【論 文】 UDC :624
.
02 :624.
042.
7 :620.
1 日第 号本362建 築 学 会 構造 系 論文 報 告・
昭和 61 年 4集月最
上
層 損傷
集中
型
多
層 骨組
の
D
、値
正 会 員秋
山
宏
* §1.
序地 震によ り建 築 物に投入 さ れるエ ネルギ を骨組の第 1
層ない し基 部で吸 収 し
,
上部構 造へ の エネル ギー
入力 を 軽減させ る構 造の De 値は すで に明ら かにされ た1〕 。 構 造 物の 損 傷 (累 積 塑 性ひずみエ ネル ギ )を一
か所に 集 中さ せ ることに よ り
,
他の部分 はエ ネル ギ吸収 能 力 を確保する た めの束 縛か ら解 放さ れ設 計の 自由度が増 す 。
第 1層に損 傷 を集中 させ ることの利 点は次の ように要 約で き よ う。
1) 第 1層は地震時の せ ん断力が最 大 とな る部 分であ
り構造材が最も多く投入 さ れて い るた め
,一
般にエネルギ 吸 収 能力が大 き く
,
他の層に損 傷を集 中させた場 合に比べ て
,一
定のエ ネルギ 吸 収に 要する所要累積塑性 変 形倍率が小さ く て済む。
2) エ ネル ギ を第
1
層で吸 収す るた め上層 部へ はエ ネルギが 入 り に く く なる
。
し た がっ て,
上 層 部の加 速度 応 答を極め て小さ くする こと がで きる
。
一
方,
第1
層にエ ネル ギ吸 収 機 構を設ける こと は,
上 層 部に損 傷集中層 を構 成す る場 合に比べ て,
よ り大き な 施工 上の困難を伴 う。
施工的な観点か ら見れば
,
建 物の最上 層に損 傷 集 中 層 を設 けることが最 も有 利と考えら れ る. 反 面, 最上 層に 損傷集 中 層を設ける こと は次の点で不 利で ある。
1) 最 上 層は地 震 時のせ ん断 力 が最小とな る部分で あ
り
,
骨 組の エ ネル ギ 吸収 能 力は潜在的に小さ く,
他の層に損 傷を集 中させ る場 合に比べ て
,一
定のエ ネルギ 吸 収に要す る所 要 累積塑性 変 形 倍率は大き く な る
。
2) 最上 層にエ ネル ギ が到 達す る た めには他層 をエ ネ
ルギが通 過せ ざる を得ない
。
し た がっ て,
全エ ネ ルギ を最上層で吸収さ せる こと はで き ず, 下 層 部 分の
加 速 度 応答を極 端に小さ く す るこ とはでき ない。
しか し
,
最上層に大き な累積 塑 性変形 倍 率 を発揮し得 るエ ネルギ 吸 収機構 を開 発す ることが可 能であれ ば, 下 層 部分の設 計に用い るDs 値を か なり小さ な値にす るこ とがで き る。 最上層に損 傷を集 中させ る ことが で き れば,
既存のエ ネル ギ吸収能 力に乏し い建築 物の最 上層にエ ネルギ 吸 収 能 力に富む層を増 築す ることによっ て そ の建物の耐震性 を 向上さ せ るこ と も可 能と な る。 §2
.
最 上 層 損 傷 集中型多層 骨 組の応 答 特 性 2.
1 解 析モデル せん断 型 多 層骨組の最上部にエ ネル ギ吸 収 層 を設け る 場 合に対 応さ せ てFig.
1に 示す基 本モ デ ルを 設定す る。
以下に最上層 以 外の層 を一
般 層と呼ぶ。 Fig.
1(a)は各 階の重 量が等しい多 層 骨組に対応さ せ た多 質 点 振 動 系で あ る。 各 質 点の質 量は等 質量 m であり,
質 点 数はN
で ある。Fig.
1(b
)は下部のN −
1質点 を 1質 点に集約
し, そ れ と最 上 部の 1質 点か ら成る2
質 点 振 動 系である。
Fig.
1
(b
)の モ デル はFig.
