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中国 2 月として過去最高の 509,100 人が訪日 2017 年 2 月の訪日中国人数は前年同月比 2.0% 増の 509,100 人で 2 月として過去最高を記録 クルーズによる訪日が需要を下支えしたものの 昨年は 2 月にあった旧正月休暇が 本年は 1 月末に移行した影響などもあり 5 か月

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【韓国】

2 月の市場動向トピックス

 2 月として過去最高の 600,000 人が訪日 2017 年 2 月の訪日韓国人数は、前年同月比 22.2%増の 600,000 人となり、2 月として過去最高を記録。1 月に 引き続き、2 か月連続で 60 万人の大台を突破した(推計値による)。昨年は 2 月にあった旧正月(ソルラル)休暇が 今年は 1 月となったことから、前年同月比での訪日者数の伸び悩みが懸念されたが、LCC を中心とした航空路線の 拡充や、円安傾向の持続による旅行費用の値下がり、韓国の外国旅行者数の増加トレンドなどがプラス要因とし て大きく作用し、訪日者数の増加に寄与した。

2 月の主なプロモーション活動

 韓国 Facebook の旅行コンテンツの中で高い人気を誇る「旅行にはまる」とタイアップし、九州エリアの魅力を発信す るプロモーション動画を作成した。「私の小さな贅沢」をテーマにした臨場感溢れる映像を、映画館の劇場広告や YouTube、Facebook などの SNS を通じて拡散した。3 月 10 日時点で既に 120 万回を超える動画再生回数を記 録しており、メインターゲットである 20~30 歳代の若者層を中心に、幅広く訪日意欲を喚起した。 プロモーション動画(左:指宿市池田湖、右:北九州市門司港)  上記のプロモーション動画の放映と並行し、「九州 Week」と題した九州旅行の当たるキャンペーンイベントをカカオト ーク、Facebook、Instagram 等の SNS を通じて展開した。さらに、当該動画に登場する見どころを含む旅行商品を 集めた特別企画展を旅行会社と共同で実施した。プロモーション動画の拡散と組み合わせることにより、九州地方 への関心を、実際の訪日行動にタイムリーに繋げた。 (左)Instagram への投稿記事 (右)カカオトーク配信記事 旅行会社との特別企画展サイト

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【中国】

2 月の市場動向トピックス

 2 月として過去最高の 509,100 人が訪日 2017 年 2 月の訪日中国人数は前年同月比 2.0%増の 509,100 人で、2 月として過去最高を記録。クルーズによる 訪日が需要を下支えしたものの、昨年は 2 月にあった旧正月休暇が、本年は 1 月末に移行した影響などもあり、5 か月ぶりに一桁の伸び率となった。なお、旧正月期間を含む 1 月~2 月の合計では、前年同期比 17.0%増であっ た。

2 月の主なプロモーション活動

 九州への旅行需要の増加と更なる魅力の訴求を図るため、個人旅行者向けのキャンペーンを複合的に実施した。 3 月も継続して当該プロモーションを実施する予定である。 【事例①】 有力 KOL(キー・オピニオン・リーダー)3 名を九州の 3 つのルートに招請し、その様子を中国国内大手生放送サイト およびアプリ「一直播」を通じて配信した。ハウステンボスの夜景や、和装での杵築の街歩き、九重でスキーを楽しむ 様子などを紹介し、最高瞬間視聴数は、ルート 1(福岡・長崎・佐賀): 15.6 万人、ルート 2(福岡・大分・熊本): 22.6 万人、ルート 3(鹿児島・熊本): 17.6 万となった。 【事例②】 中国最大の OTA である Ctrip と連携し、九州各県のホテル販促キャンペーンを実施した。キャンペーン期間(2 月 6 日~24 日)に九州各県のキャンペーン対象ホテルを予約し、実際に当該ホテルに宿泊して、3 月 28 日までに微博 に九州旅行の写真 3 枚を投稿した旅行者先着 500 名にクオカードを進呈。さらに、投稿の中から優秀作品 30 点 を選出し、Ctrip 日本旅行券 1000 元分をプレゼントした。旅行者の投稿という生の情報を拡散することにより、熊 本地震によるイメージの払拭を図った。 (URL: http://pages.ctrip.com/destinationad/201701/JNTO/jnto_pc.html) 一直播でのライブ中継の様子 撮影風景 (左)キャンペーンページ (右)実際の写真投稿例

