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短周期振動を受ける矩形大型水槽の水圧低減装置に関する実験的検討

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Academic year: 2021

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土木学会中部支部研究発表会 (2019.3)

短周期振動を受ける矩形大型水槽の水圧低減装置に関する実験的検討

1-009 正会員

O

青 木 大 祐 , 坂 東 芳 行 , 行 田 聡 愛 知 工 業 大 学 学 生 会 員 佐 久 間 真 輝 愛 知 工 業 大 学 正 会 員 鈴 木 森 品 森松工業株式会社 圧力センサー 振動台

と二〉加振方向

図・2実験装置の概略と計測部位

1

緒 言 受水槽・配水槽等に用いられているステンレス鋼製矩形水槽が地震動を受けた場合,長周期振動により水 槽の水面が揺動するスロッシング現象や,短周期振動により水槽側壁と内容水が連成振動して側壁中央部か ら下部に大きな水圧が作用するパルジング現象が起こることが知られている.筆者らは,パルジング対策と して比較的薄い高減衰ゴムと鋼板からなる制震装置を水槽底面に設置することを考案し,小型のステンレス 鋼製矩形水槽

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mmx

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を用いてその水圧低減効果を明らかにした 1) 本研究では,小型水槽に用いられた制震装置の大型水槽への適用の検証を目的として短周期振動実験を行 い,本制震装置の水圧減少に及ぼす装置特性の効果について検討した.

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.

実験装置および方法

-1に,振動台に載せたステンレス鋼製矩形大型水槽を示す. 水槽の寸法は

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で,水深は常用 水深である

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700mm

とした.本水槽の l壁面に,

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のパネル板が 9枚溶接されている(壁面の厚さは上 段から1.

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および

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mm

である).小型水槽が無補強で、あ ったりのに対し,本水槽で、はパネル板材のみでー水槽の剛性を保 つことが困難で、あるので,その内部にステンレス鋼材からなる 補強材が構築されて常時および地震時の水圧に対応する構造と なっている.

2に,実験装置の概略と計測部位を示す.加振方向に対し て垂直な壁面中央部の高さ方向に 6箇所の圧力センサーを設 置した.小型水槽1)での実験と同様に,スイーフ。試験を行って 各振動数におけるそれぞれの圧力センサーに生ずる水圧を測定 した.加振方向は水平一軸方向,振幅を土

1mm

とし振動数を

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..., 6Hzの聞で変化させた.また,短周期の地震波として,

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東北地方太平洋沖地震今市 NS波

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%相当)を入力した. この地震波の特徴として 3..., 5Hz帯に大きなエネルギーを持 っており,非制震の状態であれば大型水槽にとって極めて厳し い条件となる. 制震装置は,正方形のゴム板の上下面にゴム板面積より一回 り大きいステンレス鋼板

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,厚さ

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mm)

を 接着する構造とした.表-1に,制震装置の諸条件を示す.制震 装置の配置は水槽底面の外周に8枚(水槽角部および側壁中間 部)とし,制震装置のゴム板の寸法および板厚を種々に組み合 わせた.制震装置の上部鋼板と鋼製架台および下部鋼板と振動 台をそれぞれボルト固定した. 表・1制震装置の諸条件 ゴム板 ゴム板厚 面圧

w

許容面 面圧比 Case 寸法 tR [N/mnll 圧WA W/WA [mml [mml [N/m m21 150x150 10 1.43 4.31 0.33 2 120x120 10 2.24 2.81 0.80 3 180x180 10 0.99 6.15 0.16 4 150x150 5 1.43 16.84 0.08 5 150x150 15 1.43 1.99 0.72 図・1振動台に載せた矩形大型水槽 ぅ│ V 水 深 2,700mm L盟企旦旦 鋼製架台 制 震 装 置 │ 廷 E 5 0 0 0 バ -17

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1

(2)

土木学会中部支部研究発表会 (2019.3) ーーー非制震 一一Case1 -Case2 一一Case3 一一Case4 -Case5 司 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 ‘ ‘ ‘ , ‘ ‘ ‘ ‘ ‘ ‘ ‘ ‘ ' A H ' ! 、 ー ‘ ‘ , , , , , , , ー i ' ' ' ' 0.8

6 鼻咽 I : t , <l.;0.4 出 特 色相 迫 0.2 6 • 1,000rnmX 1 000rnmX 1 000rnm

3,000mmx3,000mmx3,000rnm . Eq. (1) 0.8 図4 面圧比に対する水圧減少率のプロット ーーー非制箆 一一Case1

-•

- m

T ・ e

-H

.

