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表 年フォーチュン グローバル 500 のトップ 10 と中国石油関連企業 1.2. ChemChina の成立 ChemChina の歴史は 2014 年でちょうど 10 年となる 設立されたのは 2004 年 5 月で 中国藍星集団総公司 ( 現中国藍星集団股份有限公司 :Blue

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平成 26 年 10 月 1 日

中国第 5 の石油企業 ChemChina

今年 7 月、米フォーチュン誌が発表した グローバル 500 に中国企業 95 社(香港企業 4 社を含む)がランクインした。これは米 国の 128 社に次ぐ第 2 位で、その多くを石 油、電力、石炭などエネルギー企業と銀行が占めた。なかでも石油関連は、中国石油化工 集団公司(Sinopec)が 3 位、中国石油天然ガス集団公司(CNPC)が 4 位とベストテンに 2 社入り、以下、中国海洋石油総公司(CNOOC)が 79 位、中国中化集団公司(Sinochem) が 107 位、中国化工集団公司(ChemChina)が 276 位、中国航空油料集団公司が 314 位、 陝西延長石油(集団)有限責任公司が 432 位となり、グローバル 500 に計 7 社がランクイ ンした(表 1 参照)。今回は、中国石油関連企業として第 5 位にランクされている ChemChina の概要と石油精製事業を紹介する。 1. ChemChina の概要 1.1. 中国第 5 位の石油企業 グローバル 500 にランクされた中国の石油企業のなかでも、Sinopec と CNPC は 2 位の シェルや 5 位のエクソンモービルと肩を並べて世界トップクラスに位置している。また、 CNOOC は 69 位のマレーシア国営 Petronas や 84 位のタイ国営 PTT と同規模、民間では 54 位のノルウェー国営スタットイルや 81 位のMarathon Petroleum など準メジャークラスと並 ぶことになる。ここまでが中国メジャー3 社で、国内では「三桶油」と称される。 この 3 社を追うのが、石油や化学品のトレーダーから脱皮して統合型石油企業への飛躍 を目指す 107 位の Sinochem で、その前後には 96 位の Indian Oil や 114 位の Reliance といっ たインド大手がひかえている。Sinochem を追う位置に付けているのが、ChemChina で、昨 年の 355 位から大きくランクアップして 276 位となり、売上では 300 位の台湾中油股份有 限公司(CPC)や 284 位のインド Hindustan Petroleum を上回っている。ただ、ChemChina は、Sinopec や CNPC、CNOOC などと異なり、油ガス田資産を保有していない。432 位の 陝西延長石油集団は、陝西省北部の油田と 3 カ所の製油所を基礎に 2005 年に設立された国 有石油会社である。

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1. ChemChina の概要 ... 1 2. ChemChina の石油精製事業 ... 7 3. ChemChina の石油化学関連事業 ... 11

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表 1 2014 年フォーチュン・グローバル 500 のトップ 10 と中国石油関連企業 1.2. ChemChina の成立 ChemChina の歴史は 2014 年でちょうど 10 年となる。設立されたのは 2004 年 5 月で、 中国藍星集団総公司(現中国藍星集団股份有限公司:Bluestar)や中国昊華化工(集団)総 公司(現中国昊華化工集団股份有限公司:CHC)といった旧化学工業部(MCI)に属して いた企業の再編・統合によって誕生した(図 1 参照)。 図 1 ChemChina の設立と主要関連企業 当時、中国の石油産業は、1998 年の国務院の機構改革に伴い、旧化学工業部と 2 つの総 公司(旧 CNPC と旧 Sinopec)に所属していた石油精製企業や石油化学企業および油田が 再編されて現在の CNPC と Sinopec が誕生した。そして、それぞれが子会社として設立し

