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東日本大震災による被害 v 第 1 章通信インフラと大規模災害 2 平成 23 年 3 月 11 日 三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し 通信インフラに甚大な被害が生じた 固定通信網では NTT 東日本 KDDI 及びソフトバンクテレコムの3 社で最大約 190 万

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(1)

大規模災害等における通信確保に関する

総務省での検討状況について

東京大学

相田 仁

(2)

第1章

通信インフラと大規模災害

5

v

○平成23年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、通信インフラに

甚大な被害が生じた。

○固定通信網では、NTT東日本、KDDI及びソフトバンクテレコムの3社で最大約190万回線が被災した。

○移動通信網では、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル及びウィルコムの5社で最大

29,000局の基地局が機能を停止した。

東日本大震災による被害

NTT東 (固定電話) NTT東 (FTTH) KDDI (固定電話) KDDI (FTTH・ ADSL) ソフトバンク テレコム (固定電話) (万回線) <最大被災回線数> (※大半は東北地方の回線。なお、東北・関東の総回線契約数は約2,400万回線) ドコモ au イー・ モバイル ウィルコム ソフトバンク モバイル 15000~ (局) <最大停止基地局数> (※2 イー・モバイルは全サービスエリアで復旧済) (※1 大半は東北地方の基地局。なお、東北・関東の総基地局数は約13万2千局)

固定通信の被災状況

移動通信の被災状況

津波の被害を受けた通信ビル

(3)

第1章

通信インフラと大規模災害

6

台風12号、15号による被害

v

○平成23年9月上旬の台風12号では、土砂崩れによる伝送路の切断や停電、洪水による通信ビルへの浸水等が

生じた結果、固定電話で最大約47,000回線が利用不可となり、携帯電話で最大約800局の基地局が停波した。

○台風12号の被害の復旧作業中であった9月下旬の台風15号では、固定電話で最大約10,000回線が利用不可、

携帯電話で最大約1,000局の基地局が停波するなど、被害が拡大した。

台風12号の影響により水没、浸水した通信ビル

その他の最近の主な大規模災害

○平成22年10月の奄美地方における豪雨により、固定電話では最大10,000回線が利用不可、携帯電話では最大

約100局の基地局が停波した。

○平成22年12月から翌1月にかけての山陰地方における豪雪により、固定電話では最大3,500回線が利用不可、

携帯電話では最大約50局の基地局が停波した。

(4)

携帯電話ネットワークの被災箇所

13

エリアA

エリアB

NTT局舎

(収容ビル)

通信ケーブル

基地局

基地局

制御装置

中継

交換機

交換設備 交換設備 交換設備

基地局倒壊、

蓄電池容量の枯渇

ケーブル切断、

管路破壊

長時間停電による

発電機燃料の枯渇

伝送路中継局

NTT局舎・自社ビルなど

(中継ビル)

13

(5)

第2章

東日本大震災及び平成

23年の台風12号等による被害の要因等 ①

7

東日本大震災における被害

v

○主な電気通信事業者からの報告に基づき、通信ビルや基地局等の被害の要因を分析した。

○各事業者とも、最も大きな被害要因は「停電」、次いで「中継伝送路の切断」となっている。

それぞれの事業者の被害規模には 差があるため、ある事業者において 特定要因の割合が高いことをもって、 当該事業者の設備がその点に関して 他よりも脆弱であるとは言えない ことに留意。 (注)中継伝送路をもたず。 「停電」には「設備故障」を含む。 (注)「中継伝送路切断」には「設備故障」 を含む。

(6)

第2章

東日本大震災及び平成

23年の台風12号等による被害の要因等 ②

8

台風12号等における被害

v

○主な電気通信事業者からの報告に基づき、通信ビルや基地局等の被害の要因を分析した。

○NTT西日本を除き、各事業者とも、最も大きな被害要因は「停電」、次いで「中継伝送路の切断」となっている。

(注)中継伝送路をもたず。 「停電」には「設備故障」を含む。 それぞれの事業者の被害規模には 差があるため、ある事業者において 特定要因の割合が高いことをもって、 当該事業者の設備がその点に関して 他よりも脆弱であるとは言えない ことに留意。

(7)

固定電話の影響回線数の推移

注 総務省が電気通信事業者から報告を受けた内容を基に、総務省が独自に作成したものであり、NTT東日本は固定電話(加入電話+ISDN)、 KDDIは固定電話(加入電話+ISDN)・FTTH・ADSL、ソフトバンクテレコムは固定電話(加入電話+ISDN)の影響回線数を表示している。 『宮城県沖を震源とする余震(最大震度:6強)』 ○発生日時 : 4月7日(木)23:32頃 ○この地震による被害最大値(影響回線数) NTT東日本(加入電話+ISDN) : 約5万回線 KDDI : 約1万7千回線 ソフトバンク : 約1千回線 (※4月8日時点) 『東日本大震災本震』 ○発生日時:3月11日(金)14:46頃 ○最大震度:7 ○震源地:三陸沖 ○この地震による被害最大値(影響回線数): NTT東日本(加入電話+ISDN) : 約101万回線 KDD : 約14万回線 ソフトバンク : 約3万回線 (※3月13日時点)

8

(8)

携帯電話基地局の停波基地局数の推移

『東日本大震災本震』 ○発生日時:3月11日(金)14:46頃 ○最大震度:7 ○震源地:三陸沖 ○この地震による被害最大値(停波基地局数): NTTドコモ : 約6700局 KDDI(au) : 約3700局 ソフトバンク : 約3800局 イー・モバイル : 約700局 (※3月12日時点) 『宮城県沖を震源とする余震(最大震度:6強)』 ○発生日時 : 4月7日(木)23:32頃 ○この地震による被害最大値(停波基地局数): NTTドコモ : 約1200局 KDDI(au) : 約500局 ソフトバンク : 約2200局 イー・モバイル : 約200局 (※4月8日時点)

9

(9)

東日本大震災による被害状況の地理的推移

震災数日後

(3/13)

震災1ヶ月後

(4/11)

NTT東日本及びNTTドコモ

岩手県

宮城県

福島県

※1 利用者宅とNTT通信ビル間の回線切断等の可能性があるため、図中 白い地域でも固定電話サービスを利用できない場合があります。 ※2 東日本大震災発生以前において携帯電話サービスが利用可能であっ た地域のうち、不通となっている地域を示します。

10

(10)

KDDI

岩手県

宮城県

福島県

震災数日後

(3/14)

震災1ヶ月後

(4/5)

※ 東日本大震災発生以前において携帯電話サービスが利用可能であった 地域のうち、不通となっている地域を示します。

東日本大震災による被害状況の地理的推移

11

(11)

ソフトバンク

岩手県

宮城県

福島県

震災後

(3/13)

震災後1ヶ月

(4/14)

※ 東日本大震災発生以前において携帯電話サービスが利用可能であった 地域のうち、不通となっている地域を示します。

東日本大震災による被害状況の地理的推移

12

(12)

全 国 か ら の 電 話 ト ラ ヒ ッ ク

12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 00:00

平常時の約4倍

平常時の約4倍

平常時の約4倍

平常時の約4倍

加わっ た 呼数 加わっ た 呼数 平常時最繁トラヒック 平常時最繁トラヒック

都 内 の 電 話 ト ラ ヒ ッ ク

12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 00:00 発信規制 発信規制 開始 解除 開始 解除

