• 検索結果がありません。

広島県配偶者からの暴力の防止及び 被害者の保護等に関する基本計画 ( 第 3 次 ) ( 案 ) 平成 28(2016) 年月 広島県

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "広島県配偶者からの暴力の防止及び 被害者の保護等に関する基本計画 ( 第 3 次 ) ( 案 ) 平成 28(2016) 年月 広島県"

Copied!
83
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

(案)

平成28(2016)年 月

広 島 県

広 島 県 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び

被害者の保護等に関する基本計画(第 3 次)

(2)

目 次

第1章 計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1 計画策定の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 計画の位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 5 重点項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 6 数値目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 7 計画の進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 8 目指す姿と施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 第2章 基本施策と取組の方向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 重点項目と施策体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 被害者支援フロー図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 第1節 予防・発見 基本施策1 暴力を許さない・暴力に気づく環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 1 若年層への予防教育の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 2 暴力の未然防止に向けた研修・啓発の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 3 被害者を発見し,孤立させない環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 4 被害者への情報提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 5 暴力の抑止に向けた取組の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 第2節 相談・保護 基本施策2 信頼・安心できる相談・保護体制の確立・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 1 相談体制の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2 保護体制の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 3 保護命令への対応等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 第3節 自立 基本施策3 関係機関の連携による切れ目のない自立支援の実施・・・・・・・・・・・・・ 38 1 施設における保護の円滑な実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 2 就業支援機関との連携による経済的自立の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 3 子供への支援の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 4 生活の安定と心身回復へのサポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46 5 関係機関・団体との連携強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48

(3)

【資料編】 資料1 相談・一時保護等の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50 資料2 県民のDVに関する意識 (平成26(2014)年度広島県政世論調査から抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 資料3 広島県配偶者からの暴力の防止及び 被害者の保護等に関する基本計画(第3 次)検討会委員名簿・・・・・・・・・・・・・・ 59 資料4 広島県配偶者からの暴力の防止及び 被害者の保護等に関する対策連絡会議設置要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60 資料5 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律・・・・・・・・・・・・・ 62 資料6 配偶者からの暴力の防止及び 被害者の保護等のための施策に関する基本的な方針(概要)・・・・・・・・・・・・ 74

(4)

第1章 計画の概要

配偶者からの暴力(以下「DV」という。)は,犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害です。 DVは,家庭などプライベートな状況で生じるため,外部からの発見が困難で潜在化しやす く,被害が深刻化しやすい特性があります。 被害者の多くが女性であり,男女の固定的役割分担,経済力の格差など,男女が置かれてき た社会的・構造的な問題を背景とした誤った意識から生じており,しかも加害者に罪の意識が 薄い傾向があります。 このような状況を改善し,DVを防止するとともに,被害者を保護・支援するため,平成 13(2001)年4月に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(現行の 法律名。以下「DV防止法」という。)が制定され,DVの防止や,被害者の保護に係る国や地 方自治体の責務が明示されました。その後,DVの定義の拡大,保護命令制度の拡充,都道府 県による基本計画の策定義務の追加等を内容とする数度の法改正を経て現在に至っています。 県では,平成 14(2002)年4月に婦人相談所を配偶者暴力相談支援センターとして位置付 けて,相談や一時保護等を開始し,平成18(2006)年6月には「広島県配偶者からの暴力の 防止及び被害者の保護に関する基本計画」(以下「県基本計画」という。)を,平成23(2011) 年8月には第2次計画を策定しました。 これらの計画に基づいて,関係機関と連携しながらDVの未然防止と,被害者からの相談, 保護,自立支援などの総合的な施策を推進してきましたが,警察によるDVの認知件数が増加 している一方で,県及び全市町が開設している相談窓口の認知度は低く,その相談件数は減少 傾向にあります。 また,平成26(2014)年度の内閣府調査では,結婚したことのある人の5人に1人,女性 では4人に1人がDVの被害経験があると答えているなど,表面化していないDV事案も多数 発生していると推定されるほか,交際相手からの暴力(デートDV)を受けたことがあると答 えた女性の数が,平成20(2008)年度には20人に1人だったものが,平成26(2014)年 度には5人に1人と,急激に増加しており,県民の安心・安全な暮らしづくりを進める上で, 依然としてDV対策が大きな課題となっています。 こうした中,これまでの取組の成果や社会情勢の変化を踏まえ,より一層,効果的な取組を 推進するため,発生予防や被害の顕在化の推進などの新たな視点を盛り込み,若年層を中心と した予防教育の実施,相談しやすい環境づくりの推進,相談・保護機関の対応力強化及び被害 者の経済的自立の促進に重点的に取り組む計画を策定することとしました。 ■配偶者からの暴力(DV:ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)) この計画における「配偶者」とは,DV防止法の定義と同義であり,婚姻の届出を していないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者(事実婚)や生活の本拠を共にす る交際相手を含みます。また,婚姻,事実婚や生活の本拠を共にする関係を解消した 元配偶者等から,引き続き暴力を受ける場合の当該元配偶者等も含みます。 また,「暴力」とは,DV防止法の定義と同義であり,身体に対する暴力又はこれに 準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動(精神的暴力,性的暴力及び経済的暴力)を指 します。 1 計画策定の趣旨

(5)

(1)DV防止法第2条の3第1項の規定に基づく県における配偶者暴力対策の施策を体系的に 示す基本計画です。 (2)「広島県男女共同参画基本計画(第4次)」(計画期間(平成28(2016)年度から平成3 2(2020)年度まで)における「配偶者等からの暴力を防止し,被害者を保護するための取 組の推進」の具体的施策として策定します。 この計画の計画期間は,平成28(2016)年度から平成32(2020)年度までとします。 <参考> 第1次計画 平成18(2006)年度~平成22(2010)年度 第2次計画 平成23(2011)年度~平成27(2015)年度 DVは,犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であり,男女の人権が尊重され,DVにお びえることなく心身ともに安定した生活を送ることができる社会の実現は,県民の願いです。 この計画では,将来的理想像として,関係機関,関係団体,県民と協力し,次のような社会 を目指すことにします。 施策を展開するに当たって,今後の取組を明らかにするために「予防・発見」「相談・保護」 「自立」という3つの柱を立て,それぞれ次の項目に重点的に取り組むこととします。 予防・発見 ⇒重点項目(1)若年層を中心とした予防教育の実施 (2)相談しやすい環境づくりの推進 相談・保護 ⇒重点項目(3)相談・保護機関の対応力強化 自 立 ⇒重点項目(4)被害者の経済的自立の促進 5 重点項目 2 計画の位置付け 3 計画期間 4 基本方針 【目指す姿】 配偶者からの暴力におびえることなく心身ともに安定して暮らすことができる社会の実現 ☞目指す姿の実現に向けて,この計画の総括目標を次のとおり設定します。 【総括目標】 被害者が身近な地域で安心して相談でき,より適切な支援を受けられる体制が整っている

(6)

