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冷媒R-22の水平管内蒸発熱伝達

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U.D.C.53る.24:占21.57.043.

冷媒R-22の水平管内蒸発熱伝達

Evaporating

Heat

Transfer

ofRefrigerant

R-22inside

HorizontalTubes

吉*

生*

夫*

ToyokichiTakahasbi TaiseiHosoda Hideo tTzuhaslli

小形空調機の一つであるルームクーラには,冷媒蒸発器として一般にクロスフィン形熱交換器が使用されて いる。効率の良い蒸発器を設計するためには空気側と冷媒側の熱伝達特性を十分は握しておく必要がある。し かるiこ後者の冷媒蒸発熱伝達についてほ正確な値が知られていない。本報告は水平管内で冷媒R-22が蒸発泥 動するときの熱伝達率を実験的に求めたものである。

1.緒

R ルームクーラに使用されている蒸発器は,内径が8mm 前後の水平管内の冷媒と,パイプ外に取りつけたフィン の間を流れる空気との間で熱交換を行なわせて,内部の 液冷媒の蒸発iこより空気の冷却,除湿作用をするもので ある。 すでに報告した「ルームクーラ用フィン形熱交換器(1)+でほ空気 とフィンとの熱伝達iこ関する実験を行ない,「フィン形熱交換器の 熱貫流率(2)+でほ熱交換器の性能に及ぼす因子について検討したこ また「冷媒R-22の水平管内凝縮熱伝達(3)+においては管内凝縮冷 媒および過熱ガス冷媒と管壁との間の勲伝達について述べた。 冷媒が水平管内で蒸発している場合の熱伝達についてはすでに若 干の文献があり,Ashley氏(4),Witzigf毛(5),Boling氏(6),手塚氏(7) らがR-12について,またBaker氏(8),AltInan氏(9)らがR-22に ついて実験結果を報告している。しかしルームクーラの蒸発器のよ うに水平細管内を強制流動するような場合についての実験資料は少 なく,ただちに現在の熱交換器の性能改良に役立てることば困難で ある。 本報告は,冷媒R-22が小径の水平管内をルームクーラ用蒸発器 の使用状態に近い状態で蒸発して流れているときの熱伝達率を測定 したものである。

2.冷媒の蒸発

ルームクーラの蒸発器ほ第】図のような外観をしており,パイプ l勺を流れる冷媒と,表面のフィンの間を流れる空気との問で熱交換 を行なう構造になっている。この蒸発器はパイプ内径7.9mm,水平 長さ540mm,冷媒管段数16本,パイプ肉厚0.8mmの寸法である。 弟2図は凝縮器から出た冷媒が蒸発器内で蒸発し,過熱状態で圧 縮機にはいるまでの冷媒状態線図を示すものである。④は凝縮器出 口における冷媒状態であり,キヤピラリチューブ(細孔抵抗管)で減 圧されて(診で蒸発器にほいる。蒸発器内における冷媒状態変化の過 程ほ明確でないが,本実験および内田民ら(10)の観察によれば,キヤ ピラリチューブから出た直後の冷媒はフラッシュガスと大粒子の液 滴の混合流(Mist Flow)である。それが重量および表面張力の大 きい液冷媒が管内壁に付着しその中心を蒸発したガスが流れる環状 流(Annular Flow)となる(◎)。蒸発が進むにつれて内壁をおお っている液膜の厚さが薄くなり,ガス,液膜のスピードは大きくな る(⑳)。さらに乾き度が1iこ近い⑧になるとガスのスピードが急激 に増加し,壁面から液冷媒が吹出し細粒滴となり中心部のガスと一 緒に流れる。普通の使用状態においては蒸発器の出口直前に液冷媒 の蒸発はすべて完了し,若干の過熱が出口㊦に至るまでの過熱填で 日立製作所栃木工場

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ニンク■し二、kcaIl.ぜ 第2上回 冷 媒 状 態 椎 田 第1表 側 謹 範 囲 項 単 位 仕 轄 力 呼人 量度 変 圧温推 密き 発発媒 琴声請軌小乾 kg/cm2G ℃ kg/h kcal/m2h 5▲3、5.5 5.9-〉6.8 24-72 3,500、300,000 0,2、1.¢ 行なわれて完全ガスの状態で旺縮俄にほいってゆ・∴二

