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【H22確定】土地利用基本計画書

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山形県土地利用基本計画(計画書)

前文 土地利用基本計画策定の趣旨 この土地利用基本計画(以下「基本計画」という。)は、山形県の区域について、適 正かつ合理的な土地利用を図るため、国土利用計画法第9条の規定に基づいて策定した。 基本計画は、国土利用計画法に基づく土地取引規制及び遊休土地に関する措置、土地 利用に関する他の諸法律に基づく開発行為の規制その他の措置を実施するに当たって の基本となる計画である。すなわち、都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、 森林法、自然公園法及び自然環境保全法(以下「個別規制法」という。)に基づく諸計 画に対する上位計画として行政部内の総合調整機能を果たすとともに、土地取引に関し ては直接的に、開発行為については個別規制法を通じて間接的に規制の基準としての機 能を果たすものである。 I 土地利用の基本方向 1 県土利用の基本方向 ⑴ 県土は、県民の生活や生産といった諸活動の基盤であり、県民共通の財産であ る。 また、現在と将来の県民のための限られた資源であることから、県土の利用に 当たっては、公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、地域の自然的、 社会的、経済的及び文化的条件に配慮して、健康で文化的な生活環境の確保と各 地域の特性に応じた個性ある発展を図ることを基本理念として、総合的かつ計画 的に行われなければならない。 ⑵ このような県土利用の基本認識を踏まえ、山形県の区域における県土の利用を 計画するに当たっては、 ア 少子高齢化を伴う人口減少を踏まえ、土地利用を拡大型から集約型に転換す るとともに、これまでに形成してきた都市施設など既存ストックを活かした機 能的・効率的な地域経営(県土形成)につながるものとする必要がある。 イ 一方で、本県は、中小都市が適度に分散し、その周辺を農山漁村が取り巻く 県土構造を持っており、比較的低密度で分散的な人口分布を特徴としているこ とから、都市と農山漁村の交流・連携と、恵まれた身近な自然、歴史、文化、 景観などの地域資源を活用した地域に活力を与える地域経営につながるもの とする必要がある。 ⑶ これからの人口減少が進む時代においても、こうした、都市と農山漁村が有機

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的に連携した効率的で活力のある地域づくりのためには、幅広い世代の県民一人 ひとりの努力や、住民団体、NPO、企業、行政といった多様な主体の共助・互 助による県土づくりが重要であり、連携と協働による「持続可能な県土の形成」 を実現するために、次の4つの視点を基本とした県土利用を進めていくものとす る。 ア 地域力※1を生み育てる県土利用 地域の歴史、文化、景観等すべての地域資源を活用するとともに、必要な基 盤を整備・確保する。 暮らしや産業経済を支える社会資本については、全国的・広域的な視点や地 域の実情を踏まえ、真に必要な社会資本を整備するとともに、その機能の維持 管理から向上・活用まで総合的な視点に立ち、ストックを活かした質の高い社 会資本づくりを進める。 冬季間の交通の確保は重要な課題であり、道路や歩道等の除雪対策等により、 県民生活・経済活動の活力維持を図る。 加えて、他地域との交流・連携の活発化につながる広域交通体系の整備や、 地域の歴史、文化、景観等の地域資源を活用した観光や交流の拡大を図り、県 内外の様々な活力を誘引していく。 (注)※1 地域力:地域にあるすべての資源(社会資本、産業、人材、自然 環境、歴史、文化等)、地域コミュニティ、地域への愛着心から成 る、地域の総力のこと。 イ 安全・安心を確保する県土利用 県民の生活・生産活動の基盤となる県土の保全を図り、安心して住み続ける ことができる県土を形成し、次の世代に良好な状態で県土基盤を引き継いでい くため、県土の利用に当たっては、地域の地勢・地形・水系等の特性を十分に 考慮したうえで、水害・土砂災害対策、県土保全施設の整備、ライフライン施 設※2の耐震化、オープンスペース※3の確保、防災拠点施設の整備等を図り、 災害に強いまちづくりを進める。 また、農地や森林は、農林業生産活動や適切な管理を通じて土砂災害や洪水 災害等の防止・軽減機能を発揮しており、県土の保全と安全性の確保に果たす 役割は大きいことから、農地及び森林の保全を進める。 (注)※2 ライフライン施設:電気、ガス、上下水道等の施設のこと。 (注)※3 オープンスペース:公園、道路、河川等の緊急時に避難場所等と なる空地をいう。 ウ 循環と共生を重視した県土利用 豊かな自然環境を良好な状態で次世代に引き継ぐため、自然と調和した県土 利用を進める。その場合、草木塔に象徴される自然と人間との調和の精神の観