(1)若年層を中心とした予防教育の実施 ・新たなDVの発生を予防するとともに,被害に遭った場合にも早期に相談行動が起こせる よう,若年層を中心とした教育・啓発の充実を図ります。 (2)相談しやすい環境づくりの推進 ・被害者の早期の相談行動が促進されるよう,被害者のみならず,被害者の周囲の人に向け た確実な情報提供などに取り組みます。 ・加害者による暴力がエスカレートし,再発するケースが多いと考えられることから, 加害者にDVを正しく理解させ,誤った意識を払拭させる取組として,加害者に自覚 を促す広報や加害者更生に向けた取組を検討します。 (3)相談・保護機関の対応力強化 ・相談者や相談内容の多様化に対して,適切な対応や支援が実施できるよう,相談員等の資 質の向上を図るとともに,関係機関との連携により,相談員に対するサポート体制を整え ます。 ・一時保護後の早期自立に繋げるため,一時保護した被害者及び同伴児童に対し心理的ケア を実施するとともに,市町DV防止ネットワークの構築を支援し,地域での見守り体制の 整備を図ります。 (4)被害者の経済的自立の促進 ・被害者が経済的に自立することが困難と考えているケースが多いことから,相談窓口と就 業支援機関との連携を強化するとともに,相談・保護から自立までの一貫した心のケアを 行い,就業を希望する被害者一人ひとりに寄り添ったきめ細かな就業支援に取り組みます。 ・被害者が同伴する子供に対する視点も重要なことから,要保護児童対策地域協議会と連携 した市町DV防止ネットワークの構築を支援します。 重点項目ごとに,次の指標に応じた数値目標を定めます。 重点項目 指 標 現況値 目標値 (1)若年層を中心 とした予防教育 の実施 若年層における交際相手 からの暴力(デートDV) の認識 ― 50%以上 (2)相談しやすい 環境づくりの推 進 「相談窓口を知らない」と 答えた人の割合 16.7% 8.4%以下 被害にあった人のうち,被 害を相談した人の割合 ― 男性:30% 女性:70% 被害を相談した人のうち, 公的機関に相談した人の 割合 ― 9.2%以上 (3)相談・保護機 関の対応力強化 相談員向け研修で学んだ 知識と相談技術の発揮度 ― 95%以上 要保護児童対策地域協議 会と連携したDV防止ネ ットワーク設置市町数 15市町 全市町 (4)被害者の経済 的自立の促進 就業希望者に占める就業 者の割合 ― 85%以上 6 数値目標

(7)

被害者の保護と自立支援を図るためには,配偶者暴力相談支援センター,市町,警察,法務 局,婦人保護施設や母子生活支援施設等の社会福祉施設,民間団体等の各関係機関が共通認識 を持ち,相互に連携を図りながら日々の相談や保護,自立支援等で緊密に協力し,切れ目のな い実効性のある施策を実施することが必要です。 このため,この計画を総合的に推進するために,「広島県DV対策関係機関連絡会議」の開催 等を通じて,市町,関係機関,民間支援団体等と,なお一層緊密な連携に努めます。 また,DV対策は,関係部局が連携して,それぞれ担当するDV関連施策を積極的に実施す る必要があるため,県庁内に組織する「広島県配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に 関する対策連絡会議」において,毎年度,施策の実施状況を把握するとともに,外部有識者で 構成する会議において,本計画に設定する目標の達成状況をPDCAサイクルにより検証し, 計画期間内であっても状況の変化に応じて必要な見直しを図ります。 7 計画の進行管理 ■広島県DV対策関係機関連絡会議 主な構成員:広島地方裁判所,広島法務局,広島地方検察庁,(一社)広島県医師会, (一社)広島県歯科医師会,市町関係課,婦人保護施設,広島弁護士会,(社福)広島県 社会福祉協議会,広島県民生委員児童委員協議会,広島県母子生活支援施設協議会,(一 財)広島県ひとり親家庭等福祉連合会,(公財)広島県男女共同参画財団,民間支援団体, 県庁関係課,県警察本部,県教委,県立総合精神保健福祉センター,県こども家庭セン ター

(8)

■配偶者暴力相談支援センター DV 防止法により,被害者を保護するため,相談・一時保護や自立生活促進のための就 労・住宅等の情報提供等の支援を行う機関。 ■広島県内の配偶者暴力相談支援センター 【各配偶者暴力相談支援センターの担当地域】 機 関 名 担 当 地 域 県 西部こども家庭センター 広島市南区宇品東四丁目1-26 ☎(082)254-0391 休日・夜間電話相談 ☎(082)254-0399 広島市,呉市,竹原市,大竹市,東広島市, 廿日市市,安芸高田市,江田島市,府中町, 海田町,熊野町,坂町,安芸太田町,北広 島町,大崎上島町 東部こども家庭センター 福山市瀬戸町山北291-1 ☎(084)951-2372 三原市,尾道市,福山市,府中市,世羅町, 神石高原町 北部こども家庭センター 三次市十日市東四丁目6-1 ☎(0824)63-5181(代) 内線2313 三次市,庄原市 市 広島市配偶者暴力相談支援センター 広島市中区富士見町11-27 ☎(082)545-7498 広島市 【各こども家庭センターの付与機能】 施 設 名 配偶者 暴力相 談支援 婦人相談 所 女性相談 児 童 相談所 知的障害 者 更 生 相 談 所 西部こども家庭センター ● ○ ○ ○ ○ 東部こども家庭センター ○ ○ ○ ○ 北部こども家庭センター ○ ○ ○ ○ ※ ●は,各配偶者暴力相談支援センターの連携の中心となる施設 ※ 婦人相談所は,元々は売春防止法に基づく施設でしたが, DV 防止法により、 配偶者暴力相談支援センターの機能を担う施設の一つとして位置付けられまし た。一時保護については,婦人相談所が自ら行うか,婦人相談所から一定の基準 を満たす者に委託して行うこととなります。

(9)

■第1節 予防・発見

基本施策1 暴力を許さない・暴力に気づく環境づくり

施策体系 重点項目と達成イメージ(指標) 1 若年層への予防教育の充実 2 暴力の未然防止に向けた研修・啓発 の実施 3 被害者を発見し,孤立させない環境 づくり 4 被害者への情報提供 5 暴力の抑止に向けた取組の充実 重点1 若年層を中心とした予防教育の実施 ・若年層と保護者に向けた啓発・教育 ≪達成イメージ≫ ☞若年層における交際相手からの暴力(デート DV)の認識度の向上 重点2 相談しやすい環境づくりの推進 ・被害者のみならず,周囲の人等に向けた啓発・ 情報提供 ≪達成イメージ≫ ☞DV相談窓口の周知度の向上 ☞被害を相談した人,公的機関へ相談した人の 割合の増 8 目指す姿と施策の体系 【目指す姿】 ○ 若年層におけるDVに対する認識の向上によって,新たな被害の発生が減少してい ます。 ○ DVに対する認識の更なる向上によって,被害防止の機運が醸成されています。 ○ 関係機関の連携により,被害者を発見・通報する体制が構築されています。 ○ 相談窓口や支援内容に関する周知が進み,被害者が我慢することなく早期に身近な 機関に相談しています。 ○ 加害者が自らのDVに気づくとともに,その行為に対する責任を認識し,再び暴力 を振るわないようにするための対策が講じられています。

(10)

■第2節 相談・保護

基本施策2 信頼・安心できる相談・保護体制の確立

施策体系 重点項目と達成イメージ(指標) 1 相談体制の充実・強化 2 保護体制の充実・強化 3 保護命令への対応等 重点3 相談・保護機関の対応力強化 ・相談員の資質向上と関係機関との連携強化 ・被害者及び同伴児童への心理的ケア ≪達成イメージ≫ ☞研修で学んだ知識と相談技術の発揮度の向上 ☞要保護児童対策地域協議会と連携したDV防 止ネットワークの全市町への構築 ☞被害を相談した人,公的機関へ相談した人の 割合の増(再掲) 【目指す姿】 〇 被害者の心身の状態や児童の同伴など個々の状況に応じた適切な相談を受けられ る環境が整っています。 ○ 被害者が,関係機関の連携による安全安心な環境の下で,適切な保護を受けられ る環境が整っています。 ○ 被害者が,保護命令の発令によって,地域で安全に安心して生活しています。

