【論 文
l
UDO ;624.
042.
7 :519.
2 日本 建 築 学 会構 造系 論 文 報 告 集 第 392 号・
昭 和 63 年10月1
質
点
系
RC
構
造
物
の
衝
撃
非線
形 時刻歴 応
答
の
統計的変
動
に
つい
て
正 会 員山
田登 志 郎
at1 .
序 本 研 究は,
構 造 物に作 用す る荷 重 および構 造 特 性 (特 に後 者 ) を, 確 率 過 程 あるいは確 率モ デル と してとらえ た場合の一
質 点 系RC 構 造 物の衝 撃 非 線 形 時 刻 歴 応 答 を, 確 率・
統 計 的に評 価する こ と を 目的 とし て実 施さ れ たもの である。
一
般に, こ の種の研 究は, 作 用荷重の ランダム性に着 目 し た ものが非 常に多い。
これは, その ランダム性が, 構 造 物に介 在 する ランダム性 より比 較 的 大きい と さ れて い る か らと思わ れ るが,
構 造 物に含ま れる不 確 定 要 因は,
単に材 料 強 度の み ならず,
構 造 物 を振 動 系と してとらえ れば,
質量,
剛性,
減 衰とい っ た諸要因 に も ランダム性 は存在す る と 思 わ れ る し,
こ のほ かにも解 析のモ デル化 や施工誤差に起 因する不確定性等, 数多く の不確 定要因 が ある。 それ故, 作 用 荷 重 同 様, 構 造 物 も確 率モ デル と して と らえ ること が よ り合理的かつ必要と考え られ る。
特に衝 撃 荷 重 (ソ フ トミサ イル ) を受ける構 造 物の動 的 応 答 設 計におい て は,
その荷 重の性 質 お よ び 費 用の面 を 考慮 し, 大 破 壊 等に よ り構 造 物の中に格 納され た重 要な 機器等に破損が生じ さえ し な け れ ば よい , とい う考え方 に基づいてい ること か ら,
上 記ラン ダム性 を 考 慮し た衝 撃 応 答設計を行う た めに は,
大 変形 (非 線形〉領域に お ける最大 応 答の変動 を統 計 的に評価する こ と が必 要で あ ろう。
さ らに は,
その構 造 物の初 通 過 破 壊に基づ く動 的 信 頼 性まで論 じ る な らば,
衝 撃 応 答が非 定 常 確 率 過 程と な るこ と な ど か ら,
時刻 歴 応 答の統計 的評価 が 重要と な ろ う。 構 造 物 を確 率 質 点 系モ デル あるい は確 率 有 限要素モ デ ル (以 下こ れらを確 率 構 造と呼ぶ )と して取 り扱っ た 研 究例と し て は,Shinozuka
’) , 星谷 2) , 松 島 3) , 中桐 4 〕 , ら の ものが あるが, いずれも弾 性 領 域で の応 答 特 性 を 中心 に考察が な さ れ ている 場合が多い。一
方, 等 価線形化 手 法と摂 動法を併用し,
確 率構造の非線 形領域に お け る応 答特性を評 価 し た例と して鈴木ら5) の研 究が あ る。
こ の 他 非線 形 挙 動を評 価し得る手法 と して は,
摂動
法 を繰り 返 し用い る方 法が あ る が,
これ ら の手法はいずれ も応 答 ’ 鹿 島建設(株 }技術研究所第二研 究 部・
主 任 研 究 員 〔昭 和62年7月22日原稿受理) の非 線 形 性が強く な る と誤 差が次 第に大き く なり,
また 解 析 精 度 を 上 げよ う と す れば定式化が複 雑と な ゐ。 これ に対 し て,Wolaver6
レ は剛性だけ が非線形で あ る構 造系 につ き, 作用荷 重が ガ ウスホワイ トノイズである場 合に は, 等 価 線 形 化 手 法 を用い る ことに よ り, 非 線 形 項の大 小に関 係なく,
定 常 変 位に対し精 度 良 く解 が導かれるこ と を示してい る。 しか し ながら, 確率 構造系に対して は 実績は ない。
さ ら に, 基 本確率変数と して, よ り具体化 された もの,
例え ば,
構 造 物の復 元 力 特 性に おける折れ 点 座 標 を採 用し て,
非 線 形 応 答の確 率・
統 計 的 評 価 をし た例 も見 当たらない。 この よ う な背景の下.
基 本確 率変数と して,
復 元 力特 性の折れ点座標,
さ らには質量,
減衰 定 数を採 用し,
衝 撃荷重 下で の確率 構造の大変形領域に至る まで の応答の 統 計 的 変 動 を精 度 良く評 価し,
併せ て作用荷重を も確 率 過程と して取 り扱い可能な簡 便な手 法を考 案し たので以 下に述べ る。
H
.
提 案 解 析手法 確 率 構 造系の非線 応 答評 価 を, 直 接解 析的に行うこ と は一
般的には 困難と 思 わ れ る た め, 何ら かの近似 的な手 法が必要で あ る。
本研究で は,
衝撃荷重 下での構造 物の 応答特性を取り扱う とい う観点か ら,
剛 性の非 線 形 性に 着目し,一
種の等 価線形的な概念を導入 し た新た な非線 形 応 答 解 析 法 を考 案し7L8 〕 , そ して これに摂 動 法 を適 用 し て,
非 線 形 応 答の確 率・
統 計 的 評 価 を可 能に した。
U
−
1.