3.実験方法および装置

3.】実 験 方 法 勲伝達率の測定には温水加熱による二重水平管蒸発器を使用し, その前後に2台の予備蒸発器を設けて任意の乾き度において実験を 行なった。実験範囲は第l表のとおりである。 3.2 単一=垂管測定装置 熱伝達率を測定するた桝こ弟3図のような内管を冷媒,外管を温 水が流れる水平管を製作し,熱の漏えいを少なくするために断熱性 能の高い硬質ウレタンフォームで全体をおおった.。冷媒流動状態を 観察するため内径の異なった3本の硬質ガラス管を測定管と平行に 取り付けバルブで切り換えられるようにした。測定管内の冷媒蒸発 温度は両端部の圧力を測定してその飽和温度によって確認した。

(2)

H止水1-・ 冷姓 塙量計 七2次耳∵イJ川二 Ⅶ血 E もn.卜 もCN-+「 ▼ ̄ ̄ユ,rlりr) 第3図 単 一 二 /〓\ ◆ 一 / / オ‖′フィス パイパ∴バルブ 水規  ̄7ノ / 【l→レ 水冷;遠謀妄言 75011'.吐績器2土㌻ 1らtこ革発器 i I 混ニサこ 手動陛旺仙女‥ 第4図 冷凍 サ ク ル 系統 3.3 〉令凍サイクル 実験ループは弟4図のように2台の圧縮椀と水冷凝縮器,一次蒸 発器,二次蒸発器および測定管からなっている。冷媒流量はバイパ スバルブで調整し,校正したオリフィスを用いて測定した。蒸発 圧力は手動膨張弁により調節した。二重測定管の入口乾き度が任意 iこ得られるよう一次蒸発器の蒸発量を制御した。一次蒸発器は内管

を冷媒,外管を温水が流れる5.5mの二重管を4巻してウレクソフ

ォーム断熱したもので蒸発熱量は温水で制御できる。また二次蒸発 器は一次蒸発器と同一の構造であり,一次蒸発器,測定管で蒸発し なかった液冷媒を完全にガス化させる働きをする。 3.4 多段測定管 単一測定管の結果を確認するために弟5図のような多段の二重管 からなる全域測定管を製作した。各段の入口,出口部に温水,管壁, 冷媒の温匿測定用に熱電対を取り付けてある。全体はやはり硬質ウ レタンフォームで断熱絶縁されている。 人

実験結果とその検討

4.1冷媒流動状態

弟1図に示したルームクーラの蒸発器にガラス管を取り付けて,

実際に空気を冷却しているときの冷媒流動状態を観察した(冷媒流 量約45kg/h)。ルームクーラの減圧横構は内径1.2mmのキヤピラ リチューブであるが,吐出直後の蒸発器入口状態は弟る図のように 液冷媒の中にガスが混合した流れである。それが入口から1/8ほど の位置から弟7図のような環状流となる。この環状流領域において

は,最初の ̄ぅち管全局をおおっている薄い液瞑と中心部のガススピ

ードは遅く,液膜の流れる様子も肉眼で観察することができる。蒸 発が進むにつれて液膜のスピードは大きくなり肉眼で見ることはで きなくなる。弟8図は出口から1/12の位置において乾き度が0.8前 後の状態である。 壬}∴\ 「H■ A 18H トl 13∩ 12∩ トl 7rl 6rl 11 in l 1,050 ̄ ̄ l.170-1.25(〉 1.400-第5国 多 f蓬 測 毛 管 第6図 蒸 発 器 入 第7囲 蒸 発 器 中 間 ー;古咲 温水入口 1.7.13. 第8国 蒸 発 器 後 半 次に舞4図の測定管の所に管内径が5,8,11mmの水平ガラス管 を取り付けて冷媒流動状態を観察した。.その結果は第9図に示した ように冷媒流量が24kg/bと低くても,管内径が小さい場合には環 状流であるが,管内径が大きくなると管既に液冷媒がたまって流れ,

その上部をガスが流れる層状流(Wave+MistFlow)になる。管内

径が小さくても流量が非常に小さければ,液とガスが分離して層状 流となる。舞10図は内径5mmおよぴ8mmの管内をそれぞれ15 kg/h前後の速さで流れるときの冷媒状態である。 4.2 熱伝達率測定 弟11図は温度測定の結果の一例として,蒸発圧力5.3kg/cmヱG, 冷媒流量62.5kg/h,入口乾き度0.4の場合を示したものである。実 測の冷媒温度と蒸発圧力から換算した温度とはほとんど完全に一致 していることがわかる。また温水温度・管壁温度とも上部のほうが