(11)

■第3節 自立

基本施策3 関係機関の連携による切れ目のない自立支援の実施

施策体系 重点項目と達成イメージ(指標) 1 施設における保護の円滑な実施 2 就業支援機関との連携による経済的自 立の促進 3 子供への支援の充実 4 生活の安定と心身回復へのサポート 5 関係機関・団体との連携強化 重点4 被害者の経済的自立の促進 ・相談窓口と就業支援機関との連携強化と就業 支援策等の充実(被害者等への心理的ケアを 含む。) ・地域での見守り体制の確立 ≪達成イメージ≫ ☞就業希望者に占める就業者の割合の増 ☞要保護児童対策地域協議会と連携したDV 防止ネットワークの全市町への構築(再掲) 【目指す姿】 ○ 関係機関が連携し,婦人保護施設,母子生活支援施設等に入所した被害者の状況に 応じた効果的・継続的な支援が実施されています。 〇 被害者が,心理的なケアを受けて立ち直り,実情に即した就業支援により,経済的 に自立した生活を送っています。 ○ 子供たちが必要な支援を受け,地域で見守られながら安心して暮らしています。 ○ 被害者が,自立に向けた支援を受け,安心して暮らしています。 ○ 地域で関係団体の連携体制が確立され,相談から保護,自立支援まで,切れ目なく 対応できる環境が整備されています。

(12)

第2章 基本施策と取組の方向

【重点項目】 【施策体系】 区分 施 策 体 系 取 組 重点項目に 対応する取 組 予 防 ・ 発 見 暴 力 を 許 さ な い ・ 暴 力 に 気 づ く 環 境 づ く り 1 若年層への予防教育の充実 ・家庭や学校等における予防教育・啓 発の充実 重点1 ・若年層の認識度の把握 2 暴力の未然防止に向けた研 修・啓発の実施 ・県民に対する確実な情報提供 重点1 重点2 ・企業・団体等における啓発 重点1 重点2 ・職務関係者に対する研修等の充実(制 度周知) 重点1 重点2 3 被害者を発見し,孤立させ ない環境づくり ・県民に対する通報制度の周知 重点2 ・医療関係者との連携 重点2 ・福祉関係者,学校関係者等との連携 重点2 ・相談窓口への働きかけ 重点2 4 被害者への情報提供 ・被害者への情報提供 重点2 ・外国人への情報提供 重点2 5 暴力の抑止に向けた取組の 充実 ・加害者に自覚を促す周知等 ・加害者更生の取組に向けた検討 ・被害防止のための措置の実施 相 談 ・ 保 護 信 頼 ・ 安 心 で き る 相 談 ・ 保 護 体 制 の 確 立 1 相談体制の充実・強化 ・被害者の状況に応じた対応が可能な 相談員等の育成 重点3 ・要保護児童対策地域協議会との連携 体制の構築 重点3 重点4 ・市町における基本計画策定と配偶者 暴力相談支援センター機能整備への 支援 ・配偶者暴力相談支援センター機能の 充実 ・相談体制の充実 重点1 若年層を中心とした予防教育の実施 重点2 相談しやすい環境づくりの推進 重点3 相談・保護機関の対応力強化 重点4 被害者の経済的自立の促進

(13)

区分 施 策 体 系 取 組 重点項目に 対応する取 組 相 談 ・ 保 護 信 頼 ・ 安 心 で き る 相 談 ・ 保 護 体 制 の 確 立 2 保護体制の充実・強化 ・被害者及び同伴児童への心理的ケア 重点3 重点4 ・移送体制の充実 ・一時保護体制の充実 ・警察等との連携による安全確保措置 の実施 3 保護命令への対応等 ・保護命令制度の周知徹底 ・保護命令申立てに係る支援 ・警察等との連携による保護対策等の 実施 自 立 関 係 機 関 の 連 携 に よ る 切 れ 目 の な い 自 立 支 援 の 実 施 1 施設における保護の円滑な 実施 ・婦人保護施設への入所 ・施設や福祉事務所等との連携強化 ・高齢者への援助 2 就業支援機関との連携によ る経済的自立の促進 ・被害者及び同伴児童への心理的ケア (再掲) 重点4 重点3 ・相談窓口と就業支援機関との連携強 化 重点4 ・自立支援策の情報提供等の充実 重点4 ・就業の支援 重点4 3 子供への支援の充実 ・被害者及び同伴児童への心理的ケア (再掲) 重点4 重点3 ・要保護児童対策地域協議会との連携 体制の構築(再掲) 重点4 重点3 ・子供に対する支援の充実 4 生活の安定と心身回復への サポート ・被害者及び同伴児童への心理的ケア (再掲) 重点4 重点3 ・安全確保に係る支援 ・手当や貸付による経済的支援 ・住宅確保に係る支援の充実 5 関係機関・団体との連携強 化 ・配偶者暴力相談支援センターを中心 とした圏域内の連携 ・民間団体との連携事業の推進 ・関係機関への働きかけ ・市町における基本計画策定と配偶者 暴力相談支援センター機能整備への 支援(再掲)

(14)

福祉事務所 生活保護,児童扶養手当 等 社会福祉施設 民間支援団体 居室の提供,生活相談,各種手続の 支援 等 県・市町関係部署 公営住宅,就業情報の提供 国民健康保険等の各種制度 手続 等 警 察 住民基本台帳の閲覧制限等の措 置の教示 等 学校・保育所等 就学・保育の確保 関係機関・関係団体広島法務局・ハローワーク・広島弁護士会・(一社)広島県医師会・(一社)広島県歯科医師会・ 県立総合精神保健福祉センター・(公財)広島県男女共同参画財団・(一財)広島県ひとり親家庭等福祉連合会 等 連携 【こども家庭センタ―】 配偶者暴力相談支援センター 【西部こども家庭センター】 婦 人 相 談 所 ○一時保護の決定 ○安全確保 ○心のケア ○自立支援策の情報提供 一 定 の 基 準 を 満 た す 施 設 ( 社 会 福 祉 施 設 、 民 間 シ ェ ル タ ー ) 《保護命令制度》 保護命令の申立て 地 方 裁 判 所 委託 連携 申 立 て 支 援 相談窓口 ・市 町 ・婦人相談員 ・法務局 ・エソール広島 ・民生委員・児童委員 ・人権擁護委員 等 警 察 ○暴力の制止 ○被害者の保護 ○被害発生防止・ 必要な措置,援助 ○相談 ○情報提供 配偶者暴力相談支援センター 県内3ブロック別連絡会議の開催 市 町 庁内外関係機関連絡会議の設置 配偶者暴力 相 談 支 援 センター 県 民 医 療 関 係 者 福 祉 事 務 所 学校・保育所等 社会福祉施設 民間支援団体 等 ○教育・啓発 若年層を含む県民一人ひとりがDVについての理解度・認識度を深める ○通報努力義務の周知 被害者の保護を図るための情報を広く社会から求める ○被害者等に対する相談窓口に関する情報提供 ★未然防止 ★顕在化の 推進 地域社会 相談したい 配偶者がいないところに逃げたい 配 偶 者 を 引 き 離 し て 欲 し い 自立に向けて 被 害 者 連携 自 立 に 向 け て 暴 力 を 許 さ な い ・ 暴 力 に 気 づ く 環 境 づ く り 信 頼 ・ 安 心 で き る 相 談 ・ 保 護 体 制 の 確 立 【 予 防 ・ 発 見 】 【 相 談 ・ 保 護 】 【 自 立 】 【こども家庭センタ―】

