• 検索結果がありません。

Oracle Application Server 10g Java and Web Services

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Oracle Application Server 10g Java and Web Services"

Copied!
18
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Oracle Application Server 10g Java and

Web Services

サービス指向アプリケーションの開発とデプロイの高速化

(2)

Oracle Application Server 10g Java and Web Services

サービス指向アプリケーションの開発とデプロイの高速化

概要 ... 3

はじめに ... 4

ビジネスの課題 ... 5

変化の予測と対応能力の向上... 6

組織の生産性の向上... 6

情報技術環境の簡素化... 6

既存資本の利用... 6

Oracleの価値提案... 6

変化の予測と対応能力の向上... 7

Webサービスの作成

− SOAによる俊敏性の向上 ... 7

Webサービスの構成

− ビジネス・アプリケーションの接続性の最

大化 ... 8

Webサービスの編成 ... 8

組織の生産性向上... 8

Oracle JDeveloper ... 9

Oracle Application Development Framework(ADF) ... 9

Oracle TopLink... 10

情報技術環境の簡素化... 10

パフォーマンスとスケーラビリティ

− コモディティ・ハードウェ

ア使用 ... 10

最大の可用性

− 計画停止および計画外停止時間ゼロ ... 11

低い管理コスト

− IDおよびシステム監視 ... 12

既存資本の利用... 13

Oracleが選択される理由... 14

顧客のプルーフポイント ... 14

Digital River... 14

Poste Italiane(www.poste.it) ... 15

CalPERS ... 16

まとめ ... 17

(3)

Oracle Application Server 10g Java and Web Services

概要

基幹業務アプリケーションがクライアント/サーバーからインターネット・コン ピューティング・アーキテクチャへと進化し複雑になるにつれ、多くの IT 部門は、 断片化したミドルウェア・インフラストラクチャを組み合せて、基幹業務アプリ ケーションをデプロイしてきました。その結果、今日ではこのような複雑なミド ルウェアが企業の IT コストの約 50%を占めています。さらに、企業の 60%が、使 用しているエンタープライズ・アプリケーション・インフラストラクチャは、ビ ジネス要件を満たすうえで障害になっていると考えています。また、企業では適 切に定義されたインタフェースを使用して、柔軟性のないクローズ・システムか らモジュール型のオープン・システムへとアプリケーションを進化させています。 サービス指向アーキテクチャと呼ばれるこの新しいアプリケーション・アーキテ クチャでは、基本的に、新規アプリケーションの設計と開発方法ならびに既存の システムとビジネス・アプリケーションを統合する方法が異なります。ミドルウェ アの複雑さを解消するため、オラクル社は新しいクラスのシステム・ソフトウェ ア、Application Platform Suite(APS)を開発しました。これはサービス指向アーキ テクチャ(SOA)に基づいた包括的な統合基幹業務アプリケーション・インフラ ストラクチャです。

Oracle Fusion Middleware に不可欠な Oracle Application Server 10g は、業界で最も包 括的で高い整合性を持つ SOA プラットフォームで、次の 4 つの重要なソリュー ション・コンポーネントで構成されています。(i)Oracle Containers for J2EE – シ ンプルで複合的な Web サービスを開発してデプロイするための J2EE ベースの包 括的なサービス指向アーキテクチャ・プラットフォーム、(ii)Oracle JDeveloper – Web サービスを開発、構成、デバッグするための統合型 J2EE 開発環境、(iii)

Oracle Application Development Framework(ADF) – 開発者の生産性向上のために

設計された Model-View-Controller 設計パターンに基づく SOA フレームワーク、 (iv)Oracle Toplink – J2EE アプリケーションのリレーショナル・データ/XML 指向

データへのマッピングおよびアクセス方法を簡素化するオブジェクト・リレー ショナル・マッピング・ソリューション。SOA プラットフォームでは、グリッド・ コンピューティングを活用して、業界をリードするパフォーマンス、スケーラビ リティおよび可用性を備えた低コストのモジュール型サーバーとストレージに サービスをデプロイします。ID とアクセスを集中管理するため、また Web サービ ス用の ID を中央集権化するために ID管理インフラストラクチャを活用し、シス テムとサービスを集中監視および管理するために共通のシステム管理インフラス トラクチャを使用します。

(4)

サービス指向アーキテクチャにより、既存の資産を活用しながら市場の傾向を予 測し、これに対応して組織能力を強化し組織の生産性を向上させ、IT 環境を大幅 に簡易化することができます。Oracle Application Server 10g は、業界で最も総合的 で生産性の高い、オープンでミッションクリティカルなサービス指向アーキテク チャ・プラットフォームを提供します。モジュール式(必要な要素のみを使用で きる)で、オープン(これまでの投資を活用できる)かつ統合型(使うほどに価 値が高まる)に設計されています。Oracle Application Server 10g は、20,000 以上の 企業でその事業運営に使用されています。組織の規模、複雑な IT インフラストラ クチャ、ビジネスの需要増加に関係なく、Oracle Application Server は厳しい競争 を強いられる今日のビジネス環境で必要な競争力を提供します。

