金属資源情報
平成 24 年 4 月 18 日 Vol.19 No.15
ニュース・フラッシュ
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 金属企画調査部
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――[中南米]
チリ:中国・五鉱集団公司、チリで探鉱、鉱山開発 を検討 チリ:チリの銅生産量 2020 年に 900 万 t に ブラジル:Vale、Serra Sul プロジェクトの初期投 資額 195 億 US$に増額 ブラジル:Bahia 州鉱業投資 ペルー:先住民事前協議法の施行細則を経済・鉱業 会は評価するも、先住民組織は改善を要請 ペルー:Los Calatos 銅プロジェクト ペルー:Minas Conga 銅プロジェクトの外部評価報 告書、まもなく提出の見通し ペルー:Puno 県知事、Bear Creek Mining 社の活動 に注意喚起
メキシコ:米 Golden Minerals 社、Veladeña 多金属
鉱山の拡張計画を公表
メキシコ:加 Endeavour Silver 社保有鉱山の 2012 年 Q1 生産実績-金・銀生産が過去最大
メキシコ:加 Timmins 社、San Francisco 金鉱山の 2012 年 Q1 生産実績
メキシコ:鉱業会議所、2007 年~2012 年のメキシコ 鉱業投資は 230 億 US$超
メキシコ:加 Goldgroup 社、Caballo Blanco 金プロ ジェクトのプレ FS 結果を公表 メキシコ:加 Excellon Resources 社、水管理システ ムの改善により Platosa 多金属鉱山の 2012 年 Q1 生 産量が前年同期比で倍増
[北米]
米:Molycorp 社、Mt. Pass レアアース鉱山の埋蔵量 36%増加 米・加:鉱業の新卒者雇用状況等 加:連邦市民権・移民省、資源開発等の技能労働者 に対する移民審査を簡素化 加:Avalon Rare Metals 社、レアアース分離プラン トのプレ FS 完成
加:BC 州内連邦用地の浄化費用が増加
加:Alderon 社、Hebei Iron & Steel Group.,Ltd. と提携契約を締結
加:Prophecy Platinum 社及び Ursa Major Minerals 社、合併合意 加・メキシコ:Capstone Mining 社保有鉱山の 2012 年 Q1 の生産実績
[欧州・CIS]
スウェーデン:Boliden 社、Garpenberg 亜鉛・銀鉱 山拡大のため、4,000 万€ を借入れ[アフリカ]
ザンビア:North-West Railway プロジェクトに建設許可 ジンバブエ:鉱山大臣、2012 年の同国鉱業の成長率 を 15.8%と予想 モザンビーク:政府、Vale の Moatize 石炭プロジェ クト権益 5%獲得へ シエラレオネ:Tonkolili 鉄鉱石プロジェクトへ山 東鋼鉄集団が参画 シエラレオネ:Sierra Rutile 社、Q1 の生産実績を発表[オセアニア]
豪:BC Iron 社、Nullagine 鉄鉱石鉱山の鉱石埋蔵量 を修正 豪:ウラン探鉱会社の Bannerman Resources 社 、 Etango ウランプロジェクトの DFS 結果発表 豪:資源ブームの恩恵 豪:鉱山会社は産業大臣の国内製造業支援策に不満 豪:Ranger ウラン鉱山、2012 年 Q1 生産実績発表[アジア]
インドネシア:国営 Antam、アサハン・アルミ製錬 所へのアルミナ供給を計画 中国:江西省贛州市、銅アルミ有色金属産業協会を 設立 中国:中国アルミ業総公司、広西チワン族自治区で レアアースプロジェクトを実施 中国:環境保護部、第 2 期レアアース環境保護基準 の達成企業を公表 中国:江西省、ナミビア・Rehoboth 銅銀プロジェク ト探鉱投資 中国:河池南方亜鉛精錬所、生産再開 中国:鉛バッテリー製造業、2012 年も環境検査動向 要注目 中国:消費財などで重金属汚染報道続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― チリ:中国・五鉱集団公司、チリで探鉱、鉱山開発を検討 2012 年 4 月 11 日付けメディア報道によると、中国・五鉱集団公司がチリでの探鉱及び鉱山開発につ いて検討を行っている。Li Fuli 副社長は、同社がチリ及び他のラテンアメリカ諸国での鉱山操業開発 に向けた調査を実施していると言及した。現在、五鉱集団公司は CODELCO と 5 万 t/年の銅購入契約を 締結している。また、両社は共同探鉱、技術革新及び開発、プロジェク トの共同開発などを狙った戦 略的提携に関する MOU を 2011 年に締結している。Fuli 副社長は「CODELCO との関係は非常に良好で、 将来、探鉱だけでなく鉱山開発のあらゆる面で国際レベルでの協力関係を構築することを希望してい る」と述べた。
(2012. 4. 11 サンティアゴ 縫部保徳)
チリ:チリの銅生産量 2020 年に 900 万 t に
SONAMI(チリ鉱業協会)の Alberto Salas 会長は、2020 年までにチリの銅生産量は約 900 万 t まで増加 すると、サンティアゴで開催された Expomin 2012 で述べた。2011 年のチリの銅生産量は約 525 万 t で あり、約 72%増となる計算。Salas 会長は、「チリにおける 2012 年から 2020 年までの鉱業投資は総計 1,000 億 US$に達するであろう」と述べた。CODELCO は同期間に 220 億 US$を投資する計画で、大規模な ものでは Chuquicamata 鉱山の坑内採掘移行プロジェクトに 38.3 億 US$、Andina 鉱山拡張プロジェクト に 62.7 億 US$が挙げられる。CODELCO 以外では、Escondida 鉱山で 55 億 US$、Collahuasi 鉱山で 65 億 US$の拡張計画がある。
(2012. 4. 12 サンティアゴ 縫部保徳)
ブラジル:Vale、Serra Sul プロジェクトの初期投資額 195 億 US$に増額
