アジアの海外直接投資と国際分業の新展開ー電子産
業の事例ー
著者
太田 辰幸
著者別名
OTA Tatsuyuki
雑誌名
アジア文化研究所研究年報
巻
38
ページ
23(144)-48(119)
発行年
2003
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00009387/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.jaアジアの海外直接投資と国際分業の新展開
一一電子産業の事例
はじめに 近年,アジアにおける国際分業は著しい変化 を遂げた。すでに9
0
年代始めから途上国向けの 国際短期,長期資本が急増しつつあり,途上国 地域では最大の資本を受け入れたアジア諸国の 国際経済への統合化,融合が急速な進展をみた。 国際経済の統合化に重要な役割を果たした多国 籍企業(
M
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)
による国際投資と国際生産の 展開は目覚しく,アジア各国の貿易に多大なイ ンパクトを与えることになった。この結果,ア ジアの途上国貿易の大幅な拡大,工業製品比率 の上昇など貿易構造の変化,さらには貿易相手 国,地域が多様化し,アジア各国聞の産業内分 業とともに企業間,企業内の分業が進展し,新 たな国際分業が現出しつつある。かつては一方 的な投資受入れ国であったアジアの新興工業国 の中から対外直接投資に乗り出す国も目立つて きた。 初期の海外直接投資の流入とその後の貿易方 向の転換は雁行形態発展論の示すところである。 工業化初期段階における低付加価値の労働集約 的製品輸入は日米を中心とする先進国からの海 外投資による囲内生産によってしだいに代替さ れ,発展に伴って拡大した囲内生産が輸出志向 型生産へと転換し,徐々に高付加価値の技術集 約的,資本集約的製品輸出の増加へと発展して いった。輸出の拡大とともに輸出構造の高度化, さらに先進国型の産業構造へと最初に転換した アジアの国/地域が日本であり,それに続いて アジアNIES
,それを追尾しているASEAN-4
カ国,さらに中国がその後を追っているかの ようである。太 田 辰 幸
この変化のプロセスにおいて電子産業がきわ めて重要な役割を呆たした。電子産業こそアジ アの製造業のなかで最大の海外直接投資を受け 入れており,もっとも高い成長率を達成し,ま た輸出に占めるシェア,輸出増加率が最大の分 野であり,まさに工業化のリーデイング・セク ターであった。いまや電子産業においては,労 働集約的製品,部品から資本集約的,技術集約 的製品,部品まできわめて多種多様な製品,部 品が含まれ,またその関連産業も広範にわたり, 同産業,また金業の各国聞の生産や販売のネッ トワークがアジア域内だけでなく,域外との聞 にも構築されており,最もグローパル化の進ん だ産業となっている。 本稿では,主として1
9
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0
年以降のアジアにお ける海外直接投資の展開と国際分業構造に及ぽ したインパクトについて電子産業を例にとり分 析することが主眼である。 I.海外直接投資の新たな潮流 1.海外直接投資の展開とアジアの対内投資 の増加1
9
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0
年代以降海外直接投資(
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)
は石油危 機にも拘わらず増加し続け,その後も8
0
年代を 通じてさらに国際投資は発展した(1)。投資活動 の主導的役割を果たしたMN
Csはますますグ ローパルな企業活動を展開するようになり,投 資国,投資受入れ国(ホスト国)ともに増加し, 多様化した。海外直接投資残高は8
0
年代の1
0
年 間に2
倍以上に拡大し,途上国は重要な投資対 象地域となり,大量の海外直接投資を受け入れ つつあった,とはいえ世界の対外投資と対内投 資総額の大半は依然として先進国によって占め-23
(
1
4
4
)
られていた。
MNCs
は単独にあるいは途上国企業との間 にさまざまな形態の協力関係を結び,新規投資 や追加投資を増加させつつあった。 途上国世界ではアジア地域の対内海外直接投 資の増加幅が最も大きく,全世界の対内直接投 資総額に占めるシェアが急激な拡大をみせた。 60年代後半に約 5 %を占めるに過ぎなかったア ジア地域のシェアは, 80年代後半まで年平均1
5
%以上の割合で拡大し,ラテンアメリカのシェ アを上回り, 90年代後半には20%近いシェアに 上昇したのである。 アジア途上国の流入した海外直接投資は80年 代までその9
割以上がNIES
とASEAN
諸国に 向けられていたが,その後も東アジアや東南ア ジアへの対内直接投資は流入し続け, 90年代半 ばにおいてもアジア途上諸国向けのFDIの約 9割がこの両地域によって占められた(針。この 両地域/経済群に流入した対内投資は日米の企 業によるものが最も多く,NIES
,アセアンの 受け入れ投資の5
割以上は両国からの直接投資 であった(3)。この直接投資が金融資本のみなら ず,技術,経営的ノウハウ等を伴って現地にト ランスファーし,財とサービス生産の資本となっ て現地経済にインパクトを与え,工業化の基盤 を形成し,その後の電子産業発展の基礎を築い た(4)。
70年 代 半 ば ま で の 電 子 産 業 に お け る 対 内 即日立次の二つのタイプに大別される。第一の タイプは主に現地市場向けの輸入代替の家電分 野の投資であり,その多くは日本や欧州に拠点、 を置く多国籍企業によってアジアNIES
に向け られていたものである。第二のタイプは半導体 などの電子部品のオフ・ショア生産を目的とし た投資であり,これは多くはアメリカの多国籍 企業によって主にASEAN
諸国に投資されたも のであった。 工業化の初期段階においてアジア途上諸国の 輸入代替産業に向けられていた先進国のFDI
, それを担ったMNCs
はその後現地産業の生産 技術向上,輸出志向型産業の育成,海外市場の 開拓,輸出の促進等において重要な役割を果た した(5)0NIES
諸国は 1980年代に圏内賃金の上 昇とともに労働集約的,低付加価値製品の競争 力がしだいに低下していったために技術集約的 な耐久消費財の海外市場向け生産を増加させつ つあり,高付加価値製品の輸出比率を高めてい た。これら諸国は輸出仕向け先や輸出製品を多 様化するなど,輸出が拡大するとともに輸出構 造が大きく変わりつつあった。このような時期 にアジア途上諸国のなかからまずアジアNIES
が次第に対外FDI
を増加させつつあった。2
.
