熊 本 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 6 巻 第 1 号 ( 昭 和 6 2 - 1 ) 1
パーソナルコンピュータを用いた 地盤情報データベースの作成
内 村 好 美 * 今 泉 繁 良 * * 北 園 芳 人 * * * 中 山 洋 * * * * 荒 牧 昭 二 郎 * * * *
ProposalofDataBaseSystemforGeotechnical InformationbyPersonalComputer
UCHIMURA*
IMAIZUMI**
KITAZONO寧寧*
NAKAYAMA****
ARAMAKI****
Yoshimi Shigeyoshi Yoshito Hiroshi Shoiiro
物としての方法が大都市部を中心に採用されてきたが,
ここ数年は,コンピュータを利用した地盤情報のデー タベース化が,名古屋・大阪・豊田・豊橋・佐賀等の 都市で進められつつある6).7).8).9).10),11),12)また,全国的立
場からは,建設省が昭和63年度稼動を目途として「地 質情報システム」を準備中'3)であり,地盤情報のデータ ベース化される地域は今後さらに拡大していくものと 思われる.
こうした状況の中にあって,使用されているコンピ ュータは,大型計算機とパーソナルコンピュータに大 別される.豊田・豊橋・佐賀等の地域規模でのデータ ベース化には後者が用いられているが,最大容量の制 限から種々の工夫や配慮がなされ,独自のコード化と システム化が行われている.一方,国内における統一 化の提案'4)も行われつつある.
本研究は,パーソナルコンピュータに基づく熊本市 域における地盤情報のデータベースシステムの確立を 目指すもので,この報文においては,システムの内容 と,熊本市江津湖周辺域の地盤断面図を作成した結果 について報告する.
1.はじめに
筆者らは,櫛造物建設における立地条件の検討や環 境影響評価作業,斜面災害解析作業においては,地形・
地質・植生・地下水位等に関する広範囲な情報が必要 であるという認識のもとに,パソコンを用いた地盤環 境情報ファイルの作成')を進めている.多くの地盤環 境情報のうち,ボーリング調査工事や井戸掘削に伴う 調査資料は,地盤内部の地層状況や土質特性を調べた
ものであり,地盤沈下問題2)や地下水汚染問題3)を解析 したり,斜面災害での要因解析をさらに前進させる‘’
ために必要な情報である.
従来,多量のボーリング調査資料を集積・保管する 方法としては,「熊本地盤図」51にみられるような出版
昭和61年11月30日受付
・ 技 官 、 土 木 工 学 教 室
。。助教授、工博、土木工学教室
,噸・助手、工修、土木工学教室 事・車.助教授、九州東海大学土木工学科
-(11)-
12パーソナルコンピュータを用いた地盤情報データベースの作成内村・今泉・北園・中山・荒キ
投影した時の地層分布.N値分布を図形出力す
る.
の3形式である.なお,現在のプログラム言語は BASICに基づいているが,OSとしてMS-DOSを
採用することにより,データファイルの管理をしやす くするとともに将来他の言語に移行することを可能に している.
2.システムの概要
6 I n c h H a r I D i B k U n l
〈PC-98H61 必 O M B y t I
y2
3.柱状図データファイルの構成と 情報のコード化
ボーリング調査報告書等に記述されている情報は,
大別すると(1)調査他の位置・施工年月日等に関するラ ベルデータ,(2)原位置試験データ,(3)N値データ,(4) 地下水位データ,(5)地層データ,(6)土質試験データに 分けられる.本システムでは,これらの情報を図-3 に示すようなランダム形式の「柱状図データファイル」
として収納しており,その詳細を以下に記述する.
(1)データファイル名
データファイルは調査地の位置を表すようにファイ ル名を付けている.すなわち,筆者らが作成している 標高データや地質データのファイル'〉と整合性を保つ ために,調査地点を1/5,000国土基本図に記した時の 50mメッシュの行~列番号でファイル名を表すこと にした.例えば,熊本大学工学部1号館の東側玄関は 図葉「KD-73」の第1行第56列目のメッシュ内に位置
す る の で , こ こ で の 柱 状 図 デ ー タ フ ァ イ ル 名 は rKD730156」となる.なお,同一メッシュ内に複数の
調査資料が存在する場合は,拡張子に入力順の番号を 付した.
