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障害特性に配慮した福祉避難所 特養海南市立南風園白寿荘 養護老人ホーム橘寮特別養護老人ホーム天美苑特別養護老人ホームかぐのみ苑介護老人福祉施設緑風苑てぃえどーる ( 太陽の丘 ) 海南市海南保健福祉センター海南市下津保健福祉センターハニーホーム東雲特別養護老人ホーム美里園特別養護老人ホームやすらぎ園

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平成29年3月28日 記 者 発 表 障害特性に配慮した福祉避難所の指定状況及び 「福祉避難所設置ガイドライン」の策定につい

災害に備え、障害のある方々から「あらかじめ障害の種別に応じて集まることがで きればより安心できる」とのご意見が寄せられました。 県では障害のある方にもきめ細やかに対応できる障害特性に配慮した福祉避難所の 指定を市町村と取り組み、平成 29 年 2 月末現在、保健福祉センターや小・中学校等を 活用して96か所を障害特性に配慮した福祉避難所として指定し、このほどホームペ ージで公開しました。 また、障害のある方への配慮事例などを盛り込んだ「福祉避難所設置ガイドライン」 を策定し、今後も市町村と連携して、サポート人材の派遣など災害時に障害特性に配 慮したよりよい対応ができるよう取り組んでまいります。 1 障害特性に配慮した福祉避難所の指定状況 福祉避難所225か所のうち、障害特性に配慮した福祉避難所は96か所です。 和歌山県地理情報システム「福祉避難所マップ」及び障害福祉課ホームページに掲 載しています。 2 「福祉避難所設置ガイドライン」(概要) ① 福祉避難所は高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする方 の避難生活の場として、必要に応じて二次的に開設されるもの ② 障害特性に応じた配慮事例 聴覚障害・・・学校や保健福祉センターなどに集まれる場所を確保 手話通訳者の派遣、文字情報の提供などで情報支援をする 視覚障害・・・学校や保健福祉センターなどに集まれる場所を確保 点字シール、拡声器等で情報支援をする 知的・精神・発達障害 ・・・小中学校の教室、保健福祉センター、障害者施設等に落ち着け る場所を確保 ③ 要配慮者それぞれの特性に応じた配慮事例を記載 など ガイドラインは障害福祉課ホームページに掲載しています。 発災時、まずは命を守るため避難場所へ、命の危険が去った後に一般避難所で避難 生活を送っていただきます。 福祉避難所は、災害時に高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする 方々の避難生活の場として、必要に応じて開設される二次避難所です。 最初から避難所として利用することはできません。 受け入れ施設に混乱が生じる恐れがありますのでご理解をお願いします。 問い合わせ 障害福祉課 粂 (073-441-2533) 福祉保健総務課 稲内(073-441-2471)

