• 検索結果がありません。

A Case of Chondromyxoid Fibroma (CMF) Shigeki Nishihira (Ogachi Central Hospital) Kazuo Ishikawa (Akita University School of Medicine) Chondromyxoid f

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "A Case of Chondromyxoid Fibroma (CMF) Shigeki Nishihira (Ogachi Central Hospital) Kazuo Ishikawa (Akita University School of Medicine) Chondromyxoid f"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

軟 骨 粘 液 線 維 腫 例

西平

茂樹・石川

和夫*

A Case of Chondromyxoid

Fibroma (CMF)

Shigeki Nishihira (Ogachi Central Hospital)

Kazuo Ishikawa

(Akita University School of Medicine)

Chondromyxoid fibroma (CMF) is an uncommon benign tumor of the bone system first describ-ed by Jaffe and Lichtenstein in 1948. A review of world wide literature revealed 38 cases of head and neck CMF lesions up to October 1996. There were 15 cases in the mandible, 4 in the maxilla, 13 in the cranium, 1 in the pterygopalatine fossa, 1 in the zygoma and 4 in the nose and paranasal sinus. In this paper we present a new case of CMF which arose in the ethmoid sinus. In addition, a review of the literature is presented.

A 34-year-old Japanese man presented with left exophthalmus. The patient had noticed the pro-tuberance on the left side of the nasal base 12 months previously. Anterior nasal specullum

ex-amination revealed no tumors in the nasal cavity. A plain CT scan revealed a large lump involving the left ethmoid sinus, extending superiorly into the bilateral frontal sinuses and into the left orbit.

M R imaging showed a low intensity signal relative to the gray matter on T1-weighted images, isointensity on proton density images, a jagged island like lesion with a hyperintense high signal was seen within the high intensity signal on T2-weighted images and marked peripheral enhancement was noted on postcontrast (Gd-DTPA) studies of T2-weighted images.

The tumor was removed completely by way of external ethmoid approach. The tumor dimen-sions were 6 x 4 x 3.5 cm. Grossly the surface was grayish-white, capsule-less, lobular, solid in tex-ture and rather firm, but rubbery in consistency. The cut surface of the tumor was glazed and

g enerally yellowish-white in color. Histopathologic examination confirmed the diagnosis of CMF. After 34 months of clinical and radiological follow-up, the patient showed no evidence of recurrence. Key words : chondromyxoid fibroma, ethmoid sinus, CT, MRI

は じめ に 軟 骨 粘 液 線 維i腫(chondromyxoidfibroma)は 軟 骨 組 織 に 由来 す る まれ な 良性 腫 瘍 で そ の ほ とん どは脛 骨,腓 骨, 大腿 骨 等 の長 管 骨 か ら発 生 して い る1).頭 頸 部 領 域 で の 発 生 は非 常 に まれ で1948年 に分 類 命 名2)さ れ た 時 点 か ら 1996年10月 現 在 ま で に 下 顎 骨15例3)-17),上 顎 骨4 例14)18)-20),頬 骨1例21),,鼻・ 副 鼻 腔4例22)-25),頭 蓋 骨 ・ 翼口 蓋 窩14例2)26)-38)の わ ず か38例 の 報 告 を 見 る の み で あ る.今 回,眼 球 突 出 を 来 し た 筋 骨 洞 原 発 症 例 を 経 験 し た.文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 す る. 秋 田県厚生連雄勝 中央病院耳鼻咽喉科 *秋 田大学医学部耳鼻咽喉科学教室

(2)

症 例 患 者:34歳,男 性. 主 訴:左 側 眼球 突 出. 現 病 歴:1993年12,月 頃左 眼 内側 の腫 脹 に気 づ い た が放 置 して い た.そ の後 眼 球 突 出 が増 強 し疲 労時 に眼 球 圧迫 感 が 生 じた た め,1994年12月 眼 科 受 診.CTに て 左 側 眼 窩 内側 壁 を外 側 に 圧排 す る腫瘍 を指 摘 され 当科 紹 介 とな った. 現 症:左 側 内噛 部 か ら前 額部 に か け輪 郭 の は っ き り し な い 骨 隆 起 あ り.同 部 に 自発 痛 や圧 痛 な く,皮 膚 に浮 腫 や 発 赤 は 認 め られ な か った.左 側 眼 球 は 外下 方 に圧 排 偏 位 され 突 出 して い た が,眼 球 運 動 障 害 は 明 らか で な く複 視 も認 め られ な か った.鼻 腔 内 に腫 瘍 は観 察 され なか っ た・ X線 所 見:後 前 方 撮 影 像 で は 両 側 前頭 洞 の下 方2/3の 範 囲 に淡 い 混 濁 像 を 認 め た.Waters撮 影 像 で は 鼻 骨 お よび 眼 窩 上 内 方 前 縁 部 が 消 失 し前 頭 洞 前壁 部 分 に周 囲 骨 硬 化 像 を 伴 う半 円形 透 亮 像 を 認 め た(図1-a,b). CT所 見:単 純CTの み を行 った.腫 瘍 は 両 側 前 頭 洞 か ら左 側 飾 骨 洞,眼 窩,上 顎 洞 上 部 に また が り存 在 した. 骨 組 織 の条 件(windowwidth2000,windowleve1250) 冠 状 断 像 で腫 瘍 が 一 部 眼 窩 内に 浸 潤 して い る よ うな 印象 を 受 け た が,軸 位 像 で 内直 筋 との境 が 明 瞭 に 区別 され, 軟 組織 の 条 件(WW250,WL20)冠 状 断 像 で も腫 瘍 の 直 接 浸潤 は ない もの と判 読 され た.X線 で観 察 され なか っ た 左側 鼻 骨 は 腫 瘍 辺 縁 に 偏位 して存 在 し,前 頭 洞 後 壁, 天蓋 を含 め 骨 の 浸 潤 破 壊 像 は認 め られ な か った・腫 瘍 は 全般 的 に一 様 な 吸 収 値 を 示 して観 察 され たが,軟 組 織 条 件 で は低 な い し高 吸 収 域 の 斑 状 陰 影 が観 察 され た(図2-a,b,c,d,e)・ MRI所 見:Tl強 調(440/15)画 像 で 脳 灰 白質 よ り低 信 号 強 度 に,プ ロ トン(3000/40)画 像 で灰 白 質 とほ ぼ等 信 号 強 度 に,T2強 調(3000/100)画 像 で灰 白質 よ り若 干 高 い 信 号 強度 の腫 瘍 陰 影 中 に 前 頭 洞 内 で腫 瘍 の上 方 に貯 留 して い る粘 液 とほぼ 同等 の高 信 号 強 度 で 諸 島 状 の像 が 観 察 され た・Gd-DTPA使 用 後 のT1強 調(440/15)画 像 で は 中 心部 が低 信 号 で 周 囲 が 高 信 号 強 度 に 描 出 され ドー ナ ツ状 を 呈 した(図3-a,b,c,d). 生 検 結果:初 診 時 生 検 では,粘 液 性 間 質 中 に 小 型 で 多 形 性 の核 を有 す る細 胞 が 密 に 増 殖 す る部 分 が あ り肉腫 も 考 え られ た が核 異 型 が 軽 度 で 核 分 裂 像 も認 め られ ず 良性 腫 瘍 と判 断 され た.確 認 のた め 再 度 生 検 を施 行 した とこ ろ,細 胞成 分 は線 維 芽 細 胞 と膠 原 線 維 が 主体 で基 質 中 の 酸 性 ム コ多糖 体 が著 明 に増 加,細 胞 密 度 は 高 くな く異 型 性 や 分 裂像 も観 察 され な い こ とか ら粘 液 線維 腫 が 最 も考 え られ た.

