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四天王寺大学F S D報告書

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平成30年度

四天王寺大学F S D報告書

編集・発行 教育開発推進本部 FD専門部会

ファカルティ・ディベロップメント ( FD ) 委員会 スタッフ・ディベロップメント委員会

発 行 日 平成 3 1( 2019 )年 3 月 31 日

(2)

目 次

はじめに

第 1 章

平成 30 年度 FD 活動及び SD 活動の取り組みと今後の課題

第 2 章

新 教育改革プロジェクトにおける取り組み

第 3 章

平成 30 年度学生アンケートの実施結果について

第 4 章

各学科・専攻・コースによる FD 活動の諸相

第 5 章

本学における仏教教育について

第 6 章

学修支援体制について

第 7 章

SD 活動の取り組み

目 次

はじめに

第 1 章

平成 30 年度 FD 活動及び SD 活動の取り組みと今後の課題

第 2 章

新 教育改革プロジェクトにおける取り組み

第 3 章

平成 30 年度学生アンケートの実施結果について

第 4 章

各学科・専攻・コースによる FD 活動の諸相

第 5 章

本学における仏教教育について

第 6 章

学修支援体制について

第 7 章

SD 活動の取り組み

      1

       3

       9

       19

       31

        157

        169

       175

(3)

規程

・ 教育開発推進本部 FD専門部会規程

・ ファカルティ・ディベロップメント委員会規程

・ スタッフ・ディベロップメント委員会規程

       178

       179

       180

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はじめに

現在では、ファカルティ・ディベロップメント(FD)は、 「教員が授業内容・方法を改 善し向上させるための組織的な取組の総称。 その意味するところは極めて広範にわたるが、

具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新 任教員のための研修会の開催など。 」とされている。

制度上の位置づけとしては、大学設置基準において、平成 年に努力義務化とされ、平 成 年には大学院で義務化、平成 年からは大学と短期大学で義務化となった。

また、平成 年 月には、学校教育法が改正され「第 条⑭ 事務職員は、事務をつ かさどる。 」とされ、 「事務に従事する。 」から変更された。そして、大学設置基準等でも「第 条の 大学は、当該大学の教育研究活動等の組織的かつ効果的な運営を図るため、当該 大学の教員と事務組織等との適切な役割分担の下で、 これらの者の間の連携体制を確保し、

これらの者の協働によりその職務が行われるよう留意するものとする。 」 という内容が新設 され、 「第 条 大学はその事務を遂行する(以前は、処理する)ため、専任の職員を置 く適当な事務組織を設けるものとする」に改正され、SDが本格的に導入された。

このような中、平成 年4月より3つのポリシーの策定と公表が義務化されたことに 伴い、本学においても、 つのポリシーを策定するとともに、アセスメントポリシーの作 成に努め、3'&$ サイクルのもと教育の改善に努めている。学生アンケートや教員相互の授 業参観の実施は今後、アセスメントポリシーのもとで実施方法を検討しながら進めていく ことを想定している。

具体的には、第一に、新任教員への対応を検討した。平成 年度からの看護学部の設

置や教職課程の再課程認定に伴い、新しく教育職員が採用された。このような中、新任教

員のための研修会の実施や情報交換ができる場の設置等の対応を行い、教育の充実に努め

ている。

(5)

第二に、アセスメントポリシーに基づく学生アンケートの実施である。平成 年度以 降は、学生アンケートの実施時に、スマートホンを用いて全科目について実施することを 検討している。同時に、ICTを活用して教育を改善していくうえで全教室への無料Wi

-Fiの導入のような基本的なシステムの充実も進めている。

今後は、FDの成果を つのポリシーの再考に用いることができるように実施方法を検 討することが課題と考えられる。

(6)

第 章 平成 年度FD活動及びSD活動の取り組みと今後の課題

1. 「三つのポリシー」の策定及び改定

学校教育法施行規則の改正がなされ、第百六十五条の二において「大学は、当該大学、

学部又は学科若しくは課程(大学院にあつては、当該大学院、研究科又は専攻)ごとに、

その教育上の目的を踏まえて、次に掲げる方針(大学院にあつては、第三号に掲げるもの に限る。 )を定めるものとする。一 卒業の認定に関する方針 二 教育課程の編成及び 実施に関する方針 三 入学者の受入れに関する方針 2 前項第二号に掲げる方針を定 めるに当たつては、同項第一号に掲げる方針との一貫性の確保に特に意を用いなければな らない。 」とされ、平成 年 月 日以降に施行されることとなった。本法の施行に先立 ち、平成 年 月 日に中央教育審議会 大学分科会 大学教育部会より「 『卒業認定・

学位授与の方針』 (ディプロマ・ポリシー) , 『教育課程編成・実施の方針』 (カリキュラム・

ポリシー)及び『入学者受入れの方針』 (アドミッション・ポリシー)の策定及び運用に関 するガイドライン」が示された。これは、いわゆる「三つのポリシー」と呼ばれるもので ある。

本ガイドラインでは、 「三つのポリシー」について「その内容については、抽象的で形式 的な記述にとどまるもの、相互の関連性が意識されていないものが多い」という指摘がな されている。そして、高大接続、学修成果の可視化、3'&$ サイクルによるカリキュラム・

マネジメントの確立等にも大きく関与するものである。

以上のような状況の中、平成 年度には大学全体のディプロマ・ポリシーを策定し、)6' 研修会で報告した。平成 年度は、3つのポリシーを策定した。策定されたポリシーは、

本学のホームページや履修要覧等に掲載している。加えて、アセスメントポリシーの策定

を大学全体と学科別に行い、アセスメントすべき内容について学科・専攻・コースごとに

検討を行った。

(7)

2.平成 年度の取り組み

(1)学修成果の可視化

いわゆる「三つのポリシー」の作成・改善や学士課程プログラムの改訂には、学修成 果の評価をもとに進めていく必要がある。そのためには、学修成果の可視化が不可欠であ る。本学では、これまでにオリエンテーション時の新入生に &$6(& による英語テストを実 施してきた。英語のテストは セメスター終了時にも実施しており、入学時からの学修成 果の変化について資料を収集している。特に、国際キャリア学科と教育学科中学校英語・

小学校コースの学生には、1年生から4年生時まで受験させるようにしている。

また、平成 年度は、平成 年度に続いて 月に新入生を対象に 352* テストを実施 した。このテストにより、ジェネリックスキル(社会人基礎力)を測定して数値化するこ とで、単位認定による成績以外の成果を可視化することができる。352* テストの結果をも とに1年生の担任教員が個別に面談を行った。

そして、短期大学部は2年生時に、再度 352* テストを実施した。実施結果について教 員間で検討した。平成 年度は大学の 年生時に実施予定であり、学修成果のエビデンス の1つとして活用していきたい。

