for Oracle® RAC リリースノー ト
Solaris
5.1
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Product version: 5.1 Document version: 5.1.0
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お客様の利用目的に合致することを事前に十分に検証および確認いただく前提で、計画および準 備をお願いします。
ご購入先にお問い合わせください。
この文書では以下の項目について説明しています。
■ Veritas Storage Foundation for Oracle RAC について
■ SF Oracle RAC リリースノートについて
■ このリリースの新しい機能
■ インストールの必要条件
■ サポート対象外
■ 解決した問題
■ 既知の問題
■ ソフトウェアの制限事項
■ マニュアルの誤記
■ マニュアル
Veritas Storage Foundation for Oracle RAC について
Veritas Storage Foundation™ for Oracle® RAC(SF Oracle RAC)は、独自のストレー ジ管理および高可用性テクノロジを活用して、UNIX プラットフォームへの Oracle RAC の堅ろうで管理性と拡張性に優れた配備を可能にします。このソリューションには Veritas Cluster File System テクノロジが使用されているため、容易なファイルシステム管理と使 い慣れたオペレーティングシステムツールおよびユーティリティを使用したデータベース 管理という 2 つの利点があります。
このリリースで利用可能な最新のパッチについては、次を参照してください。
http://vos.symantec.com/
このソリューションスタックは、Veritas Cluster Server (VCS)、Veritas Cluster Volume Manager (CVM)、Veritas Cluster File System (CFS)、および Veritas Storage Foundation (基本の Veritas Volume Manager (VxVM)と Veritas File System (VxFS)
を含む)で構成されます。
SF Oracle RAC の利点
SF Oracle RAC には次の利点があります。
■ ファイルシステムベースの管理のサポート。SF Oracle RAC は、Oracle データファイ ルとその他のアプリケーションデータの保存と管理を行うためのクラスタ化された汎用 ファイルシステムテクノロジを提供します。
■ クラスタ相互接続の高可用性のサポート。LMX/LLT プロトコルと
PrivNIC/MultiPrivNIC エージェントの組み合わせにより、最大帯域幅およびスイッ チの冗長性を含むクラスタ相互接続の高可用性が提供されます。
■ Oracle Cluster Registry および投票ディスクの配置に対するクラスタ化されたファイ ルシステムの使用。クラスタ化されたファイルシステムおよびボリューム管理テクノロジ は、Oracle Cluster Registry および投票ディスクを配置するための堅ろうな共有ブ ロックと RAW インターフェースを提供します。SF Oracle RAC がない場合、OCR お よび投票ディスク用として個別に LUN を設定する必要があります。
■ アプリケーションおよびデータベース管理に対する標準のアプローチのサポート。す べての SF Oracle RAC ソフトウェアスタックの単一ベンダによるソリューションは、アプ リケーションおよびデータベース管理に対する標準のアプローチの作成を可能にしま す。さらに、管理者は SF Oracle RAC で Veritas テクノロジの既存の専門知識を応 用できます。
■ DMP (Dynamic Multipathing)を使った可用性とパフォーマンスの向上。DMP は 幅広いストレージアレイサポートを提供し、HBA スイッチや SAN (Storage Area Network)スイッチでの故障やパフォーマンスのボトルネックから保護します。
■ 単一の Web コンソールからの SF Oracle RAC クラスタの容易な管理および監視。
■ 様々な種類のアプリケーションおよびデータベースのサポート。
■ Oracle Disk Manager (ODM)を使用したファイルシステムアクセス時間の向上。
■ ASM ディスクグループを CVM ボリュームに対して設定してDMP (Dynamic
Multi-Pathing)の利点を活用する機能。
■ クラスタ内のデータベースごとに 複数の Oracle RAC インスタンスへアクセスできるこ とによる拡張性と可用性の向上。
■ ボリュームレベルとファイルシステムレベルのスナップショットテクノロジを使用するバッ クアップおよび回復ソリューションのサポート。SF Oracle RAC は、オフホスト処理で の完全なボリュームレベルのスナップショットと、効率的なバックアップ処理とロール バック処理を含むファイルシステムレベルのスナップショットに対応しています。
■ クラスタ化されたファイルシステムテクノロジを使用してダウンタイムを発生させずにア プリケーションをフェールオーバーする機能。
■ 堅ろうな SCSI-3 PGR(Persistent Group Reservation)ベースの I/O フェンシングま たは Coordination Point Server ベースの I/O フェンシングによるスプリットブレイン シナリオでのデータ破損の防止。
■ Oracle データベースファイルだけでなくすべての種類のファイルのノード間での共有
をサポート。
■ ユーザーに対するダウンタイムと中断を最小限に抑えた迅速なディザスタリカバリ。
ユーザーは、ローカルでの高可用性サイトから、プライマリサイトとセカンダリサイトを 備えた広域ディザスタリカバリ環境に移行できます。1 つのノードに障害が発生した 場合、そのノードに接続していたクライアントは障害の発生していないノードに再度接 続して、アクセスを再開できます。SF Oracle RAC 環境では、障害後のリカバリが、
フェールオーバーされたデータベースのリカバリよりもはるかに高速です。
■ 稼動中のシステムに影響を与えない、ファイアドリルテクノロジを使用したディザスタリ カバリ設定の確認。
■ 広範なハードウェアレプリケーションテクノロジおよび VVR を使用したブロックレベル レプリケーションのサポート。
■ 次の機能を備えたキャンパスクラスタのサポート:
■ Site Awareness による一貫した再接続
■ VxVM ミラー化によるサイト対応の読み取り
■ Oracle リソースの監視
■ スプリットブレインに対する保護
Veritas Operations Services について
Veritas Operations Services(VOS)は、Veritas Storage Foundation and High Availability 製品用に設計された Web ベースのアプリケーションです。VOS によって運 用効率を向上し、アプリケーションの可用性を高めることができます。
VOS では、次の管理者のタスクを自動化し、単純化します。
■ システムが Storage Foundation and High Availability 製品をインストールまたは アップグレードできる状態にあるかどうかの判断
■ Storage Foundation and High Availability 製品の配備と使用に関する情報の収 集
■ 次の最新の更新に関する通知の受信:
■ パッチ
■ ハードウェア互換性リスト(HCL)
■ ASL(Array Support Library)
■ APM(Array Policy Module)
■ Storage Foundation and High Availability 製品の設定がベストプラクティスに従っ ているかどうかの判断
■ 1 つの Web サイトでのサーバーと環境設定データの管理
■ Unified Message Identifier(UMI)コードとその解決策の解釈
■ Storage Foundation and High Availability 製品のパッチの識別とダウンロード VOS にアクセスするには、次の Web サイトに移動します。
http://go.symantec.com/vos
SF Oracle RAC リリースノートについて
ご利用になる前に、リリースノートの最新版を使用していることを確認してください。このリ リースノートはオンラインで提供されます。
このリリースノートのバージョンは 5.1.0 です。
このリリースノートには SF Oracle RAC 5.1 に関する重要な情報が記載されています。
SF Oracle RAC をインストールまたはアップグレードする前に、このリリースノートをお読 みください。