(3)

「,麹・

桑"

'篭ザ

蟹 a

1∼lg〆

ズ耀

噂 噸

}捨

'、癖 燕 義 聯

㌧1角

♂ 燭・

嘘 調 幽

b r

小"

鷲 醐 C

d 図2単 純CT像 骨 組 織 条 件:a)b)冠 状 断 像c)軸 位 断 像 軟 組 織 条 件:d)冠 状 断 像e)軸 位 断 像 e 手術 前 の 眼科 所 見:視 力・眼 圧 は左 右 差 な し・眼 球 突 出 度 は右 側23mm,左 側29mm,外・内 噛 間距 離 は 前 者 110mm,後 者41mm,瞳 孔 間 距 離 は74 mm,複 視 は9 方 向 で 認 め な か った・ 術 前 検 討:画 像 診 断 上 腫瘍 は骨 破壊 を伴 うが膨 張 性 発 育 に よ る圧 排 破 壊 像 で0腫 瘍 境 界 も非 常 に 明瞭 な こ とよ り良 性 腫瘍 と考 え られ た.病 理 組 織検 査結 果 か らは 肉腫 に類 似 す る細胞 密 度 の 高 い部 分 が あ る一 方 細胞 密 度 の低 い部 分 も混 在 し,線 維性 な らび に 粘 液 性 の 性 質 を持 つ 良 性 腫 瘍 と考 え られ た.腫 瘍 は 両 側 前 頭 洞 に 進 展 し左 側 節 骨 洞 で最 も深 く,眼 窩 内側 壁 を 圧 排 して 存在 す る こ とか ら,キ リア ン氏 前 頭 洞 手 術 の皮 膚 切 開 を 内 嚇 部 に 沿 って 延 長 しつ つ 開窓 す れ ぽ 腫 瘍 前 面 全 体 と眼 窩 内 側壁 な らび に天 蓋 が 明視 下 に おけ 安 全 な手 術 が 可 能 と考 え た. 手 術 所 見:全 身 麻 酔 下 に手 術 を行 った.眼 窩 上 神経 を 切断 しな い よ うに皮 膚 切 開 後 前 頭 洞 前 壁 と菲 薄 化 され た 内嘱 部 の 骨 を 含 め た骨 膜 弁 を眼 窩 側 に剥 離 挙 上 した と こ ろ,直 下 に 被膜 を持 たず 表 面 が 凹 凸 に分 葉 した乳 灰 白色 の 腫 瘍 が 認 め られ た(図4-a).腫 瘍 は シ リ コ ン ゴム 様 の硬 さを 持 ち 部 分 的 に 挙上 す る こ とは不 可 能 であ った た

(4)

め腫 瘍 前 面 の骨 を 顔 貌 に影 響 しな い程 度 で 削開,内 噛靭 帯 は剥 離 して外 側 に醗 転 した.残 存 鼻骨 は正 中側 を 軸 に した扉 状 の粘 膜 骨 弁 と して 翻 転 させ た.腫 瘍 と周 囲 組織 間 の癒 着 は強 くな く比 較 的 容 易に 剥 離 され た が,形 態 が 複 雑 であ った ため 腫 瘍 後 面 の 剥 離 に 手 間取 った.腫 瘍 を 一塊 と して 摘 出 後 左 右前 頭 洞 粘 膜 を 処 理 した ・前 頭洞後 壁 の骨 破 壊 は 認 め られ なか った.鼻 前頭 管 に ドレ-ン 留 置 後挙 上 して お い た骨 膜 弁 で前 頭 洞 部 を 被 覆.内 噛 靭 帯 は正 中 側 に 引 き寄 せ て 固定,鼻 骨 も上 下 を 吸 収 糸 で固 定 した。

