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日本と韓国の大学入試制度の比較研究 ― 日本のAO入試と韓国の入学査定官制をめぐる諸問題を中心に ― [ PDF

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日本と韓国の大学入試制度の比較研究

― 日本のAO入試と韓国の入学査定官制をめぐる諸問題を中心に ―

キーワード: 大学入試、AO 入試、入学査定官、大学修学能力試験、センター試験 教育システム専攻 李 一峻 1. 本論の構成 序章 第1章 大学入試制度の概観 第1節 日本の大学入試制度 第2節 韓国の大学入試制度 第2章 入学査定官制の現況 第1節 入学査定官制導入の流れ 第2節 入学査定官制の憂慮点 第3章 AO入試の現況 第1節 AO入試導入の流れ 第2節 AO入試制の最近の動向 第4章 九州大学のAO選抜制度 第1節 AO選抜を通じた入試改革 第2節 21世紀プログラム 第5章 AO入試制度の評価と入学査定官制度への示唆 終 章 まとめ、結論及び今後の課題 2. 本論の概要 序章 日本と韓国における高等教育は、すでにマス段階を超え、 ユニバーサル段階に進入した。ゆえにエリート選抜を通じ た知識の伝授という大学教育の伝統的性格も急変し、高等 教育の形態が多様化されるに伴って、そのアクセスの方法 も多様化されていく。このような大学の選抜機能の変化は、 日本と韓国に限って言えば、1. 知識情報化時代に相応しい 人材選抜及び育成の必要性、2.尐子化現象による選抜のメ カニズムの変化という2つの背景に要約することができる。 本研究は、このような背景をふまえ、日韓両国の大学入 試制度の歴史と最近の動向を概観するとともに、知識基盤 社会に相応しい創意的で意欲ある人材を発掘し、過度の入 試競争と様々な教育病理現象を緩和するために導入され拡 散した日本のAO入試と、韓国の入学査定官制の導入及び 実施に関わる諸問題を批判的に比較考察することを目的と し、3 つの課題を設定した。その第一は、日韓両国の大学入 試制度の変遷過程の概観、第二は、九州大学のAO入試の 運営現況の考察、第三は、AO入試の評価から得られる入 学査定官制への示唆の導出である。 本研究の主な対象時期は、日本の場合は最初にAO入試 が慶応義塾大学で実施された 1990 年から 2009 年まで、そ して韓国においては入学査定官制が議論され始めた2004 年 度から2009 年現在までとし、両国の大学入試制度の概観は、 戦後である 1945 年からとし、研究方法としては、文献研究 とインタビュー調査を並行した。AO入試の事例として九 州大学を選んだ理由は、同大学が日本の代表的拠点国立大 学であり、国立大学として最初にAO入試を実施し、さら に「21 世紀プログラム」という先進化された独特のAO入 試モデルを運営している点などである。 第1章 大学入試制度の概観 第 1 章では、日韓両国の大学入試制度を、現行制度の形 態及び変遷過程と最近の改革の流れを中心に概観した。 戦後、日本の大学入試制度の変遷過程は、大きく、共通 1 次学力試験実施以前段階(1945−1978)と、共通 1 次学力試 験実施期(1979−1989)、そしてセンター試験時期(1990 年 以降)の三つに分けられる。尐子化により「全員入学時代」 を迎えている日本の現行大学入試制度は、韓国に比べて高 い自律性が保証された上で、主にセンター試験を活用する 一般入試の他に、大学別に独自の選抜基準(大学別学力試 験、小論文、面接、実技試験など)を活用した多様な入試 選考制度(AO入試、推薦制など)を実施している場合が多 い。その他、専門高校・総合学科卒業生入試、帰国子女入 試、社会人入試等の多様な階層の為の入試も活用されてい る。最近は、尐子化現象と学力不問のAO入試の急速な拡 散により、「学力低下」、「青田買い」等の様々な問題が引き 起こされ、教育当局はその補完策を次々と出している。 一方、韓国の大学入試制度は 1945 年の解放以後 60 年余 りの間、16 回も変化してきたが、点数による強固な大学序 列構造は、いくら大学入試制度をやり直してもなかなか入 試過熱を防ぐことが出来ない根本原因であった。このよう な乱脈の様相を克服するための最小限の装置として出てき たのが「本考査禁止」、「高校等級制禁止」、「寄与入学