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【台湾】

2 月の市場動向トピックス

 旧正月休暇が短縮し、1 月末に移行 2017 年 2 月の訪日台湾人数は、前年同月比 1.7%減の 343,000 人。昨年は 2 月にあった旧正月休暇が、今年は 1 月末に移行し、休暇の日数も昨年の 9 日間から 6 日間に短縮した事もマイナス要因となった。そのような中、LCC 路線の座席供給量が前年同月比で 7%増加したことや、急激な円安基調が訪日リピーター層の消費意欲を刺激し たことなどが訪日需要を喚起した。また、和平記念日前後が 4 連休(2 月 25 日~28 日)となったことも、これらのマ イナス影響を減少させる好材料となった。

2 月の主なプロモーション活動

 台湾人の人気ブロガーと共に現地を取材した「秩父・羊山公園・三峰神社日帰り旅行」についての記事を、訪日 旅行プロモーションサイト「日本旅遊活動」に掲載した。西武特急レッドアロー号で快適な移動空間を楽しみ、芝桜 で有名な羊山公園、関東の水源地として古くから信仰を集める雲の上の神殿・三峰神社、アニメ「あの花」の聖地 としても知られる旧秩父橋の 3 箇所を 1 日で巡る行程で、高いコストパフォーマンスと充実した内容であった。  個人旅行(FIT)需要の促進を目的として、スマートフォンの位置情報に基づくアプリを活用したスタンプラリーにより、 日本各地の周遊に繋げる訪日旅行プロモーションを実施した。予め設定した観光地で位置情報を発信することに よりスタンプを集め、抽選で豪華景品が当たる、言わばスタンプラリーのスマホ版である。また、リピーターの誘客促進 を目的として、弾丸の訪日旅行に関するアンケートも実施。「謝謝台湾」と書かれたオリジナルデザインのお守りとス ーツケースステッカーを賞品として用意した。 「秩父・羊山公園・三峰神社日帰りの旅」の記事掲載 アプリを活用した弾丸旅行アンケートの実施

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【香港】

2 月の市場動向トピックス

 旧正月休暇時期の変動が影響 2017 年 2 月の訪日香港人数は、前年同月比 7.4%減の 140,600 人。4 年 1 か月ぶりにマイナスの伸び率となった。 昨年は 2 月に 5 日間の旧正月休暇があり、さらに 2 日間の有給休暇を取得すれば最大 9 連休も可能であった。し かし今年は、当該休暇が 1 月で完結し 2 月に祝日がなかったことや、閏年であった昨年に比べ、2 月の日数が 1 日 少なかったことなども影響し、訪日者数が減少した。一方、旧正月休暇を含む 1 月と 2 月の合計では前年同期比 17.8%増となり、東アジア市場では韓国に次ぐ 2 番目の伸びとなった。

2 月の主なプロモーション活動

 香港で知名度の高いグルメ雑誌「飲食男女」を香川県に招請した結果、2 月 9 日号に特集記事が掲載された。 香川県には、香港-四国初の定期便として昨年 7 月に格安航空会社の香港エクスプレスが就航して以降、認知 度向上に向けて四国のプロモーションを継続している。その一環として実施した今回の招請では、うどんを切り口に 香川県を巡るグルメ体験を紹介し、旅慣れた香港人の旅行意欲を喚起した。 「飲食男女」の特集記事  2 月 10 日~12 日に、香港における婚礼関連の見本市「第 86 回香港ウェディング・フェア」に出展し、コト消費の 新たな切り口として日本での「ウェディングツーリズム」の魅力を PR した。北海道から九州に至るまで日本各地の事 業者や協会など 6 団体が共同出展者として参加し、プランの内容や料金など結婚を控えた香港人カップルからの 具体的な相談に応じ、今後の成約に繋げる場として活用した。 香港ウェディング・フェアの会場風景

