数学 1 ・数学演習 1 No.8 2005. 6.16
3.3 基本変形と逆行列 担当:市原
逆行列の基本変形による求め方
A =
18 9 1 12 8 2 8 4 1
の逆行列を求めてみよう.
まず,
18 9 1 12 8 2 8 4 1
¯ ¯
¯ ¯
¯ ¯
¯ ¯
1 0 0 0 1 0 0 0 1
とかく.
行基本変形を全体に繰り返して
,
左側の行列を変形し, 1 0 0
0 1 0 0 0 1
¯ ¯
¯ ¯
¯ ¯
¯ ¯
0 −1/4 1/2 1/5 1/2 −6/5
−4/5 0 9/5
とする.
すると
,
実はA
−1=
0 −1/4 1/2 1/5 1/2 −6/5
−4/5 0 9/5
= 1 20
0 −5 10 4 10 −24
−16 0 36
となる
.
例題
16
基本変形を使って,
次の行列の逆行列を求めなさい.
P =
1 14 −5 0 3 −1 1 25 −9
Q =
1 0 0 −5 0 1 0 −1 0 0 1 −7 0 0 0 1
15
左ページの方法で逆行列が求められることは
,
次の定理からわかる.
定理
12 (
行基本変形と基本変形行列)
c
を0
でない定数とし, n
次単位行列をI
nで表すとき,
次が成り立つ.
第
j
行にc
をかける←→ I
nの第j
対角成分をc
とした行列 を左からかける第
j
行に第k
行のc
倍を加える←→ I
nの第(j, k)
成分をc
とした行列 を左からかける第
j
行と第k
行を入れ替える←→ I
nの第j
行と第k
行を入れ替えた行列 を左からかける上の
3
種のn
次正方行列を基本変形行列と呼ぶ.
さらに次のことも成り立つ
.
定理
13 (
正則行列と階数) A
をn
次正方行列とする.
このとき,
A
が正則⇐⇒
行基本変形によって単位行列I
nに変形できる⇐⇒ rank A = n
(必要十分条件)
例題
17
行列
2 −1 0 1 0 −1
−1 2 1
が正則かどうか,
階数を用いて判定しなさい.
16
数学 1 ・数学演習 1 No.8 2005. 6.16
3.3 基本変形と逆行列 担当:市原
問題
23
行列A =
1 0 −1 3 2 1 2 1 0
, B =
−1 0 −1 0 −2 1 0 −1 0
, C =
1 0 −1 0
0 −1 0 0
0 0 1 1
−1 0 0 1
について
,
次の問いに答えなさい