石川啄木歌集コンコーダンス(中-下)

   

石川啄

木歌集コンコーダンス︵中

―

下︶

中  

里  

義  

博  

研 究 ノート

一   

凡 

例

一 、 本 コンコーダンスは 、﹃ 新編啄木歌集 ﹄︵ 岩波文庫 ︶ 久 保田正文 ︵ 編 ︶︵ 一九九三年五 ・ 一七   岩波書店 ︶を 基 に 、 所収 の 歌集 ﹁ 一握 の 砂 ﹂︵ 五五一首 ︶ 及 び ﹁ 悲 しき 玩 具 ﹂ ︵ 一九五首 ︶の 計七四六首 の 全語彙 ︵ 固有名詞 をも 含 む ︶ をその 対象 とする 。 一 、 見出 し 語 ︵ ゴシック ︶ の 配列 については 、 旧仮名遣 い の 五十音順 によっている 。 一 、 歌集 からの 引用 については 、﹁ 岩波文庫版 ﹂ に 従 って いる 。 一 、 各出所表示 の 略語 ﹁ 一 ﹂ は ﹁ 一握 の 砂 ﹂ を 、﹁ 悲 ﹂ は ﹁ 悲 しき 玩 具 ﹂ をそれぞれ 示 す 。﹁ 一握 の 砂 ﹂ における 五 つの 章 の 略語 ︵﹁ 我 ﹂ は ﹁ 我 を 愛 する 歌 ﹂、 ﹁ 煙 ﹂ は ﹁ 煙 ﹂、﹁ 秋 ﹂ は ﹁ 秋風 のこころのよさに ﹂、﹁ 忘 ﹂ は ﹁ 忘 れがたき 人人 ﹂、 そして ﹁ 手 ﹂ は ﹁ 手套 を 脱 ぐ 時 ﹂︶ を それに 続 けて 示 す 。 一 、 歌集略号 に 続 く 数字 は 、 それぞれの 歌 の ﹁ 通 し 番号 ﹂ を 示 しているが 、 その 番号 も ﹁ 岩波文庫版 ﹂ による 。 一 、 各出所表示 の 末尾 の 番号 は 、 啄木 の 短歌三行書 きの １ ∼ ３ の 行数 を 示 す 。 ︻つ︼ つ 今 も 残 しつ 一 ・ 忘 ・ ４２２ ― ３ 啄 めり 名 も 知 らぬ 鳥 啄 めり 赤 き 茨 の 実 一 ・ 秋 ・ ２６２ ― ３ つかず 息 もつかず 一 ・ 我 ・ ６６ ― ２ つかはぬ 人 間 のつかはぬ 言 葉 一 ・ 我 ・ １２６ ― １ 仕 へて 気 の 変 る 人 に 仕 へて 一 ・ 我 ・ ６４ ― １ 津 軽 津 軽 の 海 を 思 へば 一 ・ 忘 ・ ３０９ ― ３ 疲 れ 青 き 疲 れが 一 ・ 我 ・ ６３ ― ２ こころよき 疲 れなるかな 一 ・ 我 ・ ６６ ― １ 仕 事 をしたる 後 のこの 疲 れ 一 ・ 我 ・ ６６ ― ３ つかれ 過 ぎゆける 一 年 のつかれ 出 しものか 、 悲 ・ ４８ ― １ つかれし つかれし 心 ！ 悲 ・ ６６ ― ３ つかれたる つかれたる 牛 のよだれは 一 ・ 我 ・ ８５ ― １ つかれたる 悲 ・ １２２ ― ２ 疲 れて いたく 汽 車 に 疲 れて 猶 一 ・ 忘 ・ ３７８ ― １ つかれて つかれて 眠 る 一 ・ 我 ・ １９ ― ３ たひらなる 海 につかれて 一 ・ 手 ・ ４９３ ― １ 月 月 に 吠 ゆるに 似 たりとい ふ らむ 一 ・ 我 ・ １７ ― ３ 雨 後 の 月 一 ・ 秋 ・ ２７８ ― １ 釧 路 の 海 の 冬 の 月 かな 一 ・ 忘 ・ ３８４ ― ３ 夏 の 夜 の 月 一 ・ 手 ・ ４７６ ― ３   月 に 三十 円 もあれば 、 田 舎 にては 、 悲 ・ １４９ ― １ 次 この 次 の 休 日 に 一 日 寝 てみむと 一 ・ 我 ・ １１６ ― １ つき 来 ぬ 耳 につき 来 ぬ 一 ・ 我 ・ １０９ ― ２ 尽 きざる 千 万 年 も 尽 きざるごとし 一 ・ 我 ・ ８５ ― ３ つきたる 薬 つきたる 朝 に 来 し 悲 ・ １８７ ― ２ 尽 きて わが 為 さむこと 世 に 尽 きて 一 ・ 秋 ・ ２６６ ― １ つきて 壁 のなかより 杖 つきて 出 づ 一 ・ 我 ・ １３ ― ３ 月 夜 磯 の 月 夜 のゆきかへりかな 一 ・ 忘 ・ ４０３ ― ３ つく いつも 目 につく 友 の 妻 かな 一 ・ 手 ・ ５１１ ― ３ 突 く 戸 の 面 には 羽 突 く 音 す 。 悲 ・ ３７ ― １ つぐ 山 羊 の 乳 をつぐ 一 ・ 手 ・ ４６６ ― ２ 机 机 の 位 置 を 此 処 に 変 へしは 。 悲 ・ ７２ ― ３ つくづく つくづくと 一 ・ 我 ・ ６４ ― ２ つくづくと 手 をながめつつ 一 ・ 手 ・ ４４１ ― １ つくりき 面 に 強 ひて 笑 み をつくりき 一 ・ 忘 ・ ３９７ ― ３ 作 りし 十 年 まへに 作 りしとい ふ 漢 詩 を 一 ・ 忘 ・ ４０５ ― １ つくりぬ 泣 く 母 の 肖 顔 つくりぬ 一 ・ 我 ・ １２ ― ２ つけて ソニヤとい ふ 露 面 亜 名 をつけて 、 悲 ・ １７７ ― ２ 着 ける ふ るさとのたより 着 ける 朝 は 一 ・ 煙 ・ ２３８ ― ３