東京都

 地震発生直後から、発信規制を実施し、被災地である東北エリア向けを中心に県単位で制御実施。

 その他エリア向けもトラヒック量に応じた制御を実施し、トラヒック量の減少に応じ都県単位で制御を解除。

宮城県

全 国 か ら の 電 話 ト ラ ヒ ッ ク

発信規制

平常時の約9倍

平常時の約9倍

加わ っ た 呼数 平常時最繁トラヒック 開始 解除 発信規制

平常時の約4倍

平常時の約4倍

加わ っ た 呼数 平常時最繁トラヒック 開始 解除

県 内 の 電 話 ト ラ ヒ ッ ク

12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 00:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 00:00

輻輳状況の例(NTT東日本)

インフラネットワークWG 第2回会合資料抜粋

2

(13)

輻輳状況の例(NTTドコモ)

インフラネットワークWG

(14)

輻輳状況の例(KDDI・ソフトバンク)

※1:震災直後の安否確認通話増大 (東北約8倍、首都圏約10倍) ※2:公共交通機関混乱による連絡通話増大。 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00  発信 ※1 au東北エリア 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 発信 ※1 ※2 au首都圏エリア

◆被災地でのトラフィック

12:00 16:00 20:00 0:00 5倍 10倍 平常値 平常時の平均値 ソフトバンクモバイル ソフトバンクテレコム

7倍

5倍

◆首都圏でのトラフィック

※本トラフィックは、輻輳規制を通過しさらに計測出来た呼数。 平常時の平均値 ソフトバンクモバイル ソフトバンクテレコム 12:00 16:00 20:00 5倍 10倍 平常値

6倍

5倍

KDDI

ソフトバンク

インフラネットワークWG 第2回会合資料抜粋

4

(15)

輻輳状況の例(イー・アクセス、UQコミュニケーションズ)

音声接続率/接続試行回数 推移 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 音声 接続試 行回数 50 60 70 80 90 100 音声 接続率 (% ) 音声接続試行回数 音声接続率 3/11 3/12 3/13 平常時トラヒック 平常時の10倍以上の通話量 平常時の通話量へ戻る 地震発生(3/11 14:46) 接続率はほぼ100%で低下無し (通話規制は実施せず) 地震発生(3/11 14:46) 震災直前・直後の東北エリアのデータ通信トラヒック

イー・アクセス

UQコミュニケーションズ

インフラネットワークWG 第2回会合資料抜粋 震災発生前後の音声トラヒックについて

5

(16)

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 6

累積分布[%]

メール到達時間 〔分〕

 下図は、地震当日(3月11日)と、一週間前(3月4日)の、関東甲信越地域におけるユーザのメール到達時間の

比較(地震発生直後~深夜)。iモードサーバの一部で輻輳が発生したため、メール到達遅延発生。

インフラネットワークWG 第2回会合資料抜粋

メール遅延の例(NTTドコモ)

6

: 3/4(金)

: 3/11(金)

80%が30分以内に到達 90%が80分以内に到達

(17)

東日本大震災における復旧・被災者支援に関する主な取組状況

■被災した通信インフラの復旧や被災地における被災者支援のため、通信各社等は、積極的な取組を実施。

①通信インフラ復旧に係る取組 ●移動基地局車の配備、衛星利用の臨時基地局等の設置【携帯各社】 ●移動電源車の配備【NTT東日本、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル等】 ●衛星通信回線の提供(超小型地球局の貸与)【スカパーJSAT】 ●MCA無線エリア外の地域に臨時の中継局を設置【移動無線センター】 ●復旧エリアマップの公開や復旧情報等の提供【携帯・PHS各社】 ②被災者等の通信手段確保に係る取組 ●公衆電話の無料化、特設公衆電話の設置【NTT東日本】 ●携帯電話端末、充電器等の無償貸与【携帯・PHS各社】 ●衛星携帯電話等の無償貸与【NTTドコモ、KDDI等】 ●MCA無線機の無償貸与【移動無線センター等】 ●避難所等におけるインターネット接続環境の無償提供 【NTT東日本、NTTドコモ、スカパーJSAT、J:COM、マイクロソフト、UQ等】 ●公衆無線LANエリアの無料開放 【NTT東日本、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル等】 (参考)総務省の取組 ●衛星携帯電話、MCA無線、簡易無線の無償貸与 ●技術試験衛星(きずな)を用いた臨時の災害衛星通信回線の提供 協力(NICTがブロードバンド回線接続を提供) ●外国救援部隊からの無線局使用要請等について、臨機の措置と して免許を付与 等 ④情報収集(安否確認、震災情報等)の支援 ●災害用伝言ダイヤル、災害用Web伝言板の提供【NTT東日本、携帯・PHS各社等】 ●安否情報を登録・検索できるサイトの開設【グーグル】 ●震災関連情報をまとめた特集サイトの設置 【NECビッグローブ、グーグル、マイクロソフト、ヤフー等】 ●東北6県のFM局等を放送エリアに関係なく、PCやスマートフォンから 無料で聴取できるサイトの開設【KDDI】 ⑤情報発信のための支援 ●アクセスの集中した公共機関等のウェブサイトのミラーサイトの提供 【IBM、グーグル、マイクロソフト、ヤフー等】 ●被災地域の自治体やNPO等に対するクラウドサービスの無償提供 【IBM、NECビッグローブ、グーグル、マイクロソフト等】 ●被災地のサービス基本料金等の減免、利用料金支払期限の延長 【通信各社】 ●故障した携帯電話の修理費用の軽減【携帯各社】 ③利用者料金の減免等

24

(18)

2011年4月8日

大規模災害等緊急事態における

通信確保の在り方に関する検討会

(19)

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会

■通信インフラは、国民生活や産業経済活動に必要不可欠な基盤であり、災害発生時等に、緊急通報・安否確認等に係る通信

や警察・防災通信等の基本的な重要通信を確保することは、国民の生命・財産の安全や国家機能の維持に不可欠。

■本検討会は、このような重要性を有する通信インフラにおいて、東日本大震災の発生により、広範囲にわたり、輻輳や通信途絶

等の状態が生じたことを踏まえ、①被災した通信インフラの復旧のために直ちに取り組むべき事項、②今後同様の緊急事態の発

生に備えて、現行システムや技術を前提として取り組むべき事項、③技術革新を踏まえて取り組むべき事項など、緊急事態にお

ける通信手段の確保の在り方について検討することを目的として開催。

検討事項案

①緊急時の輻輳状態への対応の在り方

②基地局や中継局が被災した場合における通信手段確保の在り方

③今回の震災を踏まえた今後のネットワークインフラの在り方

④今回の震災を踏まえた今後のインターネット活用の在り方

今後の進め方案

●第1回会合(※)において、事業者構成員に対し、検討すべき事項の提出を依頼。

●第2回会合(※)において、当該依頼を受けて提出される事業者構成員の意見等を踏まえ、課題を抽出。

●具体的な検討は、ワーキングを設置して実施。

※事業者が、現在復旧対応で繁忙である点に配慮して、メーリングリストを活用して開催。

1

以下の検討事項について、①被災した通信インフラの復旧のために直ちに取り組むべき事項、②今後同様の緊急事態の発

生に備えて、現行システムや技術を前提として取り組むべき事項、③技術革新を踏まえて取り組むべき事項などを検討する。

(20)