非 線 形 応 答 解 析 (確 定 論 )手 法の概 要 本 解 析 法につ い て は,
その内 容は筆 者 らにより,
文 献 7 ),
8 )に詳し く述べ ら れて い るが,
そ の考え方が本研 究に おいて重 要な位置を占め る ので,
こ こで は再 度その 内容の要 点を述べ る 。 本解析では非 線 形 ばね定 数h
を次の よ うに取 り扱い,
非線形応答変 位を求め た。
今,
系の応答 変 位x (t)が 非線形 領域に 入 る,
あ るいは入っ て いる と予 想さ れ た時 点で,
そ の 値を予 測し (こ れ を仮に 錦 とす る),
こ.
れ を用い て図一
1に示し たエ ネルギー
的に等 価な線 形ば ね 定 数。誘 (xA )を計 算す る。 次に,
こ の e誘 (妬 )を用い てt 再 度 実 際の非 線 形 応 答 変 位 Xn を計 算する。
そ し て X’
n とXn との差 が あ る 微 小 量 (ε)よ り大き け れ ば轟 の値一
78
一
を更 新 し
,
1Xn
一
轟1
<ε を満足 す る まで収 斂 計 算を行う。
し た がっ て,
こ の よ う な 等 価線形 ばね定 数を用い以 上の ような計 算を逐 次 行えば,一
連の非 線 形 応 答 変位 くx。
“ x。
.
t,
Xn.
2,
…
)を求め ること が 可 能と な り,
例え ば一
質 点 系に お ける非 線 形 応 答 変 位コC。(t。
) (tnは系の 応 答 変 位が Xn に達っ し た時の時 刻 )に対 応す る運 動 方 程 式は 次式で表 現 され ると考え ら れる。 7π讃十egC (Xn)dr
十eak (x∂x=
F(翻…………
(1) した がっ て, Xn(tn)は次式により求ま る6 筋 (肱
。諏
∂r
・(・)exp 卜β・
綱
・
(tn一
τ}lsini
。9ω。(x,」・
(t。一
τ)}d
τ…
(2} こ こ で,
egC (xD :減衰係 数 (= 2β
。
譎 xm,
) β:減衰定 数 M 。 :一
質点 系の有 効 質 量e,W (Xn):
一
質 点 系の 等 価 固有円振 動 数 (己
e σh{x /Me )。
。ω粛 ∂:百
=戸
・
。。ω(xal F(t):作 用 衝 撃 荷 重 ま た, Me は次式で評 価 可 能で ある。
Me
−
∬
M ・il2
(x,
y
)dXdY …・
・
……・
………
(3
) こ こで,
mt :解析モ デル (平板)の単 位 面 積 当た りの 質 量 φ(X ,y
);解析モデル の変位モー
ド関 数 8 :解 析モデル の存 在 領 域 本 解 析 法の妥 当 性につ い ては,
広 範なパ ラメー
タ を 有 したRC
平 板の重 錘の 自 由落 下に よ る衝 撃 載荷実験91 に より得ら れ た結 果 (最 大 応 答 変 位Xm,
それ に達する まで の時 間 扁 との 比較,
特に大 変 形 領 域に お ける 照 査につ い て は,
既往の 解析法1°〕に よっ て得られ た解 ( x,、,
tm)との比較,
の 2っの方 法に よ り以 下の解 析 条 件に て検 証し た71・
8〕 。 復元力 (X1,
yl
)\
(
・・,y
・)
\ \(
.、,
y、)
面 積 等 価:
1
〆十
・qk
(
・n.
)
に関す る解析条件 a.
実 験の加 力 条件お よび供 試 体の仕 様は図一
2お よ び表一
1に示 した通りで ある。
b.
供 試 体の変 位モー
ドは図一
3に示した よ うな降 伏 線が形 成され る と仮 定し たもの を用い た。
これは実 験 結 果と良く一
致し て い る。
また,
φ(X,
Y)も併せ て図一
3
に示す。
c.
使 用し た復 元 力 特 性は並 行し て実 施された静 的 載 荷 実験か ら得られ た もの をTri−
linearに近 似し, こ れ をベー
ス にひずみ速 度の増 大に よる鉄 筋 等の (降 伏 )耐 力の上昇 を考 慮し,
修 正した もの を用い た,
な お,
ひず み速度の値は実験に よ り得ら れ て い る。
d .
作 用 衝 撃 荷 重 F(t
)は,
実 験に より得られた時 刻歴 を,
図一
4に示 し た よ うに F を等し く し て力積 噸弐 尽 思 輜 F 髏 晦製ガ イ ド.
漣凹
口
皿 e嘗
賄
嵯1
PC 鋼 棒 ロー
ドセル騒
/ ノ 球 座 ロー
ドセル 図一
2 実 験 加 力条 件 di{X,
YH ・一
十{IXL÷)Yl} Yl 。 1 。 Yi,1d.
1
し/ne ト ー−
L
_
_
一_
Io
:1
。 F(の 緩 衝 材 (タ’
ンノ
ぐ一
) ロー
ド セ ル RC 供 試 体 (180cmxIBOcm )「
ほ
L
声
Fma モデル化 さ れ たF〔の 実験 喧 図一
3 解 析モデル の降 伏 線 お よ び変位モー
ド関 数,
φ tm tt 図一4
F(t)の モ デル化 表一
1 解析対象供 試体一
覧Xn
図一
1 eak (Xn)の考 え方X
t 恢 厚 供 試体名.
( ) PtPwSF 混 合 率 使 用 鉄 筋 備 考 鰯} % ) 鬮 曲 げ せん断 A318
1 030 0DlO一
B3112
圏
0.
