One of the key tobacco manufacturing
plants in Japan
022 業界概要 026 事業概況 045 JTグループとサステナビリティ 046 リスクファクター 050 コーポレート・ガバナンス このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明する目的 で作成されたものです。消費者への販売促進もしくは喫煙 を促すものではありません。 O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
たばこ市場 市場環境 たばこ製品には、最も親しまれている紙巻たばこの他にも、 多種多様な製品があります。具体的には、シガー、パイプ、 スナッフ(鼻孔から吸入する粉末状のたばこ)、噛みたばこ、 水たばこなどで、こうした製品の中には、販売数量が成長し ているものもあります。 加えて、欧米を中心に近年人気が高まっている次世代製品と して「Electronic Cigarette(e-cigarette)」があります。これ はニコチンを含む溶液を霧化させたVaporを吸引する製品 です。更に最近では「E-Vapor」もしくは「Heat-not-Burn」と 呼ばれるたばこ製品が市場に登場しています。e-cigarette とは異なり、E-Vaporは葉たばこを使用していることから、 たばこ製品として規制・税制面の扱いを受けます。次世代 製品の市場規模はまだ小さいながらも、各社が開発に力を 入れていることから、更なるイノベーションや新カテゴリー における製品化が期待されます。 世界のたばこ製品の総需要は年間約5.7兆本です。中国は世 界のたばこの40%超を消費する最大の市場ですが、専売企 業が、製造・流通・販売をほぼ独占しています。また、2013 年の調査によると、中国に次いで、ロシア、アメリカ、インド ネシア、日本の市場規模が大きいとされています*。 たばこ市場は、成熟市場と新興市場とで、異なる特徴を有して います。成熟市場においては、経済成長が限定的であることや、 増税及び規制の強化、人口構造の変化等の様々な要因によっ て、総需要は減少傾向にあります。また、より低い価格帯の 製品へとお客様の嗜好が移行する動きが広がっています。こ うした傾向は欧州諸国において顕著であり、経済の停滞によっ て、需要の減少と低価格帯製品への移行が加速しています。 一方、新興市場においては、人口の増加と経済成長に伴い、 アジア、中東、アフリカを中心として、総需要の増加が見ら れます。加えて、可処分所得の増加に伴い、お客様の需要は より高品質・高価格帯の製品へと移行する傾向があります。 2014年の調査によると、世界全体の総需要は、中国を除けば、 わずかながらも減少傾向にあります*。しかしながら、たばこ 産業の構造は強固であり、厳しい環境下においても、主に製 品価格の上昇により、全体としての売上収益は成長を続けて います。この総需要の減少と売上収益の増加傾向は、今後も 継続するものと予想されます*。 規制環境 規制は、様々 な側面から強化されています。販売促進や広告 宣伝に対する規制が最も一般的なものですが、多くの国にお いて、公共の場所における喫煙規制や、健康に対する注意喚 起のパッケージへの表示義務が導入されています。パッケー ジに対する規制については、注意喚起の表示面積の拡大が求 められる傾向にあります。また、文字の他、市場によっ ては 画像入り警告表示を用いるなど、規制強化が進展しています。 近年、製品そのものに対する規制が高まっています。プレー ンパッケージング規制の導入に加え、各国規制当局は、たば この規制に関する世界保健機関枠組条約のガイドラインに 則り、たばこの原材料やたばこの煙中成分に対する規制を、 より積極的に施行しつつあります。また、欧州では、欧州た ばこ製品指令の改定を受けて、警告表示面積の拡大、製品の 個装形状の制限や添加物が禁止されることになり、EU加盟 国は2017年5月までの対応を求められています。このよう に、個々のたばこ製品の特徴を排除しようとする規制は、多 様化するお客様の需要に対応するための企業間の公正な競 争を阻害する可能性があります。また、こうした特徴のな い製品は、偽造を容易にし、密輸品の摘発を困難にするため、 不法取引が増加します。 昨年度、様々な市場でたばこ税の増税が行われました。通常、 増税分は価格に転嫁するという対応が取られます。しかし ながら、度重なる増税や大幅な増税は総需要の減少や不正取 引の増加を招くおそれがあり、我々 のビジネスへ影響を及 ぼすことがあります。 競争環境 たばこ産業の主なグローバルプレイヤーとしては、フィリッ プ・モリス・インターナショナル、ブリティッシュ・アメリカ ン・タバコ、JTグループ、インペリアル・タバコがあり、この 4社合計で、中国市場を除いた世界のたばこ販売数量の2/3 を占めています*。厳しい競争環境下において、お客様のニー ズや嗜好の多様化に対応し、シェアの拡大を図るためには、 卓越したブランドによる強固なブランドポートフォリオを 築くことが重要です。そのため、グローバルたばこメーカー 各社は、ブランド・エクイティを強化し、より強固なブランド ポートフォリオの構築に向け、革新的な製品の投入を進め ています。また、たばこ産業においては、自律的な成長に加 え、M&Aも成長のための有効な手段となっています。
たばこ事業
*出典:Euromonitor、e-cigaretteを含まない(2014年データ)たばこ消費量 上位10ヶ国 単位:億本 国名 2010 2011 2012 2013 2014 中国 23,167 24,062 24,616 24,905 25,429 ロシア連邦 3,831 3,751 3,708 3,463 3,165 アメリカ合衆国 3,091 3,006 2,927 2,795 2,702 インドネシア 1,816 1,918 2,031 2,212 2,389 日本 2,179 1,959 1,974 1,941 1,875 インド 986 1,028 1,021 1,009 959 トルコ 934 912 953 917 947 韓国 905 899 893 885 895 フィリピン 1,014 974 1,025 867 827 ドイツ 839 845 834 796 804 出典:Euromonitor シェア上位4プレイヤー 単位:% 2010 2011 2012 2013 2014
Philip Morris International Inc. 24.6 25.1 25.7 25.7 26.2 British American Tobacco Plc. 18.7 19.1 19.0 19.1 19.2
Japan Tobacco Inc. 16.3 15.6 16.0 16.3 16.0
Imperial Tobacco Group Plc. 8.7 8.6 8.5 8.5 8.5
出典:Euromonitor
Excluding China National Tobacco Corp (CNTC)
販売数量上位10ブランド
単位:億本
ブランド ブランド所有者 2010 2011 2012 2013 2014
Marlboro • Philip Morris International Inc. • Altria Group Inc. 4,144 4,108 4,141 3,959 3,914 Winston • Japan Tobacco Inc. • Reynolds American Inc. 1,224 1,224 1,302 1,359 1,279 Pall Mall • British American Tobacco Plc. • Reynolds American Inc. 994 1,010 1,016 1,048 1,091 L&M • Philip Morris International Inc. 847 873 881 895 890
MEVIUS • Japan Tobacco Inc. 952 812 844 837 791
Camel • Japan Tobacco Inc. • Reynolds American Inc. 643 606 603 608 662 Gudang Garam • Gudang Garam Tbk PT. 523 537 578 605 643 Kent • British American Tobacco Plc. 570 602 636 618 602 Gold Flake • ITC Ltd. • British American Tobacco Plc. 592 590 619 606 529 Dunhill • British American Tobacco Plc. 480 471 470 515 528
