動蓋が取りつけられてあ る。. 実験手続は、 被検者が1人ずつ暗室に入り、 腰かけて3m はなれた目の高さの図形に対し、 調整 法によって縦線の長さをロ頭で伸縮させ、 縦横同長に見えるように調整する。 試行は上行系列 (短 より長え) 4回、 下行系列 (逆) 4回、 計 8回をあらかじめ配列された順序によって行う。 - 9 ー.

(11) . 藤野 武・岡路市郎・宮本 結. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. 果. 測 定結果から各被検者ごとに次の4項目についての得 点を算出した。 } 全錯視量 (8回の合計) 1 { { 2 } 上行系列4回の全錯視量と下行系列4回の全 錯視量の差 (一般に上行の方が錆視量が大き. い。 伸びて行く時と縮んで来る時という条件 の差で錯視量が変化するか否かを見るため の 項 目 で あ る。). 1 8回の試行 における錯視量の平均偏差 (試行ごとに錯視量の動揺する程度を見る) 3 ( 盤 上行 4回の錯視量平均偏差と下行のそれとの平均 (上行下行という条件の差の影響を除去 した 時 の 動 揺 度 を 見 る。) 第5表. 1 ,男(N=3& {1 }. われわれは、 あくまでも個人の得点を問題 とするのであるが、 ここでは上にのべた各項 目ごとに、 その全体的傾向(平均と脱逸度)だ けを男女 別に第5 表に示すことにする (t検. 逆T字形錯視実験の結果. ー. 26 51 .. 83 8 . 3 . 68 0 41 .. 27 78 .. 44. 02 1 . 0 5 .0. 2も 落(N=3 。. E . 17 0 .. 7 83 . 08 1 . 0 48 .. 16 9 . 3 90 . 0 41 . 0 18 .. 定ではどの項目にも男女差は見られない)。な お上行下行両実験系列間の錯視量 の 相 関 は 0 733 で ある。 ま た あ とに の べる こ の 研究 の .. 1 )の全錯視量が主な資料として用いられる。 綜合的な結果と考察には上の 4項目のうち(. 実験 6.. Fram eSize. 効果. の大きさが 6gure と 15) しての線の見えの長さに大きな影響を与える事を見出した ( 。 然も彼は、 こ の 論 女 の 中 で、 t して い る。 彼 の 研究 e s 附加的にではあるが f rame の影響の仕方が、 個人によって異る事を 、 sugg ion に 於 て gr Knnnapas sual percept . T. M. は vi 、 ound と な る frame. l i ty と perception という観点 i on の面 か らの 検 討 で あ る が、 吾 々は、 persona cept は純 粋 に per int lapas と類似の実験条件を設定して、 考察を加 か ら、 む しろ、 こ の 個 人 差 と いう点に着目1、 K1 えよ う と した も の で あ る。 手. 続. j t ec or i lmapas と は 若干 異 り、 刺 戟 図 形 を反 転 フィ ルム に写 したも の を、 Pro 本 実験 に 於 て は、 Kf. によって、 暗室の中で提示した。 使用された刺戟図形について述 べると、 次のようになる。. frame の 大 き さ 7cm平 方の 白 紙、 そ の 中 央 に 行gure と して、 黒で 長 さ5Cm、 標 準 刺 戟 図形 : ・. 幅4mmの 線 が 描 か れ て い る。. cm平方、 実験系列1は、 変化刺戟図形 : 標 準 系 列 と して、 frame の大きさは標準刺戟と同 じ7. 2cm 平 方、 実験 系 列 膿ま、 f rame の 大 き さ21cm 平 方 で、 各 系 列 共、 中央 にGgure frame の 大 き さ 1 lま で の 黒 い 線 を 描 い た も の を 用 い た。 m と して、 幅 4mm、 長 さ 45mm か ら lmm のstep で 60n. 実験手続は全系 列法により、 被験者は標準刺戟 (N) と変化刺戟 (V) との黒い線の長さを比較 第6表 系. 列. ・\ -. ‘ 友 樵‐ 溺? 、” 列 準 系 標 実験系列I 実験系列虹. truct さ れ た。 図形 の 提示 は、 す る よ う ins. Fra ’ Si ze 効果の男女別平均 l l × 50 3 . , 7 50 . 52 3 .. 0 94 . 1 40 . 1 36 .. 5 50 . 8 50 . 52 5 .. 0 80 . 0 92 . 17 1 .. に整理すると第6 表の如くになる。 - 10 -. N と V が同時になされ、 位置の効果を除く ために、 一定の順序でNとVの左右の位置が cmであった。 交替された。 観察距離は250 結. 果. 25 ) 男女別 先ず各系列の評定価を算出し (.