このリリースに関する重要な更新情報については、シマンテックテクニカルサポートの Web サイトにある最新情報の TechNote を確認してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/334829
Veritas Cluster Server(VCS)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの問題、および 既知の問題についての情報は、
『Veritas Cluster Server リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation(SF)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの問題、および既知 の問題についての情報は
『Veritas Storage Foundation リリースノート(5.1)』を参照してください。
Foundation Cluster File System(SFCFS)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの 問題、既知の問題についての情報は
『Veritas Storage Foundation Cluster File System リリースノート(5.1)』を参照してくだ さい。
このリリースの新しい機能
この項では SF Oracle RAC 5.1 の新しい機能と変更点について説明します。
Veritas のキーレスライセンス
このリリースの Veritas 製品では、ライセンスキーなしでインストールできるオプションが用 意されました。ライセンスキーは、ユーザーにソフトウェアを使う権利があること確認するた めに、ソフトウェアのインストール時に使われるものです。以前のリリースの Veritas 製品 では、インストール前にライセンスキーを入手しておく必要がありました。Veritas ソフトウェ アのインストール前に、有効なライセンスキーを入力するよう求めるプロンプトが表示され ていました。
キーレスライセンス方式では、ライセンスを入手する必要がなくなるわけではありません。
ソフトウェアライセンスは、著作権によって保護されているソフトウェアの使用法または再 配布について規定する法的文書です。管理者と企業の担当者は、インストールする製品 に見合ったレベルのライセンスの権利がサーバーまたはクラスタに付与されていることを 確認する必要があります。シマンテック社は、監査により権利と遵守について確認できる 権利を留保します。
このリリースの Veritas 製品では、製品インストーラによってライセンスキーの入力を求め るプロンプトが表示されることはありません。インストーラからは、次のライセンス方式のい ずれかを選択するよう求めるプロンプトが表示されます。
■ インストールする製品と機能のライセンスキーをインストール。
■ ライセンスキーなしでインストールを続行。
インストーラによって、インストールする製品モードとオプションの入力を求めるプロン プトが表示され、必要な製品レベルが設定されます。
このオプションを選択してから 60 日以内に、権利を付与されたライセンスレベルに対 応した有効なライセンスキーをインストールするか、管理サーバーでサーバーまたは クラスタを管理することによってキーレスライセンス状態で利用し続ける必要がありま す。前述の条項に従わない場合、Veritas 製品を使い続けることはエンドユーザー使 用許諾契約違反となるため、警告メッセージが表示されます。
キーレスライセンスについて詳しくは、次の URL を参照してください。
http://go.symantec.com/sfhakeyless
以前のリリースの Veritas ソフトウェアからのこのリリースにアップグレードする場合、製品 インストーラによって、インストール済みのライセンスキーが変更されることはありません。
既存のライセンスキーでは、このリリースの新しい機能がアクティブにならないことがありま す。
製品インストーラを使ってアップグレードするか、製品インストーラを使わない方法でイン ストールまたはアップグレードする場合は、次のいずれかの方法で製品のライセンスを付 与する必要があります。
■ vxkeyless コマンドを実行して、購入した製品の製品レベルを設定。このオプション では、管理サーバーでサーバーまたはクラスタを管理する必要もあります。
■ vxlicinst コマンドを使って、購入した 5.1 製品の有効な製品ライセンスキーをイン ストール。
使用が許可された別のレベルに製品レベルを変更するためにこれらのオプションを使う こともできます。
シマンテック社では、次の理由からキーレスライセンスに更新することを推奨します。
■ 5.1 の機能性が有効になります。
■ 製品レベルの変更が簡単になります。
製品レベルの設定または変更について詳しくは、お使いの Veritas 製品のインストール ガイドを参照してください。
vxkeyless(1m) のマニュアルページを参照してください。
SF Oracle RAC インストーラの変更点
この項では SF Oracle RAC インストーラの変更点を説明します。
I/O フェンシングの設定
installsfrac プログラムで -fencing オプションを使用すると、I/O フェンシングを設 定できます。
クラスタで使用する I/O フェンシングのしくみに応じて、インストーラでは I/O フェンシング を設定するための次のオプションを選択できます。
■ ディスクベースのIOフェンシング - ディスクをコーディネーションポイントとして使用す る場合
■ サーバーベースのIOフェンシング - 少なくとも 1 つの CP サーバーをコーディネーショ ンポイントとして使用する場合
詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定ガイド』を参 照してください。
インストーラの耐障害性
SF Oracle RAC のインストールまたは設定が失敗した場合、インストーラはその再開時に そのインストーラインスタンスの存在を検出します。インストーラにはインストールを再開す るためのオプションがあります。
クラスタへのノードの追加
SF Oracle RAC のインストーラには、クラスタにノードを追加するための次の機能が用意 されています。
■ SF Oracle RAC を設定し、既存の SF Oracle RAC クラスタにノードを追加します。
■ 次の Oracle RAC プリインストールタスクを実行します。
■ 新しいノードに Oracle のユーザーとグループを作成します。
■ Oracle Clusterware 用にプライベート IP アドレスと PrivNIC リソースを設定しま す(既存クラスタの IP アドレスが PrivNIC リソースとして設定されている場合の み)。
■ Oracle Clusterware と Oracle UDP IPC 用にプライベート IP アドレスと MultiPrivNIC リソースを設定します(既存クラスタの IP アドレスが MultiPrivNIC リソースとして設定されている場合にのみ)。
■ OCR と投票ディスク用の CFSMount と CVMVolDg リソースが cvm サービスグ ループ下に設定されている場合、ノードがクラスタに追加された後、インストーラに よってそのリソースがオンラインになります。
■ 新しいノードで cvm グループを開始します。
最小パッケージ、推奨パッケージ、またはすべての SF Oracle RAC パッケージをインストールするオプション
SF Oracle RAC のインストールでは、インストーラから次のオプションを選択できます。
■ 最小(Minimum)
SF Oracle RAC の基本的な機能のみをインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラスクリプトで -minpkgs オプションを使用します。
■ 推奨(Recommended)
オプションのパッケージ以外の SF Oracle RAC をインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラのスクリプトで -recpkgs オプションを使用します。
■ すべて(All)
すべての SF Oracle RAC パッケージをインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラのスクリプトで -allpkgs オプションを使用します。
製品間のアップグレード
製品間のアップグレードを実行する場合、インストーラはエラーメッセージを表示して正 常に終了するようになりました。たとえば、SFCFS 5.0 MP3 を SF Oracle RAC 5.1 にアッ プグレードしようとすると、インストーラは次のエラーメッセージを表示します。
SFCFS 5.0.30.00 is installed.