1
(a)の モ デル の簡 略 型であ る と同 時に,
最上部の質 点が下 層部分の各 質 点の質 量と 異な る場 合を表 現し得ると 云 う意味で は,
Fig,
1(a)の モデル よ りもよ り一
般 化 さ れたモ デルであるともみ な し 得 る。2
質 点 系の 下 部 質 点の 質量M
は多 質 点 系の (N − 1
)質 点の総 質量 (N − 1
)m に相当す る。各 層に は弾性バ ネ定 数
k
‘お よび復元力特性が賦 与さ れ る。
復元力特性は,
弾 性 剛 性h
‘, 降伏 耐 力Qv
‘ を持 つ完全弾 塑 性 型であ るとする。
Fig.
1
(a)に示す多 質 点 系モ デル の降伏耐 力は次 式で 与え ら れ る もの と する。
Q
γ為‘<埋= (ハ厂一i
+1>mff‘α 19……・
・
…・
…・
・
…・
・
(1) * 東 京 大学 助教 授・
工博 (昭和 60 年 6月10日原稿 受理} mNm 嗣 mk
k
m mZ lk
k
(a)
2kk
(
b
)
Fig
.
1 Analytical Modelm
NII-Electronic Library Service fnaNal9
Q
γN=
・
・
………・
………・
……
(2) 2 π、一
/(
i− 1
)
∫(x)=1
十1.
5927x−
11.
852 xz十 42.
58
tt3
− 59.
48コc・ 十30.
2コc5……・
…………・
・
…・
…・
・
……
(3) こ こで, 瓦 :最 適 降 伏せ ん断 力 係 数 分布 α 1 :第 1層の降伏せ ん断力 係 数 g :重力加速 度(
3
)式の 玩 は等 質 量 分布を持つ せ ん断型多層 骨 組の 各 層の累 積 塑 性 変 形 倍率を ほ ぼ一
定にす る降 伏せん断 力 係 数分布 (ai/α、)で あ る。
(1) 式は一
般 部の 降 伏せ ん断力分布が最 適 分 布であ る こ と を示し,
(2
)式は, 最上 層の 降 伏せ ん断 力 係 数が 最 適 値iNalの 1/2
で あること を示 す。
こうす るこ と に よっ て最 上 層に損傷が集中する様に な る。
Fig
.
1 (b
)の 2質 点 系モ デル の降 伏せ ん断 力は次 式で 与えられ る.
eQn
≡
(M
十m )aigmi 、a、9
…一 ………一 ・
… ’
…
(4)Q
.=
2
,
こ の場 合 も第2層の降伏 せ ん 断力係 数を (3)式で与 え られ る値の 1/
2
と す るこ とによ り第2層へ の損 傷 集 中 が実 現さ れ る。基 本モ デル にお け る各層の バ ネ 定 数は降 伏せ ん断力
QVt
に比 例 するもの と する。
つ まり, 各 層の弾 性 限界の 層 間 変位 (QF
ノκ∂は一
定 値 とする。基 本モデル を中心 と し
,
ま た, こ れ に若 干の変化を持 たせ た系につ い ても応答解析を行い応 答 特 性を求め る。
振 動 系は履 歴 減衰以外のエ ネル ギ吸 収 要 素を含ま ない無 減 衰 系と す る。
用い た地 震 記 録は十 勝 沖 地 震八戸 記 録 (1968年)のEW
成 分の主 要 動 部 分の 16秒 間 で, 最 大 加速度は183gal
である。2,
2
損傷集中 特 性Fig.
1(a)の多 質 点 系につ い て,
第 1層の降 伏せん断 力 係 数 を変 化 させて最上層の損傷集中率 を求 めた結 果,
al が増 大する につ れて最 上 層へ の 損 傷 集 中 度が増 大す る こ と が明ら か となっ た。
最 上 層の損 傷 集 中 率は全 損傷 嫣 (各 層の損傷の総和〉に対する最 上 層の 損傷 嫣煙の 比 率で あ る。1
次固有 周 期 を1.
Osec に 固定さ せ て, 嫣κ/嫣 = 0.
8 とな る よう な α且の 値をN
= 3, 5,
10の 場合につ い て,
応 答 解析を繰り返 して試 行 錯 誤により求 めた結 果がFig.2
に示さ れ てい る。 WPN/W
.=
o.
8 を満 た す α、の 値 alc は階 数 N が増すにつ れ て 増 大 し て い る。Fig.
2に示す関 係は 次 式 で近 似で き る。
alc
=0.