Vale は、Para 州カラジャス南部で進めている Serra Sul プロジェクトの初期投資額を 80 億 US$から 195 億 US$に改めた。当初の投資額は鉱山開発と鉱石処理プラント関係のコストが主体であったが、今 回ロジスティックス向け投資が増額となった。現在の計画では 2016 年 2H より、生産能力 90 百万 t/年 の鉄鉱石生産の開始を目指している。本プロジェクトは、Vale にとっても最大クラスの新規プロジェク トであるが、Vale 全体でも今後 4 年間に 350 億 US$の大規模投資を行う。 (2012. 4. 13 サンティアゴ 神谷夏実) ブラジル:Bahia 州鉱業投資 ブラジル鉱業協会(IBRAM)によると、Bahia 州での鉱業投資は、2015 年までに 67 億$に達し、同期 間のブラジル全体での投資 金額の 10%にする見込みである。投資プロジェクトの対象鉱種は、鉄鉱 石の他、クロム、バナジウム、金、銅等とこれにかかわるロジスティックス等である。主要プロジェ クトに、Pedra de Ferro(Caetite 市、初期投資額 25 億 US$、Bahia Mineracão 鉄鉱石プロジェクト (Bamin)社)、Brumado、 Livramento de Nossa Senhora 鉄鉱石プロジェクト(初期投資額 22 億 US$、 Cabral Mineracão 社)、Jacuipe 鉄鉱石プロジェクト(初期投資額 8 億 US$、Ferrous Resources 社)、 Ilheus 鉄鉱石プロジェクト(初期投資額 7.5 億 US$、Samarco 社)等がある。またレアメタル、ベース メタルでは、Campo Formoso、Andorinha、Pojuca におけるクロマイト生産拡張計画(7 億 US$、Ferbasa 社)、Largo Mineracão 社(バナジウム)、Paranapanema 社(銅)、Yamana 社(金)等がある。Bahia 州で の鉱産物生産額は、2007 年の 8.5 億 US$から、2010 年には 17 億 US$と大幅に増加しており、探鉱権
申請件数も急増している。 (2012. 4. 16 サンティアゴ 神谷夏実) ペルー:先住民事前協議法の施行細則を経済・鉱業会は評価するも、先住民組織は改善を要請 2012 年 4 月 7 日付け地元各紙によると、ペルー経団連の Garcia Miro 会長は、先住民事前協議法の施 行細則は客観的、専門的かつ透明性ある争議解決のメカニズムであるとして評価し、本細則は今後のプ ロジェクトの妨げになるどころか、より多くの投資を誘致するための刺激となるだろうとの考えを示し た。また、事前協議の期間として定められた 120 日間は、相互の立場を決定し、合意に至るのに適切な 日数であるとコメントした。 また、ペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)の Martinez 会長は、施行細則の公布が社会争議の解決 に寄与するだろうとコメントしたほか、本細則の公布によって、中断状態となっていた様々なプロジェ クトの手続きが今後再開されるとの期待を表明した。 一方、4 月 13 日付け地元紙等によると、ペルーアマゾン民族連盟(Conap)の Barbaran 代表は、近日中 にも先住民事前協議法の施行細則の一部内容に対する反対意見書を、政府に提出する方針を 明らかにし た。同代表によると、施行細則は、施行細則の案文作成委員会において採決された全ての合意内容を反 映したものになっていない。その一例として、事前協議の対象となるのは、先住民に対する直接的影響 だけでなく、間接的影響も含めるべきだとの意見を述べた。 (2012. 4. 16 リマ 山内英生) ペルー:Los Calatos 銅プロジェクト
2012 年 4 月 9 日付け地元紙等によると、Metminco 社(豪)の現地子会社である Hampton Peru 社は、Los Calatos 銅プロジェクト(Moquegua 県)の 2013 年の FS 完成に向けて、現在実施中の第 4 期探鉱プログラ ム(ボーリング総延長:10 万 m)を 2012 年末までに完了させるとの計画を明らかにした。 同プロジェクトでは、銅の高い鉱化作用の他、高品位のモリブデンが確認されており、鉱物資源量は 926 百万 t(Cu:0.372%、Mo:0.027%)となっている。 (2012. 4. 16 リマ 山内英生) ペルー:Minas Conga 銅プロジェクトの外部評価報告書、まもなく提出の見通し
2012 年 4 月 10 日付け地元各紙によると、Pulgar-Vidal 環境大臣は、Minas Conga 銅プロジェクトの EIA に対する外部評価を委託された専門家が現地調査を終え、リマで最終報告書を作成中であることを 明らかにした。同大臣は、各専門家は、地表水や地下水に関する調査を行い、各自の見解を照らし合わ せながら、最終報告をまとめている段階であると伝え、その発表は 4 月 9 日の週の週末から翌週の始め 頃になるとの見解を示した。 更に、同大臣は、専門家による外部評価は、技術的側面において重要な要素であるとしつつ、同 プロ ジェクトに反対する Cajamarca 県政府機関等の対話への参加意思なども考慮するとの考えを示した。 一方、Cajamarca 県では 4 月 9 日に子供を含む 200 名の人々がプロジェクトに反対するデモ行進を行 った。同県の Santos 知事は、EIA の外部評価の結果がどのようなものであれ、地域住民が拒絶している 以上、プロジェクトへ反対する姿勢は変わらないとの立場を表明しているほか、同県内の治安維持に備 えた軍隊や警察による警備体制を批判した。 (2012. 4. 16 リマ 山内英生)
ペルー:Puno 県知事、Bear Creek Mining 社の活動に注意喚起
2012 年 4 月 16 日付け地元紙等によると、Puno 県の Rodriguez 知事は、同県内で操業を計画する鉱山 会社が環境関連の法規を遵守するよう働きかけていくとの考えを示した。
同知事は、具体的な案件として Bear Creek Mining 社を挙げ、「Bear Creek Mining 社は Puno 県 Carabaya 郡で銀の開発を計画し、2012 年初頭に FS を終了したが、同社の投資が環境汚染を引き起こさないよう きめ細かく注意を払っていく所存である」とコメントした。
(2012. 4. 16 リマ 山内英生)
メキシコ:米 Golden Minerals 社、Veladeña 多金属鉱山の拡張計画を公表