はじめに

インターネットの到来によって、基幹業務アプリケーションはクライアント/サー バー・アーキテクチャからインターネット・コンピューティング・アーキテクチャ へと進化し、そのため急速に複雑になりました。このようなアーキテクチャの進 歩と常に変化するビジネス・プレッシャに直面した多くの企業 IT 部門は、ミドル ウェアと呼ばれる断片化したソフトウェア・インフラストラクチャを使用して基 幹業務アプリケーションをデプロイしてきました。その結果、このような複雑な ミドルウェアが企業の IT コストの約 50%を占めています。さらに、60%の企業が、 使用している基幹業務アプリケーション・インフラストラクチャがビジネス要件 を満たすうえで障害になっていると考えています。また、企業では適切に定義さ れたインタフェースを使用して、柔軟性のないクローズ・システムからモジュー ル型のオープン・システムへとアプリケーションを進化させています。サービス 指向アーキテクチャと呼ばれるこの新しいアプリケーション・アーキテクチャで は、基本的に、新規アプリケーションの設計と開発方法ならびに既存のシステム とビジネス・アプリケーションを統合する方法が異なります。 「最近のアプリケーションは、さらに強力 で俊敏になっていますが、同時にこれま でになく複雑になりました。現在の主要 アプリケーションは、ビジネス・プロセ ス管理、サービス指向アーキテクチャと Web サービス、複合統合型アプリケー ション、マルチチャネル・アプリケーショ ン、イベント駆動アーキテクチャ用のサ ポートをアプリケーション・サーバーに 対するサービスとして提供しています。」

Application Servers Transform into Application Platforms、Gartner、 2003 年 9 月

(5)

ミドルウェアの複雑さを解消するため、オラクル社は新しいクラスのシステム・ ソフトウェア、Application Platform Suite(APS)を開発しました。これはサービス 指向アーキテクチャ(SOA)に基づいた包括的で統合された基幹業務アプリケー ション・インフラストラクチャです。オラクル社は、ミドルウェアの複雑さを解 消するためのソリューションを提供する業界で最初のソフトウェア・プロバイダ でした。APS の不可欠な要素である Oracle Application Server 10g Java and Web Services は、業界で最も包括的で高い整合性を持つ SOA プラットフォームです。 このアプリケーション・サーバーは、2 つの重要なテクノロジ・トレンド(サー ビス指向コンピューティングとグリッド・コンピューティング)を活用して、最 良の総価値機会(TVO)を提供します。 • サービス指向アーキテクチャ − モジュール型ビジネス・サービスとして 基幹業務アプリケーションを容易に開発できるソフトウェア・アーキテ クチャです。Oracle Application Server 10g が提供する SOA インフラスト ラクチャにより、基幹業務アプリケーションをサービスとして開発、ラッ プ、編成、プロビジョニング、管理、保護、結合、検出およびアクセス できます。サービス指向コンピューティングは、柔軟な基幹業務アプリ ケーション・インフラストラクチャを提供します。 • グリッド・コンピューティング − 多数の低コストのモジュール型サー バーとストレージを統合して 1 つの大型コンピュータとして機能させる ソフトウェア・アーキテクチャ。Oracle Application Server 10g は、業界初 のグリッド・コンピューティングをサポートするアプリケーション・サー バーで、低価格のモジュール型サーバーとストレージを使用して基幹業 務アプリケーションを稼働できます。低価格のコンピュータを使用して 小規模にスタートして余剰機能を最小限度に抑え、必要に応じて機能を 追加できます。グリッド・コンピューティングによって、IT コストの大 幅な削減を実現し複雑さを緩和します。 「以前の焦点が自動化からレスポンス速 度、可用性、アクセス可能性へと移って いったとすれば、サービス時代の焦点は ビジネスの俊敏性です。」

Application Architecture and Infrastructure for the Agile Business、 IDC、2003 年 12 月

• 最良の総価値機会(TVO− Oracle Application Server 10g により、ビジネ

スから最大限の価値を引き出すことができます。具体的には、開発者の 生産性を向上させる単一のアプリケーション開発フレームワーク、ミド ルウェアの複雑さを軽減する単一の凝集された製品アーキテクチャ、運 営コストと管理コストを削減する単一のプロビジョニングと管理ツール です。ミドルウェアの複雑さを低減し、プロジェクトを短期間で実現し てハードウェア、ストレージ、オペレーション、管理にかかるコストを 節減します。

ビジネスの課題

今日ではどの企業も、グローバルなビジネス環境の変化を予測し、競合会社に対 して迅速に対応し、成長に備えて組織の資産を最大限に活用する必要性に直面し ています。基幹業務アプリケーション・インフラストラクチャは、このような企 業の緊急命題に貢献する場合もあれば、改革の妨げになる場合もあります。基幹 業務アプリケーション・インフラストラクチャを有効に使用するためには、次の ことが必要です。

(6)

変化の予測と対応能力の向上

ビジネスの動向を把握する能力の向上、新しいビジネス・サービスの迅速な開発 とロールアウト、既存のシステムとアプリケーションのアップデート、市場の傾 向に対応したビジネス・プロセスの最適化が必要です。

組織の生産性の向上

正確なビジネス・インテリジェンスに基づき容易に的確な判断をくだし、従業員 が必要とする情報を検索して他者と共有することで、従業員や顧客に対しユビキ タスに情報を提供する必要があります。

情報技術環境の簡素化

高い整合性を持つ単一のインフラストラクチャをプロビジョニング、デプロイ、 監視、管理する必要があります。

既存資本の利用

モジュール型でオープンかつ拡張可能にすることにより、既存のシステムを廃棄 または変更せずに異機種間環境でのやりとりを可能にする必要があります。

Oracle の価値提案

Oracle Application Server 10g は、業界で最も包括的で高い整合性を持った SOA プ ラットフォームで、次の 4 つの重要なソリューション・コンポーネントで構成さ れています。

• Oracle Containers for J2EE − シンプルで複合的な Web サービスを開発し デプロイするための J2EE ベースの包括的なサービス指向アーキテク チャ・プラットフォーム