056
ハJαEi・
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−J・
一
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5
) 砺 、は弾 塑 性 振 動 系に投入 さ れ た総エ ネルギ入力
E
が弾一
38
一
以,c 0,
5
αN=
Q
く10くNXO,
5
収E1=0.
720
3 5 ・ 10N
Fig
.
2 αl Required for肱揮
/喝;
0、
8WPNWp ◎CN=Dし iQ⊆NxO
.
5T
;1.
05ec 1.
Oo,
8 01
.
0 1 沌 収 収 Fig 3 WpN/ vp−
ai/ai。 Relationship 性 系に作 用し た時の第 1層の せん断 力 係 数であ り, αEl は次 式により定め ら れ る2)。
E
一
驛
・
薯
………・
…・
・
………・
…・
・
…・
・
(・) E は塑 性 化する系で は,
もっ ぱら総 質 量M
と1次 固有 周 期T
に依存する安 定 し た 量で あ り, こ こ で は 1次 固 有周期を1,
0sec
に固定し ている の で, N に か かわ らず αE、はほ ぼ一
定 値と な る。
aE、の平 均 値ffElは図 中に示さ れ ている。
こ の 娠 を 用い た (5)式に よ る予測値が実 線で示 されてい る。Fig.
3には,
α1をα、c 以 下に し た場 合の a、/a、。 と最 上 層の損 傷 集中率W
』“/W
』との 関係を示す。
1次 固 有 周 期 は いずれ も1・
.
Osec であ る。 al の 増 大に伴っ て損 傷 比 率 が増大す る傾向 が うか が え る。 図示の関 係 を最 も単 純に 直線近 似 すれば,
次 式が得ら れる。
α 1 14.
3alw
。N…
−t…
−s・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(7
>.
Wi
’
”
−
O.
8t
. !−
N
・、、
基 準モ デル の最 上層の 降 伏せ ん断 力 係 数は最 適 値 ((3 )式に 従う値 )の 1/2で ある
。
aN がiNa。/2
と異 な る場 合の最上層の損 傷比率を求め た結 果がFig,
4に 示 さ れて い る。
1次固有 周 期はい ずれ も1.
Osec であ る。
最 上 層の損 傷 集 中 率を最 大にす る aN が存在す る が, そ れ は・
N ,
al に依 存する。
N≡
3,
5の場 合は 伽=
祷α、/2
N工 工一
Eleotronio Library蚩
Wp
1.
o
N.5
t (ス5=0气5CくixO.
50riginaL system (
T31.
O
sec )
1
〜筈
こ
・ ・1
:
;
ン
へ
。
.
1 WPNWp oO.
50 .
725 1.
0 1.
51
三T
, Fig.
4 Dependence of Wpt/W』 on αN 1.
oo
▲N
=3
、
じli
=O.
1
0 N=5、
D(1=O.
1 ● N=10,
(X
, =O.
3
O.
5
Fig
.
5 Dependence of Wpt/嫣 on 繍1.
0
(×N CtNO廴1 の場 合が ほ ぼ最 大の損 傷集 中率を与え る。
aN の変 化に 対し て 晩μノ鴎 の 変 化は緩慢で あ る。 N=
10の場合に は,
aN が 臥α、ノ2 より小さ く な るにつ れて損 傷 集 中 率は 増大し,
aN;
O.
3iNα iで極 大 値に なっ て いる。一
般 に,N
>5の場 合に は 1振 /1匂が極大 と なる aN は 函α1/2 よ り 小 さ く なる。 し た が っ て, 実際の設 計に際し て, aN が 函α 1/2
よ り大き く な ら ない よ う に 注意す れ ば,
aN を iNa、ノ2
に固定する必要は ない と 云 え る。
次に最 上 層の 剛性が損 傷 集中率にい か な る影 響 を与え る かを調べ る
。N =
5で T=
LOsec の基本型 を基 準と して,
最 上 層の み バネ定数を変 化さ せ る。
最 上部の 1質 点 系と下 部4質 点 系と を切り離 し た場 合の最上 部の 1質 点 系の固 有 周期をTs
と し,
下 部 4質 点 系の1
次固有周 期を T, と する。
基 本 系におい て は Ts/TL; o.