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た中国石油天然ガス股份有限公司(PetroChina)と中国石油化工股份有限公司(Sinopec Corp.)が 2000 年に香港やニューヨークの証券取引所に上場した。同様に CNOOC 傘下の 中国海洋石油有限公司(CNOOC Ltd.)も上場を果たし、現在の中国石油産業の勢力図 がほぼ形成されていった。 それ以前、旧 CNPC は油田開発を中心に上流部門を、旧 Sinopec は石油精製を中心に下 流部門を担当していたが、 これを地域に分けて再編することで、上流から下流までを網羅 した垂直統合型石油企業とし、以後、2 大石油企業として大きく飛躍していくことになる。 この国有企業改革は、現在の中国石油産業の隆盛につながる徹底した改革であり、それま で国有石油企業に備わっていた行政的役割を完全に切り離すとともに、上流と下流の専業 体制を打破して、上流と下流を統合した 2 大企業とすることで競争原理を導入し、国際的 な巨大石油企業育成の環境を整備したものとして評価される。また、海洋油田開発専業で あった CNOOC も LNG 輸入プロジェクトや製油所・石油化学設備建設、陸上の非在来型 資源開発、石炭化学、海外資源開発などによって統合型石油企業への飛躍を果たしている。 このほか、国有石油企業としては、1997 年 1 月に旧地質鉱産部を母体に設立された中国 新星石油有限責任公司(CNSPC)があったが、同社は 2000 年 3 月に Sinopec に統合されて 中国石化集団新星石油有限責任公司(Sinopec Star)となり、タリム盆地や東シナ海などで 探鉱・開発を進めている。 1956 年 5 月に創設された化学工業部は、1970 年 6 月に石炭工業部および石油工業部と統 合されて燃料化学工業部となったが、1975 年 2 月に燃料化学工業部は石炭工業部と石油化 学工業部に分割され、この石油化学工業部も 1978 年 3 月に、化学工業部と石油工業部に分 割された。化学工業部は、1998 年の国務院機構改革により、旧 CNPC および旧 Sinopec の 行政機能と統合され、経済貿易委員会が管理する国家局として国家石油・化学工業局 (SPCPI)となり、さらに 3 年間の過渡期を経て 2001 年 4 月の国家局廃止に伴い、政府と 企業の橋渡し役を務める産別協会としての中国石油・化学工業協会(CPCIA)に移行した。 同協会は 2009 年 11 月、中国石油・化学工業聯合会(CPCIF)に名称変更している。 この化学工業部傘下にあった製油所は、1983 年の旧 Sinopec 設立にあたって Sinopec 傘 下に移され、さらに 1998 年の 2 大国有石油企業再編にあたっては、同部所属のなかで最大 の石油精製・化学企業であった吉林化学工業公司が CNPC 傘下となり、同様に青島石油化 工廠も 2010 年 12 月に Sinopec 傘下となった。こうして山東省などの中小製油所を除き、 主要製油所のほとんどは 2 大石油集団の傘下に入った。 ChemChina は 2004 年 5 月 9 日、中国国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)の認可 を得て、正式に設立された。ChemChina の設立には、SASAC が 2003 年 11 月に認可した 中国藍星集団総公司と中国昊華化工(集団)総公司の合弁企業である中国聯合化工集団公 司を中心に神馬集団公司などが参加した。国務院は、藍星集団公司と昊華集団公司は製品 など共通分野が多く、これを統合・調整することが国際市場での競争力強化に必要と判断し、