(5)

【タイ】

2 月の市場動向トピックス

 各月の過去最高を継続して更新 2017 年 2 月の訪日タイ人数は、前年同月比 22.5%増の 75,100 人で、2 月として過去最高を記録。昨年 10 月 13 日の前国王崩御以降、訪日者数の伸び率はしばらく鈍化が続いていたが、徐々に影響は少なくなってきている。ま た、LCC のピーチアビエーションによるバンコク-那覇線の新規就航や、日本航空のバンコク-成田線の増便などによ る航空座席供給量の増加や、万仏節振替休日による 2 月中旬の連休、訪日旅行プロモーションの効果など訪日 需要を後押しする環境が揃っていたこともあり、結果的に 20%を超える伸びを示した。

2 月の主なプロモーション活動

 2 月 15 日~19 日に、バンコクにて開催された旅行博「第 20 回 Thai International Travel Fair(TITF)」 に出展し た。今回は、日本から 65 団体、ブース数も 94 と、同フェアのメインホールの 1/3 を占め、他の競合国を圧倒する規 模でジャパンゾーンを展開し、日本全国各地の魅力を PR し、直前需要や 3 月~5 月のピークシーズン需要の取り 込みを大々的に図った。さらに、関連事業としてセミナー商談会、インセンティブセミナーも開催し、訪日意欲の喚起 に取り組んだ。  2 月 17 日より 1 か月間程度、JNTO ウェブサイトやオンラインメディアを活用した一般消費者向けキャンペーンを実 施した。47 都道府県の写真を素材に、地方のモデルコースを軸にした観光魅力の発信を行い、オンライン広告や Facebook などで拡散を図ることにより、訪日意欲の喚起や訪日需要の地方分散に取り組んだ。 TITF ジャパンゾーンの様子 訪日キャンペーンの画面(JNTO ウェブサイト)

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【シンガポール】

2 月の市場動向トピックス

 訪日者数、前年同月比 13.5%減の 17,600 人 昨年は 2 月にあった旧正月休暇が、本年は 1 月末に移行したことに加え、旅行検討時期であったと考えられる昨年 11 月頃の円高の影響により訪日意欲が抑制されたことなどもあり、伸び率はマイナスとなった。なお、旧正月期間を 含む 1 月~2 月の合計では、前年同期比 7.2%増であった。昨年 9 月には「食」を活用した訪日オンラインキャンペー ンを OTA と連携して展開、10 月 28 日~30 日にはシンガポールの高島屋地下催事場において旅行博「Japan Travel Fair 2016」を開催した。さらに、在星日本国大使館をはじめとする在星日系公的機関が共同で主催した 「SJ50 Matsuri」とも連携し、オールジャパンでの総合的なプロモーションを実施するなど、オフライン×オンライン双方 による事業を展開した。

2 月の主なプロモーション活動

✸ 12 月 8 日に、シンガポールにおいて、シンガポール人を対象とした会員制の訪日コミュニティサイトを開設した。個人 旅行化や訪日ニーズの細分化が進む同市場において、嗜好や属性などの事前登録情報に加え、サイト内の行動 履歴などを蓄積したバックデータの解析を行い、会員それぞれの興味関心に適した情報を提案型発信するとともに、 サイト内における会員同士の交流促進を図るなどして訪日動機を醸成し、ロイヤリティの高い訪日ファン、訪日リピ ーターを囲い込むことで、質の高い訪日プロモーションを強化する取り組みを開始した。 ✸ 2 月から OTA(Expedia など)及び航空会社(SQ、ANA、JAL、Scoot)各社との共同プロモーションをオンライン上で 展開した。3 月~4 月の桜シーズン及び 5 月~6 月の学校休暇とハイシーズンに向けた取り組みにより、訪日需要 の底上げと刈取りを図る。 OTA 及び航空会社と連携した共同プロモーション特設サイト