(5)

噌、

' 、勘 A、 '・ ,0ノ 、 謄 噛箭 .,  .ノ ・・穂 一・'

ド艶侵

驚 ∴ 、..., 嘱.「、 ぬ   ・、・

\ 、

へな ・㍉・鞍 ず 繍 ㌻" 麟 、・い魅 ・ 0 ・・捻 銭}' ド 鰺 獣

1遠ヂ

' ti 'r .;タ 昂 ボ 、 a 'e蟻 遮 翁

管 ∼

∵鏑

愛. 篠 ♪ド∼ べ び

ゆ ひ

難 魂

幽」 驚 図4 b

「-一

;',.Σ;28M C 手 術所 見 お よび 摘 出腫 瘍 とそ の割 面 a)挙 上 さ れた 前 頭 洞 前 壁 を 含む 骨 膜 弁(*)と 腫 瘍 の表 面(↓) b)腫 瘍 の 外観 c)腫 瘍 割 面:腫 瘍 下 端 部近 くに生 検 で 生 じた 出血 巣 を認 め る 謡 病 理 所 見:腫 瘍 は6×4×3.5cm大,表 面 は 凹 凸 に 分 葉 した 乳灰 白色,割 面 は粘 液 様 の光 沢 を有 し周 辺 の一 部 で 暗 赤 色 を 呈 す る が 全 体 的 に 薄 い 黄 白 色 で あ った(図4-b,c).組 織 学 的 に は,短 紡 錘 形,紡 錘 形,星 芒 状 の 繊

(6)

128 西 平 茂 樹・石 川 和 夫 耳鼻 臨床 補94 維 芽 細胞 と線 維 性 膠 原 線維 が軟 骨 基 質 な い し粘 液 様基 質 を 背 景 に増 生,細 胞 成 分 の 多 い部 分 と少 ない 部 分 が混 在 し分 葉傾 向 を示 して観 察 され た.個 々 の細 胞 は 軽 度 の多 形 性 と大 小不 同 を示 す が全 体 像 と して核 分 裂 が ほ とん ど な く分葉 構 造 も不 完全 で あ る こ とか ら軟 骨 粘 液 線維 腫 と 診 断 され た(図5-a,b,C,d)・ 電 顕 所 見:基 質 は 密 な い し粗 な 膠 原 線 維 で埋 め られ, 明 らか な 小球 状 の軟 骨 基 質 穎 粒 は 認 め られ な い もの の軟 骨 様 基 質 に類 似 して見 え る部 分 が 認 め られ た.細 胞質 内 に多 量 の グ リコ-ゲ ンを有 す る多 形 性 腫 瘍 細 胞 で は,細 ぐ  げ  ぼ 慨 、.鴨,㌦ 守 ㌶ 帆!臥 瓶 ミ 、1 0・・∼ ・鶏 い 覧》跡 ∴'・ 、 閲沙 」》 ,て 〆 、

縁漏

/ポ・ で1 、 By.  ' a b 、続 。」ン ・も C 図5病 理 組 織 像(H.E.染 色) a)軟 骨 様 部 分(×200) b)粘 液 様 部 分(×200) d c)線 維 性 膠 原 線維 に富 む 部 分(×200) d)腫 瘍 全 貌(×40):a∼cの 細 胞 数 差 に よる 見か け 上 の 分 葉 構 造

(7)

胞 質 内 に 粗 面 小 胞 体 が あ り グ リ コ-ゲ ン穎 粒 に 核 が 圧 排 され た よ う に 観 察 され た(図6-a,b,c)・ 術 後 経 過:術 後34ヵ 月 が 経 過 した1996年10月 現 在 腫 瘍 の 再 発 は 認 め られ な い.顔 面 骨 削 開 部 の 陥 凹 は 認 め られ な い・鼻 前 頭 管 は 十 分 に 開 存 し て い る・眼 球 突 出 度 は 左 側25mm,外・内 噛 間 距 離 は 前 者98mm,後 者34mm, 瞳 孔 間 距 離 は70  mmに 改 善 さ れ た. 考 察 軟 骨 肉 腫 や 粘 液 肉 腫 あ る い は 粘 液 軟 骨 肉 腫 と診 断 さ れ 悪 性 腫 瘍 と して 取 り扱 わ れ た 症 例 中 に 実 際 は 良 性 腫 瘍 が 含 ま れ て い た こ と を 指 摘 し て,Jaffeら2)が1948年 本 腫 瘍 を 分 類 命 名 し後 にDahlin39)やIwataら40)が 悪 性 腫 瘍 と 誤 診 さ れ る 危 険 性 を 再 度 強 調 した・1985年 ま で に400 例 を 越xる 報 告 が な さ れ て い る41)42)・報 告 の ほ と ん ど は

轡 繊 鷲

Fノ ,〆 馨璽 ぴ

a 図6 b ● み , 0華 毒へ

C

.  ,

電 顕 像 a)全 体 像:基 質 は 密 な い し粗 な膠 原 線維 で埋 め られ て い る (x700) b)膠 原 線 維 に 富 む 部 分(×2500) c)細 胞 質 内 に 多量 の グ リコー ゲ ンを 有 す る 多形 性 腫 瘍 細 胞 (xg500)

(8)
(9)