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点から、人間活動と自然とが調和した物質循環の維持、流域における水循環と 県土利用の調和、緑地・水面等の活用による環境負荷の低減、都市的土地利用 に当たっての自然環境への配慮、原生的な自然地域等を核として県境を越えた 視点や生態的なまとまりを考慮したエコロジカル・ネットワーク※4の形成によ る自然の保全・再生・創出などを図っていく。 (注)※4 エコロジカル・ネットワーク:自然と共生するために形成する相互 につながりを持った野生生物の生息・生育域の広がりをいう。 エ 美しさを育てる県土利用 景観は、美しい県土の形成と潤いのある豊かな生活環境の創造に不可欠なも のであり、県民共通の資産である。まちなみの景観や幹線道路の沿道景観、農 山漁村における緑あふれる景観、沿岸域における砂丘景観等を、県民、NPO、 行政等の協働により地域づくり・まちづくりと一体となって形成・保全し、県 土の美しさを育て、次世代に良好な状態で引き継いでいく必要がある。 2 地域別の土地利用の基本方向 地域別の土地利用の方向については、土地、水、自然などの県土資源の有限性を踏 まえ、各地域の特性に応じた個性ある発展と、環境の保全・地域景観の形成に配慮し た土地利用を図るものとする。 地域の区分は、自然的、社会的、経済的及び歴史文化的諸条件等を勘案して、村山、 最上、置賜及び庄内の4地域区分とする。 ⑴ 村山地域 この地域は、人口や県内総生産が県の約半分を占め、様々な産業や教育研究機 能等の集積がなされ、都市の周辺を田畑や果樹園が取り巻く都市的環境と農村・ 自然環境を相備えた地域であり、最上、置賜、庄内、仙台圏域を結ぶ要の位置と もなっている。 今後は、伝統的な地場産業から先端分野にいたる幅広いものづくり産業の集積 や果樹を中心とした複合経営農業といった地域資源を磨き上げ、人的・物的・知 的な交流と連携を繰り広げ、都市的利便性を享受でき、農村環境や自然環境をも 大切に活かしていく「新たな田園都市圏」の形成を目指していくものとし、農村 環境・自然環境の保全と中心市街地の活性化を含めた生活環境の整備を図る。 また、周辺各地域との交流と連携を深める取組みを進め、高速道路や情報通信 ネットワークなど交流基盤のさらなる整備を促進する。 ⑵ 最上地域 この地域は、都市と農村が調和をとりつつ、自然の恵みを享受しながら、自然 と一体となった生活文化を継承発展させ、豊かな人間性を培い、農林業を中心と した産業の振興を図ってきた地域である。

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今後は、地域の主産業である農業を活かしつつ、観光産業の拡大や製造業の集 積を進めるなど厚みのある産業づくりに向けた取組みを進めるとともに、低炭素 社会の実現に向けた環境先進地域を目指す取組みを進めていく。さらに、循環型 農業を推進し、耕作放棄地の活用、商店街・温泉街の賑わいづくりやまちづくり を推進する。 また、広域エリアの交流・連携強化に向けた高速道路等の整備促進と活用、生 活幹線道路の機能充実を図るとともに、地域の安全・安心を支える社会資本の整 備、高齢者世帯などへの除排雪支援や交通手段の確保対策など定住環境の整備を 進める。 ⑶ 置賜地域 この地域は、東北でも冠たる集積を持つ製造業を有するとともに、城下町とし ての繁栄や最上川の舟運などによりもたらされた多様な文化や互助・福祉の心な どが脈々と息づいている地域である。 今後は、製造業において、地域の優れたものづくり資源などを活用した高い付 加価値の創出、食品産業・医療機器などの新分野への進出を促進するとともに、 収益性の高い地域農業の確立を図る。さらに、自然の豊かさや、伝統野菜、山菜 などの地域の特色ある産品を活用し、農と食を起点とした商業・工業・観光の連 携による総合産業の創出を推進する。 また、首都圏や隣接県との交流を広げ、地域内の公共交通網や情報基盤を整 備・維持するとともに、災害や雪に強い地域づくり、地域資源を活用した地域お こし、まちの賑わいづくりなどを進める。 ⑷ 庄内地域 この地域は、城下町・湊町文化、出羽三山信仰に見られる精神文化などの上質 な文化を育み、農林水産業や食品産業をはじめとするものづくり産業を育ててき た。また、海路、空路、陸路の結節点として内陸部や太平洋沿岸地域とのゲート 機能を担う、東北日本海沿岸における環日本海圏並びに東アジアとの交流拠点地 域である。 今後は、自然を敬い、公益の心を大事にし、創意工夫を凝らしながら仕事に取 り組むという庄内の姿を守りながら、伝統と革新が融合した新しい地域モデルの 創造を目指すこととし、地域資源を活用した魅力づくりによる地域活性化、「食 の都庄内」づくりや映画ロケ地の発信力を活用した滞在型観光の推進、地域の特 長を活かした知的産業群の構築を図る。また、豊かな自然や景観美と生態系を守 り、後世に継承するとともに、高速交通網の整備充実と県内外との広域交流の拡 大推進、酒田港の物流機能の強化を進め、北東・東アジアへの交流基盤を整備す る。

