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リーダー業務改善 ~負担軽減を図るための取り組み~

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Academic year: 2021

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Vol.35 No.1 2015 静岡赤十字病院研究報

リーダー業務改善

~負担軽減を図るための取り組み~

千装真由美  田村 知美  筒井ゆかり  井上 佳代

静岡赤十字病院 化学療法センター

要旨 :化学療法センターではリーダーは業務量が多く時間外労働も多くなっていた.リーダー を行う看護師の負担を軽減する為に,業務改善を行った.業務改善を行った結果,時間外労働 の時間も減り,精神的負担も軽減した.またリフレクションや他部門との情報共有する時間が 持てよりよい看護につなげることができた.

Key words:業務改善,時間外労働削減

Ⅰ.はじめに

 当院の化学療法センターでは,①リーダー②注 射係③点滴係④処置係の4つの機能別で,業務を 行っていた.その中でリーダー業務量が多く,結 果,時間外労働も多くなり,かなりの負担となっ ていた.2009年に日本看護協会が実施した調査結 果において,約2万人が月60時間を超える超過勤 務を行っている実態が明らかになった

1)

.また超 過業務と疲労自覚症状と医療事故への不安とに強 い関連があることも検証された.これらの事か ら,化学療法センターは治療部門であり,患者さ んに直接影響を与える部署で,看護師の精神的な 負担も大きい.

 今回リーダー業務の負担軽減を目的に業務改善 を行ったので以下に報告する.

Ⅱ.目 的

 リーダー業務量の負担軽減

Ⅲ.方 法

 平成22年8月からリーダーは1人が1週間(月~

金)続けて行い,翌週1週間を別のスタッフが行っ ていたが,平成26年8月から1日交代とした.2日 続けてリーダーを行わないようにし,注射係のス タッフが翌日リーダーを行う.

Ⅳ.結 果

 リーダー業務を行っているスタッフ3名の延べ 回数,時間は,改善前は4月から7月までの4ヵ月 間で22回,月平均5.5回の超過勤務回数であった ものが改善後の8月から11月までの4ヵ月間では 8回,月平均2回と減少している.時間において も 改 善 前 は4月 か ら7月 ま で の4ヵ 月 間 で7,812分

(130.2時間),月平均1,953分(32.55時間)の超過

図1 超過勤務回数表

0 2 4 6 8

回 数

系列1 3 5 7 7 1 2 3 2 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月

改善前 改善後

図2 超過勤務延べ時間表 0

500 1000 1500 2000 2500 時 間 分

系列1 2035 1770 1867 2140 675 1100 770 1120 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

改善前 改善後

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勤務時間であったものが改善後の8月から11月ま での4ヵ月間では3,665分(61.08時間),月平均916 分(15.27時間)と減少している.回数,時間と もに減少がみられた(図1,2).

 また仕事内容も翌日も続けてリーダーを行わな くなった事から,翌日治療患者の情報収集及び,

カルテ準備がなくなりリーダーの業務が緩和され ることになった.

Ⅴ.考 察

 リーダーの業務変更の取り組みをしたことによ り,翌日の準備となる情報収集及び,カルテ準備 の時間が削減され,負担が軽減した.その結果,

超過勤務時間が減少した.注射係も業務時間内で 翌日のリーダー準備ができている.スタッフの身 体的な疲労が軽減し,精神的にもゆとりがもてる ようになった.

 また薬剤師を含めたリフレクションを行う時間 を,毎日設けることができた.東氏は「看護師は リフレクションを行うことで,「その状況でいか に異なる対処ができたであろうか,そして他のど んな知識が役立ったであろうか」ということが探 求でき,状況適合した解決を行うことができるよ うになります.」「状況を判断し,行為をし,行為 を振り返ることによって,次の行為を行い,患者

のもつ本質的な問題に届く実践を行うことができ る」

2)

と述べている.リフレクションを行う時間 が持てたことで,患者の情報共有だけではなく,

自分が実際経験していなかったことの状況を考え 判断することができ,次の実践で同じような場面 にあった時に役立てる事ができる.また実際行為 を行ったものは他者の考え方,対処の仕方を学ぶ ことができ次に生かす事ができ看護の質の向上に つながった.

Ⅵ.おわりに

 自分たちの負担軽減を目的とした業務改善で あったが,それだけでなく,他部門との情報共有,

リフレクションの時間の確保が出来た.

文 献

1)小川忍.(時間外勤務を見直そう 患者と職 員のための労働時間管理適正化)「過労死を二 度と繰り返さない」「安全で質の高い看護の提 供のために」ナースのかえる・プロジェクトの 実践を進めよう!.看護 2009;61(12):42-50.

2)東めぐみ,看護リフレクション入門 経験か

ら学び新たな看護を創造する.横浜:ライフサ

ポート社;2013.P.30-32.

参照

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