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金城学院の明日を見つめる

[ウィズ・ディグニティ]

vol.

16

2010.12

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2010.12

学校法人 金城学院 名古屋市守山区大森二丁目1723番地 TEL.052-798-0180 学校法人 金城学院 名古屋市守山区大森二丁目1723番地 TEL.052-798-0180 発行者/金城学院報編集委員会 金城学院報通巻第 発行者/金城学院報編集委員会 金城学院報通巻第85号 発行/2010年6月18日5号 発行/2010年6月18日 学校法人 金城学院 名古屋市守山区大森二丁目1723番地 TEL.052-798-0180 発行者/金城学院報編集委員会 金城学院報通巻第86号 発行/2010年11月26日 金城 金城学院院の明の明日を日を見つ見つめるめる

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2010.12

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トピックス/中学校の鈴木佳奈さん

      第26回成田山全国競書大会に入賞

  /高等学校バトン部

       愛銀教育文化財団から助成金

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クローズアップ

人間科学部 

大山 小夜

准教授

高 等 学 校 

小池 和子

教諭

40年の伝統を誇る金城学院ハンドベルクワイア

盛大な記念コンサートを開催

美しい音色をさらに未来へ

特集

1500セットの机とイスをマレーシアとフィリピンへ寄贈

大切に使った備品を役立てたい

自発的な行動が大きな実を結ぶ

特集

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クリスマス ・ スペシャルカレンダー

(2)

40年の歴史を振り返る

中学・高校ハンドベルクワイア

40年の伝統を誇る金城学院ハンドベルクワイア

盛大な記念コンサートを開催

美しい音色をさらに未来へ

 金城学院にハンドベルクワイアが誕生してから40年。澄んだ余韻が印象的なその音色は、中学

校から高校、大学へと広がり、2年前からは幼稚園でも奏でられています。今回は長年ハンドベル

の指導に当たり、現在はケリーベルクワイアで指揮をとられる坂野延子先生、高校で指導される鎌

井泰先生、中学校で指導される島岡久恵先生、そして大学で指導される 田年一先生の4名に、こ

の40年を振り返るとともに、ハンドベルに対する思いを伺いました。また先日行われた「金城学

院ハンドベル40年記念コンサート」の模様もお伝えいたします。

 金城学院のハンドベルの歴史は、 M・I・ケリー先生から始まりました。 ケリー先生は1970年に、中学校に ハンドベルクワイアを作られたので す。当時、ハンドベルという楽器は日 本ではあまりなじみのない楽器でし た。「なぜハンドベルクワイアを作ら れたのか、その理由は2つあります」 と語るのは、ケリー先生から直接指導 を受けた坂野先生。「まずひとつは、 『神様を讃美する楽器』といわれるハ ンドベルを、キリスト教教育を学びの 根幹にしている金城学院で是非とも 用いたいというケリー先生の強い思 いです」。またもうひとつの理由とし ては、ハンドベルとい う楽器の特徴にある とも。「ハンドベルの 演奏は、誰か主役がい てみんなで脇を固め るというものではな く、誰も目立つ人はい ないけれど、全員が 主役となって音楽を 奏でるスタイルです。 自己主張が強く個人 プレーの好きなアメ リカ人より、個々の主 張は控えめながらも チームプレーを得意 とする日本人にこそ 向いた楽器ではない か、というケリー先生の読みがあった のではないでしょうか」。ケリー先生 の読みが間違っていなかったことは、 その後の学院のハンドベルの歴史と 発展が物語っています。  今や、この東海地域だけでなく、全 国的にも金城学院のハンドベ ルクワイアは知れわたり、ハン ドベルを演奏したくて金城学 院に入学してくる生徒も毎年 多く見られるほどです。「中学 校で初めてハンドベルにふれ ることになった生徒たちの一 番嬉しい瞬間は、入部が決まっ て、校内の購買部に初めて“白 い手袋”を買いに行くときだそ うです。その時の生徒たちは、 どこか誇らしげで、また少し恥 ずかしげでもあります」と話す島岡先 生。どの生徒たちもハンドベルの歴史 と伝統を受け継ぎ、そして伝えていく という役割に誇りを感じるようです。 先生方は「ケリー先生が金城学院にハ ンドベルを伝えたこと、そして坂野先 生をはじめとする先生方がその後継 として指導に当たってこられたこと、 それらの流れはすべて神様が与えて くれたミッションだと感じています。 私たちがハンドベルの指導をできる のは、神様が私たちを選んでくださっ たということです。そう思うと、自然 に身が引き締まり、謙虚な気持ちにな ります」と話されます。  中学・高校ともに、ハンドベルを通 しての奉仕活動として、病院や老人施 設、刑務所などへ出かけての演奏を積 極的に行っています。「行ってみては じめて自分たちの演奏が人の心に感 銘を与えたことを感じられます」と鎌 井先生。また「ハンドベルの奉仕活動 は単に技術の習得というだけでなく、 人格形成 に大きく 役立って い ま す 」 とも。生 徒たちに とって、ハ ンドベ ル から得る 喜びや学 びは大変 多いよう 坂野延子先生 鎌井 泰先生

特集

Special edition

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(3)

・ 金城学院幼稚園ハンドベルクワイア ・ 金城学院中学校ハンドベルクワイア ・ 金城学院高等学校ハンドベルクワイア ・ 金城学院大学ハンドベルクワイア ・ ひかりの子ハンドベルクワイア

・ Kelly Bell Choir(ケリーベルクワイア) ・ PRIME(プライム) ・ みどり野ハンドベルクワイア ・ しらゆりハンドベルクワイア(卒業生有志)