• Oracle JDeveloper − Web サービスを開発、構成、デバッグするための統合 型 J2EE 開発環境

• Oracle Application Development FrameworkADF)− 開発者の生産性向上

のために設計された、Model-View-Controller 設計パターンに基づく SOA フレームワーク

• Oracle TopLink − J2EE アプリケーションのリレーショナル・データ/XML 指向データへのマッピングおよびアクセス方法を簡素化するオブジェク ト・リレーショナル・マッピング・ソリューション 「SOA とグリッド・コンピューティング の出現は、アジル・エンタープライズ(俊 敏な企業経営)を実現するために不可欠 です。エンタープライズ・グリッド・コ ンピューティング用の Web サービスを 構築することで、アプリケーションの維 持、管理、アクセス可用性、統合が容易 になり、変化するビジネス・ニーズに対 応できます。」 Gartner Group、Oracle® JDeveloper 10g Enhances Productivity in Grid and Service-Oriented Architecturesからの引

用、Oracle Press Release、2004 年 4 月

(7)

SOA プラットフォームは、グリッド・コンピューティングを活用して、業界をリー ドするパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性を備えた低コストのモ ジュール型サーバーとストレージにサービスをデプロイします。ID とアクセスを 集中管理するため、また Web サービス用の ID を中央集権化するために ID管理イ ンフラストラクチャを活用し、システムとサービスを集中監視および管理するた めに共通のシステム管理インフラストラクチャを使用します。Oracle Application Server 10g により、既存の資産を活用しながら市場の傾向を予測し、これに対応す る組織能力を強化し組織の生産性を向上させながら、IT 環境を大幅に簡易化する ことができます。

変化の予測と対応能力の向上

Oracle Application Server 10g Java and Web Services は、変化する市場動向を予測し これに対応するための組織能力を向上させる包括的なサービス指向アーキテク チャを提供します。Web サービスは Oracle JDeveloper または Oracle ADF を使用し て開発することができ、Oracle Containers for J2EE(OC4J)上にデプロイできます。 Oracle のサービス指向アーキテクチャ・プラットフォームは、Web サービスを作 成、構成、編成、プロビジョニング、デプロイ、管理、保護および結合するため の包括的な機能を提供します。

Web サービスの作成

− SOA による俊敏性の向上

Oracle の SOA インフラストラクチャは、次のような Web サービスのために包括 的な実行時プラットフォームを提供します。

• J2EE 1.3 と J2EE 1.4 に対する認定されたサポート

• JTA、JCA、JMS、JNDI、JavaMail、MDB、JAX-RPC をはじめとする J2EE サービスに対する包括的サポート

• SOAP 1.1 と 1.2、WSDL 1.1 をサポートする WS-I Basic Profile 準拠の SOAP と WSDL 生成ツールをはじめとする包括的 Web サービス・インフラスト ラクチャ • UDDI V3 レジストリ • WS-Reliability、WS-Addressing、 WS-Security、REST に対するサポートを 提供する包括的な SOA プラットフォーム • ポリシー管理とポリシー施行のための Web サービス管理インフラストラ クチャ • RPC/エンコードに対するサポートとドキュメント/リテラル・スタイル Web サービス

(8)

Web サービスの構成

− ビジネス・アプリケーションの接続性の最大化

Oracle の SOA インフラストラクチャは、Web サービスを使用して既存のシステム をラップする機能とビジネス・アプリケーションにアクセスする機能を提供しま す。これらの機能は、既存システムとビジネス・アプリケーションをサービス・ インタフェースで「ラップする」ことでユーザーが「複合アプリケーション」を 作成できるように設計されています。次に示す様々なシステムがサポートされて います。 • CICS、VSAM、IMS、IMS DB、Tuxedo などのレガシー・システム • データベース・クエリとストアド・プロシージャを含む Oracle Database、

Microsoft SQL Server、Informix、Sybase、IBM DB/2、IBM DB/2-UDB など のリレーショナル・データベース

• SAP R/3、mySAP、Oracle E-Business Suite 10.7/11.0/11i、Siebel、Siebel 2000、 Peoplesoft、JD-Edwards などのビジネス・アプリケーション

• Java クラス、Java サーブレット、ステートフル/ステートレス・セッショ ン EJB、Entity Bean、JMS、メッセージ方式 Bean などの様々な J2EE 構造 から Web サービス・インタフェースを生成

Web サービスの編成

Web サービスの編成は、プロセス実行の一部として、1 つまたは複数の Web サー ビスを呼び出す複雑なビジネス・プロセスの作成を意味します。ビジネス・プロ セス定義を複数ベンダー環境に移植して互換性を得るために、Oracle は BPEL4WS (Business Process Execution Language for Web Services)と呼ばれる新しい Web サー ビス編成標準をサポートします。Oracle は、業界初の BPEL 1.1 準拠のビジネス・ プロセス管理エンジンを提供します。このエンジンにより、グラフィカル・モデ ル化環境においてビジネス・プロセス定義をモデル化し、これらの定義を取得し て Oracle の Web サービス・プラットフォームで実行できます。

Oracle BPEL Process Manager には次の 2 つの大きな特長があります。特長の 1 つ は、取得したビジネス・プロセス定義を簡単に効率よく再利用しカスタマイズで きるモデル・ベースのシステムであること。もう 1 つは、BPEL 定義のエクスポー ト/インポートだけをサポートする既存アーキテクチャを持つ他のビジネス・プロ セス管理エンジンとは異なり、Oracle のエンジンが唯一のネイティブ BPEL プロ セス・マネージャであることです。これにより、他のソリューションに比べ、さ らに優れたパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。

