1.生物学的効果比(RBE)に影響しない因子はどれか。1 つ選べ。 a 放射線の質(LET) b 放射線の線量 c 放射線治療の全治療期間 d 線量率 e 分割回数 2.放射線による白内障について正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 白内障は分割照射では単回照射より少ない線量で起こる。 b 照射からの潜伏期間は,2.5∼6.5 Gy の範囲の線量ではおおよそ 20 年である。 c 確定的影響である。 d 網膜の血管障害が原因である。 e 水晶体内の分裂細胞が放射線により正常に分化できないことが原因である。 3.国際放射線防護委員会(ICRP)の 2007 年勧告で組織加重係数が最も大きな群に属するのはどれか。2 つ 選べ。 a 乳腺 b 骨髄 c 皮膚 d 生殖腺 e 甲状腺 ― 1 ―
4.X 線透視の被曝について正しいのはどれか。2 つ選べ。 a アンダーチューブ装置はオーバーチューブ装置より術者の上半身の被曝が大きい。 b 自動照射制御(AEC)では体格の小さな患者の皮膚線量が増加する。 c 胸部の透視では正面像より側面像で線量率が大きい。 d イメージインテンシファイアを使用した装置では拡大透視で線量率が増加する。 e X 線の秒間パルス数を下げると線量率が増加する。 5.正しいのはどれか。1 つ選べ。 a α 崩壊では質量数は 2 減少する。 b コバルト 60γ 線の実効エネルギーは約 0.5 MeV である。 c 治療用電子線では,軟部組織と骨の吸収がほとんど変わらない。 d チェレンコフ光は物質を通過する荷電粒子が物質中の光の速度より速い場合に起こる。 e 治療用電子線ではエネルギーが高くなるとビルドアップ効果が強くなるのでボーラスをのせるなど 注意が必要である。 6.放射線感受性の高い組織から低い組織の順に並べたものである。正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 脾臓―筋肉―血液 b リンパ節―肝臓―水晶体 c 生殖腺―皮膚―脂肪組織 d 骨髄―骨―胃 e 胎児の組織―神経組織―唾液腺 ― 2 ―
7.時間因子を含まない単純 LQ モデルが比較的正確に適用できるのはどれか。2 つ選べ。 a 術中照射と通常分割照射法の局所効果の比較。 b 肺定位放射線治療と通常分割照射法の局所効果の比較。 c 照射間隔 6 時間の加速過分割照射の晩期反応の評価。 d 照射間隔 6 時間の加速過分割照射の急性反応の評価。 e 2 週間の休止期間がある通常分割照射の晩期反応の評価。 ― 3 ―
Gy PROBABILITY 0 0 100 40 80 Ⓐ正常肝の NTCP(正常組織合併症発生確率)曲線 8.肝に放射線治療を行う場合,正常肝に比べて肝硬変患者の正常組織合併症発生確率(NTCP)曲線に関し 最も可能性の高いのはどれか。1 つ選べ。 a 右にシフトした状態になる。 b 変化しない。 c 左にシフトした状態になる。 d シフトしないが傾きが急になる。 e シフトしないが傾きが緩くなる。 ― 4 ―
9.線量評価点の満たすべき条件として誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a その点の線量が臨床的な意味があり,PTV 中の線量を代表できる。 b 危険臓器から十分離れていること。 c 位置が明確に決定できる。 d 物理的線量が正確に決定できる点である。 e 線量勾配の急峻な位置にないこと。 10.放射線治療における投与線量基準点(ICRU 基準点)で誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 光子による対向 2 門照射で等しい重みづけの場合,ビーム中心軸上で体厚の中心点である。 b 光子による固定 1 門照射の場合,ビーム中心軸上の標的領域の中心である。 c 光子による 270∼360 度の回転照射の場合,回転中心である。 d 光子による多門照射の場合,ビーム中心軸の交点である。 e 電子線治療の場合,ビーム中心軸上の皮膚面である。 11.密封小線源治療の永久刺入に用いられる線源はどれか。2 つ選べ。 a Sr-89 b I-125 c I-131 d Ir-192 e Au-198 ― 5 ―
12.照射計画を変更した際,MU 値が必ず増加するのはどれか。1 つ選べ。 a 照射野を小さくした。 b 線量表示点を浅くした。 c 放射線のエネルギーを高くした。 d 固定一門照射から回転照射にした。 e 照射面積を変えず長方形から正方形にした。 13.標的体積に関する記述で正しいのはどれか。2 つ選べ。 a GTV+微視的進展範囲=CTV