(12) . 知覚の枠組効果と人格特性 第7表. 男女間の有意差の検定の結果、 どの系列に 於ても有意味な差が認められなかった。 次に 各系列間の相関係数を算 出したが、 結果を表. Frame-Si ze 効果の系列内相関 男. 女. 標準………実験I 標準………実験=. 284 . 228 .. 085 . 026 .. 実験1……実験且. 543 .. 記すれば、 第7 表の如くになる。 検 定 の 結 果、 標準系列と実験系 列の間には有意な相関. 451 .. が認められないが、 実験系列間には有意水準 1%で、 プラスの相関を有する事が確められ. i Frame‐S ze 効果の実験系列と標準系列の差. 第8 表. D, D3. 1 35 .. 0 6 . 1 9 .. 1 54 .. lo た。 ( ) 次に frame size の効果を検討するため、. 実験系列と標準系列との間の差を指標として 算出した。 その結果を示すと第8表の様にな. 27 1 , 1 37 .. 0 4 . 2 0 .. る。 f i ze の影 響 の 与 え方 に つ い ても、 rame s. 譲、 DI は実験系列 1と標準系列 の差、 D2 は実験系 列韮と標準系列の差を示す。 第 9表. x. 標 準 系 列. 実 験系 列 I 実験系列 1 第lo表. 551 で共 に 1 % の 有 意 水 0 798 , . , 女 子 は r=0. d. x. d. 3 3 . 4 2 .. 1 01 . ー 26 .. 2 3 . 3 9 .. 45 1 . 40 1 .. 4 4 ,. 1 63 .. 4 3 .. 1 60 .. 準で両者の間にプラスの相関が認められた。. i at on に 次 に 各 系 列 に於け る、 反 応の devi. ついて考察せんがため、 その指標と して、 上 ) と不限値を算 出してその幅を求め 限値 (S o た。 その結果を整理すれば、 第 9表の如くに. i Frame‐S ze 効果の誤反応率 女. 男. 標準系 列 実験系列I 実験系列=. 男女間に有意な差が認 、められず、 D1 と D2 の間の相関を検討した と こ ろ、 男子は r=. i i t Frame‐Si on a ze 効 果 の dev. . . . . 4 33 .. 7 81 . 37 8 .. 31 3 . 2 38 .. 9 95 , 11 40 .. 44 9 .. 11 53 .. 40 9 . 46 9 .. 09 11 ,. な る。. 更に同様な目的のために、 誤反応率 (E) を次の式により算出した。 その結 果 を 示 す と、 第10表 のよ う に な る。. . i 1表 Frame‐S ze 効果に於けろ誤反応率の系列内相関 第1 男. 標 準……実験I 標 準…… 実験亘 ・…・実験虹 実験1・. 0 405 ※ . O 3 .02 O 542 ※ ※ .. e… … 系 列 内 に於 け る 誤 反 応 尺…… 系 列 内 に 於 け る 反 応 総 数. 女 614 X X 0 . 558 X X 0 . 489 ※ ※ 0 ,. 註: ※は5%で有意 ※※は1%で有意. 実験 7,. 音. 男女間に於ける差の検定では、 どの系列も 有意な差が認められず、 更に各系 列間の相関. を検討したところ、 第11表のような結果が得 られ、 誤反応傾向は どの系列に於ても大体 一 致して現 われる事が推定される。. 源. 定. 位. l S Wi tkin, H, A, , T. ら は 視 覚 的手 が か りと聴 覚 的手 が か りと が、 , , お よ び Leventha , Wapner. 1 2 8 ) 音源は、 音が問えてくる方向とその音源の視覚的手 音源定位に果す役割を検討している。 ( .3. ement な 関 係を 保 持 して い る の が普 通 の 場 が か り とに よ って 定 位 さ れ、 こ の両 者 は 相 互 に compl ct が 現 わ れ る場 面をつ く り、 音源 定 位 へ の視 覚 的 合 で あ る。 彼 らは、 こ れ ら の 手 が か りに con日i tkin は よ ぶ。) io ‐vi sual con日ict situation test と Wi 枠 組 み の影 響 を み よ う と した。 (aud. 両耳に等しく、 あるいは片耳に遠く他の耳に近く聞える如くに組織的に変化 させうる音源 (実験 - 11 -.