整 形 外 科 領 域 か らの もの で あ る.脛 骨,腓 骨,大 腿 骨 等 の下 肢 長 管 骨 骨 幹 端 部 特 に 膝 関 節 周 囲 に 最 も多 く,発 生 部 位 全 体 の40∼65%を 占 め る.一 般 的 に 骨端 軟 骨 よ り発 生 し骨 幹 端 部 へ 発 育 す る軟 骨 由 来 の 良 性 腫瘍 と認 識 され て い る40)43)が腫 瘍 発 現 起 源 に 関 して は,軟 骨 が 関 係 す る部 位 では 胎 生 期 軟 骨 遺 残 か ら とす る考 え方2)が,軟 骨 が 関 係 しな い 部 位 で は 幼 弱 な 間 葉 細 胞 や 線維 芽細 胞 の化 生 に よ る軟 骨 形 成 あ るい は 軟 骨 遺 残 の 迷 入 な どが論 じら れ て い る44)45). 発 生 頻 度:骨 腫 瘍 全 体 の0.5%39)か ら1%以 下45)と言 わ れ る.本 邦 で は,1972年 か ら1976年 まで の5年 間 で全 国 骨 腫 瘍 患 者 登 録 例46)に 原 発 性 骨 腫 瘍4219例 中23例 (0.5%)が 登 録 され て い る.頭 頸 部 領 域 で は1996年 ま で に世 界 中 で38例 の 報 告 が あ る・頭 頸 部 領 域 で 最 初 に報 告 され,ま た 現 在 症 例 数 が 最 も 多い の は 下 顎 骨 で あ るが, そ の第1例 目の症 例 報 告 年 度 の1951年 か ら筆 者 らが検 索 した1996年10月 ま でに な され た 最 終 症 例 報 告 年 度1993年 (以 降1951年 ∼1993年 と表 現)ま で に15例 の 報 告 が あ る. 同様 に 上 顎 骨4例(1983年 ∼1988年),頬 骨1例(1992年), 鼻・副 鼻 腔4例(1981年 ∼1996年),頭 蓋 骨12例(1958年 ∼1994年) ,翼 ロ蓋窩1例(1976年)が あ る(表1). 好 発 年 齢:一 般 に10代 か ら20代 に 多 く30歳 未 満 の 者 が 60%(190例/315例 中)1)を 占 め る.頭 頸 部 領 域 で は,わ れ わ れ の 症 例 を 含 め た39例 中 年 齢 記 載 の あ っ た33例 で 平 均 年 齢29.6歳(0∼10代11例,20代7例,30代5例,40 代5例,50代3例,60代2例)で あ っ た.男 女 比 は161: 116D,101:6847)で 男 性 が 若 干 多 い が,頭 頸 部 領 域 で は 男 性14例,女 性19例 で あ っ た(表1). 臨 床 症 状:主 訴 と な る症 状 は 腫 瘍 の 発 生 部 位 と大 き さ に よ り異 な る が0般 に 軽 度 で あ る.局 所 疹 痛 が84%と 最 も 多 く,次 い で 腫 瘤(腫 脹)が67%48)で あ る.症 状 が 軽 微 な た め 外 傷 時 のX線 検 査 や 病 的 骨 折 に よ り偶 然 発 見 さ れ た 例43)49)も あ る.頭 頸 部 領 域 で は,頭 蓋 円 蓋 部 で は 頭 部 腫 瘤30)33),翼 ロ蓋 窩 や 錐 体 骨 等 に 発 生 した 場 合 に は 局 所 神 経 症 状 が29)32),上 顎 骨 お よ び 下 顎 骨 で は 局 所 腫 瘤 (腫 脹)時 に 疹 痛 が 主 体 で あ っ た17).鼻・副 鼻 腔 症 例 は 鼻 閉 と 眼 球 突 出22),鼻 出 血23),副 鼻 腔 炎 で 通 院 中 に 発 見 さ れ た29),鼻 根 部 腫 瘤25)で 報 告 さ れ て い る. X線:長 管 骨 で は,腫 瘍 内 に 石 灰 化 陰 影 を 認 め ず 境 界 明 瞭 な 円 形 ま た は 楕 円 形 の 透 亮 像 と して 観 察 さ れ,骨 膜 性 反 応 は 骨 折 を 生 じな い 限 り認 め ら れ な い50)51).頭 頸 部 領 域 で は,骨 破 壊 像 と石 灰 化 像21}34)44)が主 な も の で あ る

(10)

