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2016年に全国65施設の臨床材料から分離された11,705株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス

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(1)

〈原 著〉

2016

年に全国

65

施設の臨床材料から分離された

11,705

株の

各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス

舘田一博

1

・大野 章

1

・石井良和

1

村上日奈子

2

・山口惠三

1,3 1東邦大学医学部微生物・感染症学講座 2東邦大学医療センター大森病院臨床検査部 3東邦大学医学部感染症高度統合解析講座 (2018年8月30日受付) 我々は,1994年以降,継年的に抗菌薬感受性サーベイランスを実施している。今 回は2016年に日本国内65施設から分離された臨床分離株27菌種11,705株を用いて, フルオロキノロン系薬(FQ系薬)を中心とした33薬剤を対象に抗菌薬感受性試験を 実施した。

呼 吸 器 感 染 症 の 主 要 原 因 菌 種 で あ る Streptococcus pneumoniae, Streptococcus

pyogenes, Moraxella catarrhalis, Haemophilus influenzae は,FQ 系薬に対し高い感受

性を保持しており,特にsitafloxacin(STFX)は99.8%以上の感性率を示した。一方, マクロライド系薬に対する耐性率は,S. pneumoniaeで72.9%∼77.3%, S. pyogenesで 30.6%∼32.5% と 進 行 し て い た。β-ラ ク タ マ ー ゼ 非 産 生 ア ン ピ シ リ ン 耐 性 H. influenzaeの分離頻度は55.9%と高率であったが,2010年以降の経年的な上昇は認め られなかった。腸内細菌科細菌は FQ 系薬に対して高い感性率を維持したが, Escherichia coliにおいては中等度耐性を含めた耐性株の分離頻度はSTFXで12.7%, levofloxacin(LVFX)で34.2%であり,LVFXでは経年的な上昇が継続していた。一

方,Klebsiella spp.に関しては,E. coliとは異なりFQ耐性率は低く,94.3%以上の感 性率を維持していた。メチシリン耐性Staphylococcus aureusのFQ系薬に対する感性 率はSTFXで69.3%,その他のFQ系薬に対して14.6%∼17.7%であったが,メチシリ ン感性 S. aureus の FQ 系薬に対する感性率は 83.0%∼99.1% であった。Enterococcus

faecalis の FQ 系薬に対する感性率は 82.4%∼92.4% であり,Enterococcus faecium に

対しては8.0%∼21.6%であった。Pseudomonas aeruginosaのFQ系薬に対する感性率 は,尿路感染症由来株が91.2%∼94.2%,呼吸器感染症由来株が90.1%∼94.6%とい ずれも90%以上であり,特に尿路感染症由来株ではFQ系薬に対する耐性率の経年的 な減少が認められた。多剤耐性P. aeruginosaの分離頻度は尿路感染症由来株で0.8% (4株),呼吸器感染症由来で0.5%(3株)であった。Acinetobacter spp. はFQ系抗菌 薬に対し88.4%∼93.8%と高い感性率を示し,imipenem耐性株が3.3%(15株)存在

(2)

し た が,多 剤 耐 性 Acinetobacter は 認 め ら れ な か っ た。Neisseria gonorrhoeae の ceftriaxone(CTRX)に対する感性率は100%であり,2010年および2013年に認めら れたCTRX耐性株は2016年には認められなかった。今回,初めて感受性調査を実施 した嫌気性菌に対しては,STFXのMIC90は0.5∼4 μg/mLであったが,その他のFQ 系薬の抗菌活性は比較的弱かった。 以上の結果より,臨床での使用が15年以上経過したLVFX, ciprofloxacin(CPFX), tosufloxacin(TFLX),pazufloxacin(PZFX)の4つのFQ系薬に対し,メチシリン耐

性 staphylococci, E. faecium, E. coli は耐性率が 33.2%∼89.3% であったが,過去の成 績と大きな相違は認められず,著しい耐性化の進行は見られなかった。一方,N.

gonorrhoeae では LVFX, CPFX, TFLX に対する耐性率が 100% と 2013 年の 74.1% よ

り上昇していた。その他の菌種では,S. pyogenesでPZFX, Proteus mirabilisでCPFX,

TFLXに対する感性率が80%を下回ったものの,その他では80%以上の感性率が保 持されていた。また,2008年に上市されたSTFXは,MRSAおよびE. faeciumを除き, 87.3%以上の感性率を示した。

序文

1943年のベンジルペニシリンの臨床応用開始に よる抗菌化学療法のはじまりは,薬剤耐性菌との たたかいの幕開けでもあった1)。近年では,メチ シリン耐性S. aureus(MRSA)やペニシリン耐性 S. pneumoniae(PRSP)のみならず,バンコマイ シン耐性enterococci(VRE)2),基質特異性拡張型 β-ラクタマーゼ(ESBL)産生E. coliやKlebsiella pneumoniae3),メタロβ-ラクタマーゼ(MBL)産 生グラム陰性桿菌4),カルバペネム耐性腸内細菌 (CRE),多 剤 耐 性 Acinetobacter(MDRA)や P. aeruginosa(MDRP)5)など種々の薬剤耐性菌が出 現している。このように,薬剤耐性菌の増加は世 界的な問題となっているが,新規抗菌薬の開発は 停滞しており,WHO は 2015 年 5 月に薬剤耐性 (AMR)に関するグローバル・アクション・プラ ンを採択し,世界抗菌薬啓発週間を定めた。日本 においても,WHO の提言を受けて AMR 対策ア クションプランを策定している6) このような状況下にて,国内の薬剤耐性菌の動 向を把握しておくことは重要である。レボフロキ サシンサーベイランスグループは,levofloxacin (LVFX)上市直後の1994年より,全国多施設の協 力を得て多菌種の臨床分離株を収集し経年的にフ ルオロキノロン系薬(FQ系薬)および他系統抗菌 薬の感受性調査を実施してきた7∼11)。その結果, 呼吸器感染症の主要な原因菌種や腸内細菌科菌種 において,一部を除き,FQ系薬への高い感受性が 維持されていることを明らかにしてきた。 今回我々は,2016 年 1 月∼12 月に日本国内 65 施設から分離された 27 菌種,11,705 株を対象に 各種抗菌薬に対する感受性検査を実施したので報 告する。

