中 国 国 有 企 業 従 業 員 に み る改 革 に 対 す る
意 見 の 分 化 と所 属 企 業 の社 会 的意 味
Opi ni onSpr i t s about Ec onomi c Ref or m andSoc i al Meani ngof Wor kPl ac ei nChi na
松戸 武彦*
Takehi koMATSuDO
1. は じめに
天 安 門 事 件 で の 挫 折 に も か かわらず 、 中 国 の経 済 は 活 況 を 取 り戻した だ け で な く、1996年 の 時 点 で み れ ば 世 界 の 中で も っと も活 性 化した経 済 セ ク ター の 一 っ を形 成して い る。 そして 、 こ う した経 済 的 成 功 の 一 つ の原 点 に 中 国 の政 策 的 転 換 、 っ ま り市 場 経 済 導 入 に 向 け た経 済 改 革 の 成 功 が挙 げ られ る こ とは ま ちが い な い。しかし、都 市 に お け る経 済 改 革 の 目玉 の 一 つ で あ った 国有 企 業 の 企 業 改 革 は 、 赤 字 国有 企 業 の多 さを 考 え ると 到 底成 功 した と は言 え ない。 とす る と 、 中 国 の経 済 成 長 が なぜ 成 功し、 に もか か わ らず なぜ 国有 企 業 の 改 革 が う ま くいか な い の か 、 と い う問 いが 当 然 浮 か び 上 が る。
こ の 問 い に対して 、 と りあ え ず 簡 明 で 、しか も的 確 な答 は 国有 企業 以 外 の企 業 が 急 激 な成 長 を遂 げ た からだ 、 と い う もの で あ る。 たしか に、 郷 鎮 企 業 や 合 弁 企業 の 躍進 は 、 目を見 は る も の が あ る。 成 長 と活 性 化 の 根 本 要 因 を これ らの 企 業 の 成 功 に帰 さ しめ る の は、 妥 当で あ る。 に もか か わらず 、 こ の よ う な答 え は 、依 然 と して なぜ 国 有 企 業 の改 革 が う ま くいか な いの か 、 と い う問 い に は答 え て い な い 。
本 稿 は 、 こ の よ う な 問 い に 、 企業 改 革 に関 する意 見 の 分 化 、 お よ び従 業 員 が 付 与 して い る企 業 に 対 す る社 会 的 意 味 と い う二点 か らア プ ロ ー チする もの で あ る。 す なわ ち、 従 業 員 間 の 意 見 の 分 化 は 従 来 の 「一 枚 岩 的統 合 」 と い う社 会 主 義 の前 提 を 疑 う にた る神 話 と させ か ね な い 。 こ こで は 従 来 の 「平 等 を め ぐる社 会 的合 意 」 の意 味 内 容 の ゆ ら ぎが 社 会 的 統 合 を 難 し くさ せ 、 ひ い て は 企 業 改 革 に対 す る 一定 の ネ ガ テ ィヴ要 因 と な って い る こ とが 、 検 討 され よ う。 ま た 、 企 業 に対 する社 会 的 意 味 の点 で は 、 日中 の比 較 から企 業 内 労 使 関 係 の あ り方 に 関 して 中 国 の特 性 が 考 察 される。
な お 、 分析 に 入 る前 に調 査 お よ び デー タの 概 観 を以 下 に再 確 認 して お く。
調 査 は2つ の部 分 に わ か れ てお り、 一 っ は1995年6月 上 旬 に 中 国 社 会 科 学 院 、 中 国工 運 学 院 、 お よ び関 係 各 方 面 の協 力 の下 、 大 連 、 北 京 、 温 州 、 深 馴 の7っ の 国 有 企 業 で質 問 紙 配 布 のか た
ちで 行 わ れ た 。( 企業 はA、B- 、B二 、C、D、E、F、Gと な って い るが 、B1とB2は
同 一 企 業 の 異 な る単 位( 事 業所) で あ る。) 1400配 布し、 有 効 回 答 は1236で 有 効 回 答 率 は88. 3
平成8年9月10日 原稿 受理*社 会学 部産 業社 会学科
%で あ った。
A企 業 は1993年 現 在 で11829名 の 従 業 員 規 模( そ の 内 女 子3711名) 、 石 油 化 学 工 業 で あ る。 B企 業 は1995年 現 在 で46268名( 女 子20116名) 石 油 化 学 工 業
C企 業 は1026名( 女 子280名) 発 電
D企 業 は4000名程 度 の 集 団 企業( ガ ラ ス 材 料 、 灯 具 な ど) E企 業 は659名( 女 子267) 工 作 機 械 、音 響 機 器 な ど F企 業 は 中小 規 模 の 電 子部 品 を 中心 と した 工 業
G企 業 は2500名( 女 子342名) の 建 設 業 、 デ ィベロ ッパ ー で あ る。
い ま一 っ は 、 上 記企 業 に対 す る聴 取 調 査 で あ る 。A、B企 業 につ い て は1995年7月 の 終 わ りか ら8月 の はじめ にか け て行った。 そ の他 の 企業 に っ い ては1995年 の年 末 に行った 。
以 下 の 論 考 は 、 お も に質 問紙 調 査 の結 果 に っ い て の もの で あ る。
表1
性 別
男
女
Val i d c as es
頻 度
726 486
Tot al 1215
1251Mi s s i ngc as es
Per c ent 59. 8 40. 2
100. 0 21
学 歴
中学 以下 高校・職 業校 大 専( 高 専 ・短 大) 大 学 以上
Val i d c as es
表2
頻度
294 625 163 142
Tot al 1224
1224Mi s s i ngc as es
Per c ent 24. 0 51. 1 13. 3 11. 6
1∞. 0 12
Val ueLabel 20代 以 下 30代 40代 50代 以 上
表3年 齢( 原 回答 を再 コード化)
Tot al
Fr equenc y 497 387 242 96 14
1236
Per c ent 40. 7 31. 7 19. 8 7. 9 Mi s s i ng
100. 0
松戸: 中 国国有企業従業員にみる改革に対す る意見
Val ueLabel 共 青 団 党 員 民 主 諸 党 派 無 党 派
表4政 治的 立 場
Tot al
Fr equenc y 406 317 4 405 104
1236
Per c ent 35. 9 28. 0 . 4 35. 8 Mi s s i ng
100. 0
Val ueLabel
大連A石 油 化工
北京B1絨 毯
北京B2石 油
温 州C発 電
温 州D集 団 企業
深馴E工 作 機械
深馴F電 子 部品
深刎G建 設
表5企 業別対象者数
Tot al
Fr equenc y
99
01
03
97
m
o
。
7
2
57
39
9
白
9
臼
Q
U
-⊥
1236
Val i d Per c ent 24. 2
16. 3
24. 5
15. 9
5. 5
5, 8
4. 6
3. 2
100. 0
2. 企 業 改 革 の 認 知 構 造 と従 業員 の 分 化
以 前 に 、 い くっ か の デ モ グ ラ フ ィク な指 標 との ク ロ ス集 計 を使 い 、企 業 改 革 に対 す る態 度 に 関して 、 国 有 企 業 従 業 員 の 間 に無 視 で き な い分 化 、 な いしは 相 違 が あ る こと を 指 摘した1) 。し かし、 これ は あ くま で デ モ グ ラ フ ィ ク な指 標 で 分 け た 場 合 の 意 見 の 相 違 を見 た にす ぎ な い。 言 い換 えれ ば 、 社 会 的 態 度 の 分 節 化 に 関して 、 年 齢 や 性 とい う よ う に研 究 者 の 側 から先 験 的 に基 準 を設 け て、 そ の 当否 を検 討 して い る とい え る。した が って 、 そ の 分 節 化 が 当 該 の 社 会 に と っ て重 要 で あ るか は、 と りあ え ず 考 慮 の 範 囲 外 で あ る。 あ く まで も研 究 者 側 か らの 関 心 と、 従 来 の研 究 蓄 積 に立 脚した分 節 化 で あ る。
本 論 文 で は この 意 見 の 分化 に 関して 逆 の 方 向 か らア プ ロー チして み る。 す なわ ち、 企 業 改 革 に対 す る反 応 の 側 から調 査 対 象 を 層 化して 、 そ の こ との 社 会 学 的 含 意 を検 討しよ う とす る も の で あ る。 これ は 、 また 企 業 改 革 に 関 す る人 々の 認 知 の あ り方 を 問 題 にす る こ とで もあ る。
( 1) 各 改 革 政 策 に対 す る 認 知 の 構 造
まず 、 改 革 政 策 に 関 す る認 知 の 一 貫 性 の問 題 を考 え てみ る。 っ ま り、 一 般 に企 業 改 革 を含 む 経 済 改 革 は、 政 策 的 に ひ と ま と ま り の も の と して 、提 示 され て い る 。しかし、 人 々 の認 知 の構 造 の 中 で そ れ は 、 同 じ よ う にひ と ま と ま り の も の と して認 知 され て い る とは 限 ら な い。 政 策 的 な一 貫 性 が 強く主 張 され る なか で 、 人 々 の認 知 の構 造 が それ と相 違 す る場 合 、 政 策 の遂 行 が 困 難 に な る、 本 項 は この 問 い に ア プ ロー チ す る こ とで も あ る。
まず 、 分 析 の 手続 き と して は 、 以 下 の よ う に した 。 1. 集 団 契 約 の 導 入 に 対 す る賛 否 、
2. 契 約 工 制 度 の 導 入 に 対 す る賛 否 、