今後は、アセスメント・ポリシーを明確にし、学修成果の可視化を進めると共に 3'&$

サイクルにより教学面の改善を進めていくことを目指している。

(2)教育評価方法の見直し

平成 年度からルーブリックを使った学習評価の導入に取り組み、 全学で取り組んだ。

本年度も継続してルーブリックの活用をさらに進めている。 月 日に実施された )6' 全

体研修会においてもシラバスの記載内容について検討するとともに、その中で、ルーブリ

ックを用いることでレポートや実演等のパフォーマンス課題の明確な評価が可能であるこ

(8)

とを教員間で確認した。

(3)シラバス作成に関する改善

「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考え る力を育成する大学へ~(答申) 」では、学士課程教育の質保証と関連し、学修時間の確保 が重視されている。 「授業計画(シラバス)を作成している大学は平成 年度で %ま で進んでいるが、そのうち『具体的な準備学修内容を示している』大学は %、 『具体 的な標準学修時間の目安を示している』大学は %にとどまっている」ことが指摘され ている。

本学では、学生アンケートに授業外学習を行った時間に関する項目を加えると共に、シ ラバスに具体的な授業外学修の学修内容を明記するように求めてきた。 平成 年度以降は これに加えて、学生への学習成果へのフィードバックの有無と内容を記述するように求め た。同じく、学士課程教育の質保障のために、到達目標を測定可能な行動レベルで記述す るように求めた。

そして、平成 年度以降は、アクティブ・ラーニングを導入しているかどうか、,&7 を 活用しているかどうか、 授業を英語で実施しているかどうかの 点を記入する欄を設けた。

平成 年度は 月 日に実施された )6' 全体研修会において、 全教員を対象にシラバス の記載内容について研修を行った。また、平成 年度には新任教員が増えることから平成 年 月 日に実施された )6' 全体研修会においても全教員を対象にシラバスの記載内 容や意義等について研修を行った。

(4)学生アンケートの活用と検証作業

学生の授業アンケートの結果は、第 章で詳しく分析されている。これまでの学生アン

ケートの結果は、各教員の授業改善の意識を高めるために、夏学期と冬学期の 回、担当

(9)

する科目の中から 科目だけ選択し、専任教員では、第 期と第 期の 回に分けて実施 し、非常勤講師では第 期の 回のみ実施してきた。教員個人が授業改革に取り組んだ結 果として、リフレクションペーパーの提出を求めてきた。昨年度から )' 委員にアンケート 結果とリフレクションペーパーの一覧を配布し、各学科のカリキュラムの検討や授業改善 に向けた資料として活用してきた。

(5))6' 全体研修会

平成 年 月 日(金) 時から 時までに )6' 合同研修会を実施した。アセスメン トポリシーの説明やシラバス作成方法について報告し、教員間で共有化を図った。

以下にプログラムを明記する。

1.宮﨑光映 常務理事 講話「新たな歩みに向けて」

2.岩尾 洋 学長 講話「大学、短期大学部が置かれている状況について」

3.井川好二 副学長 報告「アセスメントポリシーについて」

4.教務部:八木教務部長 発表「シラバス作成方法について」

5.山本あい子 教授(看護学部長予定者)

発表「四天王寺大学看護学部について」

6.入試・広報課 昼馬伸也 主幹 発表「大学広報について考える」

7.大規模災害SDワークショップチーム

(管財課 野本和裕 主任・図書館課 仁科亜紀 課員・

教務課 青木佑史 課員・学生支援課 佐沢明子 課員)

発表「大規模災害に対して」

平成 年 月 日(水)に 時 分から 時まで全学の教職員が参加する )6' 全

体研修会を開催した。前半は、宮﨑常務理事、岩尾学長、井川副学長より大学の方針や大

(10)

学の置かれている現状、今後の $, の発展に伴う教育改革等について講話が行われた。

午後は、最初に4つの学部の方針と課題について報告がなされた。新任教員への研修や 対応の内容についての報告後、教務部から特にシラバスの重要性と作成内容や方法につい て説明を行った後、平成 年度からの授業運営について確認を行った。そして、,5・戦略 統合センターから新たに導入したeポートフォリオ、学内ポータルサイトに関連する新し い機能や出席管理方法について説明がなされた。加えて、学生支援センターからの障害の ある学生への新たな支援方法、キャリアセンターからの学生の出口保障に向けたインター ンシップに関連する報告がなされた。

平成 年度以降に向けた大学と短期大学部の現状と課題を分析し、ICTを活用しな がら、学生を育てることに重点を置いた新たな取り組みの報告を中心に実施され、教職員 間で情報の共有を行った。

以下にプログラムを摘記する。

1.講話

宮﨑 光映 常務理事・岩尾 洋 学長・井川 好二 副学長・香川 徹 事務局長 による講話

2.各学部長による方針と課題の報告

矢羽野 隆男 人文社会学部長「人文社会学部の方針と課題」

原田 保秀 経営学部長 「経営学部専攻分離完成年度を迎えて」

山本 あい子 看護学部長 「看護学部の方針」

山本 博資 教育学部長 「教育学部改革について」

3.坂本 暁美 学長補佐 報告「新規採用等教員研修について」

4入試・広報部 東入試・広報部長

報告「平成 年度(平成 年度入試)の入試結果と今後の取り組み」

(11)

4.教務部 八木教務部長

報告「シラバスの作成方法について・平成 年度授業運営について」

5.,5・戦略統合センター

報告「学修 Hポートフォリオについて・グループウェアについて・出席管理(ビーコ ン)について」

6.学生支援センター

伊達 由実 学生支援センター長・田原範子 学生支援副センター長

報告「今後の障害学生の支援について・8' トークについて・担任教員の役割について キャリアセンター」

7.キャリアセンター 岡﨑 隆 キャリアセンター長 報告「インターンシップへの取組みについて」

[引用文献]

中央教育審議会 「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生 涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申) 」

(KWWSZZZPH[WJRMSEBPHQXVKLQJLFKXN\RFKXN\RWRXVKLQKWP)

中央教育審議会 「 『卒業認定・学位授与の方針』 (ディプロマ・ポリシー) , 『教 育課程編成・実施の方針』 (カリキュラム・ポリシー)及び『入学者受入れの方針』 (アド ミッション・ポリシー)の策定及び運用に関するガイドライン」

(KWWSZZZPH[WJRMSEBPHQXVKLQJLFKXN\RFKXN\RKRXNRNXBBLFV)LOHVDILHOGIL

OHBBSGI)

(12)

