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2/11 ページ 8 月下旬になると 吹く風もどこか秋めいてきます 風とともにどこからかあまいかおりがしてきました 見上げるとクズの赤むらさき色の花がさいていました 赤むらさき色といっても 花の中心には黄色の部分もあります これは 密標 ( みっぴょう ) といって 虫たちにミツのありかを示すもので

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Academic year: 2021

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上川の自然(8月)

上川に見られるいろいろな草花や昆虫をしょうかいします。(文・写真 森田副校長) |4月 |5月 |6月 |7月 |8月 |9月 |10月 |11月 |12月 |1月 |2月 |3月 8/31 ニジゴミムシダマシ NO.144 《にじのような色が輝いています》 ☆正しくは、ニジゴミムシダマシではなく、少し長めの 体をしているので、ナガニジゴミムシダマシといいま す。ニジというのは、写真でもわかるように虹色(にじい ろ)をしているからです。 ☆ゴミムシダマシとは、ゴミムシ科に似た形をした虫が いるからです。ゴミムシというのは、今ではオサムシ科 で、飛ぶよりも歩く方が早い虫たちで、オサムシやマイ マイカブリなどほとんとが肉食です。 ☆このニジゴミムシダマシは、くさった木やかれた木を 食べます。体長は1cmもありません。虹色に光るの は、タマムシやモルフォチョウなどと同じ構造色のため だといわれています。 8/30 ニラ NO.143 《畑から逃げ出したニラ》 ☆このニラの花は、畑から逃げ出して野生状態でさい ていたものです。ニラはユリ科植物で、 6枚の花びらを もっています。すっきりとした白い花はとてもステキで、 ルーペで見るとまたまたきれいです。 ☆ニラはネギと同じ仲間で、学名をアリウムといい、ア リシンという物質がふくまれています。このアリシンとい うのは、ネギのあのかおりのもとであり、抗菌作用があ ります。 ☆春の野に出るノビルも同じくネギの仲間です。ニラの においがきらいという人もいるかもしれませんが、とて も体によい野菜なのでたくさん食べましょう。写真の右 上にはセセリチョウもいます。 8/29 アオバハゴロモ NO.142 《天人のあおい羽衣(はごろも)》 ☆羽衣(はごろも)とは、天人が着て空を飛ぶといわれ るうすい衣(ころもー着物のこと)のことです。いろいろ な虫がいますが、とてもよい名前をいただいた虫だと 思います。 ☆このハゴロモという虫は、上川の自然のNO.121でも 紹介していますが、幼虫時代には、白い糸のようなろう のようなものを出すとてもかわった虫で、初めて見た時 にはびっくりしました。 ☆このアオバハゴロモの青とは緑色という意味でしょ う。また、この虫の前羽の外べりはうすいベニ色をして います。ルーペでそのベニ色を見た時には、その美し さにハッとしました。 8/28 クズ NO.141 《あまいかおりが風にのって》