(3)

R-22 の

冷娘流i;を 32、35kg′′′h 乾 き 蟹 0.4∼0.5 冷媒流 乾 き 止 60∼63kg/h 斐 0.4∼0.5 パ 5.OmlTl 8.OmlTl 11.Omm 第9図 冷 法化 動 状 態 媒 例 算 計 盃l 達 伝 執州 表 2 第 〇し 単 記 36 3ヰ 32 30 28 26 24 22

ー,L.J一ト.■L-■■「■一■-+.

nU 虫U {人り 一寸 り】 0 (八) り一 l l l l l :;=・軒たL-:62.5k耳∴/L 幸三き・-と工=り.1--n_ら _1丁9kg/h i‡1づこ上訂ユ'芝 も・

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じ F エ バノ「'i亘r荘子こ・二茄 項

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単 位 \ 一次蒸発器 加 左ヒ 出入口水温度羞 熱 品 kg/h deg kcal/h 加 熱 水 量I kg/b

芸入口水温度≡lよ三訂h

7 4 00 2 104.5 16.8 1,7ふ) 20.4 14.6 298 9 ∩<) 亡U ◆ ⊂J 7 5 7 4 1 52 57 【ソ】 0 2 qU 1 5 109.8 17.8 1,953 0 5 2 , ● ▲‥lU 鵜83 2 7 8 ■ ● O QU O・4 3 1 9 9 【一J , . 7 1 1 9 00 1 97.8 15.8 1,543 118.0巳 114.0

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5 9 3 ● ● 6 1 5 3 6 ▲kU ▲RU r「) ● ■ ▲uU 3 01U 3 A- J tl糾 5 0 6 6 1 5 2 0 ● 7 0 6 1 1 1 測加 勲±水 量 出入口水温度差 全 量 平均壁温度 冷 媒 温 度 冷媒一壁温度差 高位水温度 定r 低位水温度 管 加熱水温度差 熱 量 熱 雷 産 熱 伝 達 率 入 口 乾 度 出 口 平 均 乾 度 kg/h ∼ 88.1 deg kcal/h ℃ ℃ deg ℃ ℃ deg kcal/b kcal/m2b kcal/m2b deg 9.0 793 乱8 5.2 3.6 24.5 18.6 64.4 10.2 656 7.8 3.9 3.9 26.8 20.4

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α々=法)

(1) 1791 第10国 層 状 流 r注水下部i法上竺 管蟹下古仁温厚 C B A 第11図 温度測定結果例 ー一寸-, α々 冷媒熱伝達率 (kcal/m2bdeg) Q:蒸発伝熱量(kcal/h二二・ A:測定管内面積(m2) √Ⅳ:測定管平均温度(℃) 71:冷 媒 温 度(℃:〉 管内壁温度rⅣほ管外温度で代用しているが, 内外の温度差はTakobの変形式(11)を用いれば本 実験範囲でほ外周温度の0.1%以下であり問題な い。第11図のような測定結果より(1)式を用い て熱伝達率を計算した例を弟2表に掲げた。 冷媒流量鵬∼72kg/b,およぴ30∼33kg/b,熱 密度20,000∼23,000kcal/m2bとはば一定の条件 での熱伝達率を求めて,乾き歴との関床で整理し てみると弟12図のようになった。ルームクーラ 用蒸発熱こおいては乾き度が0.3より大きい所で 運転されるが,本実験においては実験可能の0.2 まで実測した。第12図の例にみられるように熱 密度が一定の場合には,乾き度が0.2から0.9まで大きくなるにつ れて熱伝達率は若干増加し,0.9以上になると急激に低下している。 0・2から0・9の問においては冷媒の観察結果からもわかるように管 内壁全周が液冷媒でおおわれており,その液膜内で気泡発生あるい は液のかく乱対流が生じているので非常に熱伝達率は高い。乾き度 が0別こ近ずくにつれて蒸発したガス冷媒のスピードが大きくなり,

(4)

(Ⅷ一つぷ伽∈て一己J)ヂq幹憎坦煮 000 000 000 000 000 & ご叫 一斗 3 2 】20.000、23,000しkcaレふ2h) (コ封068、72 ・kg/h) ●30へ33 飽和妓--ヤ ー 一 一一過熱城一