Golden Minerals Company(本社:コロラド州ゴールデン)は、メキシコ・ドゥランゴ州に保有する Veladeña 多金属鉱山の拡張計画を 2012 年 4 月 10 日付け同社 HP に公表した。 同社は、硫化鉱プラントのエンジニア・スタディを実施しており、2013 年までに粗鉱処理量を現行の 320 t/日から 650 t/日に引き上げる。2012 年の生産見込みは、金 280 kg、銀 23.0 t であるが、この計 画の実施により年間生産量を金 902 kg、銀 62.2 t に引き上げる。 同鉱山は、2011 年 9 月に操業を開始しており、2012 年 Q1 の生産量は、金 47 kg、銀 3.0 t、鉛 91 t、 亜鉛 125 t、銀換算で 5.3 t であった。 また、現在、別の鉱床のボーリング調査を行っており、2012 年 Q2 に資源量評価、2012 年 Q3 にプレ FS を行う予定である。 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康) メキシコ:加 Endeavour Silver 社保有鉱山の 2012 年 Q1 生産実績-金・銀生産が過去最大
Endeavour Silver Corp.(本社:バンクーバー)は、メキシコに保有する 2 銀鉱山の 2012 年 Q1 の生産 実績を下表のとおり 2012 年 4 月 11 日付け同社 HP に発表した。同社はメキシコで、ドゥランゴ州の Guanacevi 銀鉱山とグアナファト州の Guanajuato 銀鉱山を操業している。なお、同社は、四半期ベース で金及び銀の生産量が過去最大となっている。 Guanacevi 鉱山 Guanajuato 鉱山 合計 2012 Q1 2011 Q1 増減 2012 Q1 2011 Q1 増減 2012 Q1 2011 Q1 増減 粗鉱処理量(t) 98,963 91,104 +9% 94,796 50,838 +86% 193,759 141,942 +37% 銀生産量(t) 22.6 20.6 +10% 10.8 7.4 +46% 33.4 28.0 +19% 金生産量(kg) 50 54 -7% 146 101 +45% 197 156 +26% (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康)
メキシコ:加 Timmins 社、San Francisco 金鉱山の 2012 年 Q1 生産実績
Timmins Gold Inc.(本社:バンクーバー)は、メキシコ・ソノラ州に保有する San Francisco 金鉱山 の 2012 年 Q1 生産実績を下表のとおり 2012 年 4 月 11 日付け同社 HP に発表した。四半期で過去最大の 生産量となっている。 同鉱山は、2010 年 4 月に商業生産を開始し、2012 年には 3.98 t、2013 年には 4.04 t の金の生産を 計画している。 2012 年 Q1 2011 年 Q1 前年同期比(%) 金 (kg) 670 572 +17 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康)
メキシコ:鉱業会議所、2007 年~2012 年のメキシコ鉱業投資は 230 億 US$超 2012 年 4 月 11 日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)Almazan 事務局長は、チリ・ サンティアゴで開催された Expomin 2012 の講演において、2007 年~2012 年のメキシコの鉱業セクター への投資金額は、230 億 US$を越える旨明らかにした。 同氏によると、中でも 2011 年の投資額は 47.2 億 US$となり、2012 年は 55 億 US$を越えることが予想 されるとのことである。現在、メキシコにおいては 320 社が鉱業活動を実施し、738 件の探鉱・開発プ ロジェクトが活動している。 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康)
メキシコ:加 Goldgroup 社、Caballo Blanco 金プロジェクトのプレ FS 結果を公表
Goldgroup Mining Inc.(本社:バンクーバー)は、メキシコ・ベラクルス州に保有する Caballo Blanco 金プロジェクトのプレ FS 結果概要を以下の通り 2012 年 4 月 12 日付け同社 HP に公表した。 ・粗鉱処理量:20,000 t/日 ・マインライフ:7.5 年 ・年間平均産金量:3.0 t ・税引前内部収益率(IRR):66.4% ・3%割引正味現在価値(NPV):284 百万 US$ ・初期の開発コスト:84.8 百万 US$ ・その回収期間:1.5 年 同社は、既に環境影響評価報告書を当局に提出しており、2012 年 Q3 にその認可を取得し、開発工事 期間 9 か月を経て、2013 年半ばに操業を開始することを計画している。 同社は、メキシコ・ソノラ州において、Cerro Colorado 金鉱山を操業している。 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康)
メキシコ:加 Excellon Resources 社、水管理システムの改善により Platosa 多金属鉱山の 2012 年 Q1 生産量が前年同期比で倍増
Excellon Resources Inc.(本社:トロント)は、メキシコ・ドゥランゴ州に保有する Platosa 多金属 鉱山の 2012 年 Q1 生産量を下表のとおり 2012 年 4 月 13 日付け同社 HP に公表した。同鉱山は、これま で湧水により操業時間の制限を受けてきたが、水管理システムを改善したことにより 2012 年 Q1 は大幅 な生産量の増加を実現できた。 同鉱山の 2011 年の生産量は、銀 40.8t、鉛 2.96 千 t、亜鉛 3.94 千 t であった。 2012 年 Q1 2011 年 Q1 前年同期比(%) 銀 (t) 14.9 6.3 +136 鉛 (t) 872 422 +107 亜鉛 (t) 1,535 605 +154 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康) 米:Molycorp 社、Mt. Pass レアアース鉱山の埋蔵量 36%増加 Molycorp 社は、2012 年 4 月 9 日、同社が米・カリフォルニア州で建設中の Mt. Pass レアアース鉱山 の埋蔵量が 36%増加したことを発表した。 米証券委員会による「Industry Guide 7」の定義に基づく新たな確定及び推定埋蔵量は 1,840 万 st(約 1,669 万 t)(カットオフ品位 5%で平均レアアース品位 7.98%)と算出された。なお、前回(2010 年)の埋