(15)

DVには,なぐる,けるなどの身体に損傷を加える行為だけでなく,精神的,経済的,性的, また,子供に暴力を見せるなど子供を巻き込んだ暴力があり,これらの暴力が複雑に重なり合っ ています。これらの行為は,家庭内で行われるため,外部から発見されにくいという特性があり, 社会的にも,個人や家庭の問題として矮小化される傾向があります。 また,加害者に罪の意識が薄いという傾向がある一方で,被害者自身が深刻な事態にもかかわ らず自分が被害者だと気付かず,「自分が我慢すれば」と忍従を重ねたり,身内に相談しても世間 体を気にして我慢を強いられたりすることもあります。 県民一人ひとりが,DVについての理解を深め,DVは犯罪となる行為をも含む重大な人権侵 害であることを認識し,DVを根絶する社会の機運を醸成することが必要です。 また,被害の深刻化を防止するために,被害者に対する相談窓口や相談によって受けられる支 援などの広報に加え,DVの発見者による通報の努力義務に係る制度を県民に周知するとともに, 被害者を発見しやすい立場にあると言われる医療関係者(医師,歯科医師,保健師,助産師,看 護師,医療ソーシャルワーカー等をいう。以下同じ。),福祉関係者(民生委員・児童委員や人権 擁護委員及び児童虐待防止・高齢者の権利擁護等の窓口となっている関係機関等をいう。以下同 じ。)及び学校関係者等(学校や保育所等の子供に関わる機関の関係者をいう。以下同じ。)との 連携を通じて,被害者を相談窓口へ誘導する必要があります。 さらに,加害者自身に自らの行為がDVであることを気付かせて責任を認識させるとともに, 再び暴力を振るわないようにするための教育的な働きかけも重要です。

基 本 施 策 1 暴 力 を 許 さ な い ・ 暴 力 に 気 づ く 環 境 づ く り

第1節 予防・発見

(16)

■ 基本施策1では,次の重点項目を中心とした施策を展開します。 【重点項目】 重点1 若年層を中心とした予防教育の実施 重点2 相談しやすい環境づくりの推進 【施策体系】 施策体系 取 組 重点項目に 対応する取組 1 若年層への予防教育の充実 ・家庭や学校等における予防教育・啓発の 充実 重点1 ・若年層の認識度の把握 2 暴力の未然防止に向けた研修・ 啓発の実施 ・県民に対する確実な情報提供 重点1 重点2 ・企業・団体等における啓発 重点1 重点2 ・職務関係者に対する研修等の充実(制度 周知) 重点1 重点2 3 被害者を発見し,孤立させない 環境づくり ・県民に対する通報制度の周知 重点2 ・医療関係者との連携 重点2 ・福祉関係者,学校関係者等との連携 重点2 ・相談窓口への働きかけ 重点2 4 被害者への情報提供 ・被害者への情報提供 重点2 ・外国人への情報提供 重点2 5 暴力の抑止に向けた取組の充実 ・加害者に自覚を促す周知等 ・加害者更生の取組に向けた検討 ・被害防止のための措置の実施 【重点項目に対応する指標】 重点項目 指 標 現況値 目標値 1若年層を中心とし た予防教育の実施 若年層における交際相手 からの暴力(デートDV) の認識 ― 50%以上 2相談しやすい環境 づくりの推進 「相談窓口を知らない」と 答えた人の割合 16.7% 8.4%以下 被害にあった人のうち,被 害を相談した人の割合 ― 男性:30% 女性:70% 被害を相談した人のうち, 公的機関に相談した人の 割合 ― 9.2%以上

(17)

○ 近年,児童虐待相談件数が増加していますが,特に子供の面前で行われるDVを目撃するこ とによる心理的虐待の通報が急増しています。また,テレビの番組やゲーム等を通じて幼少時 から暴力を目にする機会も増えています。 ○ 「男女間における暴力に関する調査」(内閣府調査)によると,「交際相手からの暴力(デー トDV)を受けたことがある」と答えた女性の数が,平成20(2008)年度に20人に1人だ ったものが,平成26(2014)年度には5人に1人となり,急激に増加しています。 ● 幼少期の虐待や暴力に関する経験が,将来の暴力の容認につながらないように,学校,幼稚 園,保育所等での人権教育と併せて,地域における人権教育も重要です。 ● 思春期や青年期などの若い男女間で生じているデートDVが,結婚後のDVにつながらない よう,若年層に対して男女の人権尊重に向けた啓発や人権教育が必要です。 ● また,若年層のデートDVに関する認識を把握し,効果的な施策展開を行う必要があります。 取 組 内 容 家庭や学校等にお ける予防教育・啓 発の充実 重点1 ・若年層とその保護者に対し,自分も被害者や加害者になる可能性がある ことなど,男女間の暴力の問題についての認識度が高まるよう,県広報 紙(誌)やホームページ,パブリシティ等を活用した広報やリーフレッ トの配布を行います。 ・学校,地域等において,「広島県人権教育推進プラン」(平成14(2002) 年12月策定)に基づき,学校教育及び社会教育における人権教育を推 進します。

1 若年層への予防教育の充実

現 状 若年層におけるDVに対する認識の向上によって,新たな被害の発生が減少しています。 目指す姿 課 題 具体的取組

(18)

・学校では,幼児児童生徒の発達段階に即しながら,学習指導要領等に基 づいて,道徳や各教科等における学習内容を適切に指導することにより, 人権尊重の理念についての正しい理解が深まるよう取り組みます。 ・児童生徒向けのデートDVに係る啓発・学習資料の活用等により,望ま しい人間関係の在り方と規範意識の育成に取り組みます。 ・デートDVに係る教師用指導資料の周知を図るなど,教職員の意識啓発 と指導力の向上を推進します。 若年層の認識度の 把握 ・取組効果を測る指標として,若年層における暴力の認識などを把握する ため,県内の高校及び大学への調査を行います。 ■児童虐待 保護者などによる,子供の心身の成長や発達に有害な影響を及ぼす行為をいいます。 「児童虐待防止法」では,身体的虐待,性的虐待,ネグレクト(保護の怠慢,放置)及 び心理的虐待が児童虐待と定義されています。

(19)