東アジアの域内海外車接投資の動き (1) 対外投資の増加 対内投資の増加によって工業化の進展したア ジア途上国のなかからしだいに対外投資に乗り 出す国も増えた。 90年に 90億ドル(世界の対外 総投資のうち 4%) にすぎなかったアジア(日 本を除く)の対外直接投資は90年代に入って急 増し, 6年間に約 2倍 (178億ドル, (1996)) に達した(6)。 80年代初めアジアNIES
はアジア途上諸国の なかで最初に対外投資固として台頭し,ついでASEAN
のマレーシア,タイが続いた。 1989年 から 1994年の聞に中国とASEAN
諸国(創設時 の 5カ国+ベトナム)が東アジアへ流入した FDIの8割以上を吸収していた。とくに中国が 90年代半ば頃,重要な投資受入れ固として注目 を浴ぴ,域外および域内から大量のFDI
を受 け入れるようになり, 2000年には400億ドルが 流入した。中国の対内投資額は80年から 20年間 に約700倍に増加したことになる。(第一図参 照)。AS
臥N-4
の 対 内 町I
額は90年代半ばまで の期間についてはNIES
のそれと大差はなかっ たが, 90年代後半のアジア通貨危機によって大 幅に減少した。NIES
の多国籍企業(MN
Cs) は生産拠点、としてますます東アジアに日を向け るようになり,他のアジア諸国に市場を提供す る一方で,アジア域内に対するFDIを次第に 増加させていった。 -24一(143)第一図 アジアへの対内投資:中国,アジア
N
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およびASEAN-4
90000
80000
70000
60000
50000
40000
30000
20000
10000
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(100万USドル) 出所:U
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2002. 当初東アジアの受け入れたFDI
のほとんど は域外からであった。 80年代後半には東アジア の域外からの投資が対内直接投資総額の80%弱
であったが, 90年代前半に域内からの投資が大 幅に上昇したため90年代後半 (1995-97年)に は,域外からの投資総額シェアが60%を下回っ た。域内からの対内投資が急上昇し, 40%を超 えた。 域外からの投資固として国別では依然として 日本のシェア(9 %, 1992-1995年の累積)が 最大であり,アメリカが第二位であったが,域 内途上各国からの直接投資の総額はEU
,日本, アメリカのそれぞれのシェアを上回るに至った た(九しかし域内からの直接投資が急増してい る中国を除外すれば,東アジアが受け入れた FDI総額の域外依存度は 6割を超える(第 2図 参照)。 (2) アジア域内のFDI
のフローの変化 1960年代, 70年代に低付加価値の労働集約的 製品の生産を目的としてアジアNIES
に流入し た FDIはこれら諸国の賃金上昇につれて, 80 年代に賃金コストのより低いアセアン諸国にシ フトするものが目立ち始めた。NIES
の対東ア ジア域内投資額が他の地域向けよりも多くなり つつあった時期にわが国のアジア向け投資の重 点もNIES
からASEAN
へとシフトしつつあっ た。この投資フローはその後中国への投資シフ トへと引き継がれていく。この傾向はNIES
諸 国の為替レートの切り上げ,投資受け入れ国の 外資法緩和,アメリカとの貿易摩擦の激化など によってさらに加速された。このアジア途上国 地域への対内直接投資が増加するなかで台湾, 韓国,シンガポールなどのNIES
をはじめ域内 諸国からの投資の占めるシェアが近年しだいに 拡大しつつある。 域内相互間(東アジア三地域のNIES
,アセ アン 4,中国,の合計 9カ国)の直接投資のフ ローをみてみると,域内最大の投資国/地域で あるNIES
の対中国投資の急増が目立つている。 中国の開放・改革政策の実施以後の域内投資の 注目される動きはNIES
の 対 中 園 町I
が急増したことであり,対 ASEAN-4投資をはるかに 上回った。東アジア9ヵ国聞の域内直接投資は 85-89年の 36億ドルから 95-97年の404億ドル へと 10年間に 10倍以上と飛躍的に増加したが, これは
NIES
の目覚ましい対中国投資の増加に よるところが大きい。NIES
の域内投資は 80年 代後半までは対アセアン投資のウエイトが最も 高かったが, 90年代以降対アセアン投資の伸び は低調で、,総投資に占めるシェアはしだいに低 下し, 80年代後半の47%から 90年代後半には 21 %に下げている。一方,中国に対しては 80年代 後半(域内 9ヵ国間の投資額総額36億ドルのう ち,NIES
による対中投資は45%) から 90年代 後半にかけて投資を 10年間に 17倍近く大幅に増 加させ,域内投資総額404億ドルのうち 2/3 (275億ドル)が向けられた。アセアンの対中 国投資は80年代後半にはほとんどみられなかっ たが, 90年代に急激に増加しいまやアセアン の対 NIES投資とさほど変わらない規模に成長 した。 第二図に加え,第1表によってアジアの域内 FDIの各国間のフローが明らかになる。ここで はアジア域内各国間のFDIのフロ}が1994年 時点について一覧される。 90年代半ばに中国は 世界の主要なFDIの受入国となったのに対し て, ASEAN -4
はすでに投資先としてその地 位が低下しつつあった。域内各国相互間の投資 総額の 1 %を吸収したに過ぎない NIESが対中 国や対 ASEAN-4への重要な投資固となって いた。中国は束アジアから 256億ドルのFDIを 受け入れていたが,その四分の三は香港からの 投 資 で あ っ た 。 香 港 は 中 国 だ け で な く , ASEAN -4
にとってもさらに東アジア全体に とっても最大の投資国であった。現実に香港の 対中国投資総額は巨額に上り,東アジア全体の 対 ASEAN- 4投資額 (170億ドル)を上回る ほどであった。中国についでアジア域内の二番 目に大きい投資受入国であるインドネシアの受 け入れた投資の大半 (120億ドル)は NIES,な かでもやはり香港からのFDIが最も多く,東 アジアからの総投資の5割を占めた。 (3) 対東アジア直接投資の主要投資国:日 本・アメリカ 東アジアにとって二大投資国である日本,ア メリカ両国の対アジア地域直接投資の国別分布 の特徴を検討してみよう。 アメリカの世界全体の対外直接投資総額ストッ ク (1980年の対外FDI残高合計は 2,134億ドル, 90年4,215億ドル)は日本 (359億ドル (1980), 3,108億ドル (1990))を恒常的に上回っている が,アジアへの投資(残高)についてはアメリ カ (82億ドル (1980年の残高)から 239億ドル (1990年の残高)へ増加)に比べて日本の投資 額 (97億ドル (1980年)から 473億ドル (1990) へ増加)が多く,また両国の総投資残高に占め る対アジア直接投資のシェアについても日本 (27% (1980年時点、のストック), 15.2% (1990年時点))のアジア重視を反映してアメ リ カ の シ ェ ア (3.8% (同 1980年), 5.7% (1990年))よりもはるかに大きい(針。日本の 対アジア投資の重点、は 90年代に入ってNIES
か らアセアンへシフトし,通貨危機前年には日本 の対外投資の 10%が対アセアン投資に向けられ (対 NIES投資は約 7%), 80年代までの構成 比率が逆転した。アセアンではインドネシアと タイのシェアが圧倒的に高く,NIES
では香港, シンガポール向けの投資が多い。アメリカは日 本とは対照的にNIES
向けの投資(全体の 7 % 前後)がはるかに多く,近年は対アセアン投資 (2 - 3 %)の 2倍以上に達することは珍しく ない(第2
,3
表)。通貨危機の影響によって 日本の対東アジア投資は 1998年に大幅な減少を みせ,アメリカの対東アジア向け投資も 1997年 の通貨危機によってアセアン投資の撤収が増え マイナスとなったが, NIES向け投資は 97年に 前年の2倍以上に急増した。 日本企業のアジア進出動機は 1980年代初めま では主に現地市場志向生産を目的とするもので あったが, 80年代半ば以降は多くは輸出志向生 産に転換し, 90年代に入って現地化を進め,現 -26一(141)(85~89 年平均) 90
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(域内直投:12ω <3> (90~94 年平均) 29N
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(域内直投・371) く2> (95~97 年平均) 26N
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(域内直投:662) <2> 第二国 東アジア域内の車接投資動向中国
2 <0> 1 , 708<47>•
8<0>中国
7, 154<35>•
82<0>中国
27 <68> <0> 8, 359<21>•
704<2& 東アジア9カ国間の対内直接投資額(直投 (3, 630US百万ドノレ) 7A
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(域内直投:54) <1> 東アジア9カ国閣の対内直接投資額 (20, 302US百万ドル) 278A
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(域内直投:423) <2> 東アジア9カ国間の対内直接投資額 (40, 421US百万ドル) 819A
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(域内直投・2,31ω <6> (注)東アジアは, NIES,A
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4 ,中国の9カ因。矢印の太さは各地域間の直接投資額合計に占 める各地域の投資額のシェア(< >内の値)を示す。なお, ( )内は各地域の域内投資額。 出所:磯貝=柴沼 (2000年)第1衰東アジア域内の直接投資:1994
(百万
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NIES Korea Taiwan ~ong Kon~ Singapore ASEAN-4 Thailand Malaysia Philippines NIES 543.0 127.5 402.3 13.2 n..a. 15945.0 1282.2 1989.3 630.8 Korea 5.1。
5.1 n.a n. a. 2049.2 29.4 155.8 14.9 Taiwan 68.1 64.7。
3.4 n. a. 4325.2 474.6 1095.3 267.8 HongKong 266.8 43.1 223.7。
n.a 6873.7 211. 1 333.0 287.9 Singapore 202.9 19.7 173.5 9.7。
2696.9 567.1 405.3 60.1 ASEAN-4 28.6 5.9 7.6 15.2 0.0 765.5 74.8 4.9 216.4τ
'hailand 1.9 0.5 1.4 0.0 n. a. 72.1。
4.4 56.0 Malaysia 22.8 5.3 2.9 14.6 n. a. 650.4 68.3。
160.2 Philippines 3.2 0.1 3.1 n.a. n. a 42.8 6.4 0.5。
Indonesia 0.8 0.0 0.2 0.6 n. a. 0.2 0.0 0.0 0.2 中国 25.3 6.2 n.a. 19.1 n.a 204.6 89.1 7.3 17.2 E..Asia 569.9 139.6 409.9 47.5 0.0 16915.1 1446.1 2001. 5 864.4 日本 1666.9 428.4 391. 0 249.2 598.3 4894.0 2555.7 672.7 103.2 アメリカ 2319.2 310.9 293.7 109.5 1605.1 3436.6 1308.7 477.5 673.3ぷょ三三?