725であ る。 下 部4層の バネ定数 を固 定 し,
最 上 部の バネ定数の 3 = N2 α一
ド撫
1.
0O、
5o9
; o
W
.T
1.
O 0.
5
み を変化 させ て損 傷 集 中 率 を求 めた結 果がFig.
5
で あ る。
肱 /1
%の極大値はT
。/T
,が 0.
8−
o.
9の時に生 ず るこ と が わ か る。Ts
/T,=
1,
0の近 傍に お けるTs
/1’
L の 変 化に対する損傷集 中 率の変 化は緩 慢である。
し た がっ て, 最 上 層のバネ定数 を基 本 系に比べ て小 さ 目に設 計す れ ば,
基 本 系につ い て得ら れた損 傷 集 中 率 ((7 )式 ) の適 用は安 全 側で あ る と 云 え る。 基 本 系は最 上 層 以外の層の降 伏せ ん断 力 係 数 分 布 が最 適分 布をなす もの であ り,
最.
ヒ層以外は損 傷が平均 的に 分 散する場 合である。
最上 層以外の層の損 傷が特 定 層に 集 中 する場 合に も,
最h
層へ の損 傷 集 中率が (7)式で 推 定で きる かを確か めて置 く。
最上層と特 定 層の降 伏せ ん断力 係 数を原 系に留 め,
特 定層 (h
層 )を除く一
般 層の降 伏せ ん断 力係 数を次 式に L より増大さ せ て,
特 定 層に損 傷を 集 中 さ せる。
α iキN=
ita1×1.
5・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
(8)Table
l
に は最上層の損 傷 比 率 を原系の場 合 (特 定 層が 無い場合〉と 比較 し て示す。
特 定層の序数h
お よ び α L も 同 表に示 さ れて い る。
原 系に比べ て,
特定 層に損 傷が 集 中す る場 合に は最上層の損 傷 集 中 率は大き く な る。 し た がっ て,
原系の応 答 解 析に基づ く (7)式の評 価式 は一
般の場合の 最上層の 損 傷 集 中 率の下 限 値を与え る と 云 え る。
Fig
.
6はFig.
1(a)に示す基 本 系につ い て,
T
, al を 変 化さ せ て (7)式の適用 性 を確認し た もの で あ る。
図 中の○ 印ない し● 印が最 上 層の損 傷 比 率の実 応 答 値で一
印が (7)式による予 測 値 を示す。 予 測 値の算 出に は実 応 答 値を求め る際に得ら れ た総エ ネル ギ 入 力 に 基づ く am を用い て いる。 N=5 ●朕1=O.
1
00 く,0,
2
,
−
o−
。 4
;
2
−
●
,
; !
冒
2Table l Damage Ratios for General Cases
N
k1
メ1WP 闇’WP
5 0,
2o.
91
5
110.
20.
83
5
30
.
20.
81
100.
30
,
4710
10.
30
,
75 1050
.
30
.
55 WP1。Wp
N=10 以1=0L3
1.
o 0.
o一
〇 登0
0.
5
1.
01
,
5T(se{:)
O
O.
510
1
.
5
T(sec )
O
O.
5
1.
0
15
T
Csec
) Fig.
6 ComparisoII between Individual Responses and Predicted ValuesNII-Electronic Library Service
籍
・・,・6
.
1 1.
o
■
O■
Ouo o o WpsTCt,=O
・
11.
0
0.
5
1.
0
皿 O M一
〇 σ ◇O
鵜
s α1・・3 E ◇ 1.
o
;° す O
一
o0.
5
30F
◇一
〇■
鴨誰
1 やo
0.
5
aO■
o 1.
O
」匸L O M 0.
5
(o )T5
=了岡 (b
) KiecQ ▼lFig
.
7
Comparison between Individual Responses and Pre.
dicted ValuesFig.
7
はFig.
1(b)に示す基本 系につ い て の第2 層の 損傷集中 率 を (7)式に よ る予 測 値と比 較し た も の であ る。 実応答値が○ 印で示さ れ,
予測 値が一
印で示さ れ て い る。
(7
) 式 中の 質点 数N
は, 下 部 質点の 質量がFig.1
(a>の 多 質 点系モ デ ルの (N−
1)層 分の 質量に 対 応する と考えられ るこ とか ら,
N‘
(M.
