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経済教育に関する研究調査報告書

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Academic year: 2021

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(1)

経済教育に関する研究

調査報告書

平成18年3月

財団法人 日本経済教育センター

(2)

本報告書は、財団法人日本経済教育センターが、内閣府経済社会総合研究

所の委託調査「経済教育に関する研究」の一環として設置された「経済教

育に関する研究会」の成果をとりまとめたものであり、同調査の報告書を

兼ねるものである。

(3)

i

は じ め に

本報告書は、内閣府経済社会総合研究所の委託を受け、昨年度に引き続き経

済学者、教育関係者等から成る「経済教育に関する研究会」を開催し、そこで

の議論の成果をとりまとめたものである。

今年度の研究会では、経済教育プログラム体系の整備や経済教育の実施体制

の整備について精力的にご議論いただいたこと、新しい教材案としていわば「改

訂版牛丼屋経営シミュレーション」を提起したこと、さらに関東地域の中学・

高校の教員の方々を対象に「経済教育支援のためのアンケート調査」を実施し

たことが大きな特徴である。

3か月足らずという短期間にもかかわらず、昨年度に引き続き座長として熱

い志を持って取り組んでいただいた同志社大学篠原総一教授をはじめ、熱心に

ご議論いただいた各委員・オブザーバーの皆様に深く感謝する次第である。

本報告書が多くの中学・高校の教員の方々や教育関係者の目に止まり、活用

していただければ幸いである。

平成18年3月 財団法人 日 本 経 済 教 育 セ ン タ ー

専務理事 昆 精一

(4)

目 次

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ i

第1章 調査研究の概要

第1節 調査研究の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

1

第2節 研究体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3

第3節 調査研究フローチャート ・・・・・・・・・・・・・

5

第2章 調査研究結果の要約(総論)

・・・・・・・・・・・・・・

8

第3章 経済教育プログラムの整備に向けて

第1節 経済教育の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

20

第2節 経済教育で習得されるべき概念の体系的な整理 ・・・

24

第3節 効果的な教授法の提案 ・・・・・・・・・・・・・・

27

第4章 教育現場の実態と課題

第1節 学習指導要領における経済教育について ・・・・・・

30

第2節 学校アンケート調査結果 ・・・・・・・・・・・・・

30

第3節 実践事例の紹介と評価 ・・・・・・・・・・・・・・

35

第4節 教育現場における経済教育の課題 ・・・・・・・・・

53

第5章 新たな教材例

第1節 新教材のアウトライン ・・・・・・・・・・・・・・

57

第2節 新教材案 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

61

第3節

3 時間目~中学・高校での展開授業 ・ ・・・・・・・ 67

第6章 経済教育の実施体制の整備に向けて

69

(5)

iii

第4節 誰が経済教育を推進するべきか・・・・・・・・・・・

73

第5節 経済教育における今後の課題―「実践」の強化へ・・・

73

<付録参考資料>

1. 先行経済教育アンケート調査のまとめ ・・・・・・・・・(付) 1

2. 「経済教育支援に関するアンケート調査」結果報告書 ・・(付) 9

3. 新教材案の学習指導計画書(高等学校) ・・・・・・・・(付)43

4. 新教材案の学習指導計画書(中学校) ・・・・・・・・・(付)47

(6)

第1章 調査研究の概要

第1節 調査研究の目的

1. 基本的な考え方

「官から民へ」、「国から地方へ」と経済社会システムの改革が進められ、ま た、社会においては、いわゆる年功序列・終身雇用制といった個人の暮らしが安定 的に保証されるしくみが過去のものになりつつある。 加えて17年4月からはペイオフが解禁され、決済性預金を除き、元本1,000万円 までとその利息しか保護されなくなり、預金者が一定のリスクを負うこととなった。 一方で人生の選択肢が広がり、就職、転職、住宅取得、資産運用など、様々な 局面で自己決定を迫られる機会が拡大している。 このように個人を取り巻く金融・経済環境が近年大きく変化しており、生活者 としての個人にも結果に対する責任をとることが求められるようになっている。 経済教育の普及は、経済的な見方や考え方を前提に実際の経済社会に対する理 解を促進させることであり、個人レベルの意思決定にとどまらず、年金問題に代表 される社会保障改革など公共政策レベルでの意思決定においても、市民として自ら 考え、参画することにもつながるものである。 つまり、民主的な社会の形成には、合理的に判断する市民が必要であり、その ために経済教育の重視により、若い人をはじめ国民の経済リテラシーが高まること が必要とされている。 平成16年度における「経済教育に関する研究会」中間報告では、経済教育の目 的として、 (1) 合理的な意思決定を行う個人の育成 個人のレベルでの合理的意思決定に直結する経済的な見方や考え方を育成 (2) 実際の経済社会に対する深い理解 経済的な見方や考え方を前提に実際の経済社会(家計、企業、政府、労働、 金融等)を生活実感に基づいて理解 (3) 政策的課題の検討・解決 国家や地方政府が直面する具体的な政策課題について、経済的な見方や考

