• 検索結果がありません。

1.腎病理診断標準化の意義

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1.腎病理診断標準化の意義"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

腎病理診断標準化の意義

岡山大学大学院医歯学 合研究科腎・免疫・内 泌代謝内科学 槇野博 わが国の透析患者数は毎年約 万人ずつ増加しており 年末には 人に達した。その最大の原疾患 は慢性糸球体腎炎で と約半数を占めている。透析導入患者は 年 年間には 人であり そのうち 慢性糸球体腎炎は 人で を占めている。新規透析患者数増加の最大の原因は糖尿病性腎症の増加による が 慢性糸球体腎炎による透析導入患者はほとんど減少していない。 もう一つの問題は透析導入患者の が原疾患不明であり このなかには慢性糸球体腎炎がかなり含まれて いるものと思われる。慢性糸球体腎炎による末期腎不全への移行にはさまざまな要因が えられるが 腎生検が 適切に行われていないか また行われていても適正に活用されていないためと えられる。 腎生検は 慢性糸球体腎炎をはじめとする腎疾患の確定診断にのみならず 疾患の活動性・慢性化を判定し 治療方針の決定に欠くべからざるものである。また 疾患の予後の判定 治療効果の判定にも重要である。 腎疾患の専門施設においては腎生検情報に基づいた適正な治療が行われているが 全国的にみると限られた施 設である。腎生検がなされたにも関わらず十 に活かされていないために腎不全が減少していないと思われる。 腎生検組織採取から治療までには様々なステップが含まれる。まず 十 な組織を採取し 光学顕微鏡 蛍光抗 体法 電子顕微鏡用に 割し 迅速に適切に固定する標本準備が必要である。 次に病理診断が重要であるが 全国的に腎病理医は不足している。そのために病理診断を外注検査に頼る場合 もあり 質の保証が問題となる。また 腎生検依頼書の記載が不十 なために病理医が的確な診断ができない場 合もある。逆に病理報告書の記載が不十 なために適切な治療が選択できない場合もある。的確な診断と治療の 選択のためには このように臨床医と病理医の密接な協力体制が必要となる。 臨床医と病理医のコミュニケーションを図り治療を容易にするためには 臨床用語の定義を明確にし組織 類 を統一する必要がある。それと同時に病理診断からの治療選択が重要となる。 これらの問題を解決するためには まず腎病理診断の標準化を図る必要がある。同時に これらの情報を全国 的に普及させ 腎臓の専門施設以外でも腎疾患治療の質の確保を図る必要がある。この病理診断の標準化による 全国水準の向上により腎疾患の進展を抑制し わが国の末期腎不全患者の減少につなげる必要がある。 槇野博 他 名 749

参照

関連したドキュメント

東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻. [email protected]

鈴木 則宏 慶應義塾大学医学部内科(神経) 教授 祖父江 元 名古屋大学大学院神経内科学 教授 高橋 良輔 京都大学大学院臨床神経学 教授 辻 省次 東京大学大学院神経内科学

⑹外国の⼤学その他の外国の学校(その教育研究活動等の総合的な状況について、当該外国の政府又は関

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上

話題提供者: 河﨑佳子 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 話題提供者: 酒井邦嘉# 東京大学大学院 総合文化研究科 話題提供者: 武居渡 金沢大学

向井 康夫 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 牧野 渡 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 占部 城太郎 :

報告は、都内の事業場(病院の場合は病院、自然科学研究所の場合は研究所、血液