第 章 新 教育改革プロジェクトにおける取り組み

エクステンションセンター「地域連携 3URMHFW」重点取り組みユニットについて

1.はじめに

平成

28

11

24

日に当プロジェクトが発足して基本方針を定め、各学科関係教員を 中心に取り組みを進めてきた。以下、

30

年度末現在の状況を報告する。

2.基本方針 *広げる

羽曳野市域のものは藤井寺市域へ(またはその逆) 、他市域のものは両市域へ取り組み を広げる。将来的には、南河内の他、様々な地域へ。

*つなげる

各学科の取り組みを関連する他学科につなぎ、参加する教員・学生数を充実させ、負担 が過大にならないように調整する。

*活かす

従来の取り組みを活かし、充実させることが第一。また、各学科独自のものも大事に継 続してもらう。従来の学長奨励金・学外活動奨励金による金銭面の支援を活かしながら、

あらたにエクステンション所管の奨励金を創設し、取り組みを支えていきたい。

3.各ユニットの状況

ユニット $ 羽曳野市立義務教育学校&幼稚園プロジェクト

①取り組む学科専攻 $ 小中接続チーム 教育学科中学校英語・小学校コース、国際キャリ ア学科、教育学科小学校・幼児保育コース $ 幼小接続チーム 教育学科小学校・幼児保育コース、保育科、

生活ナビゲーション学科ライフデザイン専攻 $保健室支援チーム 教育学科保健教育コース

$学童保育支援チーム人間福祉学科健康福祉専攻、

教育学科小学校・幼児保育コース ②経緯

羽曳野市教育委員会より、羽曳野市立義務教育学校および併設の幼稚園(羽曳野中学校・

埴生小学校・埴生幼稚園)に対して、小幼接続・小中接続、英語教育等の観点から支援の 依頼があり、&2&252( 塾(英語教育)を展開している中学校英語・小学校コース、国際キ ャリア学科、保育者養成の立場から小学校・幼児保育コース、保育科に取り組みをお願い した。小中接続では、英語教育に関心のある小学校・幼児保育コースの学生への参加呼び かけ、幼小接続では、埴生南幼稚園で実績のあるライフデザイン専攻の活動の導入につい ても検討した。また、特定の学校を対象とする依頼ではなかったが、保健室における保健 指導の支援、および学童保育に対する支援についても、まずは同校を対象として取り組み に着手することとなった。保健室支援は保健教育コース、学童保育支援は健康福祉専攻(児 童福祉分野に興味のある学生)と小学校・幼児保育コースで取り組むこととし、羽曳野市 教育委員会と複数回の検討機会を持った。

③報告

$・ 当プロジェクトの推進について積極的であった羽曳野市教育委員会教育次長、 および義 務教育学校に統合する前の羽曳野中学校長の両氏がともに相次いで転任することとなり、

かつ、現在のはびきの埴生学園長が本学との連携に消極的であるため、 年度も取り組

(13)

みは停滞している。

$ 看護学部新設に伴うカリキュラムの全面的な見直し等が重なり、 現行カリキュラムに所 属している学生の取り組みについては当面見送ることになった。

$ 学童保育を担当する教育委員会社会教育課および実施担当者とエクステンションセン ターとの間で協議し、本学の体制が整い次第、学生ボランティアを受けいれて頂くところ までは準備が整った。しかしながら、この事業の推進を本学に提案した市議会議員が引退

したこともあり、現状としては実施には至っていない。

④課題・今後に向けて

ユニット $ については、それぞれが羽曳野市教育関係者や市議会議員の要請に応じる かたちで、本学教職員の体制も整えていったのだが、市側に積極的な姿勢が見られなく なった以上、今後のプロジェクトの展開は難しいと言わざるを得ない。大幅なコース改 編の影響もあり、教育学部教員に余裕がないことも勘案せねばならない。一方で、学校 インターンシップは配属実習と一体化して定着しつつあり、その運用が落ち着いた段階 で、ユニット $ の各要素を現場のニーズに活かし、学生の学びにつなぐことを検討して いきたい。

ユニット % てんしば観光プロジェクト

①取り組む学科専攻 国際キャリア学科・日本学科 ②経緯

てんしばゲストハウスにてインターンシップ活動を実践している国際キャリア学科 と、 「大学基礎演習Ⅱ」 で新入生向け四天王寺ツアーを実践している日本学科とが連携し、

外国人対象に天王寺周辺の観光を支援することを目指した。

③報告

取り組む日本学科生が 名、確保されたため、授戒会後の新入生対象のツアーを実施 した。当ツアーにはハルカス大学担当者、国際キャリア学科担当教員、てんしばゲスト ハウスのインターン学生 名も同行した。連休明けに、インターン学生のミーティング に日本学科生も参加し、外国人ゲストを対象としたツアーの実施、ゲストハウス振興の ための書道イベント開催の方針が定まった。ツアーについては、天王寺区観光ボランテ ィアの協力を得てのツアー研修、学生が主体となるツアーの予行練習、浙江工商大学留 学生を対象としたプレツアーを準備段階として実施し、 月 日に外国人ゲスト対象 のツアーを催行した。当日の悪天候のため、実際に案内できたゲストが一組に留まった のが残念である。 月 日にも実施予定であったが、両学科の連携が不調に終わり、

度目のツアー催行は見送らざるを得なかった。

④課題

ツアー実施が実現したのが最大の収穫だが、それに至る過程では、両学科の学生のコ ミュニケーションにスムーズでない面があったのも事実である。学生の主体性、コミュ ニケーション能力を尊重しながら、両学科の学生が円滑に協働できる環境となるよう教 員側にも一定の配慮が必要であろう。また、今年度は、国際キャリア学科のインターン シップのスケジュールとの調整が不調で、 回目のツアー実施が流れたため、ツアー実 施に向けての工程を見直す必要がある。

⑤今後に向けて

日本学科としては、ツアーに取り組んだ学生が授業時などにアピールしたことなどに

より、来年度の取り組み学生も順調に確保することができた。先輩学生から後輩にアド

バイスする環境も整いつつあり、このような流れを継承していきたい。両学科の学生の

連携については、ハルカス大学担当者、両学科教員が密に連絡を取ることで学生のバッ

クアップをはかっていきたい。

(14)

ユニット & 地域連携こころえプロジェクト

①取り組む学科専攻 経営学科・社会学科・日本学科 ②経緯

商店街活性化のための地域連携こころえプロジェクト(経営)に対して、他学科の学生・

教員が人的にも専門両域的にも支援し、対象地域を羽曳野市にも拡大し、取り組みを活性 化することを目的とする。

③報告

経営学部でプロジェクトを主導する教員から引き続き、羽曳野市関係各機関・団体との 連携について模索して頂き、まちまるしぇ( 月 日、峰塚瑞鳥園公園)での出店など の成果もあった。エクステンションセンターには、世界遺産登録に合わせ、羽曳野市地元 企業から市を含めた産官学の取り組みについての要請も来ている。