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障害特性に配慮した福祉避難所 9 特養海南市立南風園 白寿荘、 養護老人ホーム橘寮 特別養護老人ホーム 天美苑 特別養護老人ホーム かぐのみ苑 介護老人福祉施設 緑風苑 てぃえどーる(太陽の丘) 海南市海南保健福祉センター 海南市下津保健福祉センター ハニーホーム東雲 応其小学校 有田市文化福祉センター 有田市福祉館なごみ 御坊市福祉センター 田辺市総合センター 田辺市高齢者複合施設たきの里 のぞみ園、 第二のぞみ園 あすなろ木守の郷、 あすなろ平瀬の郷 、 中辺路白百合学園 紀の川市社会福祉協議会(介護サー ビス南事業所 ) ひまわり園、 生活介護事業所三幸 園、 PURE皆楽 打田保健福祉センター 打田中学校 貴志川生涯学習センター 岩出市総合保健福祉センター 岩出地区公民館 山崎地区公民館 根来地区公民館 上岩出地区公民館 紀泉台地区公民館 桜台地区公民館 特別養護老人ホーム美里園 特別養護老人ホームやすらぎ園 国保野上厚生総合病院 かつらぎ町地域福祉センター 九度山町中央公民館 特別養護老人ホーム南山苑 富貴高齢者生活福祉センター 高野山小学校 高野山中学校 花坂小学校 高野町保健福祉センター 地域福祉センター つくし共同作業所 なつあけの里ささゆり苑 ひろの里 、ほたるの湯 津木中学校、 津木小学校 きび保健福祉センター 金屋農村センター、 藤並公民館 美浜町地域福祉センター 和田小学校、 松原小学校、松洋中 学校 、養護老人ホームときわ寮 特別養護老人ホームときわ寮 由良あかつき園 由良みのり園 特別養護老人ホームゆら博愛園 カルフール・ド・ルポ印南 介護老人福祉施設 虹 なかよし作業所 特別養護老人ホームときわ寮梅の里 日高川町農村環境改善センター 日高川町地域交流センター 介護老人福祉施設「美山の里」 日高川町保健福祉センター 介護老人福祉施設 白寿苑 ときわ寮川辺園 南紀医療センター 地域福祉センター 那智勝浦町福祉健康センター 太地町地域センターなぎ グループホーム 暖海ハイツ グループホーム 平見ハイツ 北山村生活支援ハウス 北山村村民会館 古座あさかぜ園 特別養護老人ホームにしき園 グループホーム潮岬あゆみ園 ほっとハウス うわの園 特別養護老人ホーム上野山にしき園 県立みくまの支援学校 杉の郷、杉の郷えぼし寮 障害児者支援センター虹 なぎの木園、第二なぎの木園 ふれあいセンター ひだか博愛園みちしお 肢体不自由 聴覚障害 視覚障害 知的障害 精神障害 発達障害 1施設に複数の障 害特性を指定して いる場合もありま す。その場合は前 にある障害特性の アイコン(色)で 表示されます。 詳細は和歌山県地 理情報システム 「福祉避難所マッ プ」をご参照くだ さい。

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障害特性に配慮した福祉避難所(聴覚障害) 海南保健福祉センター 下津保健福祉センター ハニーホーム東雲 岩出地区公民館 桜台地区公民館 打田中学校 貴志川生涯学習センター 美里園、やすらぎ園 地域福祉センター 九度山町中央公民館 高野町保健福祉センター 富貴高齢者生活福祉センター 津木中学校 北山村生活支援ハウス 杉の郷、えぼし寮、障害 児者支援センター虹、な ぎの木園、第2なぎの木園 湯浅町地域福祉センター 有田市文化福祉センター 金屋農村センター 藤並公民館 御坊市福祉センター 美浜町地域福祉センター 和田小学校、松原小学校、 松洋中学校 ふれあいセンター 農村環境改善センター 美山の里、白寿苑 ときわ寮川辺園 田辺市総合センター 福祉健康センター 太地町地域センターなぎ、 暖海ハイツ 古座あさかぜ園 応其小学校 詳細は和歌山県地理情報システム「福祉避難所マップ」参照

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障害特性に配慮した福祉避難所(視覚障害) 海南保健福祉センター 下津保健福祉センター ハニーホーム東雲 上岩出地区公民館 紀泉台地区公民館 打田保健福祉センター 美里園、やすらぎ園 地域福祉センター 九度山町中央公民館 高野町保健福祉センター ほたるの湯、津木中学校 北山村生活支援ハウス 杉の郷、えぼし寮、障害 児者支援センター虹、な ぎの木園、第2なぎの木園 湯浅町地域福祉センター 有田市文化福祉センター 金屋農村センター 藤並公民館 御坊市福祉センター 美浜町地域福祉センター 和田小学校、松原小学校、 松洋小学校 農村環境改善センター 地域交流センター 保健福祉センター ときわ寮川辺園 美山の里 田辺市総合センター 福祉健康センター 太地町地域センター、暖 海ハイツ、平見ハイツ 古座あさかぜ園 ふれあいセンター にしき園、潮岬あゆみ園、 ほっとハウスうわの園、 上野山にしき園 9 7 詳細は和歌山県地理情報システム「福祉避難所マップ」参照

