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東日本大地震で見た福島原発の弱点と人体弱点の類似性

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<東日本大震災特集>

東日本大地震で見た福島原発の弱点と人体弱点の類似性

滋賀医科大学 青山 喬

 平成23年3月11日、三陸沖を震源とするM9.0の大地震は、想定外の巨大津波を伴って、岩手、

宮城、福島、更には、周辺の青森、茨城、千葉県等を襲い、太平洋に面した広範な地域に壊滅的 破壊をもたらした。地震の破壊力も然ることながら、テレビの画面で見た津波は、巨大な軟体動 物が、建物、自動車、船などを襲って、片端から飲み下しているように見えた。津波の高さは想 定外のもので、一番高いものは、女川の17.6mとのことである。4月28日現在、警察庁がまとめ たところによると、死者14,564名、行方不明者11,356名、避難者128,555名、6万戸以上の建物が 失われたとみられる。

 しかし、地震、津波以上に、地元の人々はもとより、日本国民を困惑させているのは、福島第 1原子力発電所の損傷事故である。今まで、日本の原子力発電所は安全だと思われてきた。それ は「多重防護」という基本的考え方に基づいているからとされていた。

 第1の防護は、当然のことながら信頼性の高い設計、建設、運転である。第2の防護は、上述 の配慮にかかわらず、運転中の故障や誤操作が発生した場合の異常事態の防止対策(ECCS:非 常用炉心冷却系統を含む)である。第3の防護は重大事故への対策で、格納容器等が事故の時で も、放射性物質を閉じ込め、周辺環境に放散されないように多重の防壁になっているとされる。

万一、事故が起こった場合、放射性物質を閉じ込める5つの防壁があるからと言う。

第1の壁 ペレット:ウランを高温で陶器のように焼き固めているので放射性物質が出難い構 造となっている。

第2の壁 被覆管:ペレットを包むさやのようなもので非常に丈夫なジルカロイという合金で 出来ている。

第3の壁 原子炉圧力容器:高い圧力に耐えることが出来る厚い鋼鉄製容器で気密が保たれて いる。

第4の壁 原子炉格納容器:大きな鋼鉄製の容器で原子炉圧力容器などがおさめられており気

キーワード:福島原発の弱点

  

 

〒520-0112 滋賀県大津市日吉台1丁目16-8(自宅)

  TEL:077-579-2731 FAX:077-579-2731 e-mail:aoya@sannet.ne.jp

放射線生物研究 46(2),2011 P84 ~ 86

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参照

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