30 0〃
一
衝 撃 加 ヵ 条件を変 えて 5体 B 6 112幽
0.
60 0 〃一
Bgh2
脚 090 0〃
Bl2
h21
.
2o 0〃
BQ12−
6112 上.
20,
6o〃
D6 せ ん断 補 強幽
BQI2−
12i l21.
21.
2o〃
D6 同 上i
l
BSF3[
1210.
30 2 ;, 一
,
SFRC 供 試 体 衝撃 加力条 吽を変え て 5体 BR訓
121・
0.
3009.
5φ一
丸 鋼使用C
・!
・・ 0、
30 0DlO一
一
79
一
表
一
2 実 験 値と の比 較 F(ρ 載 荷 速度 (tf/ms ) 応 答 値 (解析 解 )1
実 験 値 /理論 値 供 試 体 名
Fmax
(tf) ’,(ms ) 減衰定 数 (実 験値) ゐ (鮒 π購
(bm
) T ’ (ms )ε跏 /π 叨 8 ず/T ‘叨A3
32.
08
4
ユ8
265
14
3,
1118,
82
11
.
12
r1,
10
B3 − 1
59391.
15
237,
6 50.
45642
1
LO3 1
,
46B3 − 2
51、
85
2.
95
47ユ13
1,
27
9
.
55
11091
1.
23
B3− 3
19.
01
8.
57
4,
7
9
1.
4212.
7giO
,
90
1.
13
B3 −
483,
60
132
209.
0
9
0.
87
7.
97
110,
97
1,
38
B3 − 5
15,
88
5.
92
7.
2
7
0
.
67
9
.
54
1
.
03
1.
09
B6 41.
95
3.
88 29.
8
8 1・
34
19
.
50
1098
120
B9
3692
3
,
67
26.
2
7
1.
0518
.
98
[1,
11
1,
18
B1250.
57
4.
10 35、
4
7
1,
408.
24
α99
1,
28
BQI2
− 644
.
38
3.
78
315
61.
168
ユ7
1,
11
1,
26
BQ12−
124489 4.
08
29.
0
6
1.
30
8.
440.
98
L25BSF3 − 1
77.
18
L23
193.
08
0.
62
66
毎0.
82
1,
16BSF3 − 2
51,
98
286
43.
0
9
L14
8.
56084
LO4
BSF3 − 322
.
46
7.
54
5.
712
1.
2210
,
820.
720.
96BSF3 − 4
67.
71
1,
01
17.
17
0,
39
5,
79
099
L14BSF3 − 5
18.
00
4DO9,
9
70.
4ユ 7380.
95
LO1
BR− 3
52.
79337
39.
7
10 1、
871153
0、
92
LO 1C3
63.
33
2.
70
廻,
gl
5
0,
60
6
ユ4
090
1.
14
が一
定と な る よ う な等 価な荷 重 継 続 時 間 teを有す る 三 角 波 とし た。
に関する解 析 条 件 a,
復 元 力 特 性は Bi・
linear(完 全 弾 塑 性 )と する。b.
減 衰は無視す る。
c.
作用衝 撃 荷 重は,
二等辺 三角 形 とし, その最 大 値 (Fmax )をパ ラ メ トリ ック に変化さ せ る。
以 上の 解析 条件によ り得られた結 果 を 表一
2および表一
3に示 す。
以上の結果か ら, 以下の ことが言え る。 a.
減衰を無視し た場合に おいて, 本解析法に よ る解 (Xm,
tm )が,
塑 性 率 μ をパ ラメー
タ と し たBiggs
の 解1°}と良く一
致し たこ と か ら,
eqk (Xm )の考え方が妥当 であ るこ と が示さ れ た。
b.
減 衰がある場 合の本 解析 法に よ る解 が, 板 厚,
鉄 筋 比, 荷 重 載 荷 速 度 等 広 範な パ ラ メー
タ を有 し た実 験 値9; と 良 く一
致 した。 これ ら2
つ の事項を考え あ わ せ れば,
衝 撃荷重 下での 構 造 物の最大 応 答 変 位に至 る までの 弾塑 性 挙 動は,
(2) 式に よ り表現可能 と考え られ る。
皿一
2.
非線形不規 則 振 動解析法 前 述の提案 手 法によ り, 非線形応 答 変 位 Xn(tn
)に関 し て,
(1 >式の ごと く線形化 され た運 動 方 程 式が得ら れ た。 し た がっ て,
こ こで は,
(1
)式に一
次 摂 動 法 川 表一
3 Biggsの解との比 較 捉.
案 手 法によ る 解 (丑) 8掴 (猷 BLggsの解 ) Fmax (Lf) 4 エ”
(cm )貞
’閣
(ms ) 81旧
/沌罪
闖
5 ’田
/4隔 μ 10D.
083.
98LO60.
98 240.
244.
061.
02LO5 40 0.
54 ! 5821.
04109虹
1.
2D 8.
241.
041.
08 塑 性 率 μ=
8 跏 /Xt O,
82 215 5.
36 11.