(2)ラベルデータ
ラベルデータとして入力している項目は,(イ)調査地 名,調査地を1/5000国土基本図上に印したときの(ロ)図 葉番号と州メッシュ位置,(二)地表面標高,㈱調査年月 日,(、)発注者,(卜)調査会社名,(チIN値の個数:,(リ)地層
の数,(ヌ)土質試験の行われた土質の数である.このう ち,い(へXト)の項目は漢字で入力することも可能である;
これらの情報は,データファイルの第1レコード(256
C O l o r DisPl▲y
(PC-8853D)
6 4 0 x 4 0 0 ド ッ ト
図 - 1 シ ス テ ム 機 器 の 概 略
図-1はシステムのハードウェアを示している.基 本となるコンピュータは16ビットパーソナルコンピュ ータ(PC9801E)で,メモリー容量は640Kバイトであ
る.現在,出力装置は14インチカラーCRTと15イン チ日本語シリアルプリンターだけであるが,近くプロ
ッターも装備する予定である.
図-2は入出力ソフトの構成を示している.地盤情 報は入力プログラム"BORING1"を用いることによ
って調査地点毎の地盤情報をランダム形式で記録した
“柱状図データファイル”と,そのファイル名をシー ケンシャル形式で記録した“調査付置ファイル”とい う形で8インチフロッピーデイスケット(または5イ ンチ固定ディスク)に記録される."BORING2",
"BORING3"を用いれば,入力されている情報の内 容がCRTまたはプリンターに出力され,"BORING
4”で修正することができる.
記録された地盤情報の検索・出力には,プログラム
"BORING5","SEARCH","DANMEN"を用いる が,その形式は,
検索I(B0RING5):
柱状図データファイル名が既知の時その情報を柱 状図として図形出力する.
検索Ⅱ(SEARCH):
任意の地点に対して最も近い地点の地盤情報を柱 状図として図形出力する.
検索III(DANMEN):
任意の2地点を結ぶゾーン内に存在する柱状図テ ータファイル名の出力とそれら2点を結ぶ線上に
バイト)に収納されている.
(3)原位置試験データ
原位置試験として,(イ)標準貫入試験,(ロ)中型貫入試 験,レウ大型貫入試験,(二)スウェーデン式貫入試験,㈱
透水試験,(へ)電気探査,(卜)速度検層,WPS検層,(リ)
電気検層,(ヌ)放射能検層,(′9孔内載荷試験を取り上げ,
それらの実施の有無を第1レコードに収納している.
熊 本 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 6 巻 第 1 号 ( 昭 和 6 2 - 1 ) 1
6 , . ' 。 q ‘ 。 .
;ボーリングデータ
(CRT出力
寺一一一一一一,
j一
B0RING1-
匝 . 一
(CRT'PRINTER出力)(作成)<追加)
VM.VSetc (データ修正)
(修正)
(削除)
(追加)
B0RING4
柱状図データ (ランダムファイル)
ル名)ファイル 調査位置(ファイ
(シーケンシャルファイル)
(ランダムフフ
侭 当 Ⅲ
検 索 I
検索II
:<柱状図作成);(断面区 作成)
;(柱状図作成)
!
③ 9 e 中 e p G q 早 自 ● 心 ◆ ■ ◆ ● ■ p 4 q 争 。 ● 令 や 句 b q e 伊 や ◆ ● ● ● ー ■ 。 C 畢 旬 で ■ ● D P P 由 。 c G o q ■ p p U p g ● ■ 旬 。 巾 Q C Q q C Q ■ 『 ■ ● ● ● 。 ● ■ ■ 守 。 ■ 。 ● ● F Q e U G 。 ■ 令 や 古 中 も 6 。
PRINTEF
人 出 カ ブ ラ ム 0
図 - 2 シ ス テ ム の ソ フ ト 構 成
-(13)-
BORING
プログラム名 実 行 内 溶
B0RING1 地盤情報の入力。(地点情報。N値・水位・柱状図・土質試験など)
B0RING2 地盤情報の出力。(ディスプレイ出力
BORINGS 地盤情報の出力。(ディスプレイ・プリンター出力
B0RING4 地盤情報の修正
BORINGS 柱状図の作成。(プリンター出力)
SEARCH 任意の地点に近い10ポイントを検索し、選択して柱状図を作成
DANMEN 任意の2地点とゾーン幅を指定すると、データファイルの中から条件に該当するデータの断面
図を作成。(標高の高低差も考慮してあるa
14パーソナルコンピュータを用いた地盤情報データベースの作成内村・今泉・北園・中山・荒牧
鮭 E O M 晒 脳
ラベルデータ 陳愉贋以験データ N組データ
(湿度、N、,頁人漫さ》
壇F水データ
(詞資年月日.水位)
桃14回データ
《地四値壁.土間コート.