132 西 平 茂樹・石 川 和夫 耳鼻臨床 補94 が,症 例 に よっ て辺 縁 骨 硬 化 像 を伴 う円形 あ るい は不 規 則 な形 の骨 透 亮 像 の み で 石 灰 化 や 骨 破 壊 像 を 伴 わ な い33), 周 囲骨 硬 化 を伴 う円形 透 亮 像 と石 灰 化 像 を み るが骨 破 壊 像 を 伴 わ な い37)な ど と報 告 され て お り一 定 しな い.わ れ わ れ の症 例 で は 鼻骨 な らび に 眼窩 上 内方 前 縁部 の骨 破 壊 を 思 わ せ る像 と前頭 洞前 壁 部 分 で の周 囲 骨 硬 化像 を伴 った 円形 透 亮 像 と して観 察 され,石 灰 化 陰 影 は認 め られ な か った. CT:単 純CTで は 低 な い し高 吸 収 域 の 不 均 一 な腫 瘍 陰 影 を 見 る.造 影 後 は,全 体 的 に不 規 則 な形 の 増 強効 果 を 認 め た 例36),部 分 的 に 低 吸 収 域 の 増 強 した 例33),逆 に 高 吸 収 域 が 増 強 され 低 吸収 域 が嚢 胞 状 に観 察 され た 例34) 等 が あ る.-0方,造 影 剤 の 増 強 効 果 は認 め な いが 軟組 織 条 件(WW100)で 一様 な 高 吸 収 域 と して観 察 され た もの が 条 件 を 骨 組 織(WW600)に 広 げ た と ころsaltandpep-perormottledappearanceを 呈 した 前頭 骨 で の報 告 もあ る37).わ れ わ れ の症 例 で は逆 に軟 組 織 条 件 の水 平 断 像 で 部 位 に よ って 低 な い し高 吸 収 域 の 斑 状 陰 影 が観 察 され た. MRI:森 川 ら36)はSE1600/60に て腫 瘍 は 高 信 号 強 度 を呈 し進 展 が 明瞭 に描 出 され る と報 告.Morimuraら37) はT1強 調(500/20)画 像 で 脳 灰 白質 よ り低 信 号 強 度,プ ロ トソ画 像 で 灰 白 質 と等 信 号 強 度,T2強 調(2000/120) 画 像 で 灰 白質 よ り高 信 号 強 度,Gd-DTPA使 用 後 で は 中 心 部 が 低 信 号 でそ の周 囲 が か な りの 高 信 号 強度 で描 出 さ れ る と報 告 した.わ れ わ れ の症 例 で もほ ぼ 同様 の所 見 が 得 られ た が,T2強 調(3000/100)画 像 で 灰 白質 よ り若 干 高 い信 号 強 度 の腫 瘍 中 に高 信 号 強 度 の 諸 島状 の像 が 観 察 され た. 骨 シ ンチ:99mTc-MDPで 鮮 明 な 集 積 像 が 報 告 され て い る44). 血 管 撮 影:腫 瘍 陰 影 は認 め られ ず 血 管 の圧 排 像 が 特 徴 的 で あ る とされ る34)35). 腫 瘍 の 肉眼 所 見 な らび に性 状:頭 頸 部 領 域 で は,症 例 に よ って「灰 赤 色,寒 天 状,柔 らか く容 易に 吸 引」35),「淡 黄 色半 透 明 ゼ リー状,柔 らか く吸 引 され,被 膜 あ り」36), 「榿 黄 色,半 透 明,直 径7mmの ゼ リー状 塊 の集 合」29), 「乳 白色 境 界 明瞭 な 被 膜 を もち比 較 的 弾 力 性 に 富 む 部 分 と硬 い 部 分 か らな り,一 部 石 灰 化 し割 面 は 大 小 さま ざ ま な 多 くの 嚢 胞 か らな り嚢 胞 内に は黄 色 ゼ リー状液 体 を満 た し,一 部 出血 巣 や 壊 死 巣 も見 られ た」34),と 様 々で あ り0定 しな い.教 科 書 的 に は,「骨 皮 質 が 破 壊 した 場 合 に 骨 膜 お よび 周 囲 組 織 に よ り被膜 を 有 す」50)が「一 般 に 被 膜 の な い 白色 調 で 光 沢 の あ る弾 力性 軟 骨 部 分 と灰 白色 粘 液 性 部 分 を み る」52),「表 層 は分 葉 状 で あ る」51)と記 載 され て い る.わ れ わ れ の 症 例 で は,表 面 は被 膜 を持 た ず 凹凸 に 分葉 した乳 灰 白色 で あ り,割 面 は充 実 性 で周 辺 の 一部 は 暗赤 色 を呈 す るが 全 体 的 に は 薄 い黄 自色 で粘 液 様 の光 沢 を 有 した.硬 度 は0様 で 弾 力 性 に富 み,ゼ リー状 の部 分 や 石 灰化 あ る いは 嚢 胞 状 の 部 分 は存 在 しなか った. 病 理 組 織:腫 瘍 の 肉眼 所 見 と性 状 が 多 彩 な よ うに病 理 組 織 も個 々の腫 瘍 で異 な り名 称 に 示 され る軟 骨 一粘 液「線 維 の基 本 的 三組 成 も種 々 のバ ラ ンスで 観 察 され る.組 織 学 的特 徴 は,(1)多 数 の空 胞 に 富 み 細 胞 間 質 が 均0で 軟 骨 の細 胞 間 質 を 思わ せ る基 質 中に ク ロマ チ ンの豊 富 な 円 形 核 腫 瘍 細 胞 が 密在 し幼 若 軟 骨 組 織 に 類 似 す る軟骨 様 部 分(chondroidlesion),(2)ム チ カル ミン染 色 陰 性48)でal-cianblue-PAS染 色 で青 色 に染 ま る基 質35)に富 み,星 状 か ら紡 錘 形 の 細 長 い 細 胞 が 粗 に 観 察 され る粘 液 様 部 分 (myxomatouslesion),(3)ク ロマ チ ンに富 む 大 き く肥 大 した核 を有 す る細 胞 境 界不 明瞭 な線 維 芽 細 胞 が 多 く,膠 原 線維 新 生 を 見 る線 維 様 部 分(fibromatauslesion)が あ り,(4)こ れ らの 三 組 成 が 比 較 的 規 則 性 を 持 った細 胞 配 置 を な して 見 か け 上 の 分 葉 構 造(pseudo-lobularpatt-ern)を 形 成 す る.配 置 の 規 則 性 と して は,個 々 の葉 中 心 部 で は細 胞 成 分 の 少 な い軟 骨 様 部 分 と粘 液 様 部 分 が 多 く見 られ る2).腫 瘍 が 成 熟 す る と粘 液 様 部 分 で も膠 原 線 維 新 生 が 見 られ る よ うに な る2)48)が一 般 的 に は線 維 様 部 分 は 葉 辺 縁 部 に 多 く見 られ る.(5)葉 間 は 小 血 管 に富 み 線 維 芽細 胞 の集 団 か らな る疎 性 結 合 組 織 の隔 壁 中に,種 々の 大 きさ の多 核 巨細 胞 や マ ク ロ フ ァー ジ,線 維 性 原 形 質 突 起 を 持 つ 細 胞 な どを 見 る.(6)石 灰 化 巣 は0般 に 見 られ な い とす る報 告 が 多 い42)43)が,頭 蓋 内 あ る い は 頭 蓋 底 の症 例 では 石 灰 化 が 観 察 され た例 が多 い32)34)35)37)44). (7)腫 瘍 細 胞 は 異 型 性 を 呈 す る が 核 分 裂 像 は 認 め な い93)45),等が特 徴 と して あ げ られ る. 鑑 別診 断:腫 瘍 の主 とな る組 成 の違 い に よ り鑑 別 対 象 は 異 な る が,最 も鑑 別 が 困 難 な もの と して分 化 型 の軟 骨 肉腫 が あ げ られ43)誤診 率 は 高 い53)・共 に粘 液 様 部 分 に 富 み,細 胞 異型 が 強 く,ク ロマ チ ンに富 む核 を有 し,分 葉 構造 を 示 す 共 通 点 が あ る11)が,軟 骨 肉 腫 で は 結 合 織 性 の完 全 な分 葉 構 造 を 呈 し,本 腫 瘍 と比 較 して よ り粘 液様 部 分 が 多 く,硝 子 軟 骨 像 を 有 し,線 維 性 要 素 を 欠 き,二 核 細 胞 や核 分 裂 像 の 出現 頻 度 が 高 い こ と等 が 鑑 別 点 と し てあ げ られ る.