二   

つける 空 を 見 る 癖 もつけるかなー 悲 ・ １６７ ― ２ 辻 秋 の 辻 一 ・ 秋 ・ ２６３ ― １ 拙 き 世 わたりの 拙 きことを 一 ・ 忘 ・ ３４５ ― １ つた ふ 頬 につた ふ 一 ・ 我 ・ ２ ― １ つたへり つめたきものの 頬 をつたへり 一 ・ 忘 ・ ３６６ ― ３ 土 ひと 塊 の 土 に 涎 し 一 ・ 我 ・ １２ ― １ 日 毎 に 土 のくづるるごとし 一 ・ 我 ・ １１０ ― ３ ふ るさとの 土 をわが 踏 めば 一 ・ 煙 ・ ２４６ ― １ 雨 後 の 小 庭 の 土 の 香 を 嗅 ぐ 一 ・ 手 ・ ４７５ ― ３ つつ つくづくと 手 をながめつつ 一 ・ 手 ・ ４４１ ― １ そを 見 つつ 一 ・ 手 ・ ４４７ ― ２ 夏 の 来 たるを 感 じつつ 一 ・ 手 ・ ４７５ ― ２ あゆみつつ 一 ・ 手 ・ ５３５ ― ２ 痛 む 歯 をおさへつつ 、 悲 ・ ９ ― １ 胸 のむかつく 癖 を 知 りつつ 。 悲 ・ １７ ― ３ みすぼらしき 郷 里 の 新 聞 ひろげつつ 、 悲 ・ ２３ ― １ 議 会 を 罵 りつつ 涙 出 でたり 、 悲 ・ ６７ ― ２ ふ くれたる 腹 を 撫 でつつ 、 悲 ・ ９９ ― １ 病 院 の 窓 によりつつ 、 悲 ・ １０３ ― １ 寝 つつ 読 む 本 の 重 さに 悲 ・ １２２ ― １ 痕 を 撫 でつつ 。 悲 ・ １４２ ― ３ 脊 丈 のびゆく 子 を 見 つつ 、 悲 ・ １５４ ― ２ づつ 一 人 づつ 囚 人 がゐて 一 ・ 我 ・ １３４ ― ２ つづける 赤 煉 瓦 遠 くつづける 高 塀 の 一 ・ 手 ・ ４５２ ― １ 躑 躅 わが 庭 の 白 き 躑 躅 を 一 ・ 煙 ・ ２４２ ― １ つつましさ 村 医 の 妻 のつつましさ 櫛 巻 なども 一 ・ 煙 ・ ２１６ ― ２ 包 めり 林 を 包 めり 一 ・ 忘 ・ ３７５ ― ３ つと つと 胸 を 引 きぬー 悲 ・ １０５ ― ２ 勤 め 勤 めなればかな 。 悲 ・ １５ ― ３ つとめ 先 つとめ 先 よりかへり 来 て 一 ・ 手 ・ ５４４ ― ２ つとめ 先 を 休 みて 、 今 日 も 、 悲 ・ ３ ― ２ つのり またも 俄 かに 不 平 つのり 来 一 ・ 我 ・ １４９ ― ３ 募 る 胸 の 痛 み 募 る 日 。 悲 ・ １２０ ― ３ 唾 人 ありて 電 車 のなかに 唾 を 吐 く 。 一 ・ 我 ・ １３０ ― １ 呟 きて ひとり 呟 きて 一 ・ 手 ・ ５１７ ― ２ 呟 く 口 の 中 にてた ふ どけの 事 を 呟 く 一 ・ 忘 ・ ３２３ ― ２ つ ぶ やけり 何 事 か 今 我 つ ぶ やけり 。 悲 ・ １８ ― １ つ ぶ れる 目 をばつ ぶ れる 。 悲 ・ １０９ ― ３ ふ つと 目 をばつ ぶ れる 。 悲 ・ １１８ ― ３ 妻 妻 のため 一 ・ 我 ・ ９６ ― ２ 妻 としたしむ 一 ・ 我 ・ １２８ ― ３ わが 妻 のむかしの 願 ひ 一 ・ 煙 ・ １９５ ― １ 村 医 の 妻 のつつまし 櫛 巻 なども 一 ・ 煙 ・ ２１６ ― ２ 刀 をぬきて 妻 を 逐 ふ 教 師 もありき 一 ・ 煙 ２３１ ― ２ 辺 土 に 住 みし 母 と 妻 かな 一 ・ 忘 ・ ３０８ ― ３ おそらくは 生 涯 妻 をむかへじと 一 ・ 忘 ・ ３１２ ― １ わが 妻 に 着 物 縫 はせし 友 ありし 一 ・ 忘 ・ ３５４ ― １ われ 見 送 りし 妻 の 眉 かな 一 ・ 忘 ・ ３６１ ― ３ いつも 目 につく 友 の 妻 かな 一 ・ 手 ・ ５１１ ― ３ 妻 に 言 ひてみる 。 悲 ・ ６ ― ３ 今 のわが 妻 の 手 紙 の 束 ！ 悲 ・ ７６ ― ２ 妻 や 子 をいつくしむ 悲 ・ １０７ ― ２ 妻 に 語 れる 。 悲 ・ １２４ ― ３ 妻 よ 、 思 ふ な 。 悲 ・ １２７ ― ３ 友 も 妻 もかなしと 思 ふ らしー 悲 ・ １４６ ― １ 妻 よ 、 語 れとい ふ か 。 悲 ・ １６４ ― １ わが 妻 の 振 舞 ふ 日 なり 。 悲 ・ １７０ ― ２ 犬 を 飼 はむと 妻 にはかれる 。 悲 ・ １９４ ― ３ 妻 子 叱 り 、 泣 く 、 妻 子 の 心 ！ 悲 ・ ７ ― ２ 妻 子 の 留 守 に 。 悲 ・ １８１ ― ３ 爪 手 の 爪 を 切 る 。 悲 ・ １２ ― ３ 蜜 柑 のつゆに 染 まりたる 爪 を 見 つむる 悲 ・ ５０ ― ２ つめたき つめたきものの 頬 をつたへり 一 ・ 忘 ・ ３６６ ― ３ 罎 がつめたき 秋 となりにけり 一 ・ 手 ・ ４８３ ― ３ つめたさ つめたさなども 。 悲 ・ １３６ ― ３ 冷 たし こころ 冷 たし 一 ・ 我 ・ １３１ ― ３ つめよせし 殴 れとつめよせし 一 ・ 忘 ・ ３５０ ― ２ つもり あてつけのつもりではなけれど 、 悲 ６ ― ２ 積 れる やはらかに 積 れる 雪 に 一 ・ 我 ・ ４２ ― １ つゆ 蜜 柑 のつゆに 染 まりたる 爪 を 見 つむる 悲 ・ ５０ ― ２ 強 く かなしみの 強 くいたらぬ 一 ・ 手 ・ ５５０ ― １ つよく 雨 つよく 降 る 夜 の 汽 車 の 一 ・ 忘 ・ ３３５ ― １ 面 饑 ゑて 我 を 見 る 犬 の 面 よし 一 ・ 秋 ・ ２７９ ― ３