振動数![Hz] 図・3 振動数に対する応答水圧の変化 0.6 0.4 W/WA [ー] 3 0.2 0 2

15 100 80 ハ U A り ζU 凋 斗 [ ヌ ] ι ﹀ P Q 20

3

.

実験結果および考察 本測定範囲の振動数では,制震および非制震のいずれの 場合でも水圧分布は P3'"" P6で最大値を示した. 図-3に,各制震系における振動数に対する応答水圧の変 化を示す.水圧には各水圧分布での最大値を選び,この水 圧を各振動数における加振力で除した応答水圧を用いた. 非制震では,パルジング固有振動数とみられる 4.5Hz付 近に 0.7Pa/Nの高いピークが現れる.一方,制震装置を設 置した場合,パルジング固有振動数はやや低振動数側に移 るものの,いずれの制震系でも応答水圧は 0.2'""0.3Pa別 と 非制震時よりかなり低く,応答水圧が大きく減少すること がわかる.なお,面圧の増加 (Cases,1 2, 3),ゴム板厚の 増加 (Cases1, 4, 5) とともに,応答水圧は低くなった. 図-4に,制震装置の面圧比(ゴム板の許容面圧に対する 面圧の比)W/WAに対する水圧減少率 Dwp( = (1・制震時の 最大応答水圧/非制震時の最大応答水圧)

x

100 [%])のプロ ットを示す.なお,小型水槽の結果1) も併記した.本測定 範囲での水圧減少率は 60'"" 70 %である.また,小型水槽 の結果と比べると,水圧減少率は面圧比が低いとやや高く, 面圧比が高いとやや低くなるように見られるが,水圧減少 率は概ね同一線上に乗っている.この結果から,本制震装 置の水圧減少率を次式で表した. I-009 10 150 P

上式は水圧減少率の実測値を士 10% 以 内 の 精 度 で 再 現 しており,上式から所定の水圧減少率に対する本制震装置 の面圧比を算出できる. 図・5 に, 短周期地震動である 2011 東北地方太平洋沖地 震 に お け る 非 制 震 時 お よ び 制 震 時 (Case1)での P5の水 圧の時刻歴を示す.本制震装置の設置により,非制震時の 最大水圧 14kPaが 4kPa程度まで大きく低減されている.

4

.

結 言

制震装置を矩形大型水槽の底面に設置し,短周期地震動における水圧低減に関する実験的検討を行った. 制震装置のゴム寸法と板厚を種々に組み合わせてスイープ加振および地震波加振を行い,水槽における水圧 減少挙動について検討した結果,以下の結論を得た. (1) 本制震装置の設置により,パルジング固有振動数における応答水圧は 60'"" 70 %減少する. (2)用いた大型水槽は小型水槽に比べると補強構造が大きく異なるが,水圧減少に及ぼす本制震装置の効果 はほぼ同様であった.本制震装置の水圧減少率は,面圧比が高いほど大きくなり, (1)式で精度よく再現 100 時間 I[s] 図・5水圧の時刻歴(東北地方太平洋沖地震) 50

, 、

d n U

戸 、

d 右 主 一 丸 出 品 N ー15 0 -10 、 、 l / t i , , , . ‘ 、 [%] (0.1;;三 W/~広三五 0.8) Dwp二 76(W/1

)012 される.

(

3

)

本制震装置を設置することで, 短周期地震動で生ずるパルジング水圧を大きく低減することができる. 行田,青木,坂東,渡遺:短周期振動を受ける矩形水槽に対する制震装置の開発,土木学会中部支部発表会, 1・A3,2018.3 -18

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参考文献 1)

参照

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