82 を 適 用 し, Me ,。
。k
(xn ,。aC (Xn)お よび F(t)が確 率変 数 (過 程 )である場 合の一
質 点 系 振 動モ デル に お け る x。(t
。}の統 計量 (期待値, 分 散 値)を求め る ための 定 式化を行う。
い ま,
eeh (x∂,
eqC (π∂, お よびM。
をば らつ きが小さ な確率変数と ず れば, そ れ らは次 式で表 現で きる。
egh (Xn)=
egh (コCn)十n ε1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4) eaC (Xn>; egC (コじη
)→−
nεc・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5) Me=
Mie十εnt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6) こ こ で,
eqh (xal,
eqC (Xnj,
痂 「e は,
eqic(xal,
eaC (:cO,
M e の期 待 値
,
n εiC,
n εc,
εm は,
。eh (x∂,
,eC (xO,
7n。の期 待 値 O で ば らつ きの小 さ な 確 率変数である。
さ らに,一
次 摂 動 法の概 念 を導入 し, x。
(t。
)を nek,
n εc お よび εm を用いて,
次 式で近似で きると仮 定 する。 コじ。(君。
)≒轟 (彦。
}+bXn (置。
}net +轟 (置∂。
ε、
+mX 。(置。)ε况・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
一一一・
・
・
…
(7) (4
)一
(7
)式 を (1
)式に代 入し, nεit, nec および一
80
一
εm で整 理 すると
,
以 下の一
連の運 動方程 式が得ら れ る。厄
θ
・
othn 十egC (Xn)・
o訟π十egh (:n)・
oXn ’F
(to
・
……・
・
…・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
……・
……
(8 ) ラπ。・
tX 。+, 。C
(τ∂・
鹽
轟 +。ah (コcD・
i、X。=
=
一
。Xn∵
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
・
…
(9
.
)iiiJe
’
cx π十eqC (認∂・
c臨十 d’
qh (Xn}・
cXn ;−
o露π
……・
…………・
・
………
(10)Me
・
mXn 十eqC (x∂・
mthn 十eqh (x )・
mXnニー
oXn
・
−t←
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(i1
)今
,
作 用荷重F
(t
)も確 率 変 数とすれ ば,
xπ(tn)の 期 待値E
[コCn(切],
お.
よび 分 散 値V。
。[x。(t∂]は,
(7
> 式お よびE
[n ε日二E
[n ε。]=
E [ε司=
0の関 係を用い て以 下の よ うに定 式 化さ れ る。 た だ し,
作 用 荷 重とn εt,
n εc,
εm と は統 計 的に独 立な場 合 を例に とっ て示す。
ま た,
定 式 化さ れ る式が≒ と なる の は, (7)式が一
次 摂 動 法 に よ る近似式で あ る た め である。
E
[Xn(t。
)]≒E
[ 。Xn(t∂]十E [κXn(tri}・
n εk]1
十E [cXn (tD
・
n εc}十E [mXn (tn)・
εm] ≒E
[oXn (tn)}・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(12 ) Var[thn
(tn)]=
E [謡 (tn)]−
IE
[Xn( tn)]12
≒E [誠 ]・
。
σ二。
+E
[。
コc:(副・
。σ乙c+E
』嬬(t
∂]・
σZm
+2E
[hXn (t
。)・
cコ:。(翻]・
。ρ。 ,・
。 (re.・
n σεc+2E [
。
x。
(t。
)・
。Xn(t∂]・
。P,。’
。a,C’
σ,。 +2E [rnコCn(tD・
轟 (t∂]・
nP。’
t・
σ、m’
。a、 κ 十E
[。嬬 (tn
)]−
IE
[oXn(tn
)]lt
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
(13) こ こ で,
既 尾, na 。c, aEm は, nεk, nεc お よび em の標 準 偏 差,
nPke,
nP,m,
nA ,、、はnEk,
nε。お よ び εm の各々 の相 関 変 数で あ る。
ま た
,E
[oXn(t
−],E
[o銘 (.
tn)], E [κx盞( tn)], E [c麟 (tn}],
E
[m c:〈tn
)],
E
[κ」σπ
(齢・
cXn (翻 ],
E [cXn (tn)・
mXn (tn)],
E
[mXn (t。
)’
kXn (tO]につ い て は,
助変数を含む 不定 積分の 微 分 公 式ゆ お よ び (8)一
(11) 式の 関係を 用い て次 式で 表 現で き る。・[・…翻
一
・±
1
’”
n
.(tn一
ξ)・[・(ξ)]・ξ・
・
・
・
・
…
一
…
tt・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(14
)E
・[・x:(・tn
]一毳
’
r
砿
一
e
,)n
・(t・−
e
!
)・
E
[F
(ξ,)・
F
(G
)]d6
,d
ξ、・
………
(15
)E 隅 剛 一
毒∬∬
∬
∬
臨
一
鼻・
hn
(tn一
ξ2)hn
(畠一
η1)hn(戞一
ηe).
・
E.
[F (η1)・
F
(ηz}]d
η2d ηld ξ』d
ξ1・
…・
・
……・
…・
…・
・
…………
(16)嘱 (切
喘 ∫
玩∫
輌∬∬
n
・(tn一
ξ・)・
h
・(tn− 9
・)毒
砧
一
n])・
轟
礁
一
〇
」
班 (・・)・
F(・2)]・
d
ηhdη1d ξ』d
ξ1・
・
・
・
・
…
∵・
・
・
・
・
・
・
・
…
E [mX :{t・)]一
売
(t・τ
ei
)一.