盛岡大学短期大学部紀要 第

19巻

三   

つらなれる その 片 隅 につらなれる 島 島 の 上 に 一 ・ 手 ・ ５１０ ― ２ つらむ 今 は 醒 めつらむ 一 ・ 忘 ・ ３４８ ― ３ さりげなく 君 も 聴 きつらむ 一 ・ 忘 ・ ４１７ ― ２ ツ ル ゲ エ ネ フ ツルゲエネフの 物 語 かな 一 ・ 忘 ・ ３６４ ― ３ 鶴 嘴 鶴嘴 を 打 つ 群 れを 見 てゐる 一 ・ 我 ・ ８７ ― ３ 伴 伴 なりしかの 代 議士 一 ・ 忘 ・ ３７２ ― １ つれなく 愛 づくとことさらつれなくせむや 一 ・ 秋 ・ ２８５ ― ３ 杖 壁 のなかより 杖 つきて 出 づ 一 ・ 我 ・ １３ ― ３ むかしながらの 太 き 杖 かな 一 ・ 煙 ・ １９０ ― ３ ︻て︼ 手 手 も 足 も 一 ・ 我 ・ ４４ ― １ 手 が 白 く 一 ・ 我 ・ ４７ ― １ 桂 首 相 に 手 とられし 夢 みて 覚 めぬ 一 ・ 我 ・ １５１ ― ２ 友 なみだ 垂 れ 手 を 揮 りて 一 ・ 煙 ・ １８９ ― ２ 我 ゆきて 手 をとれば 一 ・ 煙 ・ ２３０ ― １ 手 の 相 を 見 せよと 言 ひし 一 ・ 忘 ・ ３４３ ― ２ やや 長 く 手 をば 握 りき 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― ２ 手 套 を 脱 ぐ 手 ふ と 休 む 一 ・ 手 ・ ４３７ ― １ つくづくと 手 をながめつつ 一 ・ 手 ・ ４４１ ― １ 手 の ふ るひなどいとしかりけり 一 ・ 手 ・ ４４６ ― ３ 手 にとりて 見 る 一 ・ 手 ・ ４９１ ― ３ 手 をあてて 一 ・ 手 ・ ５１８ ― ２ 堅 く 手 握 り 口 疾 に 語 る 一 ・ 手 ・ ５３３ ― ３ またも 手 をやる 一 ・ 手 ・ ５４９ ― ３ 手 の 爪 を 切 る 。 悲 ・ １２ ― ３ 手 も 足 もはなればなれにあるごとき 悲 ・ ２２ ― １ よごれたる 手 を 見 るー 悲 ・ ３１ ― １ よごれたる 手 を 洗 ひし 時 の 悲 ・ ３２ ― １ 手 を 打 ちて 悲 ・ ５１ ― １ 手 の 中 にありしに 。 悲 ・ ７８ ― ３ 脈 をとる 看 護婦 の 手 の 、 悲 ・ ９６ ― １ 痛 みある 胸 に 手 をおきて 悲 ・ １１９ ― ２ 手 を 休 めては 、 物 を 思 へり 。 悲 ・ １２２ ― ３ 手 をのべて 悲 ・ １２９ ― ２ 脈 をとる 手 の ふ るひこそ 悲 ・ １３５ ― １ Ｆ とい ふ 看 護婦 の 手 の 悲 ・ １３６ ― ２ やせし 我 が 手 の 悲 ・ １３９ ― ２ 手 を 握 り 、 悲 ・ １４５ ― ２ 手 垢 手 垢 きたなきドイツ 語 の 辞 書 のみ 残 る 一 ・ 手 ・ ５０５ ― ２ 停 車場 停 車場 の 人 ごみの 中 に 一 ・ 煙 ・ １９９ ― ２ 停 車場 の 一 ・ 煙 ・ ２４４ ― ２ 石 狩 の 美 国 といへる 停 車 場 の 一 ・ 忘 ・ ３４１ ― １ 雪 の 吹 き 入 る 停 車 場 に 一 ・ 忘 ・ ３６１ ― ２ とある 野 中 の 停 車場 の 一 ・ 手 ・ ４９５ ― ２ とある 林 の 停 車場 の 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４９８ ― ２ 夜 おそく 停 車場 に 入 り 一 ・ 手 ・ ５２３ ― １ 停 車場 路 ふ るさとの 停 車場 路 の 一 ・ 煙 ・ ２５１ ― １ 手 紙 長 き 手 紙 を 書 きたき 夕 一 ・ 我 ・ １２３ ― ３ 友 の 手 紙 のおどけ 悲 しも 一 ・ 忘 ・ ３１０ ― ３ 昼 の 野 に 来 て 読 む 手 紙 かな 一 ・ 手 ・ ５１４ ― ３ 今 のわが 妻 の 手 紙 の 束 ！ 悲 ・ ７６ ― ２ 敵 大 いなる 敵 目 の 前 に 踊 り 出 でよと 一 ・ 我 ・ ４６ ― ３ 敵 として 憎 みし 友 と 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― １ 寂 寞 を 敵 とし 友 とし 一 ・ 忘 ・ ３７７ ― １ 適 せざる 適 せざる 、 悲 ・ ６４ ― ２ 手 先 手 先 を 冷 やしけるかな 。 悲 ・ ２０ ― ３ 手 ざはり 孩 子 の 手 ざはりのごとき 一 ・ 手 ・ ５３２ ― １ 弟 子 函 館 の 床 屋 の 弟 子 を 一 ・ 忘 ・ ３０７ ― １ 出 し 過 ぎゆける 一 年 のつかれ 出 しものか 、 悲 ・ ４８ ― １ 欄 干 欄 干 に 最 一 度 我 を 倚 らしめ 一 ・ 煙 １７２ ― ３ 手 擦 れし 赤 紙 の 表 紙 手 擦 れし 一 ・ 手 ・ ５０７ ― １ 手 帳 古 き 手 帳 にのこりたる 一 ・ 忘 ・ ４１１ ― ２ 手 つき おどけたる 手 つきをかしと 一 ・ 煙 ・ １８１ ― １ 出 て 家 を 出 て 五 町 ばかりは 、 悲 ・ ８ ― １ でなくては 原 稿紙 にでなくては 悲 ・ ８０ ― １ では あてつけのつもりではなけれど 、 悲 ・ ６ ― ２ て ふ 飲 めば 身 体 が 水 のごと 透 きとほるて ふ 一 ・ 我 ・ １２４ ― ２ 人 みなが 家 を 持 つて ふ かなしみよ 一 ・ 我 ・ １３２ ― １ 盗 むて ふ ことさへ 悪 しと 思 ひえぬ 一 ・ 我 ・ １３６ ― １ 鳴 く 日 となれば 起 るて ふ 一 ・ 煙 ・ ２３７ ― ２ きたなき 恋 に 身 を 入 るるて ふ 一 ・ 煙 ・ ２３９ ― ３ 蝶 小 櫛 の 蝶 を 夢 にみしかな 一 ・ 秋 ・ ２６８ ― ３ 手 套 手 套 を 脱 ぐ 手 ふ と 休 む 一 ・ 手 ・ ４３７ ― １ 出 窓 真 夜 中 の 出 窓 に 出 でて 悲 ・ ２０ ― １

四

手 もと 医 者 の 手 もとにあつまる 心 一 ・ 手 ・ ５４８ ― ３ 寺 ふ るさとの 寺 の 御 廊 に 一 ・ 秋 ・ ２６８ ― １ 寺 ふ るさとの 寺 の 畔 の 悲 ・ １３４ ― １ 照 せり 曠 野 の 汽 車 の 窓 を 照 せり 一 ・ 忘 ・ ３６８ ― ３ 照 る 春 の 日 の 静 かに 照 るは 一 ・ 忘 ・ ４１８ ― ２ 照 れり 心 に 照 れり 清 くしらみに 一 ・ 煙 ・ ２３５ ― ３ テロリスト テロリストの 悲 しき 心 も ― 悲 ・ １４７ ― ２ 電 車 こみ 合 へる 電 車 の 隅 に 一 ・ 我 ・ ２１ ― １ いつも 逢 ふ 電 車 の 中 の 小 男 の 一 ・ 我 ・ ３７ ― １ 人 ありて 電 車 のなかに 唾 を 吐 く 一 ・ 我 ・ １３０ ― １ あさ 風 が 電 車 のなかに 吹 き 入 れし 一 ・ 手 ・ ４９１ ― １ 途 中 にて 乗 換 の 電 車 のなくなりしに 悲 ・ １４ ― １ 電 燈 電 燈 の 球 のぬくもりの 悲 ・ １９０ ― ２ 電 話 遠 方 に 電 話 の 鈴 の 鳴 るごとく 一 ・ 我 ・ １１１ ― １ ︻と︼ と 蟹 とたはむる 一 ・ 我 ・ １ ― ３ 泣 きなむとすと 家 を 出 でにき 一 ・ 我 ・ ３ ― ３ さらさらと 一 ・ 我 ・ ８ ― ２ しつとりと 一 ・ 我 ・ ９ ― １ 父 と 母 一 ・ 我 ・ １３ ― ２ 瓢 然 と 帰 りし 癖 よ 一 ・ 我 ・ １５ ― ３ それを 仕 遂 げて 死 なむと 思 ふ 一 ・ 我 ・ ２０ ― ３ さびしくなれば 出 てあるく 男 となりて 一 ・ 我 ・ ４１ ― ２ 大 いなる 敵 目 の 前 に 躍 り 出 でよと 一 ・ 我 ・ ４６ ― ３ 非 凡 なる 人 といはるる 男 に 会 ひしに 一 ・ 我 ・ ４７ ― ３ 実 務 には 役 に 立 たざるうた 人 と 一 ・ 我 ・ ５６ ― １ 路 傍 に 犬 ながながと 呿 呻 しぬ 一 ・ 我 ・ ６０ ― １ よしと 思 へり 一 ・ 我 ・ ６１ ― ３ つきづくと 一 ・ 我 ・ ６４ ― ２ しつとりと 一 ・ 我 ・ ７０ ― １ 死 ね 死 ねと 己 を 怒 り 一 ・ 我 ・ ７１ ― １ とのみ 見 てゐぬ 一 ・ 我 ・ ７２ ― ２ 親 と 子 と 一 ・ 我 ・ ７３ ― １ かりかりと 噛 みてみたくなりぬ 一 ・ 我 ・ ７５ ― ２ まぢまぢと 思 ひてゐしは 一 ・ 我 ・ ７９ ― ２ たらたらと 一 ・ 我 ・ ８５ ― ２ 人 みな 死 ぬと 一 ・ 我 ・ ９４ ― ２ 友 とわかれぬ 一 ・ 我 ・ ９７ ― ３ どんよりと 一 ・ 我 ・ ９８ ― １ こつこつと 空 地 に 石 をきざむ 音 一 ・ 我 ・ １０９ ― １ この 次 の 休 日 に 一 日 寝 てみむと 一 ・ 我 ・ １１６ ― １ 麵 麭 に 似 たりと 思 ひけけるかな 一 ・ 我 ・ １１７ ― ３ たんたらたらたんたらと 一 ・ 我 ・ １１８ ― １ かうしては 居 られずと 思 ひ 一 ・ 我 ・ １２０ ― １ 妻 としたしむ 一 ・ 我 ・ １２８ ― ３ 消 えむと 思 ふ 一 ・ 我 ・ １３３ ― ３ わつと 泣 き 出 する 子 供 心 一 ・ 我 ・ １３５ ― ２ 盗 むて ふ ことさへ 悪 しと 思 ひえぬ 一 ・ 我 ・ １３６ ― １ わがいひつけに 背 かじと 心 を 砕 く 一 ・ 我 ・ １４１ ― ２ 男 とうまれ 男 と 交 り 一 ・ 我 ・ １４３ ― １ 口 を 利 かじと 思 ふ 一 ・ 我 ・ １４６ ― ３ 暮 らせし 一 日 を 忘 れじと 思 ふ 一 ・ 我 ・ １４８ ― ３ 何 事 も 金 金 とわらひ 一 ・ 我 ・ １４９ ― １ かなしみといはばい ふ べき 一 ・ 煙 ・ １６０ ― １ 髯 の 似 たるより 山 羊 と 名 づけて 一 ・ 煙 ・ １６３ ― ２ われと 共 に 一 ・ 煙 ・ １６４ ― １ 今 は 亡 き 姉 の 恋 人 のおとうとと 一 ・ 煙 ・ １６９ ― １ かなしと 思 ふ 一 ・ 煙 ・ １６９ ― ３ 神 有 りと 言 ひ 張 る 友 を 一 ・ 煙 ・ １７３ ― １ 人 恋 ふ るかと 一 ・ 煙 ・ １７９ ― ３ おどけたる 手 つきをかしと 一 ・ 煙 ・ １８１ ― １ われと 行 きし 少 女 一 ・ 煙 ・ １８５ ― ２ け ふ もひそかに 泣 かむとす 一 ・ 煙 ・ １８７ ― ２ 先 んじて 恋 のあまさと 一 ・ 煙 ・ １８８ ― １ 見 よげなる 年 賀 の 文 を 書 く 人 と 一 ・ 煙 ・ １９１ ― １ 夢 さめて ふ つと 悲 しむ 一 ・ 煙 ・ １９２ ― １ 下 駄 など 欲 しとわめく 子 なりし 一 ・ 煙 ・ ２０５ ― ３ 泣 けとごとくに 一 ・ 煙 ・ ２１５ ― ３ 小 学 の 首 席 を 我 と 争 ひし 一 ・ 煙 ・ ２１８ ― １ 衣 貸 さむ 踊 れと 言 ひし 一 ・ 煙 ・ ２２０ ― ２ うすのろの 兄 と 一 ・ 煙 ・ ２２１ ― １ 我 と 共 に 一 ・ 煙 ・ ２２２ ― １ 飄 然 と ふ るさとに 来 て 一 ・ 煙 ・ ２２４ ― ３

