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44(44) 加 試 験 と い う シ ス テ ム が 示 さ れ た そ の 他,製 品 に対 す る細 か な 性 能 表 示 方 法 が 印 象 に残 っ た 2.セ ッ シ ョ ン1.処 と 効 力 と の バ ラ ン ス,公 が 決 定 さ れ る が,安 共 の 意 識 等 の要 因

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(1)

〈 情

報 〉

第12回CWPV年

次 大 会 に参 加 して

は じ め に 筆 者 は1991年8月1日 よ り,カ ナ ダ 国 の ブ リテ ィ ッ シ ュ ・コ ロ ン ビ ア 大 学(UBC)林 学 部 に 長 期 在 外 研 究 員 と して1年 間 の 予 定 で 滞 在 して い る 。 幸 い に もCWPA(カ ナ ダ 木 材 保 存 協 会)の 年 次 大 会 に 参 加 す る 機 会 を 得 た の で そ の 様 子 を 報 告 致 し ま す 。 年 次 大 会 は 大 平 洋 側 と 太 西 洋 側 と で 交 互 に 開 催 さ れ て い る。 日 程 は11月 第1週 の 火 曜,水 曜 と 決 め ら れ て い る 。 今 回 は バ ン ク ー バ ー 市 の 格 式 高 い ホ テ ル ・バ ン ク ー バ ー(写 真 一1)の バ ン ク ー バ ー ア イ ラ ン ド と 名 付 け られ た コ ン フ ェ レ ン ス ル ー ム で 11月5日,6日 に 行 わ れ た 。 以 下 プ ロ グ ラ ム に 沿 っ て 会 議 の 内 容 を 紹 介 致 し ま す 。 1.キ ー ノ ー ト 登 録 は 小 切 手 に よ る 登 録 料(会 員150ド ル,非 会 員200ド ル,1カ ナ ダ ドル は 約120円)の 支 払 い や,名 札 の 受 け 取 り 等 通 常 の 光 景 で あ る(写 真 一2)。 UBCの 大 学 院 の 女 性2人 が 手 伝 って い た 。 参 加 登 録 数 は85で あ っ た 。 プ ロ グ ラ ム に10分 遅 れ て8時40分,Ruddick(U BC)会 長 に よ る 歓 迎 の 挨 拶 が あ っ た 。 今 大 会 は こ れ ま で で 最 も 発 表 件 数 が 多 い こ と,発 表 を4つ の セ ク シ ョ ン に 分 け,と く に 大 学 に お け る 研 究 と い う 分 野 を 設 け た こ と が 述 べ られ た 。 続 い て,T.Braverp(英 国 建 築 研 究 所 木 材 部 長, IRG副 会 長)に よ り キ ー ノ ー トの 発 表 が 約1時 間 行 わ れ た 。1992年12月 末 日 の ヨ ー ロ ッパ 規 格 統 一 に 向 け て のEN/TC38の 各 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ の 作 業 内 容 が 詳 細 に 述 べ られ た 。 ハ ザ ー ドク ラ ス(環 写 真-1ホ テ ル ・バ ン ク ー バ ー

写真-2登

録 風 景

境 区 分)を

乾燥 か ら湿 潤 の5段 階 に 分 け,そ れ ぞ

れ の 劣 化 外 力 に応 じた処 理 方法 が 示 され た。 浸 潤

度 の規 定 で はP1か

らP8に ク ラ ス分 け されP1は

表 面処 理,P8は

辺 材 は全 て,心 材 の 露 出 部 は6mm

の 浸 潤 と な って い る。 薬 剤 の 性 能 評価 方 法 で は,

必 須 項 目 の担 子 菌 に よ る室 内 試験 と屋 外 試 験 に 加

え,カ

ビ,青 変 菌,シ

ロ ア リ,乾 材 害 虫 に よ る追

*農 林 水産 省森 林 総 合 研 究所 木 材 化工 部 ,現 在,ブ リテ ィッシュ ・コ ロ ン ビア大 学 に滞 在 中

(2)

