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サーベイ論文 : 無形資産投資と資本市場 久田祥子 はじめに企業は, 投資の機軸を有形資産から無形資産へ, 急激に移行している. 日本企業の各資産への投資額は,1999 度年までは有形資産の方が多かったものの,2000 年度に逆転し,2003 年度には無形資産投資が有形資産の 2 倍の水準に達した

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はじめに  企業は,投資の機軸を有形資産から無形資産 へ,急激に移行している.日本企業の各資産へ の投資額は,1999 度年までは有形資産の方が多 かったものの,2000 年度に逆転し,2003 年度に は無形資産投資が有形資産の 2 倍の水準に達し た1).しかし,無形資産は,「目に見えない,実 体がない資産」といった特徴をもつ上,投資リ スクが高く収益を生むまでに長期間を要するた め,原則的に企業の財務諸表上に計上されない. そのため,投資家は,企業が持続的に価値創造 をするために,なくてはならない無形資産につ いての情報を,殆ど得ることはできない.こう した中,米国を中心に,市場の効率性がセミス トロングフォームの水準で成立しているとの仮 定に立脚し,資本市場における無形資産評価額 が,適切な無形資産価値(の中間的指標)とな り得るかどうかという議論が活発に行われてい る.  本稿では上記のような現状を鑑み,R&D 投 資2)を無形資産投資の代替指標とし,R&D 支 出2)における現行の会計ルール上での問題点, 企業評価への影響を整理した上で,R&D 投資 と資本市場の関係について,統括的なサーベイ を行った.まず,第 1 章で,無形資産の定義, その会計処理の方法について整理した.第 2 章 では,無形資産投資を資本化する手法を検討し, 企業が資本化あるいは費用化のどちらを採用す るかにより,財務諸表や伝統的なバリュエー ション指標にどのような影響があるのかを分析 した.第 3 章では,R&D 投資と資本市場に関 する先行研究の変遷を,米国,日本に分けて整 理した.特に,資本市場は,投資効果の発現ま でに長期間を要する R&D 投資の中間的指標と してどの程度機能するか,つまりどの程度将来 利益を織り込んでいるか,ということに重点を 置いた.最後に,第 4 章で先行研究における問 題点を指摘し,今後の研究課題をまとめた. 1.無形資産の定義と会計処理  会計 ルール 上,無形資産 に つ い て 最初 に 定 義 し た の は,1997 年 12 月 に 英 国 ASB (Accounting Standards Board) か ら 公表 さ

れ た FRS10 で あ る.こ こ で は,「無形資産 と は,物質的実体はないが,識別可能であり,保 護ないし法的権利を通じて企業実体により統 制される非財務的固定資産である」と規定さ れている.また翌 1998 年には,国際会計基準 (International Accounting Standard: IAS) 第 38 号で,「無形資産とは,生産,財・サービス の供給,賃貸,あるいは管理目的で保有する, 識別可能な,実体のない非金銭的資産である」 と定義されている.各会計ルールの間には,定 義や内容に若干の相違はあるが,「実体はない が,識別可能」という特徴をもつ点で共通して いる.また,資産である以上,「将来的に便益 を生む」ことも必須条件となる.  次に無形資産の分類方法についてであるが, 多くの研究者が,さまざまな区分を提唱してい