材料および方法

1. 使用菌株 全国の医療機関 65 施設において 2016 年 1 月∼ 12月に患者から分離された27菌種11,705株を対 象とした。参加医療機関をTable 1に,対象菌種及 び収集された菌株数を Table 2 に示す。各施設に おいて分離された菌株は,マイクロバンクを用い

(3)

て凍結保存後,株式会社ビー・エム・エルへ搬送 し,再同定後,薬剤感受性を測定した。なお,薬 剤感受性に及ぼす施設間の偏りをさけるため,原 則として1施設の収集菌株数は1菌種10株までと した。 2. 使用抗菌薬 薬 剤 感 受 性 測 定 薬 剤 と し て,sitafloxacin (STFX), levofloxacin (LVFX), ciprofloxacin (CPFX), tosufloxacin (TFLX), pazufloxacin (PZFX), nalidixic acid (NA), benzylpenicillin (PCG),ampicillin(ABPC),sulbactam/ampicillin (SBT/ABPC), piperacillin (PIPC), tazobactam/

piperacillin (TAZ/PIPC), oxacillin (MPIPC), cefaclor(CCL),cefotiam(CTM),cefpodoxime

(CPDX),ceftazidime(CAZ),cefotaxime(CTX),

ceftriaxone (CTRX),cefpirome (CPR),cefmetazole

(CMZ), meropenem (MEPM), panipenem (PAPM),imipenem(IPM),aztreonam(AZT),

minocycline (MINO), clarithromycin (CAM), azithromycin (AZM), vancomycin (VCM), sulfamethoxazole/trimethoprim (ST), gentamicin

(GM), amikacin (AMK), linezolid (LZD),

daptomycin(DAP)を用いた。 3. 薬剤感受性検査 日本化学療法学会標準法である微量液体希釈法 に従い,抗菌薬を含有したフローズンプレート(栄 研化学社製)を用いて最小発育阻止濃度(MIC) を測定した。Neisseria gonorrhoeaeおよび嫌気性

(4)

菌 に つ い て は Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)標準法12∼13)に準じた寒天平板希 釈法によりMICを測定した。各菌種の測定抗菌薬 の種類,測定濃度範囲をTable 3に示した。 各菌種の抗菌薬感性率は,CLSI M100-S2714) 定めるブレイクポイントに準拠して判定した。 なお,CLSI のドキュメントに記載されていない 抗菌薬に関しては,The European Committee on

Antimicrobial Susceptibility Testing (EUCAST) Version 7.115)または類似薬のブレイクポイントに 基づき抗菌薬感性率を算出した。 S. aureusについては,MPIPCのMIC値を用い, メチシリン感性S. aureus(MSSA:MIC≦2 μg/mL 以下),MRSA(MIC≧4 μg/mL)の判定を行った。 コ ア グ ラ ー ゼ 陰 性 staphylococci に つ い て も, MPIPCのMICにより,メチシリン感性コアグラー ゼ陰性staphylococci(MSCNS: MIC≦0.25 μg/mL), メチシリン感性コアグラーゼ陰性 staphylococci (MSCNS: MIC≧0.5 μg/mL)の判定を行った。S. pneumoniae については,経口ペニシリンの基準 を用い,ペニシリン感性 S. pneumoniae(PSSP: PCG の MIC≦0.06 μg/mL),ペニシリン中等度耐 性 (PISP: PCG の MIC≦0.12∼1 μg/mL), PRSP (PCGのMIC≧2 μg/mL)の判定を行った。 4. H. influenzaeにおけるβ-ラクタマーゼ産生試験 H. influenzae については,ニトロセフィンス ポットプレート法16)によりβ-ラクタマーゼ定性

(5)

試験を行い,β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン 感受性H. influenzae(BLNAS),β-ラクタマーゼ非 産 生 ア ン ピ シ リ ン 耐 性 H. influenzae(BLNAR,

ABPC: MIC≧2 μg/mL),β-ラクタマーゼ産生アン

ピシリン耐性 H. influenzae(BLPAR, ABPC: MIC ≧2 μg/mL)を判定した。 5. P. aeruginosa, Acinetobacter spp.の多剤耐性株 の判定 P. aeruginosa お よ び Acinetobacter spp. に つ い て,MIC値がCPFX: ≧4 μg/mL, IPM: ≧16 μg/mL, AMK: ≧32 μg/mLをすべて満たす菌株を,それぞ れ多剤耐性P. aeruginosa(MDRP)および多剤耐 性Acinetobacter spp.(MDRA)と判定した。

(6)