出典:Euromonitor
Excluding China National Tobacco Corp (CNTC)
JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 023
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医薬事業
市場概況 世界の医薬品市場は成長を続けており、2013年は約9,800 億米ドルでした(出典:2014 IMS Health)。 新興国においては、健康意識の高まり、人口の増加、公的医 療制度の向上等により、より先進的な医薬品の需要が高まっ ています。先進国においても、成長速度は緩やかなものの、 市場は拡大しています。急速な高齢化の進展と財政赤字に 直面している各国政府は、ジェネリック医薬品を促進する など、医療費の抑制を図っ ています。また、ここ数年で主要 医薬品の特許切れがピークを迎えており、グローバルな業 界再編の動きが加速しています。 世界の医薬品市場は先進国が太宗を占めており、世界の売上 高の約37%を北米、約29%を欧州、約10%を日本が占めてい ます(出典:2014 IMS Health)。 当社の主要市場である日本の医薬品市場における売上高の 大部分は、医療用医薬品が占めています。日本のジェネリッ ク医薬品は、欧米市場と比較するとその使用状況は低いも のの、政 府 による 医 療 費 抑 制 を 目 的 としたジェネ リック 医薬品の普及促進に伴い、拡大しています。 また日本では、政府による2年に1回の薬価改定で価格引き 下げがあります。2014年4月の薬価改定では、消費税率引 き上げ分を除いた業界平均の引き下げ率は5.6%となっ てい ます。 競争環境 医薬品業界は、世界的に競争環境が厳しい状況にあります。 当社は、国際的に通用するオリジナル新薬創出のための、特 色ある研究開発主導型の事業運営を目指しており、日本国内 だけではなく、海外の医薬品企業とも競合関係にあります。 これらの医薬品企業も、研究開発パイプラインの強化に注力 しています。 2009 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 2010 2011 2012 2013 世界の医薬品市場 (億ドル) 8,306 8,913 9,652 9,573 9,801 出典:2014 IMS Health 地域別売上高(2013) 36.8% 北米 29.2% 欧州 9.6% 日本 24.4% その他 出典:2014 IMS Health日本の加工食品市場は、総じて足元での急激な円安の影響に より、原材料を含む海外輸入品の追加的な価格上昇や原材料 価格の高止まりが見込まれます。また、販路である卸や小売 業界の動向にも大きく影響を受けるため、経営統合をはじ めとした業界動向を注視する必要があると考えています。 なお、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられた ことに伴い、食品メーカー各社は商品リニューアルによる 値上げや仕様変更による原価低減等、様々 な対応を取りま した。 競争環境 テーブルマークの競合企業としては、ニチレイ、マルハニチ ロ、味の素、日本水産といっ た大手企業に加え、数多くの中 小企業があります。また、流通業界では、小売業界の二極化 や総合商社主導による卸業界の再編等、大手流通による寡占 化が進んでいることから、メーカー への価格交渉力が強化 され、小売店各社によるプライベートブランド商品の拡大 も進んでいます。 市場概況 当社の加工食品事業は、事業子会社のテーブルマーク株式 会社を主軸に事業展開しており、冷凍麺・冷凍米飯・冷凍パ ンといっ た主食を中核とした「 冷凍食品」と、炊きたてご飯 のおいしさが手軽に楽しめる、パックご飯を中心とした「常 温食品」、酵母・醗酵技術を活かし、今までにない味覚を創造 する「 調味料事業」や、焼きたてパンのおいしさをお届けす る「 ベーカリー事業」に注力しています。 冷凍食品の市場規模は、2013年において輸入品を含む国内 消費金額が前年比8.7%増の9,771億円となりました(日本 冷凍食品協会調べ)。震災以降、内食志向の高まりや各社の 製品開発努力等もあり、家庭用消費が伸長したこと、また業 務用冷凍食品が堅調に推移したことが主な要因となりました。
加工食品事業
2009 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 2010 2011 2012 2013 日本の冷凍食品消費金額 (億円) 8,327 8,328 8,593 8,992 9,771 出典:日本冷凍食品協会 冷凍食品メーカー別シェア(2013) 出典:日経産業新聞 21.4% ニチレイ 15.8% マルハニチロ 12.6% テーブルマーク 10.8% 味の素 8.0% 日本水産 31.4% その他JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 025
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研究開発 イノベーションと品質改善を通じた 価値創造 • 他のバリューチェーン組織との密接な連携 のもと、グローバルな研究基盤を活用し、 基礎研究と製品テクノロジー開発に注力し ています。R&Dで特に注力している分野は 下記の通りです。 – 市場ニーズ、予想される規制動向を踏ま えた製品開発力及び分析力の強化 – 既存製品の規制変化への対応 – 競争力維持と効率性向上に資する新技 術の開発及び製造工程の改善 – 葉たばこ、ブレンド、フィルター、印刷技 法、パッケージ等、様々な角度からブラ ンド・エクイティ向上につながる製品イノ ベーションを促進 – Emerging Productの開発 調達 高品質な原料の安定調達 • 葉たばこは、たばこ製品にとって最も重要 な原材料であることから、質の良い葉たば こを、長期的かつ安定的に調達できる能力 の強化に努めています。 – アフリカ、ブラジル、アメリカにおける 自社葉たばこ調達基盤からの調達比率 向上 – 農家に対する生産性向上支援やコミュニ ティに対する地域貢献により、葉たばこ 生産の持続性強化 – 競争力ある価格で必要量を確保すべく、 サプライヤーと良好な関係を維持 • 材料品については、デザイン改善、イノベー ティブなプロダクトへの投資に伴うコスト 増を緩和すべく、ロットサイズマネジメント 等効率性を追求しています。
たばこ事業の役割
製造 高品質の製品製造によりトップライン成長 をサポート • イノベーティブな製品に対するお客様の期 待に応えるべく、品質向上への取り組みを 一層重視しています。また、効率的かつタ イムリーに市場へ製品を供給する最適な製 造体制を追求し続けています。 – 製品数増加に伴う製造工程の複雑化に 対応しつつ、高い製品品質の担保と製造 工程のフレキシビリティ向上を両立 – 有 事に備えた事 業 継 続 性への対 応 力 強化 – 同時に、コスト増の抑制及び最適な製造 体制の構築により効率性を追求 マーケティング 注力ブランドのブランド・エクイティ向上 • お客様との効果的なコミュニケーションを 通じて注力ブランドのブランド・エクイティ の更なる向上を目指します。 – 適切な資源配分によるGFBのブランド 価値向上 – 各国の法律、規制や自主的なマーケティ ング規準を遵守しつつ、効果的なマーケ ティング活動を実行 販売・流通 卓越した営業力を梃子に、販売網を拡大 • たばこ製品はスーパーマーケット、コンビ ニエンスストア、路上や駅のキオスク、個人 商店や自動販売機といった様々なチャネル を通じて販売されています。市場によって 重要なチャネルは異なりますが 、当社と販 売店の双方にメリットをもたらす関係を構築 し、取扱い店舗の拡大に努めています。 – 高い能力を有する営業員が 核となり、 主要販売店との関係を強化 – 主要チャネルの動向、お客様のトレンド、 競合他社の動きを踏まえ、市場に合わせ た営業施策を展開
JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 027
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
