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システムディスクの バックアップ リストア手順書 ( 磁気テープ装置編 ) NEC Express サーバ Express5800/ft サーバシリーズ 2018 年 4 月第五版

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(1)

システムディスクの

バックアップ・リストア手順書

(磁気テープ装置編)

NEC Express サーバ

Express5800/ftサーバ シリーズ

(2)

目次 1. はじめに ... 3 (1) 対象機種 ... 3 (2) 対象ディストリビューション ... 3 (3) 注意事項 ... 4 (4) 弊社検証環境 ... 5 2. 事前準備 ... 7 (1) バックアップ運用ルールの策定 ... 7 (2) バックアップ管理簿の作成 ... 7 (3) バックアップ媒体の準備とラベルの作成... 7 (4) インストール DVD の準備 ... 7 (5) クリーニングテープの準備 ... 8 3. バックアップ方法 ... 9 (1) 各種 LED の確認 ... 9 (2) バックアップ元のシステム情報採取 ... 9 (3) レスキューモードへ移行 ... 14 (4) ファイルシステムの整合性チェック ... 16 (5) テープ装置の認識状態の確認 ... 19 (6) テープ装置のクリーニング ... 19 (7) データカートリッジのセット ... 20 (8) バックアップ実行 ... 21 (9) データカートリッジの取り出し ... 22 (10) レスキューモード終了 ... 23 (11) 作業内容の記録とバックアップ媒体の保管 ... 23 4. リストア方法 ... 24 (1) ハードディスクの交換 ... 24 (2) レスキューモードでシステム起動 ... 24 (3) システム情報の復元 ... 25 (4) ファイルシステムの作成 ... 31 (5) スワップパーティションの準備 ... 32 (6) ファイルシステム、スワップパーティションの確認 ... 32 (7) テープ装置の認識状態の確認 ... 33

(3)

(11) ブートローダの設定... 36 (12) /etc/fstab ファイルの内容確認 ... 39 (13) RAID の設定ファイルを更新 ... 40 (14) /boot/grub/grub.conf ファイルの更新 ... 41 (15) boot イメージファイルの更新 ... 43 (16) データカートリッジの取り出し ... 44 (17) レスキューモード終了 ... 45 (18) システムの起動確認 ... 46 5. 付録 ... 47 バックアップ管理簿サンプル ... 47 ファイルシステムの自動整合性チェックを無効にする方法 ... 48 Kernel panic の対処方法 ... 50 手動操作によるパーティション作成方法 ... 51 6. 改版履歴 ... 56

(4)

1. はじめに

本手順書は磁気テープ装置を使用して、システムディスクのバックアップ・リストア を行う方法を記載したものです。システムディスクの障害により、サーバが機能でき なくなった場合に、OS およびミドルウェアの再インストール・再設定を行うこと なく、バックアップ時の状態まで復旧を行う事で、MTTR を削減する事が可能です。 [免責事項] 本手順書はお客様の利便性向上のために公開しております。掲載内容の妥当性や正確 性については細心の注意を払っておりますが、本手順書をご利用になることにより生 じるいかなる結果に対しても、弊社では一切保証しておりません。 また、弊社製 Linux 対応ハードウェアの全てのパターンについて動作検証を行って いるものではなく、機種・構成によっては本手順が適用できない等の制限が生じるこ とがあります。ご利用はお客様の責任において行っていただきますよう、予めご了承 ください。 (1) 対象機種 Express5800/R320c-E4 Express5800/R320c-M4 (2) 対象ディストリビューション 略称 ディストリビューション名

RHEL6.5 Red Hat Enterprise Linux 6.5 Server RHEL6.6 Red Hat Enterprise Linux 6.6 Server RHEL6.7 Red Hat Enterprise Linux 6.7 Server RHEL6.8 Red Hat Enterprise Linux 6.8 Server RHEL6.9 Red Hat Enterprise Linux 6.9 Server

(5)

(3) 注意事項  本手順書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。  本手順書の内容に関しましては、将来予告なしに変更することがあります。  弊社の許可なく複製・改変などを行うことはできません。  本手順書では、dump・restore コマンドを使用して、バックアップ・リストアを 行います。  本手順書は、以下の環境と操作には対応しておりません。 LVM(Logical Volume Manager)をご使用の環境

RAID1 以外の RAID デバイスをご使用の環境 ext4 形式以外のファイルシステムをご使用の環境 リモート KVM 機能を利用したリモートからのバックアップ・リストア操作 異なるサーバへのリストア操作(複製・移行作業)  バックアップ・リストア作業はスーパーユーザ(root)で行ってください。  バックアップ・リストアは、レスキューモードを起動して行います。 レスキューモード起動中は、サーバ業務を継続することはできません。  本手順書を参考にしてバックアップ運用を行われる際には、運用を開始される前に、 リストア作業のリハーサル(テスト)を実施されることを、強くお勧めいたします。 リハーサル実施により、作業の所要時間やお客様環境固有の考慮点等を、事前に検 出する事ができるため、万一の際、より迅速な復旧が期待できます。

(6)

(4) 弊社検証環境

本手順書の操作例は、以下の環境で実施したものです。お客様の環境に合わせて、適 宜読み替えてください。RAID デバイス構成は、ft サーバの通常運用時とレスキュー モード時で構成が変わりますので、ご注意ください。

システムディスク SAS HDD CPU/IO モジュール 0 - slot 0 (/dev/sda) SAS HDD CPU/IO モジュール 1 - slot 0 (/dev/sdi) ※CPU/IO モジュール 0 が Primary

テープ装置 外付け LTO (/dev/st0 or /dev/nst0) FDD 装置 USB FDD (/dev/sds)

※レスキューモードでは、/dev/sda

パーティション構成 /dev/md0 ・・・ /boot (ext4 ファイルシステム) /dev/md1 ・・・ /var/crash (ext4 ファイルシステム) /dev/md2 ・・・ swap 領域

/dev/md3 ・・・ / (ext4 ファイルシステム) /dev/md4 ・・・ /home (ext4 ファイルシステム)

※CPU/IO モジュール 0 - slot 0 と CPU/IO モジュール 1 - slot 0 の SAS HDD のパーティション構成は同一

RAID デバイス構成 (通常運用)

/dev/md0 ・・・ /dev/sda1 + /dev/sdi1 /dev/md1 ・・・ /dev/sda2 + /dev/sdi2 /dev/md2 ・・・ /dev/sda3 + /dev/sdi3 /dev/md3 ・・・ /dev/sda5 + /dev/sdi5 /dev/md4 ・・・ /dev/sda6 + /dev/sdi6 RAID デバイス構成

(レスキューモード)

/dev/md0 ・・・ /dev/sdb1 + /dev/sdc1 /dev/md1 ・・・ /dev/sdb2 + /dev/sdc2 /dev/md2 ・・・ /dev/sdb3 + /dev/sdc3 /dev/md3 ・・・ /dev/sdb5 + /dev/sdc5 /dev/md4 ・・・ /dev/sdb6 + /dev/sdc6

※レスキューモードでは、外付 FDD が/dev/sda に認識 されます。

(7)

弊社の手順評価で実施した、リストア後の確認項目は次の通りです。リストア後にシ ステム状態の確認を実施される際の参考にしてください。 (リストア後の確認項目) □ 1.システムおよびサービスが正常に起動する事 [確認方法] ps コマンドによりプロセスの数と種類を確認 □ 2.ファイルシステムが全てマウントされている事 [確認方法] /etc/fstab の内容と mount コマンドの出力を確認 □ 3.swap 領域が有効となっている事 [確認方法] /etc/fstab の内容と free コマンドの出力を確認 □ 4.CPU/IO モジュール POWER LED が緑色点灯している事