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3 土地利用の原則 土地利用は、土地利用基本計画図に図示された都市地域、農業地域、森林地域、 自然公園地域及び自然保全地域の五地域ごとに、それぞれ次の原則に従って適正に 行わなければならない。 なお、五地域のいずれにも区分されない地域においては、当該地域の特性及び周 辺地域との関連等を考慮して適正な土地利用を図るものとする。 また、都市が適度に分散し、その周辺を農山漁村が取り巻く本県の県土構造を踏 まえ、交通ネットワークの整備によって、拠点性を有する複数の都市や周辺の農山 漁村の相互の機能分担、交流・連携を促進することを通じ、効率的な土地利用を図 る。 加えて、県土の有効利用の観点から、低未利用地については、新たな土地需要が ある場合には優先的に再利用を図る一方、状況に応じて自然の再生を図るなど、地 域の実情を踏まえて計画的かつ適正な活用を促進する。特に、都市の低未利用地(空 地、空店舗等)については、公共用施設用地や居住・事業所用地等として再利用を 図る。農山漁村の耕作放棄地については、県土の有効利用並びに環境や景観保全の 観点から、再耕地化を推進するとともに、地域の実情に応じて、周辺土地利用との 調整を図りながら他用途への転換等による有効利用を図る。 ⑴ 都市地域 都市地域は、一体の都市として総合的に開発し、整備し、及び保全する必要が ある地域である。 人口減少、高齢化の進展等の中で、全体としては市街化圧力と人口密度の低下 が見通されることから、これを環境負荷の少ない豊かで暮らしやすい都市形成の 好機ととらえ、拡大型から集約型の都市構造や低炭素型の都市構造なども視野に 入れて、高齢者や障がい者にとっても暮らしやすいコンパクトな都市の形成を図 る必要がある。 このため、中心市街地等における都市機能の集積やアクセシビリティ※5の向上 を推進しつつ、既成市街地においては、必要に応じて土地利用の高度化を図る。 なお、新たな土地需要がある場合には、既存の低未利用地の再利用を優先させる 一方、農用地や森林を含む自然的土地利用からの転換は抑制することを基本とす る。 さらに、美しく良好なまちなみ景観の形成、豊かな居住環境の創出、緑地及び 水辺空間の確保等により、美しくゆとりある環境の形成を図る。 (注)※5 アクセシビリティ:ここでは交通面でのアクセスのしやすさのこと。 ア 市街化区域(都市計画法第7条第 1 項の市街化区域をいう。以下同じ。)にお いては、地域の合意を踏まえ、安全性、快適住、利便性等に十分配慮した市街地 の開発整備、交通体系の整備、上下水道その他の都市施設の整備を計画的に推 進するとともに、当該地域内の樹林地、水辺地等自然環境を形成しているもの

