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サンプル評価に基づく適応度関数を用いた対話型室内レイアウトシステムの開発

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第68回全国大会. 6B-3 サンプル評価に基づく適応度関数を用いた対話型室内レイアウトシステムの開発 濱田 筑波大学. 悠介†. 情報学類†. 狩野 筑波大学. 1.. はじめに 室内レイアウト問題とは、決められた条件を満 たすように家具を配置する問題である。しかし、 条件によってはユーザの趣向に左右されるため、 これをレイアウトに反映させる必要がある。 そこで、本研究ではユーザの趣向を取り入れる 手法としてユーザがレイアウトのサンプルを評価 し、それに基づき進化戦略[1]の適応度関数を調整 してレイアウトの探索を行う手法を提案する。 提案手法を取り入れた室内レイアウトシステム を開発し、その有効性を検証した。 2. 研究概要 2.1. 対象問題 本研究では筑波大学システム情報工学研究科の 研究室のレイアウトを例にとり、机、本棚を配置 する問題を扱う。家具を配置する条件を制約とし て扱い、室内レイアウト問題を制約充足問題とし て定式化する。制約にはその強弱に応じて違反点 数を設定する。表1に制約の例を示す。 表1 制約の例(括弧内は違反点数) 出入り口から各家具への通路がある(10) 家具の前後をそろえて配置する(10) 窓を塞ぐような配置を行わない(10) 壁際に配置すべき家具は壁際に配置する(40). 均‡. システム情報工学研究科‡. 2.3. 提案手法の基本方針 (1)ユーザの評価に基づき適応度関数を調整するこ とでユーザの趣向を取り入れる。 (2)ユーザの評価は探索を行う前に一定回数行うこ ととする。これによりユーザの負担を軽減し十分 な探索を行うことができる。 (3)評価の方法は提示されるレイアウトのサンプル から気に入ったものを選択するという形で行う。 よってユーザが細かい値を設定する必要はない。 3. 提案手法 3.1. システムの流れ 提案手法のアルゴリズムを図1に示す。システ ム全体の流れを図2に示す。 ユーザによるサンプル評価; 指定回数ループ{ 初期集団生成; 指定世代までループ{ 突然変異により子個体をλ個生成; ユーザの評価に基づき適応度を計算; 上位μ個体を選択} 生成された最良個体を保持} 保持した個体をレイアウト候補として提示; ユーザによるレイアウトの選択; 図1 提案手法のアルゴリズム. 2.2. 従来手法の問題点 室内レイアウト問題を進化計算で解く手法は以 前にも研究されている[2]。しかし、問題の探索空 間は膨大で、制約を満たしたとしても、そのレイ アウトがユーザにとって好ましいものになるとは 限らない。 ユーザの趣向を取り入れる手法として、対話型 進化計算法[3]が提案されている。しかし、この手 法では進化計算の世代ごとにユーザが評価を行う ためユーザの負担が大きく、幅広い探索を行うこ とが難しい。 Development of Interactive Indoor Layout System Using Fitness Function based on Sample Evaluation † Yusuke Hamada, College of Information Sciences, University of Tsukuba. ‡Hitosh Kanoh, Graduate School of System and Information Engineering ,University of Tsukuba.. 2-33. サンプルを提示 サンプルを評価 複数回探索しレイ アウト候補を提示. ユーザ. 候補の中から レイアウトを選択. システム. 図2 システム全体の流れ 3.2. コード化と突然変異 遺伝子座の番号を配置する順番とし、部屋の角 から順に家具を配置していく。染色体には家具の 番号と家具の向きの情報を保持する。図3は染色 体の一例である。また、家具には使用に最低限必 要となる作業スペースを持たせた。図3の網掛け 部分が作業スペースである。 突然変異には遺伝子座を2ヶ所選びその位置を 入れ換える方法と、家具1つを選びその向きをラ ンダムに変更する方法を用いている。.

(2) 情報処理学会第68回全国大会. 1 7. 下. 2 4. 右. 図3. 3 5 下. 4 3. 上. 5 2 右. 6 6. 7 1 左. 図5から、配置条件を指定しない場合に比べ指 定している場合は違反点数が下がっており、指定 した条件を満たすように進化していることがわか る。また、図6のレイアウトから指定した配置条 件が反映されていることがわかる。. 8 8 上. 左. 染色体の例. 3.3. サンプル評価 本研究ではユーザの趣向によって決まる配置の 内容を3種類考慮した。内容ごとにいくつかの配 置条件を決め、条件に沿ったレイアウトをサンプ ルとしてユーザに提示する。ユーザは提示された 複数のサンプルの中から1つを選択することによ り、趣向に合った配置条件を決定できる。好みの 配置条件がない場合は無視することもできる。 指定された配置条件にレイアウトが沿っている かを調べ、沿っていない度合いを通常の制約と同 様に違反点数で表す。この違反点数も加えて適応 度を求めることで適応度関数にユーザの趣向を反 映させる。 表2に配置内容と配置条件、図4にサンプルの 例を示す。図中の濃い色で示された家具が机、白 で示された家具が本棚である。. 違反点数. 遺伝子座 家具番号 家具の向き. 300. 指定パターン1. 250. 指定パターン2 指定なし. 200 150 100 50 0 0. 100. 図5. 世代数. 200. 300. 各世代における違反点数. 1)指定パターン1 ・部屋の中での家具の 偏り:左下に偏る ・窓際に対する机の配 置:机を寄せる ・空きスペースの取り 方:広く取る 2)指定パターン2 ・部屋の中での家具の 偏り:無視 ・窓際に対する机の配 置:机を離す ・空きスペースの取り 方:狭く取る. 表2 配置内容と配置条件(括弧内は違反点数) 配置内容 配置条件 部 屋 の 中 で の 左上(3)/右上(3) 家具の偏り 左下(3)/右下(3) 窓 際 に 対 す る 窓際に机を寄せる(3) 机の配置 窓際から机を離す(10) 空 き ス ペ ー ス スペースを狭く取る(5) の取り方 スペースを広く取る(6). 図6. 提案手法により得られたレイアウト. 5.. おわりに サンプル評価に基づき適応度関数を調整する手 法を提案し、その手法を用いた室内レイアウトシ ステムを開発した。また、実験により指定した配 置条件がレイアウトに反映されていることを示し た。今後はアンケート調査を行い、より実用的な システムに改善していく予定である。 図4 4.. サンプルの例(空きスペースの取り方). 評価実験 提案手法により得られるレイアウトが、指定し た配置条件に沿ったものかを調べるため実験を行 った。対象となる部屋のサイズは 9.0m×9.0m、μ を 30、λを 300 として、1)指定パターン1、2)指 定パターン2、3)指定なしで、それぞれ 10 回ずつ 実験を行った。図5,6に実験結果を示す。. 参考文献 [1] T Back, F Hoffmeister: Basic aspects of evolution strategies, Statistics and Computing4, pp.51-63(1994). [2] 徐,狩野:遺伝的アルゴリズムを用いた対話型 室内レイアウトシステムの開発,情報処理学会第6 6回全国大会 2L-4,(2004.3). [3] 高木,畝見,寺野:対話型進化計算法の研究動 向,人工知能学会誌,Vol.13,No.5,pp692-703,(1998).. 2-34.

(3)

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