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2 制禁止」を称する「三不政策」であった。 2002 年から開始された現行入試の選考要素には、「学校生 活記録簿」、「大学修学能力試験」、「大学別考査」、推薦書な どがあり、募集時期によって、入学査定官制のように「修 能」以外の多様な基準と方法で、新入生を早期選抜する「随 時募集」と「定時募集」に分けられ、選抜目的によっては、 「修能」と「学校生活記録簿」が利用され大学によって小 論文試験、あるいは面接試験が行なわれる「一般選考」と、 特定分野に才能を持つ生徒や社会的に不利な立場にある生 徒など、特定の対象については書類選考や面接などを通じ て行なわれる「特別選考」に分けられる。 韓国の大学入試制度の変遷過程を総合して見れば、国家 で実施する国家考査、大学別で行われる大学別考査、そし て高校教育の結果である内申成績の組合せを繰り返し、最 近では大学自律という名の下で可能なすべての選考要素を それぞれ多様な選考方式で使う形態となっている。このよ うに大学入学制度が段々多様化された目的は、優秀人材選 抜という意図もあるが、過度な大入競争を緩和して急増す る私教育(個人負担教育)費を節減させようとする現実的 意図もあった。最近の大学入試制度の樹立形態は、2008 年 の李明博政権登場以後、大学にすべての自律権を付与する という国政運営哲学によって、政府の大入政策決定権を大 学協議体である韓国大学教育協議会に全面委譲した。また、 新政権では大入自律化の推進戦略として、1 段階:修能等級 制補完・大入自律化措置・大学の責務性強化、2 段階:修能 受験科目縮小、3 段階:大入完全自律化から成る「大学入試 3 段階自律化方案」を発表し、推進している。 第2章 入学査定官制の現況 韓国の入学査定官制度と日本のAO入試を比較・検討す るため、まず、第 2 章では、入学査定官制について論じた。 韓国では深刻な私教育、画一的入試教育、大学序列化な どの問題解決の為に、米国と日本のAO入試と類似した入 学査定官制度(admissions officer policy)を 2008 年 度入試より導入している。入学査定官制は、そのモデルを 米国と日本に求めているが、学部単位選抜を実施する日本 よりは、別の入学査定官が選抜を行なう米国の事例に従っ ている実状であるので、米国の事例を中心に概観した。 この制度は、2009 年現在、施行 3 年目を迎えているが、 いまだに制度に対する理解と信頼の不足で相当な混線をき たしている。例えば、制度導入に関する国民的認識の不在、 入学査定官の役割と必要性の理解、選抜の公正性に対する 社会的信頼の問題、私教育問題(当初の意図と違って高額 塾の登場)、入学査定官の身分保障及び人材不足の問題、合 格者に対する大学の事後管理の欠如などが挙げられる。韓 国政府は、このような問題点の対策として、入学査定官の 身分安定化の奨励、関連教育プログラムの構築、「大学情 報公示制」を通じた公正性の監視、韓国大学教育協議会の 自律的常時統制体制の構築などに励んでいるが、急速に広 がる制度の中で疑問が絶えず提起されている。入学査定官 の専門性と信頼性、ひいては公正性を担保するためには、 何よりも国民的信頼の拡散が必要であり、その為の方法と しては、彼らの身分安定化が最優先課題である。私教育抑 制を主目的としている入学査定官制が入学査定官の雇用不 安により公正性が毀損され、これはより高額の私教育費を 誘発しうる訳であり、実際に入学査定官制のための高額課 外授業が現在、新しい社会問題として浮かび始めている。 