出演チーム紹介

さらにレベルアップし、世界へ

大学ハンドベルクワイア

歴史と伝統のハーモニー

40年記念コンサート

です。  ハンドベルは、単体でたくさん音を 奏でる楽器ではありません。「だから こそ、自分の担当するパートをきちん と演奏しないと曲が完成しないので す」と先生方。「ハンドベルの演奏か ら、社会性や責任感を身につけてほし い。そんな大勢の先人たちの思いが今 に受け継がれて、このたび40年記念 コンサートを迎えることができまし た」との思いを語ります。こうした思 いを受け継ぎ、これからもハンドベル は金城学院の象徴として奏でられて いきます。  大学でもハンドベルクワイアは積 極的な演奏活動を行っています。現 在は高校から引き続きハンドベルを 続ける学生、あるいは新しくハンドベ ルを始めた学生ら22名が所属。指揮 と指導は 田年一先生です。  中学・高校で培ってきたこれまでの 伝統を受け継ぎ、さらに技術的なレベ ルアップを図るために練習はほぼ毎 日朝、夕に行われます。「ハンドベルは オクターブが増えるたびに難しくなり ます。また1人でも欠けたら練習にな らない。学生たちはそれを十分自覚し て練習に励んでいます」と 田先生 は話されます。「〝one for all, all for one〟それがハンドベルにとって一番 大事なことです」。こうした厳しい練 習の成果はさまざまな舞台で発表。ク リスマスコンサートや卒業コンサー トをはじめ、全国フェスティバルや2 年に1回行われる世界大会へも出演 します。 田先生は「特にアメリカで 行われたディレクターズセミナー(指 揮者のための講習会)に招待され、演 奏できたことは学生たちにとって大 変名誉なことだったと思います。こう したすばらしい経験ができるのもハ ンドベルに携わっていればこそ。また 経験だけではなく、『自分は1人じゃ ない、仲間がいる』という気持ちも実 感できる。それはこれから歩んでいく 人生の大切な糧となることでしょう」 と話されます。ハンドベルは相手のこ とを常に考え、思いやる心がないと演 奏できない楽器です。「この心があれ ば、この先どんなことがあっても乗り 越えていけると思います」と 田先生 は話されます。ハンドベルを通して学 生たちは自分自身に誇りを持ち、「強 く、優しい」女性へと成長し続けてい ます。  10月30日、大学のランドルフ記念 講堂で行われたコンサートには幼稚 園から大学までのハンドベルクワイア と、ケリーベルクワイアやみどり野ハ ンドベルクワイアなど卒業生らによる クワイアが出演。それぞれに日頃練習 してきた成果を披露、会場は大きな拍 手に包まれました。  中学校、高校、大学、そして幼稚園 や卒業生らによるクワイアは、ふだん お互いの演奏を聴く機会がありませ ん。お互いの演奏を聴き、後輩たちの 頑張りを確かめたり、より上級の奏法 を習得することを目標においたりす ることでハンドベルの「これまで」を 受け継ぎ、「これから」につないでいく …今回行われた40年記念コンサー トはそのいい機会にもなりました。  最後は坂野先生の指揮により、クワ イア全員で学院の校歌を演奏、その 美しく響き渡る音色に会場中が感動 の渦に。大変すばらしく、盛大なコン サートとなりました。 40年記念コンサートの様子 島岡久恵先生

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(4)

1500セットの机とイスを

マレーシアとフィリピンへ寄贈

大切に使った備品を役立てたい

自発的な行動が大きな実を結ぶ

 このたび中学校 ・ 高校の机やイス が新しくなることを知り、中学 ・ 高校 生徒会では「先輩方も大切にしてきた この机をぜひ誰かに使ってほしい」と 考えました。さっそく先生に相談した ところ、日本国際飢餓対策機構の協力 を得て海外の学校に寄贈することが 決まりました。  中学校の机とイス1000セットは マレーシアに、高校の机とイス500 セットはフィリピンの学校に送るこ ととなりました。「新しい文房具も一 緒に贈りたい」と各生徒会が校内で寄 贈の呼びかけを行うことに。高校では 送り先であるフィリピンの写真を掲 載したポスターを作成し、生徒の目に 留まりやすい中央階段に掲示。また登 校時に下足箱で寄贈の呼びかけをし たところ、段ボール4箱もの真新しい 文房具が集まりました。  中学校の机とイスは7月23日に 発送。生徒たちは夏休みに入る直前に 自分が使っていた机とイスを掃除し、 発送当日は生徒会役員が中心となっ て運搬を手伝いました。積み込まれた コンテナは7月26日に名古屋港を 出港、8月下旬にマレーシアに到着し ました。  高校の机とイスは1ヶ月後の8月 23日に発送。「これで一生懸命勉強 をしてほしいと思いながら運搬をし ました」と生徒会の皆さん。生徒たち の思いを乗せて、机とイスは無事海を 渡っていきました。  各生徒会の役員は、寄贈先の学校で 学ぶ子どもたちに向けて手紙を書き ました。「これで一生懸命勉強をして ほしい。ぜひ大切に使ってください」 などのメッセージを英語で筆記。手紙 は今回発送する机やイスとともに手 渡され、寄贈に込めた想いを伝えまし た。また中学校生徒会でも「先輩や自 分たちが大切に使ってきた机をさら に大切に使ってもらえたらうれしい」 とメッセージ。「20年以上も前の先 輩から受け継がれてきた大切な机が 海を渡り、違う国の人と共有できるの はうれしい」などの声が聞かれました。 中学 ・ 高校生徒会役員の皆さん

 学院創立120周年記念事業のひとつとして、

このたび中学校と高校の机とイスが新しくなり

ました。それに伴い、

中学校 ・ 高校生徒会役員の

生徒たちが中心となって、

古くなった机やイスを

フィリピンとマレーシアの学校へ寄贈する活動

を実施。

「ずっと大切に使ってきた机やイスを、

喜んで使ってもらえたら」

と生徒たちが自ら発案

した今回の活動は、

「自立 ・ 自律 ・ 連帯」

を育む

大きなきっかけとなりました。

ポスターなどで文房具の

寄贈呼びかけ

手紙を通して伝える思い

(※)途上国の生産者に公正な賃金や労働 条件を保証した価格で商品を購入すること で、途上国の自立や環境保全を支援する国 際協力の新しい形態。

特集

Special edition

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(5)