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障害特性に配慮した福祉避難所(知的・精神・発達障害) 海南保健福祉センター 下津保健福祉センター てぃえどーる(太陽の丘) ハニーホーム東雲 岩出市総合保健福祉センター 貴志川生涯学習センター、 打田中学校 国保野上厚生総合病院 かつらぎ町地域福祉センター 九度山町中央公民館 富貴高齢者生活福祉センター 高野町保健福祉センター 津木小学校 北山村村民会館 高齢者福祉センター みくまの支援学校、杉の郷、 えぼし寮、障害児者支援セン ター虹、なぎの木園、第2なぎ の木園 つくし共同作業所 有田市福祉館なごみ 由良あかつき園 由良みのり園 美浜町地域福祉センター 和田小学校、松原小学校、 松洋中学校 カルフールドルポ印南 日高川町農村環境改善センター、地域 交流センター、保健福祉センター のぞみ園、第2のぞみ園、 中辺路白百合学園、あす なろ平瀬の郷、あすなろ 木守の郷 南紀医療福祉センター 那智勝浦町福祉健康センター 太地町地域福祉センターなぎ 暖見ハイツ、平見ハイツ 古座あさかぜ園 御坊市福祉センター 地域福祉センター なかよし作業所 きび保健福祉センター 9 7 詳細は和歌山県地理情報システム「福祉避難所マップ」参照

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「福祉避難所設置ガイドライン」

和歌山県福祉保健部

平成29年3月

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「福祉避難所設置ガイドライン」 はじめに 1.福祉避難所の意義と目的 ・・・・・・・・・・・・・ 1 (1)福祉避難所とは (2)要配慮者とは 2.福祉避難所の対象者の状況把握 ・・・・・・・・・・ 2 (1)福祉避難所の対象となる者の概数の把握 (2)福祉避難所の対象となる者の現況等の把握 3.福祉避難所での対応と指定 ・・・・・・・・・・・・ 2 (1)要配慮者の特性に配慮した対応(例) (2)指定 4.福祉避難所の周知 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5.福祉避難所の施設整備 ・・・・・・・・・・・・・・ 5 6.物資・器材・人材・移送手段の確保 ・・・・・・・・ 5 (1)物資・器材の確保 (2)支援人材の確保 (3)移送手段の確保 7.福祉避難所にかかる理解の普及啓発 ・・・・・・・・ 6 8.災害時における取り組み ・・・・・・・・・・・・・ 6 (1)福祉避難所の開設及び要配慮者の受入れ (2)要員の確保 (3)福祉避難所の運営体制の整備、活動支援 (4)要配慮者への支援 (5)福祉避難所の統廃合・解消

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1 「福祉避難所設置ガイドライン」 はじめに 東日本大震災、熊本地震等、大規模災害が続くなか、高齢者や障害のある方 など特別な配慮が求められる方々にとっては、直接の被害だけでなく、必ずし も生活環境が十分に整備されたとはいえない避難所で、長く生活することを余 儀なくされた結果、健康を害し、復旧復興に向けての生活再建への移行に困難 を生じているケースもみられる。 本ガイドラインは東日本大震災の教訓を考慮し平成 28 年 4 月に内閣府が策定 した「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」をもとに、高齢者や障害者など 避難所生活で特別な配慮を必要とする方々の避難生活の場として、必要に応じ て二次的に開設される「福祉避難所」の開設・運営が円滑に行われるよう作成 するものである。 このガイドラインにより市町村や関係機関の福祉避難所に対する理解が進み、 平時から福祉避難所の設置運営について取り組むことで、災害時に配慮を要す る被災者へよりよい対応が実現されることを期待する。 1.福祉避難所の意義と目的 (1)福祉避難所とは 災害対策基本法施行令に、災害対策基本法による避難所の指定基準の一つと して、以下のように規定されている。 「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(以下この 号において「要配慮者」という。)を滞在させることが想定されるものにあっ ては、要配慮者の円滑な利用の確保、要配慮者が相談し、または助言その他の 支援を受けることができる体制の整備その他の要配慮者の良好な生活環境の 確保に資する事項について内閣府令で定める基準に適合するものであること。」 (災害対策基本法施行令第 20 条の6第 5 号) 内閣府で定める基準は、次のとおり(災害対策基本法施行規則第 1 条の9)。 ・高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(以下この条において 「要配慮者」という。)の円滑な利用を確保するための措置が講じられている こと。 ・災害が発生した場合において要配慮者が相談し、または助言その他の支援 を受けることができる体制が整備されること。 ・災害が発生した場合において主として要配慮者を滞在させるために必要な 居室が可能な限り確保されること。 このガイドラインでは、小中学校、公民館等、一般の避難所の中で要配慮