[確認方法] 筐体の CPU/IO モジュール POWER LED を確認 □ 5.各種 LED がアンバー点灯・点滅していない事

(8)

2. 事前準備

バックアップ・リストアを行う前に、予め準備して頂きたい事項について、ご説明いたし ます。 (1) バックアップ運用ルールの策定 予めバックアップ採取するタイミングやバックアップ媒体の保管場所等について、運 用ルールを策定し、計画的なバックアップを行う事をお勧めいたします。 (2) バックアップ管理簿の作成 バックアップ採取日時やどのサーバのバックアップなのか等を識別できるように、予 めバックアップ管理簿を作成する事をお勧めいたします。 また、バックアップ管理簿はバックアップ媒体と同じ場所に保管する事をお勧めいた します。この際、サーバ毎に保管箱を分ける等、万一のリストア時に混乱が生じない ように整理整頓しておく事が必要です。(「5. 付録 バックアップ管理簿サンプル」参 照) (3) バックアップ媒体の準備とラベルの作成 できるだけ新しいバックアップ媒体を準備し、経年劣化について考察できるように使 用開始年月日を記入したラベルを貼付する事をお勧めいたします。また、ラベルには (2)で作成したバックアップ管理簿とリンクできる ID 番号を記入するようにしてくだ さい。なお、媒体故障に備えてバックアップ媒体は少なくとも正・副 2 つを作成する 事をお勧めいたします。 (4) インストール DVD の準備 本手順書では、レスキューモードで作業を行うため、インストール DVD を準備する 必要があります。ご使用の環境に応じたインストール DVD の ISO イメージファイルを RHN (https://rhn.redhat.com/)よりダウンロードしてください。ダウンロードした ISO イメージファイルを DVD に書き込み、インストール DVD を作成してください。

(9)

(5) クリーニングテープの準備

テープ装置の磁気ヘッドの汚れにより、バックアップが失敗する場合があります。 作業をスムーズに進めるため、予めクリーニングテープを準備してください。なお、 クリーニングの周期については、各テープ装置のマニュアルをご参照ください。

(10)

3. バックアップ方法

(1) 各種 LED の確認

1-1) CPU/IO モジュール POWER LED が緑色点灯していることを確認してください。

1-2) 各 LED がアンバー点灯・点滅していない事を確認してください。 (2) バックアップ元のシステム情報採取 2-1) sfdisk、fdisk、mdadm、blkid、ftdisk コマンドにてシステムのパーティショ ン情報を採取してください。 (操作例) # mkdir /tmp/sysinf

# sfdisk -d /dev/sda > /tmp/sysinf/sfdisk.out

※ 以下のようなメッセージが表示される場合がありますが、問題ありません。 Warning: extended partition does not start at a cylinder boundary. DOS and Linux will interpret the contents differently.

# fdisk -l /dev/sda > /tmp/sysinf/fdisk.out

# mdadm --detail --scan -v | grep '^ARRAY' > /tmp/sysinf/mdadm.out # cp /tmp/sysinf/mdadm.out /tmp/sysinf/mdadm.nosystem ※ copy 後、エディタ等で mdadm.nosystem ファイルからシステムディスクの md デバイス情報を削除し、システムディスク以外の md デバイス情報のみの 内容で保存します。 ご使用の環境がシステムディスクのみで構成されている場合は、この操作は 不要です。 # blkid > /tmp/sysinf/blkid.out

(11)

# cat /tmp/sysinf/sfdisk.out

# partition table of /dev/sda unit: sectors

/dev/sda1 : start= 2048, size= 1048576, Id=fd, bootable /dev/sda2 : start= 1050624, size= 50331648, Id=fd

/dev/sda3 : start= 51382272, size= 8388608, Id=fd /dev/sda4 : start= 59770880, size=226361344, Id= 5 /dev/sda5 : start= 59774976, size= 33554432, Id=fd /dev/sda6 : start= 93329471, size=192802753, Id=fd

# cat /tmp/sysinf/fdisk.out

Disk /dev/sda: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00068347

Device Boot Start End Blocks Id System

/dev/sda1 * 1 66 524288 fd Linux raid autodetect Partition 1 does not end on cylinder boundary.

/dev/sda2 66 3199 25165824 fd Linux raid autodetect /dev/sda3 3199 3721 4194304 fd Linux raid autodetect /dev/sda4 3721 17811 113180672 5 Extended

/dev/sda5 3721 5810 16777216 fd Linux raid autodetect /dev/sda6 5810 17811 96401376+ fd Linux raid autodetect

# cat /tmp/sysinf/mdadm.out

ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.0 UUID=4d91・・(省略)・・7766 ARRAY /dev/md1 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=4bf3・・(省略)・・6285 ARRAY /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=e974・・(省略)・・1d01

(12)

# cat /tmp/sysinf/blkid.out

/dev/sda1: UUID="a790・・(省略)・・483b" UUID_SUB="(省略)" LABEL="FT-Server:0" TYPE="linux_raid_member"

・・・

/dev/md0: UUID="4ab8・・(省略)・・1f17" TYPE="ext4" ・・・

# cat /tmp/sysinf/raidstat.out

md0 /boot DUPLEX (1)sda1 (9)sdi1 md1 /var/crash DUPLEX (1)sda2 (9)sdi2 md2 swap DUPLEX (1)sda3 (9)sdi3 md3 / DUPLEX (1)sda5 (9)sdi5 md4 /home DUPLEX (1)sda6 (9)sdi6

※CPU/IO モジュール 0 - slot 0 と CPU/IO モジュール 1 - slot 0 のパーティ ション構成が同一であるため、CPU/IO モジュール 0 - slot 0(/dev/sda)の パーティション情報のみを採取しています。

(13)

2-2) /etc/fstab ファイルの情報を採取してください。 (操作例) # cp /etc/fstab /tmp/sysinf/fstab.copy # cat /tmp/sysinf/fstab.copy # # /etc/fstab

# Created by anaconda on Wed Aug 20 10:03:56 2014 #

# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk' # See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info #

UUID=53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31 / ext4 defaults 1 1 UUID=715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6 /boot ext4 defaults 1 2 UUID=93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e /home ext4 defaults 1 2 UUID=0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177 /var/crash ext4 defaults 1 2 UUID=16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d swap swap defaults 0 0 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0 devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 sysfs /sys sysfs defaults 0 0 proc /proc proc defaults 0 0

(14)

2-3) フロッピーディスクを挿入し、採取したシステム情報をコピーしてください。 (操作例) # ls /media/floppy ※ フロッピーディスクのマウントポイントとなるディレクトリが存在するか 確認 # mkdir /media/floppy ※ マウントポイントとなるディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを 作成

# mount -t vfat /dev/sds /media/floppy

※フロッピーディスクをマウント # cp -a /tmp/sysinf /media/floppy ※システム情報を FDD にコピー # ls /media/floppy ※システム情報が FDD にコピーされていることを確認 # sync 2-4) フロッピーディスクをアンマウントし、取り出してください。 (操作例) # umount /media/floppy ※フロッピーディスクには、書き込みができないようにライトプロテクトを かけ、どのようなデータをバックアップしたか識別可能な ID 番号を記入 したラベルを貼り付けるようにしてください。ミスを防ぐため、予め 作業開始前にラベル貼付を行っておく事をお勧めいたします。 ※リストア作業時に便利なように、フロッピーディスクに保存した情報を、 プリントアウトしておく事をお勧めいたします。