Upgrading SFCFS 5.0.30.00 directly to SF Oracle RAC 5.1 is not supported.
このインストーラは、SFCFS または SFHA の以前のバージョンから SF Oracle RAC 5.1 への直接アップグレードはサポートしていません。SFCFS または SFHA をバージョン 5.1 にアップグレードしてから、SF Oracle RAC 5.1 をインストールする必要があります。
SF Oracle RAC 設定の簡素化
SF Oracle RAC の設定では、手動操作が減らされ、高速化および簡素化されています。
Cluster Volume Manager と Veritas Volume Replicator の設定はインストーラによっ て自動的に実行されます。
SF Oracle RAC クラスタの検証チェック
SF Oracle RAC インストーラに[SF Oracle RAC インストールおよび設定チェック(SF Oracle RAC Installation and Configuration Checks)]オプションが導入されました。
このオプションにより、SF Oracle RAC 展開時の様々な段階でクラスタを検証できます。
新しいインストールの場合、これらのチェックは Oracle RAC インストールの前および後で 実行できます。
既存の配備の場合、次の作業を行った後にこれらをチェックし、クラスタの健全性を確認 できます。
■ オペレーティングシステムのアップグレード
■ オペレーティングシステムパッチの更新の適用
■ Oracle パッチの更新の適用
■ SF Oracle RAC パッチの更新の適用
■ SF Oracle RAC クラスタへのノードの追加
■ SF Oracle RAC クラスタからのノードの削除
■ ネットワーク設定の更新
Oracle RAC のインストール
SF Oracle RAC インストーラには、Oracle RAC のプレインストール作業を実施するため のいくつかの拡張機能があります。
表 1-1 は Oracle の作業のために SF Oracle RAC インストーラに加えられた変更点と新 しい機能の一覧です。
表 1-1 Oracle 作業のための SF Oracle RAC インストーラの変更点 説明
Oracle 作業
■ 使用中の Oracle ユーザーとグループの ID を調べ、未使用の値 を提示します。
Oracle ユーザーとグループ の作成
■ OCR と投票ディスク用に CVM ボリュームミラーを作成します
■ OCR と投票ディスクのボリュームを作成し、所有権を設定します
■ ボリュームを起動します
■ CFS 上でストレージを作成することを選択すると、インストーラは
マウントポイントを作成し、すべてのノードにそのポイントをマウン トし、CFS マウントポイントの所有権を設定します
■ ノードの起時にリソースが自動的にオンラインになるように、ボリュー ムとマウントポイントのリソースを VCS 設定に追加します
■ リソースをオンラインにします OCR と投票ディスクの設定
■ インストーラから IP アドレスの NIC 情報を要求されることはなくな りましたが、高可用性を実現するために、クラスタで利用できるす べての LLT リンクを使用します。
■ プライベートネットワークの設定中に、PrivNIC または MultiPrivNIC リソースで使用する IP アドレスを含めるよう /etc/hosts ファイルを自動的に更新するオプションが追加さ れました。
PrivNIC と MultiPrivNIC の設定
新しいオプション[CSSD エージェントの設定(Configure CSSD agent)]が SF Oracle RAC インストーラに導入されました。このオプ ションで Oracle RAC のインストール後に CSSD エージェントを設定 できます。
Oracle Clusterware の起動前にリソースがオンラインになるように、
設定中に VCS 設定ファイルに CSSD リソースを作成し、OCR、投票 ディスク、IP アドレスの依存関係を設定します。
CSSD エージェントの設定
インストールおよびアップグレード時に手動によるノードの再起動 が不要
SF Oracle RAC 5.1 のインストール後、またはバージョン 5.0x 以降からのアップグレード 後に、手動でクラスタのノードを再起動する必要がありません。インストール後は、インス トーラにより自動的に SF Oracle RAC 5.1 が起動されます。ノードを再起動する必要はあ りません。
メモ: バージョン 4.1 以前からのアップグレードでは、アップグレード後にシステムを再起 動する必要があります。
インストールでの集約リンクの使用
インストーラには、SF Oracle RAC の設定時に集約リンクを設定するオプションがありま す。集約リンクを使用する場合、インストーラは llttab ファイルを作成します。
メモ: このインストーラでは、集約リンクは検出されません。
SF Oracle RAC を起動および停止するオプション
SF Oracle RAC インストーラで -start と -stop のオプションを使うと、SF Oracle RAC の起動と停止を行うことができます。
アンインストール用スクリプトの Rootpath オプション
-rootpath オプションを使って、アンインストールする必要があるパッケージのパスを指 定します。パッケージをデフォルトの場所にインストールしていない場合は、このオプショ ンを使わなければなりません。
Solaris では、-rootpath は -R <root_path> を pkgrm に渡します。
Solaris JumpStart でのルートディスクのカプセル化の自動化
インストーラには、JumpStart 終了スクリプトとともに、ルートディスクのカプセル化の終了 スクリプトを作成するオプションが用意されています。このスクリプトにより、システムの起 動時にルートディスクを自動的にカプセル化できます。
応答ファイルを使った Oracle RAC のサイレントインストール
SF Oracle RAC では、SF Oracle RAC 応答ファイルを使って次の Oracle RAC タスクを 実行します。
■ Oracle ユーザーとグループの作成
■ OCR と投票ディスク用ストレージの作成
■ プライベート IP アドレスおよび対応する PrivNIC/MultiPrivNIC リソースの設定
■ 該当する応答ファイルの変数定義に Oracle RAC 応答ファイルのパスを指定すること による Oracle Clusterware と Oracle データベースのインストール詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定ガイド』を参照してください。
■ CSSD リソースの設定
■ SF Oracle RAC ライブラリの Oracle RAC との再リンク
メモ: Oracle RAC 応答ファイルと一緒に SF Oracle RAC 応答ファイルを使って、Oracle Clusterware と Oracle データベースで SF Oracle RAC と Oracle RAC のエンドツーエ ンドのサイレントインストールを実行できるようになりました。
今後のリリースでのローリングアップグレードのサポート
SF Oracle RAC の今回のリリースでは、今後のリリースでローリングアップグレードをサ ポートするために必要なフレームワークを確立します。このフレームワークにより、インス トーラを使用してアップグレードプロセス中にアプリケーションとサーバーのダウンタイム を最小限に抑えて、クラスタを段階的にアップグレードできます。
インストールシミュレータ
インストーラのスクリプトにオプション -makeresponsefile を使用すると、インストール、
設定、またはアンインストールの作業をシミュレートできます。
I/O フェンシング機能の変更
この項では、I/O フェンシング機能に関する新しい機能と変更について説明します。
Coordination Point サーバーのサポート
今回のリリースでは、Coordination Point サーバー(CP サーバー)のサポートが追加さ れました。CP サーバーをサーバーベースの I/O フェンシング機能を持つコーディネー ションポイントとして使用できます。
Coordination Point サーバーは、カスタマイズされたフェンシング機構に基づいたソフト ウェアソリューションであり、リモートシステムまたはクラスタで動作します。クライアントのク ラスタノードでフェンシングタスクを実行できるようにすることでアービトレーション機能を 実装できます。
詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC 管理者ガイド』を参照してくだ さい。
コーディネータディスクの一意の I/O フェンシングのキー
vxfen ドライバは、コーディネータディスクに登録されている SCSI3 キーの LLT クラスタ ID をエンコードするようになりました。ディスクが複数のクラスタにゾーン化されている場 合、I/O フェンシングキーを使用して、コーディネータディスクが属するクラスタを識別で きます。SF Oracle RAC は複数のクラスタ間でのコーディネータディスクの共有をサポー トしません。
詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC 管理者ガイド』を参照してくだ さい。
vxfenclearpre の新しいコマンドオプション
vxfenclearpre コマンドに次のオプションが追加されました。
■ コーディネータ専用ディスクオプション
■ コーディネータディスクからのすべてのキーを消去するオプション
■ コーディネータディスクから接頭辞の VF が付いたすべてのキーを消去するオプショ ン
■ clusterid で指定するコーディネータディスクからキーのみを消去するオプション
vxfenconfig コマンドの新しい -W オプション
vxfenconfig コマンドに -W オプションが追加されました。このオプションを使うと、サポー ト対象の I/O フェンシングプロトコルのバージョンと現在の I/O フェンシングプロトコルの バージョンを表示できます。
新しい vxfen_vxfnd_tmt チューニングパラメータ
I/O フェンシングに、新しいチューニングパラメータ vxfen_vxfnd_tmt が導入されまし た。このパラメータを使って、I/O フェンシングドライバ VxFEN が、任意のタスクの完了後 に I/O フェンシングのデーモン VXFEND の戻りを待たなければならない時間(秒単位)
を調整できます。
詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC 管理者ガイド』を参照してくだ さい。
SF Oracle RAC パッケージの変更
この項では SF Oracle RAC パッケージの変更点の一覧を示します。
SF Oracle RAC パッケージ規格
このリリースでは、Solaris で動作する SF Oracle RAC パッケージは Solaris の単一ファ イルパッケージ規格を採用しています。圧縮パッケージは使用されていません。この変更 により、インストール前にパッケージを一時ディレクトリにコピーし、圧縮を解除し、そのパッ ケージを展開する必要がなくなりました。製品ディスクからパッケージを直接インストール できます。
SF Oracle RAC 5.1 のパッケージ一覧
新たに統合された SF Oracle RAC 5.1 パッケージ一覧は次のとおりです。
VRTSob.pkg VRTSspt.pkg
VRTSperl.pkg VRTSvlic.pkg
VRTSvxfs.pkg VRTSsfmh.pkg
VRTSaslapm.pkg VRTSvxvm.pkg
VRTSvxfen.pkg VRTSgab.pkg
VRTSllt.pkg VRTSfssdk.pkg
VRTScutil.pkg VRTSvcsag.pkg
VRTScps.pkg VRTSvcs.pkg
VRTSglm.pkg VRTSdbed.pkg
VRTSvcsea.pkg VRTSat.pkg
VRTSdbac.pkg VRTSodm.pkg
VRTSgms.pkg VRTScavf.pkg
非推奨の SF Oracle RAC パッケージ
このリリースでは、次の パッケージ を推奨していません。
VRTSccg VRTSalloc
VRTSacclib VRTSaa
VRTScscw VRTScscm
VRTScmcs VRTScmccc
VRTSdbms3 VRTSdbcom
VRTScssim VRTScsocw
VRTSfsman VRTSdsa
VRTSddlpr VRTSdcli
VRTSicsco VRTSgapms
VRTSfspro VRTSfsmnd
VRTSobgui VRTSobc33
VRTSmh VRTSjre15
VRTSvcsmn VRTSvcsmg
VRTSvail VRTSpbx
VRTSvmman VRTSvdid
VRTSvcsvr VRTSvcsor
VRTSvxmsa VRTSvrw
VRTSvrpro VRTSvmpro
VRTSweb
セキュアモードで実行する SF Oracle RAC クラスタに関する変更
この項では、セキュアモードで動作するクラスタに関する 5.1 での変更をリストします。
root ユーザー以外のユーザーは、ログイン時にパスワードが不要
root ユーザー以外のユーザーは、パスワードがなくてもセキュアクラスタで HA コマンド を実行できるようになりました。
詳しくは、『Veritas Cluster Server 管理者ガイド』を参照してください。
AT CLI によるセキュアクラスタでの LDAP 認証の有効化をサポー ト
addldapdomain と atldapconf コマンドを使って、セキュアクラスタで LDAP 認証を有 効にできるようになりました。
詳しくは、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定ガイド』を参 照してください。
Storage Foundation for Database ( SFDB )機能の変更
次のトピックで示すとおり、Oracle データベースの管理を強化する Storage Foundation for Database(SFDB)機能が更新されました。
SFDB ツールの使用方法については、『Veritas Storage Foundation: Storage and Availability Management for Oracle Databases』のマニュアルを参照してください。
SFDB の新しい機能
リリース 5.1 のデータベースストレージ管理用の Storage Foundation for Databases ツールパッケージの新機能:
■ SQLlite リポジトリ
■ FlashSnap の複数のディスクグループのサポート
■ Database Flashsnap クローンの個々のボリュームに対するマップ済みマウントポイン ト
■ Oracle Dataguard のサポート
■ Oracle Enterprise Manager(OEM)プラグイン
■ キャッシュに保存された ODM のサポート
SFDB 機能の変更点
変更されたコマンド:
■ sfua_db_config 機能の変更: このコマンドは SFDB リポジトリを作成するときに 必要 ではなくなりました。今後 sfua_db_config の機能は、各種の SFDB ディレクトリへの ユーザーとグループのアクセスを設定するために使います。
■ 新しい SQLite SFDB リポジトリを作成するには dbed_update コマンドを使います。
■ sfua_rept_adm は、リリース 5.0 でリポジトリのバックアップとリストアを実行するため に使われていましたが、 このコマンドはリリース 5.1 では廃止されています。
■ sfua_rept_util コマンドは、SQLite リポジトリのバックアップとリストアを 実行するた めに使います。
■ sfua_rept_migrate コマンドは SFDB リポジトリを 4.x または 5.0 リリースから 5.1 リ リースに移行するために追加されています。
引き続きサポートされるコマンド:
■ dbed_update
■ Database Storage Checkpoint コマンド: dbed_ckptcreate、dbed_ckptdisplay、 dbed_ckptmount、dbed_ckptquota、dbed_ckptremove、dbed_ckptrollback、 dbed_clonedb、dbed_ckptumount
■ Database Flashsnap コマンド: dbed_vmchecksnap、dbed_vmclonedb、dbed_vmsnap