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で、良好な生活環境を維持するために不可欠なものについては、積極的に保護・ 育成を図るものとする。 イ 市街化調整区域(都市計画法第7条第 1 項の市街化調整区域をいう。以下同 じ。)においては、特定の場合を除き都市的な利用を避け、良好な都市環境を保 持するための緑地等の保全を図るものとする。 ウ 市街化区域及び市街化調整区域以外の都市地域のうち、用途地域(都市計画 法第8条第 1 項第 1 号の用途地域をいう。以下同じ。)内の土地利用について は、市街化区域における土地利用に準ずるものとし、用途地域以外の都市地域 においては、土地利用の動向を踏まえ、環境、農林地の保全及び都市機能の無秩 序な拡散の抑制に留意しつつ、都市的な利用を認めるものとする。 ⑵ 農業地域 農業地域は、農用地として利用すべき土地があり、総合的に農業の振興を図る 必要がある地域である。 農業地域の土地利用については、食料の長期需給動向に対応した効率的な利用 と生産性の向上に努め、県内農業生産力の維持・向上に必要な農用地の確保と整 備を図るとともに、不断の良好な管理を通じて県土の保全、水源のかん養や水の 一時的貯留機能による洪水被害の防止や軽減、自然環境の保全等の農業の有する 多面的機能の維持を図る。 ア 農用地区域(農業振興地域の整備に関する法律第8条第2項第 1 号の農用地 区域をいう。以下同じ。)内の土地は、農業生産の基盤として確保されるべき土 地であることにかんがみ、土地改良等の農業基盤の整備を計画的に推進すると ともに、他用途への転用は行わないものとする。 イ 農用地区域を除く農業地域内の農地等については、都市計画等農業以外の土 地利用計画との調整を了した場合には、その転用は極力調整された計画等を尊 重し、農業生産力の高い農地、集団的に存在している農地、又は農業に対する 公共投資の対象となった農地(以下「優良農地」という。)は、後順序に転用 されるよう努めるものとする。農業以外の土地利用計画との調整を了しない地 域及び農業以外の土地利用計画の存しない地域においては、優良農地の転用は 原則として行わないものとする。 ⑶ 森林地域 森林地域は森林の土地として利用すべき土地があり、林業の振興又は森林の有 する諸機能の維持増進を図る必要がある地域である。 森林地域の土地利用については、森林が、木材生産等の経済的機能及び水源の

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かん養、保健休養、自然環境の保全等の公益的機能に加え、特に、近年は、温室効 果ガス吸収源としての役割が期待されていることを踏まえ、これらの機能を効果 的・総合的に発揮しうるよう、必要な森林の確保と整備を図る。 農山漁村集落周辺の森林(里山の森林)は、多様な動植物の生息・生育空間で あり、美しい自然景観を形成する憩いの場でもあることから、適切な保全・管理 により自然の営みと人の営みの調和を図る。 さらに、原生的な森林や貴重な動植物が生息・生育する森林等自然環境の保全 を図るべき森林については、その適正な維持・管理を図る。 ア 保安林(森林法第 25 条第 1 項の保安林及び同法第 41 条により指定された保 安施設区域をいう。以下同じ。)の区域については、国土保全、水源かん養、生活 環境の保全等の諸機能の積極的な維持増進を図るべきものであることにかん がみ、適正な管理を行うとともに他用途への転用は行わないものとする。 イ 保安林の区域以外の森林地域については、経済的機能及び公益的機能の維持 増進を図るものとし、特に次の森林地域は、極力他用途への転用を避けるもの とする。 ○ 林地の保全に特に留意すべき森林 ○ 施業方法を特定されている森林 ○ 水源として依存度の高い森林 ○ 優良人工造林地又はこれに準ずる天然林 なお、森林を他用途へ転用する場合には、森林の保続培養と林業経営の安定 に留意しつつ、災害の発生、環境の悪化等の支障を及ぼすことのないよう十分 配意するものとする。 ⑷ 自然公園地域 自然公園地域は、優れた自然の風景地で、その保護及び利用の増進を図る必要 がある地域である。 自然公園地域の土地利用については、自然公園が優れた自然の風景地であり、 その利用を通じて県民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の 確保に寄与するものであることにかんがみ、優れた自然の保護とその適正な利用 を図るものとする。 ア 特別保護地区(自然公園法第 21 条第 1 項の特別保護地区をいう。以下同じ。) については、その設定の趣旨に即して、その景観の厳正な維持を図るものとす る。 イ 特別地域(自然公園法第 20 条第 1 項及び第 73 条第 1 項の特別地域をいう。 以下同じ)については、その設定の趣旨に即して、その風致の維持を図るものと

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する。 ウ その他の自然公園地域については、大規模な開発その他自然公園としての風 景地の保護に支障をきたすおそれのある土地利用は極力避けるものとする。 ⑸ 自然保全地域 自然保全地域は、良好な自然環境を形成している地域で、生物の多様性の確保 その他の自然環境の保全を図る必要がある地域である。 自然保全地域の土地利用については、自然環境が人間の健康的で文化的な生活 に欠くことのできないものであることにかんがみ、広く県民が、その恵沢を享受 するとともに、将来の県民に自然環境を継承することができるよう、積極的に保 全を図るものとする。 ア 特別地区(自然環境保全法第 25 条第 1 項及び山形県自然環境保全条例第 10 条策1項の特別地区をいう。以下同じ。)においては、その指定の趣旨に即して、 特定の自然環境の状況に対応した適正な保全を図るものとする。 イ その他の自然保全地域については、原則として土地の利用目的を変更しない ものとする。 Ⅱ 土地利用の調整に関する事項 1 5地域区分の重複する地域における土地利用に関する調整指導方針 都市地域、農業地域、森林地域、自然公園地域又は自然保全地域のうち、2地域 が重複している地域においては、次に掲げる調整指導方針に即し、また、3以上の 地域が重複する地域においては、次に掲げる調整指導方針におけるそれぞれの関係 からみた優先順位、指導の方向等を考慮してⅠ―2に掲げる地域別の土地利用の基 本方向に沿った適正かつ合理的な土地利用を図るものとする。 ⑴ 都市地域と農業地域とが重複する地域 ア 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と農用地区域とが重複する場合 農用地としての利用を優先するものとする。 イ 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と農用地区域以外の農業地域とが 重複する場合 土地利用の現況に留意しつつ、農業上の利用との調整及び都市機能の無秩 序な拡散の抑制を図りながら都市的な利用を認めるものとする。 ⑵ 都市地域と森林地域とが重複する地域 ア 都市地域と保安林の区域とが重複する場合