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統合を決定した。 中心となる 2 集団のうち、藍星集団公司は、傘下の藍星化学清洗公司や藍星化工新材料 公司で化学洗浄剤やファインケミカル製品を製造していたが、企業再編や合理化事業に参 加し、2003 年初めには天津石油化工公司から 2 億 8,973 万元相当の石油精製・石油化学設備 と従業員 1,450 人の移管を受けていた。 一方、昊華化工集団は、有機フッ素ゴム、シリコンゴム、カーバイド、バリウム塩、ス トロンチウム塩などの無機塩、肥料、農薬、ファインケミカルなどを生産しているほか、 無機化学品原料の探査・開発権を持ち、工業ガス、エンジニアリング業務なども手がけて いる。 ChemChina 設立後、中国化工油気化工股份有限公司、中国化工農化総公司などを子会社 として設立、さらに、ノルウェーの Elkem や豪 Qenos など海外企業を買収している。 1.3. ChemChina の主要子会社 現在の ChemChina の主要子会社は、石油精製事業を担当する中国化工油気股份有限公司、 石油化学および一般化学事業の中国藍星集団股份有限公司(Bluestar)、クロロアルカリや 塩ビの中国昊華化工集団股份有限公司(CHC)、農業用化学品の中国化工農化総公司、タ イヤなどゴム製品の中国化工橡胶有限公司、ゴム加工機械など化学品加工機械の中国化工 装備総公司、さらに研究・開発事業の中国化工科学研究院が中心となっている。表 2 に主要 子会社と関連会社を示す。 ① 中国化工油気股份有限公司 中国化工油気開発中心(センター)を母体に 2013 年 9 月に設立された。精製事業の傘下 企業は、藍星石化有限公司天津石油分公司、大慶中藍石化有限公司、山東昌邑石化有限公 司、正和集団股份有限公司、山東華星石油化工集団有限公司、青島安邦煉化有限公司、済 南長城煉油有限責任公司、藍星石油有限公司済南分公司がある。2011 年に中化工儲運有限 公司、2013 年に中化工(シンガポール)公司を設立した。 ② 中国藍星集団股份有限公司 化学工業部化工機械研究院団委員会の任建新書記が、甘粛省蘭州市に 7 名の仲間と協力 して 1984 年 9 月に資金 1 万元で設立した、プラントのケミカルクリーニング企業である藍 星清洗化工有限公司が母体である。北京化工機械廠や星火化工厰、無錫石油化工総廠、太 原化学工業集団公司、ハルピン石油工業公司などの買収を進め、2000 年 4 月に中国藍星(集 団)総公司が設立され、その後中国藍星集団股份有限公司となった。

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表 2 ChemChina の主要子会社と孫会社 ③ 中国昊華化工集団股份有限公司 ChemChina が 75%と光大金控化工投資有限公司が 25%を出資して、2011 年 12 月に設立 された。前身の中国昊華化工(集団)総公司は、国務院の認可を得て、1993 年に化学工業 部所属の中国化工建設総公司、中国化工供銷総公司、中国化学工程総公司、中国化工装備 総公司、中国化工新材料総公司の 5 大公司と和南京化工廠を中心に設立された。1996 年か ら 1998 年までに 164 社の化学企業を再編入し、1999 年には化学工業部所属の 18 科学研究 院を傘下に入れた。その後、2001 年には宣化化工総廠、河北辛集化工集団有限公司、2003

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年,湖南益陽橡膠機械集団公司、桂林橡膠機械廠、2004 年には山西原平化工集団公司、四平 聯化有限公司、河南宇航化工股份有限公司を傘下企業としている。 ChemChina 設立後は、2005 年に自貢鴻鶴化工公司、河南駿馬化工集団公司、2006 年に 風神輪胎股份有限公司、2008 年に中聯橡膠(集団)総公司、天華化工機械及自動化研究設 計院などを編入し、新疆中泰化学股份有限公司司、黒龍江黒化集団股份有限公司なども傘 下にもつ。 現在の主要傘下企業は、邢台恒原化工集団公司、昊華宇航化工有限公司、徳州実華化工 有限公司、四平昊華化工有限公司、中昊震光化工研究院有限公司、中昊光明化工研究設計 院有限公司である。 ④ 中国化工農化総公司 1991 年、化学工業部地質鉱山局と中国明達化工砿業総公司を基に設立された。肥料、農 薬など農業用化学製品および関連化学製品を製造しており、世界最大のジェネリック農薬 メーカーでもある。ほかにトルエンジイソシアネート、ニトロトルエン、アンモニア、尿 素、苛性ソーダなども生産している。傘下には、滄州大化集団有限責任公司、荊州沙隆達 控股有限公司、山東大成農化有限公司、江蘇安邦電化有限公司、江蘇淮河化工有限公司、 安徽省石油化工集団有限責任公司、安徽省化工設計院、佳木斯黒龍農薬化工股份有限公司、 イスラエル ADAMA がある。 ⑤ 中国化工橡胶有限公司 各種タイヤ約 2,000 万セット、輸送用ゴムベルト 1,600 万 m、各種ゴムパイプ 1,900 万本 を年間で生産している。タイヤ生産は、上場している風神輪胎股份有限公司のほか、青島 黄海橡膠有限公司、中国化工橡膠桂林有限公司、双喜輪胎有限公司の 4 社、青島橡六輸送 帯有限公司、南京七四二五橡塑有限責任公司はゴム製品を生産している。 ⑥ 中国化工装備総公司 化工機械、ゴム加硫機、自動車部品、自動車や船舶修理などを主な業務とする。傘下に 有天華化工機械・自動化研究設計院、桂林橡膠機械廠、益陽橡膠塑料機械集団有限公司、 福建省三明双輪化工機械有限公司、四川藍星機械有限公司、瀋陽汽車車橋制造有限公司、 四川丹歯零部件有限公司などを持つ。 ⑦ 中国化工科学研究院 2012 年 8 月に設立された。研究・開発事業を主としている。天華化工機械及自動化研究 設計院有限公司、西北橡膠塑料研究設計院、中化化工科学技術研究総院、北京橡膠工業研 究設計院、中橡集団曙光橡膠工業研究設計院、中橡集団沈陽橡膠研究設計院、中国化工橡 膠株洲研究設計院、中橡集団炭黒工業研究設計院、黎明化工研究設計院有限責任公司、錦 西化工研究院有限公司の 10 研究院と昊華海通投資管理有限公司からなる。