Indone由 中国 E..Asia 日本 アメリカ NIES 12042.7 24958.9 41446.9 226.4 1607.0 Korea 1849.1 722.8 2777.2 66.4 279.0 Taiwan 2487.5 3391. 0 7784.4 24.7 292.0 HongKong 6041. 7 19665.4 26805.9 77.2 181. 0 Singapore 1664.4 1179.6 4079.4 58.1 855.0 ASEAN-4 469.4 692.0 1486.7 1.1 156.0τ
'hailand 11. 7 234.9 308.9 0.3 -54.0 Malaysia 421.8 201. 0 874.2 0.1 169.0 円 曲ppin田 35.9 140.4 286.4 0.5 27.0 Indonesia。
115.7 116.7 0.2 14.0 中国 91. 0。
230.0 7.0 177.0 E..Asia 12603.1 25650.9 43163.0 234.5 1940.0 日本 1562.5 2075.3 8636.2。
6442.0 アメリカ 977.0 2490.8 8246.7 1595.8。
注:上記投資データは認可されたもの。ただし中国のデータは契約分についてのもの,日本のデータは報告されたもの。 出所・ジェトロ投資白書1996. p.19. 地における生産組織のネットワークの再編をは かり,競争の激化したアジア市場への浸透をは かる動きが明らかになってきた。 3.東アジアにおける電子産業の再編 外国投資が東アジア各国の経済構造の再編に おいて重要な役割を果たすことになった。東ア ジアにおける電子産業は過去3
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年間にわたり現 地進出の外国企業による目覚ましい生産拡大に よって発展を遂げてきた。ホスト国の電子産業 が他の製造業に比べではるかに多くの外国投資 を吸収したこと,投資とともに受け入れ国に移 転した生産技術,経営技術やノウハウがこの発 展を可能にした。この結果,アジアNIES
やASEAN
諸国では電子産業は各国の成長の主導 的産業となり,製造業のなかで最も高い成長率 を達成し,すでに8
0
年代後半には電子産業生産 がGNPの1/3を超える国(シンガポールで -28一(139)第
2
表 アメリカの対東アジア直接投資 国/地域群 1991 1993 1995 アジア NIES 香 港 601 1,370 676 韓 国 205 515 1,223 シンガポール 1,388 2,160 1,200 台 i湾 440 286 518 小 計 2,634 (7.1) 4,331(7.0) 3,617(4.2) アセアン四カ国 インドネシア 619 480 422 マレーシア 308 379 1,089 フィリピン 40 287 235 タ イ 235 349 698 小 計 1,202 (3.2) 1,495(2.4) 2,444(2.8) 中 国 72 353 208 東アジア9カ国(計) 3,908(10.5) 6,179(9.9) 6,269(7.3) 日 本 2,804 4,504 3,192 全世界(100%) 37,323 (100) 62,220(100) 86,122(100) (注) ( )の数字はシェア 出所:ジェトロ『投資白書1999年版』から作成 は35%,1987年)も現われ(9),韓国,台湾のよ うにいまでは電子製品の世界有数の生産国に発 展した国も現われた。 現在までに東アジアが受け入れた電子産業に おける直接投資のフローを分けてみると,二度 のシフトがあったとみることができる。第一に, 北東アジア(韓国,台湾,香港)からアセアン 地域(主にシンガポール,マレーシア,タイ) への投資のフローであり,第二はアセアン地域 から中国,ベトナムへのフローである。半導体 の初期投資はマレーシア,フィリピンなどに70 年代はじめから行われていたが,電子産業の直 接投資の多くは当初は北東アジアNIES
に向け られていた。その後NIES
の賃金水準の上昇, アセアン地域の工業化政策,電子産業の優遇措 置による外資誘致策等によって次第にアセアン 地域への投資が増加していった。その後8
0
年代 後半から中国への投資フローがしだいに増加し, (単位:百万ドル)(%) 1996 1997 1997年残高 年(率1平99均1(%増-9)7加) 2,922 4,375 19,065 959 12 6,528 1,879 3,495 17,514 347 304 4,944 6,107(7.8) 8,186(9.8) 48,051 (5.6) 20.8 743 ム125 7,395 1,063 323 5,623 800 ム116 3,403 494 ム1,240 3,537 3,100(4.0) ム1, 158(-1.4) 19, 958 (2. 3) 1,078 1,170 5,013 59.21 10,285 (13.2) 8,198(9.8) 73, 022 (8. 5) 13.1 ム1,625 ム115 35,569 78,188 (100) 83,520 (100) 860,723 (100) 14.4 現在,中国はアメリカについで世界第二の対内 FDI受け入れ国となった。 70年代前半までの東アジアにおける初期の段 階における電子産業の対内直接投資は投資国と 進出分野から二つのタイプにわけることができ る。第一のタイプは現地市場向けの輸入代替的 家電産業への直接投資であり,第二のタイプは 海外市場向けの主として半導体からなる電子部 品産業へのオフショア生産への直接投資である。 前者は主に日本,ヨーロッパに拠点をおく家電 生産のMNCs
によって行われるものであり, 後者はアメリカに拠点をおくMNCs
によって 70年代初期までに実施されたものである。投資 受入れ(ホスト)国を地域別に大別すると,第 一のタイプはNIES
諸国が中心であり,第二の タイプについてはマレーシア,フィリピンなど のアセアン諸国であった。この当時の初期投資 がその後のアジアにおける電子産業発展の基盤 を形成することになったのである。韓国,台湾第3表 日本の対東アジア直接投資 (単位:百万ドル)(%) 国/地域群 1985 1988 1990 1996 1997 1998 年(率1平98均5(%増-9)8加) アジアNIES 香 港 131 1,662 1,800 1,487 695 602 韓 国 134 843 250 416 442 303 シンガポール 339 747 850 1,115 1,824 636 台 湾 114 372 450 521 450 224 小言十 718(6.0) 3,624(7.7) 3,350(5.9) 3,539(7.4) 3,411(6.3) 1,765(4.3) 7.2 アセアン四カ国 インドネシア 407 586 1,100 2,414 2,514 1,076 マレーシア 79 387 750 572 791 514 フィリピン 61 134 200 559 524 379 タ イ 48 859 1,150 1,403 1,867 1,371 小計 595 (5.0) 1,966(4.2) 3,200(5.6) 4, 948 (10. 3) 5,696 (10.6) 3,340(8.2) 14.2 中 国 100 296 NA 2,510 1,987 1,065 20.0 東アジア 9カ国(計) 1,413(11. 8) 5,886 (12.5) 10, 997 (22. 9) 11,094(20.6) 6,170(15.1) 12.0 日 本 5,395 (45.0) 21,701 27,200 22,005 20,769 10,316 (25.3) 5.1 全世界(100%) 12,000(100) 47,000(100) 56,800(100) 48,019 (100) 53,972(100) 40,747(100) 9.9 注: ( • )の数字はシェア 出所:1990年までは大蔵省「国際金融年報J1990, 1996年以降はジェトロ『投資白書2000年版』から作成 第 4表 対内投資総額と電子・電気産業のシェア,主要投資国とそのシェア:2001 国名 対内投資総額 電子・電気産業 主要投資国 主要投資国の (百万 USドル) のシェア(%) シェア(%) Taiwan 5,128.5 20.6 USと]apan 31. 7 Korea 11,870 13.4 USと]apan 39.3 Singapore 9,152 (S$) 50.4 ]apan 15.0 Thailand 209,622 24. 7 ]apan 39.8 Malaysia 18,821(M$) 50.4 USと]apan 35.9 Indonesia 9,028 一 一 (a) Malaysia 24.8 Philippines 58,408 一 一 (a) ]apanとSingapore 59.8 注:部=百万シンガポール・ドル, M$=百万マレーシア・リンギット。 (a)分類不能により省略。 出所:データはジェトロ「投資白書2002J から抽出。 の
NIES
諸 国 の 電 子 産 業 生 産 は し だ い に 圏 内 需 要を上回る生産能力を備えるに至り, 60年 代 後 半から輸入代替戦略から輸出志向型工業化戦略 に移行するにつれて家電製品の輸出の増強をは かった。一方,アセアン諸国はNIES
にやや遅 れて 70年代後半から 80年代初頭にかけての輸入 代替局面の完了期にそのほとんどが進出外国企 業によって生産された家電製品の輸出に乗り出 していた。 70年代末に開放政策に転じた中国, ついでベトナムへの東アジア域内,域外からの 直接投資が80年代後半から急増し,低賃金を武 器に労働集約的電子製品の輸出競争力をしだい -30一 (137)に高めていった。 家電と並んで電子産業のもうひとつの重要な 分野の電子部品に関しては,アメリカ,日本に それぞれ本社のある MNCsが,とくに半導体 デバイスの生産と輸出において支配的な地位に あった。アメリカのエレクトロニクス・メーカー のMNCsは1962年香港に最初の半導体組立ラ インを設立して以来,台湾,韓国,さらにはシ ンガポール等につぎつぎに組立ライン工場を建 設した。 また最初のアメリカの半導体のオフショア組 立ラインは1972年マレーシアに設立され,つい でアメリカの主要な半導体メーカーのMNCs がそれぞれマレーシアに工場を建設した。その 後もシンガポール,マレーシアなどでは域外 MNCからの電子部品生産投資が行われ,東南 アジアの電子部品の主要生産国になった。韓国, 台湾では現地企業による部品生産も急速にシェ アを拡大し,その多くを輸出に向けていた。
