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病院までの搬送を考慮した救急車の最適配置

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Academic year: 2021

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2−D−8 2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

病院までの搬送を考慮した救急車の最適配置

02α減830筑波大学■大山崇OHYAMA他山

O120舅30筑波大学鈴木勉SUZUKITsutomu ざ=1の時,Po11aαek−K鮎nchinの公式により,

1 はじめに

我が国の救急医療体制は量的には充実しており, .救急車は全国でおよそ4,500台,東京器区で138台 (平成11年)整備されている.電話による通報で現 場には平均5.3分(東京消防庁管内)で到着する. しかし,救急車に乗車している救急隊員は本格的な 医療行為をすることはできない。従って,病院まで 搬送して医療サービスを受けるまでの搬送時間も待 ち時間として考慮しなければならない.通報から病

院到着までは平均約27分もかかっており,救命率

の向上の妨げになっている.Bemane七山.(1985) やBrande肌(1992)は,患者の医療サービスを受け るまでの待ち時間が最小になるように救急車を配 置するモデルを作成したが,本論文では,我が国 へ適用できるモデルとして,病院までの搬送をも 考慮した救急車最適配置モデルを定式化し,収容 する病院の位置によって最適配置がどのような影 響を受けるかを調べる.

2 救急車配置モデルの定式化

れ個のノードをal,…,aれ,m個の病院をh,‥.,

bれとする・叫の重み(救急需要)を一叫∑呂1九‘=

1)とする.叫ではパラメータ入わのポアソン過程に 従って救急車を呼ぶ.施設には救急車がβ台あると し,待機中の串があれば直ちに出動してそのノード に行き,そのノードから最も近い病院に収容する. ただし,収容の作業に時間t(定数)がかかるとす る.待機中の救急車がなければ,串が施設に帰って くるのを待って,帰り次第直ちに出動させる.この とき,救急車の待機する施設を連続平面上に配置 する問題を考える.2点間の距離dはユークリッド 距離とする(後で許鋸Ii蝕もをとる時の都合により, 十分小さい正数F季使ってpq血∬bする)・叫に最も 近い病院をbも(わ∈(1,…,m))とする・施設の位 置をⅩとし,串の速度がuの時の1回の出動の平均

サービス時間否(Ⅹ)と2次モーメント評(x)は,

lJ リ スを終えて施設に戻るまでの平均待ち時間否(Ⅹ)は, 入伊(x) 否(Ⅹ)= 2(1一入否(Ⅹ)) 。g>1の時,サービス時間の変動係数cβ=厄/否,α= 鳩ク=d/β,

抑=1億宕+

α∫ (g−1)!(α−ぶ) を使え )琵 (誓) ヂ ̄l〆 Jわ ぶ!g(1−p)2 となる(Bri皿心訂getal・(1997)等)ので,患者が救 急車を呼んでから病院に収容されるまでの平均待 (Ⅹ)+雛[

d(ⅩJ叫)+d(叫,bi。)

V となる.この関数はβ>1の時は凸かどうかはわか らないが,最急降下法 X(ー+1)= Ⅹ(「) ̄ C(当r)) タ(当「)) を通用する(ここで,Cは字(Ⅹ)の訂糾鮎蝕t,gはGの 関数)と,字(Ⅹ)が極小となる配置を得られる。

3 数値実験

例1:図1のようにノードを25個配置し,病院の位 置によりどのくらい救急車施設の最適な位置が変 わるかを調べた.ここで,隣り合うノード間の距離 は叫需要九iは去とし,入=仇5,り=1000,ざ=1と した.図2は,病院を1つ与え,その位置をⅥ払打 点から右に移動させた時の最適点の変化を表して いる.病院がWbber点から遠ざかるにつれ,最適 点は病院方向に,tが大きいほど寄せられる.図3 は,病院を2つ与え,片方の病院を左端軋または右 端Rに固定し,他方をWbber点から右に移動させ

た時の最適点の変化である.2つの病院が同じ側

にある場合は,最適点は病院方向に寄るが,反対

側にある場合は他方の病院が極端に遠くならない 限り,勒ber点の近くとなる。この実験において, 入去0.1のように需要が少ない場合には,最適点は Ⅵ屯ber点からのずれは小さくなる.一方の病院を Wbber点に固定すぎと最適点はWeber点から動か ない. − 212 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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■1.i.▲﹁.−一 l■ ll 0 0 ■ l】 tl ■ d O L。・(∋。。R J﹁ / _一′一一十−・j人口密度(人伽−、 .‡:;=く=l(札○ __二培養く=125.0 ;電撃く=150.0 句くニl乃 ;.0 く 01鴨ber点 ■ ノード ノ r__−− ̄■■■ / 囚1:需要の位置とWめer点 ⑳■×二 最病璃鉄街 選炭防道区 点 喜一一界 ¥−、㌧ \ √ _、、 . 田4: L_

f=お(分)とし,救急車の速度vを都内一般道の平

均時速に掛、盟km/hとして数値麺を行った.千

住消防署に救急車がある場合は否=46.鋸(分),最

適点はⅥ屯bα点と一致し,このとき否=45.98(分)

となった.僅かではあるが,最適配置にすること

で時間を短絡できる.高齢化等の影響を考えるた

め,.救急需要を変えてみると’,図5のように需要が

倍近い水準になると,最適点はⅥ屯bα点から離れ ていくことがわかった.

4 結論と今後の課題

病院への搬送を考慮した救急車の配置モデルを

開発レた・現実の収容時間や発生頻度の水準では,

最適点の位置はⅥ屯ber点と一致するが,収容時間

や尭生頼度が大きくなるとⅥ屯ber点から離れるこ

とが確認された.千住地区め場合は,待ち時間は

最適点から多少離れていて・もあまり変わらないが,

これは病院分布や人口分布が偏在していないため

であると考えられる.他地域への通用とともに,救

急車を複数の場所に置ける場合や,ドクターカー

のようなシステムを導入した場合,病院のたらい

ヽ、ヽ 回しの問題,傷病者の重度で優先順位を考慮する

場合などは今後の課題である.

謝辞:本研究の推進に際し,筑波大学の中川享規君に大

変お世話になりました・あ●如;とうございました.

参考文献 1.Beman,0,,Lar鋤n,RC.andC山u,S・S・■19さ5・ Optimal8er代rk)Cationonanetworkoperatingasan M/G/1queue・q押・R朗.,83,746−770丁 2.Brandea11,M.L.1992.Characterizationofthe 8tOChasticmedianqlleuetrajectoryula planewith generalizeddistances.q,TZS.Res.,40,33l−341・ 3・Brimberg,J・iMehrez,A−andWe∽lowsky,G・0・ 1997・Auocationo【queuei皿g加山iestlSi皿gamhi− maxcriterion.L&.sci.,5,89−101.

4.束京消防庁.1998.平成9年救急活動の実態.

最適点のⅥ屯ber点からの距離

写トー露;二

・四5:入の変化による施設の最適点の変化 例2:図4のように東京都足立区千住地区におい

て,町丁目ごとに代表点と人口を与え,発生頻度

を東京消防庁(1998)に従い入=0・2517(回/時間), − 213 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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