サーベイ論文:無形資産投資と資本市場

久  田  祥  子

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52 (232) 横浜国際社会科学研究 第 12 巻第 2 号(2007年 8 月) るが,今のところ統一された基準はない.これ らの分類項目における共通点は,企業にとって 長期的効果が認められているものの,現行の会 計ルールでは,一部の例外を除いて,全額即時 費用処理を求められていることである.さらに 分類を難しくするのは,企業が財務諸表上個別 かつ独立的にディスクローズする唯一の無形資 産投資に関する会計情報は,R&D 支出に限定 されていることである.しかし逆に言えば,い かなる分類が行われようが,R&D 支出は含ま れる.この点を考慮し,本稿は,R&D 投資(支 出)に焦点を当てた.  R&D 投資は,企業が持続的に成長するため の技術革新の原動力となるが,新たな技術を取 得するには,一般的に 3 つの方法─外部調達, M&A,(社内の R&D 投資により創出する)自 社開発─がある.これら 3 通りの方法における 会計処理は,それぞれに異なる.外部調達は, 自社で内製する代わりに,既に完成した特許を 他社から買い取ることをいう.この場合,買い 取ったパテントは特許権として資産計上され, その後原則的に償却される3).M&A は,特許を 保有する会社をまるごと買収し,合併により技 術を社内に取り込むことで,会計上,M&A に よる特許取得は他のものと一括して営業権とし て取得時に無形固定資産に計上され,その後償 却される4).問題となるのは,自社開発の場合 である.  企業が多額の R&D 投資を行うのは,この投 資が将来において新たな技術革新をもたらすこ とにより,新しい製品,サービス,プロセスを 生み出し,さらには莫大なキャッシュフロー を獲得すると期待されるからである.しかし, R&D 投資は,不確実性が大きく,きわめてリ スクが高い.つまり,自社開発における R&D 支出の会計処理の問題は,いかに投資に係わる 不確実性を評価するかということに尽きる.こ の評価レベルを巡っては,3 つの会計処理方法 ─全額費用化法,全額資産化法,選択的資産(費 用)化法─が俎上に載っている.  全額費用化法は,R&D 投資は失敗する確率 が高く,現在の投資と将来の収益との対応関係 は希薄であると考え,全ての R&D 支出を発生 期間中に全額費用化する方法である.一方,全 額資産化法は,R&D 投資は成功を期待するか ら投資されるので,R&D 支出は将来の収益に 対応することを前提とし,全ての R&D 支出を 一旦資産計上し,将来的に実現するそれぞれの 収益に対応する部分を期間償却するものであ る.しかし,R&D 投資が成功するか否かは様々 な要因に依存しているため,例え同一企業の R&D 投資でも,成功する場合と失敗する場合 が混在する.選択的資産(費用)化法は,恣意 性を排除するため,予め資本化(=資産化,以 下同様)を実施するための客観的条件を設定し た上で,例えば,プロジェクトごとに成功の見 込みを評価して資本化する,一定のステージに 達したプロジェクトだけを資本化する,といっ た方法である.  確かに全額資産化法は,成否に関係なく全て の R&D 支出を最初に資産計上する方法である ため,失敗した投資まで資本化するという点で, 健全な会計処理であるか疑わしい.一方,全額 費用化法は,特許権など明確な資産的裏づけが 担保された場合でもオフバランスとなり,こち らも適正な会計処理とは言い難い.選択的資産 化法の場合,資本化のための客観的ルールを設 定することが困難であるし,仮に何らかの基準 を設けても,投資の回収が明確な段階になって 選択的に資本化しようとする時には,R&D 投 資にかかわる支出は既に費用化してしまってい るため,遡及修正をしない限り資本化はできな い.このため,会計手続きはかなり煩雑になる.  この中で,現在グローバルスタンダードと なっているのが,全額費用化法である.米国で は,FASB が 1974 年に FAS 第 2 号を制定し, 全額費用化法に統一した5).FASB が全額費用 化法の採用に踏み切ったのは,  a. R&D 支出から得られる将来の便益が不確 実なこと,