盛岡大学短期大学部紀要 第

19巻

五   

と 鳴 く 日 となれば 起 るて ふ 一 ・ 煙 ・ ２３７ ― ２ なやめる 魂 をしづめよと 一 ・ 煙 ・ ２４０ ― ２ 秀 子 とともに 蛙 聴 きけれ 一 ・ 煙 ・ ２４９ ― ３ 暮 れゆく 空 とくれなゐの 紐 を 浮 べぬ 一 ・ 秋 ・ ２６０ ― ２ 四 すぢの 路 の 三 すぢへと 吹 きゆく 風 の 一 ・ 秋 ・ ２６３ ― ２ 神 や 住 まむとかしこみて 見 る 一 ・ 秋 ・ ２６５ ― ３ さらさらと 一 ・ 秋 ・ ２６７ ― １ いとけなき 日 の 我 となり 一 ・ 秋 ・ ２６９ ― ２ 物 言 ひてみむ 人 あれと 思 ふ 一 ・ 秋 ・ ２６９ ― ３ はたはたと 黍 の 葉 鳴 れる 一 ・ 秋 ・ ２７０ ― １ 癖 となりにき 一 ・ 秋 ・ ２８３ ― ３ 大 願 とせし 一 ・ 秋 ・ ２８４ ― ２ 愛 づとことさらつれなくせむな 一 ・ 秋 ・ ２８５ ― ３ 初 恋 の 日 にもありきと 一 ・ 秋 ・ ２８６ ― ２ 野 に 満 つる 虫 を 何 と 聴 くらむ 一 ・ 秋 ・ ２８９ ― ３ わが 悲 しみと 月 光 と 一 ・ 秋 ・ ３０１ ― ２ あまねき 秋 の 夜 となれりけり 一 ・ 秋 ・ ３０１ ― ３ 辺 土 に 住 みし 母 と 妻 かな 一 ・ 忘 ・ ３０８ ― ３ おそらくは 生 涯 妻 をむかへじと 一 ・ 忘 ・ ３１２ ― １ 一 途 に 金 を 欲 しと 思 ひしが 一 ・ 忘 ・ ３１７ ― ３ いくたびか 死 なむとしては 一 ・ 忘 ・ ３２１ ― １ むやむやと 一 ・ 忘 ・ ３２３ ― １ とるに 足 らぬ 男 へと 思 へと 言 ふ ごとく 一 ・ 忘 ・ ３２４ ― １ 訪 ひ 来 し 友 とのめる 酒 かな 一 ・ 忘 ・ ３２６ ― ３ 智 彗 とその 深 き 慈 悲 とを 一 ・ 忘 ・ ３２８ ― １ 数 人 の 父 となりし 友 一 ・ 忘 ・ ３３１ ― ２ 酒 とともに 一 ・ 忘 ・ ３３２ ― ２ 吹 くがかなしと 日 記 に 残 れり 一 ・ 忘 ・ ３３８ ― ３ わが 宿 の 姉 と 妹 のいさかひに 一 ・ 忘 ・ ３４０ ― １ 誇 りとしたる 我 にやはあらぬ 一 ・ 忘 ・ ３４５ ― ３ 謀 叛 気 のかたまりなりと 一 ・ 忘 ・ ３４６ ― ２ 椅 子 をもて 我 を 撃 たむと 身 構 へし 一 ・ 忘 ・ ３４８ ― １ あらそひの 因 も 我 なりしと 一 ・ 忘 ・ ３４９ ― ２ 殴 れとつめよせし 一 ・ 忘 ・ ３５０ ― ２ この 咽 喉 に 剣 に 擬 したりと 一 ・ 忘 ・ ３５１ ― ２ 弟 と 呼 べば 一 ・ 忘 ・ ３５３ ― ２ 友 共 産 を 主 義 とせりけり 一 ・ 忘 ・ ３５５ ― ３ 敵 として 憎 みし 友 と 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― １ がちやりと 鳴 るに 思 ひや ぶ れき 一 ・ 忘 ・ ３７０ ― ３ かなしと 思 ひき 一 ・ 忘 ・ ３７２ ― ３ 今 夜 こそ 思 ふ 存 分泣 いてみむと 一 ・ 忘 ・ ３７３ ― １ ごおと 鳴 る 床 のあと 一 ・ 忘 ・ ３７５ ― １ 寂 寞 を 敵 とし 友 とし 一 ・ 忘 ・ ３７７ ― １ 笛 ながながとひびかせて 一 ・ 忘 ・ ３８１ ― ２ しらしらと 氷 かがやき 一 ・ 忘 ・ ３８４ ― １ 顔 とこゑ 一 ・ 忘 ・ ３８６ ― １ 小 奴 といひし 女 の 一 ・ 忘 ・ ３９１ ― １ 死 にたくはないかと 言 へば 一 ・ 忘 ・ ３９３ ― １ これ 見 よと 一 ・ 忘 ・ ３９３ ― ２ 舞 へといへば 立 ちて 舞 ひにき 一 ・ 忘 ・ ３９５ ― １ 水 ほしと 眼 ひらく 時 も 一 ・ 忘 ・ ３９９ ― ２ きしきしと 寒 さに 踏 めば 板 軋 む 一 ・ 忘 ・ ４０１ ― １ さらさらと 氷 の 屑 が 一 ・ 忘 ・ ４０３ ― １ 鼻 がぴたりと 凍 りつく 一 ・ 忘 ・ ４０６ ― ２ かの 会 合 の 時 と 処 かな 一 ・ 忘 ・ ４１１ ― ３ 小 説 のなかの 事 かと 一 ・ 忘 ・ ４１３ ― ２ 馬 鈴薯 の 花 咲 く 頃 と 一 ・ 忘 ・ ４２４ ― １ 病 むと 聞 き 一 ・ 忘 ・ ４２７ ― １ 癒 えしと 聞 きて 一 ・ 忘 ・ ４２７ ― ２ 胸 や 霽 れむと 今 朝 も 思 える 一 ・ 忘 ・ ４２９ ― ３ 死 ぬまでに 一 度 会 はむと 一 ・ 忘 ・ ４３２ ― １ つくづくと 手 をながめつつ 一 ・ 手 ・ ４４１ ― １ 色 にしたしまぬ 目 のゆゑと 一 ・ 手 ・ ４４２ ― ２ ひやひやと 一 ・ 手 ・ ４４８ ― １ 塵 と 雨 とに 曇 りたる 窓 硝 子 にも 一 ・ 手 ・ ４４９ ― ２ 夕 となりぬ 一 ・ 手 ・ ４５８ ― ３ 赤 赤 と 入 日 うつれる 一 ・ 手 ・ ４６４ ― １ 罎 がつめたき 秋 となりにけり 一 ・ 手 ・ ４８３ ― ３ とろろと 鳴 きて 輪 を 描 く 鳶 を 圧 せる 一 ・ 手 ・ ４８６ ― ２ 怒 れと 思 ふ 一 ・ 手 ・ ４９０ ― ３