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☆8月下旬になると、吹く風もどこか秋めいてきます。 風とともにどこからかあまいかおりがしてきました。見 上げるとクズの赤むらさき色の花がさいていました。 ☆赤むらさき色といっても、花の中心には黄色の部分 もあります。これは、密標(みっぴょう)といって、虫たち にミツのありかを示すものです。花は下からさきはじ め、だんだんと上の花がさくようになっています。 ☆クズは昔から秋の七草として親しまれてきましたが、 自分で秋の七草を決めるのも楽しいでしょう。また、上 川の地域に見られるものだけで、秋の七草を選ぶなど して植物に親しむのも楽しいことです。。 8/27 クスサン?ではなくヤママユガです NO.140 《ヤママユガ科のガ》 ☆正しい種の名前は、ヤママユガです。この仲間は同 じ種類でもいろいろなちがいがあるそうです。教えてい ただきありがとうございました。その他、まちがいがあ った場合にはご連絡ください。 ☆ガはたくさんの種類がありますが、このガはヤママ ユガ科のガであることはまちがいないでしょう。どれも 大型のものが多く、大きな羽をもっていますが、飛ぶの は上手ではないそうです。 ☆この仲間はどれも口が退化してしまい、あとが残っ ているだけのものが多いそうです。日本で一番大きな ガで、沖縄の与那国島にいるヨナグニサンはこの仲間 です。 8/26 コアオハナムグリ NO.139 《コガネムシ科の虫》 ☆よく似た種類でアオハナムグリにくらべると少し小さ い感じです。この仲間は名前のとおり花にもぐり、花粉 やミツを食べます。中には、樹液をなめるものもいま す。 ☆幼虫は、土の中にいて、落ち葉やかれた草などを食 べています。体の色は白で、ひふの表面には、たくさん のひだがあります。背中にはたくさんの短い毛があり、 ひだと毛を使って腹を上に向け歩きます。 ☆センニンソウのところにいるのをパチリと撮影しまし た。このコガネムシの仲間は、どれもヒゲの先がハブラ シのようになっていて、足のすねには、トゲトゲのれつ がたくさんあります。 8/25 ヒヨドリバナ NO.138 《鳥のヒヨドリとの関係は?》 ☆ヒヨドリバナの名前の由来を調べたところ、ヒヨドリが 鳴くころに花がさくという説明がありましたが、どうもい いかげんな名前のつけ方のようです。ヒヨドリは季節に 関係なく鳴くのに・・・。 ☆秋の七草のフジバカマという花がありますが、なか なか野生では見ることができない植物です。フジバカ マによく似ていて、どこにでも見られるものが、このヒヨ

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ドリバナです。 ☆この花は、5~6この花が一つのかたまりにようにな って咲いています。花がさくと、ヒゲのようなものをだし ますが、これは、めしべの先が二つに割れたもので す。細かい所も観察してみましょう。 8/24 センニンソウ NO.137 《せんにんとは『仙人』のこと》 ☆植物の名前には、それぞれ意味がありますが、この 植物のせんにんとは、「千人」ではなく、「仙人」という 意味です。では、どこが仙人なのでしょうか。それは、 今はわかりません。 ☆この植物は今は花ですが、しばらくすると、実がなり ます。この実にこまかい毛がいっぱいついていて、そ れが、仙人のひげのようなので、この名前になりまし た。 ☆この植物は、つる植物で、たくさんの花をさかせま す。一つ一つの花は小さくても、たくさん集まってさく と、それはそれは見事です。また、この白いたくさんの 花は、虫たちにわかりやすいでしょうね。 8/23 クロムヨウラン NO.136 《天合峰は自然の宝の山》 ☆植物はふつうは、緑の葉っぱが光を受けて養分をつ くりますが、このクロムヨウランは他のものに寄生して 養分をとるので、全体的に黒く、葉っぱもない変わった 植物です。 ☆この植物は大変めずらしい植物で、どこにでもあると いうものではありません。天合峰というのは、秋川街道 の南にある山で、釜の沢やその他いろいろな所から登 れる山で自然いっぱいのすばらしい所です。 ☆この写真ではあまりはっきりしていませんが、花が つぼみのようです。この写真を撮る時に、蚊(カ)がま わりに集まり、それはそれは、大変な思いをして撮った 写真です。 8/22 クサギ NO.135 《葉っぱをちぎると・・・くさい木》 ☆植物の観察をする時に、五感を使うことが大切で す。特に、葉っぱをちぎってにおいをかぐというの経験 は、とても印象に残るものです。さて、この写真の葉っ ぱはどんなにおい。 ☆いろいろなにおいについて、すきとかきらいとかは、 人によってもちがうものですが、このクサギだけは、だ れがにおいをかいでも、くさい木なので、「クサギ(臭い