E
国際分業の変化 1.アジアにおける貿易の新展開 80年代後半から90年代後半にかけて世界貿易 の地域別構成の変化をみると,他地域に比べて 東アジアの貿易の成長が突出している。世界貿 易が約30年間 (1970年一97年)に年平均11.6% の割合で増加したのに対して東アジアの貿易は 輸出入ともに年平均約15%の割合で伸ぴてきた。 この間にアメリカ,日本,欧州の貿易のシェア が伸び悩み,むしろ低下気味であるなかで東ア ジア地域のシェアが輸出入ともに2
倍近く拡大 した。その結果,東アジア地域は80年代後半ほ ぼ同じシェアで並んでいたアメリカや日本を90 年代後半には上回り,欧州地域に次ぐシェアを 占めるまでに成長した(140 東アジア地域の貿易拡大は輸出主導型の工業 化の急激な進展にともなって70年代から域内, 域外貿易が急成長したことによるものである。 最近の15年間 (1986-2001)の束アジア9ヵ国 の貿易(輸出のみ)の年平均増加率は 11.8% (アジアNIES
4カ国の年平均成長:10.4%. アセアン4: 12.4%.中国:15.3%)とやや減 速したとはいえ,世界貿易の平均成長率 (7.7 %)を上回っている。東アジア・グループのな かでは中国の輸出の伸びが突出しており,つい でアセアン.NIES
と輸出の伸びは低く,後発 の国/経済群ほど輸出が高い伸び率を示してい る(第5表)。 東アジア貿易の地域別構成についても変化が 生じた。輸出においては80年代後半から90年代 後半にかけて主要貿易相手国の日米のシェアが それぞれ縮小し(対日本:22%→20%.対アメ リカ:41%→34%).日米両国に対する依存度 が低下した。東アジアの輸入については日本の シェアが35%から31%へ低下しているのに対し てアメリカ,欧州のシェアはやや上昇したω
。 東アジアの輸出に占める主要貿易相手国のシェ アは低下につれて東アジアの域内貿易のシェア が拡大し,また東アジアの輸入におけるアメリ カ,欧州のシェアの上昇以上に東アジア域内貿 易のシェアが伸びた。 東アジアの域外主要貿易相手国側からみた東 アジアの占める貿易シェアをみても80年代後半 から10年間に大幅に拡大した。日本,アメリカ, 欧州のいずれの国/地域の輸出においても東ア ジアのシェアが上昇し,この10年聞に日本の場 合は25%→41%.アメリカ:13%→19%.欧州 : 6 %→12%と急激な拡大をみたω
。日本の輸 出先としてかつてはアメリカが最大の市場であっ たが.90年代後半には東アジアがアメリカに代 わって最大の輸出先となった。また輸入をとっ てみてもこれら域外の主要貿易国に占める東ア ジアのシェアが急上昇している。 (1) 域内貿易の拡大 80年代半ば以降東アジア域内貿易の拡大の実 相は以下のとおりであるω
。 1986年から96年までの10年間にNIES
(台湾 を除く)の域内貿易(総輸出に占める対アジア 途上国全体の輸出シェア)が0.28 (1986)から 0.46 (1996)に,アセアン-4については0.27 -31 (136)第 5表東アジアの輸出の伸ぴ:1986-2001 (百万
US
ドル) 国/地域 1986 1993 1997 2001 年平均成長率 (86-01) (%) アジア NIES 132,421 376,281 570,530 584,950 10.4 ASEAN-4 43,450 132,259 214,795 250,658 12.4 中国 31,447 91,744 182,697 266,620 15.3 東アジア 9カ国 207,318 600,284 968,022 1,102,228 11.8 世 界 合 計 2,004,800 3, 730, 700 5,547,900 6,125,600 7.7 東アジアのシェア 10.3% 16.1% 17.4% 18.0%注:1. 1986と2001データは IMF.Direction ofTrade Statistics Yearbook.1992, 2002年版。 2.東アジア 9カ国とは,阿部 4カ国, ASEAN-4それに中国。
出所:ADB.Key Indicators of Developing Asian and Pac凶cCountries.各年版から。
(1986)から 0.39 (1996)に急上昇し,東アジ アの域内貿易は全体的に大幅に拡大した(第6 表)。この大幅な域内貿易の上昇は,輸出にし める工業製品比率の増加,域内の部品調達率の 増加,域内各国間の産業特化の発展,産業内, 企業内貿易の拡大を反映している。 この期間に東アジア域内の輸出依存度の上昇 につれて日本への依存度が低下傾向にあり,と くにアセアン諸国ではその傾向が顕著で、ある。 ただタイだけが例外でわずかに日本への依存度 を高めている。一方,
NIES
の日本への輸出依 存度はこの期間にシンガポ}ルがやや低下して いるほかはあまり変っていない。これに対して アメリカ市場への依存度はアセアン諸国のうち, インドネシア,フィリピンについては低下を示 し,マレーシア,タイはわずかに上昇している。NIES
では香港,韓国の対米輸出の依存度が大 幅に下がっているが,シンガポールはもともと アメリカへの依存度はあまり高くなく,同国の 対米依存度は 13年間変わっていない。東アジア の輸出市場として対米輸出依存度が高いといわ れるが, 83年当時インドネシアとマレーシアは 対米依存度よりも日本への依存度が高かったの である。NIES
三国(香港,韓国,シンガポー ル)とフィリピンは日本よりも対米依存度が高 い。だが96年になると,インドネシアを除いて いずれも対米依存度の方が高くなっている(第 7表参照)。 ここで東アジア域内相互間の貿易リンケージ の特徴を抽出してみよう。東アジア域内貿易は 1980年代半ば以降大幅に拡大したなかで全体的 に各国の総輸出に占める対日,対米輸出のシェ アが低下しているが,東アジア域内のシェアは 上昇した(第 8表(1)-(3))。東アジア 9カ国の うち, 1986-2001年の聞に中国だけが域内貿易 のシェアが縮小し,対米輸出シェアを拡大させ ている。全般的傾向として AS臥 N - 4に比べ てNIES
が域内貿易への依存度を次第に高めて いる。域外市場としてのアメリカはNIES
にとっ てよりも ASEANにとって依然としてより重要 であるが,一方 AS臥N
の輸出に占める日本市 場のシェアは前記15年間に全体的に低落してい る。 AS臥 N - 4域内各国についてみれば比較 的発展したタイとマレーシアが対米輸出シェア を引き上げているのに対してより後発のフィリ ピンは縮小させている。対米輸出シェアの顕著 な低下が目立つのは韓国と台湾であり,両国は 域内輸出シェアを大幅に上昇させた。 (2)輸出構造の変化:電子産業貿易の急成長 束アジアの多くの国では輸出パターンが1970 年代後半に典型的な途上国のタイプから,より 先進国に近いタイプへと転換したと言われる。 -32一(135)輸出国 NIES 香 港 韓 国 シンガポール 」仁品1、 湾 アセアン四カ国 インドネシア マレーシア フィリピン タ イ 中国 第6表 アジア諸国の域内貿易の変化 輸 出 国 ア セ ア ン -4全 体 1986 0.36 0.13 0.41 0.28 0.27 0.46 0.39 注:(1)域内貿易の指標は一国の(対アジア域内輸出÷対世界向け輸 出)によって算出した。 (2)ここではNIESには台湾は含まれず。
出所:IMF, Direction of Trade Statistics Yearbook各年版から作成。
第7表 東アジアの域内貿易(輸出)の変化:1983年と1996年の比較 1983 1996 参考 対東アジア 対日本 対東アジア 対日本 対アメリカ 1983 1996 27 4 42 5 32 21 10 14 31 14 34 17 50 12 45 8 18 18 51 12 21 46 31 27 20 14 38 20 40 13 13 18 16 20 24 16 36 34 24 15 31 17 15 18 37 19 18 注:(1)東アジアとはここでは (NIES+ ASEAN -4 +中国の計9ヵ国)の諸国である。 (%) (2)域内貿易指標は各国総輸出に占める対東アジア,日本への輸出比(%)として表示したもの。 出所:1983年については IMF,Direction of Trade Statistics Yearbook1990年版から作成。
東アジアの輸出構造の主な変化は,労働集約 的,資源依存型産業の輸出から資本集約的,熟 練(スキル)集約的産業の輸出に転換したこと である。アセアン諸国,
NIES
はいずれも資源 関連,低加工の製品輸出の割合の低下につれて 加工度の高い製品輸出を増加させた。世界の製 造業製品輸出に占める技術集約的製品は1
9
7
0
年 から2
0
年間に12%
から21%
に上昇したが4
1
東 アジアにおいてもしだにこの比率は急上昇した。 世界のハイテク輸出に占めるアジアNIES
の シェアは同時期に1.3% (
1
9
7
0
)
から8.8%(
1
9
8
9
)
に拡大した(第9
表)。 ここでハイテク産業である電子産業を取り上 げ,8
0
年代半ばから2
0
0
0
年までの東アジアにお ける輸出を展望してみよう。この間の東アジア の同産業の輸出の成長は目覚ましく,世界輸出 は年平均13.4%
の伸び、であったのに対して,ア ジアNIES
四カ国の輸出はいずれも年平均20%
近い成長率(四カ国平均は1
9
.