組織の生産性向上

82%の企業は、生産性の向上がグローバルな競争力を強化するために重要である と判断しています。Oracle Application Server 10g Java and Web Services は、その使 いやすい開発ツールとともにテクノロジ・スタックでの複雑さを軽減することに より生産性を向上させます。プロジェクトのオンタイムでのデリバリを可能にし、 インフラストラクチャに費やされる時間を短縮することで開発者の作業効率を最 大化し、Java 開発を容易にすることでトレーニング時間を短縮して、選択肢につ いて妥協することなく生産性を向上させることができます。生産性向上のキーと なるコンポーネントは次のとおりです。

(9)

Oracle JDeveloper

Oracle JDeveloper は、広く採用されている Java 統合型開発環境(IDE)です。 JDeveloper は次を目的とした豊富な機能を備えています。

• Java および J2EE アプリケーションの開発、デバッグ、プロファイルなら びに最適化

• Oracle Application Server とその他のアプリケーション・サーバー両方にお ける J2EE アプリケーションのパッケージ、デプロイ、プロファイル、お よびチューニング

• Web サービスとしてのデータベース・ストアド・プロシージャをはじめ とする J2EE および既存システムのパブリッシュ

• Web サービスの構成と編成

Oracle Application Development Framework(ADF)

Oracle ADF は、Model-View-Controller 設計パターンに基づいて完全な J2EE 標準 ベースのフレームワークを提供し、開発者の生産性を大幅に向上させます。ADF では、ビジュアルな宣言型の開発機能と J2EE 設計慣習を実装したビルトイン実行 時ライブラリを組み合せることで J2EE の専門知識を持たない開発者も J2EE 開発 が可能になります。Oracle の E-business Suite は、Oracle JDeveloper と Oracle ADF を使用し大規模プロジェクトでの ADF の頑健性を活かして開発されました。 Oracle の E-business Suite の開発グループは、J2EE プログラムを固有に作成する方 法から Oracle ADF を使用する方法に切り替えたことにより、生産性が 56%向上し たことを確認しました。さらに、他のフレームワークのように特定のテクノロジ とアプリケーション・サーバーを限定することなく、Oracle ADF は様々な選択を 可能にしながら生産性を向上させます。 「Oracle ADF は、主力の開発者にとって JDeveloper をより魅力的にしています。 複雑さを軽減し開発手順を自動化するこ とで、JDeveloper 10g は開発者を支援し ます。Java コーディングの経験が少ない 開発者でもエンタープライズ・クラスの J2EE ソフトウェアや Web サービスを構 築できます。」

Oracle's Application Development Framework Delivers Productivity and Choice of Methodology in One Development Environment、IDC、 2004 年 5 月

• モデル − 標準の Enterprise JavaBeans、Plain Old Java Objects、TopLink ま たは ADF Business Components を使用して実装できます。

• ビュー − JavaServer Pages、JavaServer Faces または J2ME を使用して実装 できます。

• コントローラ − Oracle ADF は、JavaServer Faces コントローラだけでなく 広く使用されている Struts フレームワークもサポートします。

• アプリケーション・サーバー − Oracle ADF アプリケーションは、Oracle、 BEA、IBM および JBOSS アプリケーション・サーバーにデプロイできま す。

(10)

Oracle TopLink

サービス指向アプリケーションは、リレーショナル・データベースと XML デー タストア(ファイル・システム、既存システム、リレーショナル・データベース) から情報を取得します。データベース・スキーマと J2EE アプリケーション間の マッピングは、比較的簡単な場合(1 つのスキーマが 1 つのオブジェクトに対応 する)と複雑な場合(多数のスキーマが多数のオブジェクトに対応する)があり、 それぞれアプリケーションの実行速度と変更時の柔軟性に影響を及ぼします。こ の問題を解決するため、Oracle は業界をリードするオブジェクト/リレーショナ ル・マッピング・ソリューション、TopLink を提供しています。TopLink は、特定 のスキーマまたは表を特定の Java オブジェクト・セットに関連付け、マッピング を XML ファイルにキャプチャするビジュアルなマッピング・ツールを提供して います。これにより、アプリケーションの変更に伴う維持と展開が容易になりま す。TopLink は、Plain Old Java Objects や Enterprise JavaBeans(コンテナ管理と Bean 管理の両方)など、数種類の永続性モデルをサポートしています。さらに TopLink は、アプリケーションを高速化し、維持することも簡単です。

情報技術環境の簡素化

組織の IT コストの約半分を複雑なミドルウェアが占めています。Oracle Application Server 10g は、コモディティ・ハードウェアとストレージを使用してグ リッド・コンピューティングを活用することできわめて高いパフォーマンス、ス ケーラビリティ、高可用性を提供します。コンピューティングの機能要件を下げ、 モジュール型の低価格な容量拡張を実現してコストを削減します。また、セキュ リティおよびシステム管理の集中化により管理を容易にしコスト削減を実現しま す。 「J2EE アプリケーションのパフォーマン スでは、Oracle は今も業界をリードして います。弊社は単に Oracle Application Server にアプリケーションをデプロイ しただけで、チューニングなしに 40%の 高速化を実現できました。」 Sabrix、2003 年 12 月

パフォーマンスとスケーラビリティ

− コモディティ・ハードウェア使用

Oracle Containers for J2EE は、グリッド・コンピューティングを活用して、コモディ ティ・ハードウェアで優れたパフォーマンスとスケーラビリティを実現します。 機能は次のとおりです。