2014年もJTIは力強い財務実績を達成しました。着実な値上 げとシェアの伸長が牽引し、調整後営業利益は為替一定ベー スで13.1%の増益となりました。 JTIの幾つかの主要市場では総需要の減少が継続しました が、我々 はブランドへの投資を継続することで、JTIトータ ルでの市場シェアを維持しつつ売上シェアを伸ばし、また GFBの市場シェア、売上シェアの双方を伸長させました。 Fine Cutのカテゴリーでは、引き続き販売数量及び市場シェ アを伸ばしました。GFBに加え、ブランド力のあるAmber LeafやOld Holbornが成長を牽引しました。
更に、JTIの成長を支えているのは「 人財」です。先般、「Top Employer Global 2015」を受賞しましたが、これは、従業員 が優れたパフォーマンスを発揮できるような職場環境づく りに関して、グローバルベースで高いスタンダードを設定 して取り組んできた結果だと考えています。 また、e-cigaretteとして英国トップブランドの一つである
E-Litesを有するZandera社を買収し、Emerging Product分 野におけるプレゼンスを拡大しました。 堅実な財務実績を牽引したのはプライシングです。コストの 最適化に加え、20%を出資しているメガポリスへの出資効 果が貢献し、為替一定ベースでの二桁成長を果たしました。 2015年は、GFBの数量成長と市場シェアのモメンタムが継 続すると見込んでいます。加えて、Emerging Productへの 投資、またこれまでプレゼンスが限られていた地域での自 律的成長や新規市場への参入といっ た地理的拡大への投資 を加速してまいります。 厳しい事業環境となりますが、2015年度は、為替一定ベー スで調整後営業利益の8%成長を見込んでおり、JTIは引き 続きJTグループの利益成長の牽引役を担ってまいります。 事業戦略 JTIの事業戦略の最優先事項は、引き続き質の高いトップラ イン成長と収益基盤の拡充です。JTIの事業戦略は不断の改 善を基軸としています。 主要戦略: • 競争優位性のあるブランドの構築及び育成 • 継続的な生産性の向上 • 責任ある・信頼される企業としての取り組み強化 • 事業基盤の成長を支える人財の育成 事業実績 Fine Cutの販売数量は11.1%伸長したものの、総需要の大 幅な減少を主因に、総販売数量は4.7%減少し、3,980億本と なりました。市場シェアは前年レベルを維持する一方、GFB の市場シェアは伸長し、シェアのモメンタムは継続しました。 JTIトータルでの売上シェア及びGFB売上シェアの双方が 伸長しました。これは、ブランド・エクイティ強化や質の高 い営業活動へ向けた投資を一貫して行っ てきた成果である と自負しています。 もう一つの成功の鍵は、各市場のトレンドに応じ、アップト レーディングとダウントレーディングの双方を捉えること が可能なバランスの取れたポートフォリオにあります。 財務実績を牽引したのはプライシングです。自社たばこ製 品売上収益は、ロシア、台湾、英国及びウクライナを主因と したプライシング・商品ミックスの958百万ドルの改善に より、3.5%増加しました。財務報告ベースでは、為替のネ ガティブな影響を受け、自社たばこ製品売上収益は3.0%減 少しました。
海外たばこ事業
2014
年
1–12
月実績
JT
グループの海外たばこ事業を担う
JTI
は、
90
以上のブ
ランドを
120
以上の国と地域で展開しています。
JTI
は、
多様な地理的ポートフォリオ、ブランド力、人財力により、
JT
グループの利益成長の牽引役となっています。
Thomas A. McCoyPresident & CEO, JTI
3,980
–
4.7
%
総販売数量(億本) 対前年増減11,911
–
3.0
%
自社たばこ製品売上収益(百万US$) 対前年増減 為替一定ベース2,622
–
2.0
%
GFB販売数量(億本) 対前年増減4,253
+1.1
%
調整後営業利益(百万US$) 対前年増減 為替一定ベース+
3.5
%
+
13.1
%
Winston
Global Flagship Brands (GFB) Portfolio
GFB
は、
JTI
ブランドポートフォリオの中核です。
8
つの
GFB
から構成される、バランスの取れた
ポートフォリオは、世界各地における多様なお客様ニーズに対応しています。
1954年に発売された「 Winston」は、JTIの成長 を牽引するブランドの一つです。2007年には 世界第2位のブランドに成長し、現在は100を 超える市場で販売されています。 2014年において、Winstonは市場シェアを伸 ばし、地理的プレゼンスを拡大しました。市場 シェア は0.4ppt伸 長し、9.6%となり、グ ロー バルNo. 2ブランドとしての地位をより強固な ものとしました。また、Winstonがリーディン グブランドであるロシア市場を含め、27の市場 において、市場シェアは過去最高に達しまし た。特に、これまでプレゼンスの低かったアゼ ルバイジャン、ドイツ、スウェーデン、スイスや 台湾といった市場でシェアを増やしました。 また、ブラジル、エジプト、ハンガリー、オマー ンやスーダンといった市場において発売を開 始しました。 販売数量が最も多いトップ30の市場のうち、 21市場において販売数量を増やし、26市場に おいてその販売数量は10億本を超えました。 また、Fine Cutの成長モメンタムが継続し、販 売数量は34.1%伸長するとともに、欧州での市 場シェアを伸ばしました。 ブ ラ ン ド の2本 柱 であるWinston Core及 び Winston XSの双方がWinstonの成長に貢献し ました。 Winston Coreファミリー は、たばこ本来かつ 高 品 質 で、上 質 な 味 わいを 提 供 します。 Winston King Size, Winston Super Slimsや Winston Fine Cutといった主力商品群が引き 続き着実に成長しました。スタイリッシュ さが特徴のXSファミリー は、 Winstonの新領域開拓を目的とし開発されま した。市場投入からまだ日は浅いものの、既に Filter King Sizeセグメントではグローバルベー スで1位、Fat Slimセグメントではグローバル ベースで2位のポジションを獲得しています。
1,296
億本
Global Sales 1913年に世界初のアメリカンブレンドとして 発売されたCamelは、長い歴史に裏打ちされた ブランドです。現在、85以上の市場で販売され ており、JTIの数多くの主要市場においてプレ ミアム価格帯ではトップ5ブランドに入ってい ます。伝統と本物の味わいといった強みを活か しながらも、常に進化することで成功してい るブランドです。 2014年において、Camelの市場シェアは0.5ppt 伸長し、3.6%となりました。チェコ、ギリシャ、 オランダ、ポーランドやトルコといった市場で 過去最高の市場シェアを獲得しました。 トルコでは2014年5月に価格リポジショニング を実施しました。その後Camelの販売数量と市 場シェアは大幅に増加し、第4四半期には市場 No. 1ブ ラ ンド の 地 位 を 獲 得 しました。市 場 シェアは5ppt以上伸長し、7.9%に達しました。 全てのラインエクステンションが成長に貢献 しました。グローバルベースでも、Camel Black & White、 EssentialやActivateといった全てのラインエ クステンションの販売数量が増加しました。ま た、Fine Cutのカテゴリー でも販売数量を伸ば し、フランスでNo. 1 Fine Cutブランドとして のポジションを維持しました。1999年のJTIに よるブランド取得以来、Camelにとって2014 年は過去最高の販売数量に達した年となりま した。 Camel
464
億本
Global Sales 各ブランドの市場シェアは、当該ブランドが販売されている市場群での数字です。 このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明する目的で作成されたものです。 消費者への販売促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。 1999 2014 Camel販売数量 (億本) 303 464JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 029
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