3. 自 主 的 雇 用 制 度 の 導 入 に 対 す る賛 否( 職 業 の分 配 制 度 を廃 止 す る と い う含 意 が あ る。) 4. 経 営 状 況 悪 化 に 伴 う奨 励 金 削 減 措 置 の 賛 否
5. 余 剰 人 員 問題 処 理 の 上 で の 人 員 削 減 措 置 の 賛 否 6. 住 宅 の商 品 化( 分 譲) に 対 す る賛 否
7. 年 金 保 険 料 負担 に 対 す る賛 否
8. 自 己 の企 業 が実 施 中 の 改 革 に 対 す る満 足 一不 満 足
9. 社 会 主 義 市 場 経 済 と従 業 員 大 衆 生 活 向 上 の 結 び っ き に対 す る見 方( 社 会 主義 市 場 経 済 政 策 の 現 状 へ の評 価 と い う含 意 が あ る。)
以 上9項 目に10項 目め と して10. 機会 の平 等 の み で い い か 、結 果の平 等 も 不 可 欠 か と い う 、 平 等 感 を入 れ て 、 因 子 分 析( 主 成 分 解 、VRI MAX回 転) に か け てみ た 。 結 果 は 、 表6の よ う に な った 。
表6改 革 政 策 項 目 に 対 す る 因 子 分 析 Var i maxRot at edFac t or Pat t er n
FACTORI FACTOR2 集団契約
契約工
自主雇用
奨金 削減
人員 削減
住宅商 品化
年金保険料
自企業改革
0. 58381 0. 84589 0. 74644 0. 20020 0. 16398 0. 11616 0. 19256 0. 08666 社 会 主 義 市 場一 〇. 01219
平 等 観 一 〇. 10094
一 〇 . 13875
0. 19318
0. 35752
0. 46776
0. 62275
0. 54276
0. 34220 - 0
. 14937
0. 11367
0. 59272
Var i anc eexpl ai nedbyeac hf ac t or FACTOR3
0. 24225 0. 03483 - O
. 04713 0. 17787
0. 06237 0. 29927 0. 47449 0. 66614 0. 68905 0. 10647
FACTORl FACTOR2FACTOR3 1. 7489191. 5892531. 342216
第3因 子 ま で で46. 8%の 説 明力 が あ り、 ま あ ま あで あ ろ う。 それ ぞれ の 因 子 に 対 す る因 子 負 荷 量 の大 き い も の を 見 て いくと、 以 下 の よ う に な る。
松戸: 中 国国有企業従業員 にみ る改革に対す る意見
第1因 子
第2因 子
第3因 子
1. 契 約 工 制 度の 導 入( . 846) 2. 自 主 的 雇 用 制 度 の 導 入( . 746) 3. 集 団 契 約の 導 入( . 584)
1. 余 剰 人 員削 減( . 623) 2. 平 等 観( . 593) 3. 住 宅の 商 品 化( . 543) 1. 社 会 主 義 市 場 経 済 への 見 方( . 6892) 2. 自 己 企 業の 改 革 措 置( . 666) 3. 年 金 保 険 料の 負 担( . 474)
これ を 見 る と、 第1因 子 が 労 働 法 、労 働 制 度 改 革 関係 の 項 目で あ る こ とは 明 白で あ る。 人 々 の 間 で これらの 具 体 的 改 革 が ま と ま りを持 っ も の と して 認 知 され て い る こ とが わ か る。 第2因 子 に っ い て は 、 次 の よ う に解 釈した。 競 争 的 市 場 経 済 へ の 具 体 的 評 価 項 目、 言 い 換 え れ ば 、 自 分 の パ イ が どの よ う に分 配 され る のか に対 す る考 え方 の軸 で あ る。 そして 、 第3因 子 が 改 革 に 対 す る 一般 的 評 価 と い う軸 で あ る こ とが わ か る。 これらの こと は 、 以 下 の よ うに と りあ え ず ま と め る こと が で き る。 す なわ ち 、大 き く分 け る と 、 いわ ゆ る 改 革 は 、
1. 企 業 の あ り方 に関 係して仕 事 や 雇 用 に関 す る も の
2. 余 剰 人 員 削 減 や 住 宅 商 品 化 に代 表 され る 、 自分 のパ イ の 分 配 に 関 す る もの
3. 改 革全 体 に 対 す る包 括 的 な見 方 。 これ は社 会 全 体 に関 わ る 水 平 的 社 会保 障 に 関す る も の と の 関係 が近 い 。
の3グ ル ー プ で あ る。
次 に 、各 軸ご との 要 素 に も う少し注目 してみ る。 図1は 因 子 分 析 の 結 果 を プ ロ ッ トした も の で あ る。 各 軸 の解 釈 、 お よ び下 図 か ら以 下 の こ とが 注目に値 す る。
一
、個 々 の制 度 の 導 入 と改 革 全 般 に対 す る見 方 は必 ずしも一 致しな い こと が あ げ られ る。 ち なみ に 、斜 交 解 で 解 い てみ る と第1因 子 と第3因 子 の相 関 は 一〇. 2093と な り、 マ イ ナ ス の相 関 で あ る。 それ 故 、 す く な くと も、 下 図 が 示して い る よ う に 、各 設 問 に 対 す る 回 答 のっくる空 間 の中 で 個 々 の制 度 導 入 へ の 賛 否 と改 革 全 般 へ の 評 価 は、 相 対 的 に離 れ た位 置 、 あ る い は多 少相 反して い る こ と が わ か る。しか も第1軸 に関しては 、 契 約 工 制 度 の 導入 、 自主 雇 用 制 度 の導 入 が 高 い値 を示して い る こ とか ら、 特 に仕 事 と雇 用 に関 す る 自 由 の導 入 を 強 く反 映して い る軸 と 考 え られ 、 それらの 導入 に 支 持 を与 え て い る人 々は 改革 の現 状 に は否 定 的 で あ る こ とが わ か る。
二 、 「契 約 工 制 度 の 導 入 、 自主 雇 用 制 度 の 導 入 、 集 団 契 約 の導 入 」 は 、確 か に ひ と ま と ま り の も の と して認 知 さ れ て い るが 、 「集 団 契 約 の 導 入 」 は 少し違った 見方 を され て い る。 前 節 で 見 た よ う に 、仕 事 と 雇用に関 す る 自 由 な要 素 の 導 入 とそ れ に対 す る不 安 と い う よ う に、 こ こ で も2つ の下 位 グ ル ー プに 分 か れ る こ とが わ か る。
三 、 また 、 契 約 工 制 度 の 導 入 や 自主 雇 用制 度 の 導 入 な どは 「平 等 観 」 の あ り方 とあ ま り関 係 が な い。
四 、 住 宅 の商 品 化 や 余 剰 人 員 削 減 の よ うな 「自分 の パ イが ど の よ う に分 配 され るか に関して の 見 方 」 に 「平 等 観 」 が 近 い関 係 を 持 って い る。 逆 に いえ ば 、 平 等 観 は こ う した 自分 の パ イ の 分 配 に関 す る次 元 の事 柄に影 響して い る とい え る。
五 、 改 革 に対 す る全 般 的 評 価 に年 金 保 険料 の 負担とい う社 会 全 体 に対 す る水 平 的 社 会 保 障 項 目が 入 ってくる こ と は興 味 深 い 。 社 会 全体 の 改 革 や 自企 業 の 改 革 が う ま くい っ てい る と考 え て
回 転 方 法: Var i max
Pl ot of Fac t or Pat t er nf or FACTORl andFACTOR2
FACTORl
1
. 9
B契 約工
. 8
C自 主雇 用
. 7
. 6A集団 契約
. 5
. 4
・3年 金保険
. 2GD奨 金削 減
E余 剰 削 減H
. 1F住 宅 商品 化
自 企業 改革 満足
一一
一1-. 9- 一1-. 8- 一1-. 7- 一1-. 6- 一1-. 5- 一1-. 4- 一1-. 3- 一1-. 2- 一1-. 10一1-. 1一1-. 2一1-. 3一1-. 4一1-. 5一1-. 6一1-. 7一1-. 8
-. 1社 会 主 義J 平 等 観
_
. 2市 場 満 足
一 . 3
-. 4
-. 5
-. 6
-. 7
F
A
C
. 91. OT
O
R
2
図1第1軸 と第2軸 の 因 子 プ ロ ッ ト
い る人 は社 会 保 険 料 の 負 担 に も応じる とい う構 造 が 見 て取 れ る。
しか も 、重 要な こ とは 、 各施 策 に 対す る反 応も必 ずしも一 貫した も ので な く、 各 施 策 、制 度 ご と に細 か な配 慮 と政 策 の 一貫 性 に対 す る考 慮 を 必要と し、 政 策 立 案 当局 、 お よび 実 行 当局 に と って 難しい局 面 に入った と い え る。
( 2) 反応 に よ るグ ルー ピ ング
次 に 、 各 種 の 質 問 項目に対 す る反 応 を見 て、 そ の反 応 のパター ンに よ って 人 々を グル ー ピ ン グ して み た 。 そして 、 そ の よ うにして 出 て きた グル ー プがどの よ う な社 会 的含 意 を持って い る の か を検 討 す る。 手 続 きは 以 下 の とお りで あ る。
松戸: 中 国 国有 企 業 従 業員 にみ る改 革 に対 す る意 見
回 転 方 法: Var i max
Pl ot of Fac t or Pat t er nf or FACTORl andFACTOR3
FACTORl 1 . 9
B契 約 工 . 8