(13) . 藤野. 武・岡路市郎・宮本. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. 者の発声) とゴム管で連結されたイ ヤホーンを装着した被験者が、 彼の後方正中平面上に位置する 実験者とマイ クロフオソの像が映っている鏡に直面して座している。 被験者の後方正中平面中に移動しない音源の視覚的手がかりが、 左方向または右方向に移動 した. と印象される聴覚的手がかりに、 どのように影 響するかが、 左右のゴム管の長さを加減すること 、 これに装 置されたスケ←ルを読むこと などによって測定された。. k i われわれは、 Wi t n らと類似のアイデアの下に新たな実験条件を設定 して 音源定位における 、 視覚的枠組みの影 響を検討しようとした。 手. 続. 20 高さ1 m c mの衝立の上面に近く、 中央から等間隔に左右に7個ずつ計1 ]200c 4個の点がめもら 、n れ、 音源の位置とされた。 音源はブザーを使用し、 これを衝立上面に近くつくられた奥行約5 mの c 棚の上を、 14個の目盛にそうて左右に移動させて、 所定の位置から被験者に与えられる よ う に し た。 視覚的手がかりもしくは枠組となる刺戟は、 窓のある小函に蔽われた約0 5W. の黄色光で、 1 4 . 個の音源点の最も左端もしくは右端の位置に提示される。 実験は暗室において行われた。 被験者は音源衝立の中央前方2m に位置せしめ られて 次々に発 、 せられる音源の位置を、 自己の正中平面よりも 「左」 もしくは 「右」 と反応するように 教 示 さ れ. た。 (被験者の正中平面を明示するために、 衝立の中央に常時、 刺戟価の小さな赤色の微弱垂直光 を提示してある。 ) 系列1. 視覚刺戟を音刺戟と同時に同時間 (約0 5 ) s ec . . 、 被験者から向って左方にある 定位置から提示す る。 音刺戟は、 所定の左端も しくは右端の音源点から、 順次1個ずつ右方もしく は左方 に 移 動 し. 4個の位置から提示される。 左もしくは右からスタートす て、 さいごに右端もしくは左端におよぶ1 る順序はランダムにして、 予め定められたオ←ダーで各3回ずつ、 計 6回行った。 1回1 4施行、 合 計84施行。 系列亘 視覚刺戟が被験者から向って右方にある定位置から提示される点においての み系列1と異る。 他. はすべて系列1と同条件。 結. 果. 音源が中央点を越えて左も しくは右方向に移動した後も、 視覚刺戟の干渉をうけて、 視刺戟の位 置する方向にずれて音源定位する反応数の、 施行数に対する比率を算定し (誤反応比率) 、 個人の 評定値とした。 なおこの場合、 視刺戟の影 響を全く受けない反応、 すなわち音源、 視刺戟が共に左 方または右方に提示されている時に、 「右」 または 「左」 と全く反対方向に定位した反応数を、 前. 、述の影響をうけた反応数から減じて、 残余の反応数を実質的な誤反応数と考えた。 この誤反応比率すなわち個人評定値の、 系列1、 nおよび全系列における男女の平均値ならびに S 2表に示すとおりである。 系列1においては、 女子の方がより多く視覚刺 戟に影響され .D. は第1 る傾向を示し、 系列=では、 その反対となっている。 系列1は視刺戟を左から、 系列nは視刺戟を 右から提示する点においてのみ異るわけであるから、 この間に本質的な差異はなく、 したがって両 者間に平均値の差異が認めらるべきではない。 女子の平均値の大きな変動の傾向は、 第1 3表の系列. 1、 =の相関係数による selfconsistency の検討にも同様の形で現われた。 これは望ましい結果で はない。 男子は r=0.312 で consistency の存在を示したが、 余り高くはない。 実験条件を整えて さらに検討す べき点であろう。 これは問わず、 今は系列1 十=の評定値によっ て考察をす - 12 一. める。 表の数値が示す如く、 男子は.