机やイスの寄贈を自発的に提案

社会貢献を通して育てる自立性

 中学 ・ 高校では120周年記念事業 の一環として「女子教育にふさわしい 環境づくり」を進めてまいりました。 昨年度よりトイレや教室の改修工事 を行い、今回、その120周年記念事 業の締めくくりとして机とイスを新 調することとなったのです。  中学 ・ 高校ともにトイレや教室の 改修に関してはすべて生徒たちの意 見を取り入れています。今回の机とイ スに関してもさまざまな意見をもと に、最終的に生徒たち自身が選びまし た。新しい机やイス(写真右下)は人 間工学に基づく形で使いやすく、丈夫 で長持ちするものです。「将来自分の 子どもを金城に通わせて、このイスに 座らせたい」と机やイスを選ぶ生徒た ちに、学院に対する深い思いを感じま した。  さらにその古い机やイスを外国の 学校に寄贈することを考え出したの も生徒たちです。自分たちが使ってき た机やイスにはそれぞれ深い思いが あるのでしょうか。「捨てるのは心が 痛い。今のままで使ってもらえるとこ ろがあれば寄贈したい」との相談を受 け、日本国際飢餓対策機構にお願いす ることにしたのです。実は日本国際飢 餓対策機構の清家先生には以前、キリ スト教行事の中で「世界の飢餓状況に ついて」と題して講演をしていただい たことがあります。このことがご縁で 学院との関係が深まり、今回の寄贈に ご尽力をいただくことに。フィリピン とマレーシアの学校に寄贈する手配 を整えてくださいました。  寄贈が決まってから、生徒たちは 「まだ自分たちにできることはないか」 と考え、未使用の文具を集める活動を 実施。校内などで一生懸命呼びかけ をし、その結果多くの文具を机やイス と一緒に寄贈することができました。 ただ単に机やイスを寄贈するだけで はなく、そのことをきっかけに生徒た ちが自発的に善意の輪を広げる。こう した生徒た ちの心の成 長を大変嬉 しく感じて おります。  私は生徒 たちにいつ も「ピー ス メーカーに な れ 」と話 をしています。いろいろな人と和解を し、また関係していく力を身につけな がら愛や平和を生み出す人になって ほしいと願っているのです。また今回 のような寄贈に限らず、自らが自発的 に考え、行うことが大切だとも常に教 えています。まずは企画し、考え、それ は自分にも相手にとってもどんな意 味があるのかを考えてほしい。そうし て生徒たちが考えたことに関しては、 できる限り実現できるようにサポー トするのが教師の役目だと思ってい ます。それと同時に今回の寄贈のよう に「共に生きる」をスローガンとして、 環境に配慮する心や社会に貢献する 気持ちも持ち続けてほしいと願って おります。  先日、中学校の文化祭ではフェアト レード(※)に関する展示や発表を 行いました。生徒たちはフェアトレー ドを学ぶことによって、知らず知らず 人を苦しめていることに気づいたと 思います。それこそまさに「隣人を愛 する」という愛と奉仕にあふれたキリ スト教の精神に通じるもの。今後もこ のような機会を通じて、生徒たちの 「自立 ・ 自律 ・ 連帯」の力を育てて いけたらと思っております。 深谷昌一 校長 マレーシア コタキナバルに新設されたテンギラン ビジョン スク ールで使われる金城学院の机 ・ イス。以前の机(写真左)から 新しくなり、喜んで勉強する子どもたち (※)途上国の生産者に公正な賃金や労働 (※)途上国の生産者に公正な賃金や労働 条件を保証した価格で商品を購入すること 条件を保証した価格で商品を購入すること で、途上国の自立や環境保全を支援する国 で、途上国の自立や環境保全を支援する国 際協力の新しい形態。 際協力の新しい形態。 (※)途上国の生産者に公正な賃金や労働 条件を保証した価格で商品を購入すること で、途上国の自立や環境保全を支援する国 際協力の新しい形態。

生徒たちが自発的に考え、

行動した机とイスの寄贈。活動を通して

育まれる自立性や教養について、

深谷 校長にお話を伺いました。

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(6)

クローズアップ

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大山 小夜

准教授

金城学院大学 人間科学部 心理学科 社会心理学専攻

人間関係を広げ

機会を提供

私の

京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(社会学専修)、文学修士。日本社会学 会、関西社会学会、日本社会病理学会、日本犯罪心理学会、東海社会学会所属。東海社会学会 では理事を務める。

「社会学は出会いとつながりの科学」

と語る大山先生は、

様々な社会現象がもたらす

人の心理への影響を、

科学的に解明する研究をされています。

「学んだことを身につ

けて、

社会の中での居場所を確立するのに役立ててほしい」

と、

学生に真摯に向き合

いながら、

国内外で精力的な研究活動を行っていらっしゃいます。

(7)

人間味豊かな大山先生。心理学 科の4年生の皆さんに先生につ いて伺ったところ「自由に発言させ てくれる」「“あなたなら大丈夫”とい つも自信を持たせてくれる」など、ま るでお姉さんのように慕われている 様子が伝わってきました。 また「洋服をどこで買っているのか 知りたい」と、個性的なファッション への関心も高く、学生との仲の良 さがうかがえました。

大山先生はどんな人!?