④課題

羽曳野市域でも徐々に、学生の活動も含めた取り組みが実現しつつあるが、関わる教員 には偏りがあり、特定の教員の負担が大きい。取り組む教員数を増やさねばならない。

⑤今後に向けて

地元企業からの要請については、しっかりと官とも連携することを前提に、各学科教員 と取り組みを進めたい。

ユニット ' 羽曳野市内学童保育支援

*ユニット $ 羽曳野市立義務教育学校&幼稚園プロジェクトの一環として、 位置づけを見直した。

ユニット ( 【高大連携】藤井寺高校ピア活動保健指導(食育)

①取り組む学科専攻 大学 教育学科保健教育コース / 短大 生活ナビゲーション学科 ライフデザイン専攻 ②経緯

エイズ問題啓発や食育の問題を取り上げる保健教育コースによるピア活動について、ラ イフデザインとも連携する可能性、他の高大連携校への拡大する可能性についても検討し てもらう。

③報告

ライフデザインには -$ 大阪南からの依頼によるレシピコンテストなどに積極的に取り 組んでもらったこともあり、当プロジェクトは着手できていない。

④課題

昨年度報告にもある短期大学部のカリキュラムの問題に加え、保健教育コースでは高大 連携校への保健検診補助における学生負担の問題もあり、他学科と連携することが現状で は難しい。

⑤今後に向けて

より現実的な取り組みについて、改めて模索する段階にあると言えるだろう。

ユニット ) 【高大連携】阪南高校福祉体験学習

①取り組む学科専攻 大学 人間福祉学科健康福祉専攻 / 短大 生活ナビゲーション学科 ライフケア専攻

②経緯

住吉区社会福祉協議会の協力を得て、阪南高校との高大連携事業としてライフケアが展 開している視覚障害者支援の取り組みを、 健康福祉の障害者福祉領域とも連携してもらい、

他の高大連携校への展開を検討してもらう。

(15)

③報告

平成 年度にはライフケアと健康福祉の社会福祉ゼミとが連携し、阪南・長吉両高校 において車いす介助の実習を実施したのだが、 年度については状況に変化があった。

阪南高校は従来の担当者が代わったことで、先方から正式に本学との取り組みの中止が告 知された。福祉の学びについては、産経新聞社との 1,( の取り組みのなかで必要に応じて 本学に要請するとのことであった。長吉高校でも従来の担当者が転任し、今後は実習的内 容ではなく出前授業的な内容に転換するとの連絡があった。

④課題

公立高校では、転任による担当者の交代という事態は避けられない。交代した新担当者 に継続する意味(価値)が認められるような内容を、本学から提供しなければならないと いうことであろうが、具体策となると困難である。

⑤今後に向けて

学生にとっては、高校生に体験実習を通して、自らの学びを伝える機会は貴重である。

しかしながら、社協等外部団体との連携も必要で、高校現場にとっては負担の大きい面が あるのだろう。今後は機会があるごとに、両校において本学学生が参加しての体験学習の 取り組みがあったことを伝え、現担当先生方にその価値を認識して頂く必要があろう。

ユニット * 外部評価制度の確立

①取り組む部署 IR・戦略統合センター、キャリアセンター、教務課、

エクステンションセンター ②経緯

評価に関する具体的方法を検討する。依頼先が重複する場合には調整し、評価方法や時 期の統一を検討する。評価結果の活用や公開の有無等も検討課題とした。

③報告

平成 年度における制度化を受け、 年度も着実に運用できた。

④課題

評価結果の活用や公開の有無等については検討が進んでいない。

⑤今後に向けて

毎年度の確実な実施に加え、評価結果の積年データや各学科・部署ごとの評価傾向の分 析等、,5・戦略統合センターと連携しながら検討を進めていく必要がある。

ユニット + 知的資産公開システムの設定

①取り組む部署 IR・戦略統合センター、総務課、入試・広報課、エクステンションセンター ②経緯

ホームページ上に検索システムを構築し、一定の整理を施した各教員の実績データを効 果的に公開することを目的とした。併せて、本学の地域連携の取り組みについて地域に広 く認識してもらうため、御用聞き的なパンフレットを作成し、関係諸機関に配布すること を企画した。

③報告

平成 年 月、ホームページ上に「知的・人的資源データベース」を公開した。また、

月にはパンフレットを発行し、関係各機関に発送した。

④課題

「知的・人的資源データベース」の更新、総務課所管「教員情報」との内容的整合性に ついては検討がじゅうぶんでない。

⑤今後に向けて

データベースの充実と着実な更新について教員に周知していく。

(16)

【学修ポートフォリオプロジェクト】

【学修ポートフォリオプロジェクト】

はじめに

当プロジェクトでは、 「学修ポートフォリオシステム」の運用・活用方法を検討す ることを目的とし活動している。

・「学修ポートフォリオシステム」のラーニングパスポートの稼働

本学として教員・職員が協働し、学生の成長を支えてゆく方向性であり、そ のためのツールとしてポートフォリオシステムのラーンニングパスポート機 能を稼動させた。今後、データ提供や教員・職員を含めた活用方法を定めて行 くために検討を行って行く。

なお、当プロジェクトのメンバーは以下のとおりである。

<メンバー>

井川好二 副学長

エリックマーティン 先生 太田健二 先生

金岡敬子 先生 斎藤敏行 先生 佐藤美子 先生 柴田かよ子 先生 高橋美奈子 先生 常森裕介 先生 橋本智也 先生 吉田康成 先生

永井博嗣 学生支援センター 係長 西野政作 教務部 主任

藤田有宏 キャリアセンター 主任

谷口奈穂子 エクステンションセンター 課員 平上有香 教職教育推進センター 課員

香川 徹 ,5・戦略統合センター長 浅田昇平 ,5・戦略統合副センター長 松永賢治 同 課長

笠原祐幸 同 係長 田和正巳 同 係長 芝本悟幸 同 課員

1. 活動内容

各回の会議等における主なトピックや活動内容は、次の通りである。

(17)

第 回学修ポートフォリオプロジェクト会議(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオプロジェクトメンバーの紹介

・学修ポートフォリオシステムの稼働開始を受けて、システムの要件定義や構 築についての議論を行っていた従来の「H ポートフォリオプロジェクト」を再 編し、学生の学修活動や教員からの指導に活かし全学的な活用を検討・実施す ることを目指すプロジェクトとした。