3
%
)
で伸び,ア セアン4
ヶ国は24%
とさらに高い伸び率(年平 均増加率の最高はインドネシアの31.9%
,最低 のフィリピン:20.7%
,平均24%)
をみせた (第1
0
表)。 この結果,各国の総輸出に占める電子産業の 輸出比率は急上昇し,1
9
8
5
年時点では各国とも1/5
以下であった輸出比率は2
0
0
0
年になると,NIES
では40%
,ASEAN -4
は30%
を超えた (第1
1
表)。国別にみると,同年に50%
以上に 達したシンガポールを筆頭に,50%
近いマレー シア,輸出の113
を占めた香港,韓国,フィ リピン,8
5
年の5%
から30%
近い輸出比率に上 昇したタイなど,東アジア各国の電子輸出のシェ アは急激に拡大した。電子産業の後発国インド 第8
表東アジアの貿易マトリックスの変化:1
9
8
6
-
1
9
9
6
-
2
0
0
1
(1) 1986 (%)よ ぞ
中国 Hong Indonesia Korea MalaysiaPhilippinesSingaporeThailand Taiwan 日本 東 アメリカ Kong アジア 中国 0.0 31.1 0.5 0.0 0.6 0.5 3.9 0.5 0.5 16.2 37.6 8.4 HongKong 21. 3 0.0 1.1 2.3 0.7 1.1 2.9 0.8 2.7 4. 7 32.9 31. 3 Indonesia 0.9 2.1 0.0 2.2 0.5 0.7 7.7 0.5 2.0 41. 3 16.6 18.1 Kor<伺 0.0 4.9 0.5 0.0 0.6 0.5 1.5 1.0 1.0 15.6 10.0 40.1 Malaysia 1.2 2.3 0.4 5.2 0.0 1.8 17.2 2.6 2.5 23.7 33.2 16.7 四世ipp加 国 2.1 4.6 0.6 2.4 2.0 0.0 3.2 14.0 2.6 17.9 31. 5 35.8 Si目gapore 2.5 6.5 0.0 1.4 14.8 1.1 0.0 3.6 2.2 8.6 32.1 23.4τ
'haiIand 3.1 4.0 0.7 2.8 4.3 0.3 9.9 0.0 1.6 13.6 26.7 18.3 Taiwa且 2.0 7.3 1.0 0.9 0.5 0.8 2.3 0.7 0.0 11. 4 15.5 48.0 日本 4.7 6.0 3.4 5.0 0.8 0.5 2.1 1.0 3.8 0.0 27.3 38.9 東アジア 4.6 8.2 1.3 1.4 2.3 1.6 5.1 1.8 3.1 13.8 29.4 29.1 (2) 1996よ
1
5
中国 Hong Indonesia KoreaMalaysiaPh出pp面白 Singapore百凶.landTaiwan 日本 東 アメリカ Kong アジア 中国。
24 1 4 1 1 2 1 2 19 36 18 HongKong 27。
1 1 1 1 5 1 3 5 42 21 Indonesia 4 4。
6 2 1 8 2 4 27 31 14 Korea 7 8 2。
2 1 5 2 3 14 31 17 Malaysia 3 5 1 3。
1 20 4 3 13 40 18 民世ipp面 白 1 5 1 2 2。
5 5 3 16 24 34 Singapore 2 9 1 3 19 2。
6 4 8 45 18τ
'haiIand 3 5 1 1 3 1 14。
2 17 31 18 Taiwan 13 23 2 2 3 1 4 3。
12 51 日本 5 6 2 7 4 2 5 4 7。
42 28 東アジア 5 10 2 4 4 1 6 3 4 9 I 49 三-34
一(
1
3
3
)
(3) 2001
よ
1
5
中国 Hong lndonesia Korea Malaysia Philippines Kong Singapore百lailandTaiwan 日本 東 アメリカ アジア 中国 0.0 17.5 1.1 4.7 1.2 0.6 2.2 0.9 1.9 16.9 30.1 20.4 HongKong 36.9 0.0 0.4 1.8 0.8 1.0 2.0 1.0 2.4 5.9 46.3 22.3 Indonesia 5.4 2.0 0.0 6.2 3.1 1.0 10.9 1.9 3.5 20.9 34.0 15.3 Korea 12.1 6.3 2.3 0.0 1.7 1.7 2.8 1.2 3.9 11.0 32.0 20.8 Ma!aysia 4.4 4.6 1.9 3.4 0.0 1.7 16.9 3.8 3.8 13.4 40.5 20.8 Philippines 2.4 4.8 0.4 3.2 3.4 0.0 7.0 4.2 6.5 15.5 31.9 27.5 Singapore 4.4 8.9 0.0 3.9 17.3 2.5 0.0 4.4 5.1 7.7 46.5 15.4 Thailand 4. 7 5.0 2.0 1.9 4.1 1.8 8.0 0.0 2.9 15.2 30.4 20.2 Tai悶 n 7.1 21.9 1.2 2.7 2.5 1.7 3.3 1.7 0.0 10.4 42.1 22.5 日本 7.7 5.3 1.6 6.2 2.7 2.0 3.6 2.9 8.5 0.0 40.5 30.4 東アジア 10.3 9.4 1.1 3.0 3.4 1.3 4.3 1.8 2.8 12.3 37.4 22.8 注-各国総輸出にしめる輸出の比率。 出所・IMF.Direction of Trade Statistics Yearbook,各年版.台湾の2001年輸出は TaiwanStatistica! Data Book, 2002から。台 湾の中国向け輸出データは lndustη101Fi問eChina, vo.186, 1996およびvo.192,2002から抽出.第8ー(2)表は WorldBank, East Asia: The Road to Recovery, 1998. p.27.