色.梗寧W、)
1つ0ルコートに2壇りり」
子一夕そ収納
t;質拭験データ 1つの試験についてZ郡M nのデータそ肥$&し.1つ のレコードに心試験升を収 輪する.
一一一一〆
⑱脚RR
舵〔:p40IN7<(Mfl)/2)Rぽ:晶侭の1t状側ワークが収輪さhろレコード魯呼 N : 地 堰 f h
R[“gRⅨGlNU((洲03)ノ4)RE【唖最侭の上制試紋データが傾納されるレコード番I NN:土間Ⅸ験徹
図 - 3 柱 状 図 デ ー タ フ ァ イ ル の 構 成
(ランダム形式)
(4)N値データ
N値のデータは,打撃開始深度(m)・打撃回数・貫 入錘(cm)を1組として,各2バイトの整数値でこの脈 序で入力し,第2,第3レコードに各40組の試験デー タを収納している.
(5)地下水位データ
地下水位データは,調査年月日とその時の水位(鮒 表面を基準とする)を1組として,第4レコードに収抑
している.調査年月日を8桁の英数字で,水位を整謝 値として入力するので,1組の記録は10バイトを使斥 する.従って,25回分の経年変化を保管しうる.
(6)地層データ
地層データとして入力する情報は,(イ)地層の番号,
(ロ)上面の深度,例下面の深度,(二)土質名称,㈱色調,
(、)特徴である.ここで,wxロルリに関する情報は2バイ トずつの整数値として入力するが,(ニル#は入力及び移 索がしやすいようにコード化した英数字を用いている
図-4は,本システムで使用する土質名称とそのコ ード及びプリンター出力時の記号を示したものである 土質名称は出来る限り日本統一土質分類15)に従うこと が望ましいが,現場での表現の中には"玉石まじり砂,
とか“砂まじり粘土”のような統一土質分類法に示さ れていない表現も使われている.図-4はこの点を考 慮して定めたものである.
土質名称は修飾語と主体語に対応するコードの組み 合せで表現する.すなわち,土質名称は3桁の数字て 表すものとし,第1及び第2桁目の数値で修飾語を表
し , 第 3 桁 目 の 数 値 で 主 体 語 を 表 す . 他 の 〃 究618)・‘O)''1》'12)では,主体語を第1桁目,修飾語を第2イf
目,補助語を第3桁目としているが,コードを入力す る場合,日本語並びの順に入力する方がしやすいとa
例 、 砂 レ キ . … … … 4 粘 土 ま じ り 砂 レ キ … . 1 1
図-4使用する土質名称のコード及び出力記号 判断から上述のような組み合せとすることにした.こ のような約束に従えば,主体語だけでなる土質名称は
1桁の数字(例えば「砂喋」は「4」)となり,修飾語 と主体語から成る土質名称の場合には,例えば,「粘土 混り砂喋』では,「174」となる.なお,現場での表現 には「際混り粘土質砂」のような修飾語が連なる場合 も時として見られるが,このような場合,「○○混り」
に関する事項は後述する「特徴」に関するデータ内に 含めることにし,土質名称としては「粘土質砂」に対 応する""ISS」のコードを入力することにした.
表 - 1 - ¥
明るい赤褐 F.
1は色調に関するコード表である.色調は,-
「明るい赤褐色」のように表されるので,表に房 表一
般に,
峰飾8F ):休副
名称 コーI 出力記吋 名祢 コ ー I 出力記弓
玉石まじり IⅨ
-壱びり ”◇◇ 〆○O 》。。 vo◇ 零の『公v
盛土・表土
。q■q一《認一一 ×荘
軽石まじ7 レキ室じ《
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1
一一《一
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一 一 一 一 ・ F 一 一 七 ■ 一 国
2
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砂まじ! 1 二 ▲ 6 △ L ■ 4 0 ▲ a 砂レキ 4
函‐叩.や
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砂間 I,
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シルト間 N 粘土 7
粘土まじ! 1'
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火山灰閥 l卿
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火山灰まじ! 〔32
印
40W6言290《8yte)
40m6正2軸(8ylE)
l
涯、10君麺(町1吟)
1雇凹1塑(0y仏 葱屑、1羽《町!’