b CTV+internal margin(IM)+set up margin(SM)=PTV c PTV+internal margin(IM)+set up margin(SM)=CTV d GTV+PRV=ITV
e GTV+internal margin(IM)+set up margin(SM)=CTV
14.リニアックに装備されている多分割コリメータ(MLC)について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 電子線の照射野設定に有用である。 b 鉛ブロックを挿入する場合よりも精度の管理は容易である。 c 遮蔽されていない部分が肉眼的腫瘍体積(GTV)に相当する。 d 照射中に動かした場合も照射野内の線量強度は一定に保たれる。 e 部位の決定にはデジタル再構成シミュレーション画像(DRR)が役立つ。 ― 6 ―
15.細胞周期について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 細胞は,G1 期,S 期,G2 期,M 期からなる細胞周期を繰り返して増殖する。 b 細胞周期の G1-S 期と S-G2 期の 2 カ所にチェックポイントが存在する。 c 細胞周期の制御に中心的役割を担うのはサイクリン依存性キナーゼ(CDK)である。 d 細胞周期阻害剤の多くは CDK を標的としている。 e 増殖因子受容体薬剤の作用点は G1 期にあると考えられている。 ― 7 ―
16.13 歳の男児。多尿ならびに視力・視野障害を主訴に来院した。MRI を示す。 治療方針決定のために最も重要なのはどれか。2 つ選べ。 a メチオニン-PET b 腫瘍マーカー測定 c 尿中ホルモン測定 d 腫瘍生検 e 眼底写真撮影 ― 8 ―
17.転移性脳腫瘍について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 手術療法の併用は有効ではない。 b 全身化学療法が有効なことが多い。 c 多発性脳転移に 30 Gy!10 Fr の全脳照射を施行した。 d 全脳照射にガンマナイフを併用した治療は行うべきではない。 e 8 個以上の多発性脳転移には,ガンマナイフでの治療を行ったほうが良い。 ― 9 ―
18.50 歳台の女性。頭痛,軽度の失語で来院。MRI を示す。生検で diffuse large B cell lymphoma と診断。 脳以外には明らかな病変を認めない。PS:1。 標準的な治療法はどれか。1 つ選べ。 a 腫瘍全摘後に全脳照射 b 腫瘍全摘後に MTX 大量化学療法 c MTX 大量化学療法後に全脳照射 d 全脳照射後に MTX 大量化学療法 e 全脳照射単独 ― 10 ―
19.頭頸部癌について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 食道,胃スクリーニング検査が有用である。 b 舌癌で Ra-226 針による組織内照射を予定した。 c 早期下咽頭癌には第一選択として手術療法を考慮する。 d T3 の口腔底癌には動注療法と小線源治療が有効である。 e 中咽頭側壁癌にたいしてサイバーナイフで定位放射線治療を行う。 ― 11 ―
20.60 歳台の男性。左上顎部の腫脹と疼痛を訴えて来院した。各種画像診断および生検により,上顎扁平上 皮癌の T4N0M0 と診断された。この患者に対して放射線治療を施行することになった。 誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 浅側頭動脈経由の動注化学療法を併用する。 b 10 MV 以上のエネルギーの X 線を使用する。 c 楔状フィルターの使用により上咽頭の線量は増加している。 d 楔状フィルターの使用により標的体積内の線量均一性は向上している。 e IMRT により適切な線量分布の作成が可能になる。 ― 12 ―
21.30 歳の男性。1 カ月前から左耳の閉塞感を自覚し,左頸部腫瘍が出現し,最近徐々に増大してきた。さ らに,二重にものが見えるので来院した。鼻咽頭ファイバースコープ,MRI の結果を示す。遠隔転移の 所見はなく,腫瘤からの生検結果は低分化型扁平上皮癌であった。 この患者の化学放射線治療で起こる可能性のある晩発性有害事象はどれか。2 つ選べ。 a 下垂体機能障害 b 口内炎 c 白血球減少 d 食欲不振 e 下顎骨壊死 ― 13 ―
22.50 歳台の男性。頭頸部癌術後の患者。術後 6 カ月の経過観察の造影 CT を示す。 原発性疾患として考えやすいのはどれか。2 つ選べ。 a 舌癌 b 耳下腺癌 c 扁桃癌 d 声門上癌 e 下咽頭癌 ― 14 ―