• パフォーマンス − コモディティ・ハードウェア上での最高速稼働 – Oracle Application Server は、J2EE のパフォーマンス向上を目的に設計さ れたスレッディング、非同期 I/O、コンパクト XML、最適化データベース・ アクセス・ドライバなどによりパフォーマンスを最適化します。また J2EE パフォーマンスを向上させるために、データ・キャッシング、Java オブ ジェクト・キャッシング、Web キャッシングなど、統合化された各種の オブジェクト・キャッシング・テクノロジも提供します。ここ 3 年間、 すべての主要な業界ベンチマーク(SpecjAppServer および ECPerf)での Oracle に対する評価は、Oracle の J2EE サーバーが価格と価格性能比の点 で、どのハードウェア・アーキテクチャよりも優れていることを証明し ています。

(11)

• パフォーマンス監視とサービス・レベル監視 − Oracle Application Server は Dynamic Monitoring Service(DMS)を備えています。DMS は 90 項目 以上の優れたパフォーマンス基準を提供します。DMS により、ボトルネッ クを簡単に識別し、コードを修正せずにアプリケーションをチューニン グできます。DMS 測定値は JDeveloper 内のアプリケーション・プロファ イラに統合されるため、J2EE アプリケーションを簡単にプロファイルし て最適化できます。さらに Oracle Application Server は、エンドツーエン ドのサービス・レベル監視機能も備えているため、ユーザーは Web サー ビスのエンド・ユーザーに対する応答時間を測定して、最適化できます。 • 動的スケーラビリティ − スケールアップとスケールアウト – Oracle の

Resource Manager と Dynamic Workload は、特定のアプリケーションのパ フォーマンスとスケーラビリティの特性に基づいて、多数のアプリケー ション・サーバーにワークロードを分散するための様々なワークロード 分散アルゴリズムを提供します。これらのリソースおよびワークロー ド・マネージャは、統合型クラスタリングとフェイルオーバー機能も提 供しているため、リソースが過剰なシステムに対し必要に応じて容量を 追加できます。

最大の可用性

− 計画停止および計画外停止時間ゼロ

Oracle Containers for J2EE は、様々な高可用性アルゴリズムを活用して、ミッショ ンクリティカルな J2EE アプリケーションと Web サービスに関する計画停止、お よび計画外停止時間の可能性を排除します。これらのアルゴリズムは、業界最短 の障害リカバリ時間を提供するように設計された、最大限の可用性を提供する包 括的なアーキテクチャの一部です。内容は次のとおりです。 • 計画停止時間ゼロ − メンテナンスのための停止時間の削減 – Oracle Application Server は、計画停止時間を削減するため、業界唯一の完全自 動バックアップとリストア、人為的なミスが原因の停止時間を排除する ための Point-in-Time 構成基準の使用、システム・アップグレード/パッチ ング中の停止時間削減のための自動化ローリング・アップグレードなど、 様々な機能を提供しています。 • 計画外停止時間ゼロ − 障害による停止時間の削減 – Oracle Application Server は計画外停止時間を排除するため、様々な障害検出、クラスタリ ング、障害リカバリ・テクノロジを提供します。これらのテクノロジに は、プロセス管理および障害通知アーキテクチャ、統合型の Fast Restart Fast Recovery Architecture、共通クラスタリングおよびフェイルオー バー・フレームワーク、アクティブ/非アクティブ構成とアクティブ/アク ティブの構成による Sun Clusters、HP ServiceGuard、Veritas Cluster Manager、 Microsoft MSCS、RedHat Cluster Manager などの様々なハードウェア・ク ラスタリング・ソリューションによる認証が含まれます。

(12)

• 障害時リカバリ − Oracle Application Server は、障害時リカバリを目的と してプライマリ・システムをミラー化する、スタンドバイ・アプリケー ション・サーバーの自動作成維持機能を提供します。統合化障害時リカ バリ・フレームワークである Oracle Application Guard は、障害時リカバリ のため、Oracle Data Guard と組み合せてデータ・センター全体の Point-in-Time チェックポイントをとることができる自動 Point-in-Time 同 期化機能です。他のベンダーは、初歩的なディスク複製を使用して手動 でスタンドバイを作成するため、リカバリは保証されません。

低い管理コスト

− ID およびシステム監視

Oracle Application Server は、セキュリティ管理を整理統合し組織全体のセキュリ ティ施行を強化して、統合された ID 管理を提供します。さらに Oracle Application Server は Oracle Enterprise Manager に統合され、アプリケーション・サーバーとサー バー上で稼働する J2EE アプリケーション両方のライフサイクル全体で監視と管 理を実行する機能を提供します。これにより TCO が低減します。また、次の機能 が含まれています。

• IDおよびアクセス管理 − Oracle Application Server は包括的な Java2 セ キュリティ機能、統合型 PKI インフラストラクチャ、LDAP v3 準拠のディ レクトリ・サービスを含む統合型 ID 管理インフラストラクチャ、ID およ びアクセス管理サービス、ID およびユーザー・プロビジョニング・サー ビス、完全な Web サービス・セキュリティ、SAML 1.1、Liberty I、Liberty II をサポートするフェデレーション・インフラストラクチャを提供します。 Oracle Application Server は、既存の ID 管理インフラストラクチャと合せ て使用できます。

• システムおよびアプリケーション管理 − Oracle Application Server は、ア プリケーション・サーバーと SOA ベース・アプリケーションに対する包 括的なライフサイクル管理機能を提供します。これには、1 台のサーバー を管理する場合と同様に多数のアプリケーション・サーバーを簡単にイ ンストール、構成、クローニング、デプロイ、チューニング、パッチ、 アップグレード、設定、メンテナンスする機能が含まれます。アプリケー ション・サーバーは、リアルタイムで自動的にプロビジョニング、クロー ニングされ、必要に応じて追加や削除が可能なため、ほぼ直線的なスケー ラビリティが得られます。アプリケーションは状況、障害、リソース消 費、パフォーマンスを監視できます。これらの測定値は、ポリシー・ベー ス管理のため履歴基準と比較することができます。