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保安林としての利用を優先するものとする。 イ 市街化区域及び用途地域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合 都市的な利用を優先するが、緑地としての森林の保全に努めるものとす る。 ウ 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と保安林の区域以外の森林地域と が重複する場合 森林としての利用の現況に留意しつつ、森林としての利用との調整及び都 市機能の無秩序な拡散の抑制を図りながら都市的な利用を認めるものとする。 ⑶ 都市地域と自然公園地域とが重複する地域 ア 市街化区域及び用途地域と自然公園地域とが重複する場合 自然公園としての機能をできる限り維持するよう調整を図りながら、都市 的利用を図っていくものとする。 イ 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地域とが重複する場合 自然公園としての保護及び利用を優先するものとする。 ウ 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地域以外の自然公園地域と が重複する場合 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 ⑷ 都市地域と自然保全地域とが重複する地域 ア 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地区とが重複する場合 自然環境としての保全を優先する。 イ 市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地区以外の自然保全地域と が重複する場合 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 ⑸ 農業地域と森林地域とが重複する地域 ア 農業地域と保安林の区域とが重複する場合 保安林としての利用を優先するものとする。 イ 農用地区域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合 原則として、農用地としての利用を優先するものとするが、農業上の利用 との調整を図りながら森林としての利用を認めるものとする。

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ウ 農用地区域以外の農業地域と保安林区域以外の森林地域とが重複する場合 森林としての利用を優先するものとするが、森林としての利用との調整を 図りながら、農業上の利用を認めるものとする。 ⑹ 農業地域と自然公園地域とが重複する地域 ア 農業地域と特別保護地区及び特別地域とが重複する場合 自然公園としての保護及び利用を優先するものとする。 イ 農業地域と特別地域以外の自然公園地域とが重複する場合 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 ⑺ 農業地域と自然保全地域とが重複する地域 ア 農業地域と特別地区とが重複する場合 自然環境としての保全を優先するものとする。 イ 農業地域と特別地区以外の自然保全地域とが重複する場合 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 ⑻ 森林地域と自然公園地域とが重複する地域 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 ⑼ 森林地域と自然保全地域とが重複する地域 両地域が両立するよう調整を図っていくものとする。 2 その他考慮すべき事項 ⑴ 市町村の策定する計画等への配慮 県内各市町村においては、土地利用の混在、市街地の無秩序な拡大といった土 地利用に関する諸問題に対し、適正かつ合理的な土地利用を図るため、住民参加 と創意工夫のもと、地域の特性をいかした総合的な土地利用計画の策定を進めて いる。 こうした計画が策定されている場合には、上記1の調整指導方針や個別規制法 と調整しつつ、その計画に沿った適正な土地利用が図られるよう配慮するものと する。 また、土地利用に関する諸計画の策定や施策の推進にあたっても、市町村の総 合的な土地利用計画について配慮し、望ましい土地利用の実現を図っていくもの とする。 ⑵ 土地利用規制の及ばない地域の発生への対応 森林地域等における開発により個別規制法の規制が及ばない地域が生じ、将来

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の無秩序な開発等が懸念される場合には、すみやかな個別規制法の区域・地域の 指定等の措置を講じ、適正な土地利用の規制・誘導を図るものとする。 Ⅲ 土地利用上配慮されるべき公的機関の開発保全整備計画 別表に掲げた公的機関を主体とする開発保全整備計画については、当該計画に基 づく事業が円滑に実施されるよう土地利用上配慮するものとする。 (別表) 計画名 事業目的 規模 位 置 計画主体 事業主体 山形ニュ ータウン 新 都 市 開発整備 254 山形市大字松原 上山市金瓶、久 保手、北町 山形県 山形市 上山市 県、山形市、上山市、 独立行政法人都市再 生機構

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