(15)

(3) レスキューモードへ移行 3-1) インストール DVD を挿入し、システムを停止してください。 (操作例) # shutdown -h now 3-2) システムディスク以外のハードディスクを全てはずしてください。 FDD 装置及び磁気テープ装置を接続してください。 3-3) システムを起動してください。起動時、BIOS の設定で"起動監視機能"を無効に してください。インストレーションガイド (Linux 編) "1 章(3.2.2 起動監視機 能の設定を無効にする)"を参照のうえ、設定を行ってください。

3-4) boot 画面が表示されたら、メニューから「Rescue installed system」を選択し てください。 ※boot 画面で約 1 分間キー操作を行わなかった場合は自動で Install 処理が開 始されますので、boot 画面表示後 1 分以内に選択してください。Install 処理 が開始された場合は、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを押下して、再度シ ステムを起動してください。 3-5) "Choose a Language"の選択画面が表示されたら、"English"を選択してくださ い。 ※"Japanese"を選択した場合、画面のスクロール表示が極端に遅くなりますの で、"English"を選択する事をお勧めいたします。 3-6) "Keyboard Type"の選択画面が表示されたら、"jp106"を選択してください。 3-7) "Setup Networking"の選択画面が表示されたら、"No"を選択してください。 3-8) "Rescue"の選択画面が表示されたら、"Skip"を選択してください。 ※ここでは必ず"Skip"を選択してください。

(16)

3-9) menu 画面が表示されたら、"shell Start shell"を選択してください。

3-10) レスキューモードが起動し、以下のコマンドプロンプトが表示されます。

(出力例) bash-4.1#

(17)

(4) ファイルシステムの整合性チェック

4-1) フロッピーディスクを挿入し、「3. バックアップ方法 (2) バックアップ元のシ ステム情報採取」で採取した「システムのパーティション情報」を /etc へコピ ーしてください。

(操作例)

bash-4.1# mkdir /mnt/floppy

※フロッピーディスクをマウント

bash-4.1# mount -rt vfat /dev/sda /mnt/floppy

※mount オプションに必ず -r を指定してください。(リードオンリー)

bash-4.1# cp /mnt/floppy/sysinf/mdadm.out /etc/mdadm.conf bash-4.1# ls -l /etc/mdadm.conf

-rw-r—r--. 1 roor root 620 2014-10-31 10:00 /etc/mdadm.conf

4-2) mdadm コマンドにて、RAID デバイスを作成してください。

(操作例)

bash-4.1# mdadm -As

mdadm: /dev/md0 has been started with 2 drivers. mdadm: /dev/md1 has been started with 2 drivers. mdadm: /dev/md2 has been started with 2 drivers. mdadm: /dev/md3 has been started with 2 drivers. mdadm: /dev/md4 has been started with 2 drivers.

※md デバイス(/dev/md0, /dev/md1 ...)が作成されます。

/etc/mdadm.conf ファイルが正しい位置にコピーできていない場合や内容が不 正な場合は、md デバイス名が /dev/md127, /dev/md126... または/dev/md/0, /dev/md/1 のような名前になる場合があります。その場合、以降の処理が正し く行えませんので、/etc/mdadm.conf の内容やコピー位置を確認して、「(3)レ スキューモードへ移行」からやり直してください。

(18)

4-3) 正常なファイルをバックアップするために、念のためファイルシステムの整合 性チェックを実施する事をお勧めいたします。 ※ ファイルシステム毎(/dev/md0 /dev/md1 ...)に実施する必要があります。 ※ ファイルァイルシステムのサイズが大きいほど、整合性のチェックには時間 がかかります。 ※ バックアップを行わないパーティションについては、チェックを行う必要は ありません。 (操作例)

bash-4.1# fsck -C -pvf /dev/md0 ; echo status=$?

fsck from util-linux-ng 2.17.2

WARNING: couldn't open /etc/fstab: No such file or directory

42 inodes used (0.03%)

1 non-contiguous files (2.5%) 0 non-contiguous directories (0.0%)

# of inodes with ind/dind/tind blocks: 0/0/0 Extent depth histogram: 30

76040 blocks used (14.51%) 0 bad blocks

0 large files

24 regular files 6 directories

0 character device files 0 block device files 0 fifos

0 links

1 symbolic link (1 fast symbolic link) 0 sockets

--- 33 files

(19)

bash-4.1# fsck -C -pvf /dev/md3 ; echo status=$?

・ ・

status=0

bash-4.1# fsck -C -pvf /dev/md4 ; echo status=$?

・ ・ status=0 出力結果の status 値を確認してください。 [主な status 値一覧] 0 ... ファイルシステムのエラーなし 1 ... エラーを検出し、自動修復済み 4 ... エラーを検出し、自動修復できないエラー有り 8 ... fsck の操作エラー ※詳細は fsck のオンラインマニュアル(man fsck)を参照ください。

※警告メッセージ(WARNING: couldn't open...)が出力されますが、特に問題はありま せん。

(20)

(5) テープ装置の認識状態の確認

システムが正常にテープ装置を認識しているかを確認してください。

正常に認識している場合は、/proc/scsi/scsi ファイルにテープ装置の情報が表示 されます。

(操作例)

bash-4.1# cat /proc/scsi/scsi

Attached devices: ...

Host: scsi4 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00

Vendor: IBM Model: ULTRIUM-HH4 Rev: 97F5

Type: Sequential-Access ANSI SCSI revision: 03 ... ※表示される内容はお客様のシステム環境、テープ装置の種類により異なります。 (6) テープ装置のクリーニング 定期的にテープ装置のクリーニングを行ってください。 テープ装置の磁気ヘッド部分は、テープ走行によって生じるゴミや使用環境の ほこりによって汚れます。 磁気ヘッド部分が汚れたままデータの書き込み/読み取りを行うと、正常に書き込み/ 読み取りができなくなる、データカートリッジの寿命が短くなる等の問題が発生し ます。 ※クリーニングの周期については、各テープ装置のマニュアルをご参照ください。

(21)

(7) データカートリッジのセット 7-1) テープ装置が認識されていることを確認できたら、データカートリッジを挿入 してください。 ※テープ装置の使用方法は、各テープ装置のマニュアルをご参照ください。 7-2) データカートリッジ挿入後、テープ装置の状態を確認してください。 (操作例)

bash-4.1# mt -f /dev/st0 status

SCSI 2 tape drive:

File number=0, block number=0, partition=0.