結果

1. グラム陽性球菌に対する抗菌活性 グラム陽性菌に対する各種抗菌薬の抗菌活性を Table 4に示した。 1)メチシリン感性S. aureus(MSSA) MSSA 676株に対するFQ系薬のMIC90は0.25∼ 8 μg/mL,感性率は 83.0%∼99.1% であり,FQ 系 薬の中では STFX に対する感性率が最も高かっ た。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率は,ABPCが 49.9%, CPDX が 67.8%, CAM と AZM がそれぞれ 74.7%と71.4%であったが,その他の抗菌薬へは 95.6%以上であった。 2)メチシリン耐性S. aureus(MRSA) MRSA 616株に対するFQ系薬のMIC90はSTFX が8 μg/mLであったが他の薬剤はすべて16 μg/mL であり,STFXに対する感性率は69.3%を示した ものの,その他の FQ 系薬への感性率は 14.6%∼ 17.7% であった。FQ 系薬以外の抗菌薬への感性 率 は,VCM お よ び LZD が 100%, DAP が 99.8%,

MINO が 67.4%, PAPM および IPM が 64.8% およ

び64.0%を示したが,その他の抗菌薬に対しては

0%∼18.7% であった。また,市中感染型 MRSA

(Community-Acquired MRSA: CA-MRSA)と推定 される株(LVFX≦1 μg/mL かつ MINO≦4 μg/mL かつCAM≦2 μg/mL) の分離頻度は,7.3% (45/616 株)であった。 3) メチシリン感性コアグラーゼ陰性 staphylococci (MSCNS) MSCNS 452 株 に 対 す る FQ 系 薬 の MIC90 0.12∼8 μg/mLであり,感性率は80.8%∼99.1%で あった。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率は,CAM, AZMがそれぞれ77.9%,75.7%,その他の抗菌薬 への感性率は94.0%以上であった。 4) メチシリン耐性コアグラーゼ陰性staphylococci (MRCNS) MRCNS 573 株に対する各種抗菌薬の MIC90 MRSA に対する MIC90より全体的に低く,FQ 系 薬の中では,STFXのMIC90が1 μg/mL,感性率が 93.4% であった。他の FQ 系薬の MIC90は 8∼64 μg/mLで,感性率は26.4%∼31.1%であった。VCM, LZDおよびDAPへの感性率は100%, 100%,およ び99.8%であった。 5)S. pneumoniae S. pneumoniae 565 株に対する FQ 系薬の MIC90 は 0.06∼2 μg/mL,感性率は CPFX が 89.4% であ り,その他のFQ系薬は96.5%∼99.8%であった。 その中でもSTFXのMIC90は0.06 μg/mLと最も低 く,感性率は99.8%であった。FQ系薬以外の抗菌 薬への感性率は,CTRX, PAPMおよびVCMがそ れぞれ97.9%, 97.7%および100%であり,その他 の抗菌薬への感性率は 17.0%∼84.1% であった。 マ ク ロ ラ イ ド 系 薬(CAM, AZM)に 対 し て は 72.9%∼77.3% の菌株が耐性を示した。また,S. pneumoniae 565株のうち,PSSP, PISP, PRSPの割 合は,それぞれ56.8%(321株),36.8%(208株), 6.4%(36株)であった。PSSPおよびPRSPのFQ 系薬への感性率は,STFX で 100% および 97.2%, LVFXで97.8%および97.2%, CPFXで87.5%およ び 91.7%, TFLX で 98.4% お よ び 97.2%, PZFX で 97.2%および94.4%であり,大きな差は認められ なかった。 6)S. pyogenes S. pyogenes 366 株に対する FQ 系薬の MIC90 0.06∼4 μg/mL で,感性率は CPFX, PZFX がそれ ぞれ82.0%, 76.8%であったが,その他は95.9%∼ 100%であった。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率

(7)

は,CAMの68.0%, AZMの67.2%, MINOの93.7% を除き,99.7%以上であった。

7)Enterococcus faecalis

E. faecalis 579 株の FQ 系薬に対する感性率は 82.4%∼92.4%であった。FQ系薬以外の抗菌薬に

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-positive bacteria〉

(8)

対 す る 感 性 率 は,MINO, CAM, AZM が 7.3%∼

46.1% で あ っ た が,そ の 他 は 95.2%∼100% で, ABPC, SBT/ABPC, VCM, LZDに耐性を示す株は

認められなかった。

Table 4. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-positive bacteria〉(Continued)

(9)

8)E. faecium E. faecium 515 株の FQ 系薬に対する感性率は 8.0%∼21.6% であった。FQ 系薬以外の抗菌薬に 対する感性率は,VCMおよびLZDが99.8%, DAP が 99.2% であったが,その他は 0%∼41.9% であ り,耐性株の占める割合が高かった。

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-positive bacteria〉(Continued)

(10)

2. グラム陰性球菌に対する抗菌活性 グラム陰性球菌に対する各種抗菌薬の抗菌活性 をTable 5に示した。 1)M. catarrhalis M. catarrhalis 491 株に対する FQ 系薬の MIC90 は,0.015∼0.06 μg/mLであり,感性率は98.8%以 Table 4. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-positive bacteria〉 (Continued)

(11)

上であった。FQ系薬以外の抗菌薬に対する感性率 は,ABPCが14.5%であったが,その他は90.8%∼ 100%であった。また,SBT/ABPCに対する耐性 株は0.2%(1株)のみであったことよりABPC耐 性株のほとんどは,β-ラクタマーゼ産生株と推定 された。 2)N. gonorrhoeae N. gonorrhoeae 12 株に対する FQ 系薬の MIC90 は,LVFX, CPFX, TFLX が 16∼>32 μg/mL で あ り,すべての株が耐性を示した。一方,STFXの MIC90は 0.5 μg/mL であり,抗菌活性を示した。 ABPC の MIC90は 4 μg/mL,感性率は 0% であり, SBT/ABPC の MIC90も 4 μg/mL で あ っ た こ と よ り,すべての株がペニシリナーゼ非産生ペニシリ ン耐性株と考えられた。CTRXに対する感性率は 100%であり,CTRX耐性株は認められなかった。 3. グラム陰性桿菌に対する抗菌活性 グラム陰性桿菌に対する各種抗菌薬の抗菌活性 をTable 6に示した。