<参考>

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会 構成員

座 長

桜井 俊

総合通信基盤局長

座 長 代 理

原口 亮介

総合通信基盤局電気通信事業部長

鈴木 茂樹

総合通信基盤局電波部長

有識者構成員

相田 仁

東京大学大学院工学系研究科教授

服部 武

上智大学理工学部情報理工学科教授

事業者等構成員

有田 雅紀

UQコミュニケーションズ株式会社 執行役員副社長技術部門長

有馬 誠

グーグル株式会社 代表取締役

飯塚 久夫

NECビッグローブ株式会社 顧問

加藤 薫

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 取締役常務執行役員 経営企画部長

喜多埜 裕明

ヤフー株式会社 取締役最高執行責任者 常務執行役員 R&D統括本部長

嶋谷 吉治

KDDI株式会社 取締役執行役員専務 技術統括本部長

杉山 博史

財団法人移動無線センター 事業本部長

資宗 克行

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 専務理事

田口 和博

株式会社ジュピターテレコム 上席執行役員 技術部門長 兼 技術本部長

立石 聡明

社団法人日本インターネットプロバイダー協会 副会長

徳永 順二

富永 昌彦

ソフトバンクモバイル株式会社 常務執行役員 渉外本部 本部長 (第5回から)

独立行政法人情報通信研究機構 理事

永井 裕

スカパーJSAT株式会社 取締役 執行役員副社長 技術運用本部長

平澤 弘樹

株式会社ウィルコム 執行役員 技術本部長

本郷 公敏

イー・アクセス株式会社 専務執行役員 技術本部長

牧野 益巳

日本マイクロソフト株式会社 社長室長 業務執行役員

山村 雅之

東日本電信電話株式会社 常務取締役 ネットワーク事業推進本部長 設備部長兼務

弓削 哲也

ソフトバンクモバイル株式会社 顧問 (第4回まで)

吉崎 敏文

日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 クラウド&スマーター・シティー事業担当

(敬称略、五十音順)

(21)

主 査

服部 武

上智大学 理工学部情報理工学科 教授

主 査 代 理

相田 仁

東京大学大学院 工学系研究科 教授

事業者等構成員

石井 博之

UQコミュニケーションズ株式会社 設備運用部長

板垣 昭

財団法人移動無線センター 総務企画部長

入江 恵

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 執行役員 ネットワーク部長

岩崎 誠

ソフトバンクモバイル株式会社 プラットフォーム運用本部 本部長

大内 良久

KDDI株式会社 技術統括本部技術企画本部 モバイル技術企画部 担当部長(第6回から)

岡田 利幸

KDDI株式会社 技術統括本部運用本部 運用品質管理部長(第5回まで)

垣内 芳文

スカパーJSAT株式会社 技術運用本部 統括部 部長代行

佐田 昌博

株式会社ウィルコム 技術本部 技術企画部長

菅波 一成

イー・アクセス株式会社 技術本部技術企画部 担当部長

平 和昌

独立行政法人情報通信研究機構 社会還元促進部門 部門長

武市 博明

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 常務理事

星野 理彰

東日本電信電話株式会社 ネットワーク事業推進本部設備部 部門長

吉田 光男

株式会社ジュピターテレコム 技術本部副本部長 兼 ネットワーク技術部長

<参考>

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会

ネットワークインフラWG 構成員

(敬称略、五十音順)

(22)

<参考>

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会

インターネット利用WG 構成員

主 査

相田 仁

東京大学大学院 工学系研究科 教授

主 査 代 理

服部 武

上智大学 理工学部情報理工学科 教授

事業者等構成員

赤木 篤志

KDDI株式会社 技術統括本部 技術企画本部 副本部長(第7回まで)

大平 弘

東日本電信電話株式会社 経営企画部 営業企画部門長 (第4回まで)

岸川 徳幸

NECビッグローブ株式会社 基盤システム本部 本部長代理

古閑 由佳

ヤフー株式会社 法務本部 法務部長 兼 政策企画室マネジャー

斎藤 重成

KDDI株式会社 技術企画本部 ネットワーク技術企画部長(第8回から)

平 和昌

独立行政法人 情報通信研究機構 社会還元促進部門 部門長

立石 聡明

社団法人日本インターネットプロバイダー協会 副会長

冨沢 高明

日本マイクロソフト株式会社 法務・政策企画本部 技術政策部長

中澤 崇

ソフトバンクBB株式会社 ネットワーク本部技術企画部 部長

藤井 宏一郎

グーグル株式会社 公共政策部 部長

山下 克司

日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバルテクノロジーサービス 技術理事

山下 聡

東日本電信電話株式会社 経営企画部 事業戦略PT長 (第5回から)

オブザーバ

今井 建彦

仙台市 総務企画局 情報政策部 参事 兼 情報政策課長(第7回から)

佐々木 和延

岩手県 政策地域部 副部長 兼 地域振興室長(第7回から)

平沼 真一

財団法人 地方自治情報センター 自治体セキュリティ支援室長(第7回から)

(敬称略、五十音順)

(23)

大規模災害等緊急事態における

通信確保の在り方について

最終取りまとめ(案) 概要

平 成 2 3 年 1 1 月

大規模災害等緊急事態における

通信確保の在り方に関する検討会

資料7-2

(24)

最終取りまとめ(案)の全体構成

1

緊急時の輻輳状態への

対応の在り方

基地局や中継局が

被災した場合等における

通信手段確保の在り方

今回の震災を踏まえた

今後のネットワーク

インフラの在り方

今回の震災を踏まえた

今後のインターネット

利用の在り方

1.音声通話の確保

2.音声通話以外の通話手段の充実・改善

3.災害時の通信手段に関する利用者等への情報提供

4.輻輳に強いネットワークの実現

1.被災した通信設備の応急復旧対応

2.被災地や避難場所等における通信手段の確保・提供等

3.電源の安定的な確保

4.緊急情報や被災状況等の情報提供

1.ネットワークの耐災害性向上

2.災害に即応できる体制整備

1.インターネット接続機能の確保

2.インターネットの効果的な活用

3.クラウドサービスの活用

4.災害発生時に備えた通信事業者の協力体制の構築

アクションプラン

国・電気通信事業者等の各主体が今後取り組むべき事項を整理

第1章

はじめに

第2章

第3章

第4章

第5章

第6章

(25)

緊急時の輻輳状態への対応の在り方 ①

2

東日本大震災

で生じた事象

携帯電話に関し、交換機の設計容量を大幅に超えるトラフィックが発生したため、音声通話に関して最大70%~95%の通 信規制を実施。 多くの事業者に災害時優先電話がつながりにくかったとの意見が寄せられた。