Tape block size 0 bytes. Density code 0x44 (LTO-3). Soft error count since last status=0

General status bits on (41010000):

BOT ONLINE IM_REP_EN

※表示される内容はお客様のシステム環境、テープ装置の種類により異なります。 ※テープ装置の指定には /dev/st0 または /dev/nst0 を指定します。 /dev/st0 を指定すると、コマンド実行後にテープが自動的に巻き戻されます。 /dev/nst0 を指定すると、巻き戻されません。 (確認事項) ONLINE テープ装置が操作可能状態である事を示しています。 (表示項目の補足)

File number=0 現在の File 番号が 0 であることを示しています。 File 番号はテープ上での先頭からの位置を示します。 Tape block size 0

bytes テープ装置のブロックサイズ(バイト単位)が 0(可変長) である事を示しています。 BOT (Beginning of Tape) テープヘッドの位置がテープの先頭である事を示してい ます。

(22)

(8) バックアップ実行 8-1) dump コマンドにて各ファイルシステムのバックアップを行ってください。 ※スワップパーティション及び、ダンプパーティションのバックアップを行う 必要はありません。 ※下記操作例では、1本のテープにバックアップを実施しています。 (操作例)

bash-4.1# dump -0uf /dev/nst0 /dev/md0

DUMP: Can't open /etc/fstab for dump table information: No such file or directory

DUMP: WARNING: no file `/etc/dumpdates' ・

DUMP: DUMP IS DONE

※テープの先頭から 1 番目に /dev/md0 上のファイルシステムをバックアップ

bash-4.1# dump -0uf /dev/nst0 /dev/md3

※テープの先頭から 2 番目に /dev/md3 上のファイルシステムをバックアップ

bash-4.1# dump -0uf /dev/nst0 /dev/md4

※テープの先頭から 3 番目に /dev/md4 上のファイルシステムをバックアップ ※テープの先頭から何番目のファイルに、何処のファイルシステムをバックアップし

たのかを記録するようにしてください。

※下記のメッセージが出力されますが、特に問題はありません。

DUMP: Can't open /etc/fstab for dump table information: No such file or directory DUMP: WARNING: no file `/etc/dumpdates'

(23)

8-2) restore コマンドにて正常にバックアップが採取されたかを確認してくださ い。

(操作例)

bash-4.1# mt -f /dev/nst0 rewind ※テープの巻き戻し

bash-4.1# restore tsf 1 /dev/st0 | less bash-4.1# restore tsf 2 /dev/st0 | less bash-4.1# restore tsf 3 /dev/st0 | less

(9) データカートリッジの取り出し

データカートリッジを取り出してください。

(操作例)

bash-4.1# mt -f /dev/nst0 offline

※データカートリッジには、書き込みができないようにライトプロテクトをかけ、ど のようなデータをバックアップしたか識別可能な ID 番号を記入したラベルを貼り 付けるようにしてください。ミスを防ぐため、予め作業開始前にラベル貼付を行っ ておく事をお勧めいたします。

(24)

(10) レスキューモード終了

10-1) レスキューモードを終了してください。

(操作例)

bash-4.1# exit

10-2) menu 画面が表示されたら、"reboot Reboot"を選択してください。

※自動的にシステムが再起動されますので、再びインストール DVD から起動されな いように、リセット後(画面が真っ黒になった後)にインストール DVD とフロッピ ーディスクを取り出してください。 ※再起動時、BIOS の設定で"起動監視機能"を有効にしてください。インストレーシ ョンガイド (Linux 編) "3.9 起動監視機能の設定を有効にする"を参照のうえ、設 定を行ってください。 (11) 作業内容の記録とバックアップ媒体の保管 作業内容をバックアップ管理簿へ記録してください。バックアップ作業者とリストア 作業者は、通常異なりますので、バックアップ作業内容を記録する事は重要です。次 に、バックアップ媒体を所定の場所に保管し、リストアが必要となる事態(誤操作に よる破壊、HW 故障、災害等)の発生に備えてください。 (「2. 事前準備」および「5. 付録 バックアップ管理簿サンプル」参照)

(25)

4. リストア方法

(1) ハードディスクの交換

ハードディスクが故障したためにリストア作業を行う場合には、ご契約のハードウェ ア保守窓口にご連絡いただき、ハードディスクの交換作業を実施してください。

(2) レスキューモードでシステム起動

リストア先となるシステムディスクを CPU/IO モジュール 0 - slot 0 と CPU/IO モジュ ール 1 - slot 0 に差してください。システムディスクは、フォーマット済みハードデ ィスクを準備してください。 テープ装置及び FDD 装置は、起動前に接続しておいてください。 BIOS の設定で"起動監視機能"を無効にしてください。インストレーションガイド (Linux 編) "1 章(3.2.2 起動監視機能の設定を無効にする)"を参照のうえ、設定を行 ってください。 インストール DVD を使用し、システムをレスキューモードで起動してください。 (「3. バックアップ方法 (3) レスキューモードへ移行」参照)

(26)

(3) システム情報の復元

3-1) フロッピーディスクを挿入し、バックアップ時に採取したシステム情報を保存し

たフロッピーディスクをマウントしてください。

(操作例)

bash-4.1# mkdir /mnt/floppy

bash-4.1# mount -rt vfat /dev/sda /mnt/floppy

※mount オプションに必ず -r を指定してください。(リードオンリー)

3-2) sfdisk コマンドにてシステムのパーティション情報を復元してください。

(操作例)

bash-4.1# sfdisk -L /dev/sdb < /mnt/floppy/sysinf/sfdisk.out ;echo status=$?

・ ・

status=0

bash-4.1# sfdisk -L /dev/sdc < /mnt/floppy/sysinf/sfdisk.out ;echo status=$?

・ ・ status=0 出力結果の status 値を確認してください。0(ゼロ)の場合、成功です。ゼロ以外の 場合は失敗です。失敗した場合は、次の説明を参照してください。 (操作例)

bash-4.1# sfdisk -L /dev/sdb < /mnt/floppy/sysinf/sfdisk.out;echo status=$?

・ ・

sfdisk: I don't like these partitions - nothing changed. (If you really want this, use the --force option.)

status=1

(27)

(操作例)

bash-4.1# sfdisk -f /dev/sdb < /mnt/floppy/sysinf/sfdisk.out;echo status=$?

・ ・ status=0 sfdisk コマンドによるパーティション情報の復元ができない場合、付録に記載してい る手順「手動操作によるパーティション作成方法」にしたがってパーティションを作 成してください。

(28)

3-3) fdisk コマンドにてシステムのパーティション情報を確認してください。 (操作例)

bash-4.1# fdisk -l /dev/sdb

Disk /dev/sdb: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00087db0

Device Boot Start End Blocks Id System

/dev/sdb1 * 1 66 524280 fd Linux raid autodetect Partition 1 does not end on cylinder boundary.

/dev/sdb2 66 3199 25165824 fd Linux raid autodetect /dev/sdb3 3199 3721 4149304 fd Linux raid autodetect /dev/sdb4 3721 17811 113180672 5 Extended

/dev/sdb5 3721 5810 16777216 fd Linux raid autodetect /dev/sdb6 5810 17811 96401376 fd Linux raid autodetect

bash-4.1# fdisk -l /dev/sdc

Disk /dev/sdc: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00035620

Device Boot Start End Blocks Id System

/dev/sdc1 * 1 66 524280 fd Linux raid autodetect Partition 1 does not end on cylinder boundary.

/dev/sdc2 66 3199 25165824 fd Linux raid autodetect /dev/sdc3 3199 3721 4149304 fd Linux raid autodetect /dev/sdc4 3721 17811 113180672 5 Extended

(29)

3-4) mdadm コマンドにて RAID デバイスを作成してください。

(操作例)

bash-4.1# cat /mnt/floppy/sysinf/mdadm.out

ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.0 UUID=4d91・・(省略)・・7766 ARRAY /dev/md1 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=4bf3・・(省略)・・6285 ARRAY /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=e974・・(省略)・・1d01 ARRAY /dev/md3 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=6a05・・(省略)・・0490 ARRAY /dev/md4 level=raid1 num-devices=2 metadata=1.1 UUID=6cd6・・(省略)・・7ed5

※mdadm.out の内容に合わせて --metadata オプションを指定してくださ い。

bash-4.1# mdadm --create /dev/md0 --bitmap=internal --metadata=1.0 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sd[bc]1

・ ・

※Continue creating array? と表示される場合は、'y' を入力してくださ い。

bash-4.1# echo status=$?

status=0

bash-4.1# mdadm --create /dev/md1 --bitmap=internal --metadata=1.1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sd[bc]2

・ ・

bash-4.1# echo status=$?

status=0

bash-4.1# mdadm --create /dev/md2 --bitmap=internal --metadata=1.1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sd[bc]3

・ ・

(30)

bash-4.1# mdadm --create /dev/md3 --bitmap=internal --metadata=1.1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sd[bc]5

・ ・

bash-4.1# echo status=$?

status=0

bash-4.1# mdadm --create /dev/md4 --bitmap=internal --metadata=1.1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sd[bc]6

・ ・

bash-4.1# echo status=$?