自由研究が好きで

研究者の道へ

人間関係を広めるために

ここでの学びを役立ててほしい

 私は子どものころから自由研究が 大好きでした。夏休みの課題ではノン フィクションを読んで人物相関図を 作ったり、小説に描かれている事象を 年代順に並べ変えて年表を作成した りしていました。その頃から「将来は 自分が調べたことを誰かに見てもら える仕事ができたら」と漠然と考えて いました。社会学の道を選んだのは、 両親の影響でしょうか。両親は学生時 代、増田光吉先生(家族社会学)のゼミ で出会い、結婚しました。幼心に「社会 学を学んだら何かいいことがある」と 思ったのかもしれませんね。 金城学院大学では人間科学部が新 設された2002年度より、ご縁があっ て教鞭をとらせていただいています。 生まれてからずっと関西に住んでい たので、関西弁に違和感をもたれるの ではと心配でしたが、そんなことは まったくありませんでした。  現在は「社会調査の設計と技法」 「データ解析法」「社会学」「態度変容 論」などを教えています。「社会調査の 設計と技法」「データ解析法」では主に 社会調査のテクニックを、また「社会 学」「態度変容論」では具体的な事例や 社会現象について社会学や社会心理 学の理論を用いて考察します。分かり やすく言うなら、前の2つの授業で料 理の仕方を学び、後の2つの授業で実 際に料理して食べるという関係です。  授業では自分が見聞きし、感動した ことを話すようにしています。そうす ることで学生たちが、それぞれの事例 を身近に感じ、より深く学ぼうとして くれればと思っています。特に「態度 変容論」「社会学」では、人生の転機に 人がなぜ、どんな風に変わっていく か、また人間関係がどのように作られ るかなどについて講義します。例えば 恋愛、ビジネス、病気など誰もが共感 できる、身近な事例を取り上げたりし ます。映画を題材にすることも多いで す。  私はよく「社会学は出会いとつなが りの科学」と話します。さまざまな社 会現象を研究する社会学は、人間関係 を広げるのにとても役立ちます。数年 前から、法律実務家や市民の方たちと 共同で学習会や無料法律相談会を運 営しています。学生にも参加してもら うのですが、最近では、たまたま私だ けが参加する時など「今日は金城生さ ん来ないの?」とがっかりされるぐら いになりました。また10月に岐阜大 学で行われた「社会調査インターカ レッジ発表会」では、どちらかといえ ばのんびり屋さんが多かった学生た ちが、人が変わったようにタフになり、 素晴らしい成果を見せてくれました。 他大学の学生さんと切磋琢磨するこ とがよい刺激になったのでしょう。  私が学生たちに望むのは「人間関係 を広げ、社会の中での自分の居場所を 確立するために今学んでいることを 役立ててほしい」ということです。私 は多重債務問題の研究をしているの ですが、債務者の方々の孤独と苦しみ は想像を超えるものがあり、まさに死 と隣り合わせの状況です。そのような 現状を目の当たりにすると、人とのつ ながりや居場所を持つことの大切さ を感じずにはいられません。そのため には共同作業をたくさん経験するこ とが大事だと考えています。ですから ゼミでは学生たちが自由に発言でき る雰囲気作りを意識します。試行錯誤 を通じて互いの良さを認め、弱さをカ バーできるようになれれば、どこに 行っても自分の居場所を見つけられ ると思うからです。  最近は就職活動を前に、不安からか 萎縮してしまっている学生がいます。 そんな学生たちに私は「人間関係を深 く学ぶことは就職活動の助けにもな るから大丈夫」と話しています。人間 は居場所さえあれば、たいていのこと は乗り越えられるのではないでしょ うか。学生たちには失敗を恐れず、さ まざまな経験を重ねて人間関係を広 げていってほしいですね。そのための 機会を提供することが、私の役割だと 思っています。 ゼミ生とインターカレッジ発表会に参加

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クローズアップ

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UP

小池 和子

教諭

金城学院高等学校

健康

将来も輝

力を身

ます

1971年お茶の水女子大学文教育学部文学科英文学英語学専攻卒業。1978年から英語 教諭として金城学院中学校で10年間勤務。その後高校では今年で23年目を迎える。

早くにご結婚、

出産をされた後、

縁あって金城学院中学校の英語の先生となら

れた小池先生。

英語の授業や図書館教育などを通して

「国際社会でも活躍で

きる力を身につけてほしい」

「感性豊かで優しい女性になってほしい」

と日々生

徒たちに教えていらっしゃいます。

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小池先生のクラスの級長 ・ 副級長、顧問を勤めている図書常任委員や軽音楽部の生徒の 皆さんに小池先生の印象を尋ねました。すると「自主性を尊重してくれる」「優しいけれど部活の 指導はとても厳しい」など、常に生徒を深い愛情で見守る姿が伺われました。また「ユーモアが あってかわいい」との声も。誰からも愛されるお人柄でもあるようです。

小池先生はどんな人!?

英語を通して力をつけ

国際社会で活躍できる人に

図書教育や軽音楽を通して

感性や優しさと強さを育む

 小さい頃から体が弱く、また祖母も 腎臓を悪くして早くに亡くなってい たことから自分も「人よりも長く生き られないのではないか」と思っていま した。そのため当時は早く大学を卒業 して早く結婚し、子どもを産むことが 夢でした。子どもは2人産みましたが、 必死になって子育てをしているうち に、慢性腎臓炎になってしまい、余儀 なく半年間入院をすることになりま した。静養中、自分自身について振り 返る時間がたくさんありました。その 時に「このまま子どもに目を向けすぎ ていては私にも子どもにもよくない。 治ったら教員として働きたい」と思っ たのです。折しも、金城学院中学校で 教員の欠員があるということで縁あ って教鞭をとらせていただくことに。 体が弱いので、「続けられるところま で」と思いやってまいりましたが、ま わりの先生方や生徒たちに助けられ て今日までこられたことを大変感謝 いたしております。  現在は金城学院高校で3年生の英 語の教師をしております。英語への興 味が高まったのは、高校時代にアメリ カのペンシルベニア州へ留学してか らです。やはり外国で生活することは 刺激が多く、アメリカへの理解も深め ることができました。英語はこれから の世の中にとってますます必要不可 欠になってくると思われます。文系は もちろんのこと、理系の研究分野へ進 んでも英語力は必須です。また生徒た ちの中には「将来、国際的な舞台で活 躍したい」と考えている子も。そのた め生徒には普段から「勉強できる今の うちにできるだけ力を身につけてほ しい」と話しています。英語を通して あらゆる事柄に対する判断力や総合 力を身につけてほしい。また英語だけ ではなく、他の科目も一生懸命勉強を して、自分の力にしてもらえたらと思 います。体が健康であれば、どんな将 来も輝かしく開けるもの。その時に、 総合的な力を身につけた、金城生らし い、他者に奉仕する女性として活躍し てほしいと願っています。  英語科教師以外に、5年前から図書 課の担当も務めております。中学 ・ 高 校の読書に関する取り組みはすばら しく、クラス読書会をはじめ各先生方 に選んでいただいた推薦図書を紹介 するなど、生徒たちが多くの本とふれ あえる機会がたくさん設けられてい ます。そのため生徒の中にも本が好き な子が多く、青少年読書感想文愛知県 コンクールでは1987年以降毎年 受賞、全国コンクールでも内閣総理大 臣賞などに入選する生徒も。また本好 きの生徒たちが集まる図書常任委員 会は在校生やOGから募った古本を しらゆり祭で販売し、その売り上げを 日本国際飢餓対策機構に寄付。感謝状 もいただいています。これらはすべて 豊かで充実した図書館教育の結果だ と思います。私も昔から本が好きで、 田舎の出身中学校の小さい図書館の 本は、ほぼすべて読みました。特にア メリカ文学やイギリス文学が好きで、 シェイクスピアはこれから時間が取 れたらじっくり勉強したいです。本は 昔の人の知識の集積。いろいろな本を 読むことで、さまざまな知識を得るこ とができます。生徒たちには人生の経 験だけではなく、本を通してもっと多 くの経験をし、感性を育んでいってほ しいと思っています。  また図書課以外にも、軽音楽部の 顧問も担当しています。こちらは20 年とかなり長く、これまでに多くの生 徒たちと音楽を楽しんでまいりまし た。それぞれ4∼5人のバンドに分か れて毎日音楽室で練習、毎年行われる しらゆり祭での発表や定期演奏会な どに向けて頑張っています。バンドは 1人でもメンバーが欠けたら大変で す。どんなこともみんなで助け合って 補い合っていかなければなりません。 そこには自然に「助け合う心」が生ま れます。そのためか、軽音楽部の生徒 たちはみんな優しく、強くたくましい 子たちばかり。これからも、大きく世 界へと飛躍していく生徒たちの姿を 見守っていけたらと思っております。 しらゆり祭古本バザーの様子

