資源管理部 研究員 中武凌一
漁業調査船を用いた新漁業用海底図の作製
目的
漁場位置の精度が高い世界測地系対応の新漁業用海底図を作製し,漁業者の効率的 な操業の支援と燃油の削減及び漁場の高度利用による漁家経営の安定化を図る。
結果・考察
作製した海底図の活用
・県内沿海漁協や新漁業用海底図の配布を希望する県内漁業者へ配布
・水技センターHPで公開(登録漁業者のみ利用可能)
図1 海底図作成海域
(R2はNo.13の海域を実施)
・計量魚群探知機及びGPS航法装置から得られた水深及び 位置座標のデータを元に新漁業用海底図を作製した
・GPS衛星で測位されているため,ロランC測位で作成され た旧漁業用海底図(日本測地系対応)に比べ誤差が少な い海底図となった
・世界測地系の海底図になったことで漁業者が利用している 機器(GPSプロッターなど)で利用しやすい海底図になった
図3 新漁業用海底図(黒)と 旧漁業用海底図(赤)の比較
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新漁業用海底図と旧漁業用海底図の比較(図3)
新漁業用海底図と旧漁業用海底図を水深500m線の 先端部●(新漁業用海底図)と▲(旧漁業用海底図)で 比較したところ,2点間で約 ※の差が生じていた。
※測地系の違いは補正済
新漁業用海底図になると・・・
・漁場の探索にかかる時間の短縮
・使用する燃油の削減
操業の効率化 経営の安定化
方法
・漁業調査船「くろしお」により深浅測量を実施(図1) 1. 計量魚群探知機:水深データの収集
2. GPS航法装置:人工衛星を用いた高精度位置データの収集
・得られたデータから等深線図の作製に必要な成分を抽出 測量結果(データ)の処理
・計量魚群探知機による測量結果(図2)は超音波の反射 データとして抽出
・反射データ中から海底面の反射成分を判別(水中音響 データ処理ソフトEchoview(Echoview社製)使用)
・判別した海底面の位置から水深データを抽出
・GPS航法装置から位置座標データを抽出 図2 計量魚群探知機の測量結果
(海底が緑の線で示されている)