(11)

治 療:整 形 外科 領域 で は掻 爬 が 行 わ れ た 例 が 多 く見 ら れ る がa病 巣 の 掻 爬 の み で の 再 発 率 は12.5%47)48),25 %39)80%45)と 高 い.唾掻 爬 後 骨 移 植 を 行 う方 法 も検 討 さ れ 再 発 率 は掻 爬 の み よ り低 い との 報 告 もあ るが10%∼40 %と 同様iに高 い39)。特 に15歳 以下 の若 年 者54)や組 織 学 的 に 粘 液 様 部 分 の 優 位 な 場 合55)に は 再 発 を 起 こ しや す い と され る.健 康 骨 辺 縁 を含 め た 完 全摘 出 が推 奨 され て い る43)45)49). 脳 外 科 領 域 で は 危険 個 所 を 回避 す る た め に 小切 片 に し て の 除去 や分 割 切 除 あ る い は 吸 引 等 に よる全 摘 出 治療 が 多 く,再 発 が懸 念 され る もの で あ る が,実 際 に は予 後 の 記 載 が あ った6例 中4例 で8ヵ 月 か ら31ヵ 月 の観 察 期 間 で再 発 を認 めず,部 分 摘 出 を余 儀 な く され た2症 例 も共 に21ヵ 月 間 の 経 過 で再 発 を認 め て い な い30)36).上顎・下 顎 骨 で は19例 中17例 で手 術 の方 法 と再 発 の有 無 に関 して の記 載 が あ る.核 出 あ る い は一 塊 と して摘 出 され た9例 で は再 発 を認 め な い が,掻 爬 の施 行 され た8例 中2例 に は再 発 が生 じて い る.頭 頸 部 領 域 で も今後 更 に症 例 を 蓄 積 す る こ とで,重 要 臓 器 周 辺 や顔 貌 に影 響 す る よ うな部 位 で の最 も適 当 な手 術 方 法 が 決定 され る もの と考 え る. わ れわ れ の症 例 は腫 瘍 表 面 に傷 を つ け な い よ う注 意 を 払 い一 塊 と して摘 出 した. 放 射 線 療 法 は 無 効 で あ る47)49).照射 後 線 維 肉腫 が 発 生 した例28)56)も報 告 され て い る. 予 後:再 発 して も進 行 が遅 い た め予 後 は一般 的 に 良好 で あ る.し か し,再 発 や掻 爬 手 術 の繰 り返 しあ る いは 抜 歯 等 の外 的刺 激 に よ り悪 性 化 して線 維 肉腫 や軟 骨 肉腫 と な る可能 性 も示 唆 され て お り40)57)∼61)注意 は必 要 で あ る. 多 発例:近 隣 の骨 に孤 立 した結 節 と して 出現 した非 常 に まれ な 症 例43)は あ る が,一 度 に 多 発 した 症 例 の 報 告 は 認 め られ な い. お わ りに 節骨 洞 に 発 生 した軟 骨 粘 液 線維 腫 の34歳 男 性症 例 を報 告 した.術 前 生検 で は軟 骨 成 分 が採 取 され て お らず確 診 が 得 られ な か った が,画 像 診 断 上 も病 理 組織 診 断上 も悪 性 所 見 が 認 め られ な か った 事 か ら良 性 腫 瘍 と判 断 し手 術 を 行 った.摘 出 標 本 の 検 索 に よ り軟 骨 成 分 が 見 い だ され て 軟 骨 粘 液 線維腫 との 確 診 が 得 られ た.術 後34ヵ 月 を経 た 現在 再 発 を 認 め な い. 謝 辞 病理診断 に際 し種 々御指導頂 きま した秋 田大学医学部整形外 科学教室 の岡田恭 司先生,同 第二病理学教室 の南篠 博先生 に お礼申 し上げ ます.ま た御校閲頂 きま した秋 田大学医学部耳鼻 咽喉科学教室戸川 清教授 に深謝 致 します. 参考文献

1 ) Pinholt E, Eldeeb M and White D : Chondromyxoid

fibroma. Int J Oral Maxillofac Surg 15 : 553-564, 1986. 2 ) Jaffe HL and Lichtenstein L : Chondromyxoid fibroma of bone ; a distinctive benign tumor likely to be mistaken for

chondrosarcoma. Arch Pathol 45 : 541-551, 1948. 3 ) Paul JK : Chondromyxosarcoma of the mandible. J Oral

Surg 9 : 319-328, 1951.

4 ) Sleeper EL : Chondromyxoma of the mandible. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 5 : 916-822, ;1952.