; 1
眉 心用
1留ロの釦 2個目の以 郭mrlの制 mmFlのⅨ、
例(BytI “(Byl R4〈Bylf) M(nylF)
色の種耀 記号 色の種類 記長 色の種類 記号
明 る い 』 赤 紫 F
暗 い B 緑 乳 白
淡 い C 黄 茶 M
黒 】 灰 I
青 ] 褐
熊 本 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 6 巻 第 1 号 ( 昭 和 6 2 - 1 ) 1
(cm/s),圧密係数(crf/s),体積圧縮係数(anVkg)の24
項目である.そして,統一土質分類名を表一2のよう にコード化することにより,全ての情報を2バイトの 整数値として収納している.
土質試験データは,サンプル採取深度を示す数値(2 バイト)を含め,1組当り最大64バイトまで収納しうる ようにしてあるので,現在14パイ|、がダミーとなって いる.
なお,ボーリング調査工事ではこのような詳細な土 質試験を実施しない場合も多いので,土質試験データ が存在する場合にのみ,地層データが収納されたレコ ードに続くレコード位置に収納するようにしている.
以上の情報を全て入力すると,1つの柱状図データ ファイル4352バイト程度となり,1枚の8インチフロ ッピーディスケットには約235地点のデータファイル を納めることができる.
すコードを組み合せて""AFJ」のようにする.
最後に,(へ)地層の特徴に関する情報は,ボーリング 試料の観察記録や地層の硬軟の度合を日本語入力する.
容堂として108バイト確保しているので,最大54文字入 力することができる.
以上の地層データに対して,1つの地層につき128バ イトを割り当てており,第5レコードから第{4+IN T((N+l)/2)}レコードまで,般大24層まで収納し うるようになっている(Nは地層の数).
(7)土質試験データ
現在入力しうる項目は,喋分(%),砂分(%),シ ルト分(%),粘土分(%),股大粒径(皿),有効径
(//m),均等係数,曲率係数,液性限界(%),塑性限
界(%),塑性指数,土粒子の比重,自然含水比(%),
湿潤単位体積重量(t/㎡'),自然間隙比,統一土質分類 名,一軸圧縮強さ(kg/crf),割線変形係数(kg/c㎡),
鋭敏比,圧縮指数,圧密降伏応力(kg/c㎡),透水係数
表 - 2 日本統一土質分類
らの(X.Y)の値によって2地点間の距離や直線と地 点との距離を評価し,目的とする柱状図データファイ ル名を検索する.という方法を用いている.
図-5は検索IIによる検索・出力例である.この検 索法では,位圃の指定を行うとCRT上に図-5上部 に示すような指定位置に近い10個のデータファイル名 が出力される.そこで,希望するデータファイル名上 にカーソルを動かし,出力ファイル名を指定すると,
ランダム形式の柱状図データファイルが呼び出され,
図-5の中央に示す柱状図がプリンターに描かれる.
なお,この柱状図は,一般に使用されている手書きの 地質柱状図の様式にできる限り添うようにしているが.
4.情報の検索・出力方法
2.で述べたように,本システムでは現在3通りの検 索が可能である.検索における地点の指定は,1/5000 国土基本図の図葉番号と50mメッシュの行~列位置 を用いて行うが,検索II及び検索Illのプログラムの中 では,①図葉番号とメッシュ位慨を新平面直角座標系 第II系における(X,Y)座標値に変換する.②シーケ
ンシャル形式の「調査位置ファイル」からディスケッ トに収められている柱状図データファイル名を読み取 り,各調査地点の(X.Y)座標値を計算する.③これ
-(15)-
土 質 名 コート 土 質 名 コート 土 質 名 コート
粒 度 の 良 い レ キ G W 粒 度 の 良 い 砂 s ^ 12 シルト(低液性限界)ML 23 均 等 粒 度 の レ キ G P u 2 均 等 粒 度 の 砂 S P u 13 シルト(高液性限界)MH 24 階 段 粒 度 の レ キ G P s : 階 段 粒 度 の 砂 S P s 14 粘 質 土 C L 25 シ ル ト 混 じ り レ キ G - P シ ル ト 混 じ り 砂 S - M 15 粘 土 C I 26 粘 土 混 じ り レ キ G - C
■P色凸
粘 土 混 じ り 砂 s - c 16 有 機 質 粘 質 土 O L 27
有 機 質 土 混 じ り レ キ G O
a-r、
有 機 質 土 混 じ り 砂 s o 17 有 機 質 粘 土 0 1 28 火 山 灰 混 じ り レ キ G - V 1 火 山 灰 混 じ り 砂 s - v 18 有 機 質 火 山 灰 土 o v 29 シ ル ト 質 レ キ G M 8 シ ル ト 質 砂 S M 19 火山灰質粘性土(I)VH1 30 粘 土 質 レ キ G C 9 粘 土 質 砂 s c 20 火山灰質粘性土(IDVH2 31
有 機 質 レ キ G O ](1 有 機 質 砂 S O 21 ビ ー ト P t 32 火 山 灰 質 レ キ G 11 火 山 灰 質 砂 S V 22 黒 泥 M k 33
16パーソナルコンピュータを用いた地盤情報データベースの作成内村・今泉・北園・中山・荒牧
住伏図管理シフテムポイント(Point)桧請 魚畠ill′と7
IFILE==>6:KL'343m.-l】
次の中から柱状図を出力します anかを]一ソルキーで選んで下さい!