(31)

※RAID デバイス状態は /proc/mdstat で確認できます。

bash-4.1# cat /proc/mdstat

Personalities : [raid0] [raid1] [raid6] [raid5] [raid4] [raid10] [linear] md4 : active raid1 sdc6[1] sdb6[0]

963868 blocks super 1.1 [2/2] [UU] bitmap: 1/1 pages [0KB], 65536KB chunk md3 : active raid1 sdc5[1] sdb5[0]

25129722 blocks super 1.1 [2/2] [UU] bitmap: 0/1 pages [0KB], 65536KB chunk md2 : active raid1 sdc3[1] sdb3[0]

15727635 blocks super 1.1 [2/2] [UU] bitmap: 0/1 pages [0KB], 65536KB chunk md1 : active raid1 sdc2[1] sdb2[0]

29358787 blocks super 1.1 [2/2] [UU] bitmap: 0/1 pages [0KB], 65536KB chunk md0 : active raid1 sdc1[1] sdb1[0]

265041 blocks super 1.0 [2/2] [UU] bitmap: 0/1 pages [0KB], 65536KB chunk unused devices: <none>

(32)

(4) ファイルシステムの作成

mke2fs コマンドにてファイルシステムを作成してください。

※バックアップ媒体に保存した blkid.out から、ファイルシステムの種別(ファイル システム形式、UUID 値、ラベル名の三点)を確認してください。

(操作例…ファイルシステム種別の確認)

bash-4.1# cat /mnt/floppy/sysinf/blkid.out | grep md

/dev/md0: UUID="715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6" TYPE="ext4" /dev/md1: UUID="0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177" TYPE="ext4"

LABEL="crash"

/dev/md2: UUID="16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d" TYPE="swap" LABEL="swapswap"

/dev/md3: UUID="53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31" TYPE="ext4" /dev/md4: UUID="93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e" TYPE="ext4"

確認した種別にあわせて、ファイルシステムを作成してください。 ※-U オプションで指定する UUID 値に誤りがあった場合、リストア完了後、システム 起動途中で kernel panic が発生して起動できなくなります。 十分注意して確認をおこなってください。 ラベルありの場合、-L オプションでラベル名を指定します。 (操作例…ファイルシステム作成の場合)

bash-4.1# mke2fs -t ext4 /dev/md0 -U 715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6 bash-4.1# mke2fs -t ext4 /dev/md1 -U 0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177

-L crash

bash-4.1# mke2fs -t ext4 /dev/md3 -U 53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31 bash-4.1# mke2fs -t ext4 /dev/md4 -U 93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e

※ファイルシステムの作成時、デフォルトでファイルシステムの自動整合性チェック の設定が有効になります。設定を無効に変更したい場合は、tune2fs コマンドにて

周期の設定を変更してください。(「5. 付録 ファイルシステムの自動整合性チェッ

(33)

(5) スワップパーティションの準備

mkswap コマンドにてスワップパーティションを設定してください。

ラベルありの場合、手順(4)で確認したラベル名を -L オプションで指定します。

(操作例)

bash-4.1# mkswap /dev/md2 -U 16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d -L swapswap

mkswap: /dev/md2: warning: don't erase bootbits sectors on whole disk. Use -f to force.

Setting up swapspace version 1, size = 4192188 KiB

LABEL=swapswap, UUID=16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d

※ 警告メッセージ(warning: don't erase bootbits sectors...)が出力されま すが、特に問題はありません。 (6) ファイルシステム、スワップパーティションの確認 以下の2つのコマンドの出力結果を比較し、全ての RAID デバイスのファイルシステ ムの種別(ファイルシステム形式、UUID 値、ラベル名の三点)が一致していることを 確認してください。ここで、相違しているデバイスがある場合は、手順(4)又は(5) を再度実行してください。 (操作例…ファイルシステム種別の確認)

bash-4.1# cat /mnt/floppy/sysinf/blkid.out | grep md

/dev/md0: UUID="715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6" TYPE="ext4" /dev/md1: UUID="0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177" TYPE="ext4"

LABEL="crash"

/dev/md2: UUID="16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d" TYPE="swap" LABEL="swapswap"

/dev/md3: UUID="53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31" TYPE="ext4" /dev/md4: UUID="93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e" TYPE="ext4"

(34)

bash-4.1# blkid | grep md

/dev/md0: UUID="715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6" TYPE="ext4" /dev/md1: LABEL="crash" UUID="0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177"

TYPE="ext4"

/dev/md2: LABEL="swapswap" UUID="16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d" TYPE="swap"

/dev/md3: UUID="53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31" TYPE="ext4" /dev/md4: UUID="93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e" TYPE="ext4"

(7) テープ装置の認識状態の確認 システムが正常にテープ装置を認識しているかを確認してください。 (「3. バックアップ方法 (5) テープ装置の認識状態の確認」参照) (8) テープ装置のクリーニング (「3. バックアップ方法 (6) テープ装置のクリーニング」参照) (9) データカートリッジのセット (「3. バックアップ方法 (7) データカートリッジのセット」参照)

(35)

(10) リストア実行

10-1) マウントポイントを作成し、/(ルート) パーティション をマウントしてくだ さい。

(操作例)

bash-4.1# mkdir /mnt/ROOT

bash-4.1# mount -t ext4 /dev/md3 /mnt/ROOT

10-2) restore コマンドにて各ファイルシステムのリストアを行ってください。 (操作例) bash-4.1# cd /mnt/ROOT bash-4.1# pwd /mnt/ROOT bash-4.1# rm -rf lost+found bash-4.1# restore rsf 2 /dev/st0

※テープの先頭から 2 番目のファイルをリストア

<<<

リストア実行中に、以下のようなエラーが発生する場合があります。

restore: cannot write to file /tmp//rstmode1346739258: No space left on device

この場合、以下の操作を行って /var/crash パーティションを作業領域に割 り当てた後、再度、リストアを行ってください。

bash-4.1# mkdir /mnt/work

bash-4.1# mount -t ext4 /dev/md1 /mnt/work bash-4.1# restore rsf 2 /dev/st0 -T /mnt/work

※テープの先頭から 2 番目のファイルをリストア >>>

(36)

bash-4.1# mount -t ext4 /dev/md0 /mnt/ROOT/boot bash-4.1# cd /mnt/ROOT/boot

bash-4.1# pwd

/mnt/ROOT/boot

bash-4.1# rm -rf lost+found bash-4.1# restore rsf 1 /dev/st0

※テープの先頭から 1 番目のファイルをリストア

bash-4.1# mount -t ext4 /dev/md4 /mnt/ROOT/home bash-4.1# cd /mnt/ROOT/home

bash-4.1# pwd

/mnt/ROOT/home

bash-4.1# rm -rf lost+found bash-4.1# restore rsf 3 /dev/st0

※テープの先頭から 3 番目のファイルをリストア

bash-4.1# sync

※リストア実行中に、下記のようなメッセージが出力される場合がありますが、特に 問題はありません。

restore: <XXXXX>: EA set security.selinux:<AAAAA>:<BBBBB>:<ft*>:s0 failed: Invalid argument

restore: ./var/cache/fscache/cache: EA set

user.CacheFiles.cache:C3stem_u:object_r:lvm_lock_t:s0 failed: Operation not supported

