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「遺伝子工学」練習問題解答 6 章

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Academic year: 2021

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解答 6 章

「遺伝子工学」練習問題解答 6 章

1 クローニングベクターは,コピー数の多いほうが同じ量の菌体からプラスミド DNA をたくさん回収できて 便利である.これに対し発現ベクターは,コピー数が多いと非誘導時の発現の「もれ」によって毒性が高 くなって菌が死んでしまうため,むしろ少ないコピー数のものが好まれる.

2 厳密な比較は難しいが,より簡便で実用的な比較法から順に述べる.

・ゲル

過,イオン交換クロマトグラフィーなどの分離パターンを天然タンパク質のそれと比較する.複 数の方法による比較で一致していれば,それらの高次構造が同じである確率は高い.

・タンパク質の生理活性,すなわち酵素であれば触媒活性,(抗体などの)結合タンパク質であれば結合 活性を測定し,それらを天然タンパク質の値と比較する.

・円二色性分散計を用いて遠紫外域での円二色性を測定し,天然タンパク質とその二次構造含量を比較す る.

・X 線結晶回折あるいは NMR による立体構造決定を行い,両者を比較する.

3 酵母は細胞壁をもつことから,抗生物質がこれを通過しにくく,選抜に使える抗生物質が限られるため.

4 発現量あたりのコストでは,原核細胞,酵母,昆虫細胞の順で優れている反面,原核細胞では活性のある 形で発現できないタンパク質も多い.一方,発現されるタンパク質の翻訳後修飾など品質の面では動物細 胞が最も優れており,昆虫細胞,酵母がこれに続く.無細胞系はこれらの面では今一歩だが,多品種同時 発現などほかにない長所をもつ.

5 調節

DNA1

は,組織

D

での標的タンパク質遺伝子の発現を抑制する.調節

DNA2

は,組織

D,E,F

での 標的タンパク質遺伝子の発現を活性化する.調節

DNA3

は,組織

B

での標的タンパク質遺伝子の発現を活 性化する.

6 外膜の外側に露出しているタンパク質のループ部分に標的ペプチドを挿入して提示する.このループ部分

に分子サイズの大きいタンパク質を挿入すると,

LamB

の構造が大きく変化し,融合タンパク質の立体構

造形成や細胞外膜への提示ができなくなる可能性が高い.

参照

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