5 ) Srivastava SP : Tumors of the jaw. Indian J Surg 17 : 1— 34, 1955.

6 ) Shutt PG and Frost HM : chondromyxoid fibroma. Clin Orthop 78 : 323--329, 1971.

7 ) Spjut HJ, Dorfman MD, Fechner RE, et al : Tumors of bone and cartilage. Atlas of Tumor Pathology, Second

Series, Fascicle 5. pp 50-59, Armed Forces Institute of

Pathology, Washington DC, 1971.

8 ) Grotepass FW, Farman AG, Nortje CJ, et al : dromyxoid fibroma of the mandible. J Oral Surg 34 : 988 —994, 1976.

9 ) Browne RM and Ribas PH : Chondromyxoid fibroma of the mandible ; a case report. Br J Oral Surg 15 : 19-25,

1977.

10) Bisaj M and Tomaszewska R : Chondromyxoid fibroma of the mandible ; case report. Patol Pol 33 : 291, 1982. 11) Thompson SH, Weathers DR and Vatral JJ :

oid fibroma of the jaws. Head Neck Surg 4 : 330-334, 1982.

12) Kearney V : Chondromyxoid fibroma of the mandible. Br J Oral Surg 21 : 304--307, 1983.

13) Happonen RP, Aho HJ, Ekfors TO, et al : Chondromyxoid

fibroma of the mandible ; ultrastructual comparison with a typical chondromyxoid fibroma of the femur. Proc Finn

Dent Soc 80 : 230-237, 1984.

14) Lustmann J, Gazit D, Ulmansky M, et al : Chondromyxoid

fibromas of the jaws ; a clinicopathological study. J Oral Pathol 15 : 343-346, 1986.

15) Pinholt E, El Deeb M and Waite D : Chondromyxoid

fibroma. Int J Oral Maxillofac Surg 15 : 553-564, 1986. 16) Batsakis JG and Raymond AK : Chondromyxoid fibroma : pathology consultation. Ann Otol Rhinol Laryngol 98 :

(12)

571-572, 1989.

17) Lingen MW, Solt DB and Polverini PJ : Unusual presenta-tion of a chondromyxoid fibroma of the mandible. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 75 : 615-621, 1993.

18)堀 越 勝,力 丸 浩 一,大 森 直 樹,他:上 顎 に 発 生 し た 軟 骨 粘 液 線 維 腫 の1例.日口 外 誌29:1596-1599,1983.

19) Damm DD, White DK, Geissler RH, et al : Chondromyx-oid fibroma of the maxilla, Electron microscopic findings and review of the literature. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 59 : 176-183, 1985.

20) Fujii N and Eliseo MLT : Chondromyxoid Fibroma of the maxilla. J Oral Maxillofac Surg 46 : 235--238, 1988. 21) Carr NJ, Rosenberg AE and Yaremuchuk MJ :

Chon-dromyxoid fibroma of the zygoma. J Craniofac Surg 3 : 217-222, 1992.

22) Szmeja Z, Obrebowski A, Strzyzowski M, et al : Chon-dromyxofibroma ossificans of the ethmoidal in a child. Int J Pediatr Otolaryngol 3 : 151--156, 1981.

23)八 川 公 爾,山 根 英 雄,松 永 一 博,他:鼻 腔 内chondromyx-oidfibromaの 一 例.耳 鼻 臨 床 補35:25-26,1989.

24) Isenberg SF : Endoscopic removal of chondromyxoid fibroma of the ethmoid sinus. Am J Otolaryngol 16 : 205

-208 , 1995.

25) Koay CB, Freeland AP and Athanasou NA : Chondromyx-oid fibroma of the nasal bone with extension into the fron-tal and ethmoidal sinuses. J Laryngol Otol 109 : 258-261, 1995.

26) Everke H : Ein Myxochondrom —Chondromyxoid Fi-brom-der Schadel basis mit Ausdehnung in den Canalis spinalis. Acta Neurochir (Wien) 15 : 150-158, 1966. 27) Aegerter E and Kirkpatric JA Jr : Chondromyxoid

fibro-ma. 3rd edition, Orthopedic Disease. pp 647-654, WB Saunders, Philadelphia, 1968.

28) Rahimi A, Beabout JW, Ivins JC, et al : Chondromyxoid fibroma ; a clinicopathologic study of 76 cases. Cancer 30 : 726-736, 1972.

29)大 久 保 忠 男,郭 隆 楽,高 久 久,他:頭 蓋 錐 体 部 に 発 生 した,巨 大 な るChondromyxoid fibromaの1手 術 治 験 例. 脳 と 臨 床25:355-359,1973.

30) Rao KVG and Reddy CRRM : Chondromyxoid fibroma of frontal bone ; report of a case. Indian J Orthoped 10 : 137

-139, 1976.

31)藤 原 潔,大 洞 慶 郎,玉 木 紀 彦,他:脳 室 内 血 腫 を 合 併 し た 左 中 頭 蓋 窩 底 部chondromaの1例.臨 床 神 経 学16:468, 1976.

32) Toremalm NG, Lindstrom C and Maim L : Chondromyx-oid fibroma of the pterygopalatine space. J Laryngol Otol 90 : 971-978, 1976.

33) Miyamoto E, Kuriyama T, Iwamoto M, et al : Cranial chon-dromyxoid fibroma. J Neurosurg 55 : 1001-1003, 1981.