十m )/m で表 せ,
(7
)式は次 式の よ うに書き換え ること がで きる。
櫞
一
(耀
器
・
…………・
・
…・
…
∴…一 ・
・
(・) Fig.
6,7
よ り (7)式 (ない し (9) 式 )の予 測は的 確であ ることが わか る。§
3.
最 上 層 損傷 集中型多層骨 組の Ds値剛接 骨 組の最 上部に損 傷 集 中層を増設す る場 合につ い て の剛 接 骨 組の
D
。値を求める 3L4 ) 。Ds
値は文 献3),4
)と同 様に次式で定義する。
P。
=
」L
……・
一 ・
……・
…・
…・
………・
(10) aE1こ こで, a亘 :弾 塑 性 系に お け る第1層の降 伏せ ん断 力 係数
aE、:弾 性 系に おけ る第
1
層の せん断 力 係 数た だし, al
,
αE,は 同一
一
のエ ネルギ 入力に対 しそ 求め ら れ る もの とす る。まず
,
剛 接 骨 組がFig.
1(b
)に示す2
質点 系の場 合を 扱う。
エ ネル ギのつ り合い式は次式の よ う に書ける。
We+ Wp=
Ep ’
………・
…一 ・
・
…・
…・
……一 ・
(11)こ こ で,
We
:系 全 体の弾 性振動 エ ネルギ嫣 :総損傷 (累 積 塑 性ひず みエ ネル ギの総 和 〉
E
。は損 傷に寄 与す るエ ネル ギ入力で,
設 計 用 速度応 答スペ ク トル V.が与え られ れば近 似 的に次 式で表 現で oきる2}
。
E
、』
吉
観}・
y
ち…一 ・
…・
……・
………tt・
(12 )We は
次
式で与え られ る2,。
1.
。 m肌
』
響
ぴ尸 ・誓
…一
・
一
・
・
・
・
・
…一 …・
…・
(13 )M
第 1層の損傷を w』,と す れ ば
,
耽1/Wp =
1−
Wpz/ Wp で あ り,Wp2
/ Wp が (9)式で 与え られる こ と か ら,
嫣 O は次式の よ うに書 ける。 既L・
・
・
・
・
・
・
…
一・
…
一・
・
・
・
・
・
・
…
〈14
) 耽=
14.
3 m α i1−
(M
十 m )aElWp、は第 1層の 平均 累積塑 性 変 形 倍率万1 を用 い て次 式 のよ うに書ける。
1’
° Li「nx肱
』
+漂
92T2・
Z
.
f
’:
F
iz
”,…・
・
……・
…・
一
・15
・こ こ で
,
Xi=hi
/iCea
’
,
keg
= 4π 2 (M 十 m )/T2
(12>
,
(13
), (14
)式を
(11 )式に代入し,
(15)式 の関 係を 用いれ ば次 式が得ら れ る。
Dk
[
1十 4万1(
1−
1釜
留
3)
x]]
=
1
…
’
’
’
”“
(’6
) 煽 は系の 1次固
有円振 動 数 をω とすれ ば (M
+M )ω2 で表せ, ω は次式によ り求め られ る。
.
w4
−
(
h
,十h
,h
,M
+万)
wt ・簾
一
・一 ・
・
…・
…
(1り
同様に して,
Fig.
1(a)に対応す るせ ん 断 型 多 層 骨組 あ場合につ い てもDe 値を求め るこ とが で き る。
N
層のせ ん断 型 多 層 骨 組の上部
に 1層 を増 設す る もの とし てDs
値 を求め る。 こ の場 合に は, (12),
(13},
(15
) 式はM =
Nmを
代入 す ることによ りそのま ま適用で き る。
増 設 部を除く
N
層の損傷 をWl
とすれば, (14
)式 と 同 様に 嫣 は 次式の よ うに書け る。w
ち_.
____.
.
.
_ _.
_
(18 ) 嬬 =14.