10-3) 各ファイルシステムに作成される restoresymtable ファイルを削除してくださ い。 (操作例) bash-4.1# rm /mnt/ROOT/restoresymtable bash-4.1# rm /mnt/ROOT/boot/restoresymtable bash-4.1# rm /mnt/ROOT/home/restoresymtable

(37)

(11) ブートローダの設定

11-1) /mnt/ROOT/boot/grub/grub.conf ファイルを参照し、GRUB が格納されている パーティションを確認してください。

(操作例)

bash-4.1# cat /mnt/ROOT/boot/grub/grub.conf

・ ・ default=0 timeout=5 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu

title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.32-431.17.1.el6.x86_64) root (hd0,0) ※確認

kernel /vmlinuz-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64 ro

root=UUID=53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31 rd_NO_LUKS rd_MM_UUID=c2ac54e4:aed6fd19:c61cc17e:e19deb10 KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=jp106 rd_MD_UUID=7aaaee47:6a46e23e:0bc03c66:5ad73fe0 LANG=ja_JP.UTF-8 rd_NO_LVM rd_NO_DM rhgb quiet nmi_watch_dog=0 pcie_aspm=off ehci_hcd.io_watchdog_force=1 usbcore.autosuspenc=-1 ipmi_si.type=kcs,kcs ipmi_si.ports=0xCA2,0xDA2 crashkernel=128M initrd /initrd-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64.img ・ ・ 11-2) grub コマンドを実行してください。 (操作例) bash-4.1# /mnt/ROOT/sbin/grub ・ ・ grub>

(38)

11-3) grub プロンプトが表示されたら、手順 11-1) で確認した GRUB が格納されて いるパーティションを設定してください。

(操作例)

grub> device (hd0) /dev/sdb grub> root (hd0,0)

Filesystem type is ext2fs, partition type 0xfd ※(hd0,0)の表記についての意味は以下の通りです。

hd0 ・・・ 1 台目の HDD

0 ・・・ 第 1 パーティション

例)

以下のコマンドで hd0 を /dev/sda とした場合 grub> device (hd0) /dev/sda

/dev/sda1 ⇒ hd0,0 /dev/sda2 ⇒ hd0,1 /dev/sda3 ⇒ hd0,2 ・ ・ /dev/sdb1 ⇒ hd1,0 /dev/sdb2 ⇒ hd1,1 /dev/sdb3 ⇒ hd1,2 ・ ・ 11-4) setup を実行し、GRUB の設定を完了してください。 (操作例) grub> setup (hd0)

Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no Checking if "/grub/stage1" exists... yes

(39)

11-5) 2 本目のシステムディスク(/dev/sdc)に対しても、手順 11-3)と手順 11-4)を行 ってください。

(操作例)

grub> device (hd0) /dev/sdc grub> root (hd0,0)

Filesystem type is ext2fs, partition type 0xfd

grub> setup (hd0)

Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no Checking if "/grub/stage1" exists... yes ・ ・ Done. 11-6) grub コマンドを終了してください。 (操作例) grub> quit quit bash-4.1#

(40)

(12) /etc/fstab ファイルの内容確認

/etc/fstab ファイルの内容を表示し、リストア直後のシステム起動に支障となる記 述がないか確認してください。

(操作例)

bash-4.1# cat /mnt/ROOT/etc/fstab

#

# /etc/fstab

# Created by anaconda on Wed Aug 20 10:03:56 2014 #

# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk' # See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info #

UUID=53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31 / ext4 defaults 1 1 UUID=715496fa-a1e5-4153-a787-dca7f346dfa6 /boot ext4 defaults 1 2 UUID=93dcd8c7-95d3-4378-9c40-560eada7365e /home ext4 defaults 1 2 UUID=0df7bd76-57bc-4de2-8ed7-0ee91c787177 /var/crash ext4 defaults 1 2 UUID=16f86841-5edb-4013-8790-d47b9c70fc7d swap swap defaults 0 0 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0

devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 sysfs /sys sysfs defaults 0 0 proc /proc proc defaults 0 0

(41)

(13) RAID の設定ファイルを更新

13-1) RAID の設定ファイルを更新してください。

(操作例)

bash-4.1# echo 'DEVICE partitions' > /mnt/ROOT/etc/mdadm.conf bash-4.1# mdadm --detail --scan -v | grep '^ARRAY' >>

/mnt/ROOT/etc/mdadm.conf

13-2) RAID の設定ファイルの内容を確認してください。

※mdadm.conf の 1 行目(DEVICE partitions)を除く内容と mdadm コマンドの出 力内容が同じであることを確認してください。内容が違う場合は、手順 13-1)を再度実施してください。

(操作例)

bash-4.1# cat /mnt/ROOT/etc/mdadm.conf

DEVICE partitions

ARRAY /dev/md1 level=raid1 num-devices=2 UUID=75cae128:(省略):9ebffad4 ARRAY /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 UUID=c2ac54e4:(省略):e19deb10 ARRAY /dev/md3 level=raid1 num-devices=2 UUID=7aaaee47:(省略):5ad73fe0 ARRAY /dev/md4 level=raid1 num-devices=2 UUID=a8ef4fbc:(省略):f6ed4f30 ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 UUID=da4b6f67:(省略):ea4ad0e5

bash-4.1# mdadm --detail --scan -v | grep '^ARRAY'

ARRAY /dev/md1 level=raid1 num-devices=2 UUID=75cae128:(省略):9ebffad4 ARRAY /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 UUID=c2ac54e4:(省略):e19deb10 ARRAY /dev/md3 level=raid1 num-devices=2 UUID=7aaaee47:(省略):5ad73fe0 ARRAY /dev/md4 level=raid1 num-devices=2 UUID=a8ef4fbc:(省略):f6ed4f30 ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 UUID=da4b6f67:(省略):ea4ad0e5

13-3) RAID の設定ファイルにデータディスクの情報を追加してください。

(操作例)

(42)

(14) /boot/grub/grub.conf ファイルの更新 14-1) /mnt/floppy/sysinf/raidstat.out ファイルを参照し、RAID デバイスの構成 情報から / (ルート)パーティションの md デバイス名及びメンバデバイス名と スワップパーティションのメンバデバイス名を確認してください。 ※ ここで確認する raidstat.out ファイルは通常動作時の情報ですので、それ ぞれ、md3、sda5(sdi5)、sda3(sdi3)になります。 (操作例)

bash-4.1# cat /mnt/floppy/sysinf/raidstat.out

md0 /boot DUPLEX (1)sda1 (9)sdi1 md1 /var/crash DUPLEX (1)sda2 (9)sdi2 md2 swap DUPLEX (1)sda3 (9)sdi3 md3 / DUPLEX (1)sda5 (9)sdi5 md4 /home DUPLEX (1)sda6 (9)sdi6