(12)

1)E. coli E. coli 669株に対するFQ系薬のMIC90は,STFX を除き≧16 μg/mLであり,感性率は62.3%∼63.4% であった。STFX の MIC90は 2 μg/mL,感性率は 87.3% であり,他の FQ 系薬に比べ高い抗菌活性 を示した。FQ系薬以外の抗菌薬に対する感性率 Table 6. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉

(13)

は 48.4%∼100% で, TAZ/PIPC, CMZ, MEPM,

PAPM, IPM, MINO, AMK では 94.2% 以上の感性

率を示した。

2)Klebsiella spp.

Klebsiella spp. 654株に対するFQ系薬のMIC90

0.25∼0.5 μg/mL であり,感性率は 94.3%∼97.1%

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉 (Continued)

(14)

であり,E. coliに比べ10%∼30%高い感性率を示し た。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率は,ABPCの 6.6%, STの25.5%を除き,76.3%∼99.8%であった。 3)Citrobacter spp. Citrobacter spp. 525株に対するFQ系薬のMIC90 は0.25∼0.5 μg/mLであり,感性率は94.1%∼97.0% Table 6. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉 (Continued)

(15)

であった。FQ系薬以外の抗菌薬の感性率は,ABPC が20.0%であったが,その他は48.8%∼100%で,

MEPM, PAPM, IPM, GM, AMKでは98.3%以上で

あった。

to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉 (Continued)

(16)

4)Enterobacter spp. Enterobacter spp. 595株に対するFQ系薬のMIC90 は0.12∼0.5 μg/mLであり,感性率は93.4%∼97.1% であった。FQ 系薬以外の抗菌薬への感性率は, ABPC, SBT/ABPC, CCL, CTM, CMZ, ST が 9.4%∼ 41.0% で あ っ た が,そ の 他 は 60.8%∼100% で, MEPM, PAPM, MINO, GM, AMKでは93.1%以上

であった。

Table 6. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉 (Continued)

(17)

5)P. mirabilis P. mirabilis 482 株に対する FQ 系薬の MIC90 2∼>16 μg/mLであり,感性率は72.0%∼89.8%で あった。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率は,MINO が2.7%, STが62.2%であったが,その他は71.4%∼ 100%であり,TAZ/PIPC, MEPMおよびAZTでは 耐性株は認められなかった。 6)インドール陽性Proteus spp. インドール陽性Proteus spp. 361株に対するFQ 系薬のMIC90は0.12∼0.25 μg/mLであり,感性率 は93.4%∼98.3%であった。FQ系薬以外の抗菌薬 で90%以上の感性率を示した抗菌薬は,NA, PIPC,

TAZ/PIPC, CAZ, CTX, CMZ, MEPM, AZT, GM, AMKであった。 7)Serratia spp. Serratia spp. 536株に対するFQ系薬のMIC90 0.25∼1 μg/mLであり,感性率は92.5%∼99.3%で あった。FQ系薬以外の抗菌薬への感性率は,ABPC, SBT/ABPC, CCL, CTM, ST が 0.7%∼9.1% であっ たが,その他は 71.8%∼100% であり,MEPM お よびGMでは耐性菌は認められなかった。 to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Gram-negative bacillus〉 (Continued)

(18)

8)Salmonella spp. Salmonella spp. 106株に対するFQ系薬のMIC90 は 0.06∼0.25 μg/mL で あ り,感 性 率 は 86.8%∼ 92.5% であった。FQ 系薬以外の抗菌薬において も,STの73.6%を除き,いずれも86.8%以上の感 性率であった。 9)H. influenzae H. influenzae 544 株 に 対 す る FQ 系 薬 の MIC90 は 0.004∼0.03 μg/mL であり,感性率は 99.1%∼ 100%であった。LVFXのMICが8および>16 μg/mL の耐性株が 3 株認められたが,これらの菌株の STFX の MIC は 0.12 および 0.5 μg/mL であった。 また,BLNARは55.9%(304株)であり,2010年 の57.9%, 2013年の57.1%からの増加は認められな かった。BLNARの98.0%(298/304株)が第三世 代経口セファロスポリンであるCTMに耐性(MIC≧ 2 μg/mL)を示した。一方,BLPAR は 11.9%(65 株)存在し,そのうち36.9%(24株)がSBT/ABPC に耐性(MIC≧4 μg/mL)であった。 10)Acinetobacter spp. Acinetobacter spp. 448 株 に 対 す る FQ 系 薬 の MIC90は0.5∼4 μg/mLで,感性率は88.4%∼93.8% であった。FQ 系薬以外の抗菌薬への感性率は, ABPC, CCL, CTM, CPDX, CTX, AZT, ST が 0%∼ 55.4%であったが,SBT/ABPC, TAZ/PIPC, MEPM, PAPM, IPM, MINO, GM, AMK では 90.8% 以上で