加 試 験 と い う シ ス テ ム が 示 さ れ た 。 そ の 他,製 品 に 対 す る 細 か な 性 能 表 示 方 法 が 印 象 に 残 っ た 。 2.セ ッ シ ョ ン1.処 理 材 の 性 能 「第 四 ア ン モ ニ ウ ム 銅 の 性 能(N.Richardson, DOMTAR社)』 で は,BARDAC22がCCA-Cと 同 程 度 の 効 力 を 持 つ こ と が 屋 外 試 験(海 中 も 含 む) の 結 果 に よ り 示 さ れ た 。 処 理 材 は 茶 系 で 暴 露 後 も 良 い 色 調 を 保 つ こ と,接 地 条 件 下 で 供 用 した い こ と 等 が 述 べ られ た 。 樹 種 に よ る 注 入 性 や ア ン モ ニ ア の 問 題 等 が 質 問 さ れ た 。 『カ ナ ダ で の 屋 外 試 験(P.Morris,Forintek)』 で は,銅 耐 性 菌 に よ りCCA,ACC処 理 材 が 劣 化 す る 過 程 を 杭 の フ ィ ー ル ドで の 位 置 毎 に 数 ケ 月 お き に 追 跡 し,劣 化 が あ る 一 点 か ら経 時 的 に 広 が っ て ゆ く様 子 が 示 さ れ た 。 劣 化 形 態 を 顕 微 鏡 レ ベ ル で 褐 色 腐 朽,軟 腐 朽,ト ン ネ リ ン グ バ ク テ リ ア 分 解 に 分 類 し,バ ク テ リア の 関 与 を 指 摘 した 。 土 壌 中 の Fe3+がFe2+に 還 元 さ れ て い る こ と が 腐 朽 に 影 響 し て い る こ と を 示 唆 し た 。 更 に,CCP,CCBは ヨ ー ロ ッパ で の 結 果 と異 な り8kg/m3の 吸 収 量 で は, CCAに 相 当 す る効 力 は 得 られ な い こ と を 示 し た 。 『CCA処 理 屋 外 遊 具 か ら の 銅,ク ロ ム,ヒ 素 の 溶 脱 レベ ル(D.Riedelほ か,カ ナ ダ 厚 生 省)』 で は, CCA処 理 遊 具 附 近 の 土 壌 サ ンプ ル 及 び 紙 へ の 接 触 移 行 サ ンプ ル を 分 析 し,ク ロ ム と ヒ素 の 子 供 に 対 す る 危 険 性 が 指 摘 さ れ,塗 装 の 必 要 性 が 述 べ られ た 。 これ に 対 し 量 と 安 全 性 の 相 関 性 を 実 験 で 明 確 に し て か ら 結 論 を 導 く べ き で は な い か 等 の 反 論 が な さ れ た 。 ま た,カ リ フ ォ ル ニ ア で の 木 製 遊 具 の 安 全 性 に 関 す る研 究 で は,溶 脱 は 低 レベ ル で あ り 問 題 と は な らず,む しろ 無 処 理 遊 具 で の 事 故(す べ る)の 危 険 性 が 大 き い こ と が 示 さ れ て い る と コ メ ン トさ れ た 。 議 論 は 白 熱 し た が,議 長 は 危 険 性 に つ い て 正 確 な 解 答 を 求 め る 研 究 が 必 要 で あ る と 結 ん で 次 の 発 表 に 移 っ た 。 『防 腐 薬 剤 の 登 録 の プ ロセ ス(K.McCullagh,カ ナ ダ 農 務 省)』 で は,『防 腐 薬 剤 は 毒 物 で あ り ,人 間 生 活 を 破 壊 す る 』 と い う 鋭 い 表 現 の ス ラ イ ドで 始 ま っ た 。 新 規 薬 剤 の 登 録 は 人 間,環 境 へ の 安 全 性 と 効 力 と の バ ラ ン ス,公 共 の 意 識 等 の 要 因 で 可 否 が 決 定 さ れ る が,安 全 性 が 重 要 視 さ れ る 様 な ニ ュ ア ン ス で あ っ た 。 審 査 に 際 して は 今 ま で 以 上 の 薬 剤 に 関 す る デ ー タ の 提 出 が 必 要 で あ る と 述 べ た 。 登 録 に か か る 費 用 と 期 間 は2百 万 ドル,2年 と い う 単 位 で あ り,木 材 保 存 業 界 に と っ て は 大 き な 問 題 で あ る と の 印 象 を 受 け た 。 こ れ で 第1日目 午 前 の 発 表 は 終 り 会 食 と な っ た 。 午 前,午 後 に そ れ ぞ れ1回 の コ ー ヒ ー ブ レ イ ク が あ っ た(写 真-3)。 写 真-3コ ー ヒ ー ブ レ イ ク 3.工 場 レ ベ ル で の 木 材 保 存 『変 色 菌 の 免 疫 学 的 手 法 に よ る 検 出 と 定 最(C. Breuil, UBC)」 で は,変 色 が 始 ま る 以 前 に 木 材 中 で 菌 の 同 定 が0.3μg/mgの レ ベ ル で 行 え る こ と が 示 さ れ た 。 特 別 な 装 置 も必 要 と しな い た め,工 場 レ ベ ル で の 実 用 化 が 可 能 な 技 術 で あ る こ と を 強 調 し た 。 『 トラ ッ プ に よ る ア ン ブ ロ シ ア キ ク イ ム シ の 捕 獲(J.McLean, UBC)』 で は,ア ル コ ー ル 誘 引 に よ る トラ ッ プ で75%の コ ン トロ ー ル が 達 成 さ れ た と 述 べ られ た 。 昆 虫 の 生 活 史 と の 関 連 で は 貯 木 期 間 と 時 期 が 被 害 を 減 少 さ せ る 条 件 で あ る と し た 。 『DDACの 環 境 中 で の 分 析 レベ ル 向 一ヒの た め の 安 定 同 位 体 ラ ベ ル 法(M.W.Crowtherら,LONZA 社)」で は,DDACの 末端 の トチル 基 を2Hま た は13C で ラ ベ ル し,GC-MSに よ る100ppbの 分 析 感 度 を 得 る 方 法 を 紹 介 し た 。

