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沖縄島における淡水ガメの分布 嶋津信彦

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Academic year: 2021

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亀楽(7) 12

現在,沖縄島に分布する淡水性カメ類は,在来のイシガメ科リュウキュウヤマガメ,以下外来のイシガメ 科セマルハコガメ,ミナミイシガメ,クサガメ,ヌマガメ科アカミミガメ,およびスッポン科ニホンスッポンの計 6種である.また,リュウキュウヤマガメと外来イシガメ科3種との交雑個体もそれぞれ見つかっている.本 研究では,文献・現地調査により同島におけるこれらの分布を明らかにした.

文献調査では,地域誌や新聞記事などから淡水性カメ類の分布記録を抽出した.現地調査では,2003

~2014年に延べ326水系において目視・採集により分布を確認した.

リュウキュウヤマガメは,名護市や本部半島などの北部,特に大宜味村塩谷と東村平良を結ぶ県道以 北の国頭地域に分布が集中していた.また,県人口の約8割が住む中南部では北部から違法に持ち込ま れたとされる個体の記録も多く確認された.外来カメ類および交雑個体は,いずれも中南部に分布が集中 していた.多くの交雑は,北部から中南部に持ち込まれたリュウキュウヤマガメと外来イシガメ科の間で生 じていると考えられる.セマルハコガメとクサガメは,国頭地域では確認されていない.しかし,ミナミイシガ メは,リュウキュウヤマガメとの交雑個体が2002年に国頭地域で見つかっており,2013年には亜種ヤエヤ マイシガメの轢死体が発見され,その後の調査で生体も複数確認された.リュウキュウヤマガメ在来集団 における遺伝子汚染が危惧される.アカミミガメは,外来イシガメ科3種より広域で確認されたが,国頭地 域では極めて限定的な分布であった.一方,ニホンスッポンは,食用・養殖目的で北部に持ち込まれてお り,国頭地域でも比較的広く分布していた.

一般講演・口頭発表 O-02

沖縄島における淡水ガメの分布 嶋津信彦

Distribution of freshwater turtles in Okinawa Island Nobuhiko SHIMAZU

参照

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