• 検索結果がありません。

研究代表者 松山

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "研究代表者 松山"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)3版. 様. 式. C−19、F−19−1、Z−19 (共通). 科学研究費助成事業. 研究成果報告書 平成 29 年. 6 月 12 日現在. 機関番号: 34419 研究種目: 挑戦的萌芽研究 研究期間: 2014 〜 2016 課題番号: 26590069 研究課題名(和文)フォロワーシップ概念および、有効なフォロワーシップを導き出すHRMの研究. 研究課題名(英文)A study of followership concept and HRM which derives an effective followership. 研究代表者 松山. 一紀(MATSUYAMA, Kazuki). 近畿大学・経営学部・教授 研究者番号:80351691 交付決定額(研究期間全体):(直接経費). 1,700,000 円. 研究成果の概要(和文): 本研究の目的は、フォロワーシップ行動を特定化し、それらが労働成果や労働者個 人のwell‑beingに与える影響力を明らかにすることにある。本稿では、まずフォロワーおよびフォロワーシップ を適切に捉えることから始めた。その後、これまでのフォロワーシップ研究から問題点を抽出し、3つの仮説を 設定した。そしてこれらの仮説を検証するために、1000名の組織労働者を対象としてWEB調査を実施したとこ ろ、3つのフォロワーシップ行動特性が抽出され、3つの仮説はほぼ支持されることになった。. 研究成果の概要(英文): The purpose of this study was to clarify how the specified followership behaviors govern the work outcome and/or the individual worker s well‑being. The study was started by properly recognizing the followership. After that, three hypotheses were formed based on the problems that were deducted from previous researches on followership. In order to verify the hypotheses, a web survey was conducted with 1,000 workers belonging to organizations. Three characteristics of followership behaviors were extracted from the survey, which could be said to support all three hypotheses.. 研究分野: 社会科学 キーワード: フォロワーシップ. フォロワー. 受動的忠実性. 能動的忠実性. プロアクティブ性. 3次元モデル.

(2) 様 式 C−19、F−19−1、Z−19、CK−19(共通) 1.研究開始当初の背景 近年、組織におけるリーダーシップ研究 においてフォロワーの存在が重要になって きている(例えば、小野、2012 など) 。し かしながら、これまでのところ、フォロワ ーシップに関する学術的な研究は皆無に等 しい。仮にあったとしても、そこでのフォ ロワーシップの定義は不明確であり、概念 として確立されているとはいえそうにない。 例えば、フォロワーが発揮する「リーダー シップ」を、フォロワーシップとして捉え ている場合もあり、リーダーシップ概念と の間の弁別性さえ覚束ない状況である。唯 一、フォロワーシップ研究の学術的専門書 と呼べるのは、1992 年に登場した Kelley (1992)の The power of followership ぐらい であろう。しかし、その Kelley (1992)でさ えも、フォロワーシップ概念の確立に成功 しているとは思われない。残念ながら、ケ リー以降はまとまった形での学術的研究は ほとんどなされておらず、フォロワーシッ プ研究はケリーに始まり、ケリーで終わっ てしまっているというのが現状である。. まず、フォロワーシップ行動を測定する各 項目の平均値および標準偏差を算出し、天井 効果およびフロアー効果の有無を調べたと ころ、効果を有する項目はなかった。そこで、 最尤法によって因子分析を行った後に、プロ マックス回転を実施したところ、固有値など から 3 因子解と判断した。そして、他の因子 との整合性を勘案し、負荷量の絶対値が.55 以上の項目を取り上げたところ、第 1 因子が 12 項目、第 2 因子が 8 項目、第 3 因子が 9 項 目となった(表 1) 。その他の項目は除外した。 それぞれの因子はその内容から判断して、第 1 因子を「能動的忠実性」 、第 2 因子を「プロ アクティブ性」 、そして第 3 因子を「受動的 忠実性」と命名した。それぞれの信頼性係数 αは、.93、.92、.91 であった。 表1 因子分析結果. 2.研究の目的 本研究では、まずフォロワーシップ概念の 確立を目指す。そして、それを明らかにした 上で、フォロワーシップ行動をタイプ分けし、 それぞれが労働成果やフォロワー自身の well-being にどのような影響を与えるのかに ついて検討する。 3.研究の方法 ①予備調査の実施 予備調査は、WEB 調査会社に依頼した。 部下によるフォロワーシップ行動を特定化 するために、部下をもつ企業勤務者を対象 に調査を実施した。全国の 20 歳以上の一 般企業勤務者の中から、部下を有する 200 名をランダムに抽出した。ただし、日本企 業の管理職における男女比が、極端に男性 に偏っていることから、総務省のデータな どを参考に割付を行った。今回は、女性管 理職を 11.5%としている。. ②本調査の実施 組織において有効なフォロワーシップ行 動を特定化するために、新たな WEB 調査 を実施した。今回の調査も、WEB 調査会 社に依頼した。対象者は上司をもつ一般企 業勤務者とした。従って、今回は部下の視 点でフォロワーシップ行動を問うこととな る。調査会社によって、全国に勤務する上 司を有する正規従業員 1000 名がランダム に抽出された。なお今回は、日本における 正規従業員の男女比が 2:1 であると判断し て、割付を行った。 4.研究成果. 次に表 2 には、今回の調査で用いた主要な 変数の記述統計量および変数間の相関係数 を示している。なお、P 行動から下の変数に ついては、平均値および標準偏差をそれぞれ の質問項目数で除している。表 2 をみると、 P 行動の平均値がやや低く、わずかではある.