(10)

events in the school calendar

[大学]

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 日本のさまざまな文化が外国人に 「かっこいいもの」として受け入れら れている現象を表現した言葉「Cool Japan」。最近では国内はもちろん、 世界中でひとつのキーワードとなっ ています。金城学院大学では今年、す ばらしい日本の文化をもっと留学生 や学生たちに知ってもらおうと「Cool Japan Project」を立ち上げてさま ざまな体験イベントを企画。これまで に三味線や琴、書道パフォーマンスや 茶道体験会が行われました。イベント に参加したタイからの留学生、ワリン ラック ・ ガーンチャナーパーさんと ポロムペーン ・ アラヤーさんは、書道 について「筆使いが難しかったけれど 楽しかった」。また茶道は「お茶の味は 少し苦かったけれどおいしかった」「日 本人のもてなしの心が感じられた」と 日本の伝統文化を楽しく体験できた 感想を話してくれました。  10月20日には第4弾として阿波 踊りやソーラン節のイベントを開催。 名古屋を中心に活躍する阿波踊りの チーム ・ 太閤連による華やかな舞や、 大学の国際交流サークルKINGに よる勇ましいソーラン節が披露され ました。阿波踊りでは太閤連に所属す る英語英米文化学科3年の後藤愛里 さんが阿波踊りの男踊りや女踊りに ついて説明。その後、参加者全員で阿 波踊りを体験しました。「ヤットサー ヤットヤット」のかけ声にのせてみん なで楽しく踊りを体験。留学生の皆さ んも「こうやってステップを踏むの?」 とうちわを片手に輪になって踊り、今 回のイベントも大変な盛り上がりを 見せました。  現在、大学では世界7ヵ国から約 30人の留学生を受け入れています。 こうした留学生に対して踊りや茶道、 書道や着付けなど、日本の文化を紹介 する活動を学生主体で進めていこう と、今回のCool Japan Projectは 発足しました。国際交流センターの中 森センター長は「活動の主体となるの は国際交流サークルK I NGのメン バー。他のサークルや部活、教職員に も呼びかけて毎月もしくは隔月でイ ベントを行おうと考えています」と話 します。これまでに行われたイベント も大盛況、中でも「外国の留学生から 見た日本を写真におさめるフォトコ ンテストがおもしろかったですね」と 加藤さん。招き猫や雨の風景など、独 特の視点に驚かされるといいます。  今後は能や武道などのイベントも 計画。「留学生だけではなく、金城の学 生にとっても日本再発見につながり ます。金城の学生にももっと海外に興 味を持ってもらいたいですね」と話す 中森センター長。プロジェクトを通し て日常的に国際交流を深め、今後も積 極的にプロジェクトを進めていきま す。

国際交流センター「Cool Japan Project」

日本の伝統や文化を伝えるイベントを開催

プロジェクトの活動を通して

日本を再発見し海外に目を向ける

広がるCOOL JAPAN

しらゆり祭りでも高校生と交流

国際交流センター 中森千佳子センター長(左)と 加藤祐子さん タイからの留学生のワリンラックさん、ポロムペーンさん

学院のモットーにある

「自他の人格の尊重」の精神は、国際交流の場でも生かされています。

学院では国際教育の一環として、

日本文化を海外へ発信し、

相互理解を深めるための様々な取り組みを行っています。

海外から見た日本文化のすばらしさを表現する

「Cool Japan (クールジャパン)」。

その良さを留学生や学生にも伝えていこうと、大学の国際交流センターに

「Cool Japan Project」が発足。

茶道や書道、踊りなどのイベントを通して日本の伝統文化を発信していきます。

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[高校]

events in the school calendar

 高校では1991年にメルボルン のファーバンク・グラマー・スクール (以下、ファーバンク校)と姉妹校提 携を結びました。そのファーバンク校 の皆さんが9月19日(日)から2 9 日(水)まで、高校を訪問。今回の訪問 は、同校との交流プログラムの一環 で、隔年で互いの学校を訪問し合い、 それぞれの文化を学びあうことが目 的です。  2人の先生の引率で来日した11人 の生徒は、国際、書道、茶道、古典や英 会話などの授業を一緒に受け、京都や 熱田神宮も訪れました。国際の授業で は、生徒たちからインタビューを受け たり、オーストラリアの歌やダンスを 披露するな どして、互い の文化への 理解を深め ました。書道 の授業では 生徒たちの 手ほどきで 書道を体験。 またファー バンク校の生徒たちの名前が漢字で 書かれたうちわを贈呈。すばらしい記 念となりました。  オーストラリアの生徒たちにとっ て、初めて体験する日本での生活は、 新鮮な驚きと発見の連続だったよう です。今回のプログラムでさらに日本 文化の魅力を伝え、日本への理解を深 めてもらうことができました。

