著者
飯原 慶雄
著者別名
Iihara Yoshio
雑誌名
経営論集
巻
54
ページ
83-93
発行年
2001-11-30
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005544/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja確率的キャッシュフローの評価
飯 原 慶 雄 1 無危険利率が一定の場合 (1) Black=Scholes 型オプション価格モデル (2) リスクの市場価格 (3) 確率的割引因子 2 無危険利率が確率的な場合 確率変動するキャッシュフロー、特に、その変動が幾何ブラウン運動で表現できる場合のキャッ シュフローの評価額(現在価値)を求めることを考えてみる。時刻tから t+dt までの間のキャッ シュフローがDtdt で、Dtの変動が (1) という形で表すことができるものとする。ここで、μとσは定数で、dW はウィーナー過程であ る。幾何ブラウン運動の性質から、 (2) であるから、もし、適切な割引率でキャッシュフローの期待値を割り引くことによりキャッシュフ ローが評価でき、かつその適切な割引率rが一定であるとすれば、時刻0から T までのキャッ シュフローの評価額は (3) となる。r=μのときには、上の値はD0T になる。 ここでは、適切な割引率として一定値rが存在すると仮定したが、これはどのようにして求めら れるのか。また、割引率として無危険利率を使用し、ドリフト・レートμを修正することも考えら れるが、その場合どのような修正を行ったらよいのか。さらに、無危険利率が確率的に変動すると dW D dt D dDt =µ t +σ t + − =∫
t t D t dW D 0 2 0exp µ σ2 σ(
)
[
µ]
[
µ( )]
σ σ µ µ − − = − = + − − = − − −∫
∫
∫
∫
r e D dt t r D dt dW t r E D dt D e E T r T T t T t rt 1 exp 2 exp 0 0 0 0 0 2 0 0したら、キャッシュフローの評価はどのようになるのか。こうした問題について考えてみたい。第 1節では無危険利率が一定の場合について考察し、第2節では無危険利子率が確率的に変動する場 合について考察する。 1.無危険利率が一定の場合 (1) Black=Scholes 型オプション価格モデル Black=Scholes のオプション価格モデルでは、株価のドリフト・レートを無危険利率におきかえ て、権利行使時のオプションのペイオフの期待値を割引くことによりオプションの価格を求めてい る。Black=Scholes 型のオプション価格理論を利用するために、問題にしているキャッシュフロー を生み出すような資産が存在し、その資産が市場で取引されていて、その資産の時刻tでの価格が Stであるとする。Stを株価と考え、配当がない場合の株価の変動が (4) であるとする。株価に比例する配当が連続的に支払われ、配当株価比率がδであると、配当支払い があるときの時刻t での株価は Ste-δtとなる。時刻t での株価 Stの時刻0での危険中立的確率の 下での割引期待価値はS0となるので、時刻t での株価が Ste-δtであるときの時刻0での危険中立 的確率の下での割引期待価値はS0e-δtとなる。時刻t から t+dt までの間の配当はδSte-δtdt であ るから、時刻0から時刻T までの配当の時刻0での危険中立的確率の下での割引期待値は (5) となる。この場合の配当をキャッシュフローと考え、δSt=Dtとすれば、キャッシュフローの評 価額はD0(1‐e -δT)/δとなる。なお、D t=δStの変動は (6) となるので、(1)式と比較することにより、μS=μ、σS=σ、dWS=dW であることがわかる。 ただし、ここで S0がわからなければδを求めることができないので、これでは問題の解決にはな らない。しかし、(5)式と(3)式を比較すれば、δ=r‐μであることがわかり、rあるいはμを修 正するときの指針を与えてくれることになる。 (2) リスクの市場価格 気温のような、それ自体が取引の対象でないものであっても、それに対するディリバティブ(天 S t S t S t Sdt SdW dS =µ +σ ) 1 ( 0 0 0 T T tdt S e e S δ δ δ − = − −
∫