あった。IPM 耐性株が 448 株中 15 株(3.3%)存 在し,そのうち 10 株は A. baumanii であったが, MDRAは認められなかった。 11)P. aeruginosa P. aeruginosa 1078 株に対する FQ 系薬の MIC90 は,尿路感染症由来株(500株)および呼吸器感 染症由来株(578株)に対しいずれも0.5∼2 μg/mL であり,差が見られなかった。感性率は,尿路感 染症由来株が91.2%∼94.2%,呼吸器感染症由来 株が90.1%∼94.6%であった。FQ系薬以外の抗菌 薬への感性率は,尿路感染症由来株,呼吸器感染 症由来株のいずれにおいても,CTX と PAPM が 23.8%∼32.9% であったが,他の薬剤は 78.9% 以 上であった。また,MDRPの分離頻度は尿路感染 症由来株で0.8%(4/500株),呼吸器感染症由来株 で0.5%(3/578株)であった。 4. 嫌気性菌に対する抗菌活性 嫌気性菌に対する各種抗菌薬の抗菌活性を Table 7に示した。 1)Peptostreptococcus spp. Peptostreptococcus spp. 139 株に対する FQ 系薬 のMIC90は,STFXは2 μg/mLであったが,それ以 外は>32 μg/mLでであった。FQ系薬以外の抗菌薬 のMIC90は,1∼>128 μg/mLと広範囲に分布して おり,ブレイクポイントが定められているPIPC,

TAZ/PIPC, CTX, CTRX, CMZ, MEPM, IPM へ の

感性率は97.1%∼99.3%であった。 2)Prevotella spp. Prevotella spp. 232 株に対する FQ 系薬の MIC90 は,STFX を 除 き≧64 μg/mL で あ り,STFX は 4 μg/mLであった。FQ系薬以外の抗菌薬のMIC90 は,0.5∼>128 μg/mLと広範囲に分布しており,ブ レイクポイントが定められているPIPC, TAZ/PIPC, CTX, CTRX, CMZ, MEPM, IPM へ の 感 性 率 は 66.4%∼100%で,TAZ/PIPC耐性菌は認められな かった。 3)Porphyromonas spp. Porphyromonas spp. 22 株 に 対 す る FQ 系 薬 の MIC90は 0.5∼8 μg/mL で,STFX が最も高い抗菌 活性を示した。FQ系薬以外の抗菌薬のMIC90は, CAM および AZM は>128 μg/mL であったが,そ

(19)

の他は≦0.06∼0.5 μg/mLと高活性であった。 4)Bacteroides spp.

Bacteroides spp. 357株に対するFQ系薬のMIC90

は,STFXは4 μg/mLであり,それ以外は≧64 μg/mL to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Anaerobe〉

(20)

であった。ブレイクポイントが定められている抗 菌薬への感性率は,PIPC, CTX, CTRX, CMZ で

27.2%∼51.0%, TAZ/PIPC, MEPM, IPM は 91.6%

以上であった。 5)Fusobacterium spp. Fusobacterium spp. 112 株 に 対 す る FQ 系 薬 の MIC90は,STFX を 除 き 4∼>128 μg/mL で あ り, STFXは0.5 μg/mLであった。ブレイクポイントが 定められている7つの抗菌薬への感性率は,97.3% 以上であった。

考察

全国65施設において2016年に各種感染症患者 から分離された臨床分離株11,705株(27菌種)を 対象に,FQ系薬を中心とした各種抗菌薬に対する 薬剤感受性について検討した。FQ系薬に対する経 年的な感受性動向を把握する目的から,1994年か ら継続して調査しているLVFX, CPFX, TFLXに加 え,2013 年からは STFX と注射用 FQ 系薬 PZFX の計5薬剤をFQ系の調査薬剤とした。 MSSA の FQ 系 薬 に 対 す る 感 性 率 は 83.0%∼

Table 7. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute 〈Anaerobe〉 (Continued)

(21)