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2. ChemChina の石油精製事業 ChemChina の石油精製事業は、中国化工油気股份有限公司の傘下企業が担当しているほ か、藍星集団公司も傘下に石油精製・石油化学企業をもつ(表 2 参照)。ChemChina の母体 となった化学工業部所属の製油所は、1983 年の Sinopec 設立の際に移管されたが、藍星集 団公司への Sinopec 天津石化分公司の一部設備移管や山東省および黒龍江省の製油所買収 によって徐々に精製事業を拡充、それらを中国化工油気開発中心に統合し、2013 年に中国 化工油気股份有限公司を設立した。 精製企業以外に、2011 年には山東省莱州市に原油や石油製品の貯蔵・輸送事業を担当す る中化工儲運有限公司を設立している(図 2 参照)。 図 2 ChemChina の石油精製会社設立と主要関連企業 こうした石油精製事業の拡大策により、ChemChina は 2012 年に 1,343 万トンの原油を処 理し、ガソリン 305 万トン、軽油 483 万トンを販売した。また、2012 年の石油精製事業の 売上は、ChemChina 全売上の 2016.95 億元の 39.0%にあたる 787.13 億元で、同社最大の事 業に成長している(図 3 参照)。 図 3 ChemChina の部門別売り上げ(2012 年)

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また、ChemChina は原油の輸入割当を与えられておらず、これが精製事業強化のネック となっていたが、2013 年に初めて 1,000 万トンの原油輸入割当を取得、今後の精製事業強 化に向け体制を整えた。これまで中国商務部は、Sinopec 傘下の中国国際石油化工聯合公司 (Unipec)、CNPC 傘下の中国聯合石油有限責任公司(ChinaOil)や CNOOC、Sinochem さ らにイランと石油取引を行っている珠海振戎公司(Zhuhai Zhenrong Corp)の 5 社にしか原 油輸入ライセンスを与えていなかった。ChemChina は、2005 年に石油製品の輸入ライセン スを取得していたが、原油の輸入割当は付与されていなかった。 生産した石油製品は、子会社である中化工油気銷售有限公司が山東省を中心に河北省、 江蘇省、上海市、河南省、福建省などで販売しているが、最終的には全国販売網の構築を 目指すとしている。 2.1. 石油精製企業 ChemChina の製油所は、山東省を中心に天津市、遼寧省、黒竜江省にある。図 4 に製油 所の位置と精製能力を示す他、以下に各所の概要を示す。 図 4 ChemChina の主要石油精製関連会社 ① 瀋陽化工公司 同社は、ChemChina グループにあって、中国化工油気股份有限公司ではなく、藍星集団 公司の傘下の精製企業である。原油処理能力は年間 140 万トンで、40 万トンの流動接触分 解装置(FCC)、50 万トンの深度接触分解装置(DCC)、17.5 万トンのガス分離装置を持ち、