広がるCOOL JAPAN

広がるCOOL JAPAN

しらゆり祭りでも高校生と交流

しらゆり祭りでも高校生と交流

オーストラリアの姉妹校が高校を訪問

国際理解を深め、

日本の魅力を伝える文化交流

 今年のしらゆり祭では、大学の留学 生が高校を訪問。ESS部員の案内で、 しらゆり祭を見学しました。例年にも 増して国際色豊かなしらゆり祭とな りました。招かれたのは中国、韓国、イ ギリス、アメリカなど27人の留学生。 一行は部員たちの案内で屋台や出店 を楽しみました。また華道や生け花、 合気道に興味を示すなど、日本文化へ の関心の高さが垣間見られる一面も。 案内した1年生の飯谷花奈さんは 「YES、NOをはっきりと言う留学 生の姿勢を見て、自分の意見をきちん と伝えることは大切だと感じました」 と話してくれました。  日本語と英語が入り混じっての交 流は、国内ではあまり体験できない貴 重なひととき。部員たちにとってはお もてなしの心と同時に他国の文化や 考え方を肌で学ぶ、またとない機会と なりました。 ESSの部員がしらゆり祭を案内

学院のモットーに

学院のモットーにある

ある

「自他の人格の尊重」の精神は、国際交流の場でも生かされています。

「自他の人格の尊重」の精神は、国際交流の場でも生かされています。

学院では国際教育の一環として、

日本文化を海外へ発信し、

学院では国際教育の一環として、

日本文化を海外へ発信し、

相互理解を深めるための様々な取り組みを行っています。

相互理解を深めるための様々な取り組みを行っています。

金城学院のモットーにある

「自他の人格の尊重」の精神は、国際交流の場でも生かされています。

学院では国際教育の一環として、

日本文化を海外へ発信し、

相互理解を深めるための様々な取り組みを行っています。

ESSの部員たちが大学の留学生をしらゆり祭で案内

ESSの部員たちが大学の留学生をしらゆり祭で案内

ESSの部員たちが大学の留学生をしらゆり祭で案内

 みんなは名古屋が 大好きです。金城に 行った事はよかった です!みんなは、オー ストラリアに帰る時 に、「帰りたくない」と 言いました。  文化祭も、体育祭 も、楽しかったです。たません、もち、タピオ カ、フランクフルトと焼きそばはおいしかっ たです。体育祭のパフォーマンスとゲームと 騎馬戦はすごく楽しかったです。  ホストファミリーといっしょの時間はす ばらしかったです。私たちは本当に感謝して います。ホストファミリーとの思い出をぜっ たいにわすれません。  私のホストファミリーのお母さんとお婆 さんのりょうりはとてもおいしかったです。 お父さん、アートセットをありがとうございま した。みいちゃんと里奈さん、ずっといっしょ にすごしてくれて、ありがとうございます。  金城の先生と生徒とホストファミリーに、 ファーバンクから、「どうもありがとうござ いました」と言いたいです!今度はオースト ラリアに来てね!  日本りょこうはすばらしかったです。楽し い思い出を作ったり、新しい友だちができた りしました。毎日何か新しくて楽しい事をし ました。時々怖かったですが、それだけの価 値がありました。  ホストの家族と金城の先生と生徒にかん しゃしています。オーストラリアの生徒の日 本語が下手ですから、とくに金城の生徒にお せわになりました。  ほとんどのファーバンクの生徒は日本語 のべんきょうをつづけます。日本りょこうで、 日本語の勉強をもっとがんばって上手にな ろうと思いました。 オリビア リー ジュリア スローン ファーバンク生 からの感想文

(12)

 名古屋での生物多様性条約第10 回締約国会議(以下、COP10)開催 に合わせて、生徒会ではCOP10に 関係する企画を考え、実施しました。 緑のカーテンプロジェクトとして、1 年F∼ I クラス南側にオーシャンブ ルーを植栽、7月には金城学院大学を 訪問しました。現代文化学部情報文化 学科の小野知洋教授から、里山保全と して行っていることを紹介していた だきながら、大学内を散策しました。 COP10パートナーシップ事業「想 いでつなごう! COP10おりがみプ ロジェクト」にも全校生徒で参加し、 “ 一つひとつの 命が大 切なピース (Piece)”であることを感じました。 COP10生物多様性交流ステージ で発表する機会も与えられ、多くの方 と想いを共有することができました。  夏休みには、今年も3年生がDignity の授業で作成した平和新聞を、戦争と 平和の資料館 ピースあいちに展示さ せていただきました。展示に加えて 「15歳の語り継ぐ戦争」をテーマに、 演奏 ・ 発表し、現代を生きる者として 戦争体験を受け継ぐことの大切さを 学びました。  生徒会は、YWCAのメンバーとと もに止揚学園を訪問、恵愛祭に止揚 学園のみなさんをご招待しました。止 揚学園のみなさんとの交流は今年で 20回目となり、うれしさと笑顔でいっ ぱいになりました。  恵愛祭では、「共に生きる」という テーマでフェアトレードショップ 風“s 店長の土井ゆき子さんからお話をお 聞きしました。フェアトレードコーヒー と紅茶は、昨年に引き続きPTA喫茶 室で使用していただきました。各クラ ス ・ 部活動展示発表と、広島女学院高 等学校から「核廃絶! 中高生署名キャ ンペーン」の依頼を受けて、3年生各 クラスの平和に関する展示発表とと もに、来場者に向けて署名活動を行い ました。12月にはさらに校内署名が 行われる予定です。  それだけでなく、フィリピンの教育 環境整備や、医療従事者を海外に派遣 する活動のために、書き損じハガキや、 使用済み切手の回収を継続的に行っ ています。また、地域でのボランティ ア活動においても、多くの方々の支え をいただきながら、生徒たちは成長し ています。  学内 ・ 学外の活動の中で、生徒一人 ひとりが成長しPeace Makerへ近づ くことを望んでいます。

秋晴れの空の下

運動会が行われました

フェアトレードへの取り組みや

ボランティア活動の実施

生徒一人ひとりがPeace Maker(平和を実現する人)

をめざして、

さまざまな活動を展開

金城学院中学 ・ 高校では、毎日の礼拝をはじめとして、教科学習、Dignityまた学校行事などを通じて、

「自立 ・ 自律 ・ 連帯」できる女性となり、生徒一人ひとりが真のPeace Makerへと近づくことをめざしています。

中学校生徒たちの取り組みをご報告します。

(13)