第9表 世界のハイテク輸出の国別シェア:1970-89
(
%
)
国 1970-73 1979-82 1982-85 1988-89 増加率(間引)I アメリカ 29.5 25.1 25.2 20.6 -8.91 日本 7.1 10.1 12.9 16.0 8.94 アジアNIES 1.3 4.1 6.1 8.8 7.50 EC-9 46.4 44.1 39.3 37.4 -9.00 注(1): EC-9とはギリシャ,ポルトガル,スペインがEC加盟前の9ヵ国をさす。域内貿易を含む。(2):ハイテク製品とはOECDによって“high-intensitytechnology products"と定義された製品。 出所:Tyson (1992), pおから作成。 ネシアを除いて電子産業は各国の輸出のリーデ イング・セクターであった(第11表)(吋。この ような輸出の急増は電子産業の対内直接投資の 増加によるものであり,まさに同産業における 生産のグロ}パリゼーションを反映したものに ほかならない。 2 電子産業における国際生産ネットワーク の形成 対東アジ、アへの直接投資は電子産業が最も多 く,東アジ、ア各国へ進出した欧米,日本の先進 国企業を中心とした電子産業の多国籍企業によ る生産ネットワーク形成の結果,域内産業内, および企業内の資本財,中間財の調達の依存関 係がしだいに出来上がり,域内産業の各国間の 工程間分業,水平分業が深化し,域内,さらに は域外へとネットワークが拡大した(140 東南アジアでは,現地に進出した多国籍企業 が同一産業の現地企業よりも生産高のより多く の割合を輸出に向けているといわれる例。とく に企業間部品調達一取引関係が多数入り組んで 存在する電子産業の技術集約製品においては, 子会社は産業内貿易において取引される差別化 製品に特化することが有利である。電子産業で は家電製品,産業機械,部品のそれぞれの分野 において多品種が含まれ,差別化された製品, 部品が数多く存在する。したがって国際間の産 業内取引のネットワ}クが形成されやすい。こ
第10表 東アジアの電子産業輸出の推移:1985-2000 (単位:百万ドル) 国/地域群 1985 1991 1995 1997 2000 率年平(均85成-0長0) アジアNIES HongKong 5,763 20,364 48,447 53,244 67,159 17.8 Korea 3,978 17,306 34,841 35,214 60,223 19.9 Singapore 4,753 22,382 62,530 67,758 75, 169 20.2 Taiwan 4,576 13,580 32,259 39,066 57,015 18.3 小計 (NIES) 19,030 (19. 5) 73, 632 (29.8) 178,077(38.0) 195, 282 (38.8) 269,566 (41.8) 19.3 ASEAN-4 Indonesia 108 303 2,406 3,170 6,887 31.9 MaIaysia 2,104 10,578 33,066 36,515 45,612 22.8 Philippines 830 1,696 3,512 7,963 13,937 20.7 Thailand 374 4,903 12,259 14,519 19,578 30.2 小計 (AS臥N-4) 3,416(3.5) 17,480(7.1) 51,243(10.9) 62, 167 (12. 3) 86,014(13.3) 24.0 NIES+ASEAN-4 22, 446 (23. 0) 91,112(36.9) 229,320(48.9) 257,449(51.1) 355, 580 (55. 1) 20.2 インド 29 238 593 540 571 22.0 日本 42,041(43.1) 83,933(34.0) 120, 999 (25. 8) 108, 901 (21.6) 126, 187 (19. 5) 7.6 アメリカ 27, 827 (28. 5) 60,661(24.6) 98, 800 (21.1) 112, 494 (22. 3) 137, 180 (21.2) 11.2 世 界 合 計 97,469 (100.0) 246,772(100.0) 469, 152 (100.0) 503,641 (100.0) 644,640 (100.0) 13.4 注:(1)括弧内の数字は世界電子輸出に占めるシェア。 (2)世界合計には中国は含まれない。
出所:E愉vierAdvanced Technology (現在ReadElectronicsR郎earch社).Yearbook of World回ectronicsData,
Vo1.2-America, Japan & Asia Pacific.各年版から作成。 のような産業内取引(貿易)には二つのタイプ が挙げられる。第一のタイプは,プロダクトサ イクルの異なる各段階の生産者聞にみられるも ので,投資国の企業がプロダクトサイクルの初 期段階の,より進んだ技術を備えている場合で ある。進出する企業はプロダクトサイクル後期 の,より成熟した段階で現地の子会社や合弁企 業を設立する。日本のアジアへの初期の直接投 資は小島仮説
ω
の主張するこのタイプが多かっ た(小島, 1971, 1989)。 第二のタイプは,親会社は海外進出において 子会社が最も効率的に部品を生産できるような 最適立地を選んで子会社を立ち上げて,国際間 の子会社聞や親会社との間に部品取引を行うの であるが,そのような同一産業内の多国籍企業 聞の取引をきしている。わが国の製品輸入比率 は80年代半ばまでは30%を下回って (84年に 29.8%, 85年に31%)おり,産業内貿易は欧米 に比べて低水準であったが, 90年代に入って海 外投資の増加や多国籍企業の産業内貿易の拡大 によってしだいに製品輸入比率が急上昇し, 99 年には62%となり, 15年で2倍に達したω
。海 外直接投資の拡大につれて近年日本企業が海外 の生産拠点や現地企業から半製品や間製品の供 給を受ける動きが広がり,アジアとの貿易シェ アか拡大するにつれて産業内貿易が上昇する傾 向にあり,とりわけ電子産業における産業内貿 易は高水準に推移している。日本企業を含む外 国企業のアジア進出の増加につれて,日本の産 業内取引は第一のタイプから第二のタイプがし だいに増加しつつある。NIES
の例をみても,当初日本,欧米から投 資を受け入れ,電子産業発展の基盤を形成し, 有数の電子産業生産国に成長した台湾,韓国は -36一(131)第11表東アジアの電子産業輸出のシェア:1985 -2000
(
%
)
国/地域群 1985 1995 1997 2000 NIES 16.5 33. 7 34.2 40.8 HongKong 19.1 27.9 28.3 33.2 Korea 13.0 27.8 25.9 34.9 Singapore 20.8 52.9 54.1 54.5 Taiwan 38.4 ASEAN-4 7.5 26.5 28.9 32.0 Indonesia 0.6 5.4 5.9 11.1 Malaysia 13.7 44.9 46.3 46.5 Philippines 18.0 20.2 31. 6 35.0 Thailand 5.3 21. 4 25.2 28.3 日本 23.7 27.3 25.9 26.3 注:(1)総輸出に占める電子輸出比率。 出所:85年の電子産業の輸出データについては B. E.P Data ServicesのYearbookof World Electronics Datao 95,
97年データについては ElsevierAdvanced Technology のYearbookof World ElectronICs Data,各年版から。各 国の総輸出データは IMF,Direction of Trade,各年版か ら抽出して作成。 87年以降アメリカ向けの電子産業FDIが急増 した結果,機械・電子機器の貿易が対米貿易の 最大のシェアを占めるようになったω
。 企業レベルについてみると,多国籍企業の現 地子会社は土着の現地企業よりも一般に製品の 輸出比率が高いことが知られているのobson, 1993) ごとく,企業の対外直接投資の結果,進 出した企業の製品輸出,資本財,中間財の国内 外との取引が拡大する。また最近の研究によれ ば,最終製品,製品の補完財,あるいは代替財 の生産企業にFDIが流入すると輸出が増加す ることが確かめられている (Petri,1992)。 3.東アジアの電子産業の生産と分業 (1) 域内生産の拡大と貿易依存度の上昇 1985年 以 降 の 束 ア ジ ア 諸 国 の 電 子 生 産 (NIESとアセアンで247億ドル (1985年))は 世界の10%にも満たなかったが,同年以降は年 平均20%以上の割合で電子生産が拡大し, 16年 後には世界生産の約 1/4を占めるに至った (第12表)。他方,アメリカ(世界生産の 59% のシェア (1985年))と日本(同 30%) の二大 電子生産国(両国の生産額は2,673億ドル)は 1985年当時世界の 90%近くを生産し,圧倒的な シェアを占有していたが,その束アジアの生産 (年平均成長率はアセアン約20%,NIES : 13 %)は日米両国の生産の伸び(同日本5 %,ア メリカ3.7%) をはるかに上回り,急速にシェ アを拡大し,東アジアのシェアは2001年に26.9 %(アセアンのシェア:9.3%, NIES : 17.6%) に上昇した。このため日米両国のシェアは2001 年に67% (アメリカのシェア:40%,日本:30 %)に低下したが,両国は依然世界第一位,第 二位の生産大国の地位にある。 1985年以降束ア ジアではNIES,とくに韓国,シンガボール, 台湾の,アセアン-4