自主 雇 用C . 7A
. 6集 団 契 約
余剰 削減E
-
1-. 9- 1-. 8- 一1-. 7- 一1-. 6- 1-. 5- 1-. 4- 1-. 3- 1-. 2- 一1-. 1
J 平 等観
﹁
0
沼
4
n
δ
9
臼
-←
∩
)
1
9
召
Q
U
4
﹁
0
ρ
り
7
8
一
一
一
一
一
一
一
D奨 金 削 減G年 金 保 険 FH
住 宅 商 品 化 自企 業 改 革 満 足
, 1. 2. 3. 4. 5. 61. 7. 8
社会 主義 市場 満足
F
A
C
. 91. OT
O
R
3
図2第1軸 と第3軸 の 因 子 プ ロ ッ ト
まず 、 以 下 の 項目につ い てSPSSのQUI CKCLUSTERに か け る。 1. 勤 務 先 を や め る意 志
2. 勤 務 先 を や め る の は 容易 か
3. 新 しい 勤 務 先 を見 っ け る の は 容易 か 4. 平 等 観
5. 待 遇 格 差 と効 率 観
6. 勤 務 先 の 奨 励 金 分 配 の公 平 性
7. 私 企 業 経 営 者 の 収 入 が 国有 企 業 従 業 員 の収 入 よ り多 い こ と にっ い て の公 平 感
8. 外 資 系 企業 従 業 員 の 収 入 が 国 有 企 業 従 業 員 の収 入 よ り多 い こ と にっ い て の公 平 感 9. 企 業 利 益 と 従 業 員 利 益 の 一 致
10. 企 業 管 理 職 と 一 般 従 業 員 の 関 係 11. 集 団 契 約 の 導 入 に 対 す る賛 否 、 12. 契 約 工 制 度 の 導 入 に 対 す る賛 否 、
13. 自 主 的 雇 用 制 度 の 導 入 に 対 す る賛 否( 職 業 の 分 配 制 度 を廃 止 す る と い う含 意 が あ る。) 14. 勤 務 先 と の 関係 を ど う見 て い るか
15. 勤 務 先 の経 営 方 針 な どに 対 す る態 度 16. 奨 励 金 の削 減
17. 余 剰 人 員 の 削減 18. 住 宅 の商 品 化 19. 年 金 保 険 料 の 負担 20. キ ャ リア形 成 志 向
21. 何 で もトップ にっ い て い くの は 必 ず し もよ く ない 。 22. 一 般 従 業 員 の賃 金 格 差 は も っと っ くべ き
23. 社 会 主 義 市 場 経 済 評 価
以 上23項 目を ク ラ ス タ ー 分 析 に か け た( 反 復 回 数6、 ク ラ ス タ ー数9) 。 各ク ラス ター ご と の ケ ー ス数 は表7の と お り。
表7 第1 2 3
ク ラ スタ ー ご と の ケ ー ス 数 89第4
1125 1066
{
1
9
自
つ
⊥
e
O
7
8
第7 8 9
68 174 105
こ の9つ の ク ラス ター 全 部 を使 う と、 全 体 を単 に9つ の グ ル ー プ に 分 け た だ け に な り、 反 応 の 塊 から国有 企 業 従 業 員 の 分 化 、 層 化 を 導 き 出す に は不 都 合 な の で 、 この 中 か ら相 互 に 離 れ て い て 、 か っ ま と ま りの あ る ク ラス ター を さ らに い くっ か 選 び 出す 。
一 番 ケ ー ス数 の 多 い 第8ク ラス ター を 中 心 にして ク ラ ス タ ー ・セ ンタ ー 間 の距 離 を遠 い 順 に
並 べ る。 また 、2番 目に 数 の 多 い クラ ス ター で あ る第3ク ラ ス タ ー にっ い て も 同 じ手 続 き を と る( ク ラス ター ・セ ンタ ー 間 の距 離 が大 き い も の を採 用) 。 さ らに ク ラ ス タ ー の規 模( ク ラ ス タ ー の ケ ー ス数 の小 さ い もの は 除外) 、 お よ び分 散( 第3ク ラ ス ター は 分散 が 大 きす ぎ るの で 、 意 見 の か た ま り性 の 点 から除外) を 考 慮し、結 果 と して 第8、 第9、 第6ク ラス ター の3ク ラ ス タ ー を 分析 の 対 象 とす る。
こ の よ う に して 近 似 的 にせ よ、 従 業 員 間 の意 見 、態 度 の 分 化 を 反 応 の 相 互 の 関係自体 からか た ま り と して把 握した 。
ク ラ ス タ ー・セ ン ター 間 の 距 離 か ら言 う と、 第8ク ラ ス タ ー と第9ク ラ ス ター が遠く、 第6
松戸: 中 国国有企業従業員にみ る改革に対す る意見
ク ラ スタ ーと 第9ク ラ スタ ー が 遠い 。っま り 、 第9ク ラ ス タ ー は 他の2つ の ク ラ ス タ ー から か なり 離 れ た 反 応を 見 せる 人々 の 集ま り で あり 、こ れら の 人 が 全 体の10%弱 い る こ と に な る 。 ま た 、 第6ク ラ ス タ ー は 第8ク ラ スタ ー と 比 較的 近 い 距 離に あ る 。し か し、こ の ク ラ ス タ ー は 分 散 が 小さく、 かなり ま と ま っ たク ラ スタ ー で ある こ と が 特 徴で あ る 。 っま り 、 第8ク ラ スタ ー は 多 数派 で あり 、 第6ク ラ ス タ ー は 第8ク ラ ス タ ー と 比 較的 似た 振る 舞い を 見 せ るが、しか し 、
ま と ま り と い う 点で 独自 性 を 持 っク ラ スタ ー で ある 。
以 下 が その 結 果に 基づく 各ク ラ スタ ーご と 、 各 質 問 項 目 ご と の ク ラ スタ ー・セン タ ー の プロ フ ィ ー ル であ る 。
図33つ のク ラ スタ ーのプ ロ フィ ー ル
◎ 第8ク ラ ス ターは他 の クラス ター と比 べ て、 その ク ラス ター に特徴 的 な もの
1. 勤 務先 をやめ る意 思 「3ク ラス ターの 中で は も っともや め るっ も りが ない」
2. 勤 務 先 をやめ るのは 容易 か 「中 位 でやめ るのが難しい」
3. 新 しい勤 務先 を 見っ け るのは容 易か 「中位 で 見っ け るの が難 しい」
4. 平 等観 「全体 と して は機会 の平 等だ が 、相 対 的 に結果 の平 等 に近 づ いてい る」
5. 待 遇格 差 と効 率観 「中位 で待遇 格差 が効 率的 、格 差が ないの で効 率的 に一定 の支 持」
6. 勤 務先 の 奨励 金分 配 の公平 性 「公平 」◎
7. 私 企業 経 営者 の収 入が 国有 企業 従業 員 の収入 よ り多 い ことにっ い ての公 平感 「公平 」◎
8. 外 資系企 業従 業員 の収 入が 国有企業 従業 員の収 入 よ り多 い ことに つい ての公平感 「中位 の不 公平 」 9.
10. 11. 12. 13.
4
5
6
7
8
9
0
1
1
1
1
1
1
1
2
2
企 業利 益 と従業 員 利益 の一 致 企 業管 理職 と一般 従業 員 の関係 集 団契 約 の導 入 に対す る賛 否 契 約工 制度 の導 入 に対 す る賛否
「3つ の中 で も っと も強 い一 致」 「中位 で共 に働く同僚 」 「中位 で賛成 」
「中位 で賛成 」
自主的 雇用 制度 の 導入 に対 す る賛否( 職 業 の分 配制 度 を廃 止す るとい う含 意 があ る。) 「中位 で 賛成 」
勤 務先 との関係 を どう見 てい るか 勤 務先 の経 営方 針 な どに対 す る態 度 奨 励金 の 削減
余剰 人 員 の削減 住 宅の 商品 化 年金 保 険料 の負 担 キ ャ リア形 成志 向
「も っと も積 極 的 な関心 」◎ 「も っと も協 力 的 に参画 」◎ 「ほ とん ど中立」
「ほ とん ど中立 、3つ の中 で は反対 の度 合 いが 強 い」 「ほ とん ど中立 、3つ の中 で は反対 の度 合 いが 強 い」 「全体 と して賛成 が強 いが 、3っ の中 では 中位 で賛成 」 「自分 の仕事 を ま じめ に こなす が69%で も っとも多 い」 何 で もトッ プ に っ い て い く の は 必 ずし も よ く な い 。
「全 体と し て 賛 成 だ が ぐ3つ の 中 で は 最も賛 成 」 22. 一 般 従 業 員 の 賃 金 格 差 は も っ とっくべ き 「中 位 」
23. 社 会 主 義 市 場 経 済 評 価 「全 体 として 賛 成 だ が 、3つ の 中 で は 最 も 賛 成 」
第9ク ラス ター
1. 勤 務 先 をや め る意志
「全体 と してや め るっ も りが ないが 、3っ の 中で は も っともや め るっ も りが あ る」 2. 勤 務 先 をや め るのは 容易 か 「3つ の中 で最 もや め るのが 難 しい」 ◎
3. 新 しい勤 務先 を 見つ け るの は容易 か 「3つ の中 で最 も見 っ け るのが難 しい」
4. 平 等 観 「中位 で 機会 の平等 」
5. 待 遇 格差 と効 率観 「格差 が開 い ても効率 は上 昇 しない に、3っ の中で は1番 多 く反 応 」
6. 勤 務 先 の奨励 金 分配 の公 平性 「1番 不公 平感 強 い」◎
7. 私 企業 経 営者 の収 入 が 国有企業 従業 員 の収入 よ り多 い こと にっ いての 公平感 「1番 不公 平感 強 い」◎
8. 外 資 系企 業従 業員 の 収入 が国有 企業 従業 員 の収入 よ り多 い こと にっ いての公 平感 「1番 不公 平感 強 い」◎
9. 企 業 利 益 と 従 業 員 利 益 の 一 致 10. 企 業 管 理 職と 一 般 従 業 員 の 関 係 11. 集 団 契 約の 導 入に対 す る 賛 否 12. 契 約 工 制 度 の 導 入 に 対 する賛 否 13.