交換機等の設計容量の見直し等による疎通能力の向上

国等 事業者

災害時優先電話の安定的な利用確保

・ IPネットワーク設備委員会における検討の結果を技術基準等に速やかに反映。 国等

音声通話の利用をより多く確保するための新たな提供形態の検討

・ 通話時間制限、通話品質を低下させた電話の提供について、IPネットワーク設備委員会において引き続き検討。 国等

今後

取り組むべき

事項

音声通話の確保

主な取組状況 ・ NTTドコモ・ソフトバンクモバイルは、ネットワークのIP化に伴い、交換機を複数台まとめて一つのグ ループとし、配下の無線制御装置と総メッシュで接続する構成への変更を実施中。 ・ KDDIは、LTE導入によるデータ通信手段の高度化等により、トラフィックの負荷分散を図ることを計画。 メールなどのパケット通信は、通信規制が行われなかったか、又は通信規制を実施した事業者(NTTドコモ)であっても、その 割合は最大30%かつ一時的であり、音声通話に比べて繋がりやすい状況にあった。  輻輳対策には、音声通話に関する設備増強等のほか、次のような総合的な対策が必要。

東日本大震災

で生じた事象

音声通話以外の通信手段の充実・改善

災害用伝言サービスの高度化

・ 災害用伝言サービス間の横断的な検索が可能となるように、電気通信事業者協会(TCA)における検討の結果を踏まえ、 早期に実現する。 国・事業者

今後

取り組むべき

事項

主な取組状況 ・ TCAの安全・信頼性協議会において、災害用伝言サービス間の具体的な連携方策について検討中。 ※ 携帯電話・PHS事業者各社間のサービスについては、昨年3月の時点で横断的な検索が可能となっている。

(26)

緊急時の輻輳状態への対応の在り方 ②

3

電話網以外での音声サービス等の提供

・ 音声メッセージを端末でファイル化してデータ通信網で送信するサービスについて、TCAのガイドライン及び技術仕様に基 づき、事業者間の連携が可能なサービスの早期提供に向けて取り組む。 国・事業者 ・ IP電話の利用促進、無線LAN整備、緊急時におけるSMSのデータ通信網での送信等に取り組む。 事業者

携帯電話のメール遅延への対応

・ 携帯電話のメールサーバ等の増強等に取り組む。 事業者

高齢者等向け簡易端末の提供

事業者

今後

取り組むべき

事項

音声通話以外の通信手段の充実・改善(続き)

主な取組状況 ・ TCAの安全・信頼性協議会において、本年10月に事業者間の相互接続を可能とするためのガイドラインを 策定。技術仕様についても、年内に第1版を、年度内に第2版をまとめる予定。

東日本大震災

で生じた事象

日常的に利用している通信手段に利用が集中し、輻輳状態を生み出す原因となった。

携帯電話の緊急速報メールや放送メディアの活用等による効果的な情報提供

・ 輻輳状況や不要不急の電話を控えること、通話時間をできるだけ短くすることを国民に周知・要請。 国・事業者 ・ 輻輳時に、その軽減を図る観点から、音声ガイダンスにより災害伝言版等へ誘導。 事業者

今後

取り組むべき

事項

災害時の通信手段に関する利用者等への情報提供

主な取組状況 ・ NTTドコモ・KDDIは、音声ガイダンスによる災害用伝言版への誘導を既に運用中。 ・ ソフトバンクモバイルは、災害による規制実施時に音声ガイダンスへ切り替えることを検討中。 主な取組状況 ・ 各事業者は、簡単で使いやすいスマートフォンの開発・提供を進めている。 ・ J:COMは、ケーブルテレビ経由で情報の入手が簡便にできるタブレット型のリモコンの開発等について検 討中。

(27)

緊急時の輻輳状態への対応の在り方 ③

4 ● 携帯電話の緊急速報メールや放送メディアの活用等による効果的な情報提供(続き) ・ 災害時において、携帯電話の緊急速報メールやテレビ・ラジオ等を積極的に活用。 国・事業者

国や事業者間連携による輻輳状況や通信規制状況の共有・提供

・ 輻輳状況や通信規制に関する情報を二次利用可能な形で公開することについて、別に電気通信事業者を中心とする検討 の場を設け、情報提供に関する統一的ルール(情報の内容や形式等)を検討。 国・事業者

平時からの災害時の通信手段に関する周知・啓発

国・事業者

耐輻輳性を重視した新技術の開発・検証

・ 輻輳時に通信の確保が必要なサービスやエリアに対し、ネットワークの処理リソースを柔軟に割当可能な技術、あらゆる通 信回線を利用して通信の疎通を確保する技術や大規模なデータ蓄積技術など、耐輻輳性を重視した新技術の開発や検証を 進める。 国等

今後

取り組むべき

事項

今後

取り組むべき

事項

輻輳に強いネットワークの実現

災害時の通信手段に関する利用者等への情報提供(続き)

主な取組状況 ・ NTT東日本は、在京・在阪マスコミ各社に「不要不急の電話を控えていただくこと」「災害用安否確認サー ビスの利用」について緊急告知を依頼して対応。 ・ ソフトバンクモバイルは、災害時、CM・ラジオ・新聞等により速やかに周知を行うことができるよう体制を 整備。 主な取組状況 ・ 総務省は、災害用伝言サービスの積極的活用等について、報道発表を行う(8/24)とともに、政府広報のラ ジオ番組(8/27・28)において広報を実施。 主な取組状況 ・ 総務省は、平成23年度第3次補正予算において、災害時の携帯電話等の通信の輻輳を軽減する技術の研究開 発を実施することとしているほか、平成24年度概算要求の中で、災害時に被災地の通信処理能力を緊急増強す る技術の研究開発に係る予算を要求中。

(28)

災害発生時の連絡手段

・調査対象:15から69歳の男女 832人 (性年大均等割付) ・調査地域:全国(岩手県、宮城県、福島県、茨城県を除く) ・調査期間:2011年4月28日~4月30日 出所)2011年5月12日 株式会社mediba調査(モバイルリサーチ) 80.6 75 28.8 17.3 9.9 7.9 6.9 6.4 4.9 1.6 1.2 1 1.9 66.5 47.1 16.2 14.8 4.6 2.9 6.1 4 2.9 1.1 0.4 0.5 1.4 6.4 82.51 62.80 56.25 85.55 46.46 36.71 88.41 62.50 59.18 68.75 33.33 50.00 73.68 0 20 40 60 80 100 メー ル( 携 帯 電 話) 通 話( 携 帯 電 話) 通 話( 固 定 電 話) イ ン ター ネ ッ ト( S N Sm i x iT w i t t e r な ど) イ ン ター ネ ッ ト( 災 害 用 伝 言 板) 通 話( 災 害 用 伝 言 ダ イ ヤ ル) 直 接 会 っ て 通 話( 公 衆 電 話) メー ル( パ ソ コ ン) イ ン ター ネ ッ ト( ス カ イ プ な ど の イ ン ター ネ ッ ト 通 話) イ ン ター ネ ッ ト( 避 難 所 名 簿 共 有 サー ビ ス) イ ン ター ネ ッ ト( メ ッ セ ン ジ ャー) そ の 他 の 方 法 連 絡 は 取 れ な か っ た 連絡を取った(取ろうとした)方法 連絡が取れた方法 連絡を取った(取ろうとした)方法のうち、連絡が取れた方法の割合

14

(29)

