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The Use and Meanings of Banana Plants in Javanese Culture

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Academic year: 2021

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The Use and Meanings of Banana Plants in Javanese Culture

著者 マハラニ ディアン ペルマナサリ

著者別表示 Maharani Dian Permanasari journal or

publication title

博士論文要旨Abstract 学位授与番号 13304甲第4713号

学位名 博士(学術)

学位授与年月日 2018‑03‑22

URL http://hdl.handle.net/2297/00051235

doi: http://doi.org/10.24517/00049492

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

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Abstract

This study aims to understand the relationships between Javanese people and culture with banana plants as a local material. As an initial research focusing on the relationships between human and banana plants through the lens of material culture, the first goal of this investigation is to document the unveiled values, roles, and meanings of banana plants in Javanese culture. The next step is to understand the relationship between Javanese people and banana plants as material culture.

To achieve this particular aim, the investigation will argue not only the simplistic view of the functional and economic role of the plants but also the cultural aspects and the philosophical meanings of banana plants in Javanese ritual pattern. The third stage is to uncover the hidden potential of banana barks and to inspire people to explore further about how to harness local plants as sustainable materials.

Chapter 1 describes the research background and justifications for the importance of the discussed topic. Chapter 2 explains the origins of banana plants and its domestication in Indonesia, particularly the genus Musa as it is widely available and essential in Java Island. Chapter 3 concludes the ongoing field research and ethnography in the banana bark small craft industry in East Java, Indonesia, as the biggest producer of banana bark as craft material throughout Indonesia.

Chapter 4 explains the close-knit relationships between banana plants in Javanese rituals and customs, whether as a provision, meal, or offerings. Chapter 5 comprises findings, analysis and linguistic expressions about the role and functions of banana plants as a Javanese material culture.

Chapter 6 summarizes the conclusion of this study and recommendations for future research.

The data in this dissertation has been collected in several phases as explained in Chapter 3 and 4, which mainly undertaken at Bojonegoro, Malang, Madiun, and Lumajang area of East Java.

Meanwhile, the primary data for Chapter 4 are comprised by in-depth interviews with 18 informants, including two Javanese traditional ritual performers and the members of the family who newly experienced wedding and child-birth ceremonies in East Java.

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  ii   ジャワ文化におけるバナナの意味と用途  

 

人間社会環境研究科 人間社会環境学専攻 マハラニ ディアン ペルマナサリ  

要 旨  

多様な文化資源と持続可能な原材料を擁するインドネシアは、伝統工芸の保存と 復興において重要な役割を負っている。持続可能材としてのバナナの木の活用に関 しては、竹やラタン材の知名度と比して近年まであまり知られていなかった。しか し、現在東ジャワではバナナの樹皮を用いた小規模な手工芸産業が興盛している。

伝統的なジャワの文化では、生誕から死に至るまでの様々な場面で、日常と儀礼と を問わずバナナの木が寄り添っている。あまりにも近い存在であるため、このバナ ナの木が持つ意味に関する記録はジャワの伝統にあまり残されていない。  

本研究はジャワ人の間におけるバナナの活用と機能の変遷を理解することを目的 とする。まずバナナの生物学的概要と栽培起源を概略したあと、ジャワにおける栽 培バナナの種類と用法を概観する。そして近年東ジャワで盛んになりつつあるバナ ナ樹皮工芸産業の一例を紹介し、その成立発展の経緯と活動内容について考察する

。東ジャワのボジョネゴロにおける地域の手工芸産業の発展、およびバナナの木の 可能性を産業へと結びつける試みに関するデータは、2009年以来の調査によるもの である。本研究は、バナナの木のさらなる可能性を明らかにし、ジャワの文化に受 け継がれるバナナの木に関する伝統的知識を理解するための情報を記録、提供する ものである。  

 

キ ー ワ ー ド : バナナ 手工芸産業 ジャワ文化 物質文化 インドネシア  

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学位論文審査報告書

平成30年1月24日

1 論文提出者

金沢大学大学院人間社会環境研究科 専 攻 人間社会環境学

氏 名 Maharani Dian Permanasari

2 学位論文題目(外国語の場合は,和訳を付記すること。

The Use and Meanings of Banana Plants in Javanese Culture

(ジャワ文化におけるバナナの意味と用途)

3 審査結果

判 定(いずれかに○印) 合 格 ・ 不合格

授与学位(いずれかに○印) 博士( 社会環境学・文学・法学・経済学・学術 )

4 学位論文審査委員

委員長 鏡味 治也 委 員 西本 陽一 委 員 矢口 直道 委 員 森 雅秀 委 員 中島 弘二 委 員

(学位論文審査委員全員の審査により判定した。

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5 論文審査の結果の要旨

本論文は、東南アジアで栽培化されて以後、世界中の熱帯地方に広がり、貴重な食材かつ生 活上のさまざまな素材として利用されているバナナの利活用を、著者の出身地であるインドネ シア・東ジャワでの現地調査から活写し、住民であるジャワ人の文化の中でバナナがどのよう な意義をもつ文化要素であるかを探ったものである。バナナはジャワでは食材としてだけでな く、その葉は食品を包むのに用いられ、樹皮は工芸製品に利用され、幹の軸の部分は家畜の餌 にされ、また実や1本の幹全体が通過儀礼や村の儀礼で欠かせないお供え物として用いられて きた。そうしたジャワ文化におけるバナナの利活用の全体を本論文はとりあげて考察している。