② 学修ポートフォリオシステムの活用案の紹介

・学修ポートフォリオシステムを活用するにあたって、経営学部よりシステム でどのような学修項目を管理・運用していくのか提案してほしいという要望が あった。

③ 今後のスケジュールについて

・+ 各学科・専攻・コースにて活用方法の検討を行う。

・+ 夏学期の実施内容を検討する

・+ 夏学期の検証及び冬学期への修正案を検討する。

・+ 冬学期に実施内容を検討する。

・+ )6' 研修会にて成果を報告する

第 回ポートフォリオ事務局会議(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオデモ

・学修ポートフォリオシステムの中心となる学習成果の可視化に関わる機能 のデモンストレーションを行った。

② 学生情報の教員・職員での共有について

・事務部門として学修ポートフォリオシステムで、教員や事務局で共有すれ ば学生の学修活動への支援に有効と思われる項目を検討することとした。項 目は各部署が所有している情報を基に、公開の可否等も含めて検討を行う。

③ ラーニングパスポートの活用案ついて

・事務局側の視点から学修ポートフォリオシステムの活用法について検討し、

以下の意見が出された。

他大学への見学を実施するなどで参考事例をあつめる。

教職履修カルテ、卒業生アンケートなどを管理する。

インターンシップや実習関連の情報を教職員で共有する。

授業配慮学生など慎重に取り扱うべき項目に注意する。

(18)

第 回ポートフォリオ事務局会議(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオでのデータ取扱について以下の注意点を確認した。

・学生情報を蓄積する際には、万が一ユーザ

ID

、パスワードが漏洩し、学生 の個人情報が外部に流出することもあり得る事を想定して、データの取扱権 限を検討する必要がある。

・基本方針は、教職員が一体となって学生の学びを支援するために可能な限 り情報共有を行うことであるが、セキュリティー上の観点から、閲覧範囲に ついては慎重に検討を行うべきである。

② 各課からの提案

・エクステンション課、学生支援課、教務課、教職教育推進課、就職課より 事務局として学修ポートフォリオシステム管理すべきと考えられる項目につ いての発表を行った。

・各項目について権限付与を示すマトリクス表を作成し情報の整理を行った。

② その他の意見

・セキュリティポリシーを策定し全体方針を明文化すべきである。

・セキュリティと必要性のバランスを取ることが大切である。

第 回ポートフォリオ事務局会議(平成 年 月 日)

① ラーニングパスポートにおいての利用情報項目及びデータの閲覧権限につい て

・学修ポートフォリオシステムで取り扱う情報について、各課から提案された 内容を一覧化し閲覧権限について検討を行った。

・学生に対して直接てきに指導・支援を行わない部署については学生情報の閲 覧に制限をかける。

・事務部門の ,' では学外からの利用ができないようにする。 (技術的に可能か どうかの調査検討を行う必要がある)

・他学科学生情報の閲覧は最小限の項目に限定する。非常勤講師からも同様と する。

・統計等で利用する内容については別途検討することとし、現時点では学生個 人の指導・支援を行うことを前提として検討を行う。

第 回学修ポートフォリオプロジェクト会議(平成 年 月 日)

① ラーニングパスポートの活用案ついての報告

・各学科・専攻から学修ポートフォリオシステムの具体的な活用方法につい ての方針が発表された。

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② 学生情報の閲覧権限について

・ポートフォリを事務局会議で検討された学生情報の閲覧権限を示した一覧 表を提示し検討結果を報告した。

・今後事務局で検討した一覧表を基に学部・学科で検討して頂くこととした。

③ その他

・学修ポートフォリオシステムを活用するには学内の無線 /$1 環境を整備す る必要がある。

・教職協働の統一プラットフォームとしてグループウエアの導入を検討する。

第 回学修ポートフォリオプロジェクト会議(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオシステム利用の進捗状況について

② システム利用にあたっての課題について

③ 学生個人情報の閲覧権限について

④ 阪南大学見学の報告について

【学修ポートフォリオ検討委員会】について

はじめに

当委員会では、 「学修ポートフォリオ検討委員会設置要項」に基づきの運用・活用 方法を検討することを目的とし活動している。

なお、当プロジェクトのメンバーは以下のとおりである。

<メンバー>〇はプロジェクトリーダー

〇井川 副学長 八木 教務部長 原田 学部長 太田 学科長 松山 委員 辻 委員 坂本 委員 橋本 委員

香川 徹 ,5・戦略統合センター長 浅田昇平 ,5・戦略統合副センター長 松永賢治 同 課長

笠原祐幸 同 係長

田和正巳 同 係長

(20)

第 回学修ポートフォリオ検討委員会会議(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオ検討委員会について

・「学修ポートフォリオ検討委員会設置要項」に基づき、本委員会の趣旨説明 及び委員会リストの確認を行った。

② 学修ポートフォリオシステムの活用について

・平成

31

年度の三つのポリシー変更に合わせて、平成

31

年度新入生から年次 進行に合わせて導入することを確認した。

・学修ポートフォリオで蓄積する情報を全学で使用する共通項目と、学科独自 で使用する独自項目に分けて管理する。

・共通項目については情報メディア室で利用案を作成し本委員会で審議する。

また、独自項目については各学科・専攻で内容を検討し、情報メディア室で構 築を行う。

③ スケジュールの確認

・共通項目の検討や内容の調整を 月 日までに行い、システムへの作り込 みを行う。

・独自項目については、学科長への説明を行い 月 日までに仕様を確定す る。

・作り込みの完了は平成 年 月中旬とし、 月末までには説明会を行う。

第 回学修ポートフォリオ検討委員会会議(平成 年 月 日)

学修ポートフォリオ検討委員会の委員に加えて、学科長、学部長、コース・専攻 長にも参加頂き、会議を開催した。

① 学修ポートフォリオにおける共通項目について

・共通項目の入力画面についての概要を説明し、質疑応答を行った。

② 経営学部の独自項目について

・原田部部長より経営学部の独自項目について概要説明を行った。

③ 独自項目の検討依頼

・各学科・専攻・コースで学修ポートフォリオシステムを独自に活用する際の 独自項目の検討を依頼した。

・同時に共通項目、独自項目を使った学修成果の評価方法についても検討して いただくように依頼した。

(21)

【教育開発推進本部】について

教育開発推進本部(平成 年 月 日)

学修ポートフォリオの進捗状況報告

・学修ポートフォリオ検討委員会発足後の進捗状況を報告した。

・第 回会議(平成 年 月 日)、第2回会議(平成31年1月16日)

の概要説明を行った。

教育開発推進本部(平成 年 月 日)

① 独自項目を作成したページ公開

・各学科・専攻・コースから提出された独自項目の運用案を基に、学修ポー トフォリオシステム内で独自項目の入力画面を情報メディア室で作成した。

・作成された独自項目の入力画面の概要説明を、実際の画面をプロジェクタ で投影しながら行った。

合同研修会(平成 年 月 日)

① 学修ポートフォリオについて

・平成 年 月からの本格導入に向けて、学修ポートフォリオシステムにつ いての目的、共通項目及び独自の考え方、項目活用方法の概要について説明を 行った。

・新たに平成 年度より実施される「和の精神」(学園訓の実践)について の概要説明を行った。

以上

(22)