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【マレーシア】

2 月の市場動向トピックス

 訪日者数、前年同月比 10.7 減の 26,700 人 2017 年 2 月の訪日マレーシア人数は、前年同月比 10.7%減の 26,700 人。昨年は 2 月にあった旧正月が、今年 は 1 月末に移行したことにより、2 月の訪日需要が減退したと考えられる。しかし、1 月~2 月の合計では、前年同 期比で 23.0%増であり、引き続き堅調に推移していると考えられる。

2 月の主なプロモーション活動

 2 月 20 日~3 月 19 日に、エアアジア X との共同キャンペーンを実施した(搭乗期間 2 月 20 日~11 月 16 日)。 新千歳、羽田、関西とエアアジア X が就航する 3 路線で片道 RM299(約 7,475 円 1RM=25 円)の航空券を提 供し、同社の保有する顧客ネットワークやプラットフォームなどを通じて広く告知した。「MATTA フェア」などの旅行博 で行ったアンケート調査では、訪日動機としては長期休暇の取得に次いで、航空券プロモーションが多かったことから、 特別運賃の提供により、FIT 旅行者を中心に訪日意欲を喚起できると考えられる。

 ムスリム向けガイドブック「JAPAN Welcome Guide for Muslim Visitors」を改訂、合わせてウェブサイトについても情 報の追加・更新を行った。今回の改訂では、北海道、東北、昇龍道を中心に情報の充実を図るとともに、ムスリム ブロガーの九州招請の結果も掲載した。また、ムスリムに配慮したレストランや施設などの情報も盛り込み、ムスリム 旅行者に日本が安心して観光できる国であることを PR した。 (左)エアアジア X との共同キャンペーンビジュアル (右)キャンペーンサイト(http://www.airasia.com/japan/) (左・中央)ムスリム向けガイドブック (右)ムスリム向けウェブサイト

(8)

【インドネシア】

2 月の市場動向トピックス

 訪日者数、前年同月比 49.6%増の 17,900 人 2017 年 2 月の訪日インドネシア人数は、前年同月比 49.6%増の 17,900 人。冬に向け、航空会社との共同広 告やテレビ CM、Facebook などを活用した訪日旅行プロモーションが訪日意欲の喚起に貢献した。加えて、昨年 9 月に実施した旅行博「ジャパン・トラベル・フェア」や、8 月~10 月にかけて多数の旅行会社・航空会社が独自に開 催したトラベルフェアでの安価な航空券の販売が個人旅行(FIT)需要を後押ししたと考えられる。  インドネシアからの航空旅客数、16%増の 9,500 万人 2016 年の国内線・国際線を合わせたインドネシアの航空旅客数は 9,522 万人と前年比で 16%増加し、鉄道旅客や 海運旅客の伸びを大幅に上回った。中央統計局が発表した運輸統計によると、国内線の旅客数は前年比 17%増 の 8,045 万人。首都ジャカルタのスカルノ・ハッタ空港を利用した旅客の伸びは 5%に留まった一方、それ以外の主要 4 空港は 2 桁伸長した。国際線旅客数は 8%増の 1,477 万人で、南スラウェシ州マカッサルのハサヌディン空港の伸び が 53%と最も大きく、次いでバリ島のングラライ空港が 17%であった。