(7)

2 (1) 現行の教育体系とも整合的な経済教育体系づくり (2) 体系をベースとした現場で使いやすい教材の作成・頒布 (3) 経済学の専門家ではない教員に対する研修・支援制度の整備 (4) 経済教育のために適切な教授法の検討 (5) 社会人教育の取組み が挙げられている。 さらに、17年7月には「経済教育等に関する関係省庁等連絡会議」が設置され、 17年度から18年度以降にかけて重点的な取組みが展開されることになっている。 平成17~18年度以降 I 学校教育 学 習 指 導 要 領 に 基 づ き、教材・指導法の工夫 や教員の研修等を支援す る活動 ・経済・金融に関する体系的なプログラムの整備(内閣府、 金融庁、文科省、金広委) ・経済教育に関する「実践事例集」作成(内閣府、文科省) ・経済・金融に関する授業支援のための講師の養成・派遣 事業の開始(内閣府) ・教員対象セミナーの実施(金広委など) II 生涯学習 広く社会人や高齢者が 経済・金融について、理 解を深めることができる ような学習活動を支援 ・金融サービス利用者相談室から警告情報を発信(金融庁) ・全国キャラバン金融講座の実施(金広委) ・金融経済等講演会、金融広報アドバイザーによる講座・ 講演会、通信講座の実施(金広委など) ・社会人が必要とする経済教育体系など、生涯学習におけ る経済教育のあり方の検討(内閣府) III イベント等 経済教育を普及・啓蒙 する活動の展開 ・経済教育に関するフォーラムの実施(内閣府) ・金融経済教育イベントの開催(金融庁) ・金融教育フェスティバルの開催(金広委)

2. 調査研究の目的

本調査研究は、平成16年度調査研究の成果をもとに、 (1) 経済教育のプログラム整備 (2) 新たな教材案 (3) 経済教育の実施体制の整備 のあり方と具体的な方向性を明らかにするために実施するものである。

(8)

第2節 研究体制

1.「経済教育に関する研究会」の設置と開催

(1)「経済教育に関する研究会」委員名簿 委員長 篠原総一 同志社大学経済学部教授 委員 猪瀬武則 弘前大学教育学部教授 野間敏克 同志社大学政策学部教授 阿部信太郎 城西国際大学経営情報学部専任講師 梶ヶ谷穣 神奈川県立海老名高等学校教諭 三枝利多 東京都目黒区立第二中学校教諭 島田 学 東京都府中市立府中第一小学校教諭 栗山 保 日本証券業協会証券教育広報センター事務局長 オブザーバー 岡崎竜子 日本銀行情報サービス局企画役 後藤健二 金融庁総務企画局政策課広報室長 大杉昭英 文部科学省初等中等教育局視学官 谷合俊一 文部科学省初等中等教育局教育課程課課長補佐 大脇広樹 内閣府経済社会総合研究所総務部長 別府充彦 内閣府大臣官房企画調整課長 袖川芳之 内閣府経済社会総合研究所政策企画調査官 (2)研究会の開催状況 開催日 主な議題 H18.1.12 第1回研究会 経済教育プログラムの整備 新たな教材作成、アンケート調査 H18.2.2 第2回研究会 経済教育プログラムの整備 新たな教材作成、アンケート調査 H18.2.27 第3回研究会 効果的な教授法、教育現場の実践事例

(9)

4

-2.「教材作成小委員会」の設置と開催

・少人数による教材作成小委員会を設置(4回) ・具体的な教材骨子の作成 (1)「教材作成小委員会」委員名簿(5名) 委員 篠原総一 同志社大学経済学部教授 野間敏克 同志社大学政策学部教授 阿部信太郎 城西国際大学経営情報学部専任講師 梶ヶ谷穣 神奈川県立海老名高等学校教諭 三枝利多 東京都目黒区立第二中学校教諭 (2)小委員会の開催状況 第1回 H18.1.17 第2回 H18.2.3 第3回 H18.2.24 第4回 H18.3.20

(10)

第3節 調査研究フローチャート

研究会 小委員会 調査研究活動 12月 1月 2月 3月

第1回

研究会

新教材案の検討

作業方針の検討/研究会委員の委嘱等

準備作業

経済教

のプ

ログラ

類似

活動事例研

経済教

支援

に関す

アンケー

ト調

経済教育の実施体制

の整備の検討

これま

践事例

第2回

研究会

第3回

研究会

第1回

委員会

第2回

委員会

第3回

委員会

第4回

委員会

参照

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