(14) . 知覚の枠組効果と人格特性 女子よりも、より視覚刺戟の影 響をうけることが少く その分布はより拡がっていることがわ かる。 、 ただし、 男女間には有量の差はない しかし傾向としてはわれわれの行 。 った実験条件の 下 に お い て、 女子の方がより多く視覚刺戟の枠組規定をうけやすい い か え る と 6eld d ependent な 傾 、 きがより大 である様に思われる。 この結果は Wi tkin らの得た結果と類似している 。 なお第3 図に示される如く、 男子のある被 験者が とびはなれて大きな誤反応をし ている こと 、 が、 男子群の平均値およびS ,D に著しくひゞいている点が附加的に注意される。 この特殊な被験者 を除くと、 分散は大差なく、 平均値はさらに男子の枠組依存度の相対的 な低さを物語るであろう 。 2表 第1. 誤反応比率の平均値とその男女差. 平. 列. 1. ダリ. 虹. 1 十 ー 系列 リド. 第1 3表. 均. 男. 女. 男. 女. 11 5 . 14 6 .. 19 2 . 11 5 .. 22 3 . 24 4 ,. 15 2 . 19 6 .. 13 o .. i5 3 ,. 17 7 .. 9 9 .. 差. lt. 検. 2 3 ,. 系列1十虹の結果は、 男子は9 0%、 女子は. 100% が 五e ld dependent で ある 。 男 女共. 視覚刺戟に影響された被験者の比率〔影 %) .. に、 こ の 実 験 条 件 の 下 に お け る 音源 定. dependen t 83 3 .. 20 0 .. 90 6 ,. 94. lo 0 .. 75 0 , 1. 25 o .. 16 7 .. 90 O .. 向に反応する数の方が、 視刺 戟に支配される反応数より大. 討 した。 結 果 は 第14表 の 通 り。. 2 3 ). 系 列 虹 系列1十韮. ドね. と 考 え、 誤 反 応 数 が 正 の 被 験 者 を He ld de‐ pendent と 考 え た 時 の、 被 験 者 の 比 率 を 検. 定. **……1%水準で有意. 80 0 .. (視刺戟、 音源が共に左また. と な る 場 合) の 被 験 者 を、 五e ld independent. 第14表. 誤反応数が零も し く は 負 は右方に提示きれる場合、 全 くこれらに支配されずに逆方. 系列 1 f‐Cons i t s ency .江 の評定値の Sel. \\ 際 タ リー ,=の相関 \. t検 定. o o .. 第3図 誤反応比率の分布. 男子 卿- IH亙 N;3 0. 位は、 視覚刺戟の枠組に影響されるこ と が 明 ら か であ る。. 6e ーd dependency の 個 人 差 は 前 、 述 の様 な 反 応 変数 の sel f i ‐ t cons s ency を前 提 と して、 第 3 図 に 示 され る如 き. 評定値の分布を示した。 男女ともに、. 全くも しくは殆んど、 視覚刺戟に影 響 され な い independent な被 験 者 が 存 在す る 反 面、 20~30% あ る い は40%前. … . ・』 鷺 冨墨 ‐ ‐ . 『 議題養葛灘墓園 . ぶ. ガ子. 系ず りHA Nヌ授. 験者も存在する。 男子のある被験者は 誤反応90%を越えた。 この事例は再検. 討を要 す るも の と 思わ れ る。 要 す る に、 個 人差 は男 女 共 に 著 しく 大 きい。 こ の分 布 型 は Wi tkin ら の Rod ‐and ‐. Frame Test 0. f. . の. . その他の分布型とも類似. した 傾 向を 示 した。 ー. . r. . ↑. . m. . m. - 13 ‐‐.