3
α i1−
(N
十1
)amせ ん断 型 多 層剛接骨組の
集
1層の 損 傷 耽且 と全 損 傷 鴎 との関係は, 増 設 部の有 無に よ り影 響 を受け ないと仮
定す れば, 次式に よ り対応づ け ら れる t)。
N蹉
_黯
…………・
……・
…・
……
・・9 ・ こ こ で,
パ 第 1層へ の損 傷 集 中 係 数 ・,一
[
鶉
酬M
+ m )]
2i ;(髭/
ん’) ρ丿二
α丿ノijal・
・
・
・
・
・
…
(20)一
40
一
N工 工一
Eleotronio Libraryこ こで,Mk :彦質点の質量 (こ の場 合 M 恥= M ) 耐震 設 計用の p丿の設 定 値 とし ては次の値 が 得られ て い る2L3)
。
ρ∫キ1=LO
1
・
・
………・
…
(21 )Pi
=
1.
185− O.
OO14N (15 )式 中の z、は,
各 層の バ ネ 定 数 分 布が降 伏せ ん断 力 分 布に一
致 する場 合には次 式で近 似でき る3L4〕。
Zl=0.
48十 〇.
52(N 十1)−
t−・
・
…
t−・
…
一
+
・
・
・
…
一・
・
一
(22) (12
),(13 ), (18}式 を (11)式に代 入し,
(10),
(15),
(19) 式の関 係 を用い れ ば次 式が得 ら れ る。
DsDs
α5 0,
5
O
0.
5
o
Ds
1.
0 皿M
O.
5
1ρ 皿,
Mo
0.
5o
D
・[
1
十 4γL万1(
・一
涛
鵠
・
De
)
kl]
=
・…
’
””’
・
・
(23 ) 増設部の質量が m 。で一
般 階の 質量 m と異な る場 合に は, (23 )式 中の 14.
3/(N +i
> を,
2質 点 系モデルの場 合と同様に 14.
3 ms /(N
+1>m で置き換え れ ば良い。 最 上 層に損 傷 集 中 層を設け ない場 合の D。値は,
Ms=
0の場 合で あり,
次の値と な る。 1…
一・
・
・
・
・
…
−P呷
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24
> Ds=
1
十47i
万i/κ1 ただし, こ の場 合は, m 。=O
で質点数 がN
で あ る か ら, Ds 1ρ 里 M 1.
O
ユL
MFig
.
8 Ds−
values for Two−
mass SystemsO.
5
一一一
D5
。Ds
(M・m)DsM
0.
5Ds
ワ1=O.
S
o
Dso(m ,/m =O
) o D5 (mt /m =O,
5
) ° Ds (m。
/m =1.
o } (N
。1
)Ds
N1.
o
旦M
o05
o
Ds
1020 N 10 0 0.
5 Ds1020 N20N
O
10
20
N
Fig
.
9 Ds−
values for Multi−
rnass Systems 0.
5
0 Ds
1020
N
NII-Electronic Library Service Table 2 Values of 万
■
ronk ofdeformqbility
1
n 1且1w
一
噌
16 ρ3、
02
.
0
」
1.
00.
5
ri, x、は (23
)式 中の値とは若 干 異な る もの と な る。(
16
), (23
)式に よ るD
。値の算 定 値はFig.
8,
9に示 さ れ てい る。
万、 と して は,
建 築 基 準 法に示さ れ る構造 ラン ク に対応さ せて,
Table 2に示す値 を用いてい る3〕 。 2質 点 系モ デ ルの降 伏せ ん断 力 係 数 分 布は a2/α、=
o.
5 と し た。
バ ネ定 数の比率は次式の ように設 定し た。
h2
0.
1
M
十〇.
4 mm
=M
+m’
”… ’
… ”… … … ’
(25 > バネ定 数が降伏せ ん断 力に比 例 する場 合に はh,
/ic
,=.
O.
5m /(M
+m )と な る が, こ の よ うに設 定す る と,
m →0
の場 合に 1次 固 有 周 期がT −
2π緬
に収 束し ない不都合を解 消す る た めに(25)式のよ う な設 定を行っ た。
多 質点系モ デルの 場 合の降 伏せ ん 断 力係 数分布は
i
≦N
で は最 適 分 布 瓦 に従 う もの とし, 増 設 部は次式 に よ り設定し た。 aN+1=0.
5iNa1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(26
) κ 1の値は (22 )式を準 用し た。Fig.
8は 1層 骨 組 の上部に ユ層を増 設し た場 合であ る。
図 中の実線が (16 )式に よ る値で,
破 線が m=0
の場 合の 1層 骨組のD
。値 (=D
。。)で あ る。
Fig.