23.喉頭癌について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 喉頭癌は頭頸部悪性腫瘍中最も頻度が高い腫瘍である。 b 声門癌 T1 では通常 5 cm×5 cm 程度の小さな照射野を用いる。 c 声門癌 T1∼T2 では 66 Gy!33 Fr∼70 Gy!35 Fr 程度を用いる。 d 総治療期間の短縮が局所制御率向上に貢献する。 e 扁平上皮癌が多い。 ― 15 ―
24.肺扁平上皮癌化学放射線療法における initial plan のアイソセンター面の線量分布を表示する。アイソセ ンターは PTV 中心である。 放射線治療計画を行うにあたり誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a この線量分布は不均質補正を行ったものである。 b アルゴリズムは superposition 法相当を用いた。 c 線量評価点をアイソセンターに設定した。 d この線量分布で 40 Gy!20 Fr の放射線治療を予定した。 e この線量分布での放射線治療後に off-cord で 20 Gy!10 Fr の追加を予定した。 ― 16 ―
25.予防的全脳照射について正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 治療にて臨床的 CR となった限局型小細胞癌に対し,よい適応である。 b 抗腫瘍効果を高めるため 1 回線量 3 Gy 以上が望ましい。 c 脳転移発症率を有意に低下させるが,生存率には寄与しない。 d 非小細胞癌においても good PR∼CR となればよい適応とされる。 e 進展型小細胞肺癌にても臨床的 CR となれば施行を考慮する必要がある。 26.非小細胞肺癌に対する放射線治療で正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 腺癌において,予防的全脳照射は生存期間を延長する。 b III 期肺癌手術例では,術後照射が勧められる。 c 非小細胞肺癌では腔内照射の適応はない。 d I 期肺癌手術不能例では予防的リンパ領域照射は勧められない。 e 化学放射線療法において Gemcitabine の有用性が高い。 27.肺腫瘍に対する定位放射線治療で誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 放射線抵抗性腫瘍の肺転移は適応とならない。 b 縦隔に近接した肺癌は,治療計画に注意が必要である。 c 活動性間質性肺炎の患者には,適応判断に注意が必要である。 d 国内で多く用いられている線量分割は 48 Gy!4 Fr である。 e 定位放射線治療を行った後の放射線食道炎はまれである。 ― 17 ―
28.小細胞肺癌について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 発生頻度は肺癌全体のおよそ半数を占める。 b 予防的全脳照射は効果を高めるため,化学療法と同時に行う。 c シフラや SCC が腫瘍マーカーとして有用である。 d 進展型では化学放射線療法が第一選択である。 e 限局型に対しては加速過分割照射が有用である。 29.早期の浸潤性乳癌患者に対して乳房温存術後の放射線治療を行うこととなった。 乳癌診療ガイドラインでの推奨レベルがグレード A はどれか。1 つ選べ。 a 腋窩リンパ節郭清後の腋窩リンパ節領域に対する照射。 b 腋窩リンパ節郭清の代わりに腋窩領域に対する照射。 c 鎖骨上窩リンパ節領域に対する予防照射。 d 胸骨傍リンパ節領域に対する予防照射。 e 照射法として全乳房照射。 30.52 歳の女性。T1N0M0,Papillo-tubular carcinoma,Stage I の右側乳癌にて乳房温存手術後,放射線治 療を受けた。 放射線治療で生ずる有害事象で正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 最も発生頻度の高い急性有害事象は熱感である。 b 紅斑は乳頭部,腋窩部に強く生ずる。 c 急性有害事象は治療終了時に最も強く生ずる。 d 関節リウマチの患者では晩期有害事象の発生頻度が上昇する。 e 短期照射法(40∼44 Gy!16 Fr!3.2 週)による重症度の有意な上昇はない。 ― 18 ―