第3章 平成 年度学生アンケートの実施結果について

1.学生アンケートの実施 方針

中央教育審議会「学士課程教育の構築に向けて」 (答申) ((平成 )年 月 日 ) において「学生による授業評価の結果は、業績評価の指標としての信頼性に課題もあるが、

教員の自己評価や職能開発の活動に生かすことは重要であると考える」 ( S)と指摘され、

授業評価の教育面への活用が求められている。

本学においても (平成 )年度に学生アンケート委員会を 設置し、学生アンケート の計画・実施を行った。その後 (平成 )年度に学生アンケート委員会からFD委員 会に発展的改組を 行った。これまでに試行錯誤しながら学生アンケートを実施してきた。

このような試みの中、 全学的な授業改善に向けた教育評価を実施する上での枠組みとし て、(平成 )年度には、授業を実施する前の診断的評価、途中の形成的評価、最後 の総括的評価という評価の活用方法について検討してきた。すなわち、診断 的評価とし て、

プレースメント・テスト や第 期学生アンケート( 回目の授業時)の実施、シラバスの 内容の充実、そのシラバスの内容を受講生に理解させるため の試み等を実施した。

また、形成的評価として 、 回目の授業時 における第 期学生アンケートの実施、学習 成果に関する中間テストの結果や 学習者 による自己評価の結果の活用、教員相互の授業参 観による同僚評価等を行ってきた。

最後に、総括的評価として、 授業に関する情報収集や授業に対する学生の評価や意識の 測定のための 第 期学生アンケート(, 回目の授業時)の実施、定期試験やレポート 等による学習面の成果の把握 を行ってきた。 (平成 )年度だけではあるが、 回の 学生アンケートを実施することにより、教員に対する 授業概要(シラバス)の重要性と学 生への理解促進に向けた取り組みの意識付けを行った。

以上のような 考えに基づき、本学では授業改善に向けた様々な対応を取ってきた。特に、

診断的評価においては、 その後は、 年生入学時のプレースメント・テストの実施、シラ バス内容の充実化、各授業のオリエンテーション時に授業担当者が 授業概要(シラバス)

の内容を受講生に周知徹底することを進めてきた。特に、平成 年度は、学生の学修成果 の可視化の一環として、352* テストをすべての1年生に実施した。そして、これまでと同 様に、 形成的評価と総括的評価については、本章で述べる学生アンケートを学期中に2度 実施してきた。

2回の学生アンケートの利用方法として、本学では、これまで に 3'&$ サイクルによる改 善を 目 指し て きた 。 す なわ ち 、 授 業 を計 画 [ 3(3ODQ)] し 、実 施 [ '('R)] し、 確 認[ &

(&KHFN)]し、改善[ $($FW)]するという 3'&$ サイクルによる授業改善を進めて きたの である 。大学の授業の 場合、シラバスが授業の計画( 3)になり、授業を実施( ')し、途 中で教員と学生の間で教員は学生から見て授業が適切にわかりやすく実施されているか、

学生は授業に積極的に参加しているかを相互に確認( &)しあうことになる。ここで確認し た結果をもとに教員と学生の双方で改善( $)し、学生の学習内容の理解がさらに進み、単 位の修得へとつながることを目指してきた 。

また、中央教育審議会 (平成 )年 月 日「新たな未来を築くための大学教育

(23)

学生の 学修時間の実質的な増加・確保 が、教育課程の体系化、組織的な教育の実施、授業 計画(シラバス)の充実 、全学的な教学マネジメントの確立の諸方策と連な って進められ る必要がある ことが指摘され ている。学生アンケートは、教育職員が学生からの意見を聴 取し、学生の学習時間の実質的な増加 に向けて、資料を収集する手段になりうるものであ る。そこで、特に (平成 )年度からは、授業時間以外の学習時間を測定する項目を 新たに加え、本年度も 次節に示した学生アンケートの実施目的を遂行すべく改善に努めた。

そして、平成 年度は平成 年度と同様の方法で実施した。

2.学生アンケート実施目的

以上の経緯から、 学生アンケートを実施すること により、以下の四点の達成を目指して いる。

第一に、学生アンケートの活用により授業の改善が進み、シラバスに明示された到達目 標に向かって学生の学修が促進され、授業外学習時間の増加も進み、単位の修得につなが る。その結果、セメスターごとに決められている履修上限(キャップ制)の制度が機能し、

セメスターごとの学生の達成感や知識・技能を身につけることができたという有能感も高 まることが期待される。

第二に、全体的に学生の単位修得が進むことで大学全体のGPAは上昇し、大学全体の 教育力を示す指標としてGPA制度が機能していくと考えられる。

現在、本学で導入されているセメスター制、キャップ制、GPA制度は、それぞれ別個 の制度ではなく、教員による教育の改善と学生の学習の成果の向上とに関連してそれぞれ の制度が関係しながら、機能していくものと考えられる。

以上のことを踏まえ、以下のような 目的を設定し、学生アンケートを授業改善に活用し ていくこととした 。

第一に、学生の意見に耳を傾けることにより、学生にとって理解しやすい授業の実施に 向けた工夫を進める。

第二に、学生の授業に対する態度や 学生自身の学びに対する自己認識を深める 。 第三に、授業において学生に求められている態 度を明確にし、意識させる。

以上のような実施目的を明確にした上で、授業改善を目指した学生アンケート を実施し た。そして、この結果により、学生の学習意欲が高まり、学生の学びが深まることを目指 した。

3.学生アンケートの実施方法

平成 年度は、平成 年度までと同様に 夏学期と冬学期の 度、学生アンケートを実 施した。専任教員のみ 学期中 回の学生アンケートを実施し、非常勤講師は昨年度と同じ く学期の最後に 回の 学生アンケートを 実施した。

各専任教員が改善を目指す授業及びカリキュラム検証のため 学科にとっての基幹的科目 となる 授業を優先して 1科目選択し実施した。このとき、基本的には、大学基礎演習等の 初年次教育科目、演習(ゼミ)、スポーツ(共通)、 卒業研究、複数担当者科目(リレー・

合同で実施している科目)、 履修登録者数 名未満の科目、大学院 の科目をできるだけ対

(24)

(1)第 期学生アンケート

夏学期は、 月 日( 火)~ 月 日(月)の間、 回目か 回目の授業時に実施した。

冬学期は、 月 日(月)~ 月 日(月)の間、 回目か 回目の授業時に実施した 。 学生アンケートは、教員が授業終了までに実施し、回収することとした。

実施方法は、 以下のようにした。提示したアンケート用紙例 を参考に、使用する アンケ ート用紙を各教員が作成した。記名で行うか 無記名で行うかは各教員が決定した。 事前に 設定された 項目以外に、任意項目や自由記述欄 を各教員の判断で適宜設ける こともでき た。これは、 各教員が授業の内容や形態に合わせて、改善に向けた資料収集もできるよう に考慮したからである。 さらに、紙面だけでなく、,%8QHW のアンケート機能や、メール などを使用する方法も認めているが、こ の場合、回答率が低下することが予測されたため、

