[コラム] ACM SIGGRAPH Asia 2018参加報告
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(2) 情報処理学会論文誌. デジタルコンテンツ. Vol.7 No.1 iv–vi (Feb. 2019). が必要とされた. ボランティアの準備室では互いの文化についても話した. して 6 日からポスターに追加で貼り付けた.その結果,6 日と 7 日に合わせて約 20 件のアクセスがあった.. うえ,机の上には様々な国のお菓子があり,自由に食べる. SIGGRAPH Asia は CG 系のトップカンファレンスの 1. ことができた.開催地が東京とあって,日本文化に関して. つであり,どのカテゴリーも簡単に採択されるわけではな. 盛り上がることが多かった.運営側でも,ボランティアの. い.ただし,ポスター発表は SIGGRAPH のさまざまな部. 組を日本のアニメのキャラクターで分ける,映画「君の名. 門の中でも投稿期限が遅く(今回は 8 月 26 日),原稿も 2. は」のパロディ映像を作成し,オリエンテーションで披露. ページであり,研究が未完成の段階でもチャレンジしやす. するなどのようなことを行っていた.また,ボランティア. いカテゴリーとなっている.そして,発表時にはトップク. 同士の会話では互いの専攻についてもよく話題になった.. ラスの CG 研究者やクリエータなど多くの人が訪れており,. 海外のボランティアの人は芸術,CG 系の人が多かったが,. ポスター発表であっても研究に対する注目度は高い.CG. ロボティクスやコンピュータサイエンスの人もいた.芸術. やデジタルコンテンツを研究・制作している学生にとっ. 系の学生にとっては,ポートフォリオを見せ合うなどと. て,SIGGRAPH および SIGGRAPH Asia のポスター発表. いった有益な体験ができるだろう.今回の学生ボランティ. は研究や制作の成果を披露する機会の 1 つとしてお勧めで. アで多くのことを得ることができたので,機会があればま. きる.. た参加したい.. 4. 一般参加者としての参加報告. 3. 発表者としての参加報告. 今回は,所属大学から近い東京開催ということもあり,大. 著者の 1 人が指導する学生(学部 3 年生)が SIGGRAPH. 学での講義のない 12 月 5 日の Electric Theater のチケット. Asia 2018 のポスター発表を行った.発表タイトルは “Inter-. と Experience Pass を事前購入し,SIGGRAPH Asia 2018. action of a stereoscopic 3DCG image with motion parallax. に一般参加者として参加した.今回の参加の目的は,研究. displayed in mid-air” というものである.マイクロミラー. 発表として Posters Presentations,デモ発表として Emerg-. アレイプレートを用いて空中に映像を結像されるディスプ. ing Technologies Presentations,作品発表として Computer. レイに対して運動視差立体視 CG を適用させることで,空. Animation Festival – Electric Theater にそれぞれ参加す. 中に立体視映像を生成するとともに,指で立体映像に触れ. ることである.以下,参加した各プログラムの発表の様子. て直接的なインタラクションを行う手法に関する内容と. について簡単に報告する.. なっている. 数年前の SIGGRAPH から,発表者は予稿集の最終原稿. 4.1 Posters Presentations. 提出時にポスターの PDF データも提出する必要があった. 12 月 5 日に開催された Posters Presentations に参加し. が,実際に使用されることはなかった.しかし,今回は大. た.図 1 に Posters Presentations 会場での様子について. 会事務局によって提出データが印刷されており,会場到着. 示す.Poster は SIGGRAPH Asia の会期中は常設展示と. 時にはすでにすべてのポスターが貼り付けられていた.ポ. なっていたものの,図 1 を見ても分かるとおり,Poster. スターサイズは A0 であった.. Presentations の時間は 1 時間しか設定されておらず,発表. ポスター発表者に対しては 12 月 5 日と 6 日の 13 時から. 者や参加者で大変混雑していた.Posters として,今回は,. 14 時の間にポスター前に立ってプレゼンテーションを行. 83 件の論文が採択された.内訳は日本:41 件,韓国:10. う時間が設けられた.ポスタープレゼンテーションには非. 件,台湾:10 件,中国:7 件,アメリカ:5 件,ほか 11. 常に多くの来場者が訪れて,どのポスターの前でも熱心な 発表や質疑応答が繰り広げられた.ポスターパネルの下部 は物が置けるようなデスク状になっており,研究で開発し たデバイスを展示したり,資料を置いたりする発表者も多 かった.著者らもパソコンを置いて,来場者に動画を見て もらいながら研究発表を行った.. 83 件のプレゼンテーションが同時に行われたため,混 雑時には自由に歩き回れないほどであった.そのため,著 者らのポスターを含めて,プレゼンテーション終了時間 の 14 時以降も来場者に説明をしている発表者が少なくな かった.また,プレゼンテーション時間外にポスターを見 ている参加者も多く見られた.そこで,著者らはデモ動画 を YouTube に用意して,アクセス用の QR コードを印刷. c 2019 Information Processing Society of Japan . 図 1 Posters Presentations 会場の様子. v.
(3) 情報処理学会論文誌. デジタルコンテンツ. Vol.7 No.1 iv–vi (Feb. 2019). 件であった.以下,印象に残った発表について報告する.. Akimoto らは,Conditional GANs を活用して,アニメー. 5. おわりに. ションの次のフレームを予測するモデルの提案を行ってい. 次回の SIGGRAPH Asia 2019 は,2019 年 11 月 17 日∼. た.また,Takemura は圧縮されたテクスチャのデータ量. 20 日の日程でオーストラリアのブリスベンで開催される予. と品質を両立するための Deep Neural Network 構造の提. 定である.ブリスベンは日本との時差も 1 時間であり,日. 案を行っていた.. 本からの直行便も就航していることから,本報告の読者も 学生ボランティア,発表者,一般参加者として次回の会議. 4.2 Emerging Technologies Presentations. への参加を検討いただければ幸いである.. 12 月 5 日に開催された Emerging Technologies Presentations に参加した.図 2 に展示会会場の様子について示す.. 参考文献. Emerging Technologies Presentations は,展示会会場内に. [1]. 設置された Experience Hall で展示されていた.Emerging. SIGGRAPH Asia 2018, 入手先 https://sa2018.siggraph. org/jp/(参照 2018-12-03).. Technologies として,今回は,18 件の論文が採択された. 内訳は日本:16 件,台湾:2 件であった.以下,印象に 残った発表について報告する.Oku は,寒天を成形した再 帰性反射材により食べられるマーカを作成し,料理に対す るプロジェクションマッピング技術のデモを行っていた.. Mikawa は,高速光軸制御と高速低遅延プロジェクタの組 合せにより,運動物体に対するプロジェクションマッピン グ技術のデモを行っていた.Moriyama は,力の強さ,方 向,振動,および温感のフィードバックが可能な,触覚デ バイス技術のデモを行っていた.. 図 2. 展示会会場の様子. 4.3 Computer Animation Festival – Electric Theater 12 月 5 日に開催された Computer Animation Festival – Electric Theater に参加した.Electric Theater として,今 回は,21 件の作品が上映された.内訳はフランス:8 件, デンマーク:3 件,アメリカ:3 件,日本:2 件,ドイツ:2 件,ほか 3 件であった.BEST IN SHOW はフランスの 作品,BEST STUDENT PROJECT と JURY SPECIAL. PRIZE はデンマークの作品がそれぞれ受賞した.. c 2019 Information Processing Society of Japan . vi.
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