蔵量は 1,360 万 st(約 1,234 万 t)であった。これらはコロラド州 Lakewood の SRK Consluting 社により 算出されたものである。また、SRK によると、Mt. Pass 鉱体には約 130 万 t のレアアース酸化物相当が 含まれるとしている。 (2012. 4. 16 バンクーバー 片山弘行) 米・加:鉱業の新卒者雇用状況等 2012 年 4 月 16 日付け現地報道等において、鉱業の新卒者雇用状況等を報じている。 鉱業とその他産業の平均初任給比較では実例として、鉱業において米国で最も雇用ニーズのあるコロ ラド鉱山大学の 2011 年卒業生(鉱山技師、冶金学者、地質学者、地球物理学者)の平均初任給(年収)は 65,868 US$であり、その額は米国立大学協会及び雇用主が予測した 2012 年大学卒業生の平均初任給(年 収)42,569 US$を大幅に上回っているとしている。 同記事の中でトロント大学の鉱業部門主任教授 Pysklywec 氏は「私達の生徒は非現実的かも知れない。 彼らは高額な給与を期待しており、年収 60,000 US$では不十分で 90,000 US$から 100,000 US$を期待し ていると思う。しかし、期待に反して未経験者向けの仕事は短期雇用も多い。職場環境も辺鄙な土地な ど厳しい場所もある。」と述べている。 その他雇用における問題点として、ここ 3 年間で学生の数は 3 倍になったが、大企業のインターンシ ップによる学生の囲い込み、学生の大企業志向等により、大企業以外では相変わらず雇用が難しい状況 にあるとしている。 (2012. 4. 16 バンクーバー 大北博紀) 加:連邦市民権・移民省、資源開発等の技能労働者に対する移民審査を簡素化 加連邦市民権・移民省は、2012 年 4 月 10 日、建設業や資源産業等において拡大する技能労働者不足 の解決にむけて、技能を有する労働者のカナダへの移民を容易にする計画を発表した。本発表は、Jason Kenny 市民権・移民・多文化担当相が発表した迅速かつ柔軟な一連の移民システムの発表のうちの一つ であり、2012 年後半に明らかとなる連邦技能労働者プログラム(Federal Skilled Worker Program, FSWP) において、技能労働者に対する別の簡素化された移民プログラムの構築を目指すとしている。技能労働 者としては、建設業、運送業、製造業、サービス産業を含み、特にカナダにおいては天然資源産業、建 設業において技能労働者に対する需要が高いとされる。発表の中で Jason Kenny 大臣は、政府は深刻な 技能労働者不足に直面していることを認識しており、国全体としてこの問題を解決するために具体的な ステップを取っている、と述べている。 (2012. 4. 16 バンクーバー 片山弘行)
加:Avalon Rare Metals 社、レアアース分離プラントのプレ FS 完成
Avalon Rare Metals Inc.(以下、Avalon 社)は、2012 年 4 月 12 日、レアアース分離プラントに係る プレ FS の結果を発表した。分離プラントに係るプレ FS は独立コンサルタントである SNC-Lavalin Inc. により、建設予定地として輸送インフラに近いことから米国南部のルイジアナ州とすることとして実施 された。Avalon 社は、現在、建設予定地としてメキシコ湾岸地域の土地取得に向け行動を起こしている とし、交渉中及び検討中の 2 か所が可能性のある場所として挙げられているとしている。 プレ FS によると、レアアース分離プラントは電力、天然ガス、水、第三者の化学製品生産者に近く、 既存路線に接続される鉄道は精鉱供給と製品の船積みに適しているとの仮定に基づくとともに、年産 1 万 t の生産能力を有するものとして実施された。レアアース分離プラントに係る試算された初期資本費
は 3 億 200 万 US$であり、完全な分離プラント設備、インフラ等付帯設備、間接費、予備費が含まれる。 資本費のうち、最も大きな割合を占めるものは 1,000 以上のミキサーセトラーから構成される溶媒抽出 工程の費用であり、全費用の 33%以上となる 1 億 100 万 US$となっている。 操業費は、レアアース酸化物 1 t 当たり 5,634 US$であり、消耗品やメンテナンス費用を含む。試薬 に係る費用は、塩酸及び水酸化ナトリウムの費用が主要な構成要素であり、操業費のうち 70%の 3,934 US$となっている。 分離プラントは、加・Nechalacho レアアース鉱床から産出された生産物を加・北西準州において硫酸 焼成したのち、分離プラントに併設されるクラッキングプラントにて処理された軽希土、重希土混合の 化学的精鉱(chemical concentrate)を処理するとしている。 なお、FS は SNC-Lavalin 社により実施され、2012 年末の完成を予定している。 生産物 年生産量(t) La 酸化物 1,583 Ce 炭酸塩 3,572 Pr 酸化物 451 Nd 酸化物 1,783 Sm 酸化物 391 Eu 酸化物 49 Gd 酸化物 371 Tb 酸化物 54 Dy 酸化物 271 Y 酸化物 1,169 Ho 炭酸塩 48 Er 酸化物 126 Tm,Yb,Lu 炭酸塩 132 (2012. 4. 16 バンクーバー 片山弘行) 加:BC 州内連邦用地の浄化費用が増加 2012 年 4 月 12 日付け現地報道等によると「BC 州内の汚染された用地の浄化費用が政府の見積額から 7,300 万 C$も増加した。」と報じている。 今年の州政府による汚染土地の浄化費用は、2.37 億 C$と 2006 年の見積額 1.64 億 C$から 7,300 万 C$増 加している。費用の増加要因は、調査対象用地及び調査項目の拡大と調査対象用地の債務見積額の増加 となっている。 汚染された州内連邦用地の浄化責任は、公害を引き起こした個人又は会社がすでに存在せず不履行が あった場合、州に帰属する。 BC 州森林・土地・天然資源省は、2003 年から汚染された州内連邦用地の浄化計画を開始。82 ヶ所の 調査を完了するとともに 13 ヶ所の浄化を終了している。更に今後 2 年間で 13 ヶ所を健康と環境に影響 があるため優先的に浄化するとしている。 BC 州政府は「浄化費用による将来の州の債務の増加額を予測することはできない。」との声明を述べ ている。 (2012. 4. 16 バンクーバー 大北博紀)
加:Alderon 社、Hebei Iron & Steel Group.,Ltd.と提携契約を締結
Alderon Iron Ore Corp.(本社:QC 州 Montreal、以下、Alderon 社)は 2012 年 4 月 13 日、中国最大の 鉄鋼生産者 Hebei Iron & Steel Group., Ltd.と提携契約を締結したと公表した。