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 b. R&D 支出と将来便益との因果関係が存 在していないこと,  c. R&D 支出から得られる将来の便益を測定 することが困難なこと,  d. R&D 支出を見合いの収益に期間対応さ せることが困難なこと,  e. R&D 支出を何らかの方法で資本化しても その結果有用な情報が得られないこと, が根拠となった.  日本においては,1998 年に「研究開発等に 係る会計基準」が定められ,企業の研究開発に 関する適切な情報提供,企業間の比較可能性6) 及び国際的調和の観点から,R&D 投資に係る 支出は,原則,発生時に全て費用として処理す ることが求められている7) 2.無形資産の測定方法と企業評価への影響  無形資産投資は,足元,有形資産投資の 2 倍 以上の水準に達し,この情勢は今後ますます加 速していくことが予想される.そのため,投資 家にとって,無形資産を適切に測定し財務諸表 に反映させることは,企業の経営状況を的確に 把握するために,必要不可欠となろう.先行研 究を調べると,無形資産を測定するための手法 として,多くが R&D 支出を無形資産の代理変 数としたコストアプローチを採用している.  コストアプローチは,過去に支出した無形資 産の創造に必要なコスト(投資額)を使って, 無形資産価値を算出する方法である.コストア プローチの採用に当たっては,2 つの項目の推 定が必要となる.R&D 投資が最終的な成果で ある売上高,利益という形になって現れるまで の期間と,償却費用と収益を対応させること, つまり償却期間と償却率の推計である.  Bublitz and Ettredge(1989)は,こ れ ら の 項目の推計にあたり,R&D 支出の効果は複数 期間に及ぶため,異なる年度における R&D 支 出に高い相関性がみられることから,一般的な OLS 法を使えば多重共線性の問題が生じるこ とを指摘した.そこで,Sougiannis(1994)は, ⑴式にみられるように Almon lag 法を用いて, ラ グ 付 き の 当期 R&D 支出変数 を 推計式 に 加 え,これらの問題を解決した. ¦      0 3, , , 2 , 1 0 , u u itu it t i t i NC AD RD AX D D D D H   ೨⒢ᒁᓟ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱 ᦼi R D t AXi,t &  ★ଔ㗵 ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱 ਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ ડᬺ䈱䌂 ᦼi S t NCi,t  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D u t RDtu   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k it k t i t i TaAS RDS ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D  ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k it k t i RD RDC 0 1 0 , , (1 G )   ఘළᦼ㑆䋩 䋨 ᬺ⒳೎䈱ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 N   ) ( 2 . 0 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 ,t it  it  it  it  it i RD RD RD RD RD RDA     ,t 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ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k itk t i t i TaAS RD S ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D  ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k itk t i RD RDC 0 1 0 , , (1 G )   ఘළᦼ㑆䋩 䋨 ᬺ⒳೎䈱ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 N   ) ( 2 . 0 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 ,t it  it  it  it  it i RD RD RD RD RD RDA     8) ¦      0 3, , , 2 , 1 0 , u u itu it t t i t i NC AD RD AX D D D D H   ೨⒢ᒁᓟ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱 ᦼi R D t AXi,t &  ★ଔ㗵 ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱 ਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ ડᬺ䈱䌂 ᦼi S t NCi,t  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D u t RDtu   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k itk t i t i TaAS RD S ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D  ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k itk t i RD RDC 0 1 0 , , (1 G )   ఘළᦼ㑆䋩 䋨 ᬺ⒳೎䈱ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 N   ) ( 2 . 0 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 ,t it  it  it  it  it i RD RD RD RD RD RDA      ところが,⑴式は,説明変数にラグ付きの当 期 R&D 支出,被説明変数に当期営業利益を置 いた回帰式であるため,同時性バイアスが存 在 す る.Lev and Sougiannis(LS,以下同様) (1996)は,個別企業の R&D 支出は,当該企業 を除いた業種平均支出との相関が高いことに着 目し,⑵,⑶式で 2 段階の回帰分析(OLS)を行っ て同時性の問題を解決し,Almon lag 法を用い た個別企業の R&D 支出と将来利益の関係の推 計を進化させた. ¦      0 3, , , 2 , 1 0 , u u it u it t t i t i NC AD RD AX D D D D H   ೨⒢ᒁᓟ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱 ᦼi R D t AXi,t &  ★ଔ㗵 ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱 ਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ ડᬺ䈱䌂 ᦼi S t NCi,t  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D u t RDtu   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k it k t i t i TaAS RDS ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D   ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k it k t i RD RDC 0 1 0 , , (1 G )   ఘළᦼ㑆䋩 䋨 ᬺ⒳೎䈱ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 N   ) ( 2 . 0 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 ,t it  it  it  it  it i RD RD RD RD RD RDA          ¦      0 3, , , 2 , 1 0 , u u it u it t t i t i NC AD RD AX D D D D H   ೨⒢ᒁᓟ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱 ᦼi R D t AXi,t &  ★ଔ㗵 ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱 ਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ ડᬺ䈱䌂 ᦼi S t NCi,t  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D u t RDtu   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k it k t i t i TaAS RD S ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D   ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k it k t i RD 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ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k it k t i t i TaAS RDS ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D   ¦D  D  H   OIi,t ડᬺ䈱ᄁ਄㜞 ᦼi t Si,t  ડᬺ䈱᦭ᒻ࿕ቯ⾗↥ ᦼi t TaAi,t1 1  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D k t RDi,tk   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t1 1  ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 k   t i t i t i a bIRD S u S RD/ ), ( / ), , (     ᡰ಴ ડᬺ䉕㒰䈇䈢ᬺ⒳ᐔဋ 䈔䉎 ડᬺ䈏ዻ䈜䉎ᬺ⒳䈮䈍 ᦼi i R&D t IRDi,t  ߪޔฦᐕ 4㧒& ᡰ಴ߩᧂఘළㇱಽߣߥࠆޕ  k k k k , 2 , 2 ˆ ˆ D D G ¦    ¦  ¦  k j j N k it k t i RD RDC 0 1 0 , , (1 G )   ఘළᦼ㑆䋩 䋨 ᬺ⒳೎䈱ലᨐᜬ⛯ᦼ㑆 N   ) ( 2 . 0 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 ,t it  it  it  it  it i RD RD RD RD RD RDA     tᦼiડᬺ䈱⾉୫ኻᾖ⴫਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱★ଔ㗵 tᦼiડᬺ䈱R & Dᡰ಴㪃㩷ᐢ๔ትવ⾌ប㒰೨⒢ᒁᓟ೑⋉ tᦼiડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌㪃 R& Dᡰ಴㪃㩷ᐢ๔ትવ⾌ប㒰೨䈱༡ᬺ೑⋉ ¦      0 3, , , 2 , 1 0 , u u itu it t t i t i NC AD RD AX D D D D H   ೨⒢ᒁᓟ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱 ᦼi R D t AXi,t &  ★ଔ㗵 ቯ⾗↥䈫᫜෈⾗↥䋩䈱 ਄䈱⾗ᧄ䉴䊃䉾䉪䋨࿕ ડᬺ䈱䌂 ᦼi S t NCi,t  ᡰ಴ ડᬺ䈱 ᦼi R&D u t RDtu   ડᬺ䈱ᐢ๔ትવ⾌ ᦼi t ADi,t  䈱ᦼ㑆 䉺䉟䊛䊤䉫䈫ലᨐᜬ⛯ u t i t i k it k t i t i TaAS RD S ADS S OI 3 , 1 , 0 2 , 1 , 1 0 , ( ) ( ) ( ) ) ( D D  ¦D  D  H   ೨䈱༡ᬺ೑⋉ ᡰ಴䇮ᐢ๔ትવ⾌ប㒰 ડᬺ䈱ᷫଔఘළ⾌䇮 ᦼi R D t OIi,t &  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