S t S t S t Ddt DdW dD =µ +σ候ディリバティブ)が取引されていれば、ディリバティブの価格から気温のリスクの市場価格を求 めることができる。いま、ディリバティブの対象となる変数(上の例では気温)X の変動が (7) であるとする。X についての2種類のディリバティブの価格をf1とf2とし、f1とf2がX とt の関数であるとすると、伊藤のレンマにより、 となる。そこで、それぞれのディリバティブをσ2f2単位と-σ1f1単位売買するポートフォリ オを考えると、そのポートフォリオの収益は となり、収益は確定的なものになる。したがって、裁定利益が生じないためには、この収益は、こ のポートフォリオの価格に無危険利子rfdt をかけたものに等しくなければならない。すなわち、 (8) が成立しなければならない。この条件は (9) と書きなおすことができる。X にたいするディリバティブの価格のドリフト・レートをμd、ボラ ティリティをσdとすると、無裁定条件が成り立つならば、X に対するディリバティブである限り、 すべてのディリバティブについて、(μd-rf)/σdは等しくなる。この値をλで表し、X のリ
スクの市場価格(market price of risk)と呼ぶ。リスクの市場価値が求まると、X に対するディリバ
ティブの価格は容易に求まる。すなわち、X のドリフト項μxをμx‐λσxに変更した上で、満期 時の X の確率分布を求める。X に対するディリバティブの価格は、満期時の X の関数として決ま るペイオフにたいして満期時の X の確率分布を使って期待値を求めこれを無危険利率で割り引け ばディリバティブの価格が求まる。 X X XXdt XdW dX =µ +σ ) 2 , 1 ( ) 2 , 1 ( 2 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 = ∂ ∂ = = ∂ ∂ + ∂ ∂ + ∂ ∂ = + = + = i f X f i f t f X f X X f X dW f dt f df dW f dt f df i i x i i i i X i X i X X σ σ µ σ µ σ µ σ µ
(
σ2µ1−σ1µ2)
f1f2dt(
)
f f dt(
)
f f dt rf σ2−σ1 1 2 = σ2µ1−σ1µ2 1 2 2 2 1 1 σ µ σ µ rf −rf = −キャッシュフローはそれ自体キャッシュフローのディリバティブと考えることができるので、 キャッシュフローの市場価格λを知ることができれば、将来のキャッシュフローの変動が(1)式で 表されるときには、時刻 t からt+dt までのキャッシュフローの危険中立的(risk neutral)期待値は D0e(μ-λσ)tdt となり、これを無危険利率rfで割引いた D0e-(r-μ+λσ)tdt が時刻0でのキャッ シュフローの評価額となる。λが一定であれば、時刻0から時刻 T までのキャッシュフローの現 在価値は となる。したがって、この場合、ドリフト・レートμからλσを差し引いたものを修正ドリフト・ レートとし、この修正ドリフト・レートを使ってキャッシュフローの期待値を求め、さらに無危険 利率を割引率として現在価値を求めることにより、キャッシュフローの現在価値が求められること を示している。また、無危険利率にリスク・プレミアムとしてλσを加えたものを割引率としても キャッシュフローの現在価値を求めることができる。 (5)式と比較すれば (10) となることがわかる。 (3) 確率的割引因子 投資家のt期の消費 Ct(t=0, 1, 2,…)からの効用がUt(Ct)で、投資家は各期間の消費からの 効用の期待値の合計を最大にするものとする。最初に簡単化のため2期間モデルで考える。t期の 価格がPtで、t+1期にXt+1のペイオフ(配当)が得られる資産をξ単位購入する。投資家の最 適計画は の解となる。ここで、etと et+1は資産以外からの収入で、これは確定的で、Xt+1は不確実であ るとする。最大化のための第1次条件は (11) となる。
(
µ λσ)
λσ µ − + − − − + f T r r e D ( f ) 0 1 λσ µ δ = r− +( )
[
( )
]
ξ ξ ξ 1 1 1 1 1 + + + + + + = − = + t t t t t t t t t t t X e C , P e C C U E C U imize max[
' 1 1 1]