2 月の主なプロモーション活動

 地方の魅力を発信し、誘客に繋げるため、キャセイパシフィック航空と連携し、現地の大手新聞社やブロガーなど 8 名を冬の北陸・中部地方に招請した。インドネシア人にも人気の高い白川郷や金沢、名古屋を訪問し、スイーツの サンプル作りなどを体験したほか、地元自治体関係者との懇親会も実施した。さらに、3 月にジャカルタ事務所が主 催した旅行博「Japan Travel Fair」において、北陸・中部地方に招請したブロガーによるトークショーを実施するなど、 事業間の連携により、より効果的な訪日旅行プロモーションの工夫をした。  4 月の桜シーズンを見据え、ジャカルタ事務所の Facebook で、主に甲信越地方のまだ広く知られていない桜のみど ころを中心に情報発信を行った。新潟の国営越後丘陵公園に関する投稿は、2 月の投稿のうち最も多い約 8,000 件の「いいね!」を獲得。ファン数は、昨年 4 月時の 35 万人から 15 万人増加し、50 万人を超えた。コメント欄では、 紹介した食事がハラルかどうかの質問があり、ハラルに対する関心度の高さが窺えた。

メディア招請の様子(中部国際空港) Facebook への投稿例(新潟国営越後丘陵公園)

(9)

【豪州】

2 月の市場動向トピックス

 2 月として過去最高の 40,700 人、前年同月比 13.5%増を記録 今シーズンは昨年に比べ、安定した一定の積雪があったこと、円豪ドルの為替レートが円安傾向になったこと等を背 景に、スキー目的の旅行者による予約が直前まで入り、2 月の訪日者数を伸ばす要因となった。

2 月の主なプロモーション活動

 豪州最大手の旅行会社グループ「FLIGHT CENTRE」が主催する一般消費者向け旅行博「FLIGHT CENTRE TRAVEL EXPO 2017」が豪州13都市で開催され、JNTOシドニー事務所ではそのうち3都市(シドニー:2月4日~ 5日、メルボルン:2月11日~12日、ブリスベン:2月18日~19日)に出展した。今回は共同出展者を募集し、沖縄 観光コンベンションビューロー(3都市すべて)、高山市(シドニー)、東京ディズニーリゾート(シドニー)、大阪市・堺 市・神戸市・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(シドニー)、プリンスホテル(ブリスベン)とともに訪日旅行の魅力をPRし た。各会場とも連日1万人以上が来場し、日本ブースにも連日1,000人以上が日本の情報を求めて訪れた。  2 月 7 日にシドニーの日本食レストランで、2 月 9 日にはブリスベンのシティーホールにて訪日旅行促進セミナーを開 催した。現地からはメディアや旅行会社など、シドニーから 81 名、ブリスベンから 76 名が参加。シドニーでは、有名シ ェフの Adam Liaw 氏による日本の食、ブリスベンではブロガーの Kerry Heaney 氏による瀬戸内・四国の取材経験に 関するプレゼンテーションが行われた。

 2 月 21 日~22 日に、アジア・オセアニア地域を中心とする国際会議主催者及び報奨旅行企画担当者がバイヤー として一同に会する MICE 専門見本市「Asia Pacific Incentives and Meetings Expo 2017」に、15 団体と共同で 日本ブースを出展し、MICE デスティネーションとしての日本、および訪日旅行の魅力を PR した。

「FLIGHT CENTRE TRAVEL EXPO 2017」の様子 (於メルボルン)

セミナーにおける有名シェフ Adam Liaw 氏による プレゼンテーションの様子(於シドニー)

(10)

「Japan Showcase」風景 ETC における JNTO 主催朝食セミナーの様子

【米国】

2 月の市場動向トピックス

 前年同月比 8.8%増、2 月として過去最高を記録 2017 年 2 月の訪日米国人数は、前年同月比 8.8%増の 73,600 人。昨年は 2 月であった旧正月が今年は 1 月末 に移行したことが、2 月の訪日需要に影響を及ぼしたと考えられる。