34)金 丸 禮 三,後 藤 昌 澄,平 原 一 穂,他:右 眼 窩 上 壁 よ り発 生 した 巨 大 なChondromyxoid fibromaの1治 験 例.脳 神 経 外 科10:731-736,1982. 35)渡 部 洋 一,後 藤 健,佐 々 木 達 也,他:前 頭 骨 に 発 生 した Chondromyxoid fibromaの1例.脳 神 経 外 科13:167-172, 1985. 36)森 川 栄 治,佐 々 木 富 男,馬 杉 則 彦,他:中 頭 蓋 窩 よ り後 頭 蓋 窩 に 進 展 したChondromyxoid fibromaの1例.脳 神 経 外 科15:1233-1238,1987.

37) Morimura T, Nakano A, Matsumoto T, et al : Chon-dromyxoid fibroma of the frontal bone. AJNR 13 : 1261— 1264, 1992.

38) Dumas MD, Munk PL and Munoz DG : Chondromyxoid fibroma of the occipital bone. Can Assoc Radiol J 45 : 303

-306, 1994.

39) Dahlin DC : Chondromyxoid fibroma of bone, with em-phasis of its morphologic relationship to benign

chon-d roblastoma. Cancer 9 : 195-203, 1956.

40) Iwata S and Coley BL : Report of six cases of chondromyx-oid fibroma of bone. Surg Gynecol Obstet 107 : 571-576,

1 958.

41) Begg JG and Stoker DJ : Chondromyxoid fibroma of bone. Clin Radiol 33 : 671-679, 1982.

42) Kreicbergs A, Loennquist PA and Willems J : Chon-dromyxoid fibroma. Acta path microbiol. immunol. scand Sect A 93 : 189-197, 1985.

43) Schajoiwcz F and Gallarrdo H : Chondromyxoid fibroma of bone ; a clinicopathological study of thirty two cases. J Bone Joint Surg 53-B : 198-216, 1971.

44) Gabrielsen TO and Kingman Jr. AF : Osteocartilaginous tumors of the base of the skull ; report of a unique case and review of the literature. Am J Roentgenol Rad Therapy & Nuclear Med 91 : 1016-1023, 1964.

45) Gherlinzoni F, Rock M and Picci P : Chondromyxoid fibroma. J Bone Joint Surg 65–A(2) : 198-204, 1983.

46)新 臨 床 整 形 外 科 全 書(天 児 民 和 監 修).第2巻B:骨 腫 瘍. 5頁,金 原 出 版,東 京,1981.

47) Feldman F, Hecht H and Johnston AD : Chondromyxoid fibroma of bone. Radiology 94 : 249-260, 1970. 48) Frank WE and Rockwood CA : Chondromyxoidfibroma ;

review of the literature and report of four cases. J Southern Med 62 : 1248-1253, 1969.

49) Nimityongskul P, Anderson LD and Dowling EA : Chon-dromyxoid fibroma. Orthop Rev 21 : 863-870, 1992.

50)前 山 巌,佐 野 量 造:骨 腫 瘍 各 論,軟 骨 粘 液 性 線 維 腫.骨 ・ 軟 部 腫 瘍 図譜(塚 本 憲 甫 監 修).261頁,中 山 書 店,東 京,

(13)

京,1977.

52)吉 村 義 之:骨 腫 瘍 と腫 瘍 様 発 育.病 理 学 各論(下)飯 島宗 一 編.406-407頁,文 光 堂,東 京,1973.

53) Zillmer DA and Dorfman HD : Chondromyxoid fibroma of bone ; thirty six cases with clinicopathologic correlation. Hum Pathol 20 : 952-964, 1989.

54) Ralph LL : Chondromyxoid fibroma of bone. J Bone Joint Surg 44-B : 7-24, 1962.

55) Scaglietti 0 and Stringa G : Myxoma of bone in child-hood. J Bone Joint Surg 43 (A) : 67-80, 1961.

56) Ackerman LV and Spjut HJ : Tumors of bone and car-tilage. Atlas of tumor Pathology. Sect. II , Fasc., 4. pp 17

-19, Armed forces institute of pathology, Washington

58) Fillipone MJ : Malignant chondromyxofibroma. J Am Pediatr Assoc 56 : 237-238, 1966.

59) Gilmer Jr. WS, Kilgore W and Smith H : Central car-tilaginous tumors of bone. Clin Orthop 26 : 81-103, 1963.

60)岸 本 源,阿 部 本 晴,日 下 雅 裕,他:一 部 に 肉腫 像 を認 め た下 顎 軟 骨 粘 液 線 維 腫 の1例.日 ロ外 誌25:1147,1979.

61) Sehayik S and Rosman MA : Malignant transformation of a chondromyxoid fibroma in a child. Can J Surg 18 : 354

-360, 1973.

参照

関連したドキュメント

Intervals graphs (denoted by INT ) are intersection graphs of intervals on a line, circular-arc graphs (CA ) are intersection graphs of intervals (arcs) on a circle, circle graphs (CI

— Note that the notion of the “equivalence class of a dormant oper of rank r” of the present paper coincides with the notion of the “isomorphism class of a dormant PGL(r)-oper”

Eskandani, “Stability of a mixed additive and cubic functional equation in quasi- Banach spaces,” Journal of Mathematical Analysis and Applications, vol.. Eshaghi Gordji, “Stability

As with subword order, the M¨obius function for compositions is given by a signed sum over normal embeddings, although here the sign of a normal embedding depends on the

Let X be a smooth projective variety defined over an algebraically closed field k of positive characteristic.. By our assumption the image of f contains

We show that a discrete fixed point theorem of Eilenberg is equivalent to the restriction of the contraction principle to the class of non-Archimedean bounded metric spaces.. We

Thus as a corollary, we get that if D is a finite dimensional division algebra over an algebraic number field K and G = SL 1,D , then the normal subgroup structure of G(K) is given

[1] Feireisl E., Petzeltov´ a H., Convergence to a ground state as a threshold phenomenon in nonlinear parabolic equations, Differential Integral Equations 10 (1997), 181–196..