'( ) ( ) + + + = t t t t t t tU C E U C X P(12)
とすると、(11)式は
(13)
となる。mt+1は資産から生じる将来のキャッシュフローにこれをかけて期待値を求めると資産価
格が得られることから確率的割引因子(stochastic discount factor)と呼ばれる。また、限界代替率 (marginal rate of substitution)あるいはプライシング・カーネル(pricing kernel)と呼ばれることもある。
資産からの将来のキャッシュフローが、dt+1,dt+2,…であると から、期待効用最大化の第1次条件は (14) となる。 (15) とすれば、上の条件は (16) となり、資産価格は、将来のキャッシュフローに確率的割引因子mt+iをかけて合計したものの期 待値となる。 連続時間モデルでは、時刻tからt+dt までの配当が Dtdt で、その間の消費 Ctdt からの効用 がe-ρtU(C t)dt で表すことができると、(14)式に対応する式は (17) となる。 (18) ) ( ) ( ' 1 ' 1 1 t t t t t C U C U m+ = + +
[
+1 +1]
= t t t t E m X P ) 2 1 ( 0 ⋅⋅ ⋅ = + = + = + + + ∞ = + +∑
, , i d e C , P e C ) C ( U E imize max i t i t i t t t t i i t i t t ξ ξ ξ[
]
=∑
∞ = + + + 1 ' '( ) ( ) i i t i t i t t t t tU C E U C d P ) ( ) ( ' ' t t i t i t i t U C U C m+ = + +[
]
=∑
∞ = + + 1 i i t i t t t E m d P∫
∞ − − = t s s ' t t t ' t te U C E e U C Dds P ρ ( ) ρ ( ) ) ( ' t t t =e−ρU C Αとすると、上の条件は (19) となる。(19)式の右辺は となるので、(19)式は となり、両辺をPtΑtで割ることにより (20) という関係が得られる(添字のtは省略)。 いま、無危険資産が存在し、時刻tからt+dt までの無危険利率がrtfdt であるとする。利子の 支払があれば、t+dt でのこの無危険資産の価格の時刻tでの期待値は時刻tでの価格に等しい ので、(20)式の資産を無危険資産とすると、 から、 (21) となる。(18)式に伊藤のレンマを適用すると
∫
∞Α = Α t s s t t t E Dds P[
t dt t dt]
t t t t t[
( t t)]
t t t t s s t Dds Ddt E P Ddt P E d P E∫
∞Α =Α + + Α+ =Α + Α + Α[
]
[
t t t t t t]
t t t t t t t t d dP dP d P E dt D P d E dt D Α + Α + Α + Α = Α + Α = ( ) 0 Α Α + + Α Α + = dt E d dPP dPP d P D 0[ ]
0 , = = tf t t t t dt r dt E dP P D Α Α − = t t t f t dt E d r 2 '' ' '' ' ( ) 2 1 ) ( ) ( t t t t t t t t t e U C dt e U C dC e U C dC dΑ =−ρ −ρ + −ρ + −ρあるいは、 (22) となる。 効用関数がべき型で、U(C)=C1-γ/(1-γ)であり、C tの変化が (23) で表すことができれば、(22)式は となり、(21)式を考慮すれば (24) となる。 無危険利率が一定値rfであれば、 (25) となり、Dtの変動が と表すことができ、時刻0から時刻T までキャッシュフローが発生するときには、(19)式は (26) となる。ここで、βC dt=σσC dW dWCである。したがって、γβCが先のリスクの市場価格を使用 したときの修正項λσに対応することになる。 2 2 2 ) ( ) ( 2 1 ) ( ) ( t t t ' t '' ' t t t t ' t '' t t t C dC C U C U C C dC C U C U C dt d + + − = Α Α ρ C t C t C t Cdt CdW dC =µ +σ C C C C t t ( ) dt dW d γσ σ γ γ γµ ρ − + − + − = Α Α 1 2 2 1 2 1 2 1 C C f t C C f t t t r dt dW , r ( ) d σ γ γ γµ ρ γσ = + − + − − = Α Α