(15) . 藤野 武・岡路市郎・宮 本. 実験 8.. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. Gottschaldt Figure Test. 特 定 の 図 をそ の 場 Thurs tone は、 知 覚 の 因 子 的 研 究 で、 与 え ら れ た ゲシ ュタ ル トを破 壊 して、 l i i l ty をあげている。 この因子に高い負荷量をもつテス トとして、 exib か ら 抽 出す る 因 子 と して、 f Wi tkin は、 Embedded‐Figures Test と して飯上 ldt の 図 形 が あ る。 (24 Got t scha ,8) こ れ を、 ld dependent の特性と関係ずけている。 i げ、 f e 手. 続. させる。 系列T 第 4図に示す bのような図形を与え、 b 図形の中に埋もれているa図形を探し出 0秒、 系列顕は7図形で、 時間 7個、 制限時間90秒、 系列 膿ま、 7図形、 時間4 は、 最も簡単な 図形2 0 1 0図形、 時間、 1分40秒、 系列Vは、 図形、 時間2分の制限の下に、 チェック 2分、 系列 胃は、 1 しえた正しい図形の数をもって、 得点とした。 系列1の得点をAとし、 系列虹,m,胃,V ,の正答数の合計得点を Bとした。 図4第. l dt 図形の実験結果の平均と男女差 Got L scha. 第15表. . -- 安 ldtA Got t s cha. 13. 83 20 19 .. 相関. 78 14 . 78 17 .. 男 0.815. 3 93 . 00 5 .. 5 48 . 18 5 .. 差. t検定. 0 95 . 1 4 .2. 0 68 . 1 08 .. ^0 f 962 女 ,. 結 果. 男女それぞれの平均得点は第15表に示される。 ABとも男 女差は認められ ない。 図形 が複雑になると、 女子の得 点は男 子より劣る傾向が見られる。 個人間の変動は女子の方が大である。. 実験 9 . Y‐G 自己診断法 連ずけられる人格特性を求める ける枠組効果と関 知覚にお に、 さ しあ た り Y‐G 自 己 診断 法 を用 い た の で あ る が、 こ こ. では知覚実験の被験者はもとより、 更に被験者を拡大して、 この診断法の各特性ごとに年令差、 男女差、 学校差等を検討 し、 知覚実験の被験者の人格特性を概括的に明かにしようと す る。. 手. 続. 8名を含む) 女 3名 (知覚実験の被験者2 北海道学芸大学附属中学校2年 男子5 3名 (知覚実験の被験者32名を含む) 子5 I 幌市の東北隅に 位する元の札幌村にあり、 農家の子弟が大半を占め ② 札幌中 学校 体L. 1 ) 対象 (. ①. て い る) 2 年. ③. 男 子23名. 女 子28名. 180名 20 札幌刑務 所に30年9月より12月まで入所 した受刑者のうち 350名 ( 才 代-. 30才 代 -104名. 40才 代 -50名. 50才 以 上 -16名). 2) Y‐G 自己診断法の内容 (. ory から、.S社会的内向、 T思考的内 l ford の コ つ の lnvent こ れ は1954年 に 矢 田 部 達 郎 が Gui. G一般的活 動性、 A支配性、 向、 D抑うつ性、 C回帰性 傾向、 Rのんきさ の通称 STDCRと、 - 14 一.