• Webサービス管理 − Oracle Application Server はまた、包括的な Web サー ビス管理機能(サービス・プロビジョニング用の機能、サービス整合性、 準拠チェックを含む)、サービス・セキュリティ・プロビジョニング(ID、 許可、アクセス・ポリシーの構成を含む)、サービス監視と監査(サー ビスのロギング、計量、請求書作成を含む)、サービス可用性(フェイ ルオーバー構成と障害警報を含む)、サービス・アップグレード、サー ビス変換も提供しています。

(13)

既存資本の利用

様々な企業が、過去 8 年にわたり基幹業務アプリケーションに 500 億ドルを超え る投資を行ってきました。Oracle Application Server 10g は、モジュール型でオープ ンなだけでなく異機種間環境へ拡張できるよう設計されているため、これまでの システムを廃棄したり変更することなく既存の IT 資産を最大限活用できます

• モジュール型 − 小規模にスタートし使用に伴いメリットを拡大 −

Oracle Application Server は、ユーザーが必要なサービスのみをインストー ル、構成、使用できるようにモジュール設計されています。主要なすべ てのリレーショナル・データベースで作動します。25 種類以上の基幹業 務アプリケーションと既存システムに簡単に接続できます。また、様々 な JMS プロバイダ、JCA プロバイダ、オブジェクト/リレーショナル・マッ ピング・ソリューション、ディレクトリ・サーバー、ID マネージャ、シ ステム管理ツールをはじめとする 125 種類以上のサード・パーティ製品 との作動も保証されています。

• オープン − 柔軟性と選択肢を確保 − Oracle Application Server は比類な い柔軟性と選択肢を提供します。Oracle Containers for J2EE は、Oracle JDeveloper、Borland JBuilder、IntelliJ IDEA、Eclipse、Rational Rose などの 様々なツールやその他のオープン・ソース・ツール、フレームワークと の作動が保証されているため、ユーザーは Oracle 上で好みのツールを使 用して SOA アプリケーションを開発できます。Oracle JDeveloper と Oracle ADF を使用して作成されたアプリケーションは、Oracle Application Server、 BEA、IBM、JBOSS にデプロイできます。Oracle Application Server 10g は、 7 種類の異なるプロセッサ、11 種類の異なるハードウェア・アーキテク チャ、13 種類の異なるオペレーティング・システム上で動作するように 設計された唯一の SOA プラットフォームです。また、Windows と Linux 上で最も汎用されている Java アプリケーション・プラットフォームです。 このようなオープンな環境と豊富な選択肢を提供しているベンダーは他 にありません。

• 拡張可能性 − 他のベンダーのミドルウェアとの相互運用性 − Oracle Application Server 10g は、完全にテストされ認定済の MS.NET、IBM、 WebSphere、SAP Net Weaver と相互運用することができ、既存環境へ容易 に導入できます。MS.NET サポートの例としては、WS-I Basic Profile ベー スの Web Service 相互運用性、カスタム・シリアライザおよび Microsoft ドキュメント・スタイルの Web サービスに対するサポート、MS.NET サー ビス(MTS、ADO-DS、MSMQ など)にアクセスするためのインタフェー ス、Web サービスから Microsoft の既存コンポーネント・モデル(COM+、 D-COM)へ橋渡しする機能、Microsoft Security Services(Kerberos、Active Directory、Windows Native Authentication など)に対するサポート、MSCS (Microsoft Clustering Services)とロード・バランス機能の統合などがあり

ます。

• 既存スキルの活用 − 今日約 400 万人の Java 開発者が活動中ですが、今後 2 年間で 1,000 万人に増加すると予想されます。Oracle Application Server 10g を使用することにより、この大規模な開発者コミュニティの専門知識 を活用できます。

(14)

Oracle が選択される理由

サービス指向アーキテクチャにより、既存の資産を活用しながら市場の傾向を予 測し、これに対応して組織能力を強化し組織の生産性を向上させ、IT 環境を大幅 に簡易化することができます。他のベンダーは SOA について重要な計画を公表し ていますが、Oracle Application Server 10g は、すでに最も総合的で生産的かつオー プンでミッションクリティカルなサービス指向アーキテクチャ・プラットフォー ムを提供しています。 • 最も総合的ですぐに使用可能 −今日、Oracle は Web サービスを作成、構 成、編成、プロビジョニング、デプロイ、管理、保護、結合するための 包括的な SOA インフラストラクチャ、統合化開発ツール、生産的開発フ レームワークを持った唯一の SOA プラットフォームを提供しています。 • 最も生産的 − Oracle JDeveloper と Oracle ADF を使用することにより、プ

ロジェクトをオンタイムにデリバリし、開発者の作業効率を最大化し、 Java 開発を簡単にすることでトレーニング時間を短縮して、選択肢につ いて妥協することなく生産性を向上させます。 • 最もオープンな環境 − Oracle の SOA プラットフォームは、段階的な導入 と既存の IT 環境への組込みにより、異機種間環境で他のベンダーのソ リューションと相互運用できる機能を提供します。特定のベンダーのプ ラットフォームに限定されることなく、SOA を活用できます。 • 最もミッションクリティカル − Oracle の SOA プラットフォームはグリッ ド・コンピューティングを活用し、コモディティ・ハードウェアとスト レージを使用して、業界トップのパフォーマンス、スケーラビリティ、 可用性を提供するように設計された唯一のソリューションです。コン ピューティングの機能要件を下げ、モジュール型の低価格な容量拡張を 実現してコストを削減します。また、コストを削減しセキュリティとビ ジネスの継続性を強化するため、セキュリティとシステム管理を集中化 した統合的な ID およびシステム管理も提供します。