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『防 カ ビ剤 へ の 作 業 者 の 暴 露(K.Teschkeほ か, UBC)』 で は,1970年 代 のPCP処 理 作 業 者 の 皮 膚 ガ ン発 生 の 例 に 見 られ る よ う に,今 日 も 基 本 的 にP CPの 危 険 性 は 認 め ね ば な ら な い と し,作 業 環 境 中 のPCP濃 度 の モ ニ タ ー方 法 を 確 立 す る 事 の 重 要 性 を 訴 え た 。 こ れ に は 企 業 の 協 力 が 不 可 欠 で あ る と の コ メ ン トが あ っ た 一 方,現 在 は 作 業 方 法 の 改 善 に よ り こ の 種 の 問 題 は 無 い と の 発 言 も あ っ た 。 しか し危 険 物 を 取 り扱 う作 業 環 境 中 の 化 学 物 質 濃 度 を 正 確 に 把 握 す る 事 の 重 要 性 へ の 理 解 は 一 致 し て い る よ う で あ った 。 こ れ で 第1日 目 午 後 の 研 究 発 表 は 終 了 し,そ の 後 技 術 委 員 会 の ミー テ ィ ン グ が あ り,1時 間 余 り の 自 由 時 間 の 後 レ セ プ シ ョ ン と な っ た 。 翌 日 に も う1題 の 発 表 「電 柱 か ら の 薬 剤 の 溶 脱 (W.Mortimer,オ ン タ リオ 電 力)』 が あ った 。CCA と ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ル の 混 合 で は 溶 脱 量 は バ ッ ク グ ラ ン ド内 で あ っ た が,ナ フ テ ン酸 銅,PCP で は こ れ を 越 え た 。PCP処 理 電 柱 の 生 産 割 合 を 1991年 度 の75%か ら92年 度 に は50%に 減 らす 予 定 で あ る と の 事 で あ っ た 。 4.PCP処 理 材 の 廃 棄 処 理 方 法 『PCP廃 材 の 微 生 物 処 理(A.McBain, UBC)』 で は,Phanerochaete chrysosporiumに よ るPCP分 解 が ほ ぼ 完 全 に 行 わ れ る こ と を 実 験 室 レベ ル で 示 した 。 PCP廃 棄 処 理 の シス テ ム 化 に つ い て 『PCP処 理 材 の 廃 棄 処 理 方 法(G.Beauvlieuほ か,ケ ベ ック電 力)』,『 廃 棄 処 理 の コ ン ピ ュ ー タ に よ る シ ス テ ム 化(G.Lefebvreほ か,ケ ベ ッ ク 電 力)』,『PCPお よ び 溶 剤 の 木 材 中,土 壌 中,水 中 で の 分 析 方 法 の 改 良(A.Besnerほ か,ケ ベ ッ ク 電 力)』 の3報 告 が 続 け て あ っ た 。 カ ナ ダ 全 体 で はPCP処 理 電 柱 の 年 間 廃 棄 量 は25万 本 で 現 在 量 は1千 万 本 に 上 る。 処 理 方 法 と して は 微 生 物 分 解 が 考 え ら れ て い る。 土 壌 汚 染 の パ イ ロ ッ ト規 模 で の 除 去 実 験 で は 良 好 な 結 果 が 得 られ た と の 事 で あ る が,詳 細 に つ い て は 残 念 な が ら聞 き 取 れ な か っ た 。 