第3章 入学査定官制の現況 日本のAO入試制度は、1990 年度に慶応義塾大学から始 まり、1999 年度に九州、東北、筑波大学などの国立大学で も採用され、2009 年度現在、全体の 72%(722 大学中 520 大学)で実施されるほど広がっており、最近では、その順 機能と共に様々な憂慮の声(学力低下、青田買い、All Okay など)も高まっている。 この制度の母胎も米国のAO入試ではある。しかしなが ら、米国のそれは、多文化主義の中で教育の責務性と自律 化との均衡的調和が確立された風土で考案された制度であ る一方、日本のAO入試は、韓国の場合と同様に過度な大 学入学競争とこれによる社会的病理現象などを緩和するた めの制度として導入された。また、米国の入学査定官 (admissions officer)は学生選抜の全権を持っている反 面、日本の入学査定管理部署(アドミッション・センター) の場合は、主に選抜過程の事務的側面だけを管理し、最終 的な学生選抜権は、当該学部の教員にある。さらに、日本 のAO入試が韓国と同様に丁寧なエリート選抜という側面 を持つのに対し、米国では競争選抜ではなく資格選抜、つ まり基準をクリアすれば誰でも入れるというものである。 このAO入試制度は、当初、「多様な人材の確保」、「意 欲のある人材の確保」という目的で始まり、広がったが、 先 述したとおり、最近は様々な憂慮の声があり、その声の多 くは、結局、同制度の「学力不問」に由来する「学力低下」 の問題についてのものである。これについては、いわゆる 難関大学と、ほとんどが私立大学であるその他の大学が両 極化の様相を見せている。九州大学等のいわゆる難関大学 では、学力不足を主な理由としてAO入試の廃止や縮小の 動きを見せている反面、他の大学では、AO入試は学生集 めに有効とされ、AO入試を導入する大学は増加の一途で

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3 ある。このようにAO入試の問題点として議論されている 「学力低下」や「青田買い」、「高大接続」等を補完する為 に、文科省は中教審答申『学士課程教育の構築に向けて』 (審議のまとめ)(平成 20 年 3 月)及び『学士課程教育の構 築に向けて』(平成 20 年 12 月)の提言や大学・高等学校関 係者等の審議を踏まえ、高校教育への影響に配慮するため AO入試の出願を「8 月 1 日」以降に設定、学力把握の措置、 調査書の活用方法改善等の推薦・AO入試の改善策を「平 成 23 年度大学入学者選抜実施要項」(平成 22 年度実施)に 盛り込むことを決め通知するなど多様な対策に励んでいる。 第4章 九州大学のAO選抜制度 第4章では、九州大学のAO選抜制度の事例を、九州大 学アドミッション・センターと入試課関係者たちや、AO 入試で入学した在学生及び卒業者たちに対するインタビュ ーから明らかにした。 九州大学のAO選抜の特徴は、基礎学力を精査したうえ で,学部が求める学生像に適した資質を問う選抜という点 にある。また、各学部別に異なるアドミッション・ポリシ ーに相応しい学生を選抜する為に、認知領域と情意領域を 各学部が主体的かつ総合的に評価している。九州大学のA O選抜者は一般選抜者と比べると、意識面では、目的意識 と学部への適合率が高く、学業成績面では、ほぼ同等程度 であり、卒業時、平均以上の評価がされていると、関係者 らは評価している。さらに、AO選抜過程の透明性や公正 性確保の方案として、試験に係る多様な委員会設置や受験 生の近親者の試験関連委員からの排除、成績公開等の制度 的措置が挙げられるが、そのほかにも韓国に比べて大学側 への国民的な信頼が厚いという社会的資本が大学入試の公 正性を支える源泉となっていることについても述べた。 同大学で実施している「21 世紀プログラム」制度は、「21 世紀を担う人材として専門性の高いゼネラリストを育成す ること」を目標として 21 世紀が始まる 2001 年度から編成 した学部教育プログラムで、大学入試制度の優秀で独特な モデルとして評価されている。このプログラムは,学生の 自主性を尊重する指導授業、社会理解に必要な教養教育、 国際人材育成プログラム、学外との交流を教育目標にする 未来指向的人材養成の為の新教育体制を目指している。