顧客のプルーフポイント

Digital River

1994 年に設立された世界規模の主要 E-Commerce アウトソース・プロバイダであ る Digital River 社は、その完全な E-Commerce システムとサービスにより、コスト 削減とビジネス成長をクライアントに提供しています。Digital River 社は、数千の 顧客の E-Commerce オペレーションをホスティングするために Oracle Application Server を利用し、毎日最大 40,000 件の注文を処理し、150 万の動的 Web ページを 生成しています。数あるクライアントの中でも、Symantec、3M、Novell、Autodesk、 Staples.com などが有名です。

(15)

Digital River 社は、BEA WebLogic を廃止し、Oracle Application Server と Oracle Database 上で次世代ホストの E-Commerce プラットフォームを標準化しました。 「Oracle Application Server は弊社の以前の Java アプリケーション・サーバーに比べ

はるかに高速です。Oracle Application Server へ移行することにより現在では、一 から Oracle に構築された単一の統合プラットフォーム上で稼働できるようになり ました。」と CIO の Marty Boos 氏は述べています。同時に、BEA WebLogic から Oracle Application Server へ切り替えることで、Digital River 社は、メンテナンス/ サポート・コストの 44%、今後の投資コストの 69%を節約できました。

「 Oracle Application Server の Web キャッシング機能により、中間層で必要 なスケーラビリティをすべて達成できる ことに気付きました。結論を言えば、サー バー・ハードウェアにかかる何百万ドル のコストを節約できました。」と Boos 氏は述べています。

Digital River、CIO、Marty Boos

新規プラットフォームの最も直接的な利益は、Oracle の革新的 Web キャッシュ・ テクノロジによる劇的なパフォーマンスの向上でした。平均ページ・ロード時間 は 1/2~1/5 に短縮され、動的 Web ページ生成のための SQL データベース・コー ルの平均数は 1/100 に減少しました。「Oracle Application Server の Web キャッシ ング機能により、中間層で必要なスケーラビリティをすべて達成できることに気 付きました。結論を言えば、サーバー・ハードウェアにかかる何百万ドルのコス トを節約できました。」と Boos 氏は述べています。

Poste Italiane(www.poste.it)

Poste Italiane Group は、イタリアに拠点を置くマルチビジネス・コングロマリット (巨大複合企業)であり、基幹的な郵政事業、郵便配達業務、通信、物流、金融サー ビスをイタリア全土で展開しています。Poste Italiane Group には、次のような主要 な関連会社が含まれています。速達郵便と物流を提供する SDA Group、都市バイ ク便業者の Mototaxi、インターネット・サービスを管理する Postecom、生命保険 と投資ソリューションを提供する PosteVita と BancoPosta Fondi、ハイブリッド電 子メールとドキュメント処理の欧州でのリーダーである Postel。小売り、営利事業、 行政機関、公的機関などに対して、Poste Italiane は複雑な物流および通信ビジネ ス・プロセスをアウトソース・ベースで管理します。また、イタリア全土の 14,000 以上の郵便局もすべて管理しています。

Poste Italiane の Pension Payment System は、世界でも最大級の最高業務処理率を持 つメインフレーム・アプリケーションの 1 つで、600 万人以上の公務員に対して 1 日当たり 150 万件の年金取引を処理できます。メンテナンス・コストの段階的な 拡大とメインフレームの硬直化に直面した Poste Italiane は、アプリケーションを メインフレームから AIX オペレーティング・システム上の大規模で複雑な最高業 務処理率の J2EE アプリケーションに移行しました。サーブレット、ステートレス Session Bean とコンテナ管理を永続的に行う Entity Bean 上に構築されたシステム は、Oracle Database RAC(Real Application Cluster)をアクセスする 2 つの Oracle Application Server インスタンスにデプロイされました。障害時リカバリのために、 アプリケーション・サーバー・インスタンスとデータベース・サーバーは両方と もリモート・サイト上にレプリケートされます。

(16)

Poste Italiane は、Oracle Application Server を使用することで、企業内の多数のグルー プ、部門、従業員全体に対してより広範で簡単なシステム・アクセスを提供する ためにビジネス・ロジックをリエンジニアリングする一方、古くて高価かつ維持 が困難なメインフレームからダウンサイジングすることができました。Oracle Application Server 10g により、Poste Italiana は、きわめてミッションクリティカル なシステムの作動に必要な業界ベストのパフォーマンス、スケーラビリティ、可 用性も得ることができました。

CalPERS

California Public Employees’ Retirement System(CalPERS)は、1,550 億ドルもの資 産を管理する世界最大の公的年金基金です。CalPERS は 140 万人以上のクライア ントとその家族に退職金と医療補助を提供し、州、学校、公的機関の従業員にサー ビスを提供する 2,400 種類以上の政府機関と関連しています。 クライアントにより優れたサービスを提供するため、CalPERS は Web ベースのセ ルフサービス・アプリケーションを提供することで顧客サービスの改善に率先し て取り組みました。この取組みの成果として、CalPERS は最近、Oracle-based Automated Communication and Exchange System(ACES)の Digital