2 月の主なプロモーション活動

 JNTO ニューヨーク事務所では 2 月 12 日~15 日に、大学の卒業生組織向け旅行や美術館・博物館の会員向け 旅行(アフィニティ・トラベル)の企画担当者やその手配を専門に行うツアーオペレーターが集まる商談会

「Educational Travel Consortium (ETC)」に、昨年に続き参加した。「日本は非常に人気の高い外国旅行先であ り、ゴールデンルート以外の新たなコンテンツを紹介して欲しい」との要望が多く聞かれたほか、2017 年に運行を開始 する豪華寝台列車「四季し き島し ま」や「瑞風み ず か ぜ」など「日本でしかできない特別な体験」への関心の高さが印象的であった。 JNTO では朝食セミナーも主催し、「浮世絵に描かれた日本」というテーマで訪日魅力を PR した。  2 月 7 日、9 日、14 日、16 日の 4 日間、テキサス州オースティン、ヒューストン、カリフォルニア州サンフランシスコ、ロ サンゼルスの 4 都市で「Japan Showcase」を開催した。訪日旅行商品を造成・販売するツアーオペレーターやホテル など延べ 51 社(うち、6 社は新規)を迎え、一般消費者向けに商品を販売するエージェント合計 183 名が活発な 商談を行った。参加者からは質の高い商談ができたと、高い満足度をもって評価された。JNTO では、経済成長に より外国旅行市場の拡大が期待されるテキサス州を中心とした中西部開拓にも力を入れており、さらなる訪日需 要の促進を図っていく。

(11)

【カナダ】

2 月の市場動向トピックス

 1 月、2 月の累計で前年同月比 17.7%増 2017 年 2 月の訪日カナダ人数は、前年同月比 7.5%増の 18,800 人。2 月として過去最高を記録したものの、昨年 4 月以来となる一桁の伸び率となった。外国旅行のオフシーズンであることに加え、中華系カナダ人の訪日が増える 旧正月が本年は 1 月末(昨年は 2 月)に移行したことが影響した。なお、1 月~2 月の合計では、前年同期比 17.7%増となっている。カナダの経済指標も堅調であることや、旅行会社へのヒアリングでも先行きについて肯定的な 意見が聞かれることから、今後の動向が期待される。  昨年の訪日はトップクラスの伸び率に

カナダの政府系調査機関である Conference Board of Canada(CBoC)が発表した 2016 年 1 年間のカナダ人外国 訪問者数は、前年比 3.4%減の 2,495 万 5 千人となった。うち、米国以外の国への訪問者数は 1,019 万人で、前年 比 2.5%増、アジア・太平洋主要国では同 7.4%増、日本は 273,169 人で同 18.0%増と、周辺諸国に比べて高い伸び 率となった。

2 月の主なプロモーション活動

 カナダで人気の高い「日本食」を切り口に訪日者数の更なる増加を図るため、2 月 17 日~25 日に在トロントの日 本食レストランと連携し、「Taste of Japan Week」というイベントを実施した。開催中、参加レストランでは、本イベン ト限定で用意されたメニューを特別価格で味わうことができ、また、キャンペーン期間に合わせて、当イベントへの参 加者に「日本行き航空券(ホテル付)」が当たるコンテストである。  訪日スキー旅行への関心の高まりを受けて、スキー旅行商品を取り扱う旅行会社等を招請し、関連施設を視察す るスキーファムトリップを実施した。2 月 9 日カナダ発、札幌、ニセコ、函館、安比を回り 2 月 17 日に帰国する旅程で、 9 社 9 名と航空会社代表の計 10 名が豪快な北海道、東北のスキーを体験した。参加者の感想は非常に良く、カ ナダのスキー場にも匹敵する日本のスキーを堪能したようで、来季以降の送客増が期待できる。なお、トロント事務 所ではこれに合わせ、ウェブサイト上に訪日スキーに関する特設サイトを公開している。 特設サイト URL: http://ilovejapan.ca/ski-snowboard-japan/

(12)