14-2) 前項で確認した 3 つのデバイスの UUID 値を確認してください。

※ 通常運用時とレスキューモードではデバイス名が異なりますのでご注意く ださい。

(操作例)

bash-4.1# blkid | grep md3

/dev/md3: UUID="53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31" TYPE="ext4"

bash-4.1# blkid | grep sdb5

/dev/sdb5: UUID="c2ac54e4-aed6-fd19-c61c-c17ee19deb10" UUID_SUB="cfc8d176-0951-2d6e-fedf-871dd4ee5013"

LABEL="localhost.localdomain:3" TYPE="linux_raid_member"

bash-4.1# blkid | grep sdb3

/dev/sdb3: UUID="7aaaee47-6a46-e23e-0bc0-3c665ad73fe0" UUID_SUB="08e7685d-5210-250a-0671-fd115aa9354d"

(43)

14-3) 前項で確認した UUID の値を/mnt/ROOT/boot/grub/grub.conf ファイルに反映し てください。 (操作例) <<< 前項の水色表記の値、及び橙色表記の値を、grub.conf ファイル内に反映し てください。これらの記載フォーマット(区切り位置、区切り文字)は前項の 確認内容と異なりますので、ご注意ください。(トータルの桁数は同じです。) また、緑色表記の値が同じであることを確認してください。 なお、赤色表記のファイル名は、手順 (15) で更新する boot イメージファイ ルです。ファイル名を確認してください。 下記は、更新後の確認例です。 >>>

bash-4.1# cat /mnt/ROOT/boot/grub/grub.conf

・ ・ default=0 timeout=5 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu

title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.32-431.17.1.el6.x86_64) root (hd0,0)

kernel /vmlinuz-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64 ro

root=UUID=53874c6f-0df3-432d-81af-c1d593dbfd31 rd_NO_LUKS rd_MD_UUID=c2ac54e4:aed6fd19:c61cc17e:e19deb10

rd_MD_UUID=7aaaee47:6a46e23e:0bc03c66:5ad73fe0 KEYBOARDTYPE=pc … (中略) … crashkernel=128M

initrd /initramfs-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64.img

・ ・

(44)

<<<

/boot/grub/grub.conf ファイルには、以下のようなカーネルパラメータ情報 の記載が複数含まれている場合があります。厳密には全てのパラメータ情報 を前述の内容で更新するべきものですが、通常は現在有効なカーネルパラメ ータ部のみの更新で問題ありません。

title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.32-431.17.1.el6.x86_64) root (hd0,0) kernel /vmlinuz- … initrd /initramfs- … 現在有効なカーネル情報は、default=0 の値 (0 は 1 番目の情報、1 は 2 番目 の情報をさします) によって決定されます。該当する値の情報を更新してく ださい。 >>> (15) boot イメージファイルの更新 boot イメージファイルを更新してください。 (操作例)

bash-4.1# mount --bind /dev /mnt/ROOT/dev bash-4.1# mount --bind /proc /mnt/ROOT/proc bash-4.1# mount --bind /sys /mnt/ROOT/sys bash-4.1# chroot /mnt/ROOT

sh-4.1# cd /boot

sh-4.1# mv initramfs-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64.img initramfs-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64.img.bak

(45)

<<< boot イメージファイルを更新します。 第一パラメータには手順 14-3) で確認した赤字表記のファイル名を、第二パ ラ メ ー タ に は 、 そ の フ ァ イ ル 名 か ら 先 頭 の ”initramfs-“ 及 び 最 後 の ”.img” を取り除いた文字列を指定してください。 >>> sh-4.1# dracut initramfs-2.6.32-431.17.1.el6.x86_64.img 2.6.32-431.17.1.el6.x86_64 sh-4.1# sync sh-4.1# exit (16) データカートリッジの取り出し (「3. バックアップ方法 (9) データカートリッジの取り出し」参照)

(46)

(17) レスキューモード終了

17-1) レスキューモードを終了してください。

(操作例)

bash-4.1# exit

(47)

(18) システムの起動確認 19-1) レスキューモード終了後、自動的にシステムが再起動しますので、インストー ル DVD およびバックアップ媒体とフロッピーディスクを取り出し、システム ディスクから起動可能か確認してください。システムディスク以外の内蔵ディ スクを使用する場合は、起動前に挿入してください。 19-2) BIOS の設定で"起動監視機能"を有効にしてください。インストレーションガイ ド (Linux 編) "3.9 起動監視機能の設定を有効にする"を参照のうえ、設定を 行ってください。

19-3) CPU/IO モジュール POWER LED が緑色点灯することを確認してください。各 LED がアンバー点灯・点滅していない事を確認してください。 19-4) リストアした環境が正常に起動できることが確認できた後は、バックアップ時 に採取した情報ファイル等は不要になります。削除しておいてください。 ※残しておいても問題はありませんが、次回バックアップを行う時点では誤っ て古いファイルを参照する事がないよう、注意してください。 (操作例) # rm -rf /tmp/sysinf

(48)

5. 付録

バックアップ管理簿サンプル

Linux システムバックアップ管理簿

システム名 XXXX予約管理システム

サーバ名 server01 OS ver. RHEL6.5

システムディスクパーティションイメージ

ブートローダ GRUB 容量 146 GB 種別 SAS

Device Name Size FS Type Label Name Mount Point /dev/md0 /dev/md1 /dev/md2 /dev/md3 /dev/md4 512 MB 24 GB 4 GB 16 GB 100 GB ext4 ext4 swap ext4 ext4 なし なし なし なし なし /boot /var/crash / /home バックアップ履歴 採取日時/作業者 媒体ID 媒体種別 内容 2014-10-31 13:00 / 日電太助 5052 5053 5054 5055 floppy floppy LTO4 LTO4 システム情報(正) システム情報(副) md0,3,4 dump イメージ(正) md0,3,4 dump イメージ(副)

(49)

ファイルシステムの自動整合性チェックを無効にする方法

ext4 ファイルシステムを作成した場合、デフォルトでファイルシステムに Maximum mount count 値、Check interval 値が設定され、マウント回数が Maximum mount count 値に達するか、前回の fsck 実行から Check interval 値時間が経過すると、システム 起動時に強制的な整合性チェック(fsck -f)が自動で実行されます。 強制的な整合性チェックは、ファイルシステムが clean な状態であっても、メタ データの全領域がチェックされます。このため、ご使用のファイルシステムのサイ ズが大きい場合、意図しないタイミングで整合性チェックが実行されることにより、 通常起動時よりもシステム起動完了までに時間を要し、システム運用に支障をきた す可能性があります。

Maximum mount count 値、Check interval 値により実行される整合性チェックは、 tune2fs コマンドを使用して、無効に設定することが可能です。

(操作例)

# tune2fs -c 0 -i 0 /dev/md3

tune2fs 1.41.12 (17-May-2010) Setting maximal mount count to -1

Setting interval between checks to 0 seconds ※-c オプションにて Maximum mount count 値を

-i オプションにて Check interval 値を無効に設定 # tune2fs -l /dev/md3 tune2fs 1.41.12 (17-May-2010) ・ ・ Mount count: 2

Maximum mount count: -1

Last checked: Thu Aug 28 16:13:09 2014

(50)

[確認事項]