○ 平成26(2014)年度に行った広島県政世論調査では,DVの認識について,身体的,性的 及び精神的暴力のほぼ全ての項目で,6年前の調査より上昇しています(平均+4.1ポイント)。 また,精神的暴力については,暴力と認識する人の割合が低い傾向が見られます。 DVの認識 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 26年度 20年度 身 体 的 暴 力 性 的 暴 力 精 神 的 暴 力 足でける 平手で打つ 身体を傷つける 可能性のある物 でなぐる なぐるふりをし て,おどす 刃物などを突き つけて,おどす 相手がいやがっ ているのに,性 的な行為を強要 する 暴力にあたるとは思わ ない 無回答 何を言っても長 期間無視し続け る 交友関係や電話 を細かく監視す る 「誰のおかげで 生活できるん だ」,「かいしょう なし」などと言う 大声でどなる どんな場合でも暴力に あたると思う 暴力にあたる場合もそう でない場合もあると思う 45.0 52.9 56.6 62.6 49.8 50.6 50.9 51.3 73.2 79.3 90.7 90.7 49.8 55.8 89.0 91.8 77.4 81.2 57.0 64.3 41.2 36.5 30.0 26.7 34.3 35.8 33.0 34.6 18.3 13.0 2.2 2.3 37.7 33.7 3.8 1.5 14.6 12.1 33.6 28.5 6.7 5.4 5.7 5.2 8.1 7.3 8.5 8.1 1.2 1.2 0.2 1.1 5.0 3.8 0.2 1.0 0.6 0.9 2.2 2.1 7.1 5.2 7.7 5.5 7.8 6.3 7.6 6.1 7.3 6.4 6.9 6.0 7.5 6.7 7.0 5.7 7.3 5.7 7.3 5.1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% (広島県政世論調査) 現 状 DVに対する認識の更なる向上によって,被害防止の機運が醸成されています。 目指す姿

2 暴力の未然防止に向けた研修・啓発の実施

(20)

○ 被害者が勇気を出して身近な人に相談した場合に,相談された人のDVに対する認識が低い ために,「愛されている証拠」,「どこの家庭も同じ」などの誤ったアドバイスを受けることで, 被害者がさらに我慢を重ね,結果的に心身に深刻な被害を受けるまで,DVの発見が遅れる可 能性があります。 ● DVを確実に減らしていくためには,より一層,DVについての県民の認識度を高めるため の啓発活動を推進する必要があります。 ● DVに対する認識度が低ければ,誰もが被害者・加害者になりうるということを踏まえ,ま だDVの経験はないものの,DVを容認する意識を持っている潜在的被害者・潜在的加害者に 対して,初発防止の取組を進めていく必要があります。 取 組 内 容 県 民 に 対 す る 確 実な情報提供 重点1 重点2 ・身体的暴力だけでなく,精神的暴力や性的暴力もDVであることなど, DVについての認識度が高まるよう,県広報紙(誌)やホームページ,パ ブリシティ等を活用した広報やリーフレットの配布を行います。 ・「広島県人権啓発推進プラン」に基づき,「女性に対する暴力をなくす運動」 や「ヒューマンフェスタひろしま」等を通じて人権啓発への取組の推進に 努めます。 ・「広島県男女共同参画基本計画(第4次)」に基づき,男女共同参画を推進 するための啓発を行います。 ・市町に対し,広報誌等により地域住民・地域団体等がDVについて理解を 深めるための啓発を行うよう働きかけます。 ・上記のほか,各種の広報媒体等を有機的に活用し,必要な人に必要な情報 を届ける視点から,効果的な情報提供に努めます。 企業・団体等にお ける啓発 重点1 重点2 ・企業・団体等が自主的に行う啓発等の取組に対し,協力・支援を行います。 課 題 具体的取組

(21)

職 務 関 係 者 に 対 す る 研 修 等 の 充 実(制度周知) 重点1 重点2 ・行政職員,警察職員,医療関係者,福祉関係者,学校関係者等に対し,D V防止法の趣旨及び仕組みについて研修等を実施し,周知徹底を図ります。

(22)

○ DV防止法では,被害者(身体に対する暴力を受けた者に限る。)を発見した者は,配偶者暴 力相談支援センター又は警察官に通報するよう努めることとなっています。 ○ しかし,DVは家庭内で起こることが多く,外部からの発見が困難である上,被害者自身が 誰かに相談することをためらうことで,被害が潜在化しやすい傾向にあるため,発見や通報は 容易ではありません。 ○ 医療関係者は,その職務上,被害者を発見しやすい立場にありますが,児童虐待のケースと 違い,被害者は判断力のある大人であるため,原則,本人の意思を確認した上で,配偶者暴力 相談支援センター又は警察に通報することができることになっています。 ● 被害者の身近な相談者である福祉関係者や,子供の異変からDVを発見しやすい立場にある 学校関係者等は,配偶者暴力相談支援センターや婦人相談員,市町の担当部署との連携を図り ながら,被害者の早期発見につなげていく必要があります。 ● 医療関係者,社会福祉施設等職員や,地域包括支援センター等の関係機関が,患者や利用者 のけがや症状及び生活状況等から異変を察した場合は,早期に必要な情報提供や相談機関への 引継ぎに努める必要があります。 取 組 内 容 県 民 に 対 す る 通 報制度の周知 重点2 ・県民に対し,DVに関する啓発・広報を行うとともに,DV防止法の趣旨 に沿って通報が行われるよう周知を図ります。 現 状 関係機関の連携により,被害者を発見・通報する体制が構築されています。 目指す姿 具体的取組 課 題

3 被害者を発見し,孤立させない環境づくり

(23)

医 療 関 係 者 と の 連携 重点2 ・DV相談対応マニュアルの配付などにより,医療関係者に対して,被害者 に相談窓口,医療保険制度に関する助言を行うことや,配偶者暴力相談支 援センター等に通報するなどの積極的な支援が行われるよう働きかけま す。 福祉関係者,学校 関 係 者 等 と の 連 携 重点2 ・福祉関係者,学校関係者等を対象に開催される研修会等に被害者の支援に 関わる県職員等を講師として派遣し,DV防止法の周知を図り,被害者の 早期発見につながる積極的な情報提供を行います。 相 談 窓 口 へ の 働 きかけ 重点2 ・住民に身近な市町の相談窓口に対し,被害者が相談しやすい環境づくりが されるよう働きかけます。

(24)

○ 広島県政世論調査結果では,DVに対する必要な取組として,55.8%の人が「身近な地域に 相談できる窓口があること」と答えています。 DVに対する必要な取組 (広島県政世論調査) ○ 県警におけるDV事案認知件数は増加していますが,県及び市が開設している相談窓口の認 知度は低く,その相談件数は減少傾向にあります。 26年度 20年度 被害者の心身の健康に関するケア (※26年度新規調査項目) その他 分からない 無回答 身近な地域に相談できる窓口が あること 被害者が一時的に身を寄せられ る場所の提供 被害者が自立して生活できるよう支 援(就業の促進,住宅の確保など) 被害を受けて悩んでいる人への情 報提供(相談窓口,支援制度など) 暴力を振るう加害者への対策を 進めること 暴力防止のための啓発や教育を 進めること

5.0

2.6

4.8

5.5

2.2

1.7

28.4

20.0

17.9

47.2

44.9

20.4

29.0

38.1

38.9

54.1

39.5

54.9

55.8

0.0

20.0

40.0

60.0

(%) 現 状 相談窓口や支援内容に関する周知が進み,被害者が我慢することなく早期に身近な機関に 相談しています。 目指す姿

4 被害者への情報提供

(25)