∂2一
(17)・
dthd
η ,de
,de
,+三
, Me・
万η(tn,
一
ξ」)万
n(tn∠ξ』)E
[F
(ξ,)・
F
(ξ』)]・
de
・de
,+毒
rr
∬
E
・(tn−
e
,)・
En
(tn−
e
・)暴
郵
一
・)・
E [F(η)・
F(9
,)]dηdξ』dξい・
・
…
《18) ・[hXn(翻・
翻 ]≒
暴
∬以
凸∬
万・睹 )・
万 ・〔t
・一
壺孀
・ ・1)鼻
(e
・一
・・)’
ん ・(t・一
e
!〉謝
ん・(ξηρ
・
姦
孀
一
・・}E
[蹴・
F
(・2)]π
玩・
E
[F
(η1)・
F
(η2}]d
η:drPid
ξ』’
d
ξ1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(19 )E
・[・
x・
(tdi・
… (・tn)]一昜
」
軌∫
T
∫
亀万・
(t・
一
・et
)・
倣
戞〕轟
礁
一
・])轟
臨
協 )・
E
[F
(・ t)・
醐 ]d
・・d
・,d9
・de
,+毒
rrr
・
砿
二鉱
(tn−
9
・)轟
臨
一
η)・
E
[F
(η)・
F
(ξ、)]d
ηd
ξ』d
ξL…
7『
・
・
7『
…
一
(20)・[・… (tn
・
… 剛 「諸
助∬
∬
∫
働万・(・−
e
,)・
n
・(属 )藷
輪
一
Vl)礁 τ碗
・
E [・(・1)・
・鵬 ・d
・,・e
・・e
,・諞
玩κ
・
hn〔tn−
e
、}h.(tn一
戞)hn(戞一
η)E [F(η)・
F(ξ,)]・
d
ηd
ξ』d
ξ1・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
r・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(21) こ こ で,.hn
(tn
)は ん(t。
〉の期 待 値で, 次 式で表 現さ れ る。
]
i
・
(・・)一
謁
〔爾.
exp ←fi
・・di(xD t)・i
・(・ ・oat・al
t)一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
.
・
…
tt・
・
∴・
・
一・
一
(22)た だ し
,
.
。両』(コじ∂,
β,
eq−
dlXn)・
は 。vlt )d(Xn),
19,
L4
ω(Xn ) の期 待値であ る。 し たが つて, e。h
(」じ∂,
eeC (x∂,
Me お よびF
(tn
)の 各’
統 計量 (期 待 値, 分散,相関係 数, 自己相関 関数 }が デー
.
タ と して与え られ れ ば,
非 線 形 応 答 変 位 Xn(tn)の期 待一 81 一
値と分 散が
,
(12)〜
(2Z)式により求め ら れ ることにな る。 し か し なが ら,
egk (Xn>や eaC (Xn)は,
Xn(tn)の関数と な る た め,
そ れ らの統 計デー
タ (分散 〉は容 易に は得ら れ ない。た だ し,V
。r[eqC {xn ]は(2
)式に お け る eqh (Xn) と eqC (Xn)の関 係よ り,
V
。。
[。ek (銅 ]が求ま れば算 定 可 能で あ る。
し た がっ て,
次にV。
。
[eak (xn]の 評 価 法 を Tri−
linear型の復 元 力 特 性 を有 する構 造 系 を例に とっ て 説 明 する。Tri・
linear
型の復元 力特性を持つ 構 造 物の e。
h(コCn)は,
図一
1を参 考に して,
次 式で表 現できる。 Xl くXn ≦x2 (第2
勾 配 )で ・・h
(Xn)一
毒[
x・Yl
+慟
豊
≡
塁
i
(司
・
(x・−
Xl>]
・
………・
………・
一 ・
…
(23 ) XtくXn (第 3勾配)で eek (・al
一
毒[
XIYi +(Yi+幽一
覇 )・
{
・Yi・耋
i
≡
塁
i
(x・一
・・〉}
(x・−
x2)1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
曾
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24) 故に, V』。[。。k (X。)ユを求める た め に は, V。。[副 お よ びXn とXi, y、 (i・
=
1, 2.
3)の各々 の相 関 係 数の値が,
前 もっ て必 要と なる。
こ こ で は,
とりあ えず結 果に大き な影 響 を与え ると 思わ れ る Var [副 に注 目し (上 記の各 相 関係 数は既 知 とし仮 定 し), これに一
次 近 似の概 念12[ を 導入 し た収 斂 計 算に よ り, 以 下の ごとく Var[。
gh (x∂] を求め た。 弾 性領 域に お け るばね定 数h
は, 応 答 変 位の関 数と は な ら ない た め,Var
[k
]は容 易に求め られ, 応 答 変 位 の分散 Var[コじ日も, (13) 式 等に より算 定 可 能で あ る。 し た がっ て, 応 答 変 位が非 線 形 領 域に入っ た第 1Step 目 (xK t 。))のVa
。[x。(t。)]の初 期 値と し て,
弾性応答変 位の分 散 値を利 用して,
例え ば 次 式 を 採 用 し,
これ に(13
) 式 等を用いた収斂計算に よ りV
。r[。ek (X。
)]を求め, 問題 の解 決 を図っ た。
Var
[x’
K
tr
)]=3
Var
[Xr−
1(tr−
1>]−
3Var
[Xr−
z(tr−
!)]→
−
Var[Xr−
3(tr一
ヨ)]・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25 ) こ こ で,
Xr一
匸(t。
−
1),
Xr−
z(t,
一
,),
x。
−
3(t。
.