済株式の 19.9%取得、Kami プロジェクトのために設立した新しい合資会社の所有権 25%取得となって いる。
(2012. 4. 16 バンクーバー 大北博紀)
加:Prophecy Platinum 社及び Ursa Major Minerals 社、合併合意
Prophecy Platinum Corp.(以下、Prophecy 社)及び Ursa Minerals Inc.(以下、Ursa 社)は、2012 年 4 月 16 日、両社の合併に関する包括的契約書に署名したことを発表した。
本取引は、オンタリオ州会社法で規定される Plan of Arrangement の方法により行われ、裁判所によ る Plan of Arrangement の承認でもって有効となる。
Ursa 社は Prophecy 社のオンタリオ州子会社と合併し、Prophecy 社の子会社となり、Ursa 社の株式・ ワラント等の証券のすべての保有者は、Ursa 社 15 株につき Prophecy 社 1 株と交換できる。
Prophecy 社は、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイにニッケル・白金族の探鉱プロジェクトを有する カナダの探鉱会社であり、ユーコン準州の Wellgreen 白金族・銅・ニッケルプロジェクト及びマニトバ 州の Lynn Lake ニッケルプロジェクトを保有している。Ursa 社は、オンタリオ州で Shakespeare ニッケ ル鉱山を操業するとともに 2 つのニッケル硫化物プロジェクトを保有している。
(2012. 4. 16 バンクーバー 片山弘行)
加・メキシコ:Capstone Mining 社保有鉱山の 2012 年 Q1 の生産実績
Capstone Mining Corp.(本社:バンクーバー)は、2012 年 Q1 の同社保有鉱山の生産実績を 2012 年 4 月 11 日付け同社 HP に下表のとおり発表した。同社はメキシコ・サカテカス州に Cozamin 鉱山を、カナダ・ ユーコン準州に Minto 鉱山を保有する。Cozamin 鉱山の産銅量は、四半期ベースで過去最大となっている。 2012 Q1 2011 Q1 前年同期比 (%) Cozamin 鉱山 生産量 銅(t) 5,889 3,905 +51 鉛(t) 376 343 +10 亜鉛(t) 2,131 1,893 +13 銀(t) 12.6 10.1 +25 Minto 鉱山 生産量 銅(t) 2,554 3,658 -30 金(t) 0.065 0.091 -29 銀(t) 0.80 1.31 -39 (2012. 4. 16 メキシコ 高木博康) スウェーデン:Boliden 社、Garpenberg 亜鉛・銀鉱山拡大のため、4,000 万€ を借入れ Boliden 社(本社:ストックホルム )は 2012 年 4 月 11 日、同社がスウェーデン南部に所有する Garpenberg 亜鉛・銀鉱山(同社権益 100%)での生産能力拡大のため、北欧投資銀行(NIB)から 4,000 万 € (約 5,240 万 US$)の融資を受けたことを明らかにした。同社は 2011 年 1 月に、同鉱山での生産能力を 140 万 t/年から 250 万 t/年に増加させるため、2011~2014 年に 39 億 SEK(約 5 億 7,570 万 US$)をかけ て設備の拡大作業を行うことを発表している。同社の Mikael Staffas CFO は「(今回 NIB から融資を受 けたことは、)当社の負債ポートフォリオ(debt portfolio)を向上するための計画の一部である。」と コメントしている。
なお、同鉱山での設備の拡大作業が終了した後、2015 年末までにフル生産に達する予定である。 (2012. 4. 16 ロンドン 北野由佳)
ザンビア:North-West Railway プロジェクトに建設許可
2012 年 4 月 10 日付けの現地メディア報道によると、カッパーベルト州の Chingola からアンゴラ国境 の Jimbe までの区間(554 km)に係る鉄道(North-West Railway)建設に関し、政府の許可が下りた模様で あり、早ければ 2013 年から建設開始する見込みである。North-West Railway Company の財務アドバイ ザーを努める Tagos Group が明らかにしたところによると、許可は 2011 年 12 月付けで発行されており、 期限は 2016 年 12 月までとなっている。現在、資金調達先を選定中であり、本年中に資金調達の目途を 付ける予定とのこと。建設費は 10 億 US$と見込まれている。 本区間の鉄道が整備され、さらにアンゴラ国内においてベンゲラ港までの鉄道整備が進めば、カッパ ーバルト州で採掘された鉱石を大西洋まで運搬することができるようになる。 (2012. 4. 16 ロンドン 小嶋吉広) ジンバブエ:鉱山大臣、2012 年の同国鉱業の成長率を 15.8%と予想 2012 年 4 月 13 日付け報道によると、ジンバブエ共和国の Obert Mpofu 鉱山鉱業開発大臣は、首都ハ ラレでジンバブエ鉱業協会と朝食ミーティングを行った際、同国の鉱業 成長率が 2012 年に対前年比 15.8%増となることが予想されると言及した。Mpofu 大臣は、同国の鉱業は、老朽化した設備、不十分 な融資、電力不足といった数多くの課題を抱えているにもかかわらず成長し、同国の経済成長率が対前 年比 9.4%増を達成することに貢献するだろうと述べた。また投資家を惹きつけるためには、融資の対 象となるような鉱山プロジェクトを提示する必要があり、そのためにジンバブエ政府が国営探鉱会社を 発足する準備を進めていること、また投機目的での鉱区の保有を防ぐために、「“use it or lose it” (休眠状態の鉱区を国に帰属させる)原則」を施行すること等を明らかにした。 (2012. 4. 16 ロンドン 北野由佳) モザンビーク:政府、Vale の Moatize 石炭プロジェクト権益 5%獲得へ 各社の報道によると、モザンビーク政府は 2012 年 4 月 11 日、ブラジルの資源大手 Vale が同国内で 操業している Moatize 石炭プロジェクトの権益 5%を 2,100 万 US$で獲得するという契約を同社と締結 した。Moatize 石炭プロジェクトは、Vale が同国で所有する唯一の石炭プロジェクトで、2011 年に生産 を開始しており、2011 年 11 月には、同社の取締役会が、同プロジェクトでの石炭の生産能力を当初予 定していた 1,100 万 t/年から 2,200 万 t/年に倍増させるため、60 億 US$をかけた設備拡大計画を承認 した。 (2012. 4. 16 ロンドン 北野由佳) シエラレオネ:Tonkolili 鉄鉱石プロジェクトへ山東鋼鉄集団が参画