水 質 汚 染 除 去 に は 活 性 炭 が 用 い られ た 。 コ ン ピ ュ ー タ に よ る シ ス テ ム 化 で は 溶 脱 したPCPの 地 下 水 や 土 壌 へ の 移 行 量 の 推 定 方 法 が 紹 介 さ れ た 。PCPの 定 量 方 法 に つ い て は,フ レオ ン113に よ りPCPと 溶 剤 を 分 離 しそ れ ぞ れ を 定 量 す る 方 法 が 紹 介 さ れ た 。 5.大 学 に お け る 木 材 保 存 研 究 『イ ンサ イ ジ ン グ の タ イ プ に よ るCCA分 布 の 相 違(J.Morrell,オ レゴ ン州 立 大)』 で は,X線 密 度 測 定 法 に よ りCCAの 分 布 を 測 定 し コ ン ピ ュ ー タ 画 像 解 析 で 三 次 元 マ ッ プ 化 し た 。 フ レア 型(1976/m2) か ら 針 型(16667/m2)に 至 る6種 の 刃 型 で,そ れ ぞ れ 特 徴 的 なCCA分 布 マ ップ を 示 し た 。 『CCAの 固 着 に 対 す る 樹 種,温 度,湿 度 の 影 響 (D.Alexander,ト ロ ン ト大)』 で は,処 理 後 の 乾 燥 過 程 に お け る ウ ェ ッ トバ ル ブ の 温 度 が 固 着 速 度 に 対 す る 重 要 な 因 子 で あ る こ と を 強 調 した 。 ク ロ ム の 固 着 が 一 番 遅 れ る こ と か ら,ク ロ ム を 固 着 の 指 標 と し た 。 『CCA処 理 木 材 のX線 光 電 子 分 析(K.Yamamo toほ か,UBC)』 で は,抽 出 成 分 の 影 響 を 除 く た め 前 抽 出 木 材 をCCA処 理 しX線 光 電 子 分 析 を 行 っ た 。CCAに よ る 木 材 の 酸 化 は,C-Oの 減 少 とC-Hの 増 加 を お こ し た 。 抽 出 成 分 はACAに よ る 撥 水 性 の 向 上 に 大 き く関 与 し た 。 『細 胞 壁 中 へ の 薬 剤 の 拡 散 と 分 布(P。Cooper, トロ ン ト大)』 は,銅 イ オ ン拡 散 のpH依 存 性 等 に つ い て 述 べ た 。 『歴 史 的 建 造 物 の ボ ロ ン ロ ッ ドに よ る 補 修 処 理 (J.Ruddick,uBc)』 で は,ボ ロ ン ロ ッ ドの 配 置 位 置 と効 力 の 関 係 を 実 験 室 レベ ル と 現 場 処 理 の 両 方 か ら述 べ 補 修 処 理 と して 有 効 で あ る こ と を 示 し た 。 『枕 木 の 劣 化(P.CoOperほ か,ト ロ ン ト大)』 で は,枕 木 劣 化 の 実 態 調 査 の 結 果 が 報 告 さ れ た 。 ク レ オ ソ ー ト処 理 が 大 部 分 で,年 間200万 本 が 廃 棄 さ れ 多 く は 景 観 的 利 用(階 段,柵 等)に 再 利 用 さ れ て い る。 樹 種 と 劣 化 の 関 係 が 詳 し く 示 さ れ た 。 コ ン ク リ ー ト枕 木 と の 競 合 に つ い て は 木 製 枕 木 の 方 が 優 位 で あ る と の 事 で あ っ た 。 ボ ロ ン ロ ッ ドに よ る補 修 処 理 の 重 要 性 が 指 摘 さ れ た 。