調整後営業利益は、プライシングに加え、コストの最適化、 またロシアの大手物流会社・メガポリスへの20%の出資を 含む事業基盤拡充の施策が貢献し、為替一定ベースで13.1% 増加しました。財務報告ベースの調整後営業利益は、為替の ネガティブな影響を受け、1.1%の増加となりました。 GFB販売数量実績 2014年において、GFB販売数量は対前年で2%減少し、2,622 億本となった一方、様々な市場でシェアを伸ばしました。 強固なブランド・エクイティに加え、革新的な製品をベース にGFBは12ヶ 月 移 動 平 均 ベース では、対 前 年0.5ppt増 の 14.3%の市場シェアを獲得しました。また、コーカサス地 域、アイルランド、ヨルダン、ロシア、台湾やトルコといった 市場で、トップブランドの地位を維持しました。 総 販 売 数 量 のうち、GFBの 占 める 割 合 は1.8ppt増 加 し、 65.9%となりました。GFBの伸長に加え、プライシングの機 会を確実に捉えたことで、GFBの売上シェアも0.6ppt伸長 し、14.4%に達しました。 クラスター別実績
South & West Europe
2014年の下期では、経済環境の回復の兆しがみられ、総需 要の減少率は2013年との比較で改善しました。 総販売数量は対前年で2.2%減少したものの、オランダ、ベ ルギー、ルクセンブルグといっ た市場やポルトガル、スペイ ンでの数量増がイタリアでの減少を相殺し、GFB販売数量 は対前年でフラットに推移しました。また、ベルギー、フラ ンス、ギリシャ、ルクセンブルグ、オランダ、スペイン、スイス といっ た市場を含め、クラスター内のほぼ全ての市場にお いて市場シェアを伸ばしました。 フ ラ ン ス では、総 販 売 数 量 は2.1%減 少、GFB販 売 数 量 は 1.0%減少したものの、総需要の減少幅に比べ良い実績とな りました。また、Fine Cutの販売数量は7.1%増加となりま した。市場シェアはWinstonとCamelに牽引され0.8ppt伸 長し、20.8%に達しました。
イタリアでは、バリュー価格帯に投入したBenson & Hedges
が販売数量を28.6%伸ばしました。Fine Cutの販売数量は、
GFBが牽引し、8.3%の増加となりました。イタリア市場に おけるJTIの事業基盤は揺るぎないものであり、2015年で は利益貢献の面での好転を見込んでいます。
ス ペ イ ン では、Winston、CamelやBenson & Hedgesがド ライバー となり、総販売数量は0.6%増加、GFB販売数量は
4.9%増 加 し ま し た。Fine Cutの 販 売 数 量 に つ い て も、
Winston及びCamelが牽引し、2.2%増加しました。市場シェ アは、0.7ppt伸長し、21.7%となりました。
South & West Europeクラスター の自社たばこ製品売上収 益及び調整後営業利益は、総販売数量の減少に加え、フラン スとイタリアを要因として、大幅な影響を受けました。これ ら市場での値上げが出来なかっ たことを主因とし、為替一 定ベースの自社たばこ製品売上収益は5.1%減少、また為替 一定ベースの調整後営業利益は10.3%減少しました。
海外たばこ事業
+13.1% +1.1% 2013reported Volume Price/Mix Other constant2014 at FX reported2014 FX 調整後営業利益 (百万US$) 4,206 -423 938 36 4,757 4,253 -504 クラスター別の内訳 総販売数量 自社たばこ製品 売上収益 (財務報告ベース) 調整後 営業利益 (財務報告ベース) 15% 17% 16% 13% 20% 25% 42% 34% 43% 30% 29% 17% Rest-of-the-World CIS+
North & Central Europe South & West
Europe 億本 South & West Europe North & Central Europe CIS+
Rest-of-the-World Total JTI
総販売数量 598 516 1,657 1,208 3,980
Glamour 2005年に発売を開始したGlamourは、JTIの主 力スーパースリムブランドです。 2014年ではGlamourの主要市場における総需 要の減少を主因とし、総販売数量は、72億本と なりました。市場は、0.1ppt減少し、1.0%とな りました。
Benson & Hedges
ブランド発足の1873年以降、Benson & Hedges は英国の伝統を引き継ぐブランドです。 2014年では、North & Central Europeクラスター で数量を伸ばしたものの、Benson & Hedges の 販 売 数 量 は、109億 本 となりました。市 場 シェアは、0.1ppt伸長し、1.9%となりました。 Silk Cut 1964年に発売を開始したSilk Cutは、低タール セグメントが業界のスタンダードとなる以前 の1970年代に低タールブランドのパイオニア としての地位を確立しました。 2014年では、アイルランドと英国における総 需要の減少により、Silk Cutの販売数量は、29 億本となりました。 Sobranie Sobranieは世界で最も歴史の古いブランドの 一つであり、1879年以降高級たばこの代名詞 となっています。 2014年において、厳しい事業環境にもかかわ らず、Sobranieの販売数量は15.1%増加し、26 億本となりました。市場シェアは0.1ppt伸長 し、0.6%となりました。 1999年にロシア市場で発売を開始したLDは、 発売開始以降瞬く間に販売数量を伸ばし、今で はイ ン ターナ ショナ ル ブ ラ ン ド として、バ リュー価格帯において地位を確立しています。 2007年以降、LDはJTIの全クラスター におい て成長を続け、現在では42ヶ国で販売されて います。また、Fine Cutを含め、常にポートフォ リオの拡充を図り、消費者のニーズを捉えてき ました。 2014年では、ロシアでの総需要の減少と競争 激化の影響を主因とし、LDの販売数量はほぼ 前年の水準で推移し、449億本となりました。 一方、ロシアを除くと、スリム巻きの商品ライ ンアップやFine Cutが牽引し販売数量は7.3% 増加と、大幅な伸びを見せました。 市場シェアは0.4ppt伸長し、5.9%となりました。 LD 1977年 にMild Sevenの 名 称 で 発 売 された MEVIUSは、日本市場で1位の販売数量を誇る ブランドです。海外市場では、アジアを中心に、 18ヶ 国 以 上 で 発 売 されています。また、 MEVIUSの更なる地理的拡大に向け、アゼルバ イジャンやスイスといった新しい市場での発 売を開始しており、更なる新市場への投入に向 けて、準備を進めています。 2014年では台湾でのダウントレーディングを 主因とし、MEVIUSの販売数量は、178億本と なりました。 市場シェアは0.1ppt減少し、2.4%となったも のの、MEVIUSの販売数量が多い複数のアジア 市場においてプレミアム価格帯内での市場シェ アを伸ばしました。また、ロシアの極東地域に おいてはNo. 1プレミアムブランドの地位を獲 得しました。 MEVIUS
178
億本
Global Sales109
億本
Global Sales29
億本
Global Sales449
億本
Global Sales72
億本
Global Sales26
億本
Global Sales 各ブランドの市場シェアは、当該ブランドが販売されている市場群での数字です。 このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明する目的で作成されたものです。 消費者への販売促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 031
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
海外たばこ事業
North & Central Europe
2014年、North & Central Europeクラスター は力強い財務 実績を達成しました。総販売数量は0.8%増加、GFB販売数 量は5.4%増加しました。好調な販売数量を牽引したのは、 チェコ、ドイツ、ハンガリーといった市場でした。 市場シェア、売上シェアともに引き続き伸長し、特にチェコ、 ドイツ、ハンガリー、アイルランド、ポーランドや英国での シェア増を達成しました。
オース ト リ ア では、Winston、CamelやBenson & Hedges