■ データベース DST(Dynamic Storage Tiering)コマンド: dbdst_addvol、 dbdst_admin、dbdst_classify、dbdst_convert、dbdst_file_move、 dbdst_partition_move、dbdst_preset_policy、dbdst_rmvol、 dbdst_show_fs、dbdst_tbs_move、dbdst_report
サポートされなくなった SFDB 機能
リリース 5.1 でサポートされなくなったコマンド:
■ ORAMAP(libvxoramap)
■ Storage Mapping コマンド dbed_analyzer、vxstorage_stats
■ DBED プロバイダ(DBEDAgent)、Java GUI、dbed_dbprocli。
SFDB Oracle 機能はコマンドラインインターフェースを通してのみアクセスできます。
ただし、Veritas Storage Foundation Manager 2.1(個別にライセンス付与されてい る製品)は、 表領域、LUN のマッピングへのデータベース、LUN マッピングへの表 領域などの Oracle データベース情報を表示できます。
■ ストレージ統計: コマンド dbdst_makelbfs、vxdbts_fstatsummary、 dbdst_fiostat_collector、vxdbts_get_datafile_stats
■ dbed_saveconfig、dbed_checkconfig
■ dbed_ckptplan、dbed_ckptpolicy
■ dbed_scheduler
LLT でポイントツーポイントのユニキャストハートビート機構をサポート
LLT のデフォルトのハートビート機構は、ブロードキャストハートビートではなく、ポイント ツーポイントのユニキャストになりました。
1 クラスタでの 16 ノードのサポート
SF Oracle RAC は 1 つのクラスタで 16 のノードをサポートしています。
各クラスタでの汎用一意識別子(UUID)のサポート
今回のリリースでは、クラスタごとに汎用一意識別子を導入しています。
VCS インストーラは、設定の最後に各クラスタの UUID 値を設定します。手動でクラスタ を設定する場合は、uuidconfig.pl ユーティリティを使ってクラスタの UUID を作成する 必要があります。
PrivNIC 設定ファイルのパスの変更
PrivNIC 設定ファイル PrivNIC.cf は、/etc/VRTSvcs/conf ディレクトリにパッケージ されています。インストーラは、インストール中に /etc/VRTSvcs/conf/config ディレク トリにこのファイルのコピーを作成します。このため、設定ファイルのオリジナルは確実に 保存され、必要に応じて使うことができます。
MultiPrivNIC での負荷分散のサポート
複数のリンクがフェールオーバーの対象として指定されている場合、MultiPrivNIC エー ジェントはフェールオーバーを負荷分散するようになりました。リンクのフェールオーバー を負荷分散するため、新しい属性 UseLoadBalance が導入されました。優先リンクがダ ウン状態になると、ピアノードの数が最も多く認識できるプライベートリンクに IP アドレス がフェールオーバーされます。最も多くのノードが複数のリンクで認識され、さらに負荷分 散が有効である場合、エージェントはすべてのデバイスの現在のトラフィックを考慮し、ト ラフィックの少ないデバイスをデバイスの「勝者」と判断します。負荷分散が有効でない場 合、IP アドレスはネットワーク ID が小さいリンクにフェールオーバーされます。
新しい CRSResource エージェント
CRSResource エージェントは、VCS Oracle エージェントがない場合に、Oracle データ ベースを監視する代替手段です。この代替手段は、データベースが VCS で管理されな い場合や、Oracle Clusterware がデータベースを起動した後に VCS を使用してアプリ ケーションを起動する必要がある場合に有効です。CRSResource エージェントは、Oracle データベースインスタンス、リスナー、仮想 IP アドレス(VIP)などの Oracle Clusterware リソースの状態を調べます。このエージェントは複数のデータベース設定をサポートし、
Oracle データベースがオンラインであること、またデータベースの起動時にアプリケーショ
ンで使用できることを確認します。
Solaris 10 サービス管理機能( SMF )に準拠した SF Oracle RAC
SF Oracle RAC は Solaris サービス管理機能(SMF)に準拠しています。
SMF について詳しくは、Sun の Web サイトを参照してください。
データベーストラフィックに使われる LMX 帯域幅を表示するユーティリ ティ
lmxdbstat ユーティリティは、各データベースのデータベーストラフィックに使われる LMX 帯域幅を特定するために使用できます。このユーティリティは /sbin/lmxdbstat にあり ます。
ユーティリティは次の情報を報告します。
■ LMX プロトコルの状態
■ データベースインスタンスごとに一定間隔で送受信された LMX ポートとバッファのト ラフィック(パケットと KB 単位)。
■ 1 つのデータベースプロセスで一定間隔に送受信された LMX ポートとバッファのトラ
フィック(パケットと KB 単位)。
詳しくは、
『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC 管理者ガイド』を参照してください。
lmxdbstat(1M)のマニュアルページを参照してください。
VRTSexplorer ユーティリティの拡張
VRTSexplorer ユーティリティには、Oracle Clusterware と Oracle データベースのログ 情報など、より多くのログを収集する機能が追加されました。
サンプル設定ファイルの拡張
SF Oracle RAC の今回のリリースには、様々な展開シナリオに対応する多くのサンプル 設定ファイルが含まれています。各サンプルファイルには展開シナリオの概要が説明さ れています。このファイルは /etc/VRTSvcs/conf/sample_rac/ にあります。
SF Oracle RAC のマニュアルの変更点
この項では、『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定ガイド』
の主な変更点について説明します。
■ 「SF Oracle RAC 環境における Oracle RAC 10g のインストール」の項と「SF Oracle RAC 環境における Oracle RAC 11g のインストール」の項は、今回「Oracle RAC の インストールと設定」という 1 つの項に統合されました。
準備作業とインストール作業の説明に関する Oracle RAC の章は、Oracle RAC 10g と Oracle RAC 11g で共通です。説明の違いは、該当する箇所で関連する手順が示 されています。
以前の章「手動での Oracle RAC 11g のインストール」は、章「Oracle RAC のインス トールについて」に記述され、タイトルが次のとおり変更されました。
■ Oracle Universal Installer を使った Oracle Clusterware のインストール
■ Oracle Universal Installer を使った Oracle RAC データベースのインストール
■ アップグレードによるダウンタイムを最小限にする手順は今回のリリースで改訂され、
「段階的アップグレード」と名前が付けられました。
■ このマニュアルの付録に転載された SF Oracle RAC のサンプルファイル一覧は、様々 なシナリオにおけるサービスグループ設定の実例とそれに対応する説明に置き換わ りました。実際のファイルは /etc/VRTSvcs/conf/sample_rac/ で参照できます。
インストールの必要条件
SF Oracle RAC をインストールまたはアップグレードする各ノードが、次のインストールの 必要条件を満たしていることを確認します。
■ 「ハードウェアの必要条件」
■ 「サポート対象 Solaris オペレーティングシステム」
■ 「オペレーティングシステムに必要なパッチ」
■ 「サポート対象データベースソフトウェア」
■ 「サポート対象の High Availability、Volume Manager、File System ソフトウェア」
■ 「Veritas File System の必要条件」
■ 「ライセンス必要条件」
ハードウェアの必要条件