回答数を最大化する方法での実施を求めた 。

実施した結果 として、各項目の「いいえ」の回答者数と、結果に対する対応策を記した リフレクショ ン・ペーパーの提出を夏学期は、 月 日(金)までに、冬学期は、 月 日(月)までに求めた。

(2)第 期学生アンケート

夏学期は、 月 日( 火)から 月 日( 火)の間、 回目か 回目の授業時に実施 した。冬学期も同じく 月 日(水)から 月 日(月)の間、 回目から 回目の 授業時に実施した。なお、平成 年度の夏学期に台風による暴風警報発令のため最終授業 が休講となり、学生アンケートの実施ができない授業があったため、 平成 年度以降は、

回目と 回目の実施を基本としている。 また、冬学期は、年末年始の冬休みがあるた め、 回目以降から実施している。

第 期学生アンケート は、総括的評価として位置づけ られる。マークシート方式で実施 され、記名方式とし、昨年度と同じく「そう思う」 「少しそう思う」 「どちらともいえない」

「あまりそう思わない」 「そう思わない」の 件法で回答を求めた。アンケート項目は、基 本項目以外に、各教員が それぞれの授業の特徴に合致した項目を考え、基本項目に加えて 実施した。学生アンケートは、教員が授業終了までに実施し、回収後、教務課へ提出する こととした。この時、基本項目以外に、各教員が考えた項目内容の提出も求めた。非常勤 講師も 同様の方法で実施した。

アンケートの集計は業者に委託し、集計終了後、専任教員と非常勤講師と もに、各教員 に集計結果を返却し、リフレクション・ペーペーの提出を 夏学期は 、 月 日(金)まで に、冬学期は、 月 日(金)までに求めた。

4.集計結果 と学生アンケートの結果に対する対応

(1)第1期学生アンケート結果について

第 期学生アンケート では、昨年度と同様に、 「いいえ」の回答が多かった項目について

は、たとえば、 「欠席回数が多い学生に出席を促すよう指導を 行う。」 「私語や居眠りが多い

場合、座席を指定する。」 「『授業内容が難しい』などの意見が出た場合、レジュメ等を学 生

(25)

生に対して対応方法をフィードバックすることを求めた。

夏学期は、専任教員 名中休職中や看護学部担当予定の教員を除く 名が対象とな り、 名が実施しリフレクションペーパーを提出した (実施率 %[昨年度実施率

%])。

冬学期は、専任教員 名中 名(実施率 %[昨年度実施率 %])であった。

ただし、冬学期の専任教員は 名であるが、休職者 名を除外している。なお、この第 期学生アンケートはリフレクション・ペーパーの提出 により 実施とみなしている。昨年 度よりも少し実施率が 高くなっていた。

第1期学生アンケ ートの全体の回答結果を表1に示した。

欠席回数を見ると、7,8回目時点で「4回以上」欠席したと回答した者 (カッコ内は 昨年度の数値)は、夏学期は %(%)、冬学期は、 %(%)であった。冬学 期の方が、欠席回数が多い 学生が多く見られた。しかしながら、昨 年度に比べても大きな 変化は見られなかった。 履修登録しながら、 出席していない学生や、学外実習等によりア ンケート実施日に欠席していた学生の存在も考えられるため、 このような結果になったと 思われる。

NO. 項目内容 回答者数 「4回以上」

の欠席者数 (%) 回答者数 「4回以上」

の欠席者数 (%)

この授業にどれくらい欠席しましたか。

NO. 項目内容 回答者数 「いいえ」の

回答者数 (%) 回答者数 「いいえ」の 回答者数 (%)

この授業を意欲的にうけていると思いますか。

授業中、私語などをするなどして他の学生に迷

惑をかけていないと思いますか。

授業中、メール打ちや居眠りなどをせず、勉学

に集中していると思いますか。

到達目標の達成のために努力していると思いま

すか。

先生の話し方は、明瞭で聞き取りやすいです

か。

先生は学生の質問に、丁寧に回答してくれてい

ますか。

内容がよく理解できるように授業の方法が工夫

されていますか。

先生は、教室内の静寂な環境の維持に適切に対

応していますか。

授業の開始時刻は守られていますか。

夏 学 期 冬 学 期

表1 平成30年度 第1期学生アンケート回答結果

項目1から項目5まで の項目は、学生の学習態度についての設問である 。この 項目は、

学生自身に学習態度を見直させるための項目である。 項目2から5までの 項目中「いい え」の回答者数が %を超えていた項目は 「授業中、メール打ちや居眠りなどをせず、

勉学に集中していると思いますか。」の 項目だけであり、「いいえ」の回答率 (カッコ内

は昨年度の数値) が夏学期 %(%)、冬学期 %(%)であった。昨年度

(26)

項目 から項目 の学生の受講態度に関 する 項目において、 「いいえ」の回答率が前年 度に比べて低くなっていた。特に、昨年度と同様に 「到達目標の達成のために努力して いると思いますか。」は改善が見ら れていた。今後も教員による授業時の指導の工夫やシラ バスの内容についての説明をさらに進めていきたい。

項目6から項目 の授業への感想に関する項目においては、今年度も夏学期、冬学期と もに「いいえ」の回答率が %以上の項目はなかった。 平成 年度以降 年間にわたっ て、「いいえ」の回答率が %以上の項目はない。これは、 教員による授業実施上の改善 が進み、定着してきたからであり、今後も継続していきたい 。

この第 期学生アンケートの結果に対して各教員が学生に対する対応を行 った。その結 果は、 リフレクション ・ペーパーとして提出されている。 専任教員だけであるが、夏学期 は 名(提出率 %)(昨年度提出率 %)、冬学期は、 名(提出 率 %)

(昨年度提出率 %)が提出し ていた。なお、第 期学生アンケートは、リフレクショ ン・ペーパーの提出を持って実施とみなしているため、 前述の 実施率と提出率は同じであ る。

このリフレクション・ペーパーに示された対応例として、以下のような対応が見られた。

1)学生の受講態度に関する対応例

「授業は、パワポと配布資料によって進めている。ほとんどの学生が意欲的に学習に臨 んでいるが、授業の目的を再度説明し、到達目標を目指して頑張るように話した。」「 時 間目の授業ということもあり、居眠りの学生のほか、メール打ちをする学生が例年以上に 若干多いようにみられるため、机間巡視などにより個別の学生への授業への促しに取り組 んでいきたい。」のように、アンケート結果をもとに全体に指導することが見られた。個別 に丁寧に対応することも見られた。