5

東日本大震災

で生じた事象

携帯電話・PHSの基地局は合計2万9千局が機能停止し、通信ビル(NTT東日本)は385ビルが機能停止。 NTT東日本では、架空ケーブルが6,300km(沿岸部)流出・損傷し、中継伝送路が90ルート切断されるとともに、電柱が6. 5万本(沿岸部)流出・折損。 NTT東日本の伝送路は、携帯事業者等の基地局・交換機間の伝送路(エントランス回線)としても使用されているため、その 被災は、携帯事業者等の被災・サービス断を招来。 基地局等の応急復旧対応として、携帯事業者は、既存基地局の大ゾーン化、移動基地局や小型基地局(フェムトセル)の設 置等を実施し、NTT東日本は、屋外型回線収容装置の設置や、隣接ビルからの他局収容等を実施。 伝送路の応急復旧として、NTT東日本は、瓦礫の撤去、電柱建設、ケーブルの敷設等を行い、携帯事業者は、衛星回線や 固定マイクロ回線等の利用によりエントランス回線の確保を図った。 被災した通信設備の応急復旧に必要な資材・燃料や人員等が確保できても、道路の途絶や交通規制等により、輸送手段・ ルートが確保できず、迅速な応急復旧作業に支障が生じた。

基地局・収容局等の応急復旧の在り方

伝送路の応急復旧の在り方

・ 被災した通信設備の復旧に関する取組をベストプラクティスとして共有しつつ、移動基地局の更なる配備や衛星回線の活用 等の取組を進めていく。 事業者 ・ 応急復旧に要する機材の設置・配備を含む安全・信頼性対策について、IPネットワーク設備委員会での検討結果を技術基 準等に速やかに反映する。 国等

今後

取り組むべき

事項

被災した通信設備の応急復旧対応

基地局や中継局が被災した場合等における通信手段確保の在り方 ①

主な取組状況 ・ NTTドコモは、広域災害・停電時に人口密集地の通信を広く効率的に確保することを目的として、大ゾーン 基地局を本年9月から順次設置し、概ね12月には100局の設置が完了する予定。 ・ ウィルコムは、マクロセルの導入を予定。 ・ 各通信事業者は、衛星エントランス搭載移動基地局車や可搬型衛星エントランス基地局等の追加配備を実施中。 ・ スカパーJSATは、衛星回線の管理を行う管制センターの設備増強やバックアップ設備の拡充等の対応を実 施中。 ・ UQコミュニケ-ジョンズは、アクセス回線に衛星通信を利用可能なWiMAX基地局の開発を検討中。

(30)

6

緊急時における事業者間のネットワーク共用・連携の在り方

・ 緊急時における携帯事業者間のローミングについて、当事者間の協議を通じ、課題の解決が図られるかどうかを注視する とともに、平時を含む緊急通報(110番、119番等)のローミングの早期の実現に向けて、課題の解決等を図るため、電気通 信事業者を中心とする協議の場を早急に設けて検討。 国・事業者

関係行政機関やインフラ機関との情報共有・連携

・ 資材・燃料、人員等の輸送手段・ルートの確保については、情報の積極的・迅速な提供、優先的な輸送手段の確保、行政手 続の柔軟化等に関する意見を内閣府や制度所管省庁等の関係行政機関に伝え、災害対応に関する制度や各種計画への反 映等、その実現に向けた働きかけを積極的に行う。 国等

今後

取り組むべき

事項

基地局や中継局が被災した場合等における通信手段確保の在り方 ②

被災した通信設備の応急復旧対応(続き)

東日本大震災

で生じた事象

各事業者は、携帯電話端末・衛星携帯端末の無償貸与、MCA無線機の無償貸与、特設公衆電話の設置、避難所等におけ るインターネット接続環境の無償提供、公衆無線LANエリアの無償開放など、被災地や避難場所等における通信手段の確 保・提供を積極的に実施。

発災後の時間的経過を踏まえた通信手段の確保・提供等

・ 台風12号の経験も踏まえ、自治体等への衛星携帯電話等の速やかな貸与について、災害時にも高い物資輸送能力を有 する政府の関係機関との連携強化により、衛星携帯電話の被災地への迅速な搬送等を実現し、自治体等における災害時の 通信手段に係るニーズへの迅速な対応を図る。 国等 ・ 被災地や避難場所等における通信手段確保について、今回の取組をベストプラクティスとして共有しつつ、避難所への特設 公衆電話やインターネット環境の設置、事前の非常用電話の設置等の取組を引き続き推進。 事業者

今後

取り組むべき

事項

被災地や避難場所等における通信手段の確保・提供等

主な取組状況 ・ 総務省は、平成23年度第1次補正予算等により、衛星携帯電話300台等を調達し、被災自治体等への無償 貸与を実施中。また、台風12号の経験も踏まえ、希望する自治体等への速やかな貸与に向け、備蓄拠点の拡充 等を図るとともに、当該自治体等への搬送の更なる迅速化に向けた関係機関との検討・調整を実施中。 主な取組状況 ・ NTT東日本は、コンビニ店舗における事前の非常用電話の設置等の取組を実施中。

(31)

7

避難場所等における有効な通信手段の事前配備

・ 災害時等における通信手段として重要な公衆電話について、ユニバーサルサービス政策委員会での検討結果を踏まえ、必 要な取組を進める。 国・事業者 ・ 震災時に有効に機能し、避難情報を含む地域情報等の通信手段として重要な無線システムをはじめとする情報通信ネット ワークを整備・展開した地域づくりを支援。 国等 ・ 学校施設に整備されたICT環境の災害時における効果的な利活用方法や、対策が求められる課題等について検討。国等 ・ 補助制度等を活用した自治体による衛星携帯電話及び非常用発電機の配備を促進。 国等 ・ 地上インフラの被災時にニーズに応じた衛星通信の回線確保を円滑に図るための研究開発に取り組む。 国等

今後

取り組むべき

事項

基地局や中継局が被災した場合等における通信手段確保の在り方 ③

東日本大震災

で生じた事象

停電が長時間・広範囲に及んだため、被災を免れた通信設備も、バッテリーや自家用発電機の燃料の枯渇により、電力供給 が困難となり、サービス提供を停止。

電源の安定的な確保

被災地や避難場所等における通信手段の確保・提供等(続き)

主な取組状況 ・ 内閣府は、平成23年度予算等により、自治体が衛星携帯電話を購入する際に支援を行う「地域防災力向上支 援事業」を実施中。

通信設備の種類・規模等に応じた非常用電源確保(燃料確保を含む)の在り方

・ 基地局の無停電化やバッテリーの長時間化の推進、移動電源車数の増加に取り組む。 事業者

今後

取り組むべき

事項

主な取組状況 ・ NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクモバイルとも、それぞれ全国で2,000箇所程度の携帯基地局で24 時間以上稼働が可能なバッテリー等を配備予定としている等、各通信事業者は、基地局の無停電化、バッテリー の長時間化、移動電源車の増加等を実施中。 主な取組状況 ・ 総務省は、平成24年度概算要求において、「ICTを活用した新たな街づくり実現のための環境整備」を要求 しており、災害に強い無線システムを整備・展開した街づくり等を目指すこととしている。

(32)

13

今回の震災を踏まえた今後のインターネット利用の在り方 ②

東日本大震災

で生じた事象

インターネットにより様々な災害関連情報の共有が行われた。 広範に情報提供が行われたことに加え、ソーシャルメディアサービスにおいては、リアルタイムで情報交換が行われた。 ネットワーク上の様々な情報を組み合わせることにより様々な付加価値のある情報提供が行われた。