14.
「全 体 と して は一一致 だ が3つ の中で も っとも強い 対立 」 「全体 と して は共 に働 く同僚 だが 、立場 の不一致 が 最 も多 い」 「全 体 と しては 賛成 だ が、3っ の中 では反 対度 が 高い」
「全体 と して は賛 成だ が 、3つ の 中で は反対 度が 高 い」 自主的 雇用 制度 の導 入 に対す る賛否( 分 配制 度廃 止 の含 意が あ る。) 「3つ の 中では反 対度 が高 い」 勤務 先 との 関係 を どう見 て い るか 「も っと も不 満 度が 高 い」◎
15. 勤 務 先 の経営 方 針 な どに対す る態度 「言 って も無駄 」◎ 16. 奨 励 金 の 削 減
17. 余 剰 人 員 の 削 減 18. 住 宅 の 商 品 化・ 19. 年 金 保 険 料 の 負 担 20. キ ャ リア 形 成 志 向
「3っ の 中で は1番 反 対」 「中位 で賛 成」
「中位 で賛 成」
「全体 と して賛 成 が強 いが 、3っ の中で は最 も反 対 に近 い」
「自分 の仕 事 を ま じめ に こなす が47%で も っとも多 く、成 り行 き に任せ る が22%」
21. 何 で も トップ に っ い て い く の は 必 ずしも よ く な い 。 「全 体 的 賛 成 だ が 、3っ の 中 で は 最 も 反 対に近い 」 22. 一 般 従 業 員 の 賃 金 格 差 は も っ と っくべ き 「反 対 」 ◎
23・ 社 会 主 義 市 場 経 済 評 価 「全 体 として 賛 成 だ が 、3つ の 中 で は 最 も 反 対 に 近 い 」
第6ク ラ ス ター
1. 勤 務 先 をやめ る意 志 「全体 と してや め るっ も りが ないが 、3っ の中で も中位 」
2・勤 務先 をや め るのは容易 か 「全 体 と しては難 しいが 、3つ の 中で最 もや め るの が容易 が多 い」
3. 新 しい勤 務先 を見 っ け るのは容 易か
「全 体 と して は難 しいが 、3つ の 中で 最 も見っ け るのが 容易 多 い」
4. 平 等観 「最 も機会 の平等 」
5. 待 遇格 差 と効 率観 「格差 が 開か ない と効 率は低 下 す る90%」 ◎
6. 勤 務先 の奨 励金 分 配 の公 平性 「中位 で不公 平」
7・私企 業経営 者 の収 入が 国有企業従 業 員の収 入 よ り多 い ことにっ い ての公平 感 「中位 で不 公平 」
8. 外 資系 企業 従業 員 の収 入が 国有企 業従 業員 の収 入 よ り多 い ことにっ い ての公平 感 「不 公平 感1番 少い 」◎
9. 企 業 利 益 と 従 業 員 利 益 の 一 致 10. 企 業 管 理 職と一 般 従 業 員 の 関 係 11. 集 団 契 約 の 導 入 に 対 す る 賛 否 12. 契 約 工 制 度 の 導 入 に 対 す る 賛 否 13.
「3つ の 中 で は 賛 成 度 が 高 い 」 14. 勤 務 先 と の 関 係 を ど う 見 て い る か
「全体 と して は一致 だ が、 中位」 「共 に働く同僚 度が 最 も高 い」◎ 「3つ の中 では 賛成 度が 高 い」 「3つ の中 では賛 成 度が 高 い」 自主 的雇 用制 度 の導入 に対 す る賛否( 分 配制 度 の廃止 の含 意 があ る。)
15. 勤 務先 の経 営 方針 な どに対 す る態 度 16. 奨 励 金 の 削 減
17. 余 剰 人 員 の 削 減 18. 住 宅 の 商 品 化 19. 年 金 保 険 料 の 負 担 20. キ ャ リア 形 成 志 向
「積極 的 関係 」 「協 力的 参画 」 「3つ の中 では唯 一一賛成度 高 い」 ◎ 「3つ の中で は1番 賛 成」 ◎ 「3つ の中で は1番 賛 成」 ◎
「全体 と して賛 成が 強 いが 、3つ の 中で は最 も賛成 」 「種種 の業 務 に習熟 、企業 管 理 者 にな りたい60%で 最大 」◎ 21. 何 で も トップ に つ い て い く の は 必 ず しも よ く な い 。
「全 体と して 賛 成 だ が 、3つ の 中 で は 中 位 賛 成 」 22. 一 般 従 業 員 の 賃 金 格 差 は も っ と っくべ き 「賛 成 」 ◎
23・ 社 会 主 義 市 場 経 済 評 価 「全 体 と し て 賛 成 だ が 、3つ の 中 で は 中 位 賛 成 」
松戸: 中 国国有企業従業員 にみ る改革 に対する意見
まず 、 上 記 の プ ロ フ ィ ー ル を ざ っと 見 るだ け で 、第9ク ラ ス ター が 不 満 不 平 派 、 あ る い は 「さめ て い る人 々」 と い って も よ い で あ ろ う。 そ の 点 で 第9ク ラ ス ター に っ い て は 次 の こ と は 注 目 に値 す る。
1. 3つ の ク ラ ス タ ー の 中 で は相 対 的 に 勤 務 先 を や め るっ も りが 多 い に もか か わらず 、 や め る の が 難しい 、 新しい と こ ろ を 見っ け る の が難しい と考 え て い る。 彼らの企 業 内で のネ ガ テ ィ ヴ な位 置 が推 察 で き る。
2. 労 働 制 度 改 革 に 対して は反 対 の度 合 いが 相 対 的 に 高 い 。
3. 勤 務 先 に対 する関 与 の あ り方 は 不 満 と言 う よ り、 あ き らめ に 近 い。
4. 平 等 観 に 関 して は マ イル ドな機 会 の 平 等 主 義 者 。 そ の点 で 今 の 改 革 の 方 向 に 添 う方 向 性 も 持 っ て い る。 余 剰 人 員 の 削 減 や 住 宅 の 商 品 化 に対 す る マ イ ル ドな 賛 成 は そ れ を物 語 って い る。 そ の 点 で 企 業 内 の こと に は きわ め て さめ た 目 を持 っ て い るが 、 自分 の パ イ の 分配 を どう さ れ る の か と い う よ う な次 元 で の 改 革 に は 比 較 的 賛 成 の 態 度 が 見 て取 れ る。
5. 意 外 なの が こ の人 た ち の権 威 主 義 的 傾 向 で あ る。 これ は権 威 の怖 さ 、 あ る い は主 体 性 を 持 つ こ との 大 変 さ を示して い る の か も しれない 。
い ず れ にして も、 こ の よ う な人 々 が10%弱 い る こ とは 気 にか か る。
次 に 第6ク ラス タ ー は 、 自信 派 で改 革 に も積 極 派 で あ る。しか も競 争 的 状 況 の 導 入 に も相 対 的 に 賛成 で あ る。 こ の ク ラ ス タ ー にっ い て は 、次 の点 が 注 目 され る。
1. 競 争 的状 況 の 是 認 的 態 度 ゆえ か 、 現 在 の社 会 主 義 的 市 場 経 済 の 進 展 には満 足して い な い 。 2. 社 会 的 改 革政 策 へ の 是 認
3. 企 業 トップ層 上 昇 志 向、 上 下 関 係 を 同僚 関 係 と見 なす 方 向性
4. 勤 務 先 の奨 励 金 分 配 の 不 公 平 性 に 関して、 第9ク ラ ス タ ー の人々 とは逆 の方 向性 からの不 満 。 っ ま り、 も っと差 が 付 か なけ れ ば な ら ない とい う観 点 。
これらの 人 々が 比 較 的 少 数 で あ るが 、 一 定 の ま と ま り を持 っ 可 能 性 の下 で 第9ク ラ ス タ ー と 対 称 的 に存 在して い る。
さ らに第8ク ラ ス タ ー は、 多 数 派 で あ り、か っ 比 較 的 中 位 の 態 度 を 持 っ人 々の 集 ま り ら しい 。 ま た 、第6ク ラ ス タ ー の人 々が 積極 的 な 現状 改 革 派 なの に 対して 、 比 較 的 に現 状 是 認 的 で あ る 。 この 人 々の 反 応 の 中 で 注目 した い の は 、次 の点 で あ る。
1. 結 果 の 平 等 に 比 較 的 親 近 感 を抱 い て い て、 奨 励 金 の 分配 が公 平 で あ る と考 え て い る 。 2. 勤 務 先 に 対して 積 極 的 、 好 意 的 な態 度 を維 持して い る。
3. 全 体 の 改 革 の あ り方 に関して も比 較 的 に是 認 的 で あ る。
した がって 、外 か らみ る と、 か な りドラ ス テ ィク な改 革 の進 展 も これ らの人 々 に は 、急 速 な 変 化 と言 う よ りは 、 日常 の 中 で の 変 化 と して と らえられ て い る のかしれ な い。 社 会 主 義 的 市 場 経 済 と い う言 葉 が 最 も ふ さわしい 人 々で あ る。
これ らの 人 々が 第9ク ラス ター の 約2倍 い る こ と も注目 した い。 善し悪しは 抜 き に して、 こ れ らの 人 々 に よ って現 在 の 中 国社 会 が 担 わ れ て い る こ とは 間 違 い な い。
で は 、 これらの人 々 は 、社 会 構造 上 の位 置 の ま と ま り と して と らえ られ る のだ ろ うか。 以下 、
テ モ グ ラ フ ィク な指 標 、 職 場 で の 社 会 的 位 置 な どを指 標 との ク ロ ス表 からこ の 問 い を検 討して み よ う。
表8∼ 表17は そ れ ぞ れ 性 別 、 学 歴 、 年 齢 、 企 業 、政 治 的 立 場 、 職 位 、 配 転 経 験 、仕 事 満 足 度 と ク ラ ス タ ー と の ク ロス 集 計 で あ る。