といっ たブランドが牽引し、GFB販売数量が5.6%増加した 一方、総販売数量は2.0%の減少となりました。市場シェア は0.2ppt減少し、32.0%となりました。 英国では、総需要の減少により販売数量が影響を受けたもの の、市場シェア及び売上シェアは引き続き伸長し、それぞれ 40%を超えました。ブランドへの投資を一貫して実践して きたことで、紙巻たばこではSterling、Fine CutではAmber LeafがNo. 1の地位を堅持しました。なお、Amber Leafは英 国市場においてNo. 1たばこブランドとなっています。 良好なプライシング環境と好調な販売数量により、North & Central Europeクラスター の為替一定ベースの自社たばこ 製品売上収益は7.7%増加、為替一定ベースの調整後営業利 益は12.8%増加しました。 CIS+ 2014年はカザフスタン、ロシア及びウクライナにおける総 需要の減少により、CIS+クラスター の総販売数量は10.5% 減少しました。我々の強力なブランド・エクイティをもって しても、GFBの販売数量は6.5%の減少となりました。しかし ながら、下期ではGFBが牽引し、ロシアにおける総販売数量 のトレンドに改善がみられました。 また、CIS+クラスター各国で、GFBの市場シェアが伸長し ました。 ロシアでは、2014年において総需要が9.5%減少する一方、 JTIが価格帯のリーダーであるサブプレミアム価格帯とミッ ドプライス価格帯へのアップトレーディングが継続しまし た。Winstonの成長モメンタムが継続し、シェアは0.7ppt伸 長、過 去 最 高 の15.0%と な り ま し た。 ま た、Camelと Sobranieは、対前年の水準に市場シェアを堅持しました。 更に、LDのシェアは第4四半期において、我々が見込んだ通 り伸長しました。 CIS+クラスター では、比較的増税の見通しが立てやすいこ ともあり、引き続き適切にプライシングの機会を捉えるこ とが可能であると認識しています。その結果、為替一定ベー スの自社たばこ製品売上収益は8.5%増加、為替一定ベース の調整後営業利益は31.5%増加しました。 Rest-of-the-World Rest-of-the-Worldクラスター では、中東の幾つかの市場で 政情不安が継続したものの、総販売数量は0.8%増加、GFB 販売数量は2.1%増加しました。 JTIの市場シェアはカナダ、マレーシア及びトルコで伸長し ました。 台湾では、市場シェアと売上シェアの双方でNo.1の地位を 堅持しています。Winstonのシェアは1.2ppt増し4.8%とな り、MEVIUSのシェア減を一部相殺しました。MEVIUSにつ いては、第4四半期において販売数量、市場シェア双方で回 復の兆しが見られました。 トルコでは、Camelの数量増に牽引され、総販売数量は2.3% 増 加、GFB販 売 数 量 は0.7%増 加 しました。市 場 シェア は 2.4ppt伸長し、29.0%となりました。なお、CamelとWinston の市場シェアの合計は、20%に達しました。 Rest-of-the-Worldクラスター の為替一定ベースの自社たば こ製品売上収益はフラットに推移した一方、為替一定ベー スの調整後営業利益については3.8%減少しました。 今後の見通し JTIは今後もJTグループの利益成長の牽引役として、その役 割を果たしていきます。 2015年、事業環境は引き続き厳しいものとなり、多くの地域 において極めて不安定な状況が継続すると見込んでいます。 引き続き、ブランド・エクイティの強化と地理的拡大を進め ていくことで、シェア伸長のモメンタム継続を目指します。 これにより、GFB販売数量は成長路線へ回帰する見込みです。 また、Zandera社の買収を完了したことで、2015年では、特に Emerging Productのポートフォリオに対する投資を強化して いきます。更に、これまでプレゼンスが限られていた地域で の自律的成長を促進させるとともに、将来の成長を確実なも のとするため、新規市場への参入の機会を追求していきます。 2015年、為替一定ベースの利益成長の見込みは8%であり、 短期的利益の追求だけでなく、長期での持続的な成長を担保 するための投資とのバランスを取ったものとなっています。
2014年11月、JTIはZandera社の買収を完了しました。Zandera社は、英国の e-cigarette市場におけるトップブランドの一つ「E-Lites」を有する会社です。 買 収 に 伴 い、我々 のEmerging Productsチーム は、ブ ラ ン ド のみならず e-cigaretteに関する様々な知見を得ることができました。 現在、我々は「Heat-not-burn」と「e-cigarette」両方のカテゴリーにおける取 り組みを進めており、既に幾つかの市場で各カテゴリー の製品を販売してい ます。Ploomは、オーストリア、フランス、イタリア、日本、韓国及び英国の 6市場で発売されており、E-Litesについては英国市場で販売されています。 Emerging Productについては、我々としてもまだ学ぶことが多い分野です。 PloomやZerostyleを市場に新規投入した時と同じように、製品の早期上市へ 向けて引き続き取り組んでいきます。これらの取り組みを通じて、製品開発 やマーケティング、製品の流通販売に関する経験を蓄積してまいります。 今後はEmerging Productポートフォリオへの投資を強化する予定です。例 えば、Ploomの製品アップグレード、E-Litesの販売拡大、更には新しい革新 的な製品のテストマーケットといっ た取り組みを、幾つかの市場において進 めていきます。
欧州市場において、JTIのFine Cutは引き続き市場シェアを伸長させました。 Fine Cutには、Roll-your-ownとMake-your-ownといっ たカテゴリー が含ま れます。2014年では、JTIのFine Cutの販売数量の成長は加速し、11.1%増加 しました。特にGFB Fine Cutについては、主にWinston、Camel、LDに加え Benson & Hedgesが貢献し、販売数量は32.7%増という力強い成長を達成 し、JTI全体のFine Cutを牽引しました。
2014年、欧州での市場シェアは1.6ppt伸長し、18.8%に達しました。特に、 フランス、アイルランド、ポーランド、スペイン、スイスや英国といっ た市場 で市場シェアを伸ばしました。 Amber Leafは、アイルランド、スペインや英国で市場シェアを伸ばし、引き 続き好調な実績を達成しました。また、Old Holbornについては、ギリシャ、 スイス及び英国で市場シェアを伸ばしました。 JTIは、オーストリア、フランス、ギリシャ、アイルランド、ルクセンブルグ、ス ペイン、スイスや英国といったFine Cutの市場で、1位もしくは2位の市場シェ アを堅持しました。 今後もFine Cutカテゴリー の更なる充実に向け、イノベーティブな製品の開 発に取り組み、着実な実績の達成に向け注力してまいります。 JTIは2013年3月に水たばこ事業へ参入し、その後、製品の品質改善、ポート フォリオの最適化や製品ラインアップのリニューアルを図ってまいりました。 また、主要市場におけるプレゼンス拡大と基盤強化を継続して進めてきました。 2014年では、水たばこの販売数量は2万1千トンとなりました。 Fine Cut Shisha
Ploom & E-Lites
Other Tobacco Products Portfolio
我々の事業戦略である将来の成長に向けた基盤の拡充に基づき、
過去数年にわたり幾つかの買収を実現し、ポートフォリオの拡充を図っております。
各ブランドの市場シェアは、当該ブランドが販売されている市場群での数字です。 このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明する目的で作成されたものです。 消費者への販売促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。
JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 033
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
国内たばこ事業は、高い競争優位性を保有する
JT
グルー
プの利益創出の中核です。
2014
年度の総需要は
1,862
億本と、日本は世界有数の
たばこ市場です。このような大きな市場について、
JT
は、
上位
10
銘柄のうち、
9
銘柄を有し、
60%
以上のシェアを
誇る、確固たるリーダーのポジションを築いています。