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0 ∧U ハU O O O 八U ∧U (U O 爪U O 八U O O O O O ∧U ∧U O ハur Qq ♪m「 ・句 a nち 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 P.9 l.0 乾 き渡Ⅹ 第12図 乾 き 変 と 熱伝達率 G又 0 6S-72 (kg/′′h) ● 30九33 10〕 つ 3 4 6 810一 難密雲q rkcaレh2h) 第13図 熱密 変 と 熱伝達率 つ 3 4

液膜の乱れを促進するとともiこ液膜の厚さが薄くなり熱伝達ほ向上

する。 乾き度が0.9以上になると策2図⑥点のようにもはや管内壁全問 を液膜がおおわなくなり,有効伝熱面積が減少してくるためみかけ 上の熱伝達率は低下する。このような状態においては,ガス冷媒中 を運ばれる微細な液滴が乾き壁面に衝突して瞬時に蒸発する現象を 呈するものと考えられるが,それは常に一定したものではなく本 実験においても実験値のバラツキが非常に大きかった。乾き変が

0・2∼0・9の間で熱密度?み琴えて平均熱伝達率を求め,熱密度との

関係で整理すると弟13図のようになった。これより冷媒流量が一 定のときほ熱伝達率は熱密度ヴの0.6乗に比例することがわかる:, 次に冷媒流量を変えて実験を行ない,熱密度が同程度の熱伝達率 のみを抽出して整理すると,舞14図のように熱伝達率は冷媒流量の 0.3乗に比例することがわかる。弟13,14図の結果より次の実験式 が得られる。 α月=3.85G月U・3甘0・6 (0.2<∬<0.9)… ……‥‥.(2) 単一測定管で得られた各実験値と(2)式による計算値と比較し て,弟15図に示した。これより±15%のバラツキ範囲内で実験式 (2)が成立することがわかる。

一般に,蒸発沸騰時の伝熱機構は加熱壁面iこ発生した気ほうの成

長によるものといわれ,その観点から伝熱量の大小は気ほう成長の 大きさを左右する壁温と流体との温度差の関数となる。自然沸騰iこ おける代表的な実験によれば,西川氏(12),Levy氏(13),Rohsenow nU O O nU O ハU 爪U (U O ▲nV ハU <U <U O O O O 爪じ 爪U n入じ 亡U 4 3 2 (ぎつエh∈\一己さ苦り†叫て妄

士:ニ

q( ̄k亡aI′ふ2h) 20,000-23,000 9,000、11,000 5,800、6、100 20 30 40 60 80100 冷媒流量GR・(kg/b) 第14図 冷媒流量と熱伝達率 仇 Oq 氏 Ar q叫 9り (訂で`∼乍、一≡さ≡b空地た 1,000 1,000 2,000 3,0004,0006,0008,00010,000 実測値αR…(k亡al′ん2h deg) 第15図 実測値 と 計算値 氏(14)らほ温度差の約3乗に比例し,Forster-Zuber氏(15)らは約2乗 に比例すると報告しており,また冷媒を使用して強制流動管外熱伝 達の実験を行なったBor且AHOB氏(16)によれば2.5∼3.3乗に比例す ると報告されている。本実験においては実験式(2)を変形すると ヴ=29.GO・75(rⅣ-71)2・5 (3) となり,伝熱量は温度差の2.5乗に比例していることになる。また自 然沸騰でも強制流動沸騰でもある温度差以上になると熱密度の増加 が停止するバーンアウト点が存在するものである。本実験において は温度差の最大が11degでありバーンアウト点は見られなかった。 ん3 多段測定管による確認 ルームクーラ用蒸発器の冷媒管は弟1図に示したように多段にな っている。そこで前項で得られた単一測定管の結果が多段の場合に おいても成立するかどうかの確認実鹸を行なった。弟5図のような 多段蒸発器を第4図の一次蒸発器,単一測定管,二次蒸発器の代わ りに設置し,膨張弁から出た冷媒を直接下部から通して蒸発させた。 各段の乾き度変化,勲密度,熱伝達率の測定結果の一例は弟1る図 に示すとおりとなった。国中点線で示した熱伝達率の値は各段の平 均熱密度甘の値を単一管の実験式(2)に代入して求めたものであり 良く一致している。 また過熱ガス式の熱伝達率は一般に管内を流れる完全流体の熱伝 達率を求める次式(4)より計算できることを冷媒凝縮熱伝達の実験 で確認している。

α々=0・023(ぶ(芋)0●8几0・4

+_ +-、-, ■人 d V ガス冷媒熱伝導率(kcal/mhdeg) 管 内 径(皿) ガス冷媒流速(m/b) ‥‥.‥(4)