性 別 に関して は 、 第8ク ラス ター と第9ク ラ ス タ ー とで は 実 数 で 読 む と多 少 第8ク ラ ス タ ー ( 多 数 派 で 現 状 是 認 派) の 方 に男 性 が 傾 い て い る よ う に 見 え る。しかし、 これ を列 パ ー セ ント で 読 む と( っ ま り、 男性 、 あ る い は女 性 の 中 が ど う い う比 率 で 各 クラ ス ター に分 か れ てい るか) 第8ク ラス ター 、 第9ク ラ ス タ ー にお け る性 別 の 違 いは そ う大 き くな い ことが わ か る( 男45. 6: 27. 4, 女55. 3: 34. 8) 。 現 状是 認 派 に な るか 不 満 派 に な る か は性 別 に あ ま り関 係しな い こ と に
な る。 そ れ に 対し第6ク ラ ス タ ーが 極 め て男性に傾 いた ク ラス ター で あ る こと は注目に値 す る。 しかし、 これ は 第6ク ラス ター が 自信 派 で あ る こ とから、 性 別 の 直 接 的 影 響 で は な く、 職 位 な どの 影 響( っ ま り、 女 性 で 高位 の 職 位 に っ い て い る人 が 少 ない) が 出て い る と思 わ れ る。 ち な み に中 ・上 級 の 管理 職 に っ い て は 男 性 が 圧 倒 的 に多 い。した が って 、 性 別 の 観 点 か ら言 え ば、 全 体 と して ク ラ ス ター の相 違 に 関して 性 別 の 直 接 的 影 響 は 少 な い と考 え られ る。 一 般 に上 述し た よ う な手 続 き に よ って 析 出 され た ク ラス ター に関して は性 別 の違 い が 一 定 の 役 割 を果 た す と 推 定 さ れ よ う 。しか し、 こ こで の 結 果 と して 、 この よ うな推 定 とは反 す る結 果 に な った こと は 、 中 国社 会 の1つ の 特 徴 で あ る と考 え られ る。
表8ク ラ ス ター*性 別
COUnt RowPc t
Col Pc t
8クラ ス ター
9クラ ス ター
6ク ラス ター
男
98 57. 3 45. 6
59 56. 2 27. 4
58 81. 7 27. 0
女
73 42. 7 55. 3
46 43. 8 34. 8
13 18. 3
9. 8 Row Tot al
哩
1
Q
u
7
1
⊥
Q
り
4
105 30. 3
71 20. 5
Col umn Tot al
215 62. 0
132347 38. 0100. 0
そ こ で 、 各 ク ラス ター と性 別 、 及 び 職 位 の3重 ク ロス を と って み る と第6ク ラス ター だ け で な く第8( 多 数 派 、 現 状 是 認) 、 第9( 不 満 派) ク ラ ス ター で も以 下 の よ う な興 味 深 い 結 果 が 浮 か ん で き た 。
松戸: 中国国有企業従業員 にみ る改革に対す る意見
表9ク ラ ス ター ご と の 性 別*職 位
第8ク ラ ス ター
蟹
盤
醐 者
訓
男
r
女
28 29. 79
42 59. 15
班 組長
り白
7
8
湘
⊥ 7 σ 2 1 Q U O U 2 4
現場車間 管理者
10 10. 64
8 11. 27
一 般職 員
9 9. 57
10 14. 08
中管・上級 理者
32 34. 04
5 7. 04
その他
3 3. 19 」 3 4. 23 Tot al 94 71
Tot al 70
42. 42 15 9. 09 18 10. 91 19 11. 52 37 22. 42 6165 3. 64100. 00
第9ク ラ ス タ ー
禦
鷺
紬
者
工
人
男
f
女
36 62. 07
f
34 73. 91
班組 長
10 17. 24
0 0. 00
現場車間 管理者
4 6. 90
L
5 10. 87
一般職 員
3 5. 17
6 13. 04
中・上級 管 理 者
2 3. 45
1 2. 17
その 他
3 5. 17 0 0. 00 Tot al 58 46
Tot al 70
67. 31 10 9. 62 Q U ﹃ 0 6 8 9 8. 65 3 2. 88 3104 2. 88100. 00
第6ク ラ スタ ー
Fr equenc y
RowPc t
男
女
… 労 働者 工 人i 班 組長
14 24. 56 4 30. 77 5 8. 77 ∩ V ∩ V O O
現場車間 管理者
15 26. 32
-←
Q
り
6
7
一 般職 員
1 1. 75
3 23. 08
中・上級 管理 者
19 33. 33
4 30. 77
その他
「
3 5. 26'
て
⊥
Q
り
6 7 23 32. 86 Tot al 57 13
Tot al 18
25. 71
5 7. 14
164 22. 865. 71
- 79一
第8ク ラス ター に属 す る男 性 の 職 位 に対 す る 比 率 を み る と、 労 働 者( 工 人) と 中・上級 管 理 者 の比 率 が30: 34で あ る の に対し、 第9ク ラス ター にお け る同 様 の 比 率 は62: 3に な っており、 職 位 の違 い の 影 響 の 大 き さが は っ き りす る。 な お 、 第6ク ラス ター の そ れ で は 、 中・上 級 管 理 者 の比 率 が 多 い こ とは もち ろ ん だ が 、 車 間 主 任 ク ラ ス の 多 い こ と も特 徴 的 で あ る。
した がって 、 まず 、 一般 工 人 の 男 性 は 比 較 的 第9ク ラ ス ター に 落 ち や す い こ と、 現 場 作 業 員 と い う点 か らみると 、 一般 工 人 と現 場( 車 間) の 主 任 ク ラ ス で は振る舞 い が 違 う こ とが 浮 か び 上 が る。 こ の こ とは職 工 身 分別 労働 編 成 の 下 で 、 車 間主 任 が工 人 層 の 現 実 的 な出 世 頭 で あ る こ
と と関 係 す る も の と 思わ れ る 。 準拠 集 団 論 の 議 論 が 思 い 出 さ れ る。
こ の点 から、1. 一 般 工 人 の 中 で 第6ク ラス タ ー( 自 信 派) に 属 する人 々は どの よ う な人 々 か? さ らに 、 男性 の 中・上級 管 理 者 が 第6ク ラ ス タ ー に落 ち やす い こと は理 解 で き るが 、 第 8ク ラ ス タ ー に も一 定 の所 属 が あ る こ とか ら、2. 中 ・上 級 管 理 者 の 中 で 第8と 第6の ク ラ ス ター に分 か れ さ せ る も の は何 か? と い う2点 は 興 味 深 い点 で あ る。
1に っ い て は 年齢 でみ る と14人中12人が20歳代 で あ り、若 い層 で あ る こと がわ か る。 また 、 政 治 的 立 場 は 、9人 が共 青 団 で3人 が 無 党 派 活 動 家 層 で あ る こと がわ か る。 た だ 、学 歴 は9人 が 高 卒 で あ り、必 ずしも学 歴 の反 映 で は な い と いえ よ う。( こ れ は 、準 拠 集 団論 の 文脈 で も興 味 深 い) し た がって 、工 人 の 中 に も若 い活 動 家 層 、 一 般 の若 年 層 、 中 高年 層 の3層 分化 が み ら れ る可 能 性 が あ る。 ち なみ に 、第9ク ラ ス ター( 不 満 派) の 男性 工 人 にっ い て は36人中26人が 若 年 で あ り、24人( 66%) が 共 青 団員 と な り、 第6ク ラ ス タ ー と変 わりが な い。した が って 、 若 年 の 工 人 層 、 しか も社 会 的 活 動 に積 極 的 な人 々が 改 革 積 極 派 に な るか 不 満 派 に な る か は 、 か
表10
Count
RowPc t
Col Pc t
ク ラ ス タ ー*学 歴
8ク ラスタ ー
9ク ラスタ ー
6ク ラスタ ー
中学 以 下
32 18. 7 59. 3
18 17. 1 33. 3
L
4 5. 6 7. 4
高校 ・
職業 校
86 50. 3 46. 7
0
7
8
∩
)
ワσ
・
・
ρ
0
0
0
6
0
0
39. 4 15. 2
大 専( 高 専・短 大)
35 20. 5 67. 3
「
7 6. 7 13. 5
大学 以 上
18 10. 5 31. 6
10 9. 5 17. 5
10 14. 1 19. 2
」
29 40. 8 50. 9
Row Tot al
171 49. 3
105 30. 3
71 20. 5
Col umn Tot al
54 15. 6
184 53. 0
52 15. 0
57347 16. 4100. 0
松 戸: 中 国 国有 企業 従 業 員 にみ る改 革 に 対す る意 見
な り微 妙 な 問 題 に な る。 職 場 環 境 や 、 改 革 の 現 状 へ の 評 価 、 あ る い は ラ イ フ ス タイ ル な どの 結 果と して社 会 的 な対 局 と して位 置 す る こ とに な る と考 え られ る。 そ して 、重 要 な こと は この よ
う な微 妙 な バ ラ ンス の上 に 中 国社 会 の 今 後 の 発 展 が か か って い る と い う ことで あ る。
と ころ で 、 この よ う に大 ま か な と ころ で 各 ク ラ ス ター の 中 心 的 な学 歴 水 準 を推 定 す る と 、 次 に性 別 と同様 、偏 奇 例( た と え ば 、 大 卒 で 第9ク ラ ス ター に 属 す る人 々) が 問 題 に な る。 我々 の 目的 か ら言 って この よ う な人 々 こそ 分析 の対 象 に な るか らで あ る。