国内たばこ事業は、2014年4月の消費税増税後、20円値上げ を行っ たブランドを中心に、お客様リテンション施策など の販売促進を強化してまいりました。 しかしながら、国内たばこ事業の総需要は減少傾向にあり ます。このような厳しい事業環境に打ち勝つため、ブランド・ エクイティ強化に向けた投資やお客様のニーズに応じた新 製品の投入などを通じた質の高いトップライン成長を戦略 の中心としています。 秋以降には、「 ピース」「 キャビン」「 キャスター 」といっ た ブランドから、より付加価値の高い製品を積極的に投入いた しました。ベースラインよりも高価格帯の製品であるにも かかわらず、お客様からのご支持をいただいております。 今後も、高い利益を創出し続けるべく、質の高いトップライ ン成長及び不断のコスト改善を図ってまいります。 事業実績(販売数量/財務実績) • ブランド・エクイティ強化は貢献し、単価効果が発現 – 2014年の販売数量は当初見込み通り、対前年3.6%の減 少の1,124億本 – 20円値上げを行ったブランドへの販売促進及び 、付加 価値の高い新製品の投入による単価効果が貢献し、自社 たばこ製品売上収益は、対前年-1.0%の6,498億円 – 調整後営業利益は、単価効果に加え、効率的な経費執行に より、対前年+1.8%の2,387億円国内たばこ事業
2014
年
1–12
月実績(
Like-for-Like
ベース)
佐伯 明 たばこ事業本部長6,498
–
1.0%
自社たばこ製品売上収益(億円) 対前年増減2,387
+1.8%
調整後営業利益(億円) 対前年増減 -3.6% 2013年 1−12月 2014年1−12月 販売数量 (億本) 1,165 1,124 -1.0% 2013年 1−12月 2014年1−12月 自社たばこ製品売上収益と調整後営業利益 (億円) 6,563 6,498 +1.8% 2013年 1−12月 1−12月2014年 2,346 2,387注力ブランド
セブンスター • 1969年発売の「セブンスター」は、味わい を追求し、チャコールフィルターを国産の たばこ製品で初採用。 • 発売以来、味・香り・デザインにおいて独 自の価値を貫き続けている。 • 2015年2月末時点で14銘柄のラインアッ プを擁している。 メビウス • 更なる進化に向けて、2013年2月にマイル ドセブンからメビウスへ名称変更。メビウス は、国内No.11ブランドの座を1978年から 30年以上守り続けているマイルドセブンの 強固な顧客基盤を受け継いでいる。 • 時代の流れに合わせた進化とブランド拡張 により、2015年2月末現在で33銘柄を擁し ている。 1 出典:(社)日本たばこ協会 2 たばこの先から立ち上がる煙が、当社商品との視認比較において少ないことを表す このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明 する目的で作成されたものです。消費者への販売 促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。 • 1995年8月、「ピアニッシモ」は日本で初め てにおい・煙の少ない2タール1mgメンソー ル商品を発売。 • 2015年2月末現在で9銘柄を擁している。 ピアニッシモJAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 035
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
事業実績(シェア実績) • 競争が激化する中、MEVIUSを中心にシェアは堅調に推移 – 2014年度累計では60.4%(対前年−0.1ppt)とシェア減少 2014年は競合他社による価格戦略を含めた販促活動が活発 化し、競争環境が厳しさを増す中でも、我々 のシェアは底堅 く推移いたしました。 特に、MEVIUSは、メビウス・プレミアム・メンソール・オプ ションを中心に堅調な実績となっ ており、これまでのブラ ンド投資に支えられたエクイティの強さを示しました。 事業戦略 シェア拡大、高単価製品へのシフトを通じたトップライン 成長を重視し、そのためにも中長期的な視点でブランド力 の向上や、事業基盤の強化のための投資を継続して実施し ています。 一方で、効率性の追求にも引き続き取り組み、収益性を更に 高めていきます。 • 質の高いトップライン成長を最優先 – 注力ブランドを中心としたブランド・エクイティの更なる 強化 –シェアの維持・拡大 – 新製品カテゴリーの創出 • 不断のコスト改善 見通し 2015年は新たな運営体制がスタートする年となります。 2015年4月には営業力強化に向けた営業体制の再編、コス ト競争力強化のための製造拠点の統廃合を実施いたします。 これにより、競争環境が激化する日本市場において、お客様 のニーズをより的確につかみ、迅速に変化に対応する体制 を構築するとともに、コスト競争力についても一層強化し てまいります。 加えて、引き続きMEVIUSを中心としたブランド・エクイ ティ強化を継続いたします。 国内たばこ事業は、高い競争優位性を保持する利益創出に 中核事業としての役割を果たし続けることをコミットし、 トップライン成長及び不断のコスト改善を図っていきます。
国内たばこ事業
このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明する目的で作成されたものです。 消費者への販売促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。 2013年 10−12月 2014年1−3月 2014年4−6月 2014年7−9月 10−12月2014年 JT MEVIUS 60.1 60.0 59.6 61.5 61.1 31.7 31.9 31.3 33.4 32.8 JT、MEVIUSのシェア推移 (%)このページは投資家の皆様にJTの事業内容を説明 する目的で作成されたものです。消費者への販売 促進もしくは喫煙を促す目的ではありません。
JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 037
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
医薬事業では、国際的に通用する特色ある研究開発主導
型事業の構築、オリジナル新薬の開発を通じての存在感
の確保を目指すとともに、各製品の価値最大化と次世代
戦略品の研究開発推進を通じ、収益基盤の更なる強化に
取り組んでいます。
事業戦略 • 次世代戦略品の研究開発推進と最適タイミングでの導出 • 各製品の価値最大化 業績概況 【 国内の状況 】 • 上市 – 高リン血症治療剤「リオナ錠250mg」 –スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法) 薬「シダトレンスギ花粉舌下液」 • 室内塵ダニアレルギー疾患を対象とした減感作療法(アレル ゲン免疫療法)薬「TO-203」:鳥居薬品が製造販売承認申請 (2015年1月)医薬事業
2014
年
1–12
月実績(
Like-for-Like
ベース)
【 導出品の状況 】 • JAK阻害剤「JTE-052」 LEO Pharma社へ皮膚外用剤としての日本を除く全世界の 独占的開発・商業化権を導出 • Elvitegravir(抗HIV薬) –「Vitekta(単剤)」 :米国で承認取得 – E/C/F/TAF配合錠(新規配合錠):米国・欧州で承認申請 • Trametinib(メラノーマ治療薬) –「Mekinist(単剤)」 :欧州で承認取得 – dabrafenib併用療法:米国で適応拡大承認取得 事業実績(財務) • 「Stribild」を中心とした導出品の販売拡大に伴う海外ロイヤ リティ収入の増加、また、鳥居薬品において、「リオナ錠」、「ス タリビルド配合錠」等が伸長し、売上収益は対前年76億円の 増収 • トップラインの伸長を主因として、対前年63億円の損益の 改善 藤本 宗明 医薬事業部長658
+76
売上収益(億円) 対前年増減(億円)–
73
+63
調整後営業利益(億円) 対前年増減(億円) 調整後営業利益 (億円) +63 2013年 1−12月 2014年1−12月 −137 −73 +76 2013年 1−12月 2014年1−12月 売上収益 (億円) 582 658バリューチェーン