、Uつ、)〈一コ《亘争04“・a,且4:’.負)(ご
《加廻《Ⅱ》nM〕mU0ⅡBdI840a608(〃9戸rOn)p〉負.。〉・’1且’1.1ハニク』
一例一一・11:l角一二g一只冒gllU-0llll5区》55負》8111111111
B:kD842812.-1 B:K[i8427l0.-1 P:l.liS42714.-2 B:KD8427I4.-1 BrKKtf訓II.-1 B:KD842511.-2 B:K['842513.-1 B:KD84251l.-1 B:KD8425l4.-2 B:kD842i315.-2 Dataトトコ.1
tat.司卜胸.2 L'ataNo、3 tiataNo.4 tiata1+コ.5 [lataNo、6 [>ataNo.7 [lataMo.8 LataMo.!こ’
DataNo・10 END
孔 内 水 位 : G L - . 8 m
、ate:86/11/25
一F一二こ渇.厩
匡卿一戸一電い圃暗厩暗 G1弓鵬一三4菅唾一‐ら言⑬勺二基三4号呉二-s?②上屋三斗冒員呈呂唇曾1111111110ミニこ星屋屋屋屋塁星重言
当噂瑠 一戸毛嗣垣掴, 一恵屋』
灰渇f腰黄 #
F モ
層についての観察事項〉>>>>>>>>>〉
層 の 番 号 N o . 1 N o . 2 N o . 3 N o . 4 N o . 5
層 厚 0 . 9 0 m 1.10m 3.90,
1.30m 10.60m
観 察 内 容 ゆ る い 砂
上 部 は シ ル ト 分 含 有 、 均 一 な 有 機 質 粘 土 . 非 禰 に 軟 ら か い 粘 土 ・ 鞄 粒 砂 . ゆ る い ~ 中 位 の 砂 ・
レ キ 混 じ り 砂 質 シ ル ト . の 0 . 3 円 レ キ ー 中 粗 粒 砂 を 不 規 則 に 混 入 し た シ ル ト . 軟 ~ 中 位 の 粘 土 .
均一触暗褐色シルト.中位の粘土.
レキ混じりシルト.ローム質シルト・
主としての0.3-1.Ocm細円レキ砂レキ.まれに①5.6cm円レキ含 有.少量腐りシルト分を混入する.
の0.5‐1.0c国黒ヨウ石、スコリア混じりローム質シルト.中~硬
い 粘 土 .
主としての0.3.0.5c■黒ヨウ石、火山円レキ砂レキ.黄褐色腐り
軽石(の0.5-3.Oca)含有.