学 歴 に 関 して 、 第8ク ラ ス タ ー に は 実 比 率 か ら言 う と高 卒 層 が 多 い。しかし、 中卒 以 下 層 、 高卒 層 、 お よ び 大 専 卒 層 が 、 どの よ う な 比率 で各 ク ラ ス ター に ば らっ い てい るか をみ る と( 列 パ ー セ ン ト) 、 第8ク ラ ス タ ーが むしろ 中卒 以下 層 お よ び 大 専 卒 層 の ク ラス ター で あ る こ とが 推 定 で き る。 そ の 点 で は 、むしろ第9ク ラ ス タ ー の方 が 高 卒 層 を 中 心 と した ク ラ ス ター と考 え られ る。 ま た こ こで も第6ク ラ ス タ ー の構 成 は特 異 で あ る 。 大 卒 層 の 比 率 が 実 比 率 にお い て も 他 の学 歴 と の構 成 比 の 比 較 にお い て も大 き い。
次 に ク ラ ス ター ご と に学 歴 と職 位 の ク ロ ス を と ってみ た 。
表11ク ラ ス タ ー ご と の 学 歴*職 位 第8ク ラ ス タ ー
蟹
響
舳
者
工
人
中学 以下
f
高校 ・
職業 校
大専
大学 以上
16 53. 33
46 54. 12
7 21. 21
2 11. 76
班 組長
3 10. 00
9 10. 59
0 0. 00
0 0. 00
現場車間 管理者
2 6. 67
7
8
4
2
8
6 18. 18
3 17. 65
一般職 員
1 3. 33
ρ
0
ρ
0
0
7
8 24. 24
4 23. 53
中管・上 級 理者
「
7 23. 33
16 18. 82
9 27. 27
7 41. 18
そ の他
-←
◎
U
3
3
1 1. 18
3 9. 09
-⊥
8
8
5
Tot al
30
85
33
17
Tot al 71
43. 03
12181939 7. 2710. 9111. 5223. 64
6165 3. 64100. 00
第9ク ラ ス タ ー
禦
鷺
緬
者
工
人
中学 以下 14
77. 78
し
高校・
職 業 校
53 76. 81
大専 1
14. 29
大学 以上 2
20. 00
班組長
2 11. 11 7 10. 14 1 14. 29 0 0. 00
現場車間 管理者
0 00 0 2 2. 90 1 14. 29 6 60. 00
一一般 職員
-← 6 5 5 4 5. 80 2 28. 57 2 20. 00
中管・上 級 理者
0 0. 00 2 2. 90 1 14. 29 0 00 0
そ の他
{ 1 0 U 5 5 1 1. 45 1 14. 29 0 0. 00 a t O T 8 1 69 7 10
Tot al 70
67. 31
10 9. 62
O
U
に
U 6 8 Q U E O 6 8 3 2. 88 3104 2. 88100. 00
第6ク ラ スタ ー
Fr equenc y
RowPc t
中学 以下
高校 ・
職 業校
大専
i 労働 者工 人i 班 組長
3i O 75. 0010. 00
t
1015 37. 04118. 52
Ll
大 学 以上
3i 30. 001 0 00 0
2i
6. goi
0 00 0現場車間 管理者
0 0. 00 4 14. 81 4 40. 00 8 27. 59
一 般職 員
0 0. 00 2 7. 41 1 10. 00 1 3. 45
中管・上級 理 者
1 25. 00 6 22. 22 2 20. 00 14 48. 28
そ の他
0 0. 00 」 0 0. 00 0 0. 00 4 13. 79 Tot al 4 27 10 29
Tot al 18
25. 71 5 7. 14 16 22. 86 4 5. 71 23 32. 86 470 5. 71100. 00
松戸: 中 国国有企業従業員にみ る改革に対す る意見
まず 、 気 づ く こと は 、 大 卒 以 上 層 で 第9ク ラ ス ター( 不 満 派) と 第6ク ラ ス ター( 自 信 派) の職 位 分布 が は っき り と違 った こ とで あ る。 第6ク ラス ター の 大 卒 は 中・上級 管 理 者 の も のが 特 に 多 い が 、 一方 第9ク ラス ター の大 卒 で は 中・上級 管 理 者 が 一 人 もい な い。r 学 歴 相 当の 職 位 」とい う考 え方 がこ こに 介 在して い る と考 え られ る。
次 に・ 中 卒 層 に お い て も第8、 第6ク ラス ター に 中 上級 管 理 者 が 一 定 の割 合 で い る の に反し、 第9ク ラ ス タ ーで 皆 無 で あ る こ とが 注 目 され る。 こ の場 合 は 、中 卒 に もか か わらず 中・上級 管 理 者 まで 昇 格した こ と に よ って 、 改 革 の 方 向 へ の 同 調 な い し確 信 、 及 び 自身 の 能 力 へ の信 頼 な どが 見 て取 れ る。 い ず れ にせ よ職 位 の影 響 は 大 きい と考 えられ る。
さ らに、 高 卒 の 工 人 層 をみ る と 、第8ク ラ ス ター と第9ク ラス ター に 分 かれ て い る こ とが わ か る・ そ こで この 人 々の 年 齢 をみ てみ る。 第8ク ラ ス ター で20歳代59%、30歳 代35%な の に対 し・ 第9ク ラ ス タ ー で は20歳代75%、30歳 代23%と2つ の クラ ス ター 間 で年 齢 差 が みられ た 。 した が って 、 高卒 工 人 で は 現 状 是 認 派 に な るか 不 満 派 に な る か は 、年 齢 の要 素 が 入って く る こ と に な る。
表12が ク ラ ス タ ー と年 齢 と の ク ロス で あ る。
表12ク ラ ス タ ー*年 齢
Count RowPc t
Col Pc t
8クラス ター
9ク ラス ター
6クラ ス タ ー
20代 以 下
62 35. 6 37. 8
f
65 62. 5 39. 6
37 52. 9 22. 6
30代
54 31. 0 50. 0
30 28. 8 27. 8
24 34. 3 22. 2
40代
40 23. 0 78. 4
「
6 5. 8 11. 8
5 7. 1 9. 8
50代 以 上
18 10. 3 72. 0
3 2. 9 12. 0
4 5. 7 16. 0
Row Tot al
174 50. 0
104 29. 9
(
U
噌
ー
ワー
・
0
2
Col umn Tot al
164 47. 1
108 31. 0
-⊥
ワ
σ
F
O
・
4
1
25348 7. 2100. 0
これ を み て も第9ク ラ ス タ ーが 若 年 層 を 中 心 と した もの 、 第8ク ラ ス タ ーが 中 高年 を 主 体 と した もの だ とい う点 が 現 れ て い る。 た だ 、20歳代 に お い て も第6ク ラ ス タ ー に所 属 するも の が 一 定 人 数 い る こ と には 注 意した い
。こ こで も彼 らの 職 位 を み る と他 の ク ラ ス タ ー と 比べ て 車 間 主 任 、 中・上 級 管 理 者 が か な り多く、職 位 の影 響 が 見 て 取れる。 こ こで も また 、 若 年 層( た ぶ ん30歳代 も 含 ま れ る) 自 体 の 中 で 、 職 位 の違 い に よ って 意 見 の パ ター ンの 分 化 が 表 面 化して き て い る こ と が推 定 さ れ る。
表13ク ラ ス ター*政 治 的 立 場
Count RowPc t
Col Pc t
8クラ ス ター
9ク ラ ス ター
6ク ラス ター
T
共 青 団
44 26. 5 32. 8
58 58. 0 43. 3
32 46. 4 23. 9
党員
67 40. 4 68. 4
8 8. 0 8. 2
23 33. 3 23. 5
民 主諸党 派i
1 . 6 100. 0
」
無党派
54 32. 5 52. 9
34 34. 0 33. 3
14 20. 3 13. 7
J
Row Tot al
ρ
0
ρ
0
ρ
0
・
-⊥
Q
ソ
4
100 29. 9
Q
り
ρ
0
6
0
2
Col umn Tot al
134 40. 0
98 29. 3
-⊥
Q
O
102335 30. 4100. 0
政 治 的 立 場 に 関して は 、 第8ク ラ ス ター( 現 状 是 認 派) に お け る 党 員 層と第9ク ラ ス タ ー ( 不 満 派) に お け る共 青 団員 層 と が 興 味 深 い数 値 に な っ てい る。 党 員 層 が 改 革 を積 極 的 に押し 進 め る層 と言 う よ りも 、むしろ社 会 主 義 へ の 傾 き を是 認しっ っ 、 緩 や か に改 革 を支 持 す る層 に な っ て い る こ と に現 改 革 と社 会 主 義との 関 係 が 浮 き彫 りに な って い る と考 え られ る。 党 員 層 が 持 っ 社 会 的 倫 理 観 と、 既 存 の社 会 的利 益 に 関 す る彼 らの 既得 権 意 識 とを どの よ う に改 革 に取 り 込 ん で 行くか が こ こで 問 わ れ て い る。 ま た 、 共 青 団 員 層 が 改 革積 極 派 で もあ るが 、 不 満 派 で も あ る こ と も、 これ まで の 分 析 から肯 首 で き る と ころ で あ る。
配転 経 験 との ク ロス で は 第9ク ラ ス タ ー が 若年 層 中心 の ク ラ ス タ ー で あ る こ とか ら納 得 の い く結 果 と な って い る。 また 、 仕 事 満 足 と の ク ロス で は 、 ク ラ ス タ ー形 成 に 関 して仕 事 満足 の 変 数 と は独 立 に形 成 させ た に もか か わらず 、 これ ま で の分 析 を裏 打 ちす る結 果 と な って い る 。 た だ 、第6ク ラ ス ター に お い て や や 満 足 とや や 不 満 に分 極 化して い る点 は興 味 深 い。 「自信 派 ・