(16) . 知覚の枠組効果と人格特性 M男子性、 1劣等感、 N神経質 の通称G A MIN と、 0 客 観 性の欠 如、 Ag 愛想 の よ さ の 欠 如、 3の特性について孫案し、各特性とも12の質問項目をもって構成して、 Co 協調性の欠如 を加えた1 00名に施行した結果によ り、 GP分析を行い各尺度の内的整合性を検討して作 製したもの 京大生2 3)。 である(3. 以下各特性について説明を加えておく。 S SociaI Extroversion. これは 「誰とでもよく話す」「人と広くつきあうのが好きである」 「人中に出てもまごつかない」 等の項目によって代表されるように、 社交性をあらわすもので、 原案では内向的な面について採点 して い る が、 こ. では外向的な面について採点する。. T Thinking lnt roversion. これは 「何でもよく考えてみないと気がすまない」 「深く物事を考える傾向がある」 「むづか しい 問題を考えるのが好きである」 等の項目によって代表されるように思索性とでもいうべきもので、 抑うつ的、 情緒的な要素は排除されている。 ion D Depress. これは 「度々元気がなくなる」 「度々物思いに沈むことがある」 「度々ゆううつになる」 等の項 目によって代表されるように女字通り抑うつ性である。 l i C Cyc c tendency. これは 「気分がしばしば動揺する」 「こう ふんしやすい」 「気が変りやすい」 等によって代表さ I i t ona れる感情の不安定性であって空想、 心配、 神経過敏な どとはっきり分難されている。 Emo. l Uns i ty と も い う べ き も の で あ る。 tabi ia R Rathyl l ・. これ は 「人 と い っ しょ に は しや ぐこ と が 多 い」 「気 が る な た ち で ある」 「いつも 何 か 刺 戟 を求 め. る」 等によって代表されるように、 発揚的、 軽卒、 即行 生というような特性が示される。 ivi G General act ty. こ れ は 「活 溌 で あ る」 「いつ も 朝 か で あ る」 「い き い き して い る」 「て き ぱ き 仕事 を 片 づ け る」. 等によって代表されるように明朗活達で能率的な行動特性をあらわしている。 A Ascendance. これ は 「会な どの とき は 人 の先 に た っ て 働 く」 「人 の あ つ か い が うま い」 「思 っ た こ と ば 遠 慮な I Leadershi i a p と した 方 がよ い く い う方 であ る」 等 に よ っ て 代 表 され る よ う に 社 会的 指 導性 Soc 位で あ る。 ini M N1ascul ty. これは 「わけもなく自分をみじめだと思うことがある」 「世間からはなれて一人で生活したい」 などの項 目によって代表されるように非社会性、 孤立的傾向が強く自我弱く、 決断力にぷくにえき. らない女性的な面 が示されている。 なお採点の上からみれば得点の高いほど女子性の高いことを示 す。 ing iori 1 lnfer ty feel. これは 「失 敗 しやしないかといつも心配である」 「なにかにつけて自信がない」 「劣等感になや まされる」 等によって代表されるように自己不確実性、 劣等感の強さが示される。 N Nervousness. これは 「一寸したことが仕事の邪魔になる」 「些細なことを気に やむ」 「人がみていると仕事が 出来ない」 等 で代表されるように強迫性、 過 感性等の神経質の特性を示している。.