31.65 歳の女性。左乳房 C 領域の 10 mm 大の腫瘤に気付いて受診した。生検にて非浸潤性乳管癌と診断さ れ,胸筋温存乳房切除術が施行された。腋窩リンパ節はセンチネル生検で陰性だったため郭清術は行わ れていない。病理の結果,腫瘍の広がりは 35 mm,微小浸潤部を有する非浸潤性乳管癌で,切除断端は すべての方向で陰性,ホルモン受容体は共に陽性であった。 この患者で推奨される後療法はどれか。1 つ選べ。 a 化学療法 b 腋窩照射 c 胸壁照射 d 内分泌療法 e 胸骨傍リンパ節領域の照射 ― 19 ―
32.56 歳の女性。左乳癌に対する術後の乳房接線照射 50 Gy!25 Fr を施行した。CTCAE(Common Terminol-ogy Criteria for Adverse Events)v3.0 による皮膚反応のグレードはどれか。1 つ選べ。
a Grade 1 b Grade 2 c Grade 3 d Grade 4 e Grade 5 ― 20 ―
33.胸部食道癌で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a RTOG が行った第 III 相試験において化学放射線療法 50.4 Gy!28 Fr と化学放射線療法 64.8 Gy!36 Fr では後者の方が有意に成績が良好であった。 b 反回神経リンパ節は転移の頻度が高い。 c EMR で断端陽性であり,壁深達度が m2 の場合,追加治療を行う必要がある。 d 重複癌として胃癌が最も多い。 e 心臓は放射線抵抗性であるので,心臓の照射線量に注意しなくても良い。 ― 21 ―
34.73 歳の男性。3 カ月前から嚥下困難で当院内科を受診した。PS は 1 であり,この 3 カ月の体重減少は 7 kg であった。直ちに上部消化管内視鏡検査が行われ,食道腫瘍から扁平上皮癌が証明され,その後胸 腹部 CT が施行された。血液学的には異常を認めなかった。胸腹部 CT を示す。 正しいのはどれか。1 つ選べ。 a TNM 分類では T4NXM1b となる。 b 3 領域郭清を行う食道癌手術が推奨される。 c 根治的照射が可能である。 d 抗がん剤治療を行うときには,シスプラチンとドセタキセルを用いる。 e 5 年生存率はおよそ 30% 程度である。 ― 22 ―
35.80 歳台の男性。3 週間前より嚥下困難があり来院した。胸部上部から頸部の食道癌(扁平上皮癌)と診 断され,放射線治療を行う方針となった。
CTV として適切でないのはどれか。1 つ選べ。
36.57 歳の男性。3 カ月前から嚥下困難にて来院。内視鏡検査にて食道に腫瘍あり,生検にて扁平上皮癌の 診断であった。PS は 1。血液・生化学検査に異常は認めなかった。CT 上 Mt-Lt 領域に約 6 cm の腫瘍が 認められ,臨床病期は cT3N0M0 であった。 適切なのはどれか。1 つ選べ。 a 化学療法後に放射線治療を行う方法が一般的である。 b 治療法の一つとして,シスプラチンによる化学療法単独が推奨されている。 c 放射線治療単独でも 50% 程度の根治率が見込める。 d 化学放射線療法を行う場合の晩発性合併症として心囊液貯留に気をつける必要がある。 e 化学放射線療法施行時の放射線治療は過分割照射が標準的治療として推奨されている。 ― 24 ―
37.46 歳の女性。黄疸発症。腹部造影 CT を示す。 行うべき治療として誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 5-FU 併用外部放射線治療 b 減黄術 c GEM(ゲムシタビン)単独治療 d GEM 併用外部放射線治療 e 根治的切除術 ― 25 ―
38.正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 胆管癌には化学放射線療法が有効である。 b 膵臓癌に対し術中に Au grain の組織内照射を行った。 c 肝臓癌の 3 cm の単発腫瘍に対し定位放射線治療を行った。 d 膵臓癌に対し 3 次元原体照射法を用い正常臓器への照射線量を減らした。 e 直腸癌の剥離断端が顕微鏡レベルで陽性であったので 25 Gy の術中照射を追加した。 39.肛門管癌で正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 欧米での標準治療は手術である。 b 放射線療法に併用する標準的な抗がん剤は CDDP と S-1 である。 c 化学放射線療法での制御率は 30% 程度である。 d 鼠径リンパ節転移が多い。 e 頻度の高い組織型は腺癌である。 40.泌尿生殖器腫瘍で正しいのはどれか。1 つ選べ。 a セミノーマの好発年齢は 30 歳前後である。 b 前立腺癌の骨転移の第一選択は Sr-89 の投与を考慮する。 c 尿管癌のリンパ節転移症例には術後放射線治療が有効である。 d 表在膀胱癌に対しては臓器温存療法として放射線治療が一般に行われる。 e 腎癌は放射線抵抗性腫瘍であり通常の X 線治療の腫瘍縮小効果は乏しい。 ― 26 ―