インターネットの効果的な活用

インターネットによる情報共有

・ 自治体による被災者情報等の提供の在り方について、各自治体における個人情報保護条例との関係にも留意しつつ、提 供すべき情報の項目、形式等について検討を行う。 国等 ・ 行政機関等から提供する情報のファイル形式に関する文書に基づく対応を徹底する。 国等 ・ 行政機関等から提供する書式を可能な限り日頃から緊急時と同じ書式にしておくこと等に加え、緊急時の情報提供のため の訓練を実施する。 国等 ・ 各自治体において、大規模災害等緊急時における安否情報等重要情報の情報提供の必要性と個人情報保護の要請の関 係について検討を進め、必要に応じて、個人情報保護条例の改正等を図る。 国等 ・ 大規模災害等緊急時における個人情報の取扱いについて、平時において予め関係省庁において検討を行い、個人情報保 護法の解釈の一層の明確化に向けた働きかけを行う。 国等 ・ 行政機関等とポータルサイト等の運営事業者との間で予め緊急時や災害発生時の対応について協定を締結し、情報提供 の具体的手順を共有した上で、訓練を実施する。 国・事業者 ・ インターネット上で震災関係情報が広範かつ速やかに提供されるよう、ポータルサイト等の運営事業者間で情報共有を行う。 事業者

ソーシャルメディアサービスの活用

・ ソーシャルメディアサービスの活用を平時から行政機関等の通常業務の一部として位置付け、業務マニュアルの見直し等を 行う。 国等 ・ 行政機関等による取組を促進するため、ソーシャルメディアサービスの効果的な活用事例の収集・共有を図る。国・事業者

今後

取り組むべき

事項

(33)

8 ● 通信設備の種類・規模等に応じた非常用電源確保(燃料確保を含む)の在り方(続き) ・ 非常用電源の確保の在り方について、IPネットワーク設備委員会での検討結果を技術基準等に速やかに反映する。 国等 ・ 燃料の確保のため、関係事業者において、石油会社との間の優先給油契約の締結等の連携強化を進める。 事業者 ・ 燃料確保・輸送に関する行政機関との連携について、緊急時の燃料の確保・輸送に関するルール・体制の確立等に関する 意見を内閣府や制度所管省庁等の関係行政機関に伝え、災害対応に関する制度や各種計画への反映等、その実現に向け た働きかけを積極的に行う。 国等

固定電話端末の停電時の利用可否に関する利用者周知、バッテリー内蔵端末の普及促進

・ 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)において取りまとめられる停電時の対応方策等も参考にしつつ取組を進める。 事業者

メーカー等における設備・端末の省電力化、バッテリーの軽量化・長寿命化等

事業者

今後

取り組むべき

事項

電源の安定的な確保(続き)

基地局や中継局が被災した場合等における通信手段確保の在り方 ④

東日本大震災

で生じた事象

緊急情報(地震・津波等)、各種ライフラインの停止・復旧状況、生活情報など、多種多様な情報の適時適切な提供が必要と なった。 1万人を超える行方不明者が生じたところであり、安否確認手段の高度化の観点から、通信インフラの活用も求められた。

緊急情報や被災状況等の情報提供

主な取組状況 ・ CIAJにおいて停電対応検討WGを発足させ、各種通信端末の消費電力・停電対策に関する調査を実施済み。 主な取組状況 ・ NTTドコモは、エコ発電の活用、ピーク電力の削減等を内容とする次世代グリーン基地局構想に2012年 度より取り組む予定。 ・ KDDIは、太陽光パネルで発電された電力、深夜電力により蓄電池に充電された電力、商用電力の3つを制 御して利用するトライブリッド基地局等の推進を含めて検討中。 ・ イー・アクセスは、太陽光発電を用いた自然エネルギーでの電源確保実現に向けて実証実験を進めていく予定。

(34)

9

緊急情報や被災状況等の情報提供(続き)

基地局や中継局が被災した場合等における通信手段確保の在り方 ⑤

携帯電話の緊急速報メールの有効活用

・ 携帯電話の緊急速報メールについて、関係者間の連携(公共情報コモンズの利用等)を図るとともに、自治体等の要望を踏 まえた提供内容の多様化に取り組む。 事業者

復旧エリアマップの充実・改善

事業者

安否確認サービスの高度化(携帯電話の位置情報等の活用等)

・ 既に実用化されている位置情報サービスの安否情報等への活用に関する周知・啓発等の取組を進める。 国・事業者

高齢者等向けの簡易端末など情報リテラシーに配慮した情報提供の在り方

事業者 国・事業者

今後

取り組むべき

事項

主な取組状況 ・ NTTドコモは、緊急速報メールの提供内容の多様化を予定しているとともに、本年7月より、国・自治体が 配信する際の料金を無料化。 ・ KDDI・ソフトバンクモバイルは、2012年より緊急速報メールを提供予定。 主な取組状況 ・ KDDIは、復旧エリアマップの掲載までの期間を短縮(2日→当日掲載)。 ・ ソフトバンクモバイルは、災害用エリアマップを順次公開可能な体制を整備。

(35)

10

東日本大震災

で生じた事象

被災エリアが広範囲に及ぶとともに、津波による局舎の流出・損壊や長時間の停電によるサービス停止など、従来の想定を 超えた被害が発生。

ネットワークの安全・信頼性確保の在り方

・ IPネットワーク設備委員会における検討結果を技術基準等に速やかに反映する。 国等

自治体電線共同溝等の導入促進

国等

被災地の復興計画に合わせたインフラ整備

・ 被災地における復興計画に合わせて、耐災害性のある通信インフラを多様な形で確保するような拠点整備を促進するため の支援を行う。 国等

ネットワークの耐災害性向上のための研究開発

国等

今後

取り組むべき

事項

ネットワークの耐災害性向上

今回の震災を踏まえた今後のネットワークインフラの在り方 ①

主な取組状況 ・ 岩手県・宮城県・福島県及びこれら3県内の多数の市町村において、復興計画(案段階のものを含む。)の中 で災害に強い情報通信ネットワークの構築等について記載。 ・ 総務省は、平成23年度補正予算及び平成24年度概算要求において、被災自治体がICTを活用して効率 的・効果的に課題を解決する取組を支援する「被災地域情報化推進事業」を計画中。 主な取組状況 ・ 総務省は、平成23年度第3次補正予算において、次の研究開発等を実施することとしている。 - 通信インフラ等が災害で倒壊・水没等によって損壊した場合でも市町村や病院、自治会等の自営通信網と して使用できるようにするための無線技術の研究開発 - 広域災害発生時において、被災地のクラウドから遠隔地の安全なクラウドに重要データを迅速に退避させ、 業務処理を継続する高信頼かつ大幅に省電力なクラウド間連携基盤の構築に向けた研究開発 - ICTを活用し、災害関連情報を一元的に管理して情報の共有化を図るための機能(情報集約機能)や、 防災警報等の自治体から住民に提供すべき情報を多様なメディアで一括して配信する機能(情報配信機能) を有するシステム構築に対する支援や、公衆通信網の状況に影響されずに災害関連情報の取得及び配信を可 能とする災害に強い重層的なワイヤレスネットワークの整備に対する支援