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2 者のために個室や隔離したスペースを確保する「身近な福祉避難所」、また、 一般の避難所や身近な避難所では避難生活が困難な要配慮者を避難させるた めに、社会福祉施設等に開設する「福祉避難所」と重層的に福祉避難所を設 置することを想定している。 (2)要配慮者とは 福祉避難所の対象者として想定されるのは、法律上「要配慮者」ということ になる。要配慮者は、「災害時において、高齢者、障害者、乳幼児その他の特 に配慮を要する者」(災害対策基本法第 8 条 2 項第 15 号)と定義されている。 また、「その他特に配慮を要する者」として、妊産婦、傷病者、内部障害者、 難病患者等が想定されている。 2.福祉避難所の対象者の状況把握 (1)福祉避難所の対象となる者の概数の把握 市町村は、福祉避難所の対象となりうる者の概数を把握する。平常時におい ては上記の概数を最大規模の対象数として捉え、その人数の避難を可能とする ことを目標に、福祉避難所として利用可能な施設の把握及び福祉避難所の指 定・整備を行うことが重要である。 (2)福祉避難所の対象となる者の現況等の把握 福祉避難所の対象者に関する情報の管理、関係部局等との情報共有等につい て検討し、体制を整備しておく。個人情報の取り扱いについては、情報の漏洩・ 不正使用を防止するための措置を講じるなど、十分に配慮する。 3.福祉避難所での対応と指定 (1)指定要件 市町村は、把握した福祉避難所の対象者の概数や現況を踏まえ、福祉避難所 の指定要件を設定する。 例えば、以下の要件が考えられる。 ① 施設自体の耐震化が図られているなど安全性が確保されていること。 ② 要配慮者の特性に配慮し、避難生活に必要なスペースが確保されている こと。 (2)要配慮者の特性に配慮した対応 地域の状況等を踏まえた上で、要配慮者の特性に配慮した対応が重要であ る。それぞれの障害特性ごとに避難行動時の特徴が異なるため概要を以下に 例示する。 <視覚障害者> ・視覚情報による緊急事態の察知ができず、情報取得が遅れることがある。

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3 ・住み慣れた地域でも災害時の状況によりいつも通りの行動ができなくな る場合がある。 ・避難所等慣れない場所では単独で素早い行動ができない場合がある。 <聴覚障害者> ・音声による情報が伝わりにくい、視覚外の危険の察知が困難な場合があ る。 ・緊急時でも言葉で人に知らせることが困難な方、外見からは障害のある ことが分かりにくい方がいることに留意。 <盲ろう者> ・単独での行動が難しい。情報収集の方法がそれぞれの障害特性で異なる。 <肢体不自由者> ・自力で避難することが難しい場合がある。 <知的障害者> ・急激な環境の変化に順応しにくく動揺がみられる場合や、緊急事態等の 認識が不十分な場合がある。 <精神障害者> ・急激な環境の変化に順応しにくく動揺がみられる場合や、緊急事態等の 認識が不十分な場合がある。 ・自分で危険を判断し行動することができない場合がある。 ・普段から服用している薬がある場合が多いので携行することが必要 <発達障害者> ・いつもと違うことや見通しが立たないことが苦手なために、不安から落 ち着きがなくなったりパニックを起こすことがある。 ・コミュニケーションが苦手な人も多く、自分が困っていることを伝えら れなかったり、大勢の人がいる場所にいられないこともある。 平時から要配慮者の特性を理解しておくと、施設ごとに資機材や専門人材 等の配置計画が立てやすくなり、災害時の円滑な開設が期待できることから、 以下(例)の対応がとれるよう、事前に検討しておく必要がある。 (例) ① 避難所に要介護者や在宅療養者などの災害時要配慮者がいる場合には、 できる限り専用の居室を設ける。1階で出入り口に近く、日当たりや換気 がよく、医務室やトイレに近い部屋を選び、床に断熱材を敷くなどの対応 をする。 ② 情報の取得が支障なくできるように、わかりやすい表現で、文字情報や