【英国】

2 月の市場動向トピックス

 訪日者数、前年同月比 5.3%減の 19,000 人。 昨年は 2 月にあった旧正月休暇が今年は 1 月末に移行したことなどにより、中華系英国人の訪日需要が減少した こと、旅行会社からのヒアリングによると訪日スキー需要が昨年よりも伸び悩んだことなどがマイナス要因として挙げら れる。ただし、JNTO の継続的なプロモーションや、比較的安価な航空券の販売等により、4 月のイースター休暇に 向けて訪日需要は引き続き好調であり、今後の伸びが期待される。  英国から見た冬の日本の魅力 冬季は、英国からの訪日需要が少ない時期である一方、その後のイースター休暇(2017 年は 4 月)は、日本各地で 桜が楽しめること、過ごしやすい気候であることなどから、訪日需要が集中するハイシーズンとなる。そのため、訪日需 要の分散と季節の平準化に向けて、JNTO では、特に冬の訪日需要喚起に向けた訪日旅行プロモーションに力を 入れている。取り組みの多くは、パウダースノーをフックに訪日スキーの魅力を PR するものが主であるが、スキー以外に も冬季に訪日するメリットを伝えることで、より多くの英国人への訴求を図っている。例えば、ピークシーズンと比較し旅 行商品の価格が安くなることを軸に、OTA や航空会社と連携し、価格を大きく打ち出した広告を展開した。他にも、 日照時間の少ない英国と比べて、日本では青空が多く見られることや、日本人の旅行者も少なく、ゆっくり観光でき ることなども冬ならではの魅力と言える。今後も、冬の魅力の発信を通じて、年間を通じた訪日者数の底上げを図っ ていく。

2 月の主なプロモーション活動

 JNTO では、昨年 11 月から英国を含む欧州市場において、大規模な広告キャンペーンを展開している。2 月には、 その一環として、英国主要テレビチャンネル「ITV」にて CM を放映した。ITV は民放で最も視聴されており、CM の影 響力も非常に大きい。今回のテレビ CM は、ロンドン周辺を中心にプライムタイム(17:30-23:00)に多く放映しており、 視聴者の 50%以上にリーチすることができた。当該テレビ CM を含む広告キャンペーンについては、各媒体での広告が どのような層にどのような意識・態度変容を与えたかについて効果測定を実施しており、測定結果をもとに、今後、よ り効果的な広告宣伝を展開していく。 テレビ CM イメージ

(13)

【フランス】

2 月の市場動向トピックス

 人気の桜シーズンを前に停滞 2017 年 2 月の訪日フランス人数は、前年同月比 4.8%減の 13,800 人。2012 年 2 月以来のマイナスの伸びとなった。 フランスで最も人気のある桜シーズンを控え、昨年は 2 月にあった旧正月が 1 月末に移行したことなどにより、訪日者 数が伸び悩んだ。しかし、1 月以降、春に向けて航空会社との共同プロモーションやテレビ CM を活用した広告などを 実施していることや、春は好調が見込まれるという航空会社・旅行会社のヒアリング結果もあることから、今後の訪日 需要増加が期待される。  フランスからの外国旅行者数の推移 2016 年 1 月~11 月の期間、旅行会社を通じて外国旅行をしたフランス人は前年比 5.2%減。中距離路線では、 スペインが 6%増、ポルトガルが 21%増、チュニジア、トルコはそれぞれマイナスとなった。長距離路線では、米国が 5% 減、ドミニカ共和国が 20%減となった一方、タイ、中国、カナダ、キューバは 40%台、インドネシアは 10%台の伸びを示 すなど好調であった(Entreprises du Voyage/Atout France)。