African Minerals 社は 2012 年 3 月 30 日、Tonkolili 鉄鉱石プロジェクトの権益 25%を山東鋼鉄集団 (Shandong Iron& Steel Group)へ 15 億 US$で売却する手続きが完了したことを同社ホームページで発表 した。これは、両社が 2011 年 8 月に合意した内容に基づいたものであり、これまで売却に係る諸手続 きが進められてきた。 売却手続きが完了したことで、山東鋼鉄集団は同プロジェクトで生産される鉱石のオフテイク権を正 式に取得した。両社の合意によれば、山東鋼鉄集団は生産開始後のフェーズ 1 においては 2 百万 t、そ の後は 10 百万 t まで購入する権利を有し、販売価格は市場価格より最大 15%割引された価格となる。 同プロジェクトは 2011 年 11 月に生産を開始し、本年の生産見込みは 15 百万 t(フェーズ 1)。African Minerals 社は今回得た 15 億 US$の資金により 2014 年以後の生産拡大を予定しており(フェーズ 2)、拡
大後の生産能力は 50 百万 t/年となる見込みである。 (2012. 4. 16 ロンドン 小嶋吉広)
シエラレオネ:Sierra Rutile 社、Q1 の生産実績を発表
チタンの原料となるルチル・イルメナイト鉱の採掘を行う Sierra Rutile Ltd.(ロンドン AIM 上場) は、2012 年 4 月 10 日付けのプレスリリースで 2012 年 Q1 の生産実績を発表し、現在取り組んでいる生 産拡張計画が順調に進んでいることを明らかにした。ルチル鉱の生産は、対前年同期比 48%増の 20,693 t、イルメナイト鉱は同 57%増の 4,960 t となり、ルチル鉱の 2012 年生産量は 80,000 t となる見込み である。 同社の主力プロジェクト(D1 Dredging プロジェクト)は湖沼からの浚渫による鉱石の採掘であるが、 2011 年 10 月に生産拡張計画を発表し、既存プロジェクトの他、陸地での採掘や尾鉱からの回収プロジ ェクトを開始したところである(投資金額 52 百万 US$)。これら新規プロジェクトは 2013 年に生産開始 の見込みである。 同社の鉱区は天然ルチルを生産する世界有数のプロジェクトであり、 1967 年に生産が開始。1990 年 代前半にはルチル鉱の世界生産量の 30%を占めていたが、内戦に伴い 1995 年より生産が一時休止し、 2006 年に再開された。同社の発表による精測及び概測資源量は、ルチル鉱 6,254 千 t(品位 1.42%)、イ ルメナイト鉱 3,260 千 t(同 0.74%)となっている。 (2012. 4. 16 ロンドン 小嶋吉広) 豪:BC Iron 社、Nullagine 鉄鉱石鉱山の鉱石埋蔵量を修正
2012 年 4 月 10 日付け地元紙等によると、BC Iron 社(本社:WA 州 Perth)は、Fortescue Metals Group と共同で探査を行っている Nullagine 鉄鉱石鉱山のマインライフが 18 カ月延びたと発表した。これは Bonnie East 鉱床での新しい資源量の獲得による。この結果、Bonnie East 鉱床の 7.7 百万 [email protected]%Fe を加えて Nullagine 鉱山の推定鉱石埋蔵量は 42.4 百万 [email protected]%Fe に増加した。
現在、Nullagine 鉱山は年産 300 万 t の鉄鉱石を生産しており、JV は 2012 年 6 月末までに年産 500 万 t に拡張する計画を持っている。
(2012. 4. 17 シドニー 栗原政臣)
豪:ウラン探鉱会社の Bannerman Resources 社 、Etango ウランプロジェクトの DFS 結果発表
2012 年 4 月 10 日、ウラン探鉱会社の Bannerman Resources(本社:WA 州パース)は、80%の権益を所 有するナミビア・Etango ウランプロジェクトの DFS 結果を肯定的と報告し、長期的な大規模操業の実行 可能性について確認した、と発表した。 DFS の結果、精測及び概測鉱物資源量の 80%は、ウラン酸化物 119.3 百万 lb を含む確定及び推定鉱 石埋蔵量に転換された。露天採掘の最低マインライフは 16 年で当初 5 年はウラン酸化物年産 6~8 Mlbs、 その後は年産 7~9 百万 lb の生産が見込まれる。
Bannerman はナミビア鉱山公社 Epangelo とのマイルストーン契約についても報告し、当初 Epangelo がプロジェクトの権益 5%を所有し、鉱山開発決定後、さらに 5%を取得するオプションを保有する、 とした。
豪:資源ブームの恩恵
2012 年 4 月 11 日付け地元紙等によると、情報・調査企業 Nielsen と Australian Financial Review が 3 月 29 日から 31 日かけて 1,400 名を対象に行った調査によると、85%の人が資源ブームは豪州によ って良いと回答した。一方、個人的に大いに恩恵を受けたと回答したの人は 12%にとどまり、多少は恩 恵を受けたが 33%、全く恩恵を受けてないは 52%にのぼった。 地域別でみると、個人的に大いに恩恵を受けたと回答した人は、QLD 州で 16%、WA 州で 23%となり、 NSW 州の 10%、VIC 州の 8%、SA 州の 9%と比較して高くなっている。 (2012. 4. 17 シドニー 栗原政臣) 豪:鉱山会社は産業大臣の国内製造業支援策に不満 2012 年 4 月 12 日付け地元紙等によると、鉱山会社は金額の大きな投資案件について連邦政府に対し 6 カ月ごとに豪州製品を使用しようと努力していることを報告しなくてはならなくなる。さもなければ 輸入品に対する関税の免除を取り消されることになると言われている。
これは、Greg Combet 産業大臣が 4 月 11 日に発表したもので、2011 年 10 月には Julia Gillard 首相 が概要を発表していた。2,000 万 A$以上の補助金を受領している場合、6 カ月毎に報告の義務が発生す る。また、20 億 A$以上の資源開発プロジェクトについては豪州製品を使用しない場合、その理由を報 告しなくてはならない。2012 年 7 月 1 日より施行される。