SF Oracle RAC のインストールで使う正しい装置があることを確認します。
■ 使っているハードウェアの互換性を現在の互換性リストで確認してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/283161
■ ご使用の Oracle のバージョンに関する追加の必要条件については Oracle のマニュ アルを確認してください。
計画した設定の種類に応じて、必要なハードウェアの必要条件を満たしていることを確認 します。
p.23 の 表 1-2 を参照してください。
基本クラスタの場合
p.24 の 表 1-3 を参照してください。
キャンパスクラスタの場合
表 1-2 基本クラスタのハードウェア必要条件 説明
項目
Solaris SPARC システムでは、1 GHz 以上の CPU を 2 つ以上搭載する 2 個から 16 個のシステムが必要です。
Solaris x64 システムでは、2 GHz 以上の CPU を 2 つ以上搭載する 2 個 から 16 個のシステムが必要です。
SF Oracle RAC シス テム
クラスタ内のノードの 1 つに DVD ドライブが必要です。
DVD ドライブ
SF Oracle RAC では、すべてのディスクで SCSI-3 Persistent Reservations
(PR)がサポートされている必要があります。
メモ: コーディネータディスクはデータを保存しません。領域を無駄にしない よう、ディスクアレイ上の可能な限り最小の LUN としてディスクを設定してく ださい。
ディスク
次のコマンドを実行することで、システムで利用可能なディスク容量を確認 できます。
# cd /dvd_mount/storage_foundation_for_oracle_rac
# ./installsfrac -precheck node_name
Oracle に必要な追加の領域について詳しくは、Oracle のマニュアルを参 照してください。
ディスク領域
各 SF Oracle RAC システムには、少なくとも 2 GB が必要です。
シマンテック社では Oracle SGA サイズの少なくとも 2 倍の RAM をお勧め します。
RAM
Oracle RAC 10g の最小スワップ領域の必要条件は 4 GB です。 Oracle RAC 11g の最小スワップ領域の必要条件は 8 GB です。 最小スワップ領域 に対するオペレーティングシステムの必要条件は RAM サイズの 2 倍です。
Oracle RAC の最小必要条件とオペレーティングシステムの最小必要条件 のうち、高いほうの必要条件を満たすようにします。たとえば、Oracle RAC 11g システムで最小スワップ領域に対するオペレーティングシステムの必要 条件が 5 GB と計算される場合は、Oracle RAC の最小スワップ領域必要条 件である 8 GB を満たすようにしてください。
スワップ領域
説明 項目
2 つ以上のプライベートリンクと 1 つのパブリックリンク。
リンクは、100BaseT またはギガビットイーサネットで、各ノード間を直接リン クする必要があります。これにより、直接システム間通信を処理するプライ ベートネットワークを形成します。これらのリンクは同じ種類にする必要があ ります。100BaseT とギガビットを併用することはできません。
シマンテック社では、プライベートリンクにエンタープライズクラスのスイッチ を使うギガビットイーサネットを推奨します。
集約インターフェースを構成することもできます。
ネットワークリンク
オペレーティングのシステムディスクにアクセスするため、システムごとに少 なくとも 1 つの組み込み SCSI アダプタが必要です。
共有データディスク用に、システムごと少なくとももう 1 つの SCSI またはファ イバーチャネルのホストバスアダプタが必要です。
ファイバーチャネル または SCSI ホストバ スアダプタ
表 1-3 は、基本クラスタの必要条件と、キャンパスクラスタのハードウェア必要条件を一覧 にした表です。
表 1-3 キャンパスクラスタのハードウェア必要条件 説明
項目
■ (サイトの各ホストが接続する)ストレージスイッチは、すべてのサイトでストレー ジアレイにアクセスできる必要があります。
■ ボリュームは、両方のサイトから割り当てられたストレージにミラー化される必要 があります。
ストレージ
■ Oracle では、すべてのノードが同じサブネットからの IP アドレスを使う必要が
あります。
■ ボリュームは、両方のサイトから割り当てられたストレージにミラー化される必要 があります。
■ シマンテック社では、LLT ハートビート用に、各ホストに 2 つのネットワークイン ターフェースカード(NIC)を準備することをお勧めします。 Oracle Clusterware には、各ホストにプライベート IP と仮想 IP がそれぞれ 1 つずつ必要です。
■ サイト間のストレージリンクには DWDM リンクをお勧めします。
DWDM は物理層で動作し、マルチプレクサデバイスとデマルチプレクサデバ イスが必要です。
■ ストレージとネットワークでは、各ノードと各ストレージアレイの間でループアクセ スを冗長化し、リンクが単一障害点になることを回避する必要があります。
■ シマンテック社では、ストレージと LLT プライベートネットワークに、一般的なサ イト間物理インフラをお勧めします。
ネットワーク
説明 項目
I/O フェンシングでは、3 番目のサイトに 3 番目のコーディネータディスクを配置す る必要があります。 DWDM を 3 番目のサイトに延長することも、3 番目のサイトの iSCSI LUN を 3 番目のコーディネーションポイントにすることもできます。
I/O フェンシ ング
サポート対象 Solaris オペレーティングシステム
このリリースでサポートされている Solaris オペレーティングシステムは次のとおりです。
■ Solaris 10 Update 6
■ Solaris 9 Solaris SPARC(64 ビット)
Solaris 10 Update 6 Solaris x64
オペレーティングシステムに必要なパッチ
必要なオペレーティングシステムのパッチのいくつかは、システムにすでにインストールさ れている場合があります。showrev -p コマンドを使って、システムにインストールされて いるパッチを表示します。
次の Solaris パッチがまだシステムにインストールされていない場合は、SF Oracle RAC をインストールする前にそれらのパッチをインストールします。
122300-35, 118558-39
さらに、他のパッケージ必要条件と内部依存関係を満たすた め、SAN パッチ SAN_s9_4.4.14_install_it をインストー ルします。
Solaris 9
サポート対象データベースソフトウェア
サポートされる Oracle データベースのバージョンに関する最新情報については、次のテ クニカルサポートの TechNote を参照してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/280186
メモ: SF Oracle RAC は 64 ビット Oracle のみをサポートしています。
次のデータベースバージョンがサポート対象です。
■ Oracle RAC 10g リリース 2
■ Oracle RAC 11g リリース 1 Solaris SPARC の場合
Oracle RAC 10g リリース 2 Solaris x64 の場合
サポート対象の High Availability、Volume Manager、File System ソフト ウェア
ソフトウェアディスクに収録されているバージョンの VCS、VxVM、VxFS、VVR のみを使っ てください。その他のバージョンは、SF Oracle RAC 製品ディスクからソフトウェアをインス トールする前にシステムから削除してください。
Veritas File System の必要条件
Veritas File System では、Solaris の変数 lwp_default_stksize と
svc_default_stksize の値が少なくとも 0x6000 である必要があります。Veritas File System の VRTSvxfs パッケージをインストールすると、VRTSvxfs のパッケージスクリプ トによりカーネルのこれらの変数値がチェックされます。この値が必要な値よりも小さい場 合、VRTSvxfs は値を大きくし、/etc/system ファイルを必要な値に修正します。