2 月の主なプロモーション活動

 2 月 10 日~12 日に、リヨンで開催された旅行博「Mahana 2017」に出展し、訪日旅行の魅力を PR した。  2 月 12 日~3 月 19 日の 5 週間、フランス国営放送のフランステレビジョン・チャンネル 2 および 5 において、欧州ブ ランディング動画を活用した 30 秒間のテレビ CM を放映した。  2015 年 10 月末~11 月上旬に東京・東北地方に招請した雑誌社「Grands Reportages」が、同社が大阪・瀬戸 内を独自に取材した内容を含め、30 ページを超える日本特集記事を掲載した。そのうち、東北の紹介はおよそ 10 ページにわたり、紅葉時期の山寺(立石寺)、弘前城、十和田湖、出羽三山、乳頭温泉郷が美しい画像とともに 紹介されたほか、平泉や松島などの主要な観光地についても言及された。 (上段左)「Mahana 2017」出展風景 (上段右)欧州ブランディング動画 http://visitjapan-europe.jnto.go.jp/ (下段)「Grands Reportages」誌面イメージ

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【ドイツ】

2 月の市場動向トピックス

 訪日者数、2 月として過去最高を記録 2017 年 2 月の訪日ドイツ人数は、前年同月比 4.6%増の 11,800 人となり、2 月として過去最高を記録。例年、1 月~3 月は外国旅行のオフシーズンとなることから、閑散期の需要促進を目的に実施した航空会社との共同広告 や、昨秋以降継続的に展開している広告宣伝事業などが訪日意欲を喚起し、堅調に推移した。  見本市大国ドイツ 見本市はドイツ経済を支える主要な産業のひとつであり、世界の見本市主催企業トップ 10 のうち 5 社がドイツをベー スにしている(2015 年の総売上高 34 億円)。ドイツでは、年明けの 1~3 月にその年の旅行を計画・予約する傾向 があることから、この時期にはドイツ各地で旅行関連の見本市が多数開催される。JNTO ではこれらの見本市のうち、 一般消費者向けのもので最大の来場者数を誇る「CMT 2017 The Holiday Exhibition」と、欧州最大の B to B 見 本市「ITB Berlin 2017」に日本ブースを出展し、訪日需要促進の機会として活用している。

2 月の主なプロモーション活動

 JNTO フランクフルト事務所ではメディアの取材支援を日々行っており、その成果として各種媒体に記事が掲載され た。記事は主要旅行業界誌「REISEVOR9」および人気旅行誌「Lonely Planet Traveller ドイツ語版」の別冊付録 として掲載され、日本の見どころを分かりやすく紹介している。記事の掲載先には、旅行先や旅行商品の広告も掲 載され、興味喚起と商品購入のシナジー効果も期待される。

別冊付録名 「DAS ASIA PACIFIC MAGAZIN」

掲載先 旅行業界誌「REISEVOR9」 2 万部 旅行誌「Lonely Planet Traveller ドイツ語版」 5 万 5 千部

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この数字は 2021 年末と比較すると約 40%の減少となっています。しかしひと月当たりの攻撃 件数を見てみると、 2022 年 1 月は 149 件であったのが 2022 年 3

平成 28 年度は発行回数を年3回(9 月、12 月、3

大正13年 3月20日 大正 4年 3月20日 大正 4年 5月18日 大正10年10月10日 大正10年12月 7日 大正13年 1月 8日 大正13年 6月27日 大正13年 1月 8日 大正14年 7月17日 大正15年

最初の 2/2.5G ネットワークサービス停止は 2010 年 3 月で、次は 2012 年 3 月であり、3 番 目は 2012 年 7 月です。. 3G ネットワークは 2001 年と

約3倍の数値となっていた。),平成 23 年 5 月 18 日が 4.47~5.00 (入域の目 的は同月

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月.  過去の災害をもとにした福 島第一の作業安全に関する

二酸化窒素の月変動幅は、10 年前の 2006(平成 18)年度から同程度で推移しており、2016. (平成 28)年度の 12 月(最高)と 8

えんがわ市は、これまで一度も休 まず実施 してきたが、令和元年 11月 は台風 19号 の影響で初 めて中止 となつた。また、令和 2年