相談件数と認知件数の推移 (広島県こども家庭センター・広島県警察本部資料) 知っているDV相談窓口 (広島県政世論調査) 2,183 1,968 2,473 2,551 2,646 3,031 3,313 2,872 2,542 2,451 2,619 317 327 393 475 621 644 729 958 1,207 1,588 1,772 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 県・婦人相談員設置市の相談件数(年度) 警察の認知件数(暦年) 26年度 17年度 市町の女性のための総 合的な施設(女性セン ターなど) 地方裁判所 相談窓口として知ってい るところはない その他 警察署 市役所・町役場(福祉事 務所など) 県こども家庭センター・ 婦人(女性)相談員 民間の機関(弁護士会・ 民間シェルターなど) 法務局・人権擁護委員 広島県女性総合セン ター(エソール広島) 9.8 1.0 13.0 9.8 10.2 28.8 23.7 27.6 33.2 61.4 16.7 1.1 8.3 8.5 10.4 17.8 18.6 23 51.7 66.4 0 10 20 30 40 50 60 70(%) (単位:件)

(26)

● 相談窓口が分からない,どの程度で相談したらいいのか分からない,相談するのが恥ずかし い,相談に対する不安があるなどが要因となって,被害者の相談行動につながりにくい実態が あると考えられることから,相談窓口の周知や,相談しやすい窓口の環境づくりなどが求めら れます。 ● 被害の潜在化,深刻化を防止するためには,日頃から身近なところで相談でき,被害者が自 立に向けた支援制度等をより多く知ることができる環境を整備することが必要です。 取 組 内 容 被 害 者 へ の 情 報 提供 重点2 ・県・市町等の相談窓口や受けられる支援内容に加え,相談の秘密が守られ ること,相談によって改善が可能であることなどを広報することで,被害 者の相談行動を促します。 ・病院,スーパーマーケット,美容院など県民が日常生活の中で訪れること の多い場所において,啓発リーフレットの配布や相談窓口を記載したカー ドやステッカー等の配置などの情報提供に努めます。また,実施に当たっ ては,トイレ,洗面所や授乳室に置くなど,人目を気にせず情報が入手で きるような工夫を行います。 外 国 人 へ の 情 報 提供 重点2 ・外国語のリーフレットの作成や関係機関と連携した情報提供に努めます。 課 題 具体的取組

(27)

○ 加害者に「自分の行為がDVである」との自覚がないことや,加害者が「DVである」と気 づいても相談できるところがないことが要因になり,暴力がエスカレートし,再発するケース が多くなっています。 ※このサイクルは,アメリカの心理学者レノア・ウォーカーが,多くのDV被害を 受けた女性から聞き取りをした結果,明らかにした理論です。 ● DVの再発を防止するためには,警察による加害者への取締りなどによる暴力の抑止及び被 害者の保護による安全確保だけでなく,加害者にDVが犯罪行為だという自覚を促し,更生さ せるための取組が重要です。 取 組 内 容 加 害 者 に 自 覚 を 促す周知等 ・加害者更生に取り組む団体と関係機関が連携し,加害者に自分の行為がD Vであることを気付かせて罪の意識を芽生えさせるとともに,DVに至っ た誤った意識を払拭させる周知・広報に取り組みます。 具体的取組 課 題 現 状 加害者が自らのDVに気づくとともに,その行為に対する責任を認識し,再び暴力を振る わないようにするための対策が講じられています。 目指す姿 ≪DVの特性と発生のサイクル≫

加害者

被害者

繰 り 返 し 行 わ れる 安定期(ハネムーン期) 緊張の蓄積期 暴力期

5 暴力の抑止に向けた取組の充実

(28)

加 害 者 更 生 の 取 組に向けた検討 ・リスク・アセスメントにより,危険度を的確に把握し,被害者の安全を確 保したうえで,加害者に対して適切なアプローチを行う取組を検討するこ ととし,医療機関や関係団体等に対し働きかけるとともに,連携体制の構 築を図ります。 ・国において,加害者更生に関する調査研究が継続して実施されていること から,その動向を注視し,上記の取組に反映させます。 被 害 防 止 の た め の措置の実施 ・警察は,DVが行われていると認めた場合は,暴力の制止に当たるととも に,被害者の保護を引き続き実施します。また,被害者の意思等を踏まえ, 加害者を検挙するほか,加害者への指導警告を行うなど,引き続き被害の 発生を防止するための措置を講じます。

(29)

被害者からの相談については,平成14(2002)年4月から西部こども家庭センター(婦人相 談所)を,平成17(2005)年7月からは東部及び北部こども家庭センターを配偶者暴力相談支 援センターとして位置付け,県内3か所のこども家庭センターにおいて,市町,警察,法務局等 の関係機関と連携しながら対応しています。 また,県内8市において婦人相談員が設置されるとともに,全ての市町で被害者の相談窓口が 設置され,県民の身近な地域での相談体制が確保されています。 これらの県や市町等の相談窓口が適切に機能するとともに,相談を受ける側の不適切な対応に より,被害者に更なる被害(以下「二次的被害」という。)が生じないよう,相談業務に携わる職 員の資質の向上を図るための研修を充実する必要があります。 また,被害者や同伴する家族の身の安全を確保することが重要です。 被害者を緊急保護するため,西部こども家庭センター(婦人相談所)で被害者やその同伴する 家族の一時保護の決定を行っています。 配偶者から身体に対する暴力を受けた被害者が,更なる身体に対する暴力を受けることにより その生命又は身体に重大な危害を受けるおそれがある場合には,裁判所が被害者からの申し立て により,加害者に対して,「被害者への接近禁止」,「被害者の子への接近禁止」,「被害者と共に生 活の本拠としている住居からの退去」等を内容とする「保護命令」を発令し,被害者の生命又は 身体の安全を確保しようとする保護命令制度が整えられています。

基 本 施 策 2 信 頼 ・ 安 心 で き る 相 談 ・ 保 護 体 制 の 確 立

第2節 相談・保護 ■婦人相談員 DV防止法により,婦人相談員は被害者の相談に応じ、必要な指導を行うことができるこ ととされています。

(30)

■ 基本施策2では,次の重点項目を中心とした施策を展開します。 【重点項目】 重点3 相談・保護機関の対応力強化 【施策体系】 施策体系 取 組 対応する取組 重点項目に 1 相談体制の充実・強化 ・被害者の状況に応じた対応が可能な相談 員等の育成 重点3 ・要保護児童対策地域協議会との連携体制 の構築 重点3 (重点4) ・市町における基本計画策定と配偶者暴力 相談支援センター機能整備への支援 ・配偶者暴力相談支援センター機能の充実 ・相談体制の充実 2 保護体制の充実・強化 ・被害者及び同伴児童への心理的ケア (重点4) 重点3 ・移送体制の充実 ・一時保護体制の充実 ・警察等との連携による安全確保措置の 実施 3 保護命令への対応等 ・保護命令制度の周知徹底 ・保護命令申立てに係る支援 ・警察等との連携による保護対策等の実施 【重点項目に対応する指標】 重点項目 指 標 現状値 目標値 3 相談・保護機関 の対応力強化 相談員向け研修で学んだ 知識と相談技術の発揮度 ― 95%以上 要保護児童対策地域協議 会と連携したDV防止ネ ットワーク設置市町数 15市町 全市町 被害にあった人のうち, 被害を相談した人の割合 (再掲) ― 男性:30% 女性:70% 被害を相談した人のう ち,公的機関に相談した 人の割合(再掲) ― 9.2%以上

(31)