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接触熱分解装置(Catalytic Pyrolysis Process, CPP)によるオレフィン製造装置へ重質残油を 供給しているケミカルリファイナリーである(図 5 参照)。 図 5 瀋陽化工公司の主要精製/石油化学装置 石油化学部門は、年産 50 万トンの CPP 装置、10 万トンの高密度ポリエチレン/リニア低 密度ポリエチレン(HDPE/LLDPE)製造装置(Univation Tec 技術)、13 万トンの PVC ペー スト設備、19 万トンの IM 法塩電解装置、13 万トンのアクリル酸およびアクリル酸エステ ル製造装置(三菱化学技術)、4 万トンのプロピレンオキサイド(PO)製造装置(2.8 万ト ンは旭硝子技術)、ポリプロピレングリコール(PPG)製造装置、8 万トンの芳香族製造装 置などを持つ。

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2009 年 8 月末に完成した世界初の CPP 装置は、同社と Sinopec 化工科学技術研究院およ び石化工程建設公司が共同で FCC と DCC 技術を基に開発した。常圧・減圧残油などが原 料として使用可能で、中国では次世代のオレフィン技術とされている。これによりエチレ ン系誘導品として PE や PVC、プロピレン誘導品としてアクリル酸や PP を生産している。 ② 藍星石化有限公司天津石油分公司 黒龍江省大慶市で 2005 年に設立された。原油処理能力は年間 220 万トンで、二次処理装 置として 40 万トンの RFCC、50 万トンの DCC、70 万トンの軽油水素化精製装置、33 万ト ンのガス分離装置、8 万トンの MTBE 製造装置などを保有している。また、石油化学関連 として年産 2.4 万トンのメチルエチルケトン(MEK)、2 万トンのメチルイソブチルケトン (MIBK)、8 万トンのスチレンモノマー(SM)、2.2 万トンのノニルフェノールなどのプラ ントを保有している。 ③ 山東昌邑石化有限公司 1986年に山東省濰坊市で昌邑市石油化工廠として設立された。原油処理能力は年間1,000 万トン、二次処理装置は 80 万トンの FCC、70 万トンの DCC、100 万トンの連続触媒再生 式接触改質装置(CCR)、40 万トンの芳香族抽出装置、80 万トンのガソリン水素化精製装 置、200 万トンの軽油水素化精製装置、100 万トンのディレードコーカー、60 万トンのガ ス分離装置などがある。 ④ 正和集団股份有限公司 1975 年に山東省広饒県で広饒県石油化工試験廠として設立、その後、山東広饒石化集団 公司となり、正和集団股份有限公司との集団化により山東正和集団公司として再編された。 原油処理能力は年間 300 万トン。100 万トンの RFCC、60 万トンの水素化精製設備、60 万 トンのディレードコーカー、60 万トンのビスブレーカー、35 万トンのガス分離設備、10 万トンの MTBE 製造装置、60 万トンのストレートアスファルトプラントを保有している。 石油化学関連は、11 万トンのアクリル酸製造装置、16 万トンのアクリル酸エステル製造装 置、6 万トンのポリプロピレン(PP)製造装置を持っている。 ⑤ 山東華星石油化工集団有限公司 2000 年 6 月に山東省東営市で設立、2011 年 1 月に ChemChina 傘下となった。原油処理 能力は年間 600 万トン、二次処理装置は 100 万トンの FCC、30 万トンの RFCC、140 万ト ンの DCC、140 万トンのディレードコーカー、100 万トンのガソリン水素化精製装置、140 万トンのガソリン・軽油水素化精製装置、25 万トンのガス分離装置、5 万トンの MTBE 製 造装置、1.5 万トンの硫黄回収装置を保有している。石油化学設備は、8 万トンの SM、5 万トンの PP の各プラントを保有している。 しかし、同製油所には、接触改質設備がないため高オクタン価のガソリンが生産できず、 軽油についても年間約 285 万トンの生産があるものの、水素化精製の能力が低いため、国 四規格に対応できる軽油は 175 万トンしかなかった。このため、2015 年末までに 100 万ト