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4 手話による伝達、ハンドマイク等を使用した音声による伝達及び必要に応 じてペースを落としてゆっくりとしゃべるなど、それぞれの障害特性や認 知症に配慮して情報を提供できること。 ③ 聴覚障害・視覚障害者がそれぞれ集まって避難生活ができる場所を確保 する。手話通訳者や要約筆記者の協力体制を整えておくこと。一般避難所 になっている学校の教室等を活用することで集まりやすくなる。 ④ 精神障害、知的障害、発達障害、認知症など環境の変化に臨機応変に対 応することが困難な者には、個室等、落ち着けるスペースを確保する。施 設には間仕切りなどの資機材等を備えること。また、精神科病院や知的障 害者施設及び特別支援学校等と連携し協力体制を整えておく。 ⑤ 人工呼吸器を装着している方については、電源確保が必要である。また、 痰の吸引など家族等によるケアが夜間も行われるため、個室や隔離スペー スを確保する配慮が必要である。 ⑥ その他妊産婦、乳幼児、難病患者等についても清潔、保温、食生活面を はじめとする健康面への配慮や、プライベート空間の確保などそれぞれの 状況に応じて配慮されること。 (3)指定 福祉避難所として利用可能な施設に関する情報及び前述の福祉避難所の指 定要件や要配慮者の特性に配慮した対応(例)を踏まえ、福祉避難所として指 定する施設を選定し指定する。指定にあたっては民間団体等が運営する施設に ついては施設管理者と協定等を締結するとともに、地方公共団体が運営する施 設については所管する公共団体と適切に連携をする。 福祉避難所における要配慮者の支援に必要な物資・器材や、専門的な技術を 要する人材の確保、要配慮者の移送手段の確保についても関係団体、事業者と の間で協議をしておく必要がある。 災害時において速やかに福祉避難所を開設し、要配慮者を保護できるよう、 平常時から、関係機関と情報交換や事前協議を図っておくことが重要である。 市町村内の福祉避難所で対応が困難になった場合、広域の福祉避難所等に一 時的に要配慮者を避難させることも想定されることから、圏域内の連携、近隣 の府県並びに関係団体との協力関係を構築しておく。 4.福祉避難所の周知 市町村は福祉避難所に関する情報を、要配慮者やその関係者とともに広く住 民に周知する。 災害対応機関や関係機関、医療・保健・福祉サービス提供機関・事業者等に 周知を行う。

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5 また、広報活動や訓練を通じて、広く住民に福祉避難所について周知を図り、 理解と協力を求める。パンフレットやハザードマップ等を作成するにあたって は、要配慮者が理解しやすいよう工夫を図る。 施設ごとに想定している対応可能な要配慮者の特性についても、要配慮者の 安心感につながるため、できるだけ周知を行うようにする。 ただし、福祉避難所は、より専門的な支援や援護の必要性の高い避難者のた めに確保されるものであるため、一般の指定避難所で生活可能な避難者は対象 としない旨について、あらかじめ周知し理解を得ておくことも重要である。 災害規模や状況に応じて、また、支援者の到着が間に合わない等、福祉避難 所の開設には「ずれ」が生じ、災害発生後すぐの開設とはならないことも併せ て周知する。 あわせて、市町村職員、自主防災組織、地域住民、要配慮者及びその家族、 社会福祉施設等、幅広い関係者が参加し、学ぶ機会を設けるため、要配慮者支 援対策に関する研修会、勉強会を開催する。また、まち歩きや防災点検などワ ークショップや図上訓練を通じて、地域における要配慮者支援のあり方などに ついて検討する機会を設ける。 5.福祉避難所の施設整備 市町村は、施設管理者と連携し、当該施設が福祉避難所として機能するため の施設整備を行う。 ・段差の解消、スロープの設置、手すりや誘導装置、障害者用トイレの設 置など施設のバリアフリー化のほか、トイレ入り口などへの点字案内シール の貼付や筆談用具の配置 ・情報支援関連機器、その他必要と考えられる施設整備 6.物資・器材・人材・移送手段の確保 (1)物資・器材の確保 市町村は、施設管理者と連携し、福祉避難所における必要な物資・器材の確 保を図る。物資・器材の確保については、災害当初の段階ですぐに調達するこ とは困難であると想定されることから、災害時において速やかに調達できるよ う関係団体・事業者と物資調達協力にかかる協定を締結するなど事前対策を講 じておく。 (2)支援人材の確保 福祉避難所の運営には、専門的人材が不可欠となるため、災害時において人 的支援を得られるよう平常時から、社会福祉法人等関係団体と連携を図り人的 支援のルールを検討しておく必要がある。