六   

と ゆ ふ 日 赤 赤 と 酒 に 射 し 入 る 一 ・ 手 ・ ５００ ― ３ 酔 ひのあひだにはつきりと 浮 く 一 ・ 手 ・ ５０１ ― ３ ゆゑもなく 憎 みし 友 と 一 ・ 手 ・ ５０６ ― １ 我 も 酒 など 呷 らむと 思 へる 日 により 一 ・ 手 ・ ５０９ ― ２ うるみたる 目 と 一 ・ 手 ・ ５１１ ― １ ほそぼそと 一 ・ 手 ・ ５１４ ― １ あはれなる 恋 かなと 一 ・ 手 ・ ５１７ ― １ 若 しあらば 煙 草 恵 めと 一 ・ 手 ・ ５２５ ― １ あとなし 人 と 深 夜 に 語 る 一 ・ 手 ・ ５２５ ― ３ ちょんちょんと 一 ・ 手 ・ ５２８ ― １ 本 を 買 ひたし 、 本 を 買 ひたしと 、 悲 ・ ６ ― １ 日 が 赤 赤 と 悲 ・ ９ ― ２ うつとりと 悲 ・ １３ ― １ 泣 かうかと 思 ひき 。 悲 ・ １４ ― ２ しつとりと 悲 ・ １６ ― １ すつきりと 酔 ひのさめたる 心 地 よさよ 。 ！ 悲 ・ １９ ― １ どうなりと 悲 ・ ２１ ― １ 思 ふ 存 分 叱 りつくる 人 あれと 思 ふ 。 悲 ・ ２４ ― ２ ほんとに 欲 しと 思 ふ こと 有 るやうで 無 し 。 悲 ・ ３０ ― ２ うつとりと 悲 ・ ３５ ― ２ 忘 れじと 思 へど 。 悲 ・ ３６ ― ３ ながながと 欠 伸 してみぬ 、 悲 ・ ３９ ― ２ ぢりぢりと 、 悲 ・ ４５ ― １ 夜 となりたる 大 晦日 かな 。 悲 ・ ４５ ― ３ すつぽりと 蒲 団 をか ぶ り 、 悲 ・ ５３ ― １ 神 様 と 議 論 して 泣 きしー 悲 ・ ５５ ― １ 家 にかへる 時 間 となるを 、 悲 ・ ５６ ― １ やらむ ― と 思 ひし 悲 ・ ５８ ― ２ 人 とともに 事 をはかるに 悲 ・ ６４ ― １ うれしと 思 ふ 。 悲 ・ ６７ ― ３ ひと 晩 に 咲 かせてみむと 、 悲 ・ ６８ ― １ にやと 啼 けば 悲 ・ ７０ ― ２ 何 故 からかとなさけなくなり 、 悲 ・ ７１ ― １ 何 処 に 蔵 ひしかと 気 にかかるかな 。 悲 ・ ７６ ― ３ 字 を 書 かぬものと 、 悲 ・ ８０ ― ２ どうか 、 かうか 、 今 月 も 無 事 に 暮 らしたりと 、 悲 ・ ８１ ― １ あの 人 も 子 をこしらへたと 、 悲 ・ ８６ ― ２ そんならば 生 命 が 欲 しくないのかと 、 悲 ・ ９０ ― １ 久 し ぶ りに 巡 査 を 見 たりと 悲 ・ ９３ ― ２ 人 や 死 にたらむと 、 悲 ・ ９５ ― ２ びつしよりと 盗 汗 出 てゐる 悲 ・ １０１ ― １ ぼんやりとした 悲 しみが 、 悲 ・ １０２ ― １ 夜 となれば 、 悲 ・ １０２ ― ２ もうお 前 の 心 底 をよく 見 届 けたと 、 悲 ・ １０４ ― １ もう 嘘 をいはじと 思 ひきー 悲 ・ １０８ ― １ これかと 悲 ・ １１８ ― ２ 金 側 の 時 計 を 一 つ 欲 しと 思 へり 。 悲 ・ １２３ ― ３ いつか 、 是 非 、 出 さんと 思 ふ 本 のこと 、 悲 ・ １２４ ― １ 熱 高 き 日 の 癖 とのみ 悲 ・ １２７ ― ２ 運 命 の 来 て 乗 れるかと 悲 ・ １２８ ― １ はづれまで 一 度 ゆきたしと 悲 ・ １３７ ― １ 新 しきからだを 欲 しと 思 ひけり 、 悲 ・ １４２ ― １ 友 も 、 妻 も 、 かなしと 思 ふ らしー 悲 ・ １４６ ― １ 成 るがままに 成 れと 今 は 思 ふ なり 。 悲 ・ １４８ ― ３ 楽 に 暮 らせるとー 悲 ・ １４９ ― ２ ふ るさとに 行 きて 死 なむと 思 ふ 。 悲 ・ １５０ ― ３ いつしか 夏 となれりけり 。 悲 ・ １５１ ― １ まじまじとその 顔 を 見 れば 、 悲 ・ １５５ ― ２ うるさきものに 思 ひゐし 間 に 、 悲 ・ １５６ ― ２ 母 に 叱 られしをうれしと 思 へる 。 悲 ・ １６６ ― ３ 心 となる 、 悲 ・ １６８ ― ２ いとしと 思 へる 。 悲 ・ １７６ ― ３ その 猫 がまた 争 ひの 種 となるらむ 。 悲 ・ １７９ ― ２ 俺 ひとり 下 宿屋 にやりてくれぬかと 、 悲 ・ １８０ ― １ 庭 に 小 蟻 と 遊 べり 。 悲 ・ １８２ ― ３ 今 日 ひよつと 近 所 の 子 等 と 遊 びたくなり 、 悲 ・ １８５ ― １ クリストを 人 なりといへば 、 悲 ・ １９２ ― １ 犬 を 飼 はむと 妻 にはかれる 。 悲 ・ １９４ ― ３