Mineral Council of Australia は、本制度が誤った根拠に基づき作成されたものだ、と再度批判して いる。
(2012. 4. 17 シドニー 栗原政臣)
豪:Ranger ウラン鉱山、2012 年 Q1 生産実績発表
Rio Tinto の子会社である Energy Resources of Australia が NT 州で操業する Ranger ウラン鉱山は、 2012 年 Q1 のウラン酸化物の生産量を前年同期比 18%増の 612 t と発表した。今期の給鉱品位は低かっ たものの前年同期は大雨の影響で操業が停止されていた。現在、2011 年 12 月の大雨の影響で露天採掘 底部の高品位鉱石へアクセスできないものの、それ以降は平均以下の降雨量だったため、2012 年 4 月末 にはアクセスできると予測されている。このアクセス可能時期は 2011 年時点での予測よりも早く、そ の結果、2012 年のウラン酸化物生産量は前回予測の年間 3,000 t~3,700 t から 3,200 t~3,700 t に修 正された。 (2012. 4. 17 シドニー 栗原政臣) インドネシア:国営 Antam、アサハン・アルミ製錬所へのアルミナ供給を計画 2012 年 4 月 11 日付け地元紙報道によれば、インドネシア国営非鉄鉱業企業 Antam は、現在 FS 実施中 の西カリマンタン Mempawah スメルター・グレード・アルミナ精錬所から生産されるアルミナを、北ス マトラにあるアサハン・アルミ製錬所に供給する計画があることを明らかにした。計画中の Mempawah アルミナ精錬所の生産能力は 120 万 t/年になる予定で、このうち、約 50 万 t のアルミナをアサハン製 錬所に供給し、残りの 70 万 t はアジア、欧州に輸出する計画である。 一方で、現在、アサハン製錬所への資本参加ではなく、アルミナ供給のみにとどまる計画の模様。Antam の現在の計画では、Mempawah アルミナ精錬所プロジェクトは、投資額 10 億 US$、2012 年中の建設開始 を予定している。 エネルギー鉱物資源省のデータによれば、インドネシアはボーキサイト資源埋蔵量として、34.7 億 t
を有している。しかし、国内にアルミナ精錬所が無いため、ボーキサイト鉱石は全て中国などに輸出さ れている。一方、アサハン・アルミ製錬所へは豪州からアルミナが供給されている。Mempawah アルミナ 精錬所は、国内でのボーキサイト~アルミ製錬までの一貫したサプライチェーンを確立するものとして 期待されている。 (2012. 4. 16 ジャカルタ 高橋健一) 中国:江西省贛州市、銅アルミ有色金属産業協会を設立 現地報道によると、江西省贛州市で、業界の持続的且つ健全な成長を促進するため、銅・アルミ有色 金属産業協会が設立された。協会は、贛州市の産業発展計画及び産業政策の作成、製品販売及び原料供 給情報などのコンサルタント業務及びサービス提供を行う。 2011 年の贛州市の銅、アルミ、錫、コバルトなど一定規模以上の非鉄金属企業(希土類企業、タング ステン企業は含まず)は 67 社で、業界の売上額は 280 億元(44.3 億 US$)、税込み利益は 26.8 億元(4.2 億 US$)であった。 (2012. 4. 16 北京 土居正典) 中国:中国アルミ業総公司、広西チワン族自治区でレアアースプロジェクトを実施 現地報道によると、総合非鉄金属企業を目指す中国アルミ業総公司(Chinalco)は、広西チワン族自治 区政府と協定を締結し、競争力を有する産業チェーン及び中国南部レアアース工業団地構築のため、今 後 3 年間に 20 億元(3.2 億 US$)を投入し、賀州市の旺高レアアース機能材料工業団地での高度加工製品 開発プロジェクトを実施する。さらに同公司は、同自治区で賀州金源公司による希土類金属及び合金生 産(生産能力 3,000 t/年)プロジェクト、崇左市での希土類分離(生産能力 5,500 t/年)プロジェクトも 実施する。 同自治区のイオン吸着型レアアースの推定埋蔵量は、中国 1 位で確定埋蔵量(REO)110 万 t である。 (2012. 4. 16 北京 土居正典)
中国:環境保護部、第 2 期レアアース環境保護基準の達成企業を公表 環境保護部汚染防止司は、第 2 期レアアース環境保護基準をほぼ達成する企業 41 社を公表した。2011 年末に公表された 15 社を加え計 56 社となり、300 社あまりある企業の 1/6 となった。なお、今回の公 表された企業の中にも、業界大手の包鋼希土は入っていない。 環境保護基準を達成した企業(第 2 期) 順番 企業名 企業類別 所在省 1 包頭紅天宇希土類磁石材料有限公司 製錬分離 内モンゴル 2 包頭市京瑞新材料有限公司 製錬分離 3 包頭華美希土ハイテク有限公司 製錬分離 4 包頭市璽駿希土有限公司 製錬分離 5 包頭市新源希土ハイテク材料有限公司 製錬分離 6 包頭羅地亜希土有限公司 製錬分離・応用 7 包頭鑫隆新材料有限公司 製錬分離・金属 8 包頭天驕清美希土研磨剤有限公司 応用 9 包頭瑞鑫希土類金属材料株式有限公司 金属 10 内モンゴル達拉特旗河泰金属製錬有限公司 金属 11 包頭三徳電池材料有限公司 金属 12 丹東金龍希土有限公司 金属 遼寧 13 連雲港市麗港希土実業有限公司 製錬分離 江蘇 14 溧陽羅地亜希土新材料有限公司 製錬分離 15 常熟市盛昌希土科技有限公司 製錬分離 16 阜寧希土実業有限公司 製錬分離 17 江蘇省国盛希土有限公司 製錬分離 18 江蘇卓群ナノメートル希土株式有限公司 製錬分離 19 徐州金石彭源希土材料工場 金属 20 江西金世紀新材料株式有限公司 製錬分離 江西 21 尋烏南方希土有限責任公司 製錬分離 22 龍南県和利希土製錬有限公司 製錬分離 23 信豊県包鋼新利希土有限責任公司 製錬分離 24 龍南県鐕昇有色金属有限公司 製錬分離 25 定南県南方希土有限責任公司 製錬分離 26 龍南県万宝希土分離有限責任公司 製錬分離 27 全南包鋼晶環希土有限公司 製錬分離 28 龍南龍イットリウム重希土科技株式有限公司 応用 29 贛州歩莱テルビウム新資源有限公司 総合利用 30 贛州晨光希土新材料株式有限公司 金属 31 山東鵬宇実業株式有限公司 応用 山東 32 江華瑶族自治県興華希土新材料有限公司 製錬分離 湖南 33 益陽鴻源希土有限責任公司 製錬分離 34 清遠市嘉禾レアメタル有限公司 製錬分離 広東 35 徳慶興邦希土新材料有限公司 製錬分離 36 広西有色金属集団金源希土株式有限公司 製錬分離 広西 37 広西賀州金広希土新材料有限公司 金属 38 四川省楽山鋭豊冶金有限公司 製錬分離 四川 39 四川省楽山市科百瑞新材料有限公司 金属 40 四川省冕寧県方興希土有限公司 製錬分離 41 甘粛希土新材料株式有限公司 製錬分離 甘粛 (2012. 