(17) . 藤野 武・岡路市郎・宮本. 実・福島正治・村山. 登・平沢良助. 。一Lack of ob]ect ivi ty. これは 「とてもありそうもないことを空想する」 「坐っ ていても気分が落着かない」 「わけもな く喜んだり悲しん だりする」 等の項目によって代表されるように空想性、 不安感、 神経質等の非現 実的特性を示している。 Ag Lack 。f Agreeableness. こ れ は 「失 礼 な こ と を さ れ る と だ ま っ て い な い」 「正 しい と 思 っ た こ と は人 に かま わず 実 行す る」. 「軽蔑されたと思うとひどく腹がたつ」 等やや角のある性格で、 意地っぱりで短気等むしろ攻撃的. Aggressive. な特性と してよいかと思われる。. iveness Co…Lack of cool )erat. ‐世の 中 は 不 公 平 な こと に満 ち て い る と 思う」 「人 これ は 「も っ と ち がう 境遇 に生 れ た か っ た」 r. は私を十分認めてくれない」 等の項目によって代表されるように、 不公平感、 不満感、 人間不信感 等が示されている。 (3) 施. ①. 行. 先づ被験者に第16表に示 したような回答票を配布し次のような lnstruction を与える 「人は. 自分 の 性 質 に つ い て どの程 度 ま で 正 しい 判 断 をす る こ と が 出 来 る で しょ う か そ のよ う な こ とを 調 、. べてみたいと思います。 これから私が左上から番号順に人の 性質についてのことを一つについて 2. 回づ っ読み上げていきますから、 よくきいていて、 それが自分にあてはまるときはその番号に○を つ け、 当て は ま ら な い と きは × を つ け て 下 さ い。 余 り考 えす ぎる と決 め ら れ なく な り ま す か ら 大 、. 体の 印象で書いて下さい。 しかし、 どうしても決められないときは 番 号 に △をつけて下 さい」 各 間を2回づっ読み上げ各間の間は2 秒づっの間隔で読み上げていった。 ただし、 受刑者 の 場 合 は. lnst ion は上 と 同 じ で ある が、 各 項 目 は 上 の要 領 で あ ら か じめ テーフ コ ト ダー に 吹 き こ んでお ruct. 0人~2 0人に対し施行した。 いて入所の都度1 採点 は0 は 2点. ×は0点. 項目だけは、 ×は2点. △は1点. ②. △ は 1 点 と して 計 算 す る。 た だ し、 ア ン ダー ライ ンを して あ る. 0は0点とする。 各特性の得点はそれぞれ横に合計 す れ ば よ. い。 た だ し、 0, Ag . Co は そ れ ぞれ121~123~151~153、 124~126~154~156、 127~129~157~ 159 に ま と め ら れ る12項 目 づっ の 合 計 点 に な る 。 6表 Y-G 検査 answer-sheet 第1 年. 組. 番. 氏. 名. 年. 月. 日生. 1 11 21 31 41 51 61 71 81 91 lol ll1. 121 13i 141 151. 2 12 22 32 42 52 62 72 82 92 102 112. 122 132 142 152. 3 13 23 33 43 53 63 73 83 93 103 113. 123 133 143 153. 4 14 24 34 44 54 64 74 84 94 104 114. 124 134 144 154. 5 15 25 35 45 55 65 75 85 95 105 115 6 16 26 36 46 56 66 76 86 96 106 116 7 17 27 37 47 57 67 77 87 97 107 117 8 18 28 38 48 58 68 78 88 98 108 118 9 19 29 39 49 59 69 79 89 99109 119 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120. どの特 性も最低0 点より最高24点の範囲に入る。 結. 果. 1 ( } 中学生と受刑者の比較 - 16 -. R G A M. 125 135 145 155 126 136 146 156 127 137 147 157 128 138 148 158 129 139 149 159. 才.

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