(5)

R-22 の

1793 榊仰洲榊↑仙郷㈹ (哲≡NJて一賀一)言を側道載 (U ハU ハ八】 亡り ▲A・ 40 1 α 0 仇 ×車れ墟 ヒ 竜く 宍月 0,2 0 20 15 10 5 \℃で 冶喋蒸発ItノJ 冷媒液_岩: 47.5とg/h 0 計募債 一実剛直

「一ノ′一一一ノ

/〔 過熱奴 加熱水量 犯3kg/h

+-1-一---→ 加熱水道66.8柏/′h 加熱水宗76.Okg/h ●水温度 0壁温度 ▲一昔喋温度

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12 人

A34B5678c910Dll121314E1516F17‡吉

定 位置 1】 第16囲 多段 測定 結果 例 レ:ガス冷媒動粘性係数(m2/h) f㌧:ガス冷媒プラントル数 本実験においても乾き度が1.0以上の過熱ガス域において実験値 と計算値とはぼ一致していることがわかった。

5.結

日 直径7・9mmの水平銅管内で蒸発する冷媒R-22の熱伝達率を測 定した結果を要約すると次のとおりである。 (1)ルームクーラ用蒸発器の大部分は管内壁面を液冷媒,中心 部をガス冷媒が流れる環状流である。 (2)乾き度が0.2から0.9までの環状流領域においては乾き度 の増加とともに熱伝達率は若干増大し,その平均値は αR=3.85CO・3ヴ0・6 (24∼72kg/h,3,500∼30,000kcal/m2h) により算出できる。 終わりに本研究にあたってご指導,ご助言をいただいた東京大学 内田教授にお礼申し上げる。 12345678910111213141516 参 鳶 文 献 松札 埋橋:目立評論44,1228(昭37-8) 松村,埋橋:日立評論45,886(昭誠一5) 高橋,埋橋:日本放械学会講演会前刷集722,73(1964) C・Asbley:A.S.R.E.,50,89(1942) W・Witzig:A.S.R.Eり5d,153(1948) C・Boiling:A.S.R.Eり引,1338(1953) 手塚:日本機械学会講演会前刷集705,107(1962) M・Baker:A.S.H.R.A.E.,4,83(1959) M・Altman:Trans,A.S.M.Eり82,189(1960) 内田,山口= 日本伝熱シンポジウム2,149(昭40「5) 大賀:伝熱諸論とその適用43(1931) 西川こ 日本機械学会志朗,43(昭溺-1) S・Levy:Trans,A.S.M.E.,81,37(1959) W・Robsenow‥ Trans,A.S.M.Eリ74,969(1952) Forster-Zuber:A.Ⅰ.Ch,E.,l,531(1955) C・60rノIaHOB:Ⅹ0Ⅲ06HrB打aIO TexHHKa4,40(1964)

言午

特許弟423617号(特公昭38-24829号)

子 ピ ー 従来永久磁石を用いたマイクロ波電子管のビーム集束装置として は弟l国のような構成のものがあるが,NS両極磁片がそれぞれ1 個の磁性体ブロックを構成しているため,両永久磁石間に磁路を形 成し,互いに他を逆方向に磁化する力が働らき,永久磁石1個の場 合よりも自己減磁力が増大し損失が大きくなって十分なビーム集束 を行なえない欠点があった。 本発明はこれの欠点を除去するため弟2図に示すように対向する 磁極片をスリットによって磁極分片に分割し,それぞれを永久磁石 と接続したもので,スリットの存在によって両永久磁石相互間の減 磁作用を軽減し,磁化の強さが損なわれない。またNS両磁極分片 馬蹄形永久磁石

/

馬蹄形永久砥石/ ′ l ll′ /レ!! l

N.S両趨庫片 第1図 マイクロ波電子管 金 子 洋 一・竹 本 猛 夫

の対向両側に円錐リング状突起を設けることによって,比較的軸対 称性がより強い集束磁界を得ることができるなどの特長を有するも のである0 (半田) 馬蹄形永久 円錐リング状 マイクロ波電子管挿入口

八八\スノトソト爪ぞ固定板

l+ 馬蹄 砥石 LJ L+ 突起 rl

/rl.

「1 円錐

rl\

出/⇔ ⇔\出 磁痍分片 スリット 磁極分片 磁痍分片 円錐リング状突起 スリット 馬蹄形永久磁石 第 2 形永久磁石 リング状突起

参照

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