9は N 層 骨組の上 部に1
層を増 設し た場 合であ 1.
O
医 恥 oOoO
o o
7
, ・6・
o
DsDs 。 1.
O oo % oe
o る
,
実 線は m。
= Oの場 合で, 通 常のせ ん断型多層 骨組 の D。 値 (=
D. )を曲 線で運ね た もの である。
●印が m 。・
=
・
m の 場 合のD
。値 を,
また○ 印 が ms1m /2の場 合のDs
値を示す。
、 2質点系モ デル に おけ る m /M;
1.
0の場 合と, 多質 点 系モ デル におけるN =
1で Ms /m=
1.
0
の場 合のDs
値は一
致すべ きもの で ある。
両 者の若 干の違い は π、の 評 価の 差に起因す る。12
質 点 系で は x、を精算で求めて いるの に対し,
多質 点 系で は (22>式め近 似 値 を用い て いる。 しか.
し,
両 者のD 。
値の差 はわずかで あり,
(22> 式の精度はN
=1
の 場 合に最も劣るこ と か ら,
(22)式 の適 用に よ る誤差 は無 視で き る といえ る。Fig,
8,9
か ら充 分な塑 性 変 形 能 力を備え た1
層を最 上 部に増 設す ることに よ り,D
。値を 大幅に低 減さ せ る ことが できる こと が わ か る。 その低 減 効 果は変 形 能 力に 乏しい (万1が小さい )骨組に おいて著る しい。 こ こ で用い た2 質点モデル と多質点モ デル の等価性を 確 認 す る た め,
最上層に1
層を増 設し た場 合のDs
値と,
増設しない場合のDs
値 (D
.)との比 率D
。/Ds
。をFig,
10 に示す。
図 中の実線は2質 点モ デル の場合の Ds/D. で,
○ 印は多 質 点モ デルの場合の値を示す。
多質 点モ デルの 場 合の 横 軸の値 (m /M
)は1
/N
に等しい。
実 線と○ 印は ほぼ一
致して お り, 多 質 点モ デル と 2質 点モ デル の 等 価 性 を読み取る こ と が で き る。
こ の等 価 性は(7),
(9) 式の等 価 性に由 来 して いる。 1層 を 増 設 する ことに より既 存 構 造 物の耐 震 性を向上 さ せ得る こと を以 下に示す。
既 存 骨 組の第 1層の所 要 降 伏せ ん断 耐 力 。Qn
は次の η1=3.
0
o otwo
−
mass mode [o muLti
−
moss modelo 1
.
O m ’M 0 1.
O mlM 込 Dso1.
0o
o
e
O ワ1
・2.
0 o o 1.
Orn
’M 生 Ds。 1.
Oo e
\
・ 。 oo η,=
1.
O o o0
1.
O m ’M D50s 。 1、
O 0 0 1.
O m ’MFig
.
10 CorrespQndence・
between Two.
mass Systems and Multi−
Mass Systems一
42
一
ように書け る。
蠣蠶
鰍
:
雛
;
計
・
… 7・ こ こ で,
o α Et :既 在 骨 組にお け る α El一
方,
増 設 部を設け た場 合の第1
層の所 要 降伏せ ん断耐 力Qn
は次 式の よ うに書け る。
爛 鏃
鰍
:
雛
齢
1
}
・
……・
・
…・
・
……・
・
…・
・
・
……
(28
) こ こで, αEl :増 設 層を持つ骨 組の αE、 た だ し, 多層 骨組に おい て, ms=
m で あ る と す る。
Qri
〈Qr
。であれば,
増 設 部 を設け るこ とによ り,
か えっ て耐震性が増すと考え る こ と が できる。
増設部を設ける ことに よ り1次 固 有 周 期は の びる。
設 計 用のVn−
T
関 係 としてbi−linear
型の もの を設 定 す れば,
。aEl≧ aElとな るZ )
。
し たがっ て, 次 式の成 立 を以っ て耐震性は向上 すると判 断で きる。
(M + nt>D。
1層 骨 組の場 合 くD
.・
・
・
…
(29
) (N
+1)Ds
多層 骨 組の場 合 くD
.Fig.
