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福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

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Academic year: 2021

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Fukushima Medical University

福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

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Title

The Association Between Fathers' Self-Assessment of Their Own Parenting and Mothers' Recognition of Paternal Support:

A Municipal-Based Cross-Sectional Study( 内容・審査結果 要旨 )

Author(s) 照井, 稔宏

Citation

Issue Date 2021-03-25

URL http://ir.fmu.ac.jp/dspace/handle/123456789/1393

Rights

DOI

Text Version none

(2)

論 文 内 容 要 旨(和文)

学位論文題名

The Association Between Fathers’ Self-Assessment of Their Own Parenting and Mothers’ Recognition of Paternal Support: A Municipal-Based Cross-Sectional Study

(父親の育児に関する自己評価と父親のサポートに関する母親の認識との関連: 自治体

調査に基づく横断研究)

背景・目的: 父親の育児は、子どもの成長や夫婦関係の質など家族に関する多くの要因に関わってお り、近年その重要性が注目されている。父親の育児の父親自身の評価と母親からの評価には齟齬が あることが分かっており、父親の育児の評価方法について議論がなされている。しかし、父親の育 児の両親の認識に関する日本における疫学研究の蓄積はまだ充分とは言えない。本研究は、父親が 認識する自分の育児(Paternal Recognition of Paternal Parenting: PRPP)と、母親が認識する父親 からのサポート(Maternal Recognition of Paternal Support: MRPS)との一致と不一致を明らかにす ることを目的とした。さらに、その一致・不一致と父親の実際の家事・育児時間や、背景要因との 関連を調べた。

方法: 福島市の4カ月児健診を受診した児の両親509組を調査対象とした。PRPP(あり/なし)と

MRPS(あり/なし)の組み合わせによって、対象の夫婦を4群に分けた。それぞれの群の父親の家

事・育児時間をMann-WhitneyU検定によって比較した。単変量解析ののちロジスティック回帰 分析によって、認識の一致・不一致と児や両親の背景との関連を調べた。

結果: PRPP+/MRPS+(グループA: 427組、83.9%)、PRPP+/MRPS−(グループB: 43組、8.4%)、

PRPP−/MRPS+(グループC: 26組、5.1%)、PRPP−/MRPS−(グループD: 13組、2.6%)の4群に分け た。グループAと比較して、残り3グループの父親の家事・育児時間の中央値の殆どが短かった。

グループAとグループBとの比較では、母親の精神的健康度(Odds ratio: OR 2.64)と、母親の妊娠 時の気持ち(OR 5.02)とが関連を示した。グループCとの比較では、父親の精神的健康度(OR 2.55) と、父親の結婚生活の満足度(OR 14.19)とが関連を示した。グループDとの比較では、母親の精神 的健康度(OR 6.38)が関連を示した。

結論: 父親の育児・サポートの認識の一致・不一致によって、父親の家事・育児時間や両親の精神的 健康度に違いがみられた。育児における父親の参画の促進を目指した、実臨床での両親の状況評価 が重要である。

(Journal of Epidemiology, 令和2829日公表, doi: 10.2188/jea.JE20200108.)

(3)

学位論文審査結果報告書

令和3 2 12

大学院医学研究科長殿

下記のとおり学位論文の審査を終了したので報告いたします。

【審査結果要旨】

氏名 照井 稔宏

所属 総合科学教育研究センター・国際地域保健学分野

学位論文題名

The Association Between Fathers’ Self-Assessment of Their Own Parenting and Mothers’ Recognition of Paternal Support: A Municipal-Based Cross-Sectional Study.

(父親の育児時間に関する自己評価と父親のサポートに関する母親の認識との関 連:自治体調査に基づく横断研究)

わが国において、父親の育児の疫学研究はいまだ充分とはいえない。父親の育児の 父親自身の評価と母親からの評価は齟齬があるが、その評価方法は一定の見解がない。

申 請 者 は 、 父 親 が 認 識 す る 自 分 の 育 児 (Paternal Recognition of Paternal Parenting : PRPP)と、母親が認識する父親からのサポート(Paternal Recognition of Paternal Support : MRPS)の一致/不一致についてグループに分け、父親の実際の家 事・育児時間や両親の背景要因との関連を検討した。福島市の4カ月健診を受診した 児の両親509組を対象に、以下の4群に分けて検討を行った。PRPPあり/MRPS り(グループA427組、83.9%PRPPあり/MRPSなし(グループB43組、8.4%) PRPPなし/MRPSあり(グループC26組、5.1%)PRPPなし/MRPSなし(グル ープD13組、2.6%)。そして、父親の育児・サポートへの両親間での認識の齟齬は、

父親の家事・育児時間、両親の精神的健康度、母親の妊娠時の気持ち、父親の結婚生 活の満足度が関連することを示した。

本研究は父親の育児への自己認識と母親の認識との齟齬に関して報告したわが国

(4)

で最初の研究であり、両親の育児状況評価の意義を示した重要な知見である。本研究 は横断研究であり、得られた知見は、その因果については結論付けられないが、今後 のさらなる研究の発展、そして母子保健事業への展開が期待される。

これらのことから本研究は本学医学博士授与に値するものと判断できる。

以下に審査委員からの「指導・助言」の事項とそれに対して、照井稔宏氏が修正し た点について、本人記載項目について列挙する。

論文審査委員 主査 西郡 秀和

副査 橋本 浩一

副査 各務 竹康

参照

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