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―研究室探訪―

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Academic year: 2021

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小児医学教室では,小児疾患に関する研究を基礎から臨床まで幅広く行っています。一口に小児疾患と言っても,

すべての臓器,そして未熟児から若年成人までの幅広い年齢層が対象となるため,その研究テーマは縦横無尽に広 がります。

私たちは,臨床では便宜的に8つの臓器別グループに分かれて診療にあたっていますが,研究をそのように細分 化すると全体像が見えにくくなるため,研究ではテーマを発症機序毎に大きく3つ分けて考えるようにしています。

1つ目は遺伝子変異に伴う疾患,2つ目は炎症・免疫異常に伴う疾患,そして3つ目は感染に伴う疾患です。小児 疾患の多くは,これらのうち1つないし2つが重なりあって発症します。このような特徴から,当教室の研究では,

基礎,臨床を問わず,臨床検査部や遺伝子医療研究センターと協同しながら,遺伝学的解析,免疫学的解析,微生 物の検出を詳細かつ徹底的に行います。最近ではさらに,“環境”や“こころの発達”などの新たな要素も加えて より多角的な検討を試みるようになり,研究の多様性はさらなる広がりを見せつつあります。これらの研究成果は 国際誌に毎年20編以上発表されています。

小児医学教室では橋渡し研究にも力を入れています。特に遺伝子・細胞治療の領域では日本をリードしています。

がん抗原特異的人工受容体(chimeric antigen receptor ; CAR)を発現させた遺伝子改変T細胞(CAR-T 細胞)

は,最も有望な次世代がん治療薬に位置付けられています。当教室が開発した非ウイルス遺伝子改変法(piggy- Bac トランスポゾン法)による低コスト CAR-T 細胞や国内初となる急性骨髄性白血病を対象とする CAR-T 細胞 は,産学連携のもと細胞医薬品としての開発が進められています。

ラ スポ

T

パ フ グ ン

I メ 抗 体( AR)

信州大学医学部小児医学教室 中沢 洋三

76 信州医誌 Vol. 67

信州医誌,67⑴:76,2019

W aʼ w? ―研究室探訪―

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