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ンの CCR、180 万トンの水素化精製装置、8 万トンの硫黄回収装置、6 万 m3 /h の水素製造 装置を建設することを決定した。これらの二次処理装置増強が完了すると、年間 150.2 万 トンの国五ガソリン、139.8 万トンの国五軽油、115.1 万トンの国四軽油を生産することが できるとしている。 ⑥ 青島安邦煉化有限公司 前身は 1982 年に設立された山東省の青島市廃油加工廠。1994 年に青島広源発集団公司 となり、2006 年 11 月に ChemChina 傘下に入った。原油処理能力は年間 130 万トン、二次 処理装置は、64 万トンの RFCC、8 万トンのガス分離装置、2 万トンの MTBE 製造装置、 10 万トンの改質アスファルトプラント、2.5 万トンのアスファルト乳化装置などがある。 同社は、CNOOC により中海 36-1 高級道路用アスファルト生産企業に指定されている。 また、2004 年に山東省蓬莱市の蓬莱欒家口油港で原油埠頭を建設したが、ChemChina 傘下 となり、埠頭の多角化や増強を進めている。 ⑦ 済南長城煉油有限責任公司 1972 年に山東省済南市が済南長城煉油廠として設立、2002 年に藍星集団傘下となる。原 油処理能力は年間 30 万トンと小規模で、2006 年に、設備の運営・管理を藍星石油有限公 司済南分公司と統合した。 ⑧ 藍星石油有限公司済南分公司 1958 年に山東省済南市で済南石油化工二廠として設立。2002 年に藍星集団公司傘下とな る。2006 年、前述の済南長城煉油公司と設備の運営・管理を統合する。原油処理能力は年 間 100 万トンで、36 万トンの RFCC、70 万トンの軽油水素化精製装置、100 万トンのディ レードコーカー、2 万トンの硫黄回収装置などを持つ。 2.2. 流通・貯蔵・輸送企業 ① 中化工儲運有限公司 2011 年に山東省莱州市で設立された貯蔵・輸送企業である。石油貯蔵量は 81 万 m3、10 万トン級および 5 万トン級バース、年間輸送量 1,300 万トンの莱昌パイプライン(106km) などを保有している。 ② 中化工(新加坡)有限公司 2013 年7月、原油や石油製品取引などを目的に資本金 1,000 万ドルでシンガポールに設 立された。Unipec、Chinaoil および CNOOC が同社の輸入エージェントとなっており、ト レーダーには珠海振戎の人材を充てている。 3. ChemChina の石油化学関連事業 ChemChina の石油化学、化学関連事業は、旧化学工業部(MCI)系企業を再編・統合し 発展してきた。旧 MCI は、吉林化学工業公司などで石油精製・化学事業も行っていたが、 その後 CNPC などにこれを譲り渡している。