《、旬fnU。》《UI●●●e●000◎ON雫NNN』N
1.40m 0.60m 5.50m 3.20m 2.00m
図-5検索IIによる出力例
イ翠冷 ′宗膳 1不病I 1 仇 萱 F●画﹇ 岸・排宇ド.戸 示 農 蚤 1 . . . 1 i 1
(
、 *.侭 (観宮亭.戸! 窪薦弓1 1 | 宮
=
垂
●●‐●■‐一■■■■い■●■○隼ロ◆■己叶0口参与■■画●。一ロ4”■●●毎画4%地口毎準’』●q牝■■.■・ロ押刃や●■‐砥耶ロロ‐咽4口。■●■。-融妬●■■今吐弛6口●設融口争垂■一‐■略●■・・・一◆①一℃弛む◆■■④口守ロ+●由■垂今司■●◆q巳■申。■卑口●垂争。‐■吟e●の◇つむ■ロ・ロ守口‐恥●争LL●申‐■ロ●●寺4口■年台■含■。O●毎a司令●●◆ロ毎毎・屯毎●秘恥●●山●毎46画●①■
、質シルト
m '
卜a 幸 ま し り ジ ル ト ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
、ルキ しキさじりミ..J1 感;盲きし脚砂I 十手
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》》 ●ザ中中中叩恥会武咋拘岬Q一妙帥”即単一●④命加の九申◆.叩.や妙¥◆.◆叩曲、命細い金‐ヤ中抑負軸仙叩.◆の八分の山中◆叩¥◆マ妙叶印●・やゆ◇・巾 内●・命ロ¥①ロ叩。,、認や一m■●帥●叩■●叩■①●口土色甲口■唖■、苧eAo5”●妙の命cc命ら
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表-3検索ⅡIによって出力した該当ファイル名
= 勺 酉 ~ 刀 、
酋 点 の 国 冨 魯 号 : X D “ 院 庖 の ■ ■ S 号 : X D 8 4 ゾ ー ン の ■ : 5 0 0 咳 目 す る デ ー タ は 7 ■ で す I
フ ァ イ 品 名 BgKp842906.-:
e3KD842707p-I B8Kp842710o-I B8KD842300.‐1 出 力 す る デ ー タ は 4 ■ で す 1
フ ァ イ ル 名
【No.l】88K,042906.つI
【No.鋤88K,842507.-1
メ ヲ シ ユ 曾 号 : ” - 0 5 メ ヮ シ ュ 客 号 : Z 5 - 1 o
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フ ァ イ ル 名 B8KD8431I1.-1 88K,842507.-I BgK、842812.-0
《 蛤 立 か ら の 距 風 876.777 247.487 318.198
《 直 臓 2 て の 刷 画 ) 247.487 1p6.066 076.777
フ ァ イ ル 名 B:KD842707。。
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( 直 漣 典 で の 亜 ■ 》 35.355 876.777
《|凸“勺一
g0ooNNII
土質記号と観察事項の記述の点で若干異なっている.
即ち,土質記号に関しては,本来,日本統一土質分類 法'5)に規定する記号または現場で親しまれている記 号16)に従うべきであろうと考えるが図-4に示す12種 類の記号で示した.また,地層の観察記録は柱状図の 下に記述している.これらは,現在のシステムが出力 装置としてプリンターを用いているため,文字・図形 の大きさが制限されることに起因しており,将来プロ ッターが設置されれば解消する.
表-3,図-6は検索Illによる出力結果である.ま ず,始点と終点を結び指定されたゾーン幅内に存在す る柱状図データファイル名が出力される(表-3).次 に,これらの調査地点を始点と終点を結ぶ直線上に投 影し,その地層構成図とN値深度図をプリンターに出 力する.この時,調査地点を直線上に投影した時の間 隔が50m以上になるような柱状図データファイルの 抽出とその並び順が計算され,標高の違いも考慮され て出力される(図-6).出力された各柱状図の傍に は,データファイル名と地表面標高も示される.なお,
このように自動的に決定されてプリンター出力された データファイル名を,他のデータファイル名と交換し て出力させることも可能である.
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5.地盤断面図の作成例
本システムを用いて,熊本市江津湖付近の(図-7 参照)の南北方向の地質断面図の作成を試みた.この断 面を選んだ理由は,第1にこの付近の詳しい断面図が 無く,基礎地盤としての特徴が明らかにされていない こと,第2に江津湖南部にはほぼ東西に走る活断層の 存在'7)が予想されるので,その確認を行ってみたいこ
との2点である.
まず,始点を熊本市神水町肥後銀行神水支店(KD 840509)にとり,終点をそこからほぼ南に2.5kin離れた
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図-6検索IⅡによる出力例
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18パーソナルコンピュータを用いた地盤情報データベースの作成内村・今泉・北園・中山・荒牧
成にあたっては,斉藤'8)によって示されている熊本地 盤における層序の特徴(表-4)を参考にした.
図-8によれば,最下部に砥川溶岩があり,その上 に阿蘇ⅡI期火砕流堆秋物,阿蘇Ⅳ期火砕流堆積物,さ らにその上に洪菰・世ウルム期の託麻牒層が存在してい る.沖秋層は,これらの洪積層堆積物と不整合に堆積 している.