41.70 歳の男性。検診で PSA 8.6 を指摘され来院した。生検にて高分化腺癌,Gleason Score 3+3。MRI にて被膜外浸潤なし。前立腺の容積は 28 cc。骨シンチグラフィーにて異常を認めなかった。施行した放 射線治療の線量分布を示した。 正しいのはどれか。1 つ選べ。 a SRT b 密封小線源治療 c IMRT d IGRT e 3D-CRT ― 27 ―
42.中リスク前立腺癌における外部照射について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 70 Gy を超える照射は,三次元治療計画が望まれる。 b 80 Gy の照射は 70 Gy 照射より生存率を向上させる。 c 合併症として性機能障害もあげられる。 d 78 Gy の照射は,70 Gy の照射より PSA 非再発率が改善する。 e 術後 PSA 再発症例に対する照射は,病理学的な再発の診断が必須である。 43.前立腺癌の放射線治療について正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 低リスク例で 4 MV X 線を用いて外部照射を行い,前立腺への処方線量は 72 Gy!36 Fr とした。 b 低リスク例で I-123 永久挿入療法を行い,前立腺への処方線量は 72 Gy!36 Fr とした。 c 高リスク例で前後対向 2 門法で全骨盤領域に照射を行い,全骨盤領域への処方線量は 72 Gy!36 Fr とした。 d 低リスク例で直腸線量低下を目的に強度変調放射線治療を行い,前立腺への処方線量は 72 Gy!36 Fr とした。 e ホルモン療法が無効となった多発性有痛性骨転移症例に対し,除痛目的で Sr-89 を用いた非密封小線 源治療を行った。 ― 28 ―
44.57 歳の 2 回経産婦。精査にて,子宮頸癌 IIb 期と診断された。腫瘍の組織型は扁平上皮癌である。骨盤 部 MRI では子宮頸部に最大径 5 cm の腫瘤が認められた。 初回治療として患者に提示されるべき治療法はどれか。2 つ選べ。 a 準広汎子宮全摘出術 b 子宮頸部円錐切除術 c 全身化学療法 d 広汎子宮全摘出術 e 同時化学放射線療法 45.子宮頸癌について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 臨床病期(FIGO)では治療前 CT を根拠に傍大動脈リンパ節転移陽性を診断することはできない。 b I,II 期に対する手術と根治的放射線治療による 5 年生存率に差はない。 c 根治的放射線治療は,外部照射(全骨盤)と腔内照射の併用が標準治療である。 d 根治的放射線治療による III 期の 5 年生存率は約 40∼50% である。 e 放射線治療前化学療法(ネオアジュバント化学療法)が有効である。 46.子宮頸癌の放射線治療について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 腫瘍径は予後因子の一つとして重要である。 b 6 MV 以下のエネルギーを用いる場合には直交 4 門照射が望ましい。 c Barrel 型の腫瘍では治療期間の短縮のためできるだけ早期の腔内照射開始が望ましい。 d 同時化学放射線療法における標準的化学療法はシスプラチン 40 mg!m2 の weekly 投与である。 e ICRU 38 で定義された直腸基準点における biologically effective dose(BED)の合計値(外部照射+
腔内照射)が増加すると重度な直腸有害反応が増加する。
47.子宮体癌の放射線治療で誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 腟再発の予防目的に,術後に腟腔内照射が行われる場合がある。 b 術後の骨盤照射によって,予後が改善することは示されていない。 c 骨盤リンパ節転移陽性例には,術後に全腹腔照射 45 Gy 程度を行う。 d 術後の骨盤照射によって,骨盤内再発が減少することが示されている。 e 骨盤リンパ節郭清が行われていない症例では,術後に骨盤照射の必要性を検討する。 ― 30 ―
48.24 歳の女性。頸部リンパ節腫脹を自覚し来院した。同部位の生検より得られた組織像を示す。 この疾患で誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a リンパ節外の原発は稀である。 b B 細胞がクローナルに増殖したものである。 c EBV 感染との関連性が高い。 d 限局期では R-CHOP 療法後の放射線治療が標準的である。 e B 症状はリスク因子の 1 つである。 ― 31 ―