(4)

6.総 会

研 究 発 表 の 合 い 間 に20分 程 の 短 い 総 会 が あ った 。 雛 壇 に 新 役 員 が 登 場 し紹 介 を 受 け た(写 真-4)。

3年 間 の 任 期 を 終 え たRuddick会 長 に 代 わ り,副 会 長 で あ っ たM.Hollick (Hickson Building Pro-ducts)氏 が 次 期 会 長 と な っ た 。 木 材 保 存 の 若 手 研 究 者 へ の 奨 学 金 制 度 に よ り,ト ロ ン ト大 学 修 士 課 程 のD.Alexander氏 に500ド ル が 授 与 さ れ た 。 CWPAで は 『木 材 保 存 』 誌 に 相 当 す る 定 期 刊 行 物 が 無 く,次 年 度 よ り ニ ュ ー ス レ タ ー を 発 行 して ゆ く こ と が 確 認 さ れ た 。 学 生 会 員 と 退 職 者 会 員 の 制 度 を 新 た に 設 け る こ と と な っ た 。 ト ロ ン ト大 の Cooper財 政 委 員 か ら 会 計 報 告 が あ っ た が 極 め て 簡 写 真-4総 会 風 景 単 で あ っ た 。 年 次 大 会 に 参 加 して 感 じ た 事 を2∼3上 げ る と, ま ず 発 表 に 対 す る 議 論 が 盛 ん で あ っ た 。 一 つ の 発 表 に 多 い 時 は10以 上 の 質 問,意 見 が あ り,更 に そ れ ら を ま と め る よ う な コ メ ン トさ え あ る こ と に は 感 心 した 。CWPAの 会 員 数 は 昨 年 度100名 に 達 し た と 言 う こ と で,大 所 帯 の 団 体 で は 無 い に も 関 わ ら ず,バ ラ エ テ ィ ー に 富 ん だ 発 表 が 行 わ れ 年 次 大 会 が 盛 会 で あ っ た こ と も 素 晴 ら し い こ と で あ る。 年 次 大 会 は 幅 広 い 分 野 か らの 参 加 者 か ら様 々 な 異 な っ た 意 見 を 得 る 大 切 な 機 会 で あ る と思 え た 。 協 会 誌 が 無 い た め か,年 次 大 会 の パ ン フ レ ッ ト(図) が 印 刷 さ れ て い た こ と は 新 鮮 な 感 じ を 受 け た 。 尚, 大 会 論 文 集 は92年2月 頃 発 刊 さ れ る 予 定 で あ る 。 7.レ セ プ シ ョ ン 三 々 五 々 レ セ プ シ ョ ン会 場 に 人 が 現 わ れ,レ セ プ シ ョ ン は6時 過 ぎ 何 と な く 始 ま っ た 。 挨 拶 は 全 く無 く,参 加 者 ど う し が 会 話 を 楽 しむ と い う 形 式 で あ っ た 。 夫 人 同 伴 も あ り,日 本 と の 違 い を 感 じ た 。 プ ロ グ ラ ム に は レ セ プ シ ョ ンの 時 間 は6:00-7:30と あ っ た が,実 際 は そ れ と は 関 係 な く い つ 終 る と も な く続 い た 。 日 本 の 懇 親 会 の よ う に テ ー ブ ル の 上 に 沢 山 の オ ー ド ブ ル が 並 ん で い る 訳 で は な く,つ ま み が 少 々 と い う 軽 い ス タ イ ル で あ っ た 。 図 プ ロ グ ラ ム の パ ン フ レ ッ ト