○ 県のこども家庭センター(配偶者暴力相談支援センター)では,月曜日から金曜日の午前 10時15分から午後5時まで,被害者からの電話相談・来所相談に対応するとともに,休日 昼間(土・日・祝 午前10時から午後5時まで)・平日夜間(月~金 午後5時から午後8時 まで)においても電話相談を実施しています。 ○ DV防止法において,県及び市町は,適切な施設において,配偶者暴力相談支援センターと しての機能を果たすよう求められており,平成25(2013)年度から,その重要な機能である 相談窓口が全市町に設置されています。 ○ 広島市,呉市,竹原市,三原市,尾道市,福山市,三次市及び庄原市の8市には,婦人相談 員が設置されており,当該市における相談業務を行っています。 ○ 相談者や相談内容の多様化に対して,相談員による適切な対応や支援が困難なケースが生じ ています。 ○ 被害者の逃避先情報の開示事故や相談窓口の職員に対する威嚇など,全国で加害者の追及に よるリスクが発生しています。 ○ 平成13(2001)年度に全県域を対象とした関係機関連絡会議を,また,平成14(2002) 年度には各こども家庭センターの圏域ごとに,ブロック別の関係機関連絡会議を発足させ,県 の配偶者暴力相談支援センターを中心にDV被害者保護や支援に関する情報交換及び事例検討 等を行い,関係機関の連携に努めています。 ○ 平成28(2016)年6月現在,県内15市町(広島市,竹原市,福山市,府中市,大竹市, 東広島市,廿日市市,安芸高田市,府中町,海田町,熊野町,坂町,安芸太田町,北広島町, 大崎上島町)において,要保護児童対策地域協議会と連携したDV防止ネットワークが構築さ れ,相談から自立支援まで関係部署が連携した一体的な支援施策の推進が図られています。 現 状 被害者の心身の状態や児童の同伴など個々の状況に応じた適切な相談を受けられる環境 が整っています。 目指す姿

1 相談体制の充実・強化

(32)

● 被害者からの多種多様な相談ニーズに,迅速に対応できる体制を整備するとともに,その周 知を図ることが必要です。 ● 婦人相談員未設置の市への設置の働きかけやDV相談窓口の充実強化を図るとともに,被害 者が県内のどこに住んでいてもより身近なところで相談することができ,迅速で適切な支援が 受けられるよう,DV防止法に基づく市町配偶者暴力相談支援センターの設置を促進する必要 があります。 ● 住民に身近な相談相手である民生委員・児童委員等が相談機能を担える体制づくりを推進す ることが必要です。 ● 複雑・困難な相談の増加に対応するため,また,相談機関での不適切な対応や,DVを理解 していない職員の言動による二次的被害を防止するため,引き続き職務関係者の資質の向上と 研修の充実に努める必要があります。 ● 知的・精神的障害に関する専門的な知識の習得を促進するなどにより,相談員等の資質の向 上を図ることが必要です。 ● 医療従事者等の職務関係者が異変を察した場合は,早期に相談機関に関する必要な情報を提 供し又は相談機関への引継ぎを行うことが求められますが,プライバシーへの配慮,個人情報 の管理などについて十分注意することが必要です。 ● 被害者や子供等の安全確保対策などに十分配慮し,住民基本台帳の閲覧・写しの交付制限等 二次的被害の防止や守秘義務の徹底について,関係職員一人ひとりが自覚し,関係部署と連絡 調整を図りながら職務を行う必要があります。 ● 配偶者暴力相談支援センターや婦人相談員,市町の担当部署は,診療等を通じて被害者を発 見しやすい立場にある医療関係者や,被害者の身近な相談者である福祉関係者,子供の異変か らDVを発見しやすい立場にある学校関係者等との連携を図りながら,被害者の早期発見につ なげていくことが必要です。 ● 性犯罪被害者等は,心身に大きなダメージを受けているにも関わらず,被害が潜在化して, 支援を受けられない状況にあります。 課 題

(33)

取 組 内 容 被害者の状況に 応じた対応が可 能な相談員等の 育成 重点3 ・婦人相談員等の人材育成をより具体的・計画的に推進していくため,コン ピテンシー(単なる知識や技能だけではなく,態度などを含む様々な資質・ 能力を活用して,複雑な要求・課題に対応することができる実践能力や行 動特性)モデルを作成します。 ・西部こども家庭センター(婦人相談所)において,婦人相談員等に対し, コンピテンシーモデルに基づいた体系的な研修を行います。 ・婦人相談員は,各種制度を熟知して被害者に適切な助言を行うことが必要 であり,福祉関係職員の専門研修等への参加や全国婦人相談員研究協議会 等に計画的に派遣し,資質の向上を図ります。 ・警察職員,医療関係者,福祉関係者及び学校関係者等の職務関係者等に対 して,各機関の会議や研修会の場を活用して,DVの特性,二次的被害防 止のために配慮すべき事項,被害者の安全確保及び職務の適切な執行につ いて,実務的な研修を行います。 ・婦人相談員,一時保護施設等職員,市町の相談窓口担当者等が被害者の状 況から障害の有無を把握し,医療機関,障害者施設等の関係機関の支援に つなぐなど,状況に応じた適切な支援が提供できるよう,専門的な知識の 習得の促進及び関係機関との緊密な連携の推進に努めます。 ・市町の障害者相談窓口に対し,障害者の虐待防止・権利擁護に関する研修 を行い,障害を有する被害者等への適切な支援について周知を図ります。 要 保 護 児 童 対 策 地 域 協 議 会 と の 連携体制の構築 重点3 重点4 ・市町DV防止ネットワークが構築され,要保護児童対策地域協議会と連携 した地域の見守り体制が確保されるよう,未整備の市町に対して支援を行 います。 市 町 に お け る 基 本 計 画 策 定 と 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー 機 能 整備への支援 ・市町に対する情報提供や助言を行い,基本計画の策定が円滑に進むよう働 きかけます。 ・市町への婦人相談員の設置による支援体制の強化や,配偶者暴力相談支援 センターの設置について,市町に助言や情報提供等を行います。 配偶者暴力相談 支援センター機 能の充実 ・子供と家庭の総合相談窓口としてのこども家庭センターのメリットを十分 に活かし,それぞれの職務の連携に努めます。また,本県におけるDV相 談支援の中核機関としての機能を果たすよう,心理的ケアが必要な被害者 への対応,法手続きに対する支援等について,最新の情報を入手するとと もに,ノウハウを蓄積し,専門性の強化を図ります。 具体的取組

(34)

・こども家庭センター,総合精神保健福祉センター,市町保健センター等関 係機関との連携により被害者の心のケアに努めます。 ・被害者の状態に併せて同伴する子供の状態についても十分把握し,子供と 家庭に関する総合的機関であるこども家庭センターのメリットを十分に活 かし,それぞれの職務の連携により子供の心のケア等について総合的な支 援を行います。 ・相談業務を行う市町や法務局,民間団体等の関係機関等と連携し,相談者 への適切な支援に努めます。 (休日・夜間電話 相談) ・DVによる被害の発生が多い休日や夜間の電話相談について,引き続き実 施します。 (外国人通訳等) ・外国人や障害のある被害者からの相談には外国語通訳や手話通訳による対 応など情報伝達手段の確保に努めるとともに,合理的な配慮を行います。 ・外国人からの相談に対しては,外国語リーフレットを作成するとともに, 必要に応じて通訳を確保します。 ・ひろしま国際センター内において,多言語による「外国人相談窓口」を運 営し,相談の中でDVに係るものがある場合には,西部こども家庭セン ター(婦人相談所)と連携して支援を行います。 (弁護士相談) ・法的支援を必要とする相談に対しては,弁護士の助言を得られる体制を整 備します。 相談体制の充実 (学校等の相談) ・学校等においては,子供に対する心のケアの実施について,スクールカウ ンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用するなどの支援を行いま す。 (警察の相談) ・警察においても,引き続き各警察署や交番・駐在所で被害者からの相談に 応じます。 ・女性の被害者や相談者(以下「女性被害者等」という。)からの警察安全 相談の受理に当たっては,相談室又は外部から視認できない相談ブースに おいて行うなど,女性被害者等のプライバシーの保護に配慮します。 ・女性安全ステーションでは,プライバシーに配慮した専用スペースを確保 し,女性警察官が女性被害者等の心情に配慮して対応します。 ・関係場所を管轄する都道府県警察,警察署間で情報を共有し,連携して対 応します。 (エソール広島の 相談) ・日常生活上の様々な悩みについての相談に応じる「エソール広島相談事業」 を実施する(公財)広島県男女共同参画財団を支援します。