(36)

11

関係事業者における災害対応体制の検証・見直し

・ 関係事業者において、自社の災害対応体制(事業継続計画、災害対応マニュアル等)の検証を行い、必要に応じて見直しを 行う。 事業者

国、関係事業者及び自治体間の情報共有・伝達体制等

・ 災害時の輻輳対応や迅速な応急復旧対応を図る観点から、国、関係事業者及び自治体間の情報共有・伝達体制等の在り 方に関し、非常通信協議会の見直し(協議会構成の拡充、情報共有・伝達体制の整備、非常通信ルートの見直し等)を行う。 国・事業者

今後

取り組むべき

事項

災害に即応できる体制整備

今回の震災を踏まえた今後のネットワークインフラの在り方 ②

主な取組状況 ・ 各通信事業者は、災害対応に関するマニュアル等の作成・見直しを実施又は検討中。 主な取組状況 ・ 非常時における重要な通信の円滑な確保を目的とする非常通信協議会の在り方について、次のとおり見直しを 行う予定。 1)協議会構成等の拡充 現在協議会に参加していない鉄道、道路交通、燃料供給関係等の重要インフラ関係機関を含めて協議会へ の積極参加を呼びかけ、重要インフラ機関における緊急対応等のための通信確保についても取り組む。 2)活動内容の強化・見直し ①情報共有・伝達体制の整備 ②情報共有等に基づく相互支援 ③非常通信ルートの見直し ④防災行政無線の耐災害性向上、新たな防災ICTの活用等

(37)

12

東日本大震災

で生じた事象

インターネットについては、一部行政機関や電力会社等インフラ機関のホームページにアクセスが集中し、閲覧が困難になっ た事象があったものの、固定系・移動系ともに比較的安定的に利用可能。

インターネット接続機能の確保

・ 今後の大規模災害を想定したインターネットの回線容量の確保について、今後のトラフィック増加を踏まえ、回線容量等の 増強等に取り組む。 事業者 ・ 災害時にヘビートラフィックが発生した場合における通信全体の疎通性の確保のため、帯域制御の運用基準に関するガイド ライン検討協議会において、平成23年度内を目途にガイドラインの見直しを行う。 国・事業者 ・ IPネットワーク設備委員会における事業用電気通信設備の技術基準等の検討を踏まえ、「情報通信ネットワーク安全・信頼 性基準」の見直しについて検討を行う。 国等 ・ eラーニングも組み合わせた自治体職員の人材育成、避難所等の運営関係者に必要な情報リテラシーの整理、地域のNP Oや地元大学と連携したサポート体制の構築、事前訓練等による避難所等の運営関係者の情報リテラシーの涵養を図る。 国・事業者 ・ 自治体の取組を支援するため、国や事業者団体等において、情報リテラシーの涵養に関するベストプラクティスを収集し、 共有を図る。 国・事業者

インターネットのネットワーク構築の在り方

・ 首都圏における大規模災害発生時にもインターネットが機能するよう、ネットワークの冗長性を確保する方策(インターネット の相互接続ポイント、データセンタの地域分散等)の検討を行う。 国・事業者

今後

取り組むべき

事項

インターネット接続機能の確保

今回の震災を踏まえた今後のインターネット利用の在り方 ①

主な取組状況 ・ KDDIは、大規模災害が発生した際にもバックアップルートを確保する観点から、コアネットワークの複数 ルート化等を推進中。 ・ ソフトバンクBBは、広域障害を想定した伝送路冗長の強化、各種サーバの分散配置等を検討中。 主な取組状況 ・ 本年10月に日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)を中心に、ISPやIX事業者等が検討す る場を新たに設置し検討中。

(38)

14

ミラーサイトの活用

・ 行政機関がミラーサイトを許諾する場合の情報の範囲、ミラーサイトの場所・運営期間などについて予め検討を行う。 国等 ・ 行政機関等とミラーサイト提供事業者との間の協定の締結、訓練の実施をする等とともに、国や事業者団体等においてミ ラーサイトの活用に関する効果的な活用事例の収集・共有を図る。 国・事業者

情報格差への配慮

・ NPOと自治体の協働による地域コミュニティの活性化、当該コミュニティにおけるICTリーダーの育成をする取組を進める。 国・事業者 ・ 携帯電話やコミュニティFM、携帯電話の緊急速報メール等のあらゆる通信・放送手段を連携させ、地域住民に確実に情報 が伝達されるような多層的なマルチメディア型防災情報システムを確立し、多様な手段による情報提供を行う。 国等

インターネットの効果的な活用

・ 今回の震災でのインターネットの効果的な活用事例等を収集・公表する。 国・事業者

今後

取り組むべき

事項

インターネットの効果的な活用(続き)

今回の震災を踏まえた今後のインターネット利用の在り方 ③

主な取組状況 ・ JAIPAにおいて、本年8月に会員企業に対してインターネットの活用事例の情報提供を呼びかけるととも に、本年10月にJAIPAを中心にISPやIX事業者等が検討する場を新たに設置。本年11月開催のセミ ナーにおいても活用事例を収集。 ・ 総務省は、インターネットの活用事例集の作成等について準備中。

東日本大震災

で生じた事象

被災した自治体等の業務運営を支援するクラウドサービスが提供された。 都道府県等とネットワークシステムが構築されていた住民関連データなどについては、バックアップデータの活用により迅速 な復元や円滑な事業継続が可能であった。

クラウドサービスの活用

主な取組状況 ・ 総務省は、平成23年度補正予算及び平成24年度概算要求において「被災地域情報化推進事業」に取り組む こととしており、これにより上記システムを確立することを計画。

(39)

15

クラウドサービスの積極的活用

・ 「自治体クラウド推進本部有識者懇談会とりまとめ」を踏まえ、自治体クラウドへの移行を支援する。 国等 ・ 事業継続性、公共サービス等の付加価値等を高めるクラウドサービスの一層の普及促進に取り組む。 国・事業者

クラウドサービス事業者間の協力

・ 「クラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針」を策定する。 国・事業者 ・ 複数クラウド間でのリソース融通などクラウドサービスの信頼性向上のための研究開発を行う。 国等 (p10参照)

今後

取り組むべき

事項

今回の震災を踏まえた今後のインターネット利用の在り方 ④

東日本大震災

で生じた事象

各ISP同士の情報共有による輻輳の増大は回避されたものの、その際、各ISPが独自に入手した情報に基づき、各々が輻 輳回避行動を取った場合、輻輳を起こしていない回線にトラヒックが集中し、かえって輻輳を増大させる可能性があった。

災害発生時の通信疎通のための事業者間協力

・ 緊急事態が発生した場合に備えた連絡体制の整備、訓練等を通じた継続的な検証・見直しを行う。 国・事業者 ・ 通信サービスの需要に応じて、異なる通信サービス間で効率的かつ即時に通信リソースを融通するための研究開発を行う。 国等

災害伝言板等における連携

国・事業者 (p2参照)

今後

取り組むべき

事項

災害発生時に備えた通信事業者の協力体制の構築

クラウドサービスの活用(続き)

