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永続的な水田営農に向けた取組(南那珂農業改良普及センター) 宮崎県:平成29年度版宮崎県の農業普及活動

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Academic year: 2018

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   儲かる農業の実現

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1 活動のねらい

   管内は温暖な気候を活かした早場米の作付が盛んに行われていますが、早期水稲の約 9割が「コシヒカリ」で作業集中による品質低下や担い手の規模拡大の阻害の要因とな っています。また、米消費の減少、米価の不安定化などにより、主食用米の作付面積は 減少傾向にあり、代わって加工用米や飼料用米などの転作作物の作付面積が増加傾向に ありますが、特に飼料用米では十分な収量を確保できていない生産者が多い状況です。    そこで「コシヒカリ」と作期分散が可能な「つや姫」の作付拡大・産地化と、飼料用

米の多収品種の選定に取り組みました。

2 活動の経過又は普及の関わり

 ⑴ 「つや姫」の作付拡大・産地化

    串間市稲作部会役員会と JA・普及センターにおいて、「コシヒカリ」に代わる特 徴ある品種を模索している中で、「コシヒカリ」より熟期が遅く極良食味の「つや姫」 に着目し、平成 24 年度から県の奨励品種現地試験と部会独自で設置した特別栽培の 試験ほで、導入に向けた取組を始めました。「つや姫」は育成県(山形県)の取決めで、 特別栽培(減農薬・減化学肥料)を行う必要があるため、施肥設計や病害虫防除体系 に関しては、普及指導員を中心に生産者・JA 指導員と協議しながら決めました。品 種特性の把握や特別栽培の目途が立ち、販売ニーズがあることも分かり、平成 26 年 に県の認定品種となり平成 27 年から本格的に作付を始めました。

    需要(作付面積)の拡大に伴い毎年新たな生 産者を加えています。人選は生産者・JA と協 議して決定し、管理不足にならないように、初 年目は 30a からの作付としています。

    また、生育調査ほ場や肥料展示ほを設置し、 収量や食味の検討を行うとともに、得られたデ ータを基に施肥量や栽植密度を設定したり、食 味・品質に応じた加算金を設定するなど毎年新 たな取組を行いました。

 ⑵ 飼料用米の品種選定

    平成 26 年頃から当地域でも飼料用米が本格 的に作付されるようになり、作付品種は県総合 農業試験場等で実績のあった「モミロマン」を

用いましたが、基準収量に満たない生産者がほとんどでした。低収となる要因を解明 するため調査ほ場の結果や生産者からの聞き取りを行い、「モミロマン」が当地域の 作付体系(5月上旬移植−7月下旬出穂)に適していないことが考えられ、平成 27

現地検討会(収穫時期の決定)

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年から品種比較試験ほを設置しました。試験期間は最長3年で早急に選定することと し、大規模生産者や技術の波及効果の高い地域においてリーダーシップのある生産者 に試験を依頼し、品種を選定するときは試験生産者やJA(作物と畜産担当者)と協 議して行いました。

3 活動の成果

 ⑴ 「つや姫」の作付拡大・産地化

    平成 27 年は5名で 6.7ha から始まり、 平成 29 年は9名で9ha、平成 30 年は 9名で 11ha を計画しており、生産者及 び作付面積が順調に増加しています。     また、一部の大規模農家では、所得向

上や作業分散、規模拡大につながったほ か、地域の基準収量以上の収量確保や玄 米タンパク率の低減など、栽培技術も向 上しています。

 ⑵ 飼料用米の品種選定     収量などの試験結果

だけでなく、収穫の作 業性など試験生産者の 意見も参考にして試験 3年目で「ミズホチカ ラ」を選定しました。

4 今後の方向

 ⑴ 「つや姫」の作付拡大・産地化

    引き続き、需要に応じた生産を行いつつ、生産物の高位均一化に向けた取組を更に 進めることとしています。特に、1等米割合は、気象や病害虫の発生状況に大きく影 響を受けるため、作付ほ場や防除体系の見直しを行う予定です。

    また、平成 30 年度中に「ひなたGAP」(団体認証)を取得することとしており、 PR活動も含め、商品価値の高い売れる米づくりを進める予定です。

 ⑵ 飼料用米の品種選定

    品種比較試験は終了とし、「ミズホチカラ」について肥培管理等を中心とした安定 多収栽培技術の確立を図ることとしています。

5 対象集団又は対象農家の声

   「つや姫」は本格作付3年目ですが、検討会などの意見交換等において、生産者が今 まで築き上げた産地の維持・発展に対して熱心な声が多く、生産意欲が高まっていると 感じます。飼料用米「ミズホチカラ」展示ほの収量が 650kg/10a 以上だった生産者は、 作付拡大を計画しており、今後、飼料用米の収量安定が確認されれば作付が拡大すると 予想されます。

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参照

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