株が3株ずつ分離されたが,今回はVCM, LZDま たはDAP耐性株は認められなかった。一方,MRSA に対するFQ系薬の感性率はSTFXで69.3%,他の FQ 系薬では 14.6%∼17.7% で,1994 年以降実施 している本サーベイランス7∼11)と同様の成績で あり,耐性化の進行は認められなかった。VCM または LZD 耐性株は認められなかったが,今回 初めてDAP耐性株が1株(DAPのMIC: 4 μg/mL) 認められ,今後の動向に注意が必要と考えられ た。また,近年,本邦において小児科領域,皮膚 科領域等で問題となっている CA-MRSA につい て,薬剤感受性パターン(LVFX≦1 μg/mL かつ MINO≦4 μg/mLかつCAM≦2 μg/mL)により分離 頻度を推定したところ,1994年から2007年まで は約2%, 2010年には4.6%, 2013年には9.3%と上 昇したが,2016年には7.3%と上昇傾向はみられな かった。VCM低感受性MRSA株(MIC: 2 μg/mL) の分離頻度は 2002 年から 2010 年にかけて 0.9% から8.9%に上昇し,2013年では一旦2.0%に低下 したが,2016年には3.4%と再度上昇傾向にあっ た。欧州では VCM の MIC が 2 μg/mL 以上の株に 対しては治療効果が見込まれないとされており, 本邦においても今後の動向に注目していく必要が ある。 S. pneumoniae の FQ 系 薬 に 対 す る 感 性 率 は, CPFXの89.4%を除き,96.5%∼99.8%であり,感 性率の低下は認められなかった。LVFX感受性で はあるものの MIC が 1 μg/mL を示す株の割合が 2013 年に 72.3% と 2004 年の 17.9% より上昇して いたが,2016年には62.3%と上昇傾向は見られな かった。S. pyogenesのFQ系薬に対する感性率は, CPFX, PZFX の 82.0%, 76.8% を 除 き,95.9%∼ 100%であった。しかし,LVFX耐性率は2007年 の 1.2%, 2010 年の 1.4% に対し,2013 年に 2.9%, 2016年に2.7%であり,今後の動向に留意する必 要がある。 分離頻度が経年的に上昇しており,今回のサーベ イランスにおいてもFQ系薬の耐性株の分離頻度 はSTFXで3.3%, STFX以外で33.2%∼37.2%と上 昇傾向が継続していたが,耐性株の増加率が鈍化 する傾向が認められた。一方,Klebsiella spp. に対 するFQ耐性率の経年的上昇はほとんど認められ ず,E. coliとは異なっていた。この相違の原因は 明確ではなく,2013年株を用いた検討では,FQ系 薬の標的酵素であるDNA gyraseやtopoisomerase IVのキノロン耐性決定領域(QRDR)のアミノ酸 置換変異は,E. coliではLVFX感性株168株中67 株(39.9%)に存在したが,K. pneumoniaeでは180 株中11株(6.1%)と少なかったと報告されており11) 今後の検討が待たれるところである。 H. influenzaeのFQ系薬に対する感性率は99.1%∼ 100%と高い値を維持していた。本邦ではBLNAR の増加が問題となっていることから本サーベイラ ンスにおいてもBLNARの分離率を検討したとこ ろ,2002年から2010年にかけて25.8%から57.9% に増加したが,2013年では57.1%で,2016年では 55.9%であり,2010年以降の分離率の上昇は認め られなかった。Acinetobacter spp.のカルバペネム 系薬に対する感性率は,MEPM で 96.4%, PAPM で 96.0%, IPM で 96.7% であり,2013 年に 1 株認 められた多剤耐性株(MDRA)は,2016年には検 出されなかったが,引き続き今後の動向を注視す る必要がある。 P. aeruginosaのFQ系薬に対する感性率は,尿路 感染症由来株が91.2%∼94.2%,呼吸器感染症由来 株が90.1%∼94.6%と高率であった。経年的変化 をみると,特に尿路感染症由来株におけるLVFX 耐性率が,1994 年の 52.3% から 2010 年に 21.3%, 2013年に12.9%, 2016年に6.4%と顕著に低下して いた。また,MDRPの分離頻度は尿路感染症由来 で0.8%,呼吸器感染症由来で0.5%と低頻度であっ た。これらの要因として,FQ系薬の適正使用がす

(22)

すんでいることが示唆された。N. gonorrhoeaeで は世界的に多剤耐性化が進行しており,特にCTRX に対する耐性株の出現が大きな問題となってい る。本サーベイランスにおいて CTRX 耐性株は 2007 年まで認められず,2010 年に 4 株(5.0%), 2013年に1株(1.7%)認められ,いずれも多剤耐 性株であったが,2016 年には CTRX 耐性株は検 出されなかった。 また,今回初めて調査菌種とした嫌気性菌に対 しては,FQ系薬のブレイクポイントが定められ ていないため感性率の算出はできなかったが, MIC50やMIC90で比較すると,STFXはFQ系薬の 中で高い抗菌活性を示していた。 現在,国内では3学会合同サーベイランスが実 施されており,2015 年に淋菌性尿道炎由来 N. gonorrhoeaeの各種抗菌剤に対する感受性17),耳 鼻科領域感染症由来 S. pneumoniae, S. pyogenes,

S. aureus, H. influenzae, M. catarrhalis および嫌気

性菌などの各種抗菌剤に対する感受性が18)

2017 年に手術部位感染症より分離された E. coli, K. pneumoniae, Enterobacter cloacae お よ び P. aeruginosa の 感 受 性19),皮 膚 科 領 域 感 染 症

由来 MSSA, MRSA お よ び coagulase-negative

staphylococci な ど の 感 受 性20),呼 吸 器 感 染 症

由 来 S. aureus, S. pneumoniae, S. pyogenes,

H. influenzae, M. catarrhalis, K. pneumoniaeおよび P. aeruginosaの感受性21)が報告されている。これ らの報告は感染症別であり,報告によってMIC分 布,MIC50, MIC90,感性率および耐性率などの結 果の記載方法に違いがあるが,MIC50およびMIC90 はほぼ4倍以内,感性率および耐性率はほぼ10% 以内の差異であり,本サーベイランスと感受性に 大きな相違は認められなかった。 また,厚生労働省を中心としたタスクフォース にて作成されたAMR対策アクションプラン6) 成 果 目 標 で は,2020 年 ま で に S. pneumoniae の PCG 耐性率を 15% 以下,S. aureus の MRSA 率を 20%以下,E. coliのFQ系薬耐性率を25%以下,P. aeruginosaのカルバペネム耐性率を10%以下,E. coliおよびK. pneumoniaeのカルバペネム耐性率を 0.2%以下と定めている。本サーベイランスの結果 では,S. pneumoniaeのPCG耐性率は6.4%, E. coli および Klebsiella spp. の IPM 耐性率はそれぞれ 0.1%および0.2%と既に成果目標を達成している