K

indergarten

[幼稚園]

events in the school calendar

 幼稚園の運動会は、日頃遊んでい ることや年齢別のあつまりで取り組 んでいることを競技として取り入れ る形で行っています。暑さも和らぎ、 体を動かすのには最適なこの時期、ど の子にも持てる力をいっぱい使い戸 外での活動の楽しさを知り、今まで出 来なかったことにも挑んでほしいと 保育者は願いながら一緒に過ごして きました。  年長児のアナウンスによる呼びか けで運動会の始まりです。まず礼拝を し、健康とお天気を与えられたことを 感謝しました。年長児は器具係をはじ め、9種類の係りを全員で担い、頼も しく務めてくれました。初めての運動 会を体験した年少児は、年長児が作っ てくれたメダルを目指して、名前を呼 ばれ元気よく走りました。年中児はか けっこ、玉入れを最後まであきらめず 頑張りました。年長児は大縄、マット取 り、リレーに出場しましたが、ここに至 るまでには仲間と励まし合ったり、悔 しい思いをしたり、くじけそうになった り、何度も何度も挑戦し、笑いと涙と が沢山ありました。そんな日々を一緒 に過ごしてきた彼らは勝ち負けを超 えた逞しさを感じさせ、観衆に大きな 感動を与えてくれました。

秋晴れの空の下

秋晴れの空の下

運動会が行われました

運動会が行われました

秋晴れの空の下

運動会が行われました

(14)

ご 挨 拶

学校法人 金城学院

理事長 

野村 秋博

学院長 

柏木 哲夫

寄付金ご芳名録

 金城学院創立120周年・金城学院大学設立60周年 記念整 備募金事業に対し、多くの方々からご賛同を賜り、心より厚く御 礼申し上げます。  今号では2010年6月から10月末日までにご寄付いただきました 方々のご芳名を掲載し深く感謝の意を表します。  みなさまからのご厚志は、「大学里山保全・キャンパス整備」 「中学校礼拝堂・同窓会館建築」「中学校高等学校教室、高 等学校キャンパス整備事業」「幼稚園南斜面こども道づくり」の 建設資金とし、有効に活用させていただきます。  なお、今後とも金城学院へのご支援、ご協力をよろしくお願い 申し上げます。

■ 個人

この寄付金募集は2012年3月31まで行われます。ご寄付に関するお問い合わせは、学校法人 金城学院 総務部 総務担当 052-798-0180(代表)までお願いいたします。 ご芳名は敬称を省略し、受付順に掲載しておりますので、 ご了承ください。 <訂正> 「with Dignity」2010.6の寄付金ご芳名録のページで下記の誤りがありましたので、訂正してお詫び申し上げます。 (誤)        (正)         (掲載漏れ) 2010年 1月

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第21回クリスマス・

ハンドベルコンサート

■出演/大学ハンドベルクワイア ■日時/ 12 月 11 日(土)     16:45 開場 17:30 開演 ■場所/大学ランドルフ記念講堂 ■曲目/クリスマス・フェスティバル、  花のワルツほか ■入場料/ 1,500 円  チケットぴあ http://pia.jp/t   TEL.0570-02-9999  (P コード 111-664) ■お問い合わせ/  平日 9:30∼17:00 (TEL.080-3650-8443) ※誠に勝手ながら未就学のお子さま    の入場は お断り しております。

大学クリスマス礼拝

■出演/アンサンブル・フリーデン、     クワイア、ハンドベルクワイア、     クリスマス特別管弦楽団、     クリスマス特別合唱団 ■日時/ 12 月 16 日(木)     17:00∼18:00 ■場所/大学ランドルフ記念講堂 ■入場無料 (会場に献金箱を設置させていただ きます) ※どなたでもご参加いただけます。

クリスマスツリー点灯式

■日時/ 11 月 29 日(月)     16:45∼17:15 ■場所/大学リリー・イースト前広場 <内容>アドベント(待降節:イエスの     降誕を待つ喜ばしい期間)の     始まりを告げながらツリーに     点灯する礼拝です。

ハンドベルクワイア

定期演奏会

■出演/高校ハンドベルクワイア     (大学及び中学ハンドベル      クワイアも賛助出演します) ■日時/ 12 月 22 日(水)     17:00 開場 17:30 開演 ■場所/中電ホール ■曲目/クリスマス讃美歌メドレーほか ■入場無料  (会場に献金箱を設置させていただ  きます)

金城学院大学

クリスマスハンドベル演奏

クリスマスのハンドベル演奏を 各所で行います。 ■出演/中学校ハンドベルクワイア ■日時・場所/  ◎12 月 11 日(土)15:00   NTT 西日本東海病院   (クリスマス会)  ◎12 月 12 日(日)14:00   栄聖書教会   (クリスマスコンサート)  ◎12 月 19 日(日)13:00、14:00   博物館明治村   ※明治村入場券が必要です。  ◎12 月 22 日(水)17:30   中電ホール   (高校定期演奏会賛助出演)  ◎12 月 23 日(木)14:00   刈谷教会   (クリスマスコンサート)  ◎12 月 24 日(金)・25 日(土)16:00   ミッドランドスクエア   クリスマスコンサート

金城学院中学校

キャロリング

■出演/高校グリークラブ (中学校グリークラブも出演します) ■日時・場所/  ◎12 月 11 日(土)   12:00、15:00、17:00   中日ビル・1F エスカレーター  ◎12 月 21 日(火)   16:15∼   名古屋逓信病院・1F ロビー  ◎12 月 22 日(水)   17:15∼18:00   公立陶生病院 外来棟待合ホール  ◎12 月 24 日(金)   13:30∼14:15、16:00∼16:45   SMBC パーク栄  ◎12 月 24 日(金)・25 日(土)   18:00∼   ミッドランドスクエア   クリスマスコンサート

クリスマスハンドベル演奏

クリスマスのハンドベル演奏を 各所で行います。 ■出演/高校ハンドベルクワイア ■日時・場所/  ◎12 月 12 日(日)11:00   日本基督教団南山教会   礼拝奉仕とクリスマスコンサート  ◎12 月 12 日(日)10:30   日本基督教団尾張一宮教会   礼拝奉仕とクリスマスコンサート  ◎12 月 19 日(日)10:30   日本基督教団名古屋新生教会   クリスマス礼拝とコンサート  ◎12 月 23 日(木)14:00   日本基督教団名古屋西教会   クリスマス祝会  ◎12 月 25 日(土)時間未定   ラシック