3)は弾 性 応 答 変 位であ る。 すな わち,
(25
)式によりVar
[cKt
。)]の初期値が与え ら れ れ ば,
(23
)式に一
次近似の概念を導入 す るこ と に ょり V。 。[eqk (浦 ]が 次 式の ご と く求ま る。
Var
[eqh {エ9
]≒IC
{ ti)12
Var
[コCl]十IC
(x2)li
Var
[x2] 十{C
(y匸)}2
Var[y1]十{
C
(y2)}2Var 〔y1]十{C
〔エ多)lt
・
Var[コ
Cr
’
]十2 C(コCT)C(コc2)・
C。
v[x1,
コc2]十2C (xI)・
C(Yi
)Cev[Xl,
Yi
]十2C (Xl)C
〔Yz
)・
Cov[x1,
駈] 十2C
(x,)C
(認ひ)C
。v[Xl,
エ争]十2C
(Xt)C
(Yi)一 82 一
・
C
σv[x2,
y]]十2C (x2)C
(y:>C
。v[x2, y:]十2C (x:)C(」匚キ}
・
C。v[ノ
∬ 2SXr ]+2C (Yi)C(y:t)・
Cev
[yl,
副 +2C
(y
,)C
(爵 )・
C。 v[Yi,副十
2C
(Y2)C
(x ;)C
。v[y
:,
τ ]・
・
…・
…・
………
(26) ∂eqh (爵 ) た だ し, 例えばC
(Xl)=
で あ る。 ∂Xl そ し て, この式から求ま る値 を (13)式に代入 す れ ばV
。。[即叔爵)]に対 応 した y説ヱ靴 。)1
が算 定さ れ る。
こ こ で,
ε =1
覧.
険抱。
)]一
一Var
[x:(t ,)])
を計 算 し, 次にVar
[x:(t
.)]を 新た な初 期値と して同 様な計 算 を行 う。
以 下こ の よ うな計算を,
εが十分小さ くな る ま で繰り返し行え ば
,
Var
[egh (x。
)],
Var
[egx ,(t。}]が求 まる。
Var[Xr
+
自(t。
.L)],Var
[Xr. ,(t, . ,)],…
等の 場 合につ い ても 以 上の よ う な操 作 を繰り返せ ば逐 次,
所 要の解が求 めら れ る。
な お,Var
[eqxKt。
)]等 を求める際の (23),
(24 )式 の使い分 けにつ い ては, (12 )式によ り求 まる E [Xn( tO〕 の 値か ら判 断した。 残る問 題は,
エ”(翻 とXi,
y,
(i=1,
2,
3>との各々 の相関係数を どの よ うに評価す る かで あ るが,
こ れにつ いて は[皿一
2で述べ る 。 皿.
提 案 解析手法の妥 当性お よび適 用性の検討 皿一
1.
妥 当性の検 討 提案解析手法の妥当性につ い て は, 表一
4に示 し た条 件で,モンテ カル ロシ ミュ レー
シ ョン (以 下,
シ ミュ レー
ショ ン)に よ り応 答 変 位x(t
)の変 動 係 数Cx
(t)お よ び期待 値E
[x(t
)]を算定 し, それ と提 案 手 法に より得 ら れ た解を比較す ることに よ り検証し た。
こ こで, 前 述 の Xn{ tn)とxl,
y‘(i
= 1,
2,
3 )との 各々 と相 関 係 数 の値は,
とりあ えず,
提案手法の妥 当性検討とい う立 場 か ら,
シ ミュ レー
ショ ンに よ り得ら れ た解を 用いた。
た だ し,
x。(t。)は一
般に非定常応 答 とな る た め, 各々 の 相 関 係 数も時刻t
の関 数と なる。
した がっ て, こ こ で は, 各々 の相関係 数の値 を, 復 元 力 特 性における各 勾 配 (第 2お よ び第 3勾 配 )ご とに グルー
プ分け し,
各々のグルー
プの平均 値を提 案 手 法の入力デー
タ と して用い tl。
ま た, シ ミュ レー
ショ ン回 数は,ほ ぼ解が収斂す る 300と した。
提 案 解 析手法お よ び シ ミュ レー
ショ ン法に よっ て得 ら れ たE
[x(t)]お よ びCx
(t
)の時 刻 歴 変 動 を図一
5(a),(b
) 表一
4 解 析 条 件 解 析 対 象 モ デル 復元 力 特 性の( )内 数値 は 期 待“ 確 率変数;第L 折 点座 標(Xl,
yL),
変動係数 ;乂
1,
y[共 1%,
ρxlyl=−
O、
5 復元力 特性(Tri−
Ilnear型) 復元 力(tt) 静的 載 荷に よ る 破 壊 点 2,
1D.
8 6、
3 x(cm) 有 効 質 鼠 (me);2.
8x10 dtonf・
sec2/cm 作 用 衝 撃荷蟹 F(t)(ti) (50 0,
4 04} (0,
S.
57)t(ms) 減 衰 定 数Uβ),
0,
1〕9 ;主} 復元 力 特 性 について は 文 献7 ),
8)で用いた ものよ り抜粋0 2 4
°
6 B 510 15 2D 時 刻 (ms )一・
…
提案手 法 に よ る 理論 解一
シ ミュ レー
シ ョ ン に よ る解(300回 ) X(t)の期 待 値 E〔X(t)〕(crn) 図一
5〔a) x(t)の期 待 値,
E〔x(t)]の 時 刻 歴変動民
〔t)の変動係 数 Cx〔×10−
1 )〔%> 1』
1.
00.
8O.
60.
4o,
? 00回 ) 弾性 限界 第2折 点 (第1折 点 ) 粛3折 点 点 待応 答変位 E〔Xω 〕〔Cm) 図一
一
5
(b) x(t)の変 動係数,
Cエ(t)の時刻歴変動 に示す。 こ の結果か ら明ら か な よ うに x(t
)が大変形 領 域に至っ て も,
両 者はほ ぼ完 壁に一
致し たこと か ら,
提 案 手 法の妥 当性が検証 さ れ た。
図一5
(a),
(b
)において, 破 線が示さ れ て い な いが, こ れ は実線 ζほぼ完全に重 なっ た ためで ある。 また,E
[x(t
)]の時 刻 歴 変 動につい て は,
以 後の 解 析 例に お い てすべ て図一
5(a)とほ ぼ同 様な性 状を示すため,
そ の図 示を省 略する。
.