が,E. coliのLVFX耐性率は34.2%, P. aeruginosa のIPM耐性率は11%(UTI由来株)および14.4% (RTI由来株)であり,それぞれ25%および10%以 下という目標には届いていなかった。なお,S. aureusについては,MSSAおよびMRSAとして菌 株を収集したため,MRSAの分離率を算出できな かった。 以上,今回の感受性調査において,臨床での使 用が15年以上経過したFQ系薬に対しても,過去 の成績と大きな相違は認められず,著しい耐性化 の進行は見られなかった。しかしながら,世界で の薬剤耐性菌の蔓延と新規抗菌薬の開発停滞の現 状を考慮すると,今後も定期的に抗菌薬感受性の 動向調査を実施するとともに,既存の抗菌薬の適 正使用を推進していくことが重要である。 謝辞 今回の調査にあたって菌株をご提供いただいた レボフロキサシンサーベイランスグループの以下 の諸先生,調査にご協力をいただいた先生に厚く 御礼申し上げます。 (菌株提供時の所属で記載,敬称略) 高橋 聡・市原浩司・桧山桂樹 (札幌医科大学附属病院) 清水 力・秋沢宏次(北海道大学病院) 幸村 近(市立旭川病院) 賀来満夫・吉田眞紀子・勝見真琴 (東北大学病院) 木村正彦・井上文緒・齊藤紀先 (弘前大学医学部附属病院)

(23)

諏訪部 章・山田友紀・畠山裕司 (岩手医科大学附属病院) 佐藤一成・加藤 純 (JA秋田厚生連由利組合総合病院) 高橋俊明・武石茂美・後藤孝則 (JA秋田厚生連 平鹿総合病院) 中川卓夫(小白川至誠堂病院) 森兼啓太(山形大学医学部附属病院) 金光敬二・中村 究・大橋一孝 (福島県立医科大学附属病院) 三木 誠・堀川 博(仙台赤十字病院) 森屋恭爾・瀧野桂太 (東京大学医学部附属病院) 中山耕之介・塩谷譲司(がん研究会有明病院) 中山智祥(日本大学医学部附属板橋病院) 堀内 啓・田澤庸子(NTT東日本関東病院) 鈴木 謙・深澤鈴子(東京品川病院) 米山彰子・荒岡秀樹・岡田千香子 (虎の門病院) 星野 茂・阿保一茂・曽木広信 (さいたま赤十字病院) 春木宏介・本田なつ絵・飯草正美 (獨協医科大学埼玉医療センター) 高瀬 優・吉原靖之・前田友子(越谷市立病院) 前 繁文・河村 亨(埼玉医科大学病院) 光武耕太郎・橋北義一 (埼玉医科大学国際医療センター) 住友みどり(横浜市立大学附属病院) 木田沙緒里・杉山嘉史・宮島栄治 (横浜市立大学附属市民総合医療センター) 齋藤武文・小池勝人・小林昌弘 (国立病院機構茨城東病院) 谷口信行(自治医科大学附属病院) 菱沼 昭・淺田道治・鈴木弘倫 (獨協医科大学病院) 村上正巳・高橋美紀・岡崎瑠海 内田 幹・井上 修・井上克枝 (山梨大学医学部附属病院) 本田孝行・名取達矢・春日恵理子 (信州大学医学部附属病院) 山 善隆・高橋夕子・藤原祝子 (長野県立信州医療センター) 八木哲也・長田ゆかり (名古屋大学医学部附属病院) 石川一博・巽 則雄(安城更生病院) 浦野文博・山口育男(豊橋市民病院) 山下克也(国立病院機構豊橋医療センター) 前川真人・石川仁子・難波剛正 (浜松医科大学医学部附属病院) 赤堀利行・上村桂一(掛川市・袋井市病院企業 団立中東遠総合医療センター) 中谷 中(三重大学医学部附属病院) 藤本佳則・後藤孝司・田中広司(大垣市民病院) 木村秀樹・飛田征男・嶋田章弘 (福井大学医学部附属病院) 一山 智(京都大学医学部附属病院) 中矢秀雄・永田めぐみ・古賀正亨 (関西医科大学総合医療センター) 宮良高維・小川将史・阿部瑛紀子 (関西医科大学附属病院) 岡田仁克(大阪医科大学附属病院) 松尾収二・河野 久・阿部教行 (天理よろづ相談所病院) 三枝 淳(神戸大学医学部附属病院) 山本 剛(神戸市立西神戸医療センター,現神 戸市立医療センター) 池町真実(神戸市立西神戸医療センター) 石川暢久(県立広島病院) 草野展周(岡山大学病院) 本倉 徹・原 文子(鳥取大学医学部附属病院) 長井 篤・森山英彦・馬庭恭平 (島根大学医学部附属病院)

(24)

宮本仁志(愛媛大学医学部附属病院) 松村敬久・森本徳仁・西田愛恵 (高知大学医学部附属病院) 堀田多恵子・清祐麻紀子・諸熊由子 (九州大学病院) 松永 彰・藤 洋美・德重 智絵美 (福岡大学病院) 真柴晃一(北九州市立医療センター) 平松和史・三浦慎和(大分大学医学部附属病院) 原克紀(長崎大学病院) 青木洋介・於保 恵・草場耕二 (佐賀大学医学部附属病院) 古城 剛(鹿児島大学病院) 岡山昭彦(宮崎大学医学部附属病院) 前田士郎・上地幸平(琉球大学医学部附属病院) 本調査は第一三共株式会社から提供された調査 費によって実施された。 利益相反自己申告 著者 山口惠三は第一三共株式会社から資金提 供を受けている。著者 舘田一博は第一三共株式 会社から資金提供を受けている。他の著者は申告 すべきものはなし。

文献

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13 Clinical and Laboratory Standards Institute: M11: Methods for Antimicrobial Susceptibility Testing of Anaerobic Bacteria, 8th Edition, 2012. 14 Clinical and Laboratory Standards Institute:

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15 European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing: Breakpoint tables for interpretation of MICs and zone diameters Version 7.1, 2017.