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木)」となりました。 ☆葉っぱはよくないにおいですが、花はとてもきれい で、においもあり、クロアゲハなどが、よくミツをすいに 来ています。チョウのながい口(口吻という)はストロー のようなのでよいのでしょう。 8/21 マツモムシ NO.134 《水の中にいる昆虫・・・水性昆虫》 ☆いままでにいろいろな昆虫の紹介をしてきましたが、 水の中で生活する昆虫を水性昆虫といいます。アメン ボやタガメ、ゲンゴウロウなどがいます。写真はマツモ ムシという虫です。 ☆マツモムシは後足が長く大きく、水面におなかをむ けて泳ぎます。この写真は5年生の田んぼの所で撮っ たもので幼虫です。他にもミズムシというとてもおもしろ い虫もいました。くわしくのまたの機会に。 ☆昆虫の「昆」とは、たくさんという意味があります。ま た、「虫」とは、哺乳類(ほにゅうるい)以外の動物をさし ていったそうです。ですから、トカゲやオタマジャクシも 虫と考えていた時代もありました。 8/20 イヌゴマ NO.133 《ゴマとはちがう植物です》 ☆ゴマというのは、インドやエジプトなどでとれるゴマ科 植物です。このイヌゴマは、湿地に生えるもので、種が ゴマににているからこのような名前がつきました。イヌ とはにせものという意味もあります。 ☆きのうは、茎が三角形のカヤツリグサ科植物でした が、今日は茎が四角形のシソ科植物です。シソ科に は、ミントやハッカ、シソ、セージ、ラベンダーなどにお いの植物がたくさんあります。 ☆上川の自然で紹介した植物のうち、7のヒメオドリコ ソウ、34のラショウモンカズラ、 61のタツナミソウ、118 のアキノタムラソウなどはすべて茎が四角いシソ科植 物です。 8/19 サンカクイ NO.132 《これが本当のサンカクイ》 ☆7月の上川の自然のNO93で紹介したカンガレイとい う植物とこんがらがってしまいましたが、これが本当の サンカクイです。まあ、どちらもそれほど大きな差はあ りません。学校うらにいっぱいあります。 ☆自然に生えているものを採集することをすべて悪い ことだという意見にはどうも賛成できません。理科・科 学の観察というものは、実際に手にとりじっくりと見るこ

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とが基本だからです。 ☆めずらしい植物をとりすぎるのはどうかと思います が、サンカクイのようにたくさんあるものは少しくらい自 分で手にもち、いろいろといじってみましょう。三角の茎 があるなんてサプライズですよ。 8/18 ヒメウラナミジャノメ NO.131 《うらの波の美しさをよく見てください》 ☆大きなチョウでもないし、それほど、はっきりとした色 あいもなく、美しいとはいえませんが、それでもウラの 波の様子をよく見てください。なかなかきれいなもよう に見えませんか。 ☆八王子の駅近くでこのチョウを見ようと思うとなかな かむずかしいようです。ススキやイネ科の植物が食草 なので、それらの植物があるところではふつうに見るこ とができます。学校裏ならいつでもいます。 ☆飛ぶ力があまりないのでしょうか。少し飛んではすぐ に花に休んでいることがあります。どうやら、丸っぽい 羽のチョウというのは、あまり早くは飛べないようです。 8/17 オトコエシ NO.130 《オミナエシの仲間のオトコエシ》 ☆秋の七草といえば、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、 フジバカナ、オミナエシ、キキョウです。オミナエシは黄 色の花ですが、このオトコエシは白い花をさかせます。 どちらも花のつき方やさき方はにています。 ☆オミナエシは最近では、野原にあまり見られなくな り、大変貴重なものですが、オトコエシはふつうの野山 に行けば、いくらでも見ることができます。 ☆オミナエシは女郎花と漢字で書き、女性を表すので しょうか。とてもきれいです。それに対して、オトコエシ は・・・。見栄えは普通ですが、花のにおいがあまりよく ありません。実際かいでみてください。 8/16 ヤブラン NO.129 《ランという名前がついていてもユリの仲間》 ☆ヤブランというのは、葉っぱが6枚、おしべ6こでユリ 科の植物です。どうしてランという名前がついたのかい ろいろ調べてみたのですがわかりませんでした。だれ か知っていたら教えてください。 ☆ヤブに多くさいていますが、日なたにもあります。む らさき色の小さな花がたくさんさいている姿はなかなか のものです。夏の花でもけっこうお気に入りの花です。