主な取組状況 ・ 本年10月にJAIPAを中心にISPやIX事業者等が検討する場を新たに設置し情報共有等の窓口を整備。 主な取組状況 ・ 総務省は、平成23年度第3次補正予算において、災害時に携帯電話等の公衆網に輻輳が発生した場合でも回 線容量を柔軟に設定変更することで通信を確保するための研究開発を実施することとしているほか、平成24年 度概算要求の中で、災害時に被災地内での安否確認需要の急増により爆発的な通信混雑が発生した場合に、移動 式の通信処理機能を緊急投入する技術、通信混雑状況の分かりやすい情報提供技術や広域から余力のある通信処 理機能を総動員する技術の研究開発に係る予算を要求中。

(40)

情報通信技術分科会

IPネットワーク設備委員会報告

(案)概要

1

平成23年12月12日

-電気通信設備の安全・信頼性対策に関する事項-

資料19-2

(41)

IPネットワーク設備委員会 構成員

17 氏 名 主 要 現 職 主 査 相田 仁 東京大学大学院 工学系研究科 教授 主査代理 富永 昌彦 独立行政法人情報通信研究機構 理事 構成員 相澤 彰子 国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授 〃 浅見 洋 社団法人日本CATV技術協会 理事待遇・審議役 〃 江﨑 浩 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 〃 尾形 わかは 東京工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科 准教授 〃 喜多 裕彦(~H23.10) ソフトバンクテレコム株式会社 渉外部 担当部長 (前 社団法人電気通信事業者協会 企画部長) 〃 小松 尚久(~H23.10) 早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 教授 〃 近藤 寛人(H23.10~) 社団法人電気通信事業者協会 企画部長 〃 清水 博 財団法人電気通信端末機器審査協会 専務理事 〃 資宗 克行 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 専務理事 〃 前田 洋一 一般社団法人情報通信技術委員会 専務理事 〃 持麾 裕之(H23.10~) 社団法人テレコムサービス協会 技術・サービス委員会委員長 〃 森川 博之(H23.10~) 東京大学先端科学技術研究センター 教授 〃 矢入 郁子 上智大学 理工学部 准教授 〃 矢守 恭子 朝日大学 経営学部 准教授兼 早稲田大学国際情報通信研究センター 客員准教授 〃 渡辺 武経 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 会長

(平成23年12月現在 敬称略 )

別表1

(42)

通信確保作業班 構成員

18 氏 名 主 要 現 職 主 任 富永 昌彦 独立行政法人情報通信研究機構 理事 構成員 石田 幸枝 社団法人全国消費生活相談員協会 IT研究会代表 消費生活専門相談員 〃 今井 弘 KDDI株式会社 技術企画本部 モバイル技術企画部 グループリーダー 課長 〃 大高 利夫 藤沢市 IT推進課 IT推進課長 〃 木村 潔 ソフトバンクモバイル株式会社 技術統括 技術管理本部 技術渉外部 部長 〃 佐田 昌博 株式会社ウィルコム 技術企画部 部長 〃 佐藤 隆明 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 研究開発推進部 技術戦略担当部長 〃 菅波 一成 イー・アクセス株式会社 技術本部技術企画部 担当部長 〃 平 和昌 独立行政法人情報通信研究機構 社会還元促進部門 部門長 〃 高橋 英一郎 富士通株式会社 ネットワークソリューション事業本部 サービスビジネス事業部 プリンシパル・プロダクト・プランナ 〃 名古屋 翼 スカパーJSAT株式会社 技術運用本部 通信技術部 マネージャー 〃 西川 嘉之 UQコミュニケーションズ株式会社 渉外部 渉外部長 〃 福岡 克記 株式会社ジュピターテレコム ネットワーク運用部長 〃 堀越 博文 日本電信電話株式会社 技術企画部門 次世代ネットワーク推進室 ネットワーク技術担当部長 〃 松本 隆 日本電気株式会社 キャリアネットワークビジネスユニット 主席技師長 〃 森川 博之 東京大学先端科学技術研究センター 教授

(平成23年12月現在 敬称略 )

別表2

(43)

第3章

取り組むべき対策

(1)現在の技術基準の概要

10 現在の規定 事項(抜粋) アナログ電話用設備等に適用される技術的条件の概要 その他の電気通信回線 設備への適用 予備機器等 ・交換設備には予備機器を設置・配備し、故障時に速やかに切り替える。 ・伝送路設備には、予備の電気通信回線を設置する。 ・電気通信回線で共通に使用される機器は、予備機器を設置・配備し、故障時に速やかに切り替え る。 ・交換設備相互間を接続する伝送路設備は、なるべく複数の経路により設置する。 - 試験機器及 び応急復旧 機材 ・事業場には、設備の点検及び検査に必要な試験機器を配備する。 ・事業場には、故障が発生した場合に、応急復旧措置(応急復旧工事、臨時の電気通信回線の設置、 電力の供給等)を行うために必要な機材を配備する。 故障等の対策として別 に規定 異常輻輳対 策 ・交換設備は、異常ふくそう(特定の交換設備に対し通信が集中することにより、交換設備の通信 の疎通能力が継続して著しく低下する現象)が発生した場合に、これを検出し、かつ、通信の集中 を規制する機能を有する。 準用 耐震対策 ・地震による転倒又は移動を防止するため、床への緊結等を行う。 ・地震による構成部品の接触不良及び脱落を防止するため、構成部品の固定等を講じる。 ・故障により重大な支障がある設備の耐震対策は、大規模な地震を考慮する。 予備回線の設置等によ り代替することが可能 等、別に規定 電源設備 ・電源設備は、設備の消費電流を安定的に供給できる容量があり、かつ、設備の動作電圧又は動作 電流の変動許容範囲内に維持する。 ・電源設備は、予備機器を設置・配備し、故障時に速やかに切り替える。 準用(ただし、予備機 器の設置等を除く。) 停電対策 ・電力供給が停止した場合に通信が停止しないよう、自家用発電機又は蓄電池の設置を行う。 - 防火対策 ・設備を設置する通信機械室は、自動火災報知設備及び消火設備を設置する。 ・コンテナ等の構造物及びとう道は、自動火災報知設備及び消火設備を設置する。 ・他事業者にコロケーション場所を提供する場合は、当該事業者の設備が発火等をしないことを書 面等により確認する。 予備回線の設置等によ り代替することが可能 等、別に規定 屋外設備 ・屋外設備(屋外に設置する電線・空中線及びこれらを支持・保蔵するための工作物)は、その設 置場所における外部環境(通常想定される気象の変化、振動、衝撃、圧力等)の影響を容易に受け ない。 ・公衆が容易に触れることができないように設置する。 準用 設備を設置 する建築物 等 ・自然災害(風水害等)及び火災の被害を容易に受けない。 ・設備を安全に設置することができる堅固で耐久性に富むものである。 ・設備が安定に動作する温度及び湿度を維持する。 ・公衆が容易に立ち入ることができない。 -

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○電気通信設備の安全・信頼性対策は、事業用電気通信設備規則で規定され、「アナログ電話設備等」(アナログ

電話、ISDN、0AB~J-IP電話及び携帯電話の設備)と「その他の電気通信回線設備」(PHS、050-IP電話、

データ通信等の設備)で適用される事項が異なっている。

参照

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