8,
9に は そ れ ぞ れDs
(M
十m )IM
,
Ds
(N
十1)/N
の 値を曲線で結ん だ ものが 細 破 線 で 示 され てい る。
図示の よ うに耐 震 性向上の効果 は変 形 能 力に乏しい 骨 組におい て顕著で あ る。
§4.
最 上 層の所要 累 積 塑 性 変形 倍 率 増設 部には損 傷が集 中する。 こ の損 傷 量 を完 全 弾 塑性 型 復 元 力 特 性における平 均 累 積 塑 性 変 形 倍 率万.と し て 求める。
多 質 点 系モ デル で M。
=
m の場 合を扱う。 最上 層の損 傷1
%。は平 均 累 積 塑 性 変 形 倍 率万、を用い て次 式の よ うに書ける。
mgi 急aro89 ’…・
…………・
…・
・
…・
……
(30 )w
』。=2
hs
こ こ で,k
。 :最 上 層 (増設部 )のバネ定 数W
. は(9
}式によ り 与え られ る こ と か ら,
(30)式と (9) 式を等置す れば, 万8 は次式の よ うに書ける。
is
−
1響
・
論
1
・
争
…・
…・
・
……・
……
(31)一
方,
第1層の累積塑性変形倍率は次 式の よ うに書ける。
2〔N 十1)2ηL2α訪】92……・
…・
………・
…
(32)WPI
= た1 (15), (18),
(32)式 より,
第 1層の 累積 塑 性変形倍 率 は次 式の よ うに書け る。
i
・一(
14.
3
Ds
1−
N
十1
)
w・’
(。+篇 認
堊
・
…・
・
・
・
…………・
…・
・
…・
……
(33)7
.100
50
O
5
10
15
Fig
.
11 Requ 孟red Values of 万s60
20
N
(31),
(33) 式よ り次 式が得られ る。
14.
3Ds
募
1
−
・(N +1)i(
N
十.
114
3Ds)
(
縁
・
・
…・
…
(・4
) 1−
N
十1
Fig.
llに は 万s の値 を 示す。
諸量 の設 定 値は Fig,
9 を求めた場 合と 同 じで あ る。
圦 が 大 き く なると万。 も増 大す る。
万。
は100
以下 で あ り, 最上層を鉄 骨 構 造で構 成 すれ ばこ の程 度の塑 性 変 形 能 力 を確保す ることは可 能 である。 §5.
結 語多層 骨 組の最 上 部に塑 性 変 形に富む 1層 を増 設し
,
こ の層に損傷を集 中させ れば,
多 層 骨 組の耐震性を向上 さ せ得ること を明らか に し た。 その効果 は変形 能 力に乏し い骨 組に おい て著るしい。
増設 層の所 要 塑 性変形 能 力を平 均 累 積 塑 性 変形 倍 率で 表現す れ ば,
お お む ね50以 下で,
こ の程 度の塑 性 変 形 能 力 を増設部に賦与す るこ と は可能で あ る。 最 上 層の降伏せん 断 力 係 数は その 直下の層の降 伏せ ん 断 力 係 数の 1/2以 下と すれば良い。
参 考 文 献 1)秋 山 宏:エ ネルギ 集 中 型 多層 骨 組 に お け る0ε
値,
日 本建築学会論文報告集 第341号,
1984年7月 2) 秋 山 宏 :建築物の耐 震極限 設 計,
東 京 大 学 出 版 会,
1980年 3) 日本建築学 会 ;建 築 耐 震 設 計に おけ る保 有 耐 力と変形 性 能一
鋼 構造,
1981年 41 秋 山 宏:は り降 伏 型 鋼 構 造 多 層 剛 接 骨 組の Ds値,
日 本 建 築 学 会 論 文 報 告集第332号,
1983年10月一
43
一
NII-Electronic Library Service
SYNOPSIS
UDC:624.02:624.04Z7:620.1
D.-VALUES
FORMULTI-STORY
DAMAGEFRAMES
ON
THE
TOP
STORY
OF
WHICH
CONCENTRATES
byDr.HIROSHI AKIYAMA, Assoc.Prof.,Univ. of Tokyo,
Member of A.I.
J.
Energy
absorption capacityis
anindispensable
propertyfor
earthquake resistant structures. To equip thetopstory with abundant energy absorption capacity and to make
damage
due
to earthquakes concentrate on thetopstory result