研究開発 医薬事業の基盤である研究開発力の更なる強化 国際的に通用する特色ある研究開発主導型事業の構築というミッ ション達成に向け、研究開発に重きを置いています。特定疾病領域 への資源集中により、研究開発機能の効率的強化に努め、革新的な 医薬品の創出を目指します。 • 研究開発は、我々の知見を最大限発揮できる「 糖・脂質代謝」「ウイ ルス」「 免疫・炎症」の領域にフォーカス • 規制強化により、複雑さを増し、時間と費用を要する研究開発プロセ スを考慮し、適切に資源を配分 • 「ファーストインクラス」薬剤の創製を目指し、前臨床段階の研究テー マの更なる充実や、より精度の高い開発戦略構築を推進 • 科学的イノベーションを医療現場で真に必要とされる医薬品の創出 につなげる 製造 高品質な医薬品の安定供給 高品質な医薬品を安定的に患者様にお届けできる体制を確立して います。また、国内で販売している医薬品の製造については、グルー プ内での相乗効果を最大限に発揮すべく鳥居薬品が担っ ているこ とに加え、他社への製造委託も行うことで、より効率的な製造体制 の構築を図っています。 • 品質・安全保証に注力 • 最適な製造体制を維持 • 佐倉工場におけるISO14001(環境マネジメントシステム)の維持管 理をはじめ、環境への影響低減に向け、継続的な取り組みを実施 販売及びプロモーション MRを基盤にマーケティング力を強化 医薬品業界では、十分な医療情報、科学的知識を持っ て医療関係者 に情報提供を行う医療情報担当者(MR)の存在が、販売及びプロモー ション活動において、極めて重要な役割を果たしています。MRは 情報提供のみならず、医療現場から現在開発中、または将来の開発 品へとつながる有用な情報収集を行う役割も担っています。国内に おいては、鳥居薬品がマーケティング活動を行っ ており、499名の MRが活躍しています。海外においては、自社の販売組織を保有し ていないことから、化合物毎に海外における開発及び商業化権を他 社に導出し、販売実績に応じたロイヤリティ を導出先から受領する こととしています。 • 医療関係者からの信頼獲得に向け、MRの知識充実を目的とした 研修プログラムの強化 • 様々な組織に分散した医療現場の情報やニーズを統合する営業活動 サポートシステム活用によるマーケティング力強化 • 変化を続ける事業環境において、現在または将来の市場ニーズに 対応する販売及びマーケティング戦略の確立 研究開発 医薬事業の基盤である 研究開発力の 更なる強化 販売及びプロモーション MRを基盤に マーケティング力を 強化 製造 高品質な医薬品の 安定供給JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 039
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医薬事業
医薬事業 臨床開発品目一覧 (2015年2月5日現在) 自社開発品 開発番号(一般名) 想定する適応症/剤形 作用機序 JTK-303 (elvitegravir)/ cobicistat/ emtricitabine/ tenofovir alafenamide配合錠 HIV感染症/経口 インテグラーゼ阻害/ 逆転写酵素阻害 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖に関わる2つの酵素の働きをインテグラーゼ 阻害剤と核酸系逆転写酵素阻害剤により阻害し、ウイルス量を低下させる JTT-851 2型糖尿病/経口 GPR40作動 グルコース依存的にインスリン分泌を促進し、高血糖を是正する JTZ-951 腎性貧血/経口 HIF-PHD阻害 HIF-PHDを阻害することにより、造血刺激ホルモンであるエリスロポエチンの 産生を促し、赤血球を増加させる JTE-051 自己免疫・アレルギー疾患/ 経口 ITK阻害 免疫反応に関与しているT細胞を活性化するシグナルを阻害し、過剰な免疫 反応を抑制する JTE-052 自己免疫・アレルギー疾患/ 経口・外用 JAK阻害 免疫活性化シグナルに関与しているJAKを阻害し、過剰な免疫反応を抑制 する JTE-151 自己免疫・アレルギー疾患/ 経口 RORγアンタゴニスト Th17細胞の活性化に中心的な役割を担うRORγを阻害し、過剰な免疫反応 を抑制する JTE-350* (ヒスタミン二塩酸塩) アレルギー皮膚テスト 実施時の陽性コントロール/ 注射剤 ヒスタミン受容体 アゴニスト 皮内のヒスタミン受容体に作用し、検査部位の皮膚に膨疹及び発赤反応を誘発 させる JTT-251 2型糖尿病/経口 PDHK阻害 糖代謝に関与するピルビン酸脱水素酵素(PDH)を活性化し、高血糖を是正 する JTT-252 2型糖尿病/経口 SGLT1阻害 小腸の糖吸収トランスポーター(SGLT1)を阻害し、高血糖を是正する JTK-351 HIV感染症/経口 インテグラーゼ阻害 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖に関わる酵素であるインテグラーゼの 働きを阻害し、ウイルス量を低下させる (注)開発段階の表記は投薬開始を基準とする * 厚生労働省主催の「 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において開発企業の募集が行われた品目 導出品 一般名等 (当社開発番号) 導出先 作用機序 備考 elvitegravir (JTK-303) Gilead Sciences社 インテグラーゼ 阻害 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖に関わる酵素 であるインテグラーゼの働きを阻害し、ウイルス 量を低下させる (適応:HIV感染症) 新規配合錠 (elvitegravir/cobicistat/emtricitabine/tenofovir alafenamide) 米国・欧州 申請中 trametinib GlaxoSmithKline社* MEK阻害 細胞増殖シグナル伝達経路に存在するリン酸化酵素MEKの働きを阻害することにより、細胞増殖を 抑制する
(適応:メラノーマ dabrafenib併用) Phase 3
抗ICOS抗体 MedImmune社 ICOS アンタゴニスト
T細胞の活性化に関与しているICOSの働きを阻害 し、免疫反応を抑制する
JTE-052 LEO Pharma社 JAK阻害 免疫活性化シグナルに関与しているJAKを阻害し、 過剰な免疫反応を抑制する
開発段階 Phase 1 Phase 2 Phase 3 申請準備中 申請中 備考 国内:申請準備中 新規配合錠 JTK-303(elvitegravir)は 自社品、他3成分は導入品 (Gilead Sciences社) 国内:Phase 2 自社品 海外:Phase 2 国内:Phase 2 自社品 海外:Phase 1 海外:Phase 1 自社品 国内:Phase 1 自社品 海外:Phase 1 自社品 国内:申請中 導入品 (ALK社) 鳥居薬品と共同開発 海外:Phase 1 自社品 海外:Phase1 自社品 国内:Phase1 自社品
JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 041
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
一番大切な人に食べてもらうなら、心をこめて丁寧に作り
たい。そんな想いをもって、私たちテーブルマークは事業
に取り組んでいます。テーブルマークは、
2010
年より、冷
凍・常温加工食品、ベーカリー、調味料を中核とする食品
メーカーとして歩み出しました。この中でも、特に冷凍麺、
冷凍・常温米飯、焼成冷凍パンといったステープル
(主食)
に注力し、高付加価値な商品の提供に努めています。
事業戦略 • 少なくとも業界平均に比肩する営業利益率を実現し、グルー プへの利益貢献を目指す –自社の独自技術とお客様ニーズを組み合わせ、ステープル* を中心とした商品力を強化 – 原材料高騰影響及び円安影響の極小化加工食品事業
2014
年
1–12
月実績(
Like-for-Like
ベース)
業績概況 • 加工食品事業につきましては、冷凍麺・冷凍米飯・パック ご飯、焼成冷凍パンといったステープル(主食)商品を中心 とした冷凍・常温加工食品、首都圏を中心に店舗を展開する ベーカリー及び酵母エキス調味料、オイスターソース等の 調味料を主力とし、事業展開を図っています。 • 冷凍・常温加工食品、ベーカリー、調味料事業全ての分野に おいて売上を伸ばしています。 事業実績(財務) • 売上収益は、ステープル(主食)、弁当商材が伸長し、40億円 の増収 • 調整後営業利益は、円安、原材料費高騰の影響があったもの の、増収の影響が上回り、8億円の増益 * ステープル:冷凍麺、パックご飯、焼成冷凍パン1,612
+40
売上収益(億円) 対前年増減(億円)14
+8