ではタイ,マレーシアの 電子生産の伸びが著しい(第12表)。第12表束アジアの電子生産:1985-2001 (単位:百万ドル) 国/地域 1985 1989 1991 1993 1995 1996 1997 2001 年平均成長車(%) (1985-01) アジアNIES HongKong 3,686 7,700 8,340 8,949 9,597 8,744 8,707 7,033 4.1 Kor国 6,501 22,525 25,446 28,803 49,276 48,136 49,406 53,648 14.1 sin酔LPO問 4,458 12,503 16,710 23,557 39,782 43,597 43,554 34,870 13.7 Taiw田2 5,922 13,913 15,779 21,115 29,311 32,125 36,266 39,260 12.5 小計 20,561 56,641 66,275 82,424 127,966 132,602 137,933 134,811 12.5 (6.8) (13.2) (12.5) (14.3) (16.6) (17.0) (17.3) (17.6) ASEAN-4 Indon昌ia 580 977 1,653 2,782 4,861 6,006 6,073 9,692 19.2 Malay由 1,851 5,428 9,091 16,131 27,727 29,577 30,024 36,555 20.5 m温pp曲 目 1,063 2,024 2,139 2,983 4,225 5,527 7,310 11,031 15.7 Thail阻d 626 2,445 5,403 7,349 12,521 14,400 14,656 14,350 21.6 4計、 4,120 10,874 18,286 29,245 49,334 55,510 58,063 71,628 19.5 (1.4) (2.5) (3.5) (5.1) (6.4) (7.1) (7.3) (9.3) NIES枠ASEAN-4 24,681 (8.4) 67,515(15.7) 84,561 (16. 0) 111,669(19.4) 177,300(23.0) 188,112(24.1) 195,996 (24.6) 206, 435 (26. 9) 14.2 日本 89,390 185,203 207,400 212,045 267,460 244,954 234,661 194,461 5.0 (29.5) (36.8) (29.5) (25.3) アメリカ 177,953 198,468 206,413 221,261 282,713 300,282 317,621 319,187 3.7 (58.7) (38.4) (39.9) (41.7) 世界合計 302,965(100) 427,871(100) 529,918 (100) 576, 141 (100)日7竺286(10
の
779,113(1ω) 795,614(100) 766,172(100.0) 6.0 注 ()内の数字は世界生産に占めるシェア(%)。なお,中国は含まれていない。出所:E1配vl町AdvancedTechnology (現在ReadElectronics R回 国rch社).YearbookofWorld目配甘'OnicsDa祖,VoL2-Ameri叫Japan品AsiaPacific各年版か ら作成。 輸出については日米の年平均増加率がそれぞ れ7.6,11. 2% (1985 -2000年)であったのに 対してNIES,アセアンはともに日米の 2,3 倍を上回る伸び率で急激に拡大(年平均増加率 はNIES: 19. 3%, ア セ ア ン -4 : 24%)した (第10表)。その結果,東アジア両地域の総輸 出額は日米それぞれの輸出額を上回り, 97年に 輸出比率(輸出依存度(=輸出/生産高)と同 じ)の低い日米両国(同年の輸出比率は日本: 46%,アメリカ:35% (第13表))の輸出を合 計した規模を上廻った。この東アジアでは輸出 の拡大によって電子生産の輸出比率(輸出/生 産高)が急上昇し,とくに香港,シンガポール, マレ}シアでは1985年以来輸出が囲内生産を上 回るほどの伸びを示した。これらの国の電子生 産 の 高 い 輸 出 比 率 (97年の香港の輸出比率は 6.1 (610%),シンガポール:1. 56 (156%), マレーシア:1. 22 (122%))は,香港は中国, シンガポールはマレーシアとの聞の再輸出によ るものも含まれるとはいえ,これら各国の電子 産業の高い輸出依存度を示すものである。台湾, フィリピンも90年代半ば以降同産業の輸出比率 が上昇し,輸出が国内生産を上回った(第13 表)。 これら各国の生産に占める高い輸出,輸入比 率(輸入依存度(=輸入/生産)と同じ)は東 アジアの電子産業の海外との密接な分業関係の 深化を示すものにほかならない。ただ域内のな かで韓国,台湾,インドネシアの輸入比率(輸 入依存度(=輸入/生産)と同じ)がやや低い 理由として,台湾と韓国両国は技術水準が高く, 急速に主要な電子生産国に成長し,海外依存度 を低下させたこと,またインドネシアは技術, 所得水準が低く,電子産業の圏内生産高,それ 以上に輸出入とも東アジア域内で最もシェアの 低いことが挙げられよう。電子産業の生産規模 の圧倒的に大きい日米両国ではあるが,囲内の 市場規模の巨大な両国の輸出依存度(輸出/生 産)は80年代半ば以降ともに50%以下(日本は 40-47%,アメリカの場合16%からしだいに上 昇し, 95年以降35%)と束アジアに比べてはる -38-(129)
第13表 東 ア ジ ア 電 子 産 業 の 輸 出 生 産 比 率 お よ び 輸 入 生 産 比 率 1985 1991 1995 1997 国/地域 輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入 輸出 輸入 アジアNIES 香 j巷 1.57 1.21 2.44 2.16 5.05 4.87 6.12 6.17 韓 国 0.61 0.29 0.68 0.30 0.71 0.31 0.71 0.33 シンガポール 1.07 0.81 1.34 0.86 1.57 1.03 1.56 1.03 台
i
寄 O. 77 0.30 0.86 0.42 1.10 0.65 1.08 0.59 アセアン四カ国 インドネシア O. 19 0.67 0.18 O. 77 0.49 0.41 0.52 0.40 マ レ ー シ ア 1.14 O. 77 1.16 0.69 1.19 0.64 1.22 0.65 フィリピン O. 78 O. 10 O. 79 0.30 0.83 0.50 1.09 O. 70 タ イ 0.60 0.67 0.91 0.59 0.98 O. 73 0.99 0.59 参考 日 本 0.47 0.06 0.40 0.08 0.45 0.17 0.46 0.21 アメリカ 0.16 0.24 0.29 0.37 0.35 0.51 0.35 0.51 注:(l)Elsevier Advanced Technology (現在は ReadElectronics Research社).Yearbook of World Electronics Data, Volふ.America, ]apan&
Asia Pacific,各年版の生産と輸出/輸入データから算出。 (2)上の表の 輸出,輸入はいずれも生産に占める比率である。
出所:Elsevier Advanced Technology (現在は Read Electronics Re -search社), y.回rbookof World Electronics Data, Vo.I2..-America, ]apan& Asia Pacific,各年版。 かに低く, 2000年には輸出総額はアセアンー 4 とNIESの輸出総額の6割ほどである。しかし 電子産業の輸入依存度(輸入/生産)について は日米両国の格差は大きい。日本の輸入比率は 90年までは 10%に満たなかったが, 90年半ば以 降やや上昇し, 97年に 21%に達した。これに対 しアメリカは以前から電子産業の輸入依存は高 く , 80年代半ばから 90年にかけて 24~37% , 90 年代半ばには輸入依存度は 50%を越えた。世界 の電子産業市場においてはアメリカが全体の 35 % (1997年)を占有して最大の市場であり,日 本の市場シェア (21%) をあわせ,日米が世界 市場の 6割近くを占めている。現実に輸入依存 度の高いアメリカが東アジア諸国にとっても最 大の輸出先となっている(第13表)例。 日本の電子産業は輸出志向的特徴が強いが, アメリカ電子産業は東アジアを中心として海外 からの輸入依存がきわめて高い。東アジアの電 子産業は日本から製品に加えて資本財,中間財 を大量に輸入し,それを組み込み製品としてア メリカに輸出するという,一種の三角貿易が成 立していると云える。 (2) 電子・電気産業内貿易の拡大 電子産業では電子部品の果している役割がき わめて重要で、ある (WorldBank, 2002)。この 産業の家電部門や産業機械部門には労働集約的, 低技術の低付加価値製品から資本集約的,技術 集約的,高付加価値の製品に至るまで広範かっ 多様な製品が含まれ,通常それぞれに数種類の 部品が組み込まれている。このことから電子産 業においては家電部門やパソコンなどの産業機 械部門よりも電子部品部門における貿易,産業 内取引がはるかに多い。アジアの電子産業輸出