(35)

(地域の相談体制 づくり) ・住民に身近な相談相手であり,また,市町や専門相談機関とのパイプ的な 役割を担う民生委員・児童委員や人権擁護委員及び被害を発見しやすい立 場にある保健師や保育士等に対し,被害の実態と対応等についての研修を 行い,地域における相談体制づくりを支援します。 ・職務関係者による二次的被害を引き起こさないためにも,DV相談対応マ ニュアルを適宜改定し,内容を充実していきます。 (性犯罪被害者 等の支援) ・性犯罪被害者等が,被害を抱え込まず,安心して,被害直後から総合的な 支援を受けることができる環境を実現するため,ワンストップで支援を行 える体制を整備します。 ■コンピテンシーモデルとは コンピテンシー:単なる知識や技能だけではなく,態度などを含む様々な資質・能力を 活用して,複雑な要求・課題に対応することができる実践能力や行動 特性 コンピテンシーモデル:コンピテンシーを経験年数別,項目別に類型化したもの (項目例)達成力,使命感,組織関係力,対人関係力,スキル,思 考力 等 ■課題発見による研修受講 研修を受講する相談員等一人ひとりが,コンピテンシーモデルをもとに客観的に自己評価 した結果,自らの実力として実感できるものはさらに伸ばし,不十分と感じる部分はそれを 自らの意思で期待されるレベルまで高めようと努力することで,これまでの知識ベースの学 びに加え,コンピテンシーの育成を目指した主体的な学びを促します。 知識ベースの学び(受動的) コンピテンシーの育成を目指した 主体的な学び(能動的) 「何を知っているか」を重視 【INPUT】 知識 「知識を活用し,協働して新たな価値 を生み出せるか」を重視 【OUTPUT】 ~できる 課題の発見 研修の受講 整理・分析 実行 振返り

(36)

○ 被害者及び同伴する家族に緊急避難が必要な場合は,西部こども家庭センター(婦人相談所) が一時保護を決定しています。また,被害者の一時保護の委託先として,社会福祉施設3か所 及び民間シェルター2か所を確保しています。 ○ 被害者の一時保護の決定は24時間体制で行っており,一時保護期間は,他の施設等への入 所等の措置が執られるまでの間や,相談・援助を行うために必要な最低限の期間として概ね2 週間とされていますが,被害者の状況等により,弾力的な運用を行っています。 ○ 一時保護中は,被害者の心身の健康状態等を観察し,一時保護担当職員,婦人相談員,精神 科医及び心理担当職員等が必要な支援を行っています。 ○ 加害者からの追跡がある場合には,被害者の身の安全を確保するため,必要に応じて,所轄 警察署へ連絡するなどの対応を行っています。 ○ 一時保護が必要な被害者は,相談窓口等の機関が西部こども家庭センター(婦人相談所)へ の移送を行っています。 ○ 被害者の生命若しくは身体に危険が及ぶおそれがある場合には,必要に応じて警察と連携し て移送を実施しています。 ○ 被害者の状況に応じた保護を実施するため,他の都道府県との情報交換に努めるとともに, 必要に応じて,県外の婦人相談所との広域連携を行っています。 ● 被害者の安全確保や被害者の状況に応じた保護を実施するため,引き続き,一時保護委託が 可能な民間シェルターを確保する必要があります。 ● 一時保護後も心理的ケアを必要とする被害者や同伴する子供に対しては,一時保護期間中の 現 状 課 題 被害者が,関係機関の連携による安全安心な環境の下で,適切な保護を受けられる環境が 整っています。 目指す姿

2 保護体制の充実・強化

(37)

精神医学的・心理学的観点及び行動観察等による多角的アプローチから退所後のケア(被害者 の継続支援)や関係機関につなぐ(総合精神保健福祉センターの相談窓口の紹介など)ことが 必要です。 ● 一時保護支援を行う側に,知的・精神的障害に関する専門性を付与するなど,一時保護施設 職員等の資質の向上を図ることが必要です。 ● 障害のある被害者の場合には,手話通訳等による情報伝達手段の確保や一時保護所の環境の 整備又は障害の状態に応じた保護ができる一時保護委託施設を確保する必要があります。 ● 被害者が高齢の場合や同居高齢者がいる場合には,市町や地域包括支援センター等の高齢者 福祉関係機関と連携することが必要です。 ● 被害者を一時保護する際など,特に休日や夜間における被害者の移送に当たっては,安全に 配慮した方法を確保することが必要です。 ● 加害者の追及から逃れるために県外の施設での保護を必要とする場合があり,他の都道府県 との相互条件による適切な対応が必要です。 取 組 内 容 被害者及び同伴 児童への心理的 ケア 重点3 重点4 ・こども家庭センター,総合精神保健福祉センター,市町保健センター等関 係機関との連携により,相談・保護から自立までの一貫した心のケアによ り,被害者及び同伴児童の自立を支援します。 移送体制の充実 ・一時保護を行う場合の移送について,相談を受けた機関が,西部こども家 庭センター(婦人相談所),警察等の関係機関と連携し,迅速かつ適切な対 応ができる体制を確保します。 ・休日や夜間に緊急保護が必要となった場合の移送手段の確保や,直ちに一 時保護所への移送が困難な場合の避難場所を各地域に確保するなど,被害 者の心情に配慮した一時保護の受入体制を検討します。 ・西部こども家庭センター(婦人相談所)から一時保護委託施設等の関係機 関への移送は,移送中の被害者の精神的安定に配慮しながら実施します。 具体的取組

参照

関連したドキュメント

取組の方向 0歳からの育ち・学びを支える 重点施策 将来を見据えた小中一貫教育の推進 推進計画

取組の方向 安全・安心な教育環境を整備する 重点施策 学校改築・リフレッシュ改修の実施 推進計画 学校の改築.

取組の方向  安全・安心な教育環境を整備する 重点施策  学校改築・リフレッシュ改修の実施 推進計画

対策分類 対策項目 選択肢 回答 実施計画

対策等の実施に際し、物資供給事業者等の協力を得ること を必要とする事態に備え、

→ 震災対策編 第2部 施策ごとの具体的計画 第9章 避難者対策【予防対策】(p272~). 2

具体的な重大事故等対策実施の判断基準として,確認される水位,圧力及び温度

4.「注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計処理基準に関する事項 (8)原子力発 電施設解体費の計上方法