(5)

そ の た めか,レ セ プ シ ョンの 後 は,皆 な 食 事 に出

か け た よ うで あ る。

お わ り に

国 外 の 木 材 保 存 関 係 の 団体 の年 次大 会 に 参加 す

る こ とが 出 来 て 良 い 経験 と な った。 現 在 何 が一 番

の 問 題 で あ るの か も理 解 す る こ と が 出来 た。 ここ

カ ナ ダ で は,処 理 材 の 廃 棄 と 安 全 性 が 大 き な テ ー マ で あ る 。 こ れ か らは 日 本 木 材 保 存 協 会 と 各 国 の 保 存 協 会 の 交 流 が 盛 ん に,か つ 大 切 に な っ て 行 く こ と で あ ろ う 。 最 後 に,参 加 の 機 会 を 与 え て 下 さ っ たCWPAに 感 謝 致 しま す 。 (1992.1.20受 理)

書評

日本 木 材 学 会 第2期

研 究 分 科 会 報 告 書

「木 材 の 科 学 と 利 用 技 術II」

本報 告 書 は,日 本 木 材 学 会 が 会 員 の 研 究 成 果 を 社 会 に還 元 す る こ と を 目的 と して 設 置 した研 究 分 科会 の 活 動 結果 を ま とめ た もので す 。 こ の分 科 会 に は関 連 企 業 ・団 体 の 参加 が あっ た だ けに,刊 行 され た 報 告 書 は大 変 分 か りやす く記述 さ れ て お り,業 界 人 に と って も,ま た異 分 野 の 研 究 者 に と って も極 め て 役 立 つ 解 説書 とな って お りま す。 第1期 分 と して は1989年 に,接 着 耐久 性,防・ 耐 火 性 能,居 住性,バ イオ マ ス転 換 利 用,寸 法安 定 化 の各 課 題 に つ い て報 告 書 が 刊 行 され,増 刷 に 次 ぐ増 刷 を 重 ね る好 評 を博 して お りま した 。 今 回 は,次 の5課 題 が 取 り上 げ られ て お りま す 。 1.自 動 計 測 の基 礎 と応 用129ペ ー ジ 2.木 材 の 化 学 処理112ペ ー ジ 3.樹 木 抽 出 成 分 の利 用122ペ ー ジ 4.機 能 性 セ ル ロー ス118ペ ー ジ 5.ス ギ130ペ ー ジ これ らの うち,木 材 保 存 に直 接 か か わ り の あ る2.の 部 分 を若 干 紹 介 い た しま し ょう。 浸 透 ・拡 散,含 浸,調 色,新 素 材 化(プ ラズ マ,フ ッ素 処 理,プ ラス チ ック化,直 接 結 合,無 電 解 め っ き)な ど,基 礎 か ら最 新 の 応 用技 術 ま で 手 ぎ わ よ く解 説 され て い ま す。 こ の第2分 冊 に引 用 され て い る文 献 数 は359編 に上 ります 。 執 筆 者10名 の 中 に は,本 協 会会 員 や 木 材保 存 誌へ の 寄稿 者 の名 が 見 られ,親 近 感 を 覚 え ます 。 他 の 分冊 もそ れ ぞ れ最 新 の 情 報 と レビ ュ ーか ら成 立 って お り,木 材 工 業 の 諸 技 術 を 理解 し,新 しい木 材 時代 を伐 り拓 くた め の指 針 を得 る こ とが で き ま し ょう。 第2分 冊 の み な らず,こ れ らも木 材 保 存 関 係 の 研 究 者,技 術 者 に と って 大 い に参 考 に な る もの と考 え られ ます 。 頒 布 価 格8,000円(5冊 セ ッ ト,箱 入 り,送 料 込 み) 分 冊 単 位 で も 購 入 で き ま す が,そ の 場 合 は1冊1,800円 で す 。 申 込 先 〒113東 京 都 文 京 区 本 郷6丁 目21-4-407日 本 木 材 学 会 電話(03)3816-0396 FAX(03)3818-6568 (原口 隆英)

参照

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