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モバイルグラフデータベースによる協調作業支援

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Academic year: 2021

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(1)ESS2016 2016/10/20. 組込みシステムシンポジウム2016 Embedded Systems Symposium 2016. モバイルグラフデータベースによる協調作業支援 上田 晃正1. 薛 暁勇1. 中本 幸一1,a). 村上 成那1,†1. 概要:グラフデータベースが広く広まっている.モバイル端末で利用可能なグラフデータベースを開発し, それを利用したアプリケーションとして,協調作業支援機能,具体的にはブレーンストーミングを支援す る機能を試作している. キーワード:モバイルグラフデータベース,協調作業支援,REST,ブレーンストーミング. 1. はじめに. • ノードはキーと値のストアによるプロパティを含む. • リレーションシップは名前が付いた有向枝であり,常. NoSQL の一つとしてグラフデータベースがあり,SNS. に開始ノードと終了ノードを持っている.. における人の関係や電子コマースでの関心の情報の格納し. • リレーションシップもプロパティを含む.. 分析する手段として注目されている.我々は,このグラフ. グラフデータベースにおいて,ノードは何らかの情報を. データベースをモバイル端末でも利用できれば,多様な情. 示し,リレーションシップは情報間の関係を示す.図 1. 報管理のアプリケーションに利用できると考え,モバイル. は,避難所でモバイル端末を使った支援作業者の情報共有. グラフデータベースを開発し,それを利用したアプリケー. の様子をグラフデータベースによるモデル図を示す.ノー. ションとして,協調作業支援機能,具体的にはブレーンス. ドには 2 種類のノード:支援者ノードと項目ノード,2 種類. トーミングを支援する機能を試作している.本発表ではそ. のリレーションシップ:支援者間と支援者と項目間にある.. の概要を紹介する.. 支援者ノードには名前 name,役割 role,作業場所 place. 2. モバイルグラフデータベースの機能 我々の目的は情報共有支援や協調作業支援としている.. の 3 つのプロパティがあり,リレーションシップは,2 つ のプロパティ:ノードの在処 LOC とリレーションシップの 内容 rs がある.. 以下ではこの目的に必要と思われるモバイルグラフデータ. スキーマ定義の機能. ベースの機能を述べる.. 開発者がノードのプロパティとリレーションシップを定義 する際に,統一された方法でプロパティを設計するために,. 2.1 モバイルグラフデータベースの基本機能 グラフデータベースには様々なモデルと機能がある [1].. 我々は Sparksee[3] の type 機能を利用して、プロパティを 定義できるようにした.. 以下では,こうした機能の中から目的に必要な基本機能を 述べる. プロパティグラフ 基本的なグラフデータベースの構造としてプロパティグラ フを選択した.プロパティグラフは単純であり、目的の実 現のために十分な機能を備えていると考えたからである. ロビンソンら [2] によるとプロパティグラフは次の特性を 有する.. • プロパティグラフは,ノードとリレーションシップが 含む. 1. †1 a). 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科 School of Applied Informatics, University of Hyogo, Kobe 673-0044, Japan 現在,イーソル (株) Presently with eSOL Co., Ltd. [email protected]. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 図 1 避難所での支援作業者の情報共有のグラフ表現. 98.