49.Diffuse large B cell lymphoma について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a Germinal center B cell like は Activated B cell like より予後がよい。 b 血中 GOT 値は国際予後予測指標(IPI)の因子に含まれる。 c CHOP を行う前には心機能評価が必要である。
d リツキサンは低分子化合物に分類される。 e CD 19 は陰性である。
50.Marginal zone B cell lymphoma と関連の深い疾患はどれか。2 つ選べ。
a 結核性膿胸 b H. pylori 感染 c シェーグレン病 d 亜急性甲状腺炎
e lethal midline granuloma
51.骨髄腫について誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 肋骨病変に対する疼痛軽減を目的に 20 Gy!10 Fr の放射線治療を施行する。 b 長管骨病変に対する骨折予防を期待して 30 Gy!15 Fr の放射線治療を施行する。 c 単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)では症状を呈することが多い。 d ビスフォスフォネート製剤を投与中には,下顎骨への放射線治療には注意が必要である。 e 国際骨髄腫ワーキンググループでは,血中 M 蛋白量,骨髄中の骨髄腫細胞割合,臓器障害,腫瘤の 有無によって分類される。 ― 32 ―
52.全身照射の条件で最も適切なのはどれか。1 つ選べ。 a 線量率 8 Gy!分,総線量 12 Gy!2 回!2 日 b 線量率 80 cGy!分,総線量 12 Gy!2 回!2 日 c 線量率 80 cGy!分,総線量 12 Gy!6 回!3 日 d 線量率 8 cGy!分,総線量 12 Gy!2 回!2 日 e 線量率 8 cGy!分,総線量 12 Gy!6 回!3 日 53.小児腫瘍について正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 神経芽腫の好発部位は頭頸部であり,機能温存のため放射線治療を行う。 b 成人に発生する腫瘍と比べると,一般に小児腫瘍は放射線感受性が高い。 c 放射線治療による骨の発育障害は年齢が低いほど強く現れる。 d Kasabach-Merritt 症候群は放置しても生命の危険はほとんどない。 e ウイルムス腫瘍の放射線感受性は高く,まず放射線治療が優先して行われる。 54.60 歳の男性。肺癌 IIIB 期で化学放射線治療後。腰部に激しい疼痛を自覚するようになり来院した。 骨転移の外部照射で誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 疼痛の緩和は 80% 以上の症例で得られる。 b 疼痛の永続的完全消失は 50% 以上の症例で得られる。 c 骨転移部位の再石灰化は 2∼3 カ月を要する。 d 照射部位では治療後の骨シンチグラムで集積が低下することがある。 e 標準的分割照射法には 30 Gy!10 回がある。 ― 33 ―
55.骨腫瘍について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 骨髄腫は 30∼40 歳台でもっとも好発する。 b 脊索腫は比較的放射線感受性が高い。 c Ewing 肉腫は比較的放射線感受性が高い。 d 転移性骨腫瘍には 50 Gy 以上の放射線をかけることが多い。 e 全ての骨腫瘍のなかでもっとも頻度が高いのは骨肉腫である。 56.放射線治療の副作用に関する記載のうち正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 上咽頭癌の根治照射では唾液分泌障害が生じるが,治療終了後速やかに改善することが多い。 b 放射線脊髄炎は,通常分割 40 Gy!20 Fr の照射で 1 年以内に発症するリスクが高い。 c 肺腺癌に対する胸部照射の 4 年後に照射野内に食道扁平上皮癌を発生した。放射線誘発癌が強く疑 われると患者に説明した。 d 限局型小細胞肺癌の治療計画を行ったところ,肺V20 が 35% を越えていたため,化学療法先行の治 療方針とした。 e 乳房温存術後の残存乳腺への接線照射後に肺炎像を認めた。対側肺にも病変を認めたため,放射線肺 臓炎ではないと考えた。 ― 34 ―