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☆花の後にできる丸いものはなんでしょうか。種でしょ うか、実でしょうか。両方をきちんと区別できますか。枝 豆の3つくらい入っているのが実で、一つずつ口に入 れるものが種です。ヤブランはうすい実の皮がやぶれ てしまい、種子がそのままなります。 8/15 オオシオカラトンボ NO.128 《シオカラトンボににています》 ☆シオカラトンボによくにていますが、やや青みがかっ た体をしていて、羽のもとが黒くなっています。ともにメ スは黄色でムギワラトンボともよばれています。 ☆トンボが歩いているのを見たことがありますか。トン ボは歩くのはとてもにがてで飛ぶことがとても上手で す。4枚の羽を全部使うからうまいんです。他のセミや ガやハチなども4枚使いますが、前後の羽がいっしょに 動くしくみになっています。 ☆トンボは足の先に感覚のある毛がついていて、それ が胸の筋肉とつながっており、羽を動かすスイッチにも なっているんです。足がふれたとたんに羽の動きが止 まるからよーくみてごらん。 8/14 イオウイロハシリグモ NO.127 《クモは昆虫ではありません》 ☆昆虫は足が6本で体のつくりは、頭・胸・腹からでき ていますが、クモは足が8本あり、頭と胸がいっしょに なっているのがとくちょうです。また、目が8こあるのも おもしろいですね。 ☆クモは植物を食べるのではなく、すべて肉食です。 日本には毒グモはいないので安心してください。また、 アミをはるクモもいれば、アミをまったくはらないクモも いるそうです。 ☆このクモは硫黄色をしていて、走り回ってえさを見つ けるのでイオウイロハシリグモといいます。このクモを おどかしてみると、なんと、水の中にもぐってしまいまし た。それを見てとてもおどろいてしまいました。 8/13 ミソハギ NO.126 《学校うらの谷戸にたくさんさいています》 ☆お盆のころにさくので、盆花ともいいます。小さな花 ですが、こい紅紫色の花はよく目立ちます。高さは1m くらいあるので、遠くからでもわかります。 ☆水辺にさく花ですが、このごろは、その水辺がたい へん少なくなりました。水辺といっても川にはあまりみ られません。動植物にとって湿地という場所はとても貴 重なところでもあります。

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☆この花を手にとってじっくりと見てください。おしべ、 めしべがそれぞれ、長い、中くらい、短いといろいろあ ります。めしべが長いとおしべは中と短になり、中めし べだと長、短おしべになり、短めしべだと長、中おしべ になり、自分以外の花粉をもらうようにできています。 8/12 キンミズヒキ NO.125 《黄色の小さな花がたくさんさきます》 ☆とてもかわいい黄色の花がたくさんさきます。よくみ ると5枚の花びらです。バラ科はほとんどが5枚。アブ ラナ科やケシ科やアカバナ科は4枚の花びらです。ユ リ科などは3枚・6枚が多いようです。 ☆黄色を金色に見立てのでしょう。ミズヒキとは、タデ 科の植物の細長い花のまとまりににているのでこの名 前になったのでしょう。名前にはそれぞれ、何かしらの 理由があるようです。 ☆この植物は下から順番にさきはじめます。ぜひさき おわった実を見てください。カギのようなトゲがたくさん ついています。このトゲは種を遠くへ運ばれるのに役 立つようです。 8/11 ガマ NO.124 《フランクフルトソーセージのようです》 ☆とてもかわった形をしている花で、おしべとめしべし かありません。上におばな、下のソーセージのような所 がめばなで30万もの種ができます。めばながたくさん あるというのもかわった植物です。 ☆穂のようになっている所を蒲矛(ガマホコ)といい、こ れが「かまぼこ」の語源になりました。昔、かまぼこはち くわのような形でした。うなぎも丸いままくしにさして焼 いたそうです。だから蒲焼といいます。 ☆因幡の白ウサギがくるまったのはふわふわになった 白い綿穂。昔はフトンにいれたそうです。だからふとん は布団ともかきますが蒲団という漢字もあります。 8/10 ヒダサンショウウオ NO.123 《流れのきれいな川にいます》 ☆このサンショウウオは、渓流(けいりゅう)というきれ いな川にしかいないサンショウウオです。今熊山の奥 の沢で見つけたものです。その沢は行くのがちょっとた いへんな所です。場所は秘密です。 ☆学校うらの谷戸にはトウキョウサンショウウオがいま すが、ヒダサンショウウオも見られる上川はすごい所で す。ヒダサンショウウオは、この近くでは、恩方や小津