盛岡大学短期大学部紀要 第

19巻

七   

戸 夜 おそく 戸 を 繰 りをれば 一 ・ 手 ・ ５１５ ― １ 戸 の 面 には 羽 子 突 く 音 す 。 悲 ・ ３７ ― １ ど 友 はわらへど 一 ・ 我 ・ １５ ― ３ はたらけど 一 ・ 我 ・ １０１ ― １ はらたけど 猶 わが 生 活 楽 にならざり 一 ・ 我 ・ １０１ ― ２ 眼 閉 づれど 、 悲 ・ ２ ― １ あてつけのつもりてはなけれど 、 悲 ・ ６ ― ２ 歩 いてみたれどー 悲 ・ ８ ― ３ 嘘 はなけれどー 悲 ・ ２９ ― ３ 待 てど 、 待 てど 、 悲 ・ ７２ ― １ 扉 あららかに 扉 を 推 せしに 一 ・ 我 ・ １２１ ― ２ ドア ドア 推 してひと 足 出 れば 、 悲 ・ ８８ ― １ とある とある 日 に 一 ・ 我 ・ １０３ ― １ 汽 車 今 とある 森 林 に 入 る 一 ・ 忘 ・ ３８１ ― ３ とある 野 中 の 停 車場 の 一 ・ 手 ・ ４９５ ― ２ とある 林 の 停 車場 の 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４９８ ― ２ とある 子 藪 に 頬 白 の 遊 ぶ を 眺 む 一 ・ 手 ・ ５２８ ― ２ 公 園 のとある 木 蔭 の 捨 椅 子 に 一 ・ 手 ・ ５３９ ― １ ドイツ 語 手 垢 きたなきドイツ 語 の 辞 書 のみ 残 る 一 ・ 手 ・ ５０５ ― ２ といひし 手 の 相 を 見 せよといひし 一 ・ 忘 ・ ３４３ ― ２ 飽 きたりといひし 頃 こそ 一 ・ 忘 ・ ３５８ ― ２ とい ふ 大 とい ふ 字 を 百 あまり 一 ・ 我 ・ １０ ― １ 月 に 吠 ゆるに 似 たりとい ふ らむ 一 ・ 我 ・ １７ ― ３ 人 とい ふ 人 のこころに 一 ・ 我 ・ １３４ ― １ 愁 ひ 知 るとい ふ 書 焚 ける 一 ・ 秋 ・ ２５８ ― ２ はつかにも 見 きとい ふ さへ 一 ・ 秋 ・ ２７１ ― ２ 悶 を 解 すとい ふ 年 上 の 友 一 ・ 忘 ・ ３３０ ― ３ 新 しき 宗 教 を 創 めむとい ふ 一 ・ 忘 ・ ３５７ ― ２ 儲 けむとい ふ 友 なりき 一 ・ 忘 ・ ３５９ ― ２ 詐 欺 せしとい ふ 一 ・ 忘 ・ ３５９ ― ３ 十 年 まへに 作 りしとい ふ 漢 詩 を 一 ・ 忘 ・ ４０５ ― １ 身 投 げせしことありとい ふ 一 ・ 忘 ・ ４１０ ― ２ 君 来 るとい ふ に 夙 く 起 き 一 ・ 手 ・ ４７７ ― １ どうなりと 勝 手 になれとい ふ ごとき 悲 ・ ２１ ― １ 新 しき 明 日 の 来 るを 信 ずとい ふ 悲 ・ ２９ ― １ Ｙ とい ふ 符 牒 、 悲 ・ ６１ ― １ 百 姓 の 多 くは 酒 をやめしとい ふ 。 悲 ・ ６２ ― １ 生 れたとい ふ 葉 書 みて 、 悲 ・ ８５ ― １ Ｆ とい ふ 看護婦 の 手 の 悲 ・ １３６ ― ２ ボロオヂンとい ふ 露 西 亞 名 が 、 悲 ・ １４４ ― １ 妻 よ 、 語 れとい ふ か 。 悲 ・ １６４ ― ３ ソニヤとい ふ 露 西 亜 名 をつけて 、 悲 ・ １７７ ― ２ とい ふ こと 空 を 仰 ぐとい ふ ことが 一 度 もなかりき 。 悲 ・ ７９ ― ２ 泣 くとい ふ こと 忘 れたる 一 ・ 秋 ・ ２８０ ― ２ とい ふ に 秋 来 とい ふ に 一 ・ 秋 ・ ２５４ ― ２ 殴 らむとい ふ に 一 ・ 忘 ・ ３５０ ― １ わかれとい ふ に 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― ３ いまはのきはに 微 かにも 泣 きしとい ふ に 一 ・ 手 ・ ５４５ ― ２ 元 日 とい ふ に 悲 ・ ４８ ― ２ 病 院 に 入 りて 初 めての 夜 とい ふ に 、 悲 ・ ９７ ― １ といへる 石 狩 の 美 国 といへる 停 車 場 の 一 ・ 忘 ・ ３４１ ― １ どうか どうか 、 かうか 、 今 月 も 無 事 に 暮 らしたりと 、 悲 ・ ８１ ― １ 東 海 東 海 の 小 島 の 磯 の 白 砂 に 一 ・ 我 ・ １ ― １ 登 記所 かの 村 の 登 記所 に 来 て 一 ・ 煙 ・ ２１７ ― １ 東 京 東 京 の 夜 をひとりあゆみて 一 ・ 手 ・ ５２６ ― ３ どうして 今 はどうして 何 処 にゐるらむ 。 悲 ・ ８４ ― ３ どうなり どうなりと 勝 手 になれとい ふ ごとき 悲 ・ ２１ ― １ とか 女 あしざまに 我 を 言 へりとか 一 ・ 忘 ・ ３９４ ― ３ 死 にしとかこのごろ 聞 きぬ 一 ・ 忘 ・ ４０４ ― １ とかくして とかくして 家 を 出 づれば 一 ・ 我 ・ ８４ ― １ 咎 むな 母 よ 咎 むな 一 ・ 我 ・ １１ ― ３ とき この 寝 台 の 上 に 来 ていねしとき 。 悲 ・ ８９ ― ３ 時 泣 き 飽 きし 時 一 ・ 我 ・ ２４ ― ３ 怒 る 時 一 ・ 我 ・ ３６ ― １ その 前 にゆきて 物 を 言 ふ 時 一 ・ 我 ・ ５５ ― ３ 時 ありて 一 ・ 我 ・ ８３ ― １ 時 餓 ゑたる 時 は 我 も 爾 りき 一 ・ 我 ・ ９１ ― ３

八   

夜 寒 の 夜 具 にちぢこまる 時 一 ・ 我 ・ ９３ ― ３ 死 にたくてならぬ 時 あり 一 ・ 我 ・ １１３ ― １ 或 る 時 のわれのこころを 一 ・ 我 ・ １１７ ― １ 時 にかく 打 驚 きて 室 を 眺 むる 一 ・ 我 ・ １２９ ― ３ 消 ゆる 時 なし 一 ・ 煙 ・ ２１４ ― ３ をさなき 時 一 ・ 忘 ・ ３１１ ― １ 酔 ひてわがうつむく 時 も 一 ・ 忘 ・ ３９９ ― １ 水 ほしと 眼 ひらく 時 も 一 ・ 忘 ・ ３９９ ― ２ かの 会 合 の 時 と 処 かな 一 ・ 忘 ・ ４１１ ― ３ よごれたる 足 袋 穿 く 時 の 一 ・ 忘 ・ ４１２ ― １ かの 時 に 言 ひそびれたる 一 ・ 忘 ・ ４２０ ― １ 物 書 く 時 の 君 に 見 たりし 一 ・ 忘 ・ ４２３ ― ３ かなしき 時 は 君 を 思 へり 一 ・ 忘 ・ ４２５ ― ３ 時 として 一 ・ 忘 ・ ４３３ ― １ 時 ありて 一 ・ 手 ・ ５２０ ― １ よごれたる 手 を 洗 ひし 時 の 悲 ・ ３２ ― １ 時 を 借 めり 。 悲 ・ ４６ ― ３ また 直 ぐ 寝 たくなる 時 の 悲 ・ １３８ ― ２ 時 として 、 悲 ・ １６０ ― １ お 菓 子 貰 ふ 時 も 忘 れて 、 悲 ・ １６２ ― １ 時 折 時 折 のこの 物 おもひ 一 ・ 忘 ・ ４３０ ― ２ 説 きたる 初 めてイエス ・ クリストの 道 を 説 きたる 一 ・ 煙 ・ ２４３ ― ２ ときどき ときどき 我 の 心 を 通 る 。 悲 ・ ２４ ― ３ そのときどきに 変 りたる 悲 ・ １５２ ― ２ 時 時 母 も 時 時 ふ るさとのことを 言 ひ 出 づ 一 ・ 煙 ・ ２０８ ― ２ ときに ときにかう 自 分 で 言 ひて 悲 ・ ８７ ― ２ 説 き ふ せし 説 き ふ せし 一 ・ 我 ・ １７３ ― ２ 夙 く 君 来 るとい ふ に 夙 く 起 き 一 ・ 手 ・ ４７７ ― １ 融 くる 手 にためし 雪 の 融 くるが 一 ・ 手 ・ ４４６ ― １ 降 りて 融 け 降 りては 融 くる 一 ・ 手 ・ ４５４ ― ２ 融 け 降 りて 融 け 降 りては 融 くる 一 ・ 手 ・ ４５４ ― ２ 時 計 時 計 の 鳴 るもおもしろく 聴 く 一 ・ 我 ・ ３２ ― ３ はたと 時 計 をなげうてる 一 ・ 我 ・ １３８ ― ２ 見 てをれば 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４８２ ― １ とある 林 の 停 車場 の 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４９８ ― ２ 金 側 の 時 計 を 一 つ 欲 しと 思 へり 。 悲 ・ １２３ ― ３ 解 けがたき 解 けがたき 悲 ・ １７８ ― １ とけて 氷 囊 のとけて 温 めば 、 悲 ・ １３０ ― １ 何 処 何 処 やらに 沢 山 の 人 があらそひて 一 ・ 我 ・ ３５ ― １ 何 処 やらに 一 ・ 手 ・ ４６０ ― １ 何 処 に 蔵 ひしかと 気 にかかるかな 。 悲 ・ ７６ ― ３ 何 処 今 はどうして 何 処 にゐるらむ 。 悲 ・ ８４ ― ３ 床 屋 函 館 の 床 屋 の 弟 子 を 一 ・ 忘 ・ ３０７ ― １ どこやら どこやらに 杭 打 つ 音 し 一 ・ 手 ・ ４７９ ― １ 何 処 やら 夜 おそく 何 処 やらの 室 の 騒 がしきは 悲 ・ ９５ ― １ ところ ゆくところなし 一 ・ 我 ・ ３９ ― ３ その 因 るところ 深 く 且 つ 遠 きを 思 ふ 。 悲 ・ １４０ ― ２ ひとところ 、 畳 を 見 つめてありし 間 の 悲 ・ １６４ ― １ 処 かの 会 合 の 時 と 処 かな 一 ・ 忘 ・ ４１１ ― ３ と こ ろ ど こ ろ そのところどころ 光 るかなしさ 一 ・ 秋 ・ ２７８ ― ３ とし 寂 寞 を 敵 とし 友 とし 一 ・ 忘 ・ ３７６ ― ２ 年 ある 年 の 盆 の 祭 に 一 ・ 煙 ・ ２２０ ― １ たのみつる 年 の 若 さ を 数 へみて 一 ・ 忘 ・ ３０５ ― １ かの 年 のかの 新 聞 の 一 ・ 忘 ・ ３４７ ― １ わかれ 来 て 年 を 重 ねて 一 ・ 忘 ・ ４３４ ― １ 年 ごとに 恋 しくなれる 一 ・ 忘 ・ ４３４ ― ２ 年 明 けてゆるめる 心 ！ 悲 ・ ３５ ― １ いつの 年 も 、 悲 ・ ４０ ― １ あの 年 のゆく 春 のころ 、 悲 ・ １６５ ― １ 年 上 悶 を 解 すとい ふ 年 上 の 友 一 ・ 忘 ・ ３３０ ― ３ としき 心 いたまむとしき 一 ・ 我 ・ １３０ ― ３ として 友 として 遊 ぶ ものなき 一 ・ 煙 ・ ２３６ ― １ 皎 として 玉 をあざむく 少 人 も 一 ・ 秋 ・ ２５４ ― １ 秋 の 空 廓 寥 として 影 もなし 一 ・ 秋 ・ ２７７ ― １ 汪 然 として 一 ・ 秋 ・ ２８１ ― １ しんとして 幅 広 き 街 の 一 ・ 忘 ・ ３３９ ― １ 敵 として 憎 みし 友 と 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― １ 流 離 の 旅 の 人 として 一 ・ 忘 ・ ４１６ ― ２ 時 として 一 ・ 忘 ・ ４３３ ― １ 時 として 、 悲 ・ １６０ ― １ 或 る 市 にゐし 頃 の 事 として 、 悲 ・ １７３ ― １