Maximum mount count 自動整合性チェックを実施するマウント回数 ※表示が「-1」の場合は無効設定 Check interval 自動整合性チェックを実施する期間間隔 ※表示が「0 (<none>)」の場合は無効設定 [表示項目の補足] Mount count 現在のマウント回数 Last checked 最後に実施したファイルシステムチェックの日時 [補足・注意事項] ・tune2fs コマンドは、各ファイルシステム毎(md0, md1...)に実行して頂く必要が あります。 ・スワップ領域には、自動整合性チェックは実施されませんので、 設定して頂く必要はありません。 ・マウント中のファイルシステムに対して、無効設定を実行して頂いても 問題ありません。 ・ext4 ファイルシステムでは、未使用の inode に対する整合性チェックは実施されな い為、ext3 ファイルシステムと比較すると整合性チェックの処理が高速となりま す。 ・ハードディスクの経年劣化に伴う後発不良の発生や、カーネルの不具合により、 ファイルシステムの不整合が発生した場合、できる限り早期に検出と修復を行い、 被害を最小限に抑える為、一般に、定期的にファイルシステムの整合性チェックを 実施することが推奨されています。自動整合性チェックを無効に設定した場合でも、 システムの定期保守の際に、計画的に整合性チェックを実施されることをお勧めい たします。なお、整合性チェックを実施する際には、ファイルシステムをアンマウ ントする必要がありますので、レスキューモードを起動して実施ください。 (「3. バックアップ方法 (4)ファイルシステムの整合性チェック」参照)

(51)

Kernel panic の対処方法

リストア後のシステム再起動時に、次のようなエラーメッセージが出力され、起動処 理が停止してしまう場合があります。

(エラーメッセージ出力例)

Kernel panic - not syncing: Attempted to kill init!

このエラーが発生する場合、「4. リストア方法 (14) /boot/grub/grub.conf ファイ ルの更新」で更新した grub.conf ファイルの内容が誤っている可能性が高いです。 1) インストール DVD を使用し、システムをレスキューモードで起動してください。 起動処理が停止している場合は、電源ボタンによる強制終了を実施してください。 (「3. バックアップ方法 (3) レスキューモードへ移行」参照。ただし、手順 3-8) では"Continue"を選択してください。また、テープ装置の接続は必須ではありま せん) 2) 各ファイルシステムがマウントされているか確認してください。 必要に応じてフロッピーディスクもマウントしてください。 3) 「4. リストア方法 (14) /boot/grub/grub.conf ファイルの更新」の手順に従って、 grub.conf ファイルの内容を更新してください。 /boot パーティションは/mnt/sysimage/boot にマウントされていますので、マウン トポイントは適宜読み替えてください。 4) 更新後、レスキューモードを終了し、システムが起動できるか確認してください。

(52)

手動操作によるパーティション作成方法 「4. リストア手順 (3) システム情報の復元」の 3-2) の手順で、sfdisk コマンドに よるシステムのパーティション情報の復元に失敗する場合は、fdisk コマンドにて手 動でパーティションを作成してください。 作成するパーティションのサイズは、フロッピーディスクに保存したパーティション 情報(/mnt/floppy/sysinf/fdisk.out)を参考にしてください。 作成するパーティションサイズは、元のパーティションサイズと厳密に一致する必要 はありません。バックアップデータをリストアできるだけの十分なサイズを確保でき れば問題ありません。 1) バックアップ時に保存したパーティション情報を確認してください。

bash-4.1# cat /mnt/floppy/sysinf/fdisk.out

Disk /dev/sda: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00068347

Device Boot Start End Blocks Id System

/dev/sda1 * 1 66 524288 fd Linux raid autodetect Partition 1 does not end on cylinder boundary.

/dev/sda2 66 3199 25165824 fd Linux raid autodetect /dev/sda3 3199 3721 4194304 fd Linux raid autodetect /dev/sda4 3721 17811 113180672 5 Extended

/dev/sda5 3721 5810 16777216 fd Linux raid autodetect /dev/sda6 5810 17811 96401376+ fd Linux raid autodetect

(53)

2) 確認したパーティション情報に合わせて、パーティションを作成してください。 (操作例)

bash-4.1# fdisk /dev/sdb

WARNING: DOS-compatible mode is deprecated. It's strongly recommended to switch off the mode (command 'c') and change display units to sectors (command 'u').

Command (m for help): p

Disk /dev/sdb: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00000000

Device Boot Start End Blocks Id System ※パーティション情報を確認

Command (m for help): n

Command action e extended

p primary partition (1-4)

p

Partition number (1-4): 1

First cylinder (1-17810, default 1): 1

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (1-17810, default 17810): 66

※1 つ目の基本パーティション(/dev/sdb1)を作成

Command (m for help): t

Selected partition 1

(54)

Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) p Partition number (1-4): 2

First cylinder (67-17810, default 67): 67

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (67-17810, default 17810): 3199

※2 つ目の基本パーティション(/dev/sdb2)を作成

Command (m for help): t Partition number (1-4): 2

Hex code (type L to list codes): fd

Changed system type of partition 2 to fd (Linux raid autodetect) ※パーティションのシステム ID を fd(Linux raid auto)へ変更

Command (m for help): n

Command action e extended

p primary partition (1-4)

p

Partition number (1-4): 3

First cylinder (3200-17810, default 3200): 3200

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (3200-17810, default 17810): 3721

※3 つ目の基本パーティション(/dev/sdb3)を作成

Command (m for help): t Partition number (1-4): 3

Hex code (type L to list codes): fd

Changed system type of partition 3 to fd (Linux raid autodetect) ※パーティションのシステム ID を fd(Linux raid auto)へ変更

(55)

Command (m for help): n Command action e extended p primary partition (1-4) e Selected partition 4

First cylinder (3722-17810, default 17810): <Enter>

Using default value 3722

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (3722-17810, default 17810): <Enter>

Using default value 17810

※拡張パーティション(/dev/sdb4)を作成

Command (m for help): n

First cylinder (3722-17810, default 3722) 3722

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (3722-17810, default 17810): 5810

※1 つ目の論理パーティション(/dev/sdb5)を作成

Command (m for help): t Partition number (1-5): 5

Hex code (type L to list codes): fd

Changed system type of partition 5 to fd (Linux raid autodetect) ※パーティションのシステム ID を fd(Linux raid auto)へ変更

Command (m for help): n

First cylinder (5811-17810, default 5811): 5811

Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (5811-17810, default 17810): <Enter>

※2 つ目の論理パーティション(/dev/sdb6)を作成

Command (m for help): t Partition number (1-6): 6

Hex code (type L to list codes): fd

Changed system type of partition 6 to fd (Linux raid autodetect) ※パーティションのシステム ID を fd(Linux raid auto)へ変更

(56)

※/boot パーティションに bootable フラグを設定

Command (m for help): p

Disk /dev/sdb: 146.5 GB, 146500042752 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 17810 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0x00087db0

Device Boot Start End Blocks Id System

/dev/sdb1 * 1 66 524288 fd Linux raid autodetect Partition 1 does not end on cylinder boundary.

/dev/sdb2 66 3199 25165824 fd Linux raid autodetect /dev/sdb3 3199 3721 4149304 fd Linux raid autodetect /dev/sdb4 3721 17811 113180672 5 Extended

/dev/sdb5 3721 5810 16777216 fd Linux raid autodetect /dev/sdb6 5810 17811 96401376+ fd Linux raid autodetect ※パーティション情報を確認

Command (m for help): w

The partition table has been altered!

Calling ioctl() to re-read partition table. Syncing disks.

※パーティション情報の保存

※同様の操作で/dev/sdc のパーティションを作成してください。

(57)

6. 改版履歴

2014-10-31 新規作成 2014-11-14 第二版 2016-01-12 第三版 RHEL6.7 対応 2017-03-24 第四版 対象ディストリビューションに RHEL6.8 追加 2018-03-30 第五版 対象ディストリビューションに RHEL6.9 追加

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