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Academic year: 2021

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(1)

通常の学級担任への教育相談による支援の在り方についての実践研究 一特別支援教育の視点を取り入れた教育活動の取り組みを通して一

特別支援教育専攻

上 田 千 賀

1.はじめに

特別支援教育が通常の学校教育に導入され て以来、通常の学級に在籍する糊

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な教育的支 援を必要とする児童生徒(以下、対象児)に対 しでも、個の教育的ニーズに応じた適切な教育 的対応をすすめていくこととなった。昨今、対 象児への支援は、個別的な対応から一斉集団学 習の場で、他児とともに指導していこうとする 傾向にある。学級担任は、対象児の行動問題を 対象児の背景にある環境との関わりの中で捉え、

対象児のニーズに応じた支援を学級経営の中に 組み込み、対象児を含む学級全体の学ひや育ち を促す教育活動を展開してし1く必要がある。し かし、教員は、対象児に配慮した教育活動を進 めるに当たって多くの苦慮、を抱えており、学校 という場の特性にあった支援の対去を相談で、き る相手を求めている。

そこで、本草間では筆者が、特別支援教育コ ーディネーター(以下、コーデ、イネーター)と して、学級担任の教育相談にあたり、槻IJ支援 教育の視舵取り入れた児童にとって学ひやす く過ごしゃすい学習環境づくりのための教員支 援を行うこととする。行動問題に対する予防的 な支援を可能にしていく通常の学級における支 援の在り方についても検討目的とする。また、

コーディネーターが学校コンサルテーションに 踏み込む可能性や有効性についても検討したし

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指導教員 井上とも子

2 .

研究方法

C教諭と担任する学級の児童

C c

組、 E組) を対象とする。筆者は、 C教諭に対して継続的 に教育相談を行う中で指導手続きを共に組み立 て、 C務自が知子する。主にコンサルテーショ ンでは、指導や支援のふり返りについての担任 支援を行う。児童に対しては、視覚的な支援と 機会利用型の指導、セルフモニタリング、ポイ ントシステムを用いた支援を行う。児童の行動 変容から教員の変容を分析し、その変化から教 育相談の在り方を開面する。

3.結果と考察

1 )

1期

D組児童に対して、約束カードの提示と機会 利用型の支援を実施したところ、きまりが守ら れたことから、学級全体に支援の効果をもたら したといえる。しかし、その後、 G児の行動問 題が生起したことから、指導内容やルールの設 定があやふやな場面では、行動問題が生起しや すくなったとともに、機能的な税者がなくなっ たことで望ましい行動が高樹守されにくくなっアこ。

セルフモニタリングによる支援は、適切な行動 の生起率が高く有効であった。自分の行動を記 録することにより、望ましし、行動を児童に意識 化させることにつながったと思われる。

C教諭は f視覚的支援は有効であったjと評 価し、視動句支援を郎、た指導方法を実践した。

また、セルフモニタリングを用いた支援に対し

Qd

 

i

‑ E

(2)

て筆者は支援の効果があったと捉えたが、 C教 諭は、児童の行動観震がで、きなかったことから 効果が無かったと評価した。

そこで、 2期においては、学級担任の児童に 対する気づきを促し、児童のニーズを明らかに するとともに、学級担任のニーズに基づく指導 をC教諭の意思を尊重して組み立てることとし た。児童への支援は、学習環境の整備によって 進めることとした。

2)  2

C

教諭の

E

組児童への気づきを促しながら児 童のニーズを把握し、 C教諭の意思を尊重した 指導手続きを筆者と協働で作成し、 E組児童へ の支援を行った。 E魁尼童の着席行動に対する 支援は効果があったとは言えなかった。着席行 動の生起率は不安定であり、一貫性のある指導 を継続することが、老師聯撒年数の浅いC教諭 には難しかったと推察されたo 筆者は、児童が 着席できない原因を児童組!1に求めるのではなく

「指導のふり返り」の中で、教員の指導や支援 の在り方の改善につながる教員支援をする必要 があったと,思われる。

児童が「自分のめあてjを決めて取り組むセ ノレブモニタリングを用いた支援に対しては、 C 教諭は、児童の行動の変容があったと評価した。

児童の変容がC鵜命の指導や支援に対する意欲 に結びついたと思われる。

視覚的支援の活用に対して、 C務命は良い評 価をしていた。筆者との協働による指導手続き 以外にも、授業中に視覚的支援を用いる場面が 見られた。 C教諭が、今後も積極的に視覚的支 援を活用することが期待できる。

「指導のふり返りJを通して、 C務自は、「ほ めるJことを重視して、 E組児童の指導にあた っていたことがうかがえた。 C教諭の児童を見

る観転が、児童の取り組みを認めていく肯定的 な観点、に転換してきたのではなし、かと考えられ る。しかし、見る観点が偏る傾向があり、支援 を必要としている児童の様子に気づいていない 場面もあった。そこで、具桝怯支援の労法を 教員に提案することによって、児童の行動観察 の観点、を変えたり広げたりできるようになると 考える。このことが新たな「気づ、きJを促す教 員支援につながると考えられる。

筆者の教育相談に対してC続創立、精神的な 安定につながったと評価した。また、筆者の提 案に対して同意する発言が認められた。教育相 談は、 C務自が教育活動に前向きに取り組むこ

とに有効に働いたと考えられた。

4.おわりに

本研究において、教員は、児童の行動変容を 客観的なデータで示されたものより、教員自身 の気づきによって指導目的や方法を整えていっ たことにより、指導手続きの効果を認める評価 をした。この結果は、耕聯翠験の違い、特別支 援教育の知識理解の深さそ経験の有無によって も同じような傾向が見られるかどうか、より多 くの事例から検討する必要がある。

教育相談では、教員の気持ちの安定を図り、

協働して取り組むことから、教員が教育活動に 意欲を見せた。教員同士の支え合い、例えば① 悩みの共感②児童の気づきの語り合い③協働に よる指導や支援の組み立てが、これからの校内 支援体制に影響を及ぼすと思われる。しかし、

効果の度合いについては、今後、学校現場にお いて、さらに継続的に実践を重ねて検討する必 要があると思われる。

本研究における学びを生かして、教員の支え 合いによる校内支援体制の充実を図っていきた し、。

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