盛岡大学短期大学部紀要 第

19巻

九   

としては いくたびか 死 なむとしては 一 ・ 忘 ・ ３２１ ― １ 図 書 庫 学 校 の 図 書 庫 の 裏 の 秋 の 草 一 ・ 煙 ・ １６７ ― １ 年 より 年 よりの 家 出 の 記 事 にも 悲 ・ ６３ ― ２ 年 若 き 自 分 よりも 年 若 き 人 に 、 悲 ・ ６６ ― １ 土 地 名 のみ 知 りて 緑 もゆかりもなき 土 地 の 一 ・ 忘 ・ ３７１ ― １ とぢて 目 をとぢて 一 ・ 手 ・ ５４２ ― １ 目 をとぢて 思 ふ 。 悲 ・ １４０ ― ３ 閉 ぢて 目 を 閉 ぢて 一 ・ 忘 ・ ３１０ ― １ 途 中 途 中 にて 乗 換 の 電 車 なくなりしに 、 悲 ・ １４ ― １ 途 中 にて 口 に 入 れたる 悲 ・ ５２ ― ２ とづ かたく 眼 をとづ 。 悲 ・ １１９ ― ３ 薬 に 噎 せて 、 伏 して 眼 をとづ 。 悲 ・ １２５ ― ３ 嫁 ぎて 君 の 嫁 ぎてより 一 ・ 手 ・ ５３８ ― ２ とて それもよしこれもよしとてある 人 の 一 ・ 我 ・ ５８ ― １ 十 年 十 年 まへに 作 りしとい ふ 漢 詩 を 一 ・ 忘 ・ ４０５ ― １ 唱 へき 酔 へば 唱 へき 一 ・ 忘 ・ ４０５ ― ２ 隣 り 泣 いてゐたりき 、 隣 りの 患 者 。 悲 ・ ９２ ― ３ となりし 数 人 の 父 となりし 友 一 ・ 忘 ・ ３３１ ― ２ とはせし うれしとはせし 一 ・ 忘 ・ ３８８ ― ３ 訪 はぬ 人 訪 はぬ 山 の 祠 の 一 ・ 秋 ・ ２９５ ― ２ 飛 び 飛 びてうた ふ を 一 ・ 煙 ・ １７７ ― ３ 鳶 とろろと 鳴 きて 輪 を 描 く 鳶 を 圧 せる 一 ・ 手 ・ ４８６ ― ２ 飛 びおりる 高 きより 飛 びおりるごとき 心 もて 一 ・ 我 ・ ５０ ― １ 訪 ひ 来 し 訪 ひ 来 し 友 とのめる 酒 かな 一 ・ 忘 ・ ３２６ ― ３ とびざりし とびざりしかな 一 ・ 煙 ・ １９８ ― ３ 飛 ぶ 小 鳥 の 飛 ぶ を 一 ・ 煙 ・ １７７ ― ２ 飛 べ 鳥 など 飛 べ 一 ・ 秋 ・ ２７７ ― ３ 遠 き 遠 きひびきす 一 ・ 秋 ・ ２９８ ― ２ 山 なほ 遠 き 雪 の 野 の 汽 車 一 ・ 忘 ・ ３６７ ― ３ 遠 き 火 事 かな 一 ・ 手 ・ ４７０ ― ３ その 因 るところ 深 く 且 つ 遠 きを 思 ふ 。 悲 ・ １４０ ― ２ やや 遠 きものに 思 ひし 悲 ・ １４７ ― １ 遠 く いたみを 遠 くおもひ 出 づる 日 一 ・ 我 ・ ６ ― ３ 遠 くより 笛 の 音 きこゆ 一 ・ 我 ・ ５７ ― １ 遠 くより 一 ・ 忘 ・ ３８１ ― １ 遠 く 姿 をあらはせる 一 ・ 忘 ・ ４０９ ― ２ 赤 煉 瓦 遠 くつづける 高 塀 の 一 ・ 手 ・ ４５２ ― １ 遠 み ふ るさとの 空 遠 みかも 一 ・ 秋 ・ ２５３ ― １ 泊 まり 泊 まりし 宿 屋 の 一 ・ 忘 ・ ３７３ ― ２ とまれり 見 てをれば 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４８２ ― １ とある 林 の 停 車 場 の 時 計 とまれり 一 ・ 手 ・ ４９８ ― ２ とめて あたらしき 心 もとめて 一 ・ 我 ・ １２７ ― １ 止 めて 箸 止 めて ふ つと 思 ひぬ 一 ・ 我 ・ ６８ ― １ とも かなしとも 見 き 一 ・ 手 ・ ４６９ ― ３ 思 出 のかのキスかとも 一 ・ 手 ・ ５３６ ― １ 舌 を 出 してみぬ 、 誰 にともなしに 。 悲 ・ ５３ ― ３ あの 男 とも 、 五 年 前 は 、 悲 ・ ８３ ― ２ わるくなれとも 、 ひそかに 願 へる 。 悲 ・ １０６ ― ３ 共 我 と 共 に 一 ・ 煙 ・ ２２２ ― １ 友 友 はわれへど 一 ・ 我 ・ １５ ― ３ 剽 軽 の 性 なりし 友 の 死 顔 一 ・ 我 ・ ６３ ― １ 友 よさは 一 ・ 我 ・ ９１ ― １ 我 に 似 し 友 の 二 人 よ 一 ・ 我 ・ ９５ ― １ おもひわづらう 友 をかなしむ 一 ・ 我 ・ ９５ ― １ おもひわづら ふ 友 をかなしむ 一 ・ 我 ・ ９６ ― ３ 友 とわかれぬ 一 ・ 我 ・ ９７ ― ３ わが 友 の 一 ・ 我 ・ ９９ ― ２ うる 惚 るる 友 に 一 ・ 我 ・ １０７ ― １ 友 がみなわれよりえらく 見 ゆる 日 よ 一 ・ 我 ・ １２８ ― １ 我 が 中 学 の 友 なりしかな 一 ・ 煙 ・ １５５ ― ３ 師 も 友 も 知 らで 責 めにき 一 ・ 煙 ・ １５７ ― １ その 後 に 我 を 捨 てし 友 も 一 ・ 煙 ・ １６６ ― １ 神 有 りと 言 い 張 る 友 を 一 ・ 煙 ・ １７３ ― １ 蘇 峯 の 書 を 我 に 薦 めし 友 早 く 一 ・ 煙 ・ １８０ ― １ かへる 友 かな 一 ・ 煙 ・ １８４ ― ３ 友 みな 己 が 道 をあゆめり 一 ・ 煙 ・ １８７ ― ３ 友 なみだ 垂 れ 手 を 揮 りて 一 ・ 煙 ・ １８９ ― ２ わが 友 の 一 ・ 煙 ・ １９０ ― ２ 友 牢 にあり 一 ・ 煙 ・ １９３ ― ２ 友 はみな 或 日 四 方 に 散 り 行 きぬ 一 ・ 煙 ・ １９６ ― １ はじめて 友 にうち 明 けし 夜 のことなど 一 ・ 煙 ・ １９７ ― ２ 友 のいとなむ 一 ・ 煙 ・ ２１８ ― ２ 酔 ひて 荒 れしそのかみの 友 一 ・ 煙 ・ ２３０ ― ３ 友 として 遊 ぶ ものなき 一 ・ 煙 ・ ２３６ ― １ 友 のやまひのいかになりけむ 一 ・ 煙 ・ ２３７ ― ３