砥川溶岩は健軍から江津湖公園までの約1.4kinの間 でほぼ水平であるのに対し,江津湖公園から秋津下水 処理場までの1.1kmの間で約20mの落差を示している
このことは,この付近で南側に落ちる正断層の存在(た ぶん,木山断層の延長と考えるが)が有力視されるが,
今回は断層を確認するに-|-分な証拠を持っていないの で,連続したものとして表現してある.この点に関し ては今後,さらに多くのボーリング資料を収集するこ
とで検証してゆきたいと考えている.
託麻牒層は図の始点から終点方向に傾斜しており,
これは一般に言われている北東から南西へゆるやかに 傾斜する1,》ということと一致している.ただ,図-8で は,江津湖北部のデータファイル名「KD842906」で託
麻牒層を確認することができない.これは,託麻篠層 の堆積後,河川による激しい浸食が江津湖付近で起っ たためと考える.
次に,対象地域の地盤の支持層としての特徴をみて みる(図-9).最下層にある砥川溶岩は上部及び下部 を除き固結度が高くN値も50以上である.阿蘇Ⅲ期火 砕流のN値は20-50以上,託麻藤層のN値は20-30と
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図 - 7 地 盤 断 面 図 作 成 対 象 地 位 協 図
熊本市秋津町秋津下水処理場(KD845324)とし,ゾー ン幅を1200mとして検索Illを行った.その結果,該当
するボーリング調査資料は30点あり,名のうちプリ〉
ター出力の可能なものは12点であった.検索Ⅲによっ てプリンター出力された図面に,検索Iで出力した地 層の観察記録を基に,地層の連続性の判断をして加筆 作成した地盤断面図が図-8である.なお,断面図作
表-4熊本地盤層序の特徴18)
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洪秋世 上部
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阿 蘇 I I 期 火 砕 流 堆 椴 剛
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熊 本 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 6 巻 第 1 号 ( 昭 和 6 2 - 1 11
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図 - 8 地 盤 断 面 図
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内村・今泉・北闇・中山・荒牧 パーソナルコンビュータを用いた地盤情報データベースの作成
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図‑8のN値分布同 図-9
熊 本 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 6 巻 第 1 号 ( 昭 和 6 2 - 1 ) 21
いずれも高いが,その中間に存在する阿蘇Ⅳ期火砕流 は軽石層を含むためにN値は10~20程度である.阿蘇
Ⅳ期火砕流を除けば良質の支持層とみなしうる.なお,
これらの地層は,いずれも熊本市の重要な地下水帯水 層であることを認識しておくことは必要である.
沖積層は砂質ないしシルト質砂から成る5~20m厚 さの闇である.N値はほとんどが10以下であり支持層
としては適さないように思われる.なお,砂層でN値 が10~30を示すものも見られるが,層厚が薄く,連続 性も乏しい.なお,秋津付近では地表面下5mに厚い
ビート層が存在することも注意すべき事柄である.
6 . ま と め
地盤・環境に関する情報のデータベース化の一環と して,今回,ボーリング調査資料等の柱状図情報を対 象とした入力・検索システムを作成した.柱状図情報
●
をデータベース化する作業は,建設省・名古屋・大阪・
佐賀等で研究が進められ,これらと並行して各種の基 準の統一化も考慮され始めている.このような状況に あって,本研究も利用しやすいデータベースシステム の確立を目指したもので,入・出力の形式はできる限り 現在現場で用いられている形に添うように配慮している。
本研究によって作成されたデータベースシステムは,
5章で示したように,地盤断面図を作成するために有力 なものであり,これによって地下栂造に関する新たな知 見をも引き出しうる可能性を秘めている.この報告で は,ボーリング資料の入・出力を江津湖周辺に限定し ていたが,今後,対象範囲を広げ,熊本平野全域を対 象とした地盤断面図を作成し,斜面災害,地盤沈~F,
地下水枯渇等の環境問題に利用しうるものにしていき たいと考えている.
終わりにあたり,貴重なボーリング調査資料を提供 して下さった熊本県熊本土木事務所,八洲開発㈱に心 より感謝いたします.また,本研究には,昭和61年度 文部省科学研究費自然災害特別研究(1)(代表:京大石 原安雄教授)の一部を使用しました.
<参考文献>
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-(21)一