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6 (3)移送手段の確保 要配慮者の状態に配慮した適切な移送手段を確保できるよう、あらかじめ福 祉車両、救急車両、一般車両等の調達について、関係機関や福祉避難所として 指定した施設の管理者等と協議し、移送手段の確保策を検討しておく必要があ る。 7.福祉避難所にかかる理解の普及啓発 要配慮者の避難誘導、避難生活に際しては、要配慮者に対する一般の被災 者の理解と協力が不可欠である。また、災害時において円滑に福祉避難所が 設置・運営できるよう、平常時から要配慮者本人やその家族、支援者、福祉・ 保健・医療関係者等に要配慮者対策や防災対策、福祉避難所の目的やルール 等に関する知識を普及する。 8.災害時における取り組み (1)福祉避難所の開設及び要配慮者の受入れ 市町村は災害が発生し、または発生のおそれがある場合で、一般の避難所に 避難してきた者で福祉避難所の対象となる者がおり、福祉避難所の開設が必要 と判断する場合は、福祉避難所の施設管理者に開設を要請する。 福祉避難所を開設し、受け入れ体制が整ったときは、要配慮者及びその家族、 自主防災組織、地域住民、支援団体等に速やかにその場所を周知し、福祉避難 所の対象となる者を受け入れる。 一般避難所からの情報提供や要請により、福祉避難所利用候補者の調査を 行う。また、福祉避難所の対象者は固定的ではないので、対象者をあらかじ め把握していないときにはもちろん、あらかじめ把握しているときにも、被 災直後の混乱期から一定期間を経過した後には、避難所に対象者が避難して いないか調査する。 福祉避難所の避難者は、災害前は自宅で暮らしていたことが前提となる。 福祉サービスの提供にあたっては、避難者が被災前に有していた自立する能 力を損なわないような形で支援を行うことが肝要である。 (2)要員の確保 市町村は、福祉避難所を開設したときは、福祉避難所担当職員を派遣する。 当面は 24 時間対応が必要な場合も考えられることから、福祉避難所担当職員 の交代要員を確保する。大規模災害発生当初には、福祉避難所に派遣する職員 を確保できない場合があるため、施設管理者等の協力を得て対応を図る。 (3)福祉避難所の運営体制の整備、活動支援 市町村は県と連携し、福祉避難所と災害対策本部等との連絡調整、ボランテ

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7 ィアの調整等を行う福祉避難所担当職員を配置するとともに、福祉避難所への 専門的人材やボランティアの配置を行う。市町村で対応できないものについて は、速やかに県、国等に要請する。 (4)要配慮者への支援 市町村は福祉避難所に避難している避難者の名簿を作成する。避難者名簿は、 随時更新する。 福祉避難所において、要配慮者のニーズを把握し、適切に対応できるよう手 話通訳者、要約筆記者等の人材の確保や福祉用具等の確保を図る。 災害時に医療や福祉ニーズが想定される要配慮者を可能な限り平常時に把 握して対応を検討することが重要である。 (5)福祉避難所の統廃合・解消 市町村は、福祉避難所の利用が長期化し、避難所によって避難者数にばら つきが出るなどした場合は、避難所の統廃合を図る。統廃合についての理解 と協力を求めるため、避難している要配慮者とその家族に十分に説明する。 福祉避難所としての目的を達成したときは、必要な現状回復を行い、福祉避 難所を解消する。

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