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などで見られるくらいです。 ☆写真は幼生といって子どもですが、成体になると、1 5cmくらいになるそうです。まだ見たことはありません が、そのうちいつかお目にかかりたいです。。 8/9 キツネノカミソリ NO.122 《ヒガンバナの仲間です》 ☆このキツネノカミソリは川口川にさいていたもので す。上川にも必ず咲いていると思います。見つけたら 副校長先生に教えてください。赤い花がむれなしてさ いている姿は目をみはります。 ☆ヒガンバナの仲間でよく似ていますが、さく時期がキ ツネノカミソリのほうが約一ヶ月早いようです。花のさく 季節には葉っぱがありません。葉っぱは春先からでて 夏には花だけがニョキニョキと出てきます。 ☆ヒガンバナは畑やお墓に多いようですが、キツネノカ ミソリはあちこちの野原や河原でみかけます。そのわ けは、またくわしくお話しします。楢原小学校の近くに、 キツネノカミソリの群生地があり見事です。 8/8 ハゴロモの幼虫 NO.121 《タンポポの綿毛と思ったら・・・》 ☆ある時、草むらに綿毛が見えて、それがとつぜん飛 びはねました。へんな虫だなと思ってとりそこね、それ からしばらくたってから、写真にとることができました。 綿毛みたいだが、動くから虫にちがいない。 ☆図鑑などでよくよく調べてみると、ハゴロモ科というカ メムシの仲間であることがわかりました。この仲間は幼 虫時代にロウのような真っ白な毛をもっているちょっと かわった虫でした。 ☆ウスバハゴロモとか、アミガサハゴロモとか名前が ついていましたが、どちらかは分かりません。この仲 間、成虫になると羽がはえますが、羽で羽ばたかず、 飛びはねるだけ。幼虫もへんだけど成虫もへんです。 8/7 コナギ NO.120 《水田の雑草ですが・・・》 ☆昔から水田の雑草として、きらわれていたそうです が、青い花はなかなかきれいです。体育館うらの谷戸 で見つけた時には、その美しさにハッとしました。草を かきわけかきわけ探してみましょう。 ☆よくにた仲間にミズアオイという植物があり、それが 古くはナギとよばれ、一回り小さいので、コナギという 名前になりました。花の大きさは2cmくらいあります。