( )
− − + − Α = Α∫
s t C C C f t s exp r 21γ2σ2 s t γσ dW dW D dt D dDt = µ t +σ t(
)
[
]
(
)
C f T r T C f T t t C C C f r e D dt t r D dt dW dW t r E D P C f γβ µ γβ µ σ γσ σ γ σ µ γβ µ + − − = − − = + − − − − = + − −∫
∫
∫
∫
1 exp 2 1 2 exp 0 0 0 0 0 0 2 2 2 0 02.無危険利率が確率的な場合 無危険利率rtfの変動についてVasicek 型を仮定する。 (27) キャッシュフローの変動については、前節と同様 であるとする。新しい変数として、 を考える。 となるので、 となり、X0=r0であることから (29) となる。 まず、キャッシュフローを無危険利率で割引いた期待価値を求めてみる。当然、リスクを考慮し なければならないのであるが、前節で無危険利率が一定の場合にはμを修正することにより、リス クを考慮することができることがわかっているので、ここでもμを修正することによりリスクを処 理できるものとして、(28)式のμはリスク修正後のものであるとして、割引計算を行う。rtfが 変動する場合、割引因子は exp(‐rtf)の代わりに、exp(‐∫0trtfdτ)となるので、∫0trtfdτを 先に求めておく。積分の結果は
となる。利率a、期間tの年金の現在価値を表す(1-e-at)/a を B(t)で表し、Vasicek モデルで
(
tf)
r r f t b ar dt dW dr = − +σ dW D dt D dDt =µ t +σ t at f t t r e X =(
r r)
at at f t f t at t e dr ar e dt e bdt dW dX = + = +σ( )
∫
∫
∫
+ = + − + + = at r t as r t r as r t as t X b e ds e dW X be a e dW X 0 0 0 0 0 σ 1 σ(
−)
∫
− ( )− − + − + = t o r s t a r at at o t re b e a e dW r 1 σ r t at r at at t f t d r ae ab t ae ea dW r∫
∫
− − + − − − − − + − = 0 ) ( 0 0 1 1 1 τ σ τ無危険利率の長期的な回帰水準となるb/a をrで表すと上の式は (30) と表せる。キャッシュフローが永久に続くものとすれば、キャッシュフローの割引期待値は (31) となる。 であるから、σrσdWdWrをβrdt で表すことにすると、(31)式は (32) となる。Vasicek モデルでは、満期までの期間がtで、現在の無危険利率がr0のときのゼロ・ クーポン債(割引債)の価格をB0(r0,t)とすると、 (33) となるので、これを使ってプロジェクトの評価額を表せば、 (34) となる。したがって、キャッシュフローの期待値D0e μtをD 0exp(μt‐βr(t‐B(t))/a)に修正し た上で、これに割引債価格をかけで合計したものがプロジェクトの評価額になる。a は正の値をと ると考えられるが、a が正であると B(t)はtより小さくなるので、利子率が上昇するときにキャッ シュフローが増加するようであれば、キャッシュフローの修正額は減少し、キャッシュフローが減
∫
trfd =rBt +r t−Bt + r∫
tBt− dWr 0 τ τ 0 () ( ()) σ 0 ( τ)(
)
[ ]
∫
∞ − − + − − − = 0 2 2 2 2 0 0 0 () 4() 2 ) ( exp dt a t B t B t a a r t B r t D P µ σr βr σr(
)
[ ]
− − − − − = = −∫
t Bt Bat a r t B r e E t r B r d r r t f 4 ) ( ) ( 2 ) ( exp ) , ( 2 2 2 2 0 0 0 σ σ τ τ(
)
∫