そ の目標は在学・卒業生の中にも内面化されており、認知領 域とともに潜在力、意欲、適性等の情意領域の総合評価で 選ばれた学生が、プログラム内の教授・学生たちとのラポ ール(rapport)を形成しながら、学際的で国際的な知識と教 養を身につけ、自分だけの専門を作り出しており、知識基 盤社会型人材養成に相応しい制度であると思われる。 第5章 AO入試制度の評価と入学査定官制度への示唆 第5章では、これまでの内容に基づいて先行制度として の日本のAO入試が、韓国の入学査定官制度に与えられる 様々な示唆を導出した。大きく、3つに区分して述べた。 その第1は、日本のAO入試制度で見られるように主に 学力重視の難関大学型、そして定員を埋める目的の私立大 学型に分けられる制度運用の両極化現状への対処である。 第2は、昨今日本で議論されているAO入試出身学生の 学力低下問題のような入学査定官選考出身学生の学力問題 に対する備えである。 第3は、学部自律性が保障される選抜構造への中長期的 な移譲である。入学定員管理を通じて入口を統制する韓国 にとっては、米国のような大学本部集中の選抜権限の形態 よりは、日本のように、今後学部或いは学科単位に入学に 関する権限が移譲されることが望ましいと言えよう。 終 章 まとめ、結論及び今後の課題 2009 年度現在、全大学の 72%にまで広がっている 日本 のAO入試制度が、最近様々な憂慮の声が高まっている一 方、深刻な私教育、画一的入試教育、大学序列化などの問 題を解決するために、2008 年度入試より導入されている韓 国の入学査定官制度との比較考察を通じた結論と今後の課 題を総合的に要約すれば以下のとおりである。 まず、公正性に関する問題である。これは両制度におい て最も核心的な要素である。特に導入初期にある韓国にお いては、施行過程で公正性の毀損事例が発生する場合、制 度導入の期待効果である大学自律化と高校教育正常化を通 した私教育費節減は、むしろ逆行するはずである。先述し た通り、入学査定官の公正性を担保するためには、何より も国民的信頼という社会的資本の形成が必要であり、その 為には、現在、80%以上が非正規契約職の形で運営されて いる入学査定官の身分安定化が最優先課題であろう。 この点、公正性確保の多様な方法を政府主導の人為的・ 外部的システムで構築しようとする韓国と、日本との間に は文化的な差異がある。学部主導で選考を実施する日本の AO入試の形態は、社会からの厳しいアカウンタビリティ を要求される韓国の大学とは違い、大学への基本的信頼が、 その制度の合目的性、妥当性の達成に有効な社会的資本と して動いている。実際に日本のAO入試においては選考基 準にある程度の不透明性が確保されていると見える。これ は 100 年以上の学部中心の大学文化を通じて形成された学 部及び教授社会、そして大学に対し、コールマンのいう「社 会的資本」としての国民的信頼が、韓国に比べて相当形成

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4 されているからであろうが、韓国に比べて、非常に多くの 費用を節減することができている。 次は、マイノリティ階層に対する配慮である。日本では、 AO入試が一部の名門私立大学や国立大学などにおいて、 マイノリティ階層出身学生でも多様な教科外能力所持者を 選抜するよりは、学力優秀者を選別的に特別選抜するため の装置として転用されていると見られる。日本においては、 階層間統合の為に、より多様なマイノリティ階層に対する 配慮が必要であろう。そして、韓国においては、日本で見 られるAO入試制度の二元的運営の問題点の克服とともに、 社会階層間の多様性をどのように調和するかに関する具体 的方案の工夫が必要であろう。 三番目は、AO出身学生の基礎学力に関する議論である。 大学全入時代の中で、大学入試が大学生の質を確保するた めの方策とはならなくなりつつある。ゆえに、この学力低 下の問題はAO入試や推薦入試だけの問題ではなく、高等 教育全体の問題であると思われる。