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☆金魚ばちや池などに入れる水草で、外国からきたも のでホテイアオイというものがありますが、その仲間で もあります。ホテイアオイはウオーターヒヤシンスともよ ばれています。 8/6 トラカミキリの仲間 NO.119 《何かによくにていませんか?》 ☆カミキリムシの中で、黄色と黒のトラもようのカミキリ をトラカミキリといいます。この仲間は数十種類もい て、どれもハチのようなもようです。この虫の正式名は ヨツスジトラカミキリです。 ☆スズメバチそっくりのトラカミキリの仲間は、ハチにに ることによって自分の身を守っているのでしょう。もちろ んハチのようにさすことはないので心配いりません。 ☆心配いらないといっても、カミキリムシの仲間なの で、ペンチのようなあごをもっているので注意してくださ い。このトラカミキリもビニル袋をやぶり脱出しようとし ていました。 8/5 アキノタムラソウ NO.118 《花の形をよく見てください》 ☆名前に秋がつくアキノタムラソウです。やっと夏らしく なったと思ったら、野の花はもう秋のようです。といって も、この植物は7月下旬から咲き始めます。 ☆同じタムラソウの仲間で、春のタムラソウと夏のタム ラソウもありますが、どちらもこの上川あたりでは見る ことができません。どれもシソ科の植物なので、茎は四 角です。さわってみて確かめよう。 ☆シソ科の花はとてもかわった形をしています。サルビ アもシソ科なので、よく思い出してください。。サクラや キク、アサガオともちがった形です。難しい言葉で唇形 花(しんけいか)といいます。 8/4 オモダカ NO.117 《水田の雑草といわれています》 ☆学校裏の谷戸の田んぼに白い花があれば、ほとん どがオモダカです。葉っぱの形が人の顔=面(おも)に にているので、面高がオモダカになりました。雑草とは いえ、なかなかきれいな花です。 ☆オモダカによくにているもので、クワイがあります。ク ワイは中国からきたもので、お正月のおせち料理など で食べたりします。クワイのほうがオモダカよりも2~3

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倍くらい大きいです。 ☆花をよく見ると、2種類の花があります。オバナとメ バナです。オバナには、おしべがよく目立ち、花全体の 上のほうにあります。これは、花粉がこばれてメバナに つきやすくするためでしょう。 8/3 ウマオイ NO.116 《いろいろなバッタの仲間》 ☆バッタの仲間には、いわゆるバッタの仲間、キリギリ スの仲間、コオロギの仲間がいます。バッタの仲間は 触覚が短く、草を食べます。キリギリス・コオロギの仲 間は肉食性か雑食性です。 ☆NO111のミヤマフキバッタはバッタの仲間なので触 覚が短いので、確認してみてください。また、このウマ オイというキリギリスの仲間は、スイッチョンとなき、草 やぶなどにいます。 ☆これらバッタなどの昆虫の仲間の耳はどこにあるで しょうか?探してみてください。目の近くにあるのかな。 あれあれ?ないぞ!・・・これらの虫たちの耳は足の根 もとにあるんです。 8/2 ユウガギク NO.115 《野にさくキクなので野菊といいます》 ☆ユウガギクというのは、秋にいろいろとさく野菊の仲 間です。まだ、本格的な夏が始まったばかりだというの に、野は秋に向かっているのでしょうか。アキノタムラソ ウという花もさき始めています。 ☆このユウガギクも上川口小学校うらの谷戸で撮影し たものです。まだ花の数は少ないようですが、これから どんどんとさき続けていくでしょう。楽しみにしていてく ださい。 ☆秋の野菊には、シロヨメナ、ノコンギク、シラヤマギ ク、リュウノウギクなど、いろいろありますが、もっとも 早く花をさかせるのは、ユウガギクです。 8/1 イワタバコ NO.114 《岩場にすずやかにさいています》 ☆今熊山にある金剛の滝付近にたくさんのイワタバコ がさいています。岩場にあり、葉っぱがタバコの葉にに ているので、この名前がついたそうです。 ☆この写真は7月下旬に撮影したものです。ちょうど今 ごろはたくさんの花がさいていることでしょう。どこにで もある植物ではありません。このような貴重な花が見ら れる上川はすばらしい所です。

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☆梅雨もあけて本格的な夏になりました。涼(りょう)を 求めて滝を見に行くのもいいですね。マイナスイオンが たっぷりで、それはそれは、すずしくてとてもいい所で す。

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