4. 16 北京 土居正典) 中国:江西省、ナミビア・Rehoboth 銅銀プロジェクト探鉱投資 2012 年 4 月、江西省発展改革委員会は、江西省地質鉱産勘査開発局によるナミビア Hardap Region の Rehoboth 銅銀探鉱プロジェクトへの投資を承認した。 江 西 省 発 展 改 革 委 員 会 に よ れ ば 、 こ の 探 査 は 江 西 省 地 質 鉱 産 勘 査 開 発 局 贛 中 地 質 大 隊 が 500 万 US$を 投 資 す る も の 。 江 西 省 地 質 鉱 産 勘 査 開 発 局 贛 中 地 質 大 隊 は 、 同 地 区 で 既 に 169 km2 に わ たり
100% 探 鉱権 を 得て い る。 地 質 資料 等 によ る 当初見 積 も りで は 銅資 源 量とし て 50 万 t、 銀 1 千 t 以 上 が 見 込ま れ てい る 。 (2012. 4. 10 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:河池南方亜鉛精錬所、生産再開 2012 年 1 月 15 日に発生した広西壮族自治区の龍江のカドミウム濃度基準値超過により生産停止の措 置が取られていた河池南方亜鉛精錬所は、当局による検査確認を経て生産を再開した。同精錬所の亜鉛 精錬能力は 25 万 t/年、ただし最近の亜鉛価格低下から再開する能力は 20 万 t 分とのこと。 (2012. 4. 12 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:鉛バッテリー製造業、2012 年も環境検査動向要注目 2012 年 4 月 12 日、中国環境保護部は「鉛蓄電池と再生鉛企業に対する環境検査 実施の通知」を発行 し、鉛蓄電池(極板製造、組立、関連鉛部品製造)と再生鉛生産企業を対象とするとともにその対象企業 リストを公布した。 同時に「環境検査実施要綱」を配布し関連事項を指示した。この要綱では、対象企業がまず自主検査 を実施した上で地域の環境保護部門に受検を申請、同時に自主検査資料を送付することなどが述べられ ている。法規違反や、不合格の場合などは、今後の設備拡充や上場等に当たっての事前環境評価が受理 されなくなる。 また、工業情報化部は、淘汰すべき旧式生産技術と品目を公布。その中に「Cd を 0.002%以上含有す る鉛蓄電池」もリストアップされている。このリストに掲げられた品目は遅くとも 2013 年末までに淘 汰の対象となり、一律にその製造・販売・利用そして採用が止められる。
大手の上海市の外資 Johnson Controls, Inc.( 生産能力は 374 万 kVAh/年-小型車バッテリー換算で 約 570 万個)も生産に影響の出ている報道がある中、2011 年 4 月、広東省環境保護庁は監督対象となっ ていた東莞市塘厦鎮の欧雷瑪電源公司について鉛汚染嫌疑で 5 月末まで生産停止とした。欧雷瑪電源公 司のバッテリー生産量能力は 5 万 kVAh/年(小型車バッテリー換算で約 75 千個)で大きな影響はないと見 られる。 一方で、2011 年 4 月 11 日に発表された駱駝集団股分有限公司(湖南省襄陽市)の年報によると、同社 はグループ内関連企業の駱駝集団華中蓄電池有限公司に建設する新型低鉛メンテナンスフリー型の鉛 蓄電池生産ラインを 2012 年に生産投入するとのこと。新ラインは 2 ラインで生産能力は 400 万 kVAh。 MF(メンタナンスフリー)タイプの鉛カルシウム型の蓄電池を生産すると思われる。400 万 kVAh の能力を 小型自動車蓄電池換算すると約 600 万個になる。 更に、4 月 13 日には、寧夏回族自治区の寧夏華夏電源有限公司が自動車始動用蓄電池プロジェクトの 一部を完成、生産を開始したとも報道されている。このプロジェクトは 3 ラインで年産 250 万個の蓄電 池生産を目指すものだが、今回生産開始されたのはその内の 1 ラインである。 (2012. 4. 13 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:消費財などで重金属汚染報道続く 環境汚染への関心が高まっている中、最近、中国内報道では以下のとおり消費財での重金属汚染報道 が多くなっている。 1. 保健食品「螺旋藻」(スピルリナ:Spirulina)で、市販されている 8 種の内 6 種で鉛含有量が食品基 準を超過した。一部の上場企業での販売停止となっている。
2. 中国の民間団体は、任意に購入した市販の美白化粧品 477 種の 23%で水銀が基準の 1ppm を超えてい たと発表した。環境保護部も調査開始した。 3. 福建省漳州市の婦人幼児保険院の調査によると、市内の幼児の多くで血中鉛濃度異常値前後か超過 が見つかる。自動車排気ガスが原因ではないかと疑われている。 4. 児童生徒の使用するクレヨン、絵具などで鉛含有量が食品基準を超過 した。 5. 蘇泊爾(Supor)社製ステンレス鍋でマンガン含有がステンレスの配合基準を超過 した。これに対して マンガン析出懸念からの報道が続く。蘇泊爾は析出量は含有量と異なり、マンガンの析出基準が中 国にないことからイタリア基準で確認して問題なしとしたが、対応が遅れたことと、関係者が「値 段の高い鍋はマンガンが少ない」と答えたことなどで騒動が広がった。 6. 食品薬品用として使用が禁じられている工業用皮革を生石灰処理したゼラチンが原料となっていた 薬用カプセルが河北省で販売されていたことが判明 した。クロム量も安全基準値を超過。関係者は 拘束された。 (2012. 4. 16 金属企画調査部 渡邉美和) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありませ ん。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポ ートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負い かねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である 旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。