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第1回アジア核医学フォーラムは,2003年に 設立されたAsian School of Nuclear Medicineが中 華医学会核医学分会と協賛で初めて開催した国際 学会です.上海交通大学の黄(Gang Huang)先生 を大会長として,上海市の西部に最近建設され た巨大な会議場・「国家会展中心」にて,中国を 始めとした,日本,韓国,台湾,フィリピン,タ イ,バングラデシュ,ミャンマー,香港,マカ オ,UAE,パキスタン,ヨルダン,シンガポー ル,インド,インドネシア,スリランカと,計
16もの国と地域から著名な核医学系の医師と研 究者が参加して行われ,活気に溢れた盛大な会と なりました(図1).日本からは藤田保健衛生大 学の外山宏教授を団長として,総勢20名が2泊 3日で参加しました.
前日にはWelcome Partyのあとに,宿泊先のホ
テルシェラトン上海Westで,中華医学会核医学 分会と日本核医学会による「日中核医学交流会 合同会議」も行われ,今年の日本核医学会学術総 会(東京)での日中核医学交流,日中の若手医
《報 告》
第 1 回 アジア核医学フォーラム
(亜州核医学論壇)(上海) 報告
開催会議:第 1 回 アジア核医学フォーラム(亜州核医学論壇)
開 催 日: 2015 年 5 月 15 日(金曜日)
開催場所:国家会展中心 (National Exhibition and Convention Center) (上海市)
滋賀県立成人病センター研究所 東 達也
(核医学52: 363–365, 2015)
図 1 アジア核医学フォーラム開幕テープカットセレモニー
364 核 医 学 52巻4号(2015年)
師,技師の短期間の学術および技術交流,日中核 医学雑誌の交流,臨床マルチセンター研究の始 動,日中共同での分子イメージングtextbookの出 版などの議題が話し合われました(図2).
フォーラム当日は,前半が「核医学の新しい 技術」「核医学の技術の進歩」と題した主要各国
代表からの招待講演,後半が若手医師,研究者 のコンペティションを兼ねた一般講演という二 部構成で,日本からは前半に,大阪大学の畑澤 順教授が「Asian Original Accelerator based Nuclear
Medicine」と題した招待講演を,後半の一般演
題では東京都健康長寿医療センターの伊藤公 図 3 アジア核医学フォーラム 式次第
図 2 日中核医学交流会 合同会議(前日)
第1回 アジア核医学フォーラム(亜州核医学論壇)(上海) 報告 365 輝 先 生 が「Comparison with diagnostic abilities of
two supportive tools to diagnose Alzheimer disease in patients with amyloid PET positive」 を 発 表 さ れ,
大きな反響がありました(図3).
会場の国家会展中心は四つ葉のクローバー型を した「単一区画としては世界最大規模の展示場」
とのことで,室内だけで40万平米(東京ドーム 約9個分)と巨大な施設です.同日にこの会場で は「健康産業領袖峰会」(健康・医療関連産業大 展示会といった感じのもの)も開催されており,
PET/CTを含めた医療機器の展示会なども行われ
ていたため,一説によると中国全土から約20万 人が訪れたとのことで,上海市内が異常な交通渋 滞に見舞われ,会議終了後に展示場駐車場からわ れわれのバスが脱出するのに2時間以上かかると いうハプニング等もありました.(中国版ツイッ
ター「微博」などでも「上海で今何が起こってい る?」といったツイートが大量に出回っていたと のことです.)
翌日には本会の協賛企業である中国国産PET/
CTメーカーの工場見学会もあり,その規模,技 術力に驚かされました.同工場には先日,習近平 国家主席も視察に訪れていたとのことです.中国 が持つ計り知れない潜在力と,中国の国を挙げて の科学医療産業振興への強い意気込みが肌で感じ られました.
会議後には豪華な招宴を催して頂き,大いに歓 待して頂きました.中国を始め,多くのアジア諸 国とも幅広く交流を深めることができ,アジアに おける核医学の未来が予感できるすばらしい会で あったかと存じます.