松戸: 中 国国有企業従業員 にみる改革に対す る意見
表14ク ラ ス タ ー*配 転 経 験
Count RowPc t
Col Pc t
8クラ ス タ ー
9クラ ス タ ー
6クラ ス タ ー
無
101 62. 3 49. 5
68 69. 4 33. 3
35 55. 6 17. 2
有
61 37. 7 51. 3
30 30. 6 25. 2
28 44. 4 23. 5
Col umn Tot al
204 63. 2
119 36. 8
Row Tot al
162 50. 2
0
◎
Q
σ
Q
り
・
0
3
63 19. 5
323 100. 0
表15ク ラ ス ター*仕 事 満 足
Count RowPc t
Col Pc t
8ク ラスター
9クラ ス ター
6クラ ス ター
〒
満 足
「
7 4. 2 41. 2
1 1. 0 5. 9
9 13. 2 52. 9
やや 満足
119 71. 3 69. 6
25 24. 5
14. 6
27 39. 7
15. 8
どちらとも いえ ない
11 6. 6 31. 4
19 18. 6 54. 3
5 7. 4 14. 3
やや 不満
16. 8 29. 2
「
44 43. 1 45. 8
24 35. 3 25. 0
不 満
2 1. 2 11. 1
ノ
13 12. 7 72. 2
「
3 4. 4 16. 7
」
18 5. 3
Row Tot al
167 49. 6
102 30. 3
68 20. 2
Col umn Tot al
17 5. 0
171 50. 7
35 10. 4
96 28. 5
337 100. 0
表16ク ラ ス ター*職 位 Count
RowPc t Col Pc t
8ク ラスター
9ク ラスター
6ク ラス ター
T
労 働者 工 人
71 42. 26 44. 65 70 67. 31 44. 03
班組長
f 18 25. 71 11. 32 15 8. 93 50. 00 f 10 9. 62 33. 33
現場車間管
理者
' 5 7. 14 16. 67 18 10. 71 41. 86 9 8. 65 20. 93 16 22. 86 37. 21
一般 職員
19 11. 31 59. 38 9 8. 65 28. 12 4 5. 71 12. 50
中管理 者・上級
39 23. 21 60. 00 3 2. 88 4. 62
その他
、 23 32. 86 35. 38 6 3. 57 46. 15 3 2. 88 23. 08 4 5. 71 30. 77 Row Tot al 168 104 70
Col umn 159 30 43 32 65 13 342
Tot al 46. 49 8. 7712. 57 9. 3619. 01 3. 80100. 00
表17ク ラス タ ー*企 業
Count RowPc t
Col Pc t
T
8ク ラ
スタ ー
9ク ラ
スタ ー
6ク ラ ス タ ー
大 連A 石 油化 工
53 30. 5 61. 6 22 21. 0 25. 6 11 15. 5 12. 8
北 京B
1絨 毯
31 17. 8 53. 4 17 16. 2 29. 3 10 14. 1 17. 2
北 京B
2石 油
41 23. 6 56. 2 20 19. 0 27. 4 12 16. 9 16. 4
温 州C
発 電
16 9. 2 23. 5 35 33. 3 51. 5 17 23. 9 25. 0
温 州D 集団 企業
10 5. 7 83. 3 1 1. 0 8. 3 1 1. 4 8. 3
深t J I I E 工 作 機 械
7 4. 0 31. 8 3 2. 9 13. 6 1 16. 9 54. 5
深 馴F 電 子部 品
9 5. 2 42. 9 「 7 6. 7 33. 3 12 7. 0 23. 8
深 別G
建 設
7 4. 0 70. 0 5 4. 2 30. 0 Row Tot al 174 49. 7 105 30. 0 71 20. 3
Col umn 86 58 73 68 12 22 21 10 350
Tot al 24. 616. 620. 919. 4 3. 4 6. 3 6. 0 2. 9100. 0
松 戸: 中 国国 有 企業 従 業 員 に み る改 革 に対 す る意 見
改 革 積 極 派 」 故 に 今 の 仕 事 に満 足して い る人 々 と不 満 の あ る人 が 分 極 化 す る こ とは 有り得 る こ とで あ る。
また 、職 位 に 関 して は 今 まで の分 析 に よ って か な り明 らか に な って きた。 た だ 、 次 の こ と は っ け 加 え た 方 が よ い だ ろ う。 っ ま り、工 人 層 、 班 組 長 、 車 間 管 理 者 の 順 で第9→ 第8→ 第6ク ラス ター の 方 向へ 向 か う傾 向が あ り、他 方 ホ ワ イ ト ・カラ ー 層 に も 一般 職 員 、 中 ・上 級 管 理 者 と同 じ方 向性 が見られ る こ と。しかし、両 者 は 区切られ た か た ち で 、 っ ま り、 車 間 主 任 から一一 般 の職 員 へ と傾 向 的 に続 か ない で 各 ク ラ ス タ ー に属して い る よ う に 見 え る。 職 工 別 の 企 業 内 従 業 員 管 理 が こ こで も顔 を の ぞ か せ て い る。
企 業 別 で は温 州C社 が 第9、 お よび 第6ク ラ ス タ ーへ の カ ウ ン トが 多 い こ とが 特 徴 的 で あ っ た。 ま た 、温 州D社 が 現 状 是 認 的 、 企 業 に好 意 的 な従 業 員 に よ って成 り立 っ て い る こ と も推 測 され る。
3. 勤 務 先に 対す る社会 的 意 味 の 比 較
本 節 で は 、 勤 務 先 に対 す る社 会 的 意 味 の 相 違 を ラ フ なか た ちで は あ るが 、 日中 で 比 較してみ た、) 。良 く言 わ れ て い る こ とだ が 、 そ れ 故 神 話 だ とい って も い い の だ が 、 日本 の 労 働 者 ・従 業 員 は 自分 の 会 社 に 対 す る愛 着 が 強 い と い う言 明 が あ る。 こ こで は この よ うな` 愛 着' の 性 質 を 日中 の 労 働 者 ・従 業 員 の 比 較 を通して考 え て み る。 そ の た め 、 こ こで は 、以 下 の3つ の 設 問 に 対 す る回 答 の 分 布 を と りあ え ず 検 討 の対 象 にする。
まず 、 自分 の会 社( 勤 務 先) と の関 係 を どの よ うに 考 え て い る か と い う問 いで あ り、会 社 観 と い って も よ い。 二 っ 目が 経 営 方 針 や生 産 計 画 に 対す る態 度 を 聞 いた もので あ る。 さ らに、 キ ャ
リア志 向 に関 す る 問 い の 結果 を 分 析した 。 分 析 の対 象 に した 結 果 は、 表18か ら表23参照3) 。 まず 、 「勤 務 先 と の 関 係 」 に 関して は、 「強 い関 心 あ り、積 極 的 に生 産 等 に発 言して い き た い」 を 除 い て 、 日中 の違 い は あ ま り見られ なかった 。 逆 に言 う と、 企 業 に対 す る強 い一 体 感 、 企 業 志 向性 が 中 国 国有 企 業 従 業 員 の 特 徴 と い え る。 た だし、1990年2月 の 天 津 調 査 と比 べ る と こ う した 企 業 企 業 一 体 感 の強 さ は 薄れ て い る こ とが うか が え る。( 天 津 調 査 で は59. 8%が 強 い 一 体 感 を 示して い る
。4) )
しかし、 第 二 の 設 問 の 回答 分 布 をみる と これ とは 異 な った 印 象 を 受 け る。 生 産 計 画 な どへ の 態 度 を 見 る と、 「管 理 者 の専 決 事 項 」 、 「言 って も無 駄 」 が 合 わせ て30%を 越 え 、 組 織 過 程 へ の 積 極 的 関 与 が 必 ずしも高くな い こ とが わ か る。 この 点 で 日中 の 労働 者 は際 だった相 違 を 見 せ て い る。 日本 の 従 業 員 が 「協 調 的 」 と 「自立 的 」 の 二 つ の カ テ ゴ リー に 分か れ る の に対し、 中 国 の 企 業 従 業 員 は 「協 調 的 」 と 「対 立 一諦 念 的 」 の2カ テ ゴ リー に大 別 され て い る感 が あ る。 こ こか ら、 中 国 企 業 従 業 員 は 自分 の企 業 に対 す る依 存 度 は 高 いが 、生 産 過 程 、 組 織 過 程 に 関す る 関心 は低 い こと に な る 。 この こ とは 、日本 の従 業 員 が 「従 業 員 と して の立 場 」 を強 調しが ち な の と好 対 照 を な して い る。 こ こに 、 国 有 企 業 と い う条 件 、 あ る いは 、 労 働 社 会 との 関 連 で 社 会 主 義 社 会 が 持 っ 特 質 が あ る と 考 え る。 っ ま り、 労 働 者 層 一 体 を強 調し、 そ の なか で の 利 害 関 係 の 相 違 を等 閑視 す る と き、 実 は そ の なか で 大 きな 断層 が 生 まれ て い る か も しれ ない の で あ る。
表18勤 務 先との 関 係( 中 国)
カ テ ゴ リー 頻 度 パ ー セント
表19勤 務 先 と の 関 係( 日 本)
カ テ ゴ リー
ー
ム
9
臼
Q O 4 ε 0 95 99 525 429 13 9