がいかに輸入した部品に依存しているかは第 14 表によって示される。東南アジア諸国の電子産 業は部品に対する需要が旺盛で、輸入部品に対す る依存度がいかに高いか分る。 90年代前半シン ガポール,インドネシア,マレーシア,タイの 電子製品輸出の 2~3 割が輸入部品であった。 マレーシア,タイのデ}タ処理機器製品輸出で はその 80~95% (1994年)が輸入部品で占めら れていた。これらの輸入部品は域内東アジア各 国からも調達されているが,当時の主な供給国 は日米両国であったといってよい。 すでに 1993年当時,アメリカの対東アジア電 子輸出の過半 (55%) は部品輸出 (100億ドル) であり,これら部品の多くは半導体等の先端的 な精密部品によって占められていた凶。日本の 同地域向けの電子輸出もその半分近く (45%) が電子部品(同年130億ドル)であった。 東アジアにおいては 1980年以来域内電子貿易 がしだいに拡大し, 90年以降この電子部品の域 内産業内貿易が加速的に増加した。ここでコン ピュータ用と事務機械用の電子部品を例に取っ て世界貿易総額に占めるシェアの変化からアジ ア域内貿易の拡大をみてみよう。第 15表によれ ば,
NIES
とASEAN-4
との聞の貿易の拡大 が目立っている。NIES
のアセアンからの上記 部品輸入は 85年の 0.1%から 1990年の 2.0%へ, 第14表 アセアン 4カ国の電子製品/部品貿易:1994年 シンガポール インドネシア マレーシア タイ(
A
)
電子製品の総輸出(百万u
s
ドル) 全電子製品 34,262 ,1665 14, 768 6,387 データ処理機器 21,878 193 4, 726 3,680 通信機器,半導体 12,385 1,473 10,042 2,707(
B
)
総輸出(
A
)
に占める製品比率(%) 全電子製品 67.1 80.2 65.3 64.8 データ処理機器 66.6 49.9 30.9 57.5 通信機器,半導体 76.4 84.1 81. 5 74.8(
C
)
製品輸出に占める部品輸入比牽(%) 全電子製品 32. 7 26. 7 38.5 60. 1 データ処理機器 28.9 33.2 95.4 通信機器,半導体 39.3 26.2 28.4 40.0(
D
)
総輸出(
A
)
に占める部品輸入比率(%) 全電子製品 21. 9 21. 4 25.2 39.0 データ処理機器 19.4 16.6 29.5 45. 7 通信機器,半導体 26.5 22.0 23.1 29.9 出所:OECD
,F
o
r
e
i
g
n
D
i
r
e
c
t
I
n
v
e
s
t
m
e
n
t
a
n
d
R
e
c
o
v
e
r
y
i
n
Sou
t
h
e
a
s
t
A
s
i
a
,OECD
, 1999, p.38o -40-(127)第四国 東アジア域内の電気機械部品貿易の変化:199令一一1998 (100万 USドル) ¥1990 -tp ¥ 232 (43) 32 ¥1998 -tp ¥ NIES 726 (179) 160
ご〉
注:円内の国名の数字は対世界輸出を示す。 NIESとASEAN-4の括弧内の数字 はそれぞれNIESおよびASEAN-4域内の貿易を表す。 出所:通商白書2001年版。41-
2
6
)
第15表 コンビュータ用および事務機械用電子部品の二国間貿易:1980-1998
(
%
)
輸出先/輸入先 1980 1985 1990 1995 1998 1) NIESの輸出先: ASEAN-4 0.1 0.4 1.4 2.1 2.0 中国 0.1 0.6 0.3 0.6 0.8 日本 0.4 0.5 0.6 1.3 1.3 EU闘8 0.4 1.0 2.6 3.8 4.5 アメリカ 4.2 4.2 4.8 7.7 5.6 1) NIESの輸入先: ASEAN-4 0.0 0.1 2.0 3.2 3.9 中国 0.0 0.0 0.2 0.9 1.2 日本 0.8 1.0 1.7 2.9 2.0 EU-8 0.4 0.3 0.4 0.5 0.5 アメリカ 3.4 3.8 2.2 2.1 1.8 2) ASEAN-4の輸出先: 中国 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 日本 0.0 0.0 0.3 0.8 1.2 EU明8 0.0 0.0 0.3 1.0 2. 1 アメリカ 0.0 0.2 0.9 2.1 3.4 2) ASEAN-4の輸入先: 中国 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 日本 0.1 0.1 0.5 0.8 1.2 EU・8 0.1 0.1 0.1 1.0 0.1 アメリカ 0.1 0.3 0.3o
.
7 0.6 3)中国の輸出先: 日本 0.0 0.0 0.0 0.2 0.4 EU-8 0.0 0.0 0.0 0.3 0.4 アメリカ 0.0 0.0 0.0 0.4o
.
7 3)中国の輸入先: 日本 0.0 0.1 0.0 0.6 0.6 EU-8 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 アメリカ 0.1 0.2 0.0o
.
1 0.3 4) EU-8の輸出先: 日本o
.
7 0.2 0.3 0.6 0.2 東欧 0.5 0.1 0.2 0.5 1.0 EU-8 25. 7 22.9 20.5 11. 7 10.0 4) EU-8の輸入先: 日本 1.5 2.4 4.8 4.5 3.2 5 )アメリカの輸出先: 日本 2.9 3.0 3.0 1.9 1.6 5 )アメリカの輸入先: 日本 2.5 5.5 9.8 8.0 5.4 注:数字は総輸出に占める比率。出所 UNCfAD.Trade and Development Report 2002.
さらに
1
9
9
8
年の3.9%
へと短期間のシェアが拡 大した。8
0
年半ばには日本からの輸入が多かっ たが,9
0
年にはASEAN
のシェアが上回り,9
0
年半ばには輸入先としてアセアンが最大となっ た。N
I
E
S
からアセアンへの同部品輸出も8
0
年 の0.1%
から9
0
年の1.4%
,9
8
年には2.0%
へと 世界輸出総額に占めるシェアを拡大した。しか しN
I
E
S
の上記部品の輸出は対アセアンよりも 対欧米輸出のシェアがはるかに大きい(
9
8
年の 対EU
輸出のシェアが4.5%
,対米輸出のシェ アは5
.
6
%
)
。アセアンの対米輸出も急速に拡大 し,8
0
年代半ばの0.2%
から9
0
年代末の3.4%
へ と大幅にシェアを伸びた(第1
5
表)。 つぎに電気機械部品の域内取引の特徴はつぎ のとおりである。 電気機械部品(主に電子部品)の域内貿易に おいて,わが国が束アジアへの重要な供給国で あり,9
0
年当時日本の電気機械部品の総輸出 ( 3億ドル)のうち約 3分の lが同地域へ向け られ,その9
割以上がNIES
に輸出されていた。1
9
9
0
年のN
I
E
S
の電気機械部品の輸出規模(
2
3
2
百万ドル)は,日本のそれの2/3
程度であ るが,域内にはそのうちの40% (
8
9
百万ドル) がN
I
E
S
各国間,ASEAN -4
,中国へ輸出さ れたにすぎず,残りは域外(日本を含む)向け であった(第四国)。なお,NIES
はASEAN-4
向けとほぼ同額の電気機械部品を日本にも輸 出している。多種多様なタイプ電子部品のなか には韓国,台湾,シンガポールなどからも日本 に輸出されているものも少なくない。9
0
年当時ASEAN -4
と中国向け電気機械部品輸出にお いてはN
I
E
S
が日本を上回っていた(第四一(1) 図)。9
0
年代末になると,東アジアの電気機械部品 生産が大幅に拡大し,域内貿易パターンは少な からず変化した。NIES
の電気機械部品の対世 界輸出は8
年間(
1
9
9
0
-9
8
)
に3
倍に増加し, 日本のそれを上回る規模になった。NIES
の対 アセアン輸出は同期間に5
倍(
1
6
0
百万ドル,(
1
9
9
8
)
)
に拡大し,その結果日本の対アセア ン輸出の2倍近い伸びとなった。同時に前述の 第1
5
表の示すようにNIES
のアセアンからの輸 入も急増し, 8年聞に5倍に伸びた(第四一 (2) 図)。 しかしN
I
E
S
の日本への部品供給依存度は他 の域内地域への依存度よりも高く,対日輸入の 規模はこの期間に2倍近く増加した。 日中間の貿易は量的には低水準にあるが,近 年めざましく増加しており,9
0
年から8年間に 前記部品の日本の対中輸出は 7倍 (5百万ドル(
1
9
9
0
)
から3
5
百万ドル(
1
9
9
8
)
)
,対中輸入は1
0
倍に拡大した。しかしNIES
と中国,アセア ンと中国との貿易はこの間に増加したとはいえ, 依然として低い水準にとどまっている。 (3) 域内電子貿易における多国籍企業の役割 上図によって示されるような現地電子産業の 部品の高い輸入依存度は全般的な低技術水準に よるものであり,したがって国内経済とのリン ケージはきわめて弱かった。東アジアの電子生 産は多くの場合,多国籍企業によって生産され, またその大半が輸出に向けられているといって も過言ではなかった。日系および米国系企業の 進出が圧倒的に多い束アジアにおける電子・電 気機械産業をみると,9
0
年代半ばアセアン-4
の生産の70%
を日系企業が輸出しており,米国 系企業はフィリピンでは82%
,タイでは69%
(いずれも1
9
9
5
年)が輸出向け生産であった (第四表)0 シンガポールでは1
9
9
2
年当時電子産業生産の81%
が輸出に向けられ,この輸出はほとんど現 地の外国進出企業によって行われていた。その なかでアメリカ系企業がシンガポール電子産業 輸出の65%
,日系企業が17%
を占め,欧州企業 が12%
,現地企業はわずか5%
にすぎなかった た叱同国ではアメリカ系企業と日系企業の輸 出志向生産が目立つており,その輸出比率は米 系が90%
,日系は65%
であった。電子産業の多 くの分野で米国系企業は低コストのアジアのメ}-43-(124)
第16表東アジアの日系,米系企業の輸出性向(製造業) : 1995年