高等教育の普遍化、多 様化によって、高校卒業生の基礎学力が低下したと言われ ている現在、大学は、専門教育の最小限の履修のためにも 高校教育の補習まで行なわなければならない状況になった。 してみれば、これをどのようにすべきかが今後高等教育に おける大事な課題であろう。 四つ目は、高校教育活動の活用に関することである。日 韓の大学入試の大きな違いとなっている選考要素の一つが 高校生活に関する記録の活用度と言えよう。日本の場合に はこれは「調査書」であり、韓国の場合は「学校生活記録 簿」である。韓国では学校生活記録簿を等級評価し、修学 能力試験成績と共に最も重要な選考要素として活用されて いる。日本の場合も多くの大学では、AO入試の出願書類 の1つとして調査書の提出を求めているが、これがどのく らい使われているかについては必ずしも明確でない。調査 書に記載された内容が「学校間格差」と「絶対評価システ ムの混乱」により信頼性に制約を受ける構造的な欠陥を持 っているのが日本の現実であるが、いまだにこれに関する 明白な研究や対策がないのも事実である。AO入試の選考 手続きの費用節減及び高校教育の充実化の為に、最も必要 なことは高校記録に対する信頼性の向上であろう。高大連 携と基礎学力問題の解決を工夫している日本教育の現在に おいて、高校記録の信頼性確保と高校間格差の解消に関す る議論が絶えない韓国の事例は検討するに値する。 五つ目は、日本と比べて韓国・米国の最も大きな違いは、 選抜権限の位置である。つまり、頂点の大学本部レベルに あるのか、或いは、学部のような専攻単位レベルにあるの かである。先述のとおり、韓国の場合、米国と同じように 選抜の権限を大学本部に置いているが、今後、日本のよう に、今後、学部或いは学科単位に入学に関する権限が移譲 されることが望ましいであろう。それは、それぞれの学部・ 学科の教育課程の目標に相応しい潜在力と意欲ある学生を 選抜することが入学査定官の第一の役割だとすれば、そう いう学生を最もよく把握できるのは当該学部・学科である ためである。中長期的に募集単位への入試権限の移譲が、 韓国において入学査定官制の合目的性に近づけるために不 可欠であろう。 最後に、両制度に対する政府の対処形態である。2008 年、 新政権樹立と同時に大学入試自律化と入学査定官制活性化 に拍車がかかった韓国において、制度拡散に力を注いでい る政府は、制度の肯定的効果に偏った認識拡散に重点を置 きすぎており、日本における問題点を看過している。他方、 日本においても学部と大学自律の文化の中で、引き起こさ れる問題を「高等教育の市場」にだけ任せようとする傾向 が見える。実際に文科省が発表した様々な通則などの中の 「~が望ましい」が、尐子化のため定員確保という瀬戸際 で苦しんでいる多くの大学にとって今後どれぐらい受け入 れられるかが気になるのも事実である。 一定の共通性を持ちながらも異なる日本と韓国の大学入 試制度に関するこのような比較研究は、日本にとっては、 大学入試制度とAO入試に関わる現在のプレゼンスの確認 とともに問題認識ができるものとして、韓国にとっては、 今後の制度の在り方を模索するうえでの有意義な示唆を得 られるものとして重要であろう。 3. 主要参考文献 【日本語文献】 ▼林 篤裕他(2009)『日本のAO入試と九州大学の事例』、 九州大学。第 16 巻 ▼有本 章(2005)『高等教育概論』、 京都:ミネルヴァ書房 ▼市川昭午 (2001)『未来形の大 学』、玉川大学出版部 ▼九州大学教育学部(2004)『今、 学力を考える。-大学が期待している学力―(武谷峻一)』、 九州大学出版会 【韓国語文献】 ▼朴南基(2008)『大学入学査定官制度の公正性確保方案 の研究』、韓国大学教育協議会 ▼梁ソンカン(2008.8) 『大学入学査定官制の指針書開発研究』、韓国大学教育協 議会 ▼聖テゼ(2009)『現行大学入学選考の基本事項の争 点と改善方向』▼権スンア(2009)『入学査定官の制度運営 の実態と入学査定官の認識』、梨花女子大学修士論文

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