臼﹁
0
9
臼∩
) -⊥ n ◎ n ◎ ﹁ D 7 ・
噸
⊥ ﹂ 4 0 0 1161
頻 度 パ ー セ ント
噸
1
9
臼
Q
り
﹂ 4 P O 」 9
臼﹁
D
O
望
⊥
F
O
9
臼
9
臼
Q
りρ
0
Ωり
q u Q U ∩ )
に
﹂
0
9
臼﹂
4
0
9
臼
-⊥ -←﹂ 4 G O
100. 0 203 100. 0
1. 不 満 は あ る が 、 生 き て 行く た め に はこ こ で 働く しか な い
2. 働 い て 賃 金 を も ら う だ け の 関 係 。 勤 務 先 に 対して そ れ 以 上 の 関 心 は な い 3. 勤 務 先 の お か げ で 生 活して い け る の だ から、 人 並 に は 安 定 、 発 展 を 望 ん で い る
4. 強 い 関 心 あり、 勤 務 先 の 経 営 や 生 産 に っ い て 積 極 的 に 発 言し、 よ り よ い も の にして い き た い 5. 仕 事 を や め 、 今 の 勤 務 先 を 離 れ た い
表20経 営方針 や
生産計 画に対す る考 え方( 中 国)
カ テゴ リー 頻 度 パ ー セント
表21経 営 方 針 や
生 産 計 画 に 対 す る 考 え 方( 日 本)
噌
1
9
臼
Q U 4 F D 114 625 146 25 241 Q
り
Q
U
7
σ
9
臼
Q
U
Q
り
4
9
臼
9
自∩
V
ご
0
つ
⊥
9
白
1151 100. 0
カ テゴ リー 頻 度 パ ー セント
-⊥
9
臼
0 0 4 ﹁ D 0
ハb
4
9
臼∩
V
9
臼
8 7 . ¶ ⊥ -⊥ Q
リハ
b
ρ
O
Q
り∩
V
O
U
9
臼ρ
0 ﹁ D ﹁ D 4 Q O
202 100. 0
1. 経 営 方 針や 生産 計画 を決 め るの は経営 者 の権 限で あ り、 一般 従業 員 は 口を出す べ きで は ない 2. 企 業 に協 力す る立場 か ら決定 に参 加 し、労 働条 件 の向上 をは か る
3. 一 般 従業 員 は批判 す べ き ところ は批判し、方針 決定へ の参 加 を権利 と して確立 すべ し 4. 一 一般 従業 の立 場 は、経 営 陣 と根本 的 に相違してい るか ら、協 力はむしろ害 であ る 5. 一 般 従業 員が 何 をい っても無駄 で あ る
組 織 を大 事 に考 え て い る と い う こ と と、 そ の なか で 活 躍した い とい う こ と は 、必 ずしも 一致し な い。 そ の よ う な文 脈 で の 「消極 的 」 な大 事 さの なか で 中 国 国 有 企 業 従 業 員 は社 会 的 世 界 を生 き て い るの か も しれ な い。この こ とは 、 「キ ャ リア 志 向 」 の 分 布 を み る と よ り 明 らか に な る。 「与 え られ た 仕 事 を き ち ん とや る だ け 」 の 多 さが 目に っ くと とも に 、 「せ め て、 下 級 管 理 職 ま で 」 とい う 日本 で は お な じみ の人 並 志 向 が 少 な い 点 が注目に値 す る。r 人 並 志 向 」 が日本 の労 働 状 況 に 競 争 的 特 質 を 付 与して い る な らば 、 この点 で 中 国 の 国有 企 業 従 業 員 の あ り方 は 対 照 的 で あ る。 表22、23よ り、 具 体 的 に は我 々 は 、 この よ う な 日中 にお け る相 違 の 原 因 を 労 使 関 係 に お け る 現在 の 状 況 に お きた い 。 企 業 改 革 、 なか んずく労 働 制 度 改 革 は従 業 員 の労 働 態 度 の 変 化
松戸: 中 国国有企業従業員 にみ る改革 に対す る意見
を 目標 と し、 そ の過 程 で 企 業 の生 産 性 の 向 上 を も くろ ん で い る。したがって、 政 府 、 な い しは 中 国社 会 に と って の 問 題 は 、 こ う した 、 「対 立 一 諦 念 」 派 を ど の よ う に して 、 いわ ゆ る 労 使 関 係 の フレー ム ワ ー クの 中 に導 入して い くか に あ る。 しかし、 こ こで 社 会 主 義 社 会 の基 本 的 前 提 を考 慮 す る と 、 企 業 の 中 の異 な った立 場 の存 在( っ ま り、 使 う人 と使 わ れ る人 と い う 、労 使 関 係自体 の存 在) を 認 知 す る こ と は た いへ ん むず か しい こ とに な る。
表22キ ャ リア志 向( 中 国) 表23キ ャ リア志 向( 日 本)
カ テ ゴ リー 頻 度 パ ー セ ン ト カ テ ゴ リー
1
2
3
4
5
6
7
8
116 43 145 631 32 110 39 13
3
8
8
9
8
7
5
2
0
3
2
5
2
9
3
1
1
⊥
つ
⊥
﹃
0
1129
頻 度 パ ー セント
1
2
3
4
5
6
7
8
7
1
5
8
3
4
1
4
9
白
Q
O
O
O
庁
0
1
←
9
白
噌
⊥
3
3
2
6
4
8
5
5
3
5
7
8
6
1
0
6
1
←
i
⊥
-←
9
白
雪
1
100. 0
1. で き れ ば 、 企 業 の 管 理 者( 社 長 や 重 役) に までな りた い
2. 特 に 強 い 希 望 は な い が 、 普 通 の 役 職( 課 長 、 係 長) に だ け は な りた い
3. 自 分 の 技 術 を 生 かして 、 こ の 会 社 で 専 門 の 技 術 者 や 技 師 に な り た い 4. 役 付き に な ら な く て も よ い 。 与 え られ た 仕 事 を き ち ん と や る だ け
5. 自 分 の 技 能 を 生 かして 将 来 独 立した い
6. 将 来 の こ と は あ ま り考 え て い な い 。 成り ゆ き に まか せ る 7. 条 件 が 許 せ ば 、 辞 職して 家 に 帰りた い
8. そ の 他
203 100. 0
4. 結 び
以 上 の よ う に① 企 業 改 革 に 関 す る態 度 を 中 心 にした 反 応 からの ク ラ ス 分 け と そ の含 意 、 お よ び ② 勤 務 先 と の関 係 観 の 日中 比 較 と い う2つ の トピ ック ス を扱って き た。 こ う した 、一 時 点 で の 共 時 的 調 査 で は 、 本 論 で 浮 か び 上 が っ て きた 、 中 国 国有 企 業 従 業 員 の 中 の社 会 意 識 に お け る 一 定 の分 化 ・層 化 は 直接 に 経 済 改 革
、 企 業 改 革 の 産 物 と して現 出 して き た こ と は確 か め られ な い。しかし、 こ の よ うな 分 化 を人 々の 間 で 目 に見 え る も の に して い る起 動 因 と して改 革・開放 政 策 、 あ る い は そ の 系 と して の経 済 改 革 、 企 業 改 革 を措 定 す る の は 誤 りで は な い だ ろ う。
① で は 、 と くに 約1割 程 度 の強 固 な不 満 派 が 存 在 す る こ と が想 定 さ れ 、 これらの 人 々 を平 等 を第 一 義 とす る従 来 の 社 会 主 義 理 念 と の絡 み で ど の よ う に処 遇して い くかが 、 これ か らの鍵 と な ろ う。
さ ら に こ の 点 と 関 連して 、 ② から、 これ か らの 中 国社 会 の 安 定 に と って 企 業 内 労 使 関 係 の
` 存在' 自 体 の 認知 が 大 き な鍵 を握 る こ とが 予 想 され る
。 これ は 、 中 国 国 有 企 業 だ け の 問 題 で は な く、外 資 系 企業 、 なか ん ず く、 安 い労 働 力 を一 つ の魅 力 と して 進 出 した日系 企 業 に と って す で に 、大 き な 問 題 に な っ て い る。しかしまた 、 この よ うな 社 会 変 動 は 、 市 場 と して の魅 力 を 中 国社 会 に よ り一 層 付 与 す る こ と に な る こ と は ま ち が い な い 。 東 ア ジア の ダ イ ナ ミ ック ス を こ
こ に感じとれるだ ろ う。
社 会 主 義 市 場 経 済 と い う概 念 と そ の具 体 的 結 果 は 、 旧 東 欧 諸 国 の 経 緯 と比 べ る と き 、管 理 さ れ た 市 場 概 念 が 近年 の 中 国 経 済 の驚 異 的 発 展 に対して極 め て 重 要 な役 割 を 演じて き た こ と を強 く示して い る。 しかし、 こ こ に き て 、 こ の よ う な発 展 戦 略 の 真 価 が 問 わ れ 、 「社 会 主 義 社 会 と 社 会 的 統 合 」 と い う点 か らの 再 解 釈 が 要 請 され て い る と私 は 考 え て い る。
註
1詳 細 にっ い て は、 比 較 社 会 変 動 研 究 会 編 『社 会 主 義 市 場 経 済 の 深 化 と社 会 意 識 の 変 貌』1996年 奈 良 大 学 社 会 学 部 所 収 の各 論 文 を参 照 の こ と
2日 本 の 調 査 は 、1995年 の6月 と1996年の6月 に216サ ンプ ル を 関 西地 区 で と った。 3CF. 稲 上 毅 『労 使 関 係 の 社 会 学 』1981年 東京 大学 出版 会'
4CF. 松 戸 武 彦 「中 国企 業 労 働 者 の意 識 構 造 一 一所 属 企 業( 工 作 単 位) の 社 会 的 意 味 付 け をめ ぐ っ て 」 『中 国 研 究 月 報 』515号1991年1月 中 国研 究 所PP. 12- 15