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20 Watanabe S, Ohnishi T, Yuasa A, Kiyota H, Iwata S, Kaku M, et al.: The first nationwide surveillance of antibacterial susceptibility patterns of pathogens isolated from skin and soft-tissue infections in dermatology departments in Japan. J Infect Chemother. 2017; 23: 503–11. 21 Yanagihara K, Watanabe A, Aoki N, Mtsumoto T,

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Surveillance of in vitro susceptibilities to levofloxacin and

various antibacterial agents for 11,705 clinical isolates obtained

from 65 centers in 2016

Kazuhiro Tateda

1

, Akira Ohno

1

, Yoshikazu Ishii

1

,

Hinako Murakami

2

and Keizo Yamaguchi

1,3

1)

Department of Microbiology and Infectious Diseases,

Toho University School of Medicine

2)

Department of Clinical Laboratory,

Toho University Omori Medical Center

3)

Department of Advanced and Integrated Analysis of Infectious Diseases,

Toho University School of Medicine

Antimicrobial susceptibility testing has been conducted continuously as post-marketing

surveillance of levofloxacin

LVFX

since 1994. The present survey was undertaken to

investigate in vitro susceptibilities of bacteria to 33 selected antibacterial agents, focusing on

fluoroquinolones

FQs

, using 11,705 clinical isolates for 27 species collected from 65 centers

(26)

during 2016 in Japan.

The common respiratory pathogens of Streptococcus pneumoniae, Streptococcus pyogenes,

Moraxella catarrhalis, and Haemophilus influenzae continue to show a high susceptibility to

FQs, especially to sitafloxacin

STFX

, with the susceptibility percentage over 99.8%. On the

other hand, the percentage of macrolide-resistant S. pneumoniae and S. pyogenes have increased

to 72.9–77.3% and 30.6–32.5% respectively. The isolation frequency of β-lactamase-negative

ampicillin-resistant H. influenzae was high at 55.9%, but no increase was observed from 2010.

Most strains of Enterobacteriaceae showed a high susceptibility to FQs, but the isolation

frequency of STFX-resistant and levofloxacin

LVFX

-resistant Escherichia coli including

intermediate resistant strains was 12.7% and 34.2% respectively, and LVFX-resistant rate showed

a continuous increase. Another Enterobacteriaceae member, Klebsiella spp., showed low

resistance to FQs, in contrast with E. coli, with a susceptibility of over 94.3%. Regarding

methicillin-resistant Staphylococcus aureus

MRSA

, the percentage of FQ-susceptible isolates

were low at 14.6–17.7%, with the exception of 69.3% susceptibility to STFX. On the other hand,

methicillin-susceptible S. aureus

MSSA

isolates showed high susceptibility to FQs, at 83.0–

99.1%. The susceptibility rate of Enterococcus faecalis and Enterococcus faecium to FQs was

82.4–92.4% and 8.0–21.6% respectively. The percentage of FQ-susceptible Pseudomonas

aeruginosa was 91.2–94.2% among isolates derived from urinary tract infections

UTIs

, while

that from respiratory tract infections

RTIs

was 90.1–94.6%. This was summarized as

susceptibility to FQs over 90% in both infections and a continuous decrease in FQ-resistant P.

aeruginosa was noted, especially among isolates from UTIs. Regarding multidrug-resistant P.

aeruginosa, the isolation frequency was 0.8% from UTIs and 0.5% from RTIs in this survey.

Acinetobacter spp. showed high susceptibility to FQs with a susceptibility percentage of 88.4–

93.8%. The percentage of imipenem-resistant Acinetobacter spp. was 3.3%

15 isolates

and no

multidrug-resistant strain was observed. In Neisseria gonorrhoeae, ceftriaxone

CTRX

showed

100% susceptibility, while CTRX-resistant strains have been detected in both 2010 and 2013 in

this survey. MIC

90

of STFX was 0.5–4 μg/mL against anaerobes, which were tested for the first

time in this survey, but the other FQs showed relatively weak antibacterial activity.

In conclusion, the resistant percentage of methicillin-resistant staphylococci, E. faecium and

E. coli to four FQs

LVFX, ciprofloxacin

CPFX

, tosufloxacin

TFLX

, and pazufloxacin

PZFX

))

, which have been used clinically for over 15 years, was shown to be 33.2–89.3% in this

surveillance, but the results were similar to those from previous surveillance and no significant

increase in resistance was observed. On the other hand, the resistant percentage of N.

gonorrhoeae to LVFX, CPFX and TFLX was 100%, showing an increase from 74.1% in 2013.

Regarding the other bacterial species, the susceptibility rate of S. pyogenes to PZFX and of

Proteus mirabilis to CPFX and TFLX was less than 80%, while susceptibility rate to other FQs

was maintained at a high level of 80% or more. STFX, which has been on the market since 2008,

showed a susceptibility rate of 87.3% or more except for MRSA and E. coli.

Table 4. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible  to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute  〈Gram-positive  bacteria〉(Continued)
Table 6. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible  to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute  〈Gram-negative  bacillus〉 (Continued)
Table 6. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible  to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute  〈Gram-negative  bacillus〉 (Continued)
Table 7. In vitro activities of drugs against clinical isolates and percentages of isolates susceptible  to test drugs on the basis of Clinical and Laboratory Standards Institute  〈Anaerobe〉 (Continued)

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