(2) ESS2016 2016/10/20. 組込みシステムシンポジウム2016 Embedded Systems Symposium 2016. 表 1 モバイルグラフ操作と HTTP コマンドの関係 ノード,リレーションシップの生成  POST ノード,リレーションシップの削除 . DELETE. プロパティの変更 . PUT. プロパティの取得 . GET. ライトロックのみのトランザクション機能 協調作業支援においてはサーバクラスの高性能データベー ス処理の必要がないので,本グラフデータベースではライ ト時のみ排他制御するリーダライタロック機能を実装する.. 2.2 分散モバイル機能 モバイル端末において端末内のデータを保護してグラフ データベースのデータにアクセスする方法について説明す る.何らかの手段でユーザを認証すると仮定する.. 図 2 ブレーンストーミング支援システム概要. モバイル端末におけるノード間のリレーションシップ モバイル端末を利用した分散環境における情報共有を考 える.このとき,モバイル端末間でグラフデータベースの. 3. 協調作業支援. ノード間のリレーションシップが必要となる.このために モバイル端末内のノード間で URI を利用した直接的なリ レーションシップを可能にすることにした.. REST プロトコルによるモバイルグラフ操作の実現 モバイル端末内のノード間で参照を可能とするだけでな く,生成,変更などの機能を REST コマンド [4] により可 能とすることにした.対応を表 1 に示す. 情報を保護するためのアクセス制御機能 モバイル端末でグラフデータベースの情報を保護のために アクセス制御を導入する.まず,リレーションシップにアク セス制御情報のためのプロパティを設ける.Amazon S3[5] でのシグニチャによるアクセス制御を採用して,REST プ ロトコルでグラフデータにアクセスする際にアクセス権の 有無をチェックするようにする.. ここでは協調作業支援として,ブレーンストーミング支 援機能を述べる. 入力内容を 3 つのグループに限定しておき,各々が入力 を行うと,それぞれ入力した順に吹き出し形に表示されて いき最新の入力が常に上に表示される.使用する際のシス テムの使用例を図 2 に示す. 以下に必要と考えられる機能を示す.. ( 1 ) 意見の入力と他の端末への反映 ( 2 ) グループ分けの ON/OFF 機能 ( 3 ) 意見の統合機能 基本的な動作は意見の入力のみを行い,さらに追加する 意見があれば重なっていき各々の端末で確認できる.図 2 のブレーンストーミングは発言内容をグループ化出来る会 議を例に挙げているが,さらに細かく分類できる場合や,. 2.3 クエリ モバイルグラフデータベースのクエリは,REST プロト コルのクエリ URI で実現する.ここでの特徴は,クエリを グラフ構造から独立させることである.グラフデータベー スで普及している Neo4j のクエリ言語 Cypher ではグラフ. 最初にグループ化しない会議の場合に対しブレーンストー ミング進行役の利用者がグループ分けの ON/OFF 機能を 使用できる.会議の最後に今までの発言をまとめて,一つ の吹き出しにまとめる機能を進行役が使用できる.このシ ステムにより、情報の共有・整理を支援する.. データベースの構造をクエリ発行時に必要とする [6].こ れはユーザにとって不便であるので避けるようにする.以 下はモバイルグラフデータベースの簡単な例である.この. 参考文献 [1]. 例では,避難所の 1 階の支援作業者が食料や水をどれくら い持っているかを問い合わせている.. ————————————————————————– http://Reliefcenter/Scott/query?. [2] [3] [4]. SELECT ?n.item ?n.qty WHERE m.place=1st floor AND m (hold) n. [5]. ————————————————————————– [6]. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. Angles, R. and Gutierrez, C.: Survey of graph database models, ACM Computing Surveys, Vol. 40, No. 1, pp. 1–39 (online), (2008). Robinson, I., et al.: Graph Databases: New Opportunities for Connected Data, O’Reilly Media, 2nd edition (2015). Sparsity Technologies: Sparksee User Manual (2014). Richardson, L., et al.: RESTful Web APIs, O’Reilly Media, 1st edition (2013). Amazon Web Services: Amazon Simple Storage Service Developer Guide, Technical report, Amazon Web Services (2006). The Neo4j Team: The Neo4j Manual v1.7.M02 (2015).. 99.

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表 1 モバイルグラフ操作と HTTP コマンドの関係 ノード,リレーションシップの生成  POST ノード,リレーションシップの削除  DELETE プロパティの変更  PUT プロパティの取得  GET ライトロックのみのトランザクション機能 協調作業支援においてはサーバクラスの高性能データベー ス処理の必要がないので,本グラフデータベースではライ ト時のみ排他制御するリーダライタロック機能を実装する. 2.2 分散モバイル機能 モバイル端末において端末内のデータを保護してグラフ データベースのデータに

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