∞ − − = 0 0 0 0 D B(r ,t)exp t a t B(t) dt P µ βr − − − − − + − = =∫
∫
∫
∫
∞ ∞ −∫
0 0 0 0 2 0 0 0 ) ( )) ( ( ) ( 2 exp 0 dt dW t B t B t r t B r dW t D E dt D e E P t r r t t d r t f τ σ σ σ µ τ τ[ ]
− − = − + − − = + − = − − − − − −∫
∫
2 2 2 2 0 2 ) ( 2 ) ( 0 ) ( 2 ) ( 2 1 2 1 1 2 2 1 2 1 2 1 ) ( exp t B a t B t a a e a e t a d a e e dW t B E at at t at at t r τ τ τ τ少するようであれば、修正額は増加する。キャッシュフローの変動と利子率の変動が独立であれば、 キャッシュフローの期待値と利子率の期間構造だけからプロジェクトの評価額を求めることができ る。キャッシュフローの変動と利子率の変動が独立で、μが零であれば、キャッシュフローの期待 値 D0に単位時間当たり1単位の金額をクーポンとする永久債の価格をかけたものがプロジェクト の評価額となる。 次に確率的割引因子の利用について考える。前節の(25)式に、無危険利子率についての Vasicek モデルでの利子率(29)式を代入すると、 (35) となり、これにキャッシュフローをかけて合計したものの期待値を求めると、 (36) となる。ただし、σCσrdWCdWr=βCrdt である。このモデルでは割引債の価格は (37) となり、先の(33)式と比較すると指数関数のべき項がγβCr(t‐B(t))だけ異なっている。しかし、 利子率モデルを実際に利用するときには、実際のイールド・カーブと一致するようにパラメータを 決定する場合が多いので、rの推定が異なるだけであると考えることができるであろう。満期まで の期間tの割引債の価格をB(r,t)とすると、 (38) となるので、確率的割引因子によるプロジェクトの評価は、無危険利率が一定の場合と同様にμを μ‐γβCに修正した上で、無危険利率が変動することによる効果として時刻tでのキャッシュフ − − − − − − − Α = Α
∫
C C∫
t C t r r t r Bt r t Bt Bt dW t dW 0 2 0 0 0exp () ( () σ ( τ) 21γ σ γσ(
)
[ ]
(
t Bt)
(
t B t)
dt a t t B a t B t a t B t r t B r t D dt dW t B dW dW t t B t r t B r t E D P Cr r C r r r t C C t C − + − − − − − + − − − = − − − + − − − − − =∫
∫
∫
∫
∫
∞ ∞ ) ( ) ( ) ( 2 ) ( 2 ) ( ) ( exp ) ( 2 1 )) ( ( ) ( 2 xp e 0 2 2 2 0 0 0 0 2 2 0 2 0 0 0 γβ β γβ σ µ τ σ γσ σ σ γ σ µ(
)
[ ]
− − − − − − = t Bt Bat a r t B r t r B r Cr r 4 ) ( ) ( 2 ) ( exp ) , (0 0 σ2 γβ σ2 2(
)
(
)
∫
∞ − − − = 0 0 0 0 D B(r,t)exp t a t B(t) dt P µ γβC βrローにexp[-βr(t-B(t))/a]をかけた上で、イールド・カーブに従った割引を行うことにより、評価
額が得られることになる。
参考文献
Cochrane, John H. (2001) Asset Pricing, Princeton University Press.
Bjork, Tomas(1998) Arbitrage Theory in Continuous Times, Oxford University Press. Hull, John C. (2000) Options, Futures, and Other Derivatives, 4th ed.,Prentice-Hall.
Neftci, Salih N. (2000) An Introduction to the Mathematics of Financial Derivatives, 2nd ed., Academic Press.