(3) 表2 主要変数の平均値、標準偏差および相 関係数. が 3 を下回っていることがわかる。また、能 動的忠実性の平均値がやや高いことも見て 取れる。フォロワーシップ行動特性、PM 行動 特性および成果変数それぞれとの間には正 の関係が認められる。 次に、フォロワーシップ行動特性の労働成 果に対する影響力を明らかにするために、重 回帰分析を行った(表 3) 。具体的には労働成 果を目的変数としたうえで、まず統制変数と して、性別ダミー(男性=1)、年齢、勤続月 数、上司月数、使えた上司数、学歴ダミー(大 学以上=1) 、職位ダミー(管理監督職=1) 、職 種ダミー(事務・企画=1)、規模ダミー(300 人未満=1) 、業態ダミー(非製造業=1) 、P 行 動、M 行動を投入した(モデル 1) 。値は全て、 標準偏回帰係数βの値である。次に、今回は 特に受動的忠実性に注目していることから、 説明変数としてまず受動的忠実性を投入し (モデル 2) 、 続いて能動的忠実性 (モデル 3) 、 最後にプロアクティブ性(モデル 4)を順次 投入した。 重回帰分析の結果から説明力についてみ てみると、それぞれの決定係数はモデル 1 か ら順に、.23, .24, .36, .48 と説明変数が多 くなるにつれて、その説明力の大きくなって いることがわかる。なかでも、能動的忠実性 およびプロアクティブ性を投入した際に、比 較的説明力が大きくなっている。まずモデル 1の結果から、統制変数の影響力についてみ. 表3 労働成果を目的変数とした重回帰分 析の結果. てみると、性別が負の影響力を、職位が正の 影響力を、そして P 行動と M 行動がともに正 の影響力を有していることが見てとれる。な かでも、M 行動の影響力が比較的大きい。次 にモデル 2 の結果から、受動的忠実性の影響 力についてみてみると、正の影響力を有して いることがわかる。ところが、モデル 3 の結 果をみると、能動的忠実性が比較的大きい正 の影響力を示しているのに対して、受動的忠 実性の影響力が負に転じていることが認め られる。最後に、モデル 4 の結果をみると、 プロアクティブ性が比較的大きな正の影響 力を示しているのに対して、能動的忠実性の 正の影響力が半減し、受動的忠実性の負の影 響力が倍増していることがわかる。また、P 行動と M 行動はともに、モデルが 1 から 4 へ と移行するにつれて、その正の影響力が小さ くなっていることもみてとれる。モデル 4 で は、その値はかなり小さくなっており、有意 確率も 5%水準に下がっている。 次に、フォロワーシップ行動特性の well‑being に対する影響力を明らかにする ために、重回帰分析を行った(表 4) 。統制変 数は先ほどと同じである(モデル 5) 。今回は、 能動的忠実性に注目していることから、説明 変数としてまず能動的忠実性を投入し(モデ ル 6) 、続いて受動的忠実性(モデル 7) 、プ ロアクティブ性(モデル 8)を順次投入した。 重回帰分析の結果から説明力についてみて みると、それぞれの決定係数はモデル 5 から 順に、.52, .54, .56, .60 と説明変数が多く なるにつれて、その説明力の大きくなってい ることがわかる。まずモデル 5 の結果から、 統制変数の影響力についてみてみると、性別 と仕えた上司数がともに負の影響力を有し ていることがわかる。また、職位と P 行動お よび M 行動が正の影響力を有している。 特に、.