Government-to-Government 部門で、名誉ある 2003 NASCIO Recognition Awards を受 賞しました。

ACES システムでデリバリするために Java 開発者が生産性を向上できるよう、 CalPERS は Oracle JDeveloper の組込みフレームワークを使用しました。「J2EE ア プリケーションを MVC 設計パターンに基づいて 1 か月未満でデリバリできるよ うになりました。以前は、このようなフレームワークもなく数ヶ月もかかってい たのです。」と E-Service Manager の Josie Lang 氏は述べています。CalPERS はア プリケーションを Oracle Application Server にデプロイしています。「Oracle は、 完全な J2EE サポートとともに、安全で安定した信頼性の高いアプリケーション・ サーバーを提供しています。それは非常に堅実なシステムです。」と Lang 氏は続 けました。 ACES の配備により、CalPERS は費用を削減し多数の重大なプロセスを高速化し ました。以前は、新規登録者に健康手帳を発行するまでに 10~12 週間もかかって いました。今では、健康手帳は 5 日間で届けられます。この迅速なプロセスによ り、CalPERS は処理費用を大幅に削減しています。自動化はまた作業効率の改善 にも役立ちました。CalPERS が処理するトランザクション数は、50,000 から 350,000 へと 7 倍になりましたが、従業員を増やす必要はありませんでした。今では、州 と公的機関の従業員は CalPERS と電子的手段でやりとりできるため、郵送料が削 減され書類関連の業務も激減しました。CalPERS 職員の手作業によるデータ入力 が減ることは、エラーが減ることを意味します。

(17)

まとめ

基幹業務アプリケーションがクライアント/サーバーからインターネット・コン ピューティング・アーキテクチャへと進化するにつれ、多くの IT 部門は、断片化 したミドルウェア・インフラストラクチャを組み合せた基幹業務アプリケーショ ンをデプロイしてきました。今日では、そのような複雑なミドルウェアが企業の IT コストの約 50%を占めています。サービス指向アーキテクチャにより、新規ア プリケーションの設計と開発の方向が根本的に異なり、既存のシステムやビジネ ス・アプリケーションとの統合方法が変化しました。 ミドルウェアの複雑さを解消するため、オラクル社は新しいクラスのシステム・ ソフトウェア、Application Platform Suite(APS)を開発しました。これはサービス 指向アーキテクチャ(SOA)に基づいた包括的な統合基幹業務アプリケーション・ インフラストラクチャです。業界で最も包括的で高い整合性を持つ SOA プラット フォーム、Oracle Application Server 10g Java and Web Services は、Oracle Containers for J2EE、Oracle JDeveloper、Oracle Application Development Framework、Oracle Toplink という 4 つの重要なコンポーネントで構成されています。Oracle Application Server 10g Java and Web Services は、Oracle Fusion Middleware の主要なコンポーネ ントです。

サービス指向アーキテクチャにより、既存の資産を活用しながら市場の傾向を予 測し、これに対応して組織能力を強化し組織の生産性を向上させ、IT 環境を大幅 に簡易化することができます。Oracle Application Server は、業界で最も総合的で 生産性の高い、オープンでミッションクリティカルなサービス指向アーキテク チャ・プラットフォームを提供します。モジュール式(必要な要素のみを使用で きる)で、オープン(これまでの投資を活用できる)かつ統合型(使うほどに価 値が高まる)に設計されています。Oracle Application Server 10g は、20,000 以上の 企業でその事業運営に使用されています。組織の規模、複雑な IT インフラストラ クチャ、ビジネスの需要の増加に関係なく、Oracle Application Server は厳しい競 争を強いられる今日のビジネス環境で必要な競争力を提供します。

(18)

Oracle Application Server 10g Java and Web Services サービス指向アプリケーションの開発とデプロイの高速化 2005 年 9 月

著者: Roel Stalman and Rob Clark 寄稿者: Mike Lehmann Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファックス: +1.650.506.7200 www.oracle.com Copyright © 2005, Oracle. 無断転載を禁ず。 この文書はあくまで参考資料であり、掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります。 オラクル社は、本ドキュメントの無謬性を保証しません。また、本ドキュメントは、法律で明示的または暗黙的に記載 されているかどうかに関係なく、商品性または特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保証や条件を含む一切の保証 または条件に制約されません。オラクル社は、本書の内容に関していかなる保証もいたしません。また、本書により、 契約上の直接的および間接的義務も発生しません。本書は、事前の書面による承諾を得ることなく、電子的または物理 的に、いかなる形式や方法によっても再生または伝送することはできません。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft および Retek は、Oracle Corporation および関連会社の登録商標です。他の製品名 は、それぞれの所有者の商標です。

参照

関連したドキュメント

このマニュアル全体を読んで、Oracle Diagnostics Pack に同梱の Oracle Performance Manager、Oracle Capacity Planner、Oracle TopSessions および Oracle Event

目的 これから重機を導入して自伐型林業 を始めていく方を対象に、基本的な 重機操作から作業道を開設して行け

With a diverse portfolio of products and services, talented engineering staff with system expertise, a deep understanding of the quality, reliability and longevity requirements

016-522 【原因】 LDAP サーバーの SSL 認証エラーです。SSL クライアント証明書が取得で きません。. 【処置】 LDAP サーバーから

従来から iOS(iPhone など)はアプリケーションでの電話 API(Application Program

紀陽インターネット FB へのログイン時の認証方式としてご導入いただいている「電子証明書」の新規

3.仕事(業務量)の繁閑に対応するため

基幹系統 地内基幹送電線(最上位電圧から 2 階級)の送電線,最上位電圧から 2 階級 の母線,最上位電圧から 2 階級を連系する変圧器(変圧器