調整後営業利益(億円) 対前年増減(億円) 売上収益 (億円) +40 2013年 1−12月 2014年1−12月 1,572 1,612 +8 2013年 1−12月 2014年1−12月 調整後営業利益 (億円) 6 14 日野 三代春 テーブルマーク株式会社 代表取締役社長バリューチェーン
研究開発 消費者ニーズにあった革新的な製品開発に注力 • 多様化するお客様ニーズに対応するため、テーブルマークが保有 する独自技術を活かした、付加価値ある製品の開発に注力 • テーブルマーク独自の発酵・製パン・冷凍技術を活かし、焼き立ての 味、食感を維持・再現した、家庭で気軽に本格的な味が楽しめる焼成 冷凍パンを開発しました。また、冷凍麺ではうどんの新製法「 丹念 仕込み『 綾・熟成法』」を開発し、これにより、うどんの高品位・高付 加価値化を実現することが可能となりました。 調達 安全で高品質な原料の調達 • 原料の選定にあたり、サプライヤーから提出される品質規格保証書 の内容を確認しています。 • 更に主要な原料については、残留農薬のモニタリング検査や原料工 場の定期的な監査を、食品衛生法等の関連法規の適法性はもとより、 当社グループ独自で定めた基準により実施します。 • 海外から調達する原材料において、原料農場の土壌や水質の検査、 栽培状況の確認、農薬の管理状態のチェック、飼育場や養殖所の 点検など、原材料の生産現場から安全性を確認する体制を構築して います。 製造 安全優先、品質管理の遵守 • 当社グループでは、HACCPシステム及びISO22000の取得を推進 しています。ISO22000では、HACCPの考え方による科学的な裏付 けを持った衛生管理や重要管理点をコントロールするためのルール を定め、その管理手法に基づいた継続的な改善を行います。 • 当社グループの国内外30ヶ所の自社グループ工場と生産委託を行っ ている全ての冷凍食品工場においてISO22000を取得しています。 マーケティング 効果的な販促施策により商品認知度向上を目指す • お客様視点での市場分析とテーブルマークが保有する技術を組み合 わせることにより、新たな付加価値を持った商品提案を行い、市場の 拡大を目指しています。また、効果的な販売促進施策によるお客様 の商品認知度の向上に努めています。 販売と流通 営業力の強化 • 収益力強化に向けて、営業部門組織体制の最適化に取り組むととも に、量販、コンビニエンスストア等への積極的なアプローチによる 取扱い品目の拡大や優位な陳列場所の確保に取り組んでいます。 • テーブルマークは家庭用だけでなく、業務用商品も販売しています。 食の安全 バリューチェーン全体を通しての食の安全を追求 • お客様に安全かつ安心に商品を召し上がっていただくために、食の 安全を一元的に管理する独立した組織として、食の安全管理担当を 設置しています。 • テーブルマークの東京品質管理センターは、飲料事業もその機能を 活用し、グループ一丸となった安全管理を実施しています。 • 「 食の安全に関するアドバイザー」として外部専門家の方々による 評価・助言を受ける等、多様な知見・視点を積極的に取り入れ、事業 活動に反映しています。 食の安全 バリューチェーン全体を通しての食の安全を追求 研究開発 消費者ニーズにあった 革 新 的な製 品 開 発に 注力 販売と流通 営業力の強化 マーケティング 効 果 的な販 促 施 策に より商品認知度向上を 目指す 調達 安全で高品質な原料の 調達 製造 安全優先 品質管理の遵守JAPAN TOBACCO INC. ANNUAL REPORT 2014年度 043
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS
業績概況 • 夏場の天候不順及び手売り販路での競争激化により、売上収益は減収となりました。 • 一方、効率的な経費執行により損益は16億円の改善となりました。
飲料事業
2014
年
1–12
月実績(
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ベース)
飲料製品の製造販売事業からの撤退について (2015年2月4日リリース) 2015年2月4日、当社は、JT飲料製品の製造販売事業から撤退す ることを発表いたしました。具体的には、JT飲料事業部および ジェイティ飲料株式会社で行っ ているJT飲料製品の製造・販売 を、2015年9月末を目途に終了することを予定しています。 当社は、1988年に飲料事業に参入し、以来、グループ経営理念で ある4Sモデルに掲げる、お客様の満足度を高めることがJTグルー プの持続的利益成長に繋がるとの考えのもと、「 ルーツ」や「 桃の 天然水」に代表される市場の先駆者たる商品を展開してまいりま した。 しかしながら、飲料市場全体が成熟し、事業規模が優劣を決する 構造にあることや商品ライフサイクルが短期化する中で、安定的 且つ継続的な収益基盤を確保するためには、積極的な販促活動で 規模を追求しつつ、高品質・独自性を追求した商品を短期間で開 発し続けることが不可欠な厳しい事業環境にあります。 このような状況を踏まえ、将来の成長戦略について検討を重ねた 結果、JTグループの中長期的な成長に貢献していくことは困難 であると判断し、経営資源の配分など全体最適の観点から、2015 年9月末を目途にJT飲料製品の製造販売事業から撤退することと 致しました。 ジャパンビバレッジグループおよびジェイティエースターグループ は従来通り自販機オペレーター事業を継続し、今後様々 な可能性 を検討する予定です。 お客様におかれましては、事業開始以来、長きにわたり、当社飲 料製品にご愛顧を賜り、誠に有難うございました。厚く御礼申し 上げます。 * なお、当決定による2014年12月期連結業績への影響はありません。2015年12月期へ の影響は未定です。 松田 剛一 飲料事業部長1,813
–
25
売上収益(億円) 対前年増減(億円)–
5
+16
調整後営業利益(億円) 対前年増減(億円) –25 2013年 1−12月 2014年1−12月 売上収益 (億円) 1,838 1,813 +16 2013年 1−12月 2014年1−12月 調整後営業利益 (億円) −21 −5サステナビリティ に対するJTグループのアプローチは、経営理念である「4Sモデル」に沿っ たものであり、お客様を中心と して、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランス良く果たし、4者の満足度を高めていくことを目指して います。4Sモデルのもと、私たちはお客様に対して継続的に付加価値を提供し、中長期にわたる持続可能な成長を目指して います。 この4Sモデルの追求こそが、企業価値を高め、様々 なステークホルダー にとっ ての利益をより良い形で実現していくもの だと確信しています。 JTグループのサステナビリティに関するアプローチや詳細なプログラム等については「JTグループサステナビリティレポート FY2014」をご参照ください。弊社ホームページにてご覧いただけます。 http://www.jti.co.jp/csr/report/index.html
JT Group and Sustainability
JTグループとサステナビリティ
JT Group and
Sustainability
Responsible
Supply Chain
How we do
business
Our People
Environment
Product,
Responsibility
and Consumer
Impact
The Bigger
Picture
O P E R A T IO N S & ANAL Y S IS当社グループは、このような状況を踏まえ、リスク管理体制 を構築しています。具体的には、関連する各部署へ権限を付 与し、当社グループに不利な影響を与え得る事象の動向を注 視し、可能な限りその発生を未然に防止しています。リスク が発現した際には、その影響を最小限に抑えるため迅速に 対応しています。リスクの評価に当たっては、様々な評価項 目がある中で、影響の大きさや発現の蓋然性をより重視し ています。評価の結果、持続的利益成長の実現や事業継続に 重大な影響を与え得るものについては、社長へ報告し、対策 の承認を得ることとしています。 以下に記載するリスクは、当社グループの事業運営ならび に業績へ重大な影響を及ぼし得るものですが、全てのリス クを網羅しているものではありません。また、現時点では 軽微な、あるいは認識されていないリスクが、事業環境の変 化に伴い、将来重大な影響を及ぼすリスクとなる可能性も あります。 当セクションの記述は、本アニュアルレポート記載の「 将来 に関する記述等についてのご注意」と併せてご覧ください。 * 2015年2月に、JT飲料製品の製造販売事業からの撤退について発表しております。