2)授業の実施方法に関する対応例

「聞き取りにくい学生は、ゆっくりしゃべってほしいとのことで、早口にならぬよう注 意している。テストの形式の質問があり、全員に説明をした。」のように授業スキルの改善 や質問への丁寧な回答 、 「内容がわからないとする回等用紙の記述欄等を読む限りでは、 「何 を覚えていいのかわからない」と暗記科目の延長線上で考えているようである。第 回か らさんざん説明してきたことだが、あらためて、考えてレポートを書くことを授業中に説 明する。」のように授業の目的を再度学生に確認するように 工夫したりすることも見られた。

(2)第2期学生アンケート結果について

第2期では、マークシート方式により実施し ている。集計結果は 業者により作成された

当該科目の項目ご との回答の分布と平均値および全体の平均値を記入した用紙を各教員に

返却した。第2期は、非常勤講師を含む 各教員にアンケート結果の集計結果を返却し、 「ア

ンケート結果に対して、感想や今後の改善点などお書きください。」と教示したリフレクシ

ョン・ペーパーの提出を求めた。 非常勤講師のみ第 2期学生アンケートの実施となってい

る。そのため、第2期学生アンケートは、専任教員と非常勤講師でアンケート項目が異な

っている。

(27)

なくとも 科目第 2期学生アンケートを実施した。

夏学期では、専任教員の対象者 名中 名(実施率 %)が第 期学生アンケー トを実施し、非常勤講師の 対象者 名中 名(実施率 %)が同じく実施した。冬 学期では、専任教員の対象者 名中 名(実施率 %)が第 期学生アンケート を実施し、非常勤講師の対象者 名中 名(実施率 %)が同じく実施した。冬学 期の非常勤講師は病気による休職や急な集中講義への変更等の事情もあり、実施率が例年 に比べて低かった。

実施後のリフレクション・ペーパーの提出者 (提出率)は、夏学期は、専任教員 の 名(実施者中の提出率 %)が提出し ていた。提出率は 平成 年度以降 %以上の提 出率が続いている。また、非常勤講師の 名(実施者中の提出率 %)が提出してい た。提出率は上がっていたが、複数の非常勤講師が担当する科目の増加も しており、今後 の課題といえる。

同じく冬学期は、専任教員 名(%)が提出していた。提出率は %以上で高か ったが、昨年度よりは下がっていた。 また、 非常勤講師 の 名( %)が提出し、提 出率は昨年度の提出率よりも 低かった。冬学期は 月に学生アンケートの結果を配布・送 付し、リフレクションペーパーの提出を求める 。しかしながら、授業終了後であり、特に 非常勤講師の場合、提出しにくいといえる。

表2に平成 年度に実施した第2期学生アンケートの受講者数と回答者数を示した。

本年度は、夏学期は、専任教員 の場合、合計受講者数 名中 名(回答率 %)

が回答し、非常勤講師の場合、合計受講者数 名中 名(回答率 %)が回答 していた。全体では合計 名中 名が回答し、回答率は %であった。

受講者数 回答者数 回答率 受講者数 回答者数 回答率

専任教員

非常勤講師

合計

夏学期 冬学期

表2 平成30年度 第2期学生アンケート受講者数および回答者数(%)

冬学期は、専任教員の場合、全受講者数 名中 名(回答率 %)が回答し、

非常勤講師の場合、全受講者数 名中 名(回答率 %)が回答していた。全 体では合計 名中 名が回答し、回答率は %であった。

昨年度の夏学期は、専任教員の場合、合計受講者数 名中 名(回答率 %)

(28)

答していた。全体では合計 名中 名が回答し、回答率は %であった。

昨年度の冬学期は、専任教員の場合、全受講者数 名中 名(回答率 %)

が回答し、非常勤講師の場合、全受講者数 名中 名(回答率 %)が回答 していた。全体では合計 名中 名が回答し、回答率は %であった。

前年度に比べて夏学期も冬学期も 全体に 回答率は少し下がっていた。全受講者数が減少 しているが、本学では教員が担当科目中 科目を選択して実施するため、選択した授業の 受講者数が関係する。本学では、可能な限り 科目の受講者数を制限するように努めてお り、そのことが全受講者数の減少に影響していると思われた。

次に、第2期学生アンケートの共通項目の回答傾向を専任教員については 表3に、非常 勤講師については 表4 に示した。回答率は昨年度と同様に 専任教員 は夏学期、冬学期共に すべて %以上であった。非常勤講師 も今年度は 夏学期、冬学期共にすべて %以上であ った。専任教員も非常勤講師も 昨年度に比べると回答率が少し下がっている項目もあるが が、両学期共に全体的に高い回答率であった。

1)$「あなたの授業態度について」の 項目について

この7項目は、専任教員、非常勤講師ともに同じ 項目となっている。表3に専任教員全 体、表4に非常勤講師全体の項目別の回答者数(%)を示している。

「①あなたはこの授業にどれだけ欠席しましたか。」の項目では、「7回以上の欠席」と 回答した学生の割合は、専任教員で夏学期 %、冬学期 %、非常勤講師で夏学期 %、

冬学期 %であった。専任教員、 非常勤講師ともに、昨年度 よりも回答者の割合は 少し 減少していた。

次に、平成 年度から前述の答申を受けて、「 ② 授業時間以外に 週間にどれくらい、

この授業の予習や復習をしましたか。」という項目を新たに加えて、学生アンケートを実施 している。そして、これにあわせて、平成 年度から授業概要( シラバス)に「授業時間 外に必要な学習」の欄を設け 、学生に授業時間以外に学習する内容を明確に示すようにし ている。

授業時間以外の学習時間を見ると、 「 分(以下)」の割合が専任教員では夏学期 %、

冬学期 %であり、非常勤講師では夏学期 %、冬学期 %であった。昨年度は、

専任教員では夏学期 %、冬学期 %であり、非常勤講師では夏学期 %、冬学 期 %であった。専任教員 も非常勤講師も共に、 「 分(以下)」の 割合が減少していた。

語学などの科目等の場合には、授業時間以外の学習時間が多い が、共通教育科目の講義関 係の科目では、授業時間以外の学習時間が短いと言われている。今後も検討していきたい と考えている。

次年度以降は、全科目の学生アンケートの導入を予定している。 今後も学生の学習意欲 を高め 、学習内容を深めるためにも 授業概要(シラバス)の「授業時間外に必要な学習」

の欄の改善を行う 。

これ以外に、「③この授業を意欲的に受けてきたと思いますか 。」、「④授業中、私語をす

るなどして他の学生に迷惑をかけてこなかったと思いますか。」、 「⑤授業中メール打ちや居

参照

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