VRTSvxfs スクリプトがこの値が大きくすると、インストールプログラムの再起動と再起動を 除いて、インストールは通常どおり処理されます。再起動が必要な場合はメッセージが表 示されます。
予期せず再起動しないようにするには、Veritas File System をインストールする前にこ の変数値を検証します。次のコマンドを使ってこの変数の値を確認します。
# echo "lwp_default_stksize/X" | mdb -k lwp_default_stksize:
lwp_default_stksize: 6000
# echo "svc_default_stksize/X" | mdb -k svc_default_stksize:
svc_default_stksize: 6000
示された値が 6000 未満の場合、インストール後に再起動することがあります。
メモ: svc_default_stksize 変数のデフォルト値は 0(ゼロ)です。これは、この値が lwp_default_stksize 変数の値に設定されていることを表します。この場合、
lwp_default_stksize 変数の値が小さすぎない限り、再起動の必要はありません。
インストール後の再起動を避けるため、/etc/system ファイルを適切な値に修正できま す。パッケージをインストールする前にシステムを再起動します。次の例では、/etc/system ファイルに適した値を示します。
set lwp_default_stksize=0x6000 set rpcmod:svc_default_stksize=0x6000
グローバルクラスタでのサポート対象レプリケーションテクノロジ
SF Oracle RAC はで、グローバルクラスタ設定で、次のハードウェアベースのレプリケー ションテクノロジとソフトウェアベースのレプリケーションテクノロジをサポートしています。
■ EMC SRDF
■ Hitachi TrueCopy
■ IBM Metro Mirror
■ IBM SAN Volume Controller(SVC)
■ EMC MirrorView ハードウェアベースのレプリケーショ
ン
■ Veritas Volume Replicator
■ Oracle Data Guard ソフトウェアベースのレプリケーショ
ン
ライセンス必要条件
SF Oracle RAC をインストールおよび設定するには、適切なライセンスを入手する必要が あります。入手可能なライセンスオプションと必要なライセンスについて詳しくは『Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定ガイド』を参照してください。
サポート対象外
この項では、サポートされなくなったソフトウェアのバージョンと機能について一覧で紹介 します。シマンテック社はお客様にこれらの機能の使用を最小限にするようお勧めしま す。
SF Oracle RAC では次をサポートしていません。
■ SF Oracle RAC コンポーネントの異なるバージョンのアップグレード
たとえば、SF Oracle RAC 4.1 が Oracle RAC 9i リリース 2 と共にインストールされて いる場合、VCS のみをバージョン 5.1 にアップグレードすることはできません。
■ サービスグループを設定するための hawizard -rac オプション
■ 32 ビット Oracle アーキテクチャ
■ Oracle RAC 9i、Oracle RAC 10g リリース 1
■ ASMInst エージェント
ASMInst エージェントは SF Oracle RAC 環境ではサポート対象外です。ASM イン スタンスは Oracle Clusterware で管理されています。
■ クロスオーバーケーブルの使用
データ破損の可能性と他のソフトウェアの制限事項により、Oracle ではクラスタの相 互接続でのクロスオーバーケーブルの使用をサポートしていません。
メモ: ただし、SF Oracle RAC では、クロスオーバーケーブルを使用しても問題ないこ とが判明しています。SF Oracle RAC テクニカルサポートチームでは、既存の配備に 対するクロスオーバーケーブル関連の問題は引き続きサポートしますが、Oracle で はサポート対象外となっているため、このサポートをいくつかの点で制限することがあ ります。
新しく配備する場合、クロスオーバーケーブルの使用はお勧めしません。
解決した問題
この項では、SF Oracle RAC の修正済みの問題について一覧で説明します。
p.28 の 「SF Oracle RAC 5.1 で解決された問題」 を参照してください。
Veritas Cluster Server の解決済みの問題の一覧については
『Veritas Cluster Server リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation の解決済みの問題の一覧については
『Veritas Storage Foundation リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation Cluster File System の解決済み問題の一覧については
『Veritas Storage Foundation Cluster File System リリースノート(5.1)』を参照してくだ さい。
SF Oracle RAC 5.1 で解決された問題
表 1-4 は SF Oracle RAC 5.1 で解決された問題の一覧です。
表 1-4 SF Oracle RAC 5.1 で解決された問題 説明
インシデント番号
問題: MultiPrivNIC エージェントが、優先リンクに設定されていない IP アドレスをフェールオーバーすることがあります。
解決策: 現在のアクティブなリンクで認識されるピアノードが、競合状態に 勝ったノードよりも少ない場合にのみ、MultiPrivNIC エージェントが IP アドレスをフェールオーバーするようになりました。
1473933
説明 インシデント番号
問題: spfile パラメータ「instance_groups」が定義されると、その値が Oracle によって SKGXN group_name に追加されるため、割り当てられ た 18 バイトの領域を超えてしまいます。
解決策: spfile パラメータ 'instance_groups' の長さが強制的にチェック されるようになりました。Oracle が 'group_name' インデックスを追加して も、パラメータ値の長さは割り当てられた 18 バイトの領域内に確実に収ま ります。
1475906
問題: Veritas Storage Foundation for Oracle RAC インストール/設定 ガイド の NIC リソースの定義(「VVR を使用したグローバルクラスタの設 定」の章)に NetworkHosts パラメータが含まれていませんでした。
解決策: 「VVR を使用したグローバルクラスタの設定」の章で、
NetworkHosts パラメータが NIC リソース定義に追加されました。
1475933
問題: pkgrm コマンドを使って VRTSdbac パッケージを削除しても、
VCSMM と LMX のモジュールがアンロードされません。
解決策: 新しいスクリプトが追加され、VRTSdbac パッケージを削除すると きに VCSMM と LMX のモジュールがアンロードされるようになりました。
1484051
問題: SF Oracle RAC をアンインストールすると、不要なディレクトリ
(/opt/VRTSvcs、/opt/VRTSvxfs、/opt/VRTSodm、/opt/VRTSob など)がシステムにいくつか残ります。
解決策: SF Oracle RAC のアンインストール時に、ログ情報と設定情報が 格納されたディレクトリ以外のすべてのディレクトリを削除するようになりま した。
次のディレクトリは保持されます。
/opt/VRTS, /opt/VRTSperl, /etc/VRTSvcs, /var/VRTSvcs, /var/VRTSat_lhc, /var/VRTSat 1501992
問題: パラメータ UseVirtualIP が 2 に設定され、その IP アドレスが物 理インターフェースに設定されている場合、MulitPrivNIC エージェントは エラーメッセージの報告に失敗します。
解決策: パラメータ UseVirtualIP が 2 に設定され、その IP アドレスが 物理インターフェースに設定されている場合、MulitPrivNIC のエージェ ントが、VCS エンジンのログファイル