(4) 表4 well-being を目的変数とした重回帰分 析の結果. 〔学会発表〕 (計 4 件) ①草野千秋・松山一紀「フォロワーシップと 部下行動」 、経営行動科学学会第 19 回年次 大会、2016 年 11 月 5 日、明治大学 ②草野千秋・松山一紀「現代日本の企業組織 に適合的なフォロワーシップ」、日本労務 学会第 46 回全国大会、 2016 年 6 月 26 日、 同志社大学 ③中山敬介・松山一紀「日本企業組織に有効 なサーバント・リーダーシップ特性」、経 営行動科学学会第 18 回年次大会(愛知大 学) 、2015 年 11 月 15 日 ④中山敬介・松山一紀「日本企業組織におけ るサーバント・リーダーシップ」、日本労 務学会第 45 回全国大会(法政大学)、2015 年 8 月 29 日 〔図書〕 (計 0 件). M 行動の値は大きい。次にモデル 6 の結果か ら、能動的忠実性の影響力についてみてみる と、正の影響力を有していることがわかる。 ところが、モデル 7 の結果をみてみると、能 動的忠実性の正の影響力が半減しているの である。また、新たに投入された受動的忠実 性は正の影響力を有している。そして、モデ ル 8 の結果をみると、受動的忠実性とプロア クティブ性が正の影響力を有している一方 で、能動的忠実性の影響力が負に転じている ことがみてとれる。ただし、この値は小さく、 有意確率も 5%水準をわずかに下回っている。 また、受動的忠実性の正の影響力も小さくな っている。さらに、P 行動と M 行動の正の影 響力は、モデルが 5 から 8 へと移行するにつ れて小さくなっていることが認められる。 5.主な発表論文等 (研究代表者、研究分担者及び連携研究者に は下線) 〔雑誌論文〕 (計 4 件) ①松山一紀、 「フォロワーシップ行動の 3 次 元モデル」 、商経学叢 63(2)、2016 年、37-64. 査読無。 ②松山一紀、「日本人労働者の心理構造:帰 属意識を理解するために」 、商経学叢、第 63 巻第 1 号、45-81、査読無、2016 年。 ③松山一紀、「日本的経営と個人:自律的役 割人間の創造に向けて」、グローバル時代の 新しい日本的経営(松下資料館) 、52-66、2016 年、査読無。 ④松山一紀、「フォロワーとフォロワーシッ プ」 、商経学叢、第 62 巻第 2 号、47-74、査 読無、2015 年。. 〔産業財産権〕 ○出願状況(計 0 件) 名称: 発明者: 権利者: 種類: 番号: 出願年月日: 国内外の別: ○取得状況(計 0 件) 名称: 発明者: 権利者: 種類: 番号: 取得年月日: 国内外の別: 〔その他〕 ホームページ等 6.研究組織 (1)研究代表者 松山 一紀(MATSUYAMA, KAZUKI) 近畿大学・経営学部・教授 研究者番号:80351691 (2)研究分担者 草野 千秋(KUSANO, CHIAKI) 文京学院大学・経営学部・助教 研究者番号:00536592.

(5) (3)連携研究者 (. ). 研究者番号: (4)研究協力者 (. ).

(6)

参照

関連したドキュメント

(Construction of the strand of in- variants through enlargements (modifications ) of an idealistic filtration, and without using restriction to a hypersurface of maximal contact.) At

In light of his work extending Watson’s proof [85] of Ramanujan’s fifth order mock theta function identities [4] [5] [6], George eventually considered q- Appell series... I found

It is suggested by our method that most of the quadratic algebras for all St¨ ackel equivalence classes of 3D second order quantum superintegrable systems on conformally flat

Keywords: continuous time random walk, Brownian motion, collision time, skew Young tableaux, tandem queue.. AMS 2000 Subject Classification: Primary:

This paper develops a recursion formula for the conditional moments of the area under the absolute value of Brownian bridge given the local time at 0.. The method of power series

Then it follows immediately from a suitable version of “Hensel’s Lemma” [cf., e.g., the argument of [4], Lemma 2.1] that S may be obtained, as the notation suggests, as the m A

Our method of proof can also be used to recover the rational homotopy of L K(2) S 0 as well as the chromatic splitting conjecture at primes p > 3 [16]; we only need to use the

The proof uses a set up of Seiberg Witten theory that replaces generic metrics by the construction of a localised Euler class of an infinite dimensional bundle with a Fredholm