1章で問題設定と研究課題の提示、先行研究概観、調査手法の提示を行った後、2章ではバ ナナの植物学的な概要を整理し、その生態の特徴を指摘したうえで、調査地の東ジャワでもっ ぱらローカルに消費されるバナナ生産を概観し、そこで主に植えられている品種とそのそれぞ れの利用法を紹介している。生物学的概要は文献資料上の情報の整理・要約にとどまるが、東 ジャワでの品種と利用法の紹介は著者自身の観察と聞き取りにもとづく記述で、3章で扱う調 査村での作付けバナナの品種の割合なども提示され、貴重な民族誌資料となっている。

3章はバナナの樹皮を利用した工芸品製作をとりあげている。著者は出身校のバンドン工科 大学芸術デザイン学部および大学院修士課程に在籍中に、東ジャワのある村のバナナ皮工芸の 工房で職人たちと共同作業に携わった経験を持つ。バナナの樹皮は、あまり利用価値のない部 分とされてきたが、それを加工して工芸品に仕立てることで、自然資源の再利用につなげると ともに、雇用を創出しコミュニティ開発につなげようという試みが東ジャワのある村で始めら れた。それを知った著者が事業に参画し、デザイン学の立場から新たな製品デザインを提案し て、その製品は国内外の工芸関係者の注目を惹き、バナナ樹皮工芸の創始者はコミュニティ開 発の地域リーダーとして県知事にも認められるまでになった。

そうした経緯を背景に、3章の前半ではまず、バナナの樹皮をどのように加工し工芸製品に 仕上げるかを、調査村の工房での作業の観察と聞き取りから描写し、バナナの利用法のひとつ としてのバナナ樹皮工芸とそれに携わる職人たちの様子を具体的に提示する。それに続いて、

そうした工芸が始められた経緯を紹介し、その事業の盛衰をたどっていく。ティシュー箱など に仕立てられたバナナ樹皮工芸品は、安価な土産物として需要はあるものの、工業製品に太刀 打ちできるまでの競争力をもつには至っていない。著者はバナナ樹皮をバッグや装飾用のスク リーンに加工することを提案し、展示会などで評価を得るが、まだビジネスにまではなってい

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ない。職人に足りないのは市場の嗜好を把握して製品に仕立てるデザイン力で、デザイナーと の共同はそれに効果があること、また事業のリーダーが利益目的一辺倒よりも職人の技術修得 による生活向上というコミュニティ開発を目指す場合の方が、事業としては長続きすることを、

調査村での一連の経緯の分析から指摘している。これらの指摘は工芸振興の議論での主要な見 解を裏打ちするもので、貴重なケース・スタディとなっている。

4章は一転してジャワ人の通過儀礼や村の儀礼でバナナがどのように用いられてきたかを 扱う。ジャワの伝統儀礼はイスラム教の普及による簡素化・画一化もあってか、あまり民族誌 的研究の対象にとりあげられあげず、アメリカの人類学者ギアツの 1950 年代の調査にもとづ く比較的簡潔な記述がある程度である。著者は自身の観察と儀礼を司る呪師らへの聞き取りを もとに、ギアツやジャワ人人類学者クンチョロニングラットの指摘、さらにジャワ人向け儀礼 マニュアル本なども比較参照しつつ、出生から葬儀までの通過儀礼と村の浄化儀礼でバナナが どのように利用されているかを詳述している。とくにバナナを含むお供えの記述とそれが象徴 する意味の記述は詳しく、ジャワの儀礼の記述として貴重な民族誌資料となっている。

5章はそうしたジャワの儀礼に欠かせないバナナの哲学的意味を、ジャワの古文献や呪師へ の聞き取りをもとに考察する。バナナをジャワの物質文化のひとつと位置づけたうえで、群生 し、手間要らずで育ち、どんな土壌や気候にも耐え、すべての部位が人間の役に立ち、実を付 けて初めて枯れるという特性が、ジャワ人の人生訓となり望ましい生の象徴として儀礼に用い られると指摘する。そしてその哲学と具体的な利用法の知識は自然との共存を促す指針として、

次世代の人間に伝えていくべきものと結んでいる。

3章のバナナ樹皮工芸の展開をめぐる考察は事業に参画しながらのアクション・リサーチ的 研究として意義があるが、事業展開の記述が概括的で、関与者の細部の機微が読み取れないの が惜しまれる。また4章の儀礼の紹介は記述的で、儀礼や用具の変化の社会的背景への考察が 物足りない。5章までの議論から結論でのバナナを利用した持続可能な未来社会構築の提唱へ の理論的つながりも不鮮明である。

しかし東ジャワでのバナナのさまざまな利用法を具体的に提示し、ジャワ人の人生哲学に結 びつけてバナナの文化的意義を探った本論は、貴重な民族誌的資料とひとつの作物を包括的に 理解する視野を提示する研究として、じゅうぶんに学位授与にふさわしいものと審査員一同判 断した。

以上

参照

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