金城学院高等学校

クリスマス夕拝

■日時/ 12 月 18 日(土)14:30 ■場所/大学ランドルフ記念講堂 ■プログラム/  ●礼拝  ●高校ハンドベルクワイア   ミニコンサート  ●年長児キャロリング  ※17:00 より名鉄瀬戸線大森・金城   学院前駅にて

クリスマスハンドベル

■日時/ 12 月 25 日(土)時間未定 ■場所/ラシック

金城学院幼稚園

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学校法人 金城学院 名古屋市守山区大森二丁目1723番地 TEL.052-798-0180 鈴木佳奈さん

KINJO GAKUIN

TOPICS

 今年度、高校バトン部が愛知銀行を 母体として設立された愛銀教育文化 財団「第21回高校生の文化活動への 援助」に応募し、バトン部の活動が認め られ、助成金を頂くこととなりました。  現在、バトン部は2011年1月に行 われる「第38回マーチングバンド ・ バ トントワーリング全国大会」出場に向 けて練習しています。全国大会へは 15年連続出場中。部員54名一致団 結し、歴代の先輩方のすばらしい演技 に負けぬよう、そして、全国大会で金 賞を獲得できるよう、作品作りに取り 組んでいます。  バトン部は多くの先生方、保護者の 皆様、先輩方に支えられ、活動をする ことが出来ています。感謝の気持ちを 忘れずに、これからも練習に励んでも らいたいです。  昨年度3月、中学校3年生の鈴木佳 奈さんが、第26回成田山全国競書大 会で特別賞を受賞しました。日本最高 峰の一つに数えられるこの大会には 毎年全国から多くの作品が寄せられ、 昨年度の応募総数は13万4693点。 そのうち受賞者はわずか16名です。 鈴木さんの受賞は、毎年書写の授業 の中で全員が「書き初め」として応募 してきましたが、初の快挙となりまし た。  鈴木さんはこの夏、他の受賞者の 皆さんと共に日中友好少年少女書道 交流団員として中国を訪問し、書道を 披露しながら現地の子どもたちと交 流を深めました。選んだ言葉は「理想 実現」。「中国の子どもたちと仲良くし たいという願いと、これからも書道を がんばろうという決意を込めこの文 字を選びました」と鈴木さん。この日 のために半年近く練習を重ねました。 北京のホテルで行われた交流会には 中国書道家協会の方々も集い、会場 は華やかな雰囲気に包まれました。 「最初は緊張しましたが本番では楽し めました。実は書いている途中、文字 に少し穴が開いてしまったので、笑顔 でごまかしてしまいました。現地の先 生には「大物になるよ」と言われまし た」。他にも万里の長城や天安門、オ リンピックス タジアムなど 各地を訪問し た鈴木さん。 「 中国の歴史 の深さを感じ ました。日本人 には無い中国の人たちの書の感性を 知ることができ、とても楽しい体験で した。これからは中国の古典も勉強し たい」と話します。また「これからも一 生書道を続けていきたい」とも。今後 は新しい作風にもどんどん挑戦し、 「ヨーロッパやアメリカでも書を披露 したい」など夢は広がります。

応募総数13万点 中学校の鈴木佳奈さん

第26回成田山全国競書大会に入賞!

バトン部の活動が認められ

愛銀教育文化財団から助成金

みどり野会より

 教会の歴史の中で、イエスの母のマリアはさまざまな名称で褒められています。マリ アは、キリストによって救われるべき被造物に属しながらも、神によって特別に選ばれキ リストの母となったからであります。ゆえにイタリアの詩人ダンテは『神曲』のなかで、神 学者の聖ベルナルドゥスに導かれ天国の「至高天」に昇ったとき、まぶしく輝いている 光の中でマリアのことをこう賛美しています。「処女なる母、御身の息子の娘よ。」  また、マリアがキリストを生んだように、私たちの信仰もキリストを生まなければならな いといわれています。すなわち、私たちは霊的な意味においてマリアにならなければ なりません。神秘主義者のアンゲルス ・ シレジウスが歌ったとおりです。「あなたの魂が はしためであり、マリアのように清らかであれば、その瞬間、魂は神によって受胎する に違いない。」  昔々、ベツレヘムでキリストがお生まれになったように、キリストは「今 ・ ここ」に生き ている私たち一人ひとりの中に誕生しなければなりません。「キリストが私の内に生き ておられる」(ガラテヤの信徒への手紙 2 ・ 20)こと、それが信仰だからであります。

2010年度

金 承哲(金城学院大学人間科学部宗教主事) イザヤ書60章1節 『起きよ、光を放て。    あなたを照らす光は昇り      主の栄光はあなたの上に輝く』 [ お問い合わせ ] みどり野会事務局本部 TEL052-931-4480 みどり野会事務局分室 TEL052-798-0193

「みどり野会」

という名前は大正9年(1920年)

に、

聖書の詩篇第23篇

から名付けられました。

『 主はわが牧者なり われ乏しきことあらじ 

主は我をみどりの野にふさせ

いこひの水濱にともなひたまふ 』

ぼくしゃ とも われ の みぎは 本誌「with Dignity」は、金城学院のホームページ (http://www.kinjo-gakuin.jp/)でもご覧いただけます。 ご意見、ご感想をお寄せください。 また、現在お送りしております方で、住所変更や購読中止を希望される方も ホームページからご連絡ください。

(       )

■日  時/12月11日(土)10:30∼(会費なし) ■場  所/高等学校栄光館(愛餐会はみどり野会館にて) ■讃美礼拝/木下喜也牧師(金城教会)

クリスマス礼拝

■日  時/2011年4月16日(土)       10:30∼14:30(会費5000円) ■場  所/中学校 白百合館小礼拝堂       礼拝 10:30∼ 中学校宗教主事 後藤田典子先生       総会 11:30∼ ※いずれの場合も入場者は『公共交通機関』の利用のこと

みどり野会総会

みどり野会からのお知らせ

キリストがあなたの中に

参照

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