[H
−2.
適 用 性の検 討 こ こで は,
以 下に示され た問題点を検 討す る ことに よ り,
提案解 析 手 法の適用 限 界お よ び実 用性を探る。 a.
提案解 析 手法は,
等 価 線 形 化 され た応 答 解に (4 )〜
(7 )式の ご と く摂 動 法 を 用い て い る ため,
各 確 率 変 数の ばらつ き が大き くな る と, 提 案 解 析 手 法により得ら れる解 Cτ(t)に誤 差が生 じて く ると思わ れ る。
b,
V。 。[。 ,h(xn ]を計 算する ために はt 前 述の ご と く x。On
)とx、,
yi(i=
・
1,
2,
3)との各々 の相 関 係 数を あ ら か じめ算定してお くこ と が,
実 用 的な見地 か ら必要と な る。
これに つ い て は,V。
.
[Xn(t∂]同様 収 斂 計 算に よ り求める方 法があると思わ れ る が,
未 知 数の数が多く一
般に は困 難である。 そこ で,
何らか の方 法で各 相 関係 数 の近 似 値 を設 定す る ことに な る が,
そ の 時 生ず る解Cx
〔t)の誤 差が問 題と なる。 まず,
a項につ い て はn εk に注 目 し,
表一
4に示 され たもの と同 様なモ デル を用い,
Xl,
Yi
の 変 動 係 数CXI,
CYI
の みを1〜30
%変化さ せ ; シ ミュ レー
ショ ン よ り得 られた数値 実験解 (以 下,
実験 解 )と比較し た,
な お,
Cx〔%141852953 2211100D MP C乂1=
Cy1冒
20% ρ其 ly1=−
0.
5丿
E〔X(【)〕(cm ) 0 1_
0 2.
0 3.
0 4、
0 5,
0 60 7.
D 第1折 点 第2折 点 第3折 点 図一
6 M と Pの比 較 (その 1> Cx〔% ) 3,
53.
02.
52e1.
5,
0O.
5 MP・
/
C又1≡
CyL=
30% PKly1昌一
〇.
5 E〔Xω 〕〔。
m) D 丶 1.
O \ 2pO 3.
0 4.
0 5.
D /E.
0 7_
0 第1折 点 第2折 点 第3折 点 図一
7 M,
と P の比 較 (そ の 2) Xn〔翻 とXl,
Yiとの各々 の相 関 係 数は,
前 節 同 様 実 験 解に よ り得られ た値 を用い た。
得られ た結 果 を 図一
6,
7 に示す。 これ らの結 果 より次の こと が言える。 i ) CXI,
CSIが 15% 程度まで は,
提案解析手 法に よ る解P
と実 験 解M
は,
x(t)の 全領 域にわ たっ て ほ ぼ 完 壁に一
致す る。 ii)CXt,
Cyi
が20
%以 上に な る とM
とP
の 差 違が 次第に大き く な り, 30%で, 例え ばCx
(の が最 大 値を 取 る時のPIM
の値は約0.
93 と.
な る。
こ の よ う な傾 向 は他 論 文2LS }に おい て も 同様に み ら れるe 次にb
項につ い ても, Xl, YLが確 率 変 数である場 合 を 例に とっ て, Xn(t
)と x、, Yiの 各々 の 相関 係 数 ftXl, A.Si の近似値 を,
以 下の ごと き方 法で定め た。
まず,
x。
(齢 と Xl, YTの相互の確 率 変 数間に, 明 ら か に 正 の相関が あ る 場合はo.
5
を, その逆の場 合に は一
〇.
5
を,
それ らの こと が不 明 瞭な場 合に は 0を,
廐エ
h 伽 1 に与え る こ と とする。
し た が っ て,
例えばXt,
と Ylの相 関 係 数ρ。
lyl=−
O.
5の時は,
x,とYi
の変 動 領 域が図一8
に示し た よ う に な る た め, π。(tn
)と Xl に は 正の相 関が,
tn( tn)と Yiに は負の相関が そ れ ぞ れ あ る こ と は明ら かで あ る か らilir:=
O.
5, Ilyi
=−
O.
5が近 似 値と な る。
こ の場 合に得ら れ る近 似 解 と実 験 解の比 較 を 図一
9に示す。
な お, 参 考 まで に相 関 を 全く無 視し た場 合 (ile』1; A.yl; O )に得られ る近 似 解も図一
9に示し た。
これ らの結 果か ら, ほぼ次の ことが言え る。
i
)近似 解P
,は Xn(t。)の すべ て の領 域にわ たって,
実験 解M
に良く一
致し てい る。一
一
dr〔%) 1
.
21.
Oo.
80.
6o,
4o.
20
図一
8 第1折点の変動領域X
PA ;提 案 手法によ6近 似 解 〔PAI・
]・
Hox.
} Pパ.
提 案 手法 に よ る近似 解 (た だ し,
pxx/
=
ρ xy1=
0,
相関簫視) CXI=
Cy■
旱
10% ρ 属Lylz雫
0.
5 ρxx1=
o.
5 ρ瓦
yl高門
0.
5丿
誌
E〔X(t)】(cm〕 0 丶 1.
0 \ 2.
D 3.
0 4、
O S.
e G、
0 7.