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また、MCI 傘下の企業は小規模企業が圧倒的に多く(企業数は 1 万数千社に達する)、 石炭化学(中国でいう旧型石炭化学)、カーバイド、クロロアルカリなどの一般化学が中心 となり、エチレンセンターを保有して近代的な石油化学事業を行うという企業形態にはほ ど遠かった。このため、ChemChina 設立当初は、グループ内にエチレン設備は存在しなか ったが、世界最初の CPP プラントの建設や海外のエチレン製造企業の買収などにより、 徐々にこれを克服している。また、コークス炉ガスや炭層ガス由来エチレングリコール (EG)などの技術開発・設備建設を行っている。さらに、山東省済南市で年産 150 万トン の CPP や 60 万トンの高純度テレフタル酸(PTA)設備の建設を計画している。石油精製 事業に付帯し FCC 軽質炭化水素利用(プロピレンやアクリル酸など)や石炭系芳香族事業 も進めており、多角的な石油化学事業の構築を目指している。 現在の生産品目は、エチレンなど基礎化学原料から中間原料、合成樹脂、合成ゴムおよ び苛性ソーダなどクロロアルカリ、染料、農薬、化学肥料と多岐にわたる。しかし一般化 学の技術的蓄積を活かし、クロロプレンゴム(CR)やエポキシ樹脂、シリコーン製品とい った Sinopec や PetroChina が生産しない製品を生産している。 ChemChina の 2012 年石油化学・化学関連事業の売上は、化工新材料・特殊化学品が 552.25 億元、クロロアルカリ・基礎化学品が 146.7 億元、農業化学品が 292.55 億元、ゴム・ゴム用 機械 142.12 億元となっている。 2012 年各種製品の販売量は、BPA が 2.3 万トン、フェノ ールとアセトンが 12.8 万トン、トリレンジイソシアネート(TDI)が 12 万トン、メチオニ ンが 24 万トン、シリコーン製品が 9.6 万トン、ポリ塩化ビニル(PVC)が 11.8 万トン、ポ リブチレンテレフタレート(PBT)が 5.4 万トン、CR が 2.6 万トンであった。 石油化学関係の生産技術では、CPP のほか、中国昊化西南化工研究設計院がカルボニル 化法エチレングリコール技術を開発しており、中国昊化河北辛集化工集団公司が石炭関連 設備からの排出ガスを原料に 3 万トンのプラント建設を進め、2014 年 10 月に完成する。 また、海外では、豪州のエチレンおよびポリエチレン生産企業である Qenos、フランス の飼料添加剤メチオニンメーカーである Adisseo、フランス Rhodia のシリコーン事業部、 ノルウェーのポリシリコンメーカーである Elkem、イスラエル農薬会社 ADAMA を買収し ている。

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<参考資料> (1) 中国化工集団公司 http://www.chemchina.com.cn/portal/index.htm (2) 中国化工油気股份有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/index.htm (3) 藍星石油有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/lxjnfgs/gsjj/A073101web_1.htm (4) 大慶中藍石化有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/dqzl/gsjj/A073001web_1.htm (5) 山東昌邑石化有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/cy/gsjj/A072501web_1.htm (6) 正和集団股份有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/zh/gsjj/A072601web_1.htm (7) 山東華星石油化工集団有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/hx/gsjj/A072401web_1.htm (8) 青島安邦煉化有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/qdab/gsjj/A072701web_1.htm (9) 中化工儲運有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/zhgcy/gsjj/A072801web_1.htm (10) 中化工(新加坡)有限公司 http://www.chemchinapetro.com.cn/youqi/xjp/gsjj/A073301web_1.htm (11) 中国の石油産業と石油化学工業 2013 年版(東西貿易通信社) (12) East & West Report 各号(東西貿易通信社)

以上 本資料は、一般財団法人 石油エネルギー技術センターの情報探査で得られた情報を、整理、分析 したものです。無断転載、複製を禁止します。本資料に関するお問い合わせは[email protected]

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表 1  2014 年フォーチュン・グローバル 500 のトップ 10 と中国石油関連企業  1.2.  ChemChina の成立 ChemChina の歴史は 2014 年でちょうど 10 年となる。設立されたのは 2004 年 5 月で、 中国藍星集団総公司(現中国藍星集団股份有限公司: Bluestar)や中国昊華化工(集団)総 公司(現中国昊華化工集団股份有限公司:CHC)といった旧化学工業部(MCI)に属して いた企業の再編・統合によって誕生した(図 1 参照) 。  図 1 ChemChina
表 2   ChemChina の主要子会社と孫会社 ③  中国昊華化工集団股份有限公司 ChemChina が 75%と光大金控化工投資有限公司が 25%を出資して、 2011 年 12 月に設立 された。前身の中国昊華化工(集団)総公司は、国務院の認可を得て、 1993 年に化学工業 部所属の中国化工建設総公司、中国化工供銷総公司、中国化学工程総公司、中国化工装備 総公司、中国化工新材料総公司の 5 大公司と和南京化工廠を中心に設立された。 1996 年か ら 1998 年までに 164 社の化学企業を
図 5  瀋陽化工公司の主要精製/石油化学装置

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