/var/VRTSvcs/log/engine_A.log にエラーメッセージを出力する ようになりました。
1530698
説明 インシデント番号
問題: VCS が動作しているときに PrivNIC または MultiPrivNIC のリソー ス設定の netmask 属性を修正すると、設定された IP アドレスのネットマ スクがシステムで更新されません。
解決策: VCS が動作しているときに PrivNIC または MultiPrivNIC リソー ス設定の netmask 属性に行われた変更が、システムに設定された IP ア ドレスのネットマスクに適用されるようになりました。
1539295
問題: /etc/vcsmmtab ファイルを削除した後に VCSMM を起動すると、
システムログにエラーメッセージが出力されません。
解決策: /etc/vcsmmtab が存在しない場合でも、次のエラーを報告す るように起動スクリプトが修正されました。
Starting VCSMM
VCSMM: Not starting due to missing vcsmmtab file 1655719
問題: VCS IPC のパフォーマンス上の問題により、Oracle の起動時間が 非常に長くなります。
解決策: VCS IPC の実装が変更され、VCS IPC での Oracle の起動時間 が大幅に短縮されました。
1729751
問題: CSSD エージェントの監視操作では、複数の ps コマンドが実行され るためにパフォーマンスが低下します。
解決策: パフォーマンスを向上させるために、-o args オプションを指定 して ps コマンドを 1 回実行するように cssd 監視スクリプトが修正されまし た。
1826308
問題: /opt/VRTSvcs/bin/gcoconfig コマンドを使用して GCO を 設定する場合、thegcoconfig ユーティリティは、 ClusterService グ ループの SystemList 属性にあるすべてのノードに優先度「0」を割り当 てます。
解決策: /opt/VRTSvcs/bin/gcoconfig コマンドでは、
ClusterService グループの SystemList 属性にあるすべてのクラ スタノードに適切な優先度を割り当てるようになりました。
857159
既知の問題
この項では SF Oracle RAC 5.1 の既知の問題の一覧を示します。
Oracle に関する問題
p.31 の 「Oracle に関する問題」 を参照してください。
SF Oracle RAC に関する問題
p.33 の 「SF Oracle RAC の問題」 を参照してください。
Oracle に関する問題
この項では、このリリースでの Oracle の既知の問題について説明します。
Oracle RAC 11g のインストール中に前提条件のチェックが失敗す
る
Oracle RAC 11g のインストール中、Oracle Universal Installer(OUI)は製品ごとの前 提条件のチェックを実行しますが、そのときに次のメッセージが出力されてチェックが失 敗します。
Checking the installed UDLM package...
Check complete. The overall result of this check is: Failed <<<<
Problem: The 11g compatible version of UDLM package is not present.
Recommendation: Remove the existing UDLM package using pkgrm and install the 11g compatible UDLM package. The udlm/ directory at the root of the 11g install media contains the required UDLM package.
README.udlm is bundled with the package binaries and contains detailed installation instructions.
回避策: OUI の[Product-Specific Prerequisite Checks]ページでオプション[Manual]
を選択して、フラグが立っている項目を手動で確認します。
Oracle VIP Configuration Assistant が失敗し、エラーメッセージ が出力される
Oracle RAC 10g リリース 2 のインストール時に、次のようなエラーメッセージが表示され、
VIP Configuration Assistant が機能しない場合があります。
The given interface(s), "hme0" is not public.
Public interfaces should be used to configure virtual IPs.
このメッセージは、VIP が通常のパブリック IP の範囲(たとえば、200)にない場合にのみ 表示されます。 [1182220]
回避策: スーパーユーザーとして手動で vipca ユーティリティを起動します。
# export DISPLAY=nebula:0.0
# $CRS_HOME/bin/vipca
Oracle Cluster Verification ユーティリティから警告メッセージが 表示される
Oracle RAC 10g リリース 2 のインストールの最終段階で、Oracle Cluster Verification ユーティリティから警告メッセージが発せられることがあります。
次に例を示します。
Utility
============================================================
OUI-25031: Some of the configuration assistants failed. It is strongly recommended that you retry the configuration
assistants at this time. Not successfully running any "
Recommended" assistants means your system will not be correctly configured.
1. Check the Details panel on the Configuration Assistant Screen to see the errors resulting in the failures.
2. Fix the errors causing these failures.
3. Select the failed assistants and click the 'Retry' button to retry them.
============================================================
回避策: クラスタの動作に問題がなければ、このメッセージは無視してかまいません。
Oracle Database Configuration Assistant からエラーが出力され る
Database Configuration Assistant ユーティリティから次のエラーが表示されます。
SGA size cannot be greater than maximum shared memory segment size (0).
回避策: このメッセージは無視して、Oracle のデータベースメモリパラメータを手動で設 定します。Oracle Database Creation Assistant(DBCA)の[Memory]タブで、共有メモ リ管理設定の[Custom]および[Manual]を選択し、適切な値を入力します。
Oracle RAC 10g 環境で lltconfig -u を使用すると IP フェールオー バー問題が起きることがある
Oracle RAC 10g 環境で lltconfig -u を使って、Oracle のプライベート IP アドレスへ のリンクを設定解除すると、PrivNIC エージェントがこの IP アドレスをフェールオーバー できなくなります。このような使用方法の場合、Oracle Clusterware によりシステムが再 起動されることがあります。
回避策: LLT からリンクを設定解除する前に、PrivNIC リソースの Device 属性から対応 する NIC エントリを削除するよう PrivNIC 設定を修正します。