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HOKUGA: 送る言葉

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Academic year: 2021

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全文

(1)

タイトル

送る言葉

著者

本城, 誠二; HONJO, Seiji

引用

北海学園大学人文論集(58): 24-25

発行日

2015-03-31

(2)

送 る 言 葉

本 城 誠 二

池内靜司先生がご病気のために定年よりも少し早めに 2015年3月で本 学をご退職になります。人文学部のそして英米文化学科の同僚として,感 謝とお別れの言葉を述べさせて頂きます。 池内先生は 1976年3月北海道大学経済学部を卒業され,浦幌高等学 に 勤められました。その後,北大の大学院文学研究科に入り英語英米文学専 攻修士課程を修了して,1983年本学に赴任し,教養部の同僚となりました。 私はその3年前に赴任していましたので,1998年の教養部改組まで 15年 間同じ学部の英語講師として英語のカリキュラムや入試の問題作成などを 共に実施してきました。教養部改組の後も同じ共通教育研究センターに3 年間所属し,その後 2001年に経済学部に異動,そして学内での異動の最後 にあたる 2007年人文学部へも一緒でした。 大学と大学院も同じで,30年間同じ科目を担当して来ましたので,特に 本学においては池内先生の事を比較的よく知っていると思います。私事に わたりますが,奥様とは北大詩吟部でご一緒だった事がご縁だったと聞い ていますが,僕の英文科の後輩でもありました。教養部時代は先輩の先生 たちと飲む機会も多かったのですが,先輩の先生たちに後輩として愛され ていました。顧みると,池内先生は人柄の優れた人であると今 ながら思 います。周りの人が信頼して相談を持ちかけ,それを自 の悩みのように えてしまう事が多かったのではと推測します。 さて池内先生の研究 野は英文学ですが,大学院在学中から T. S.エリ オットの文学研究に取り組まれ,30年以上にわたってエリオットの文学, 特に批評を中心に研究して来られました。それらは T.S.エリオットの文 学と哲学論文 (1987年)や T.S.エリオットの宗教的感受性とブラッド 24

タイトル1行➡3行どり

タイトル2行➡4行どり

(3)

リー哲学の研究 (1989年)などにまとめられています。 特に 1991から 92年にかけてケンブリッジ大学(英国)で在外研修をさ れた時に,当時未発表のエリオットのクラーク講義(1926年)の原稿を同 大学キングズ・カレッジの 文書館で閲覧し,これを書写する機会に恵ま れました。その際の研究が T.S.エリオットの詩論とダン批評の展開―ク ラーク講義を資料に加えて を書き上げる契機となったことは,池内先生 の研究歴において最も重要な事であると思われます。この論文は 近代英 文学への招待―形而上派からモダニズムへ (北星堂,1998年)に収載され, 編者により高い評価を与えられているばかりでなく,イギリスロマン派研 究 第 23号(イギリスロマン派学会研究紀要,1999年)においても,同様 に高く評価された研究成果です。 学内での委員としては,教養部と人文学部で教務委員,経済学部では協 議委員など,多くの重要な委員を歴任されました。そして最近では高大連 携実施委員長もされていました。いずれの職務においても,誠実に仕事を されていました。 最後になりますが,長い間,英語教員としてそして学部の同僚として一 緒に仕事ができた事を本当に感謝しています。大学をやめられてからは ゆっくりと休養して頂ければと思います。ご自 の時間を研究とは離れた 読書や,ご家族と一緒にのんびりと過ごしてほしいと心から思います。長 い間,本当にご苦労様でした。 25

参照

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