0 第1折 点 第2折 点 第3折 点 図一9
M と P,の比較 ii)Xn〔tn)と Xl,
ytとの相 関を無 視し た 場合に得ら れ る近 似 解P
^1 で も実 験 解M
との誤 差は そ れ程 大き く な ら ない。 ま た,
S} lyl が0
や正の場 合 も紙 数の制 約 上 省 略 する が同様な結果が得られ て い る。
IV.
数値計 算 例 (総 合 的 検 討 〉こ こ では, 解 析 対 象とし て
Tri−linear
型 復 元 力特性を 有す る一
質点 系RC
構造物を選 定 し, また基 本 確 率 変 数を,
復元力特性に お け る各折 点 座 標 (Xe, y、1i=
1,
2,
3),
減衰定数 βお よび有効 質 量 me (ケー
ス 2の み)と して,
以 下の仮 定お よ び方 針に よ り表一5
, 6の ごとく 確 率変数の統計値を決 定し た。
ま た, 確 率 変 数の期 待 値 や そ れ以 外の確 定 値につ い て は,
表一
4に示 し た値と同 じ ものを 用い る。
a.
折れ点 座 標 (Xt,
Y‘;i≡
1,
2,3
)の 変動 は, 構 造 物の変形が大き く な る ところ程,
大き く な るとす る。
b.
剛性の大 きい もの程 g‘は大きく な る もの とする (す な わ ち Xt と ytは負の相 関 を 持つ もの と す る)。 た だ し,
折れ点 座 標相互 の相関は0
と す る。
c.
βと第一
剛 性 (y,/x,)の 相 関PfiMは一
〇.
5
と する。
ま た,
βとeek (Xn )との相 関Pfi、
kは あ らか じ め知る こと は困難である た め0 と仮定する。d.
弾 性時に おけ・
る減 衰 係 数 C と第一
剛 性 (y
,/x、=k
)の相関ρ。κ巳は両 者の関 係C =
2fis/jE
:−
iiil
をベー
ス に,
一
84
一
表一
5 確 率変数 と をの統 計 値 (ケー
ス 1> 変 動係数,
C(%) 相 関 係 数,
ρCXI
,
Cy15 ρxixi(i‡i
) 0 ρ xyi一
〇.
5 Cx2,
Cy210 ρyiyi(i‡j) 0 ρβkl一
〇.
50 ρxiyi一
〇.
5
ρβk C乂3,
Cy3T5 ρxiyKi≠j
> 0 ρck1一
〇.
06 Cβ 10 ρxxi0.
5 ρck.
0
表一
6 確率変数とその統 計 値 (ケー
ス2) 変 動係 数.
C(% ) 相 関 係 数,
ρ Cx1,
Cyl5 ρxixj(i幸i) 0 ρβkL一
〇.
5
ρβk0 ρyiyj(iギi) G Cx2,
Cyz10一
〇.
5
ρch一
G.
05 ρ xiy1 ρ ck 0 C民隷,
Cy睾 15 ρxiyj(i罕j
) 0 ρmklo Cβ 10 ρ xxi0.
5 ρ mko一
〇,
5 ρxyi ρcmLO.
37 Cm 5 ρβm0.
08 ρcm 0 シ ミュ レー
ショ ン により求め る。
ま た,
非弾性 時におけ る 。gC (エ n).
とeqh (Xn)との相 関 p。k はρPk 同様あ らか じ め知 ることは困 難で ある ため0
と仮定する。 e,
Me と第一
剛 性 (Yi/X,)の相 関 A”ic]は0
と する。
また,
Me と 。諏ヱπ)との相 関thitもあ ら か じ め知る こ と が困 難で あ る た め0
と仮 定す る。
f. C
と M 。との相 関ρ、飢
、
お よび。
。C
(Xn) とMe の 相関ρ。m はd
項に お ける ρCitt,ρCh と同 様に し て算定 す る。
9
.
β とMe の相 関PSm は,
Aeκi,
Pn klの値を満足す る ように M 。 ,βの統 計サンプル を多数発生 さ せ れば, そ れ ら2つ の統 計 サンプル よ り必 然的に求ま る。h.
Xn(翻 とXi,
yt (i;1,2,3
)と の各々 の相関 係 数の値は,M
−
2で示 し た方 法に よ り定め る。 以 上の値 を用い, 提 案 解 析 手 法および シ ミュ レー
ショ ン手 法に よ りC.
(t
) を 計 算 し,
その 結 果を図一
10,ll
に示す。 こ の結 果よ り,
特に最 大 応 答 変 位 付 近でC
、(t)が 急 激に増 加して い る。
・
最 大 応 答 変 位 付 近で のCx
(t )の増 加の傾 向は他の例 (図一
5(b),
6,
7,
9)で もみ られ る。
この よ うに,
構造設計に対し特に重 要な要因 とな る最 大 応答 変位付 近でCx
(t
)が 急 激に増 加 する ことは注 目す べ きであ り, した がっ て作 用 荷 重 同 様,
構 造 系 も確率モ デル と して と らえ る必 要が ある と考えられる1
、 ま た.
,
me を 確 率 変 数 と して加え たケー
ス 2(図一11
)に着目 する と,
C粛 )の値が他の ケー
ス と異な り,
最 大 応 答 変 位 付 近を除い ては,
ほぼ一
定 値と なっ て いる。
一
方, シ ミュ レー
シ ョ ン手 法に よる解との比較につ い ては,
基本確 率の数 をふ や すことに よ り両 者 間の誤 差は 多少大き く な る が, いずれ のケー
ス もお おむね良い一
致Cx(% ) 80 7