友 長 く 長 く 忘 れし 友 の 一 ・ 秋 ・ ２８７ ― １ 話 も 友 はかなしみてしき 一 ・ 忘 ・ ３１１ ― ３ わらひし 友 よ 一 ・ 忘 ・ ３１２ ― ２ 友 われに 飯 を 与 へき 一 ・ 忘 ・ ３１４ ― １ その 友 に 背 きし 我 の 一 ・ 忘 ・ ３１４ ― ２ 友 の 恋歌 一 ・ 忘 ・ ３１５ ― ２ 神 のごとき 友 一 ・ 忘 ・ ３２４ ― ３ 訪 ひ 来 し 友 とのめる 酒 かな 一 ・ 忘 ・ ３２６ ― ３ 為 すこともなく 友 は 遊 べり 一 ・ 忘 ・ ３２８ ― ３ 悶 を 解 すとい ふ 年 上 の 友 一 ・ 忘 ・ ３３０ ― ３ 数 人 の 父 となりし 友 一 ・ 忘 ・ ３３１ ― ２ わが 友 の 一 ・ 忘 ・ ３４４ ― ２ かの 友 の 酔 ひも 一 ・ 忘 ・ ３４８ ― ２ 友 をなつかしく 思 ふ 日 も 来 ぬ 一 ・ 忘 ・ ３５２ ― ３ わが 妻 に 着 物 縫 はせし 友 ありて 一 ・ 忘 ・ ３５４ ― １ 友 共 産 を 主 義 とせりけり 一 ・ 忘 ・ ３５５ ― ３ 友 なりしかな 一 ・ 忘 ・ ３５７ ― ３ 儲 けむとい ふ 友 なりき 一 ・ 忘 ・ ３５９ ― ２ 敵 として 憎 みし 友 と 一 ・ 忘 ・ ３６２ ― １ 寂 寞 を 敵 とし 友 とし 一 ・ 忘 ・ ３７７ ― １ それのみ 昔 に 変 らざる 友 にも 会 ひき 一 ・ 忘 ・ ３８６ ― ２ 物 うち 語 る 友 もあれ 一 ・ 忘 ・ ４３１ ― ２ ゆゑもなく 憎 しみし 友 と 一 ・ 手 ・ ５０６ ― １ いつも 目 につく 友 の 妻 かな 一 ・ 手 ・ ５１１ ― ３ 三 十 路 の 友 のひとり 住 みかな 一 ・ 手 ・ ５２０ ― ３ 友 に 会 ひ 一 ・ 手 ・ ５３３ ― ２ わが 友 は 一 ・ 手 ・ ５４３ ― １ 年 賀 の 文 に 書 いてよこす 友 。 悲 ・ ４０ ― ３ 友 も 、 妻 も 、 かなしと 思 ふ らしー 悲 ・ １４６ ― １ 友 の 語 る 悲 ・ １７３ ― ２ 友 のなさけの 為 替 のかなしさ 。 悲 ・ １８７ ― ３ ども 箸 とりあげて 見 は 見 つれどもー 悲 ・ １２６ ― ３ ともしび 山 間 の 町 のともしびの 色 一 ・ 忘 ・ ３３４ ― ３ 涙 ながれぬともしびの 下 一 ・ 忘 ・ ３８５ ― ３ ともしびの 明 るき 家 に 一 ・ 忘 ・ ４００ ― ２ 燈 火 ことさらに 燈 火 を 消 して 一 ・ 我 ・ ７９ ― １ ともなく 何 故 ともなく 、 悲 ・ １４４ ― ２ 五 歳 になる 子 に 、 何 故 ともなく 、 悲 ・ １７７ ― １ ともに あの 頃 はともに 書 読 み 一 ・ 煙 ・ １６６ ― ２ ともに 遊 びき 一 ・ 煙 ・ １６６ ― ３ 秀 子 とともに 蛙 聴 きけれ 一 ・ 煙 ・ ２４９ ― ３ 酒 とともに 一 ・ 忘 ・ ３３２ ― ２ 人 とともに 事 をはかるに 悲 ・ ６４ ― １ 共 に われと 共 に 一 ・ 煙 ・ １６４ ― １ ともる 灯 ともる 頃 のいそがしさかな 一 ・ 手 ・ ４８９ ― ３ とられし 桂 首 相 に 手 とられし 夢 みて 覚 めぬ 一 ・ 我 ・ １５１ ― ２ とり 鏡 とり 一 ・ 我 ・ ２４ ― １ 鳥 わが 額 に 糞 して 鳥 は 空 に 遊 べり 一 ・ 我 ・ ２７ ― ３ 名 も 知 らぬ 鳥 啄 めり 赤 き 茨 の 実 一 ・ 秋 ・ ２６２ ― ３ 鳥 も 見 えず 一 ・ 忘 ・ ３７６ ― ２ とりあつめ とりあつめたる 悲 しみの 日 は 一 ・ 秋 ・ ２５９ ― ３ とりあげて 箸 とりあげて 見 は 見 つれどもー 悲 ・ １２６ ― ３ 取 りいでし 取 りいでし 去 年 の 袷 の 一 ・ 手 ・ ５０３ ― １ 取 りいでて 地 理 の 本 など 取 りいでて 見 る 一 ・ 煙 ・ ２０２ ― ３ 鳥 影 鳥 影 を 見 て 一 ・ 手 ・ ４８７ ― ２ 取 り 出 して 取 り 出 して 悲 ・ ５ ― ２ とりどころ 誰 が 見 てもとりどころなき 男 来 て 一 ・ 我 ・ １００ ― １ とりて 手 にとりて 見 る 一 ・ 手 ・ ４９１ ― ３ 取 りぬ ペンを 取 りぬー 悲 ・ １６９ ― ２ とる 脈 をとる 看 護 婦 の 手 の 、 悲 ・ ９６ ― １ 林 檎 とるだにものうき 日 かな 。 悲 ・ １２９ ― ３ 脈 をとる 手 の ふ るひこそ 悲 ・ １３５ ― １ と る に 足 ら ぬ とるに 足 らぬ 男 と 思 へと 言 ふ ごとく 一 ・ 忘 ・ ３２４ ― １ とれば 我 ゆきて 手 をとれば 一 ・ 煙 ・ ２３０ ― １ どれも どれもどれも 一 ・ 手 ・ ４９４ ― ２ とろろ とろろと 鳴 きて 輪 を 描 く 鳶 を 圧 せる 一 ・